たんぽぽ舎です。【TMM:No4309】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4309】

2021年10月5日(火)地震原発事故情報−

             5つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.東電本店に核物質防護に係るマニュアルがない…など

  柏崎刈羽原発のID不正使用と核物質防護設備の損傷放置について

  9月22日の東電報告書に見る重大な劣化と安全神話の発現

  東京電力に核物質を扱う資格はない (その2)(4回の連載)

               山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

★2.たんぽぽ舎会員が生活環境を守って闘った奮戦記

  警察車両が深夜まで排気ガスやエンジン音を出し

  市民生活を乱した

  東京都公安委員会委員長へ要望書・苦情申立書

              アツミマサズミ(たんぽぽ舎会員)

★3.「ご立派な負の遺産」を残した東京五輪

  ウソを重ねて招致した為政者たちはなにを誇れるのか

  全体赤字2兆3713億円−関西大学 宮本勝浩名誉教授の試算

  東京都の赤字1兆4077億円−都民1人あたり10万円の負担

                        三枝成彰

★4.原子力規制委が日本原電本店へ立ち入り検査

  敦賀原発2号機のボーリング地質調査資料データ無断書き換え…

  メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)

                 黒木和也 (宮崎県在住)

★5.新聞より3つ

  ◆ずさん管理 東電の体質 薄れる危機意識

   「人」「金」惜しむ 柏崎

         (9月23日東京新聞朝刊朝刊「核心」より抜粋)

  ◆福島第一 格納容器上部 想定超す放射線量 規制委発表

              (9月15日朝日新聞より見出し抜粋)

  ◆【素粒子】より5つ

        (10/1、10/2朝日新聞夕刊「素粒子」より抜粋)

━━━━━━━ 

※明日です! 10/6(水)2つの抗議行動にご参加を!

            2つの抗議行動=定例→毎月第1水曜

11月は、26日(水)となります。

1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!

  日本原電本店抗議行動

  茨城県東海第二原発の再稼働工事を止めよ!

 日 時:10月6日(水)17:00より17:45

 場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)

     銀座線末広町駅4番出口より4分  

     ※北ビルです!南ビルではありません!

 主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549

 協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」

2.「第96回東電本店合同抗議」放射能汚染水を海へ捨てるな!

  東電は2200億円の原電支援するな!

  東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 日 時:10月6日(水)18:30より19:30

 場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)

 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947

      「たんぽぽ舎」 03-3238-9035

 賛 同:東電株主代表訴訟など139団体

━━━━━━━ 

※10/14(木)学習会にご参加を!

 「幻想の新型原子炉」−高温ガス炉(HTGR)と小型原子炉

お 話:後藤政志さん(元東芝原子炉格納容器設計者)

日 時:10月14日(木)18:00〜21:00(開場17時30分)

会 場:「スペースたんぽぽ」 講師のお話は19時より

資料代:800円

予約必要です。たんぽぽ舎あて 電話 03-3238-9035 か

 メール nonukes@tanpoposya.net で、ご氏名と電話番号を

お知らせ下さい。受付番号をお知らせいたします。

━━━━━━━ 

※10/15(金)第5回「原発いらない金曜行動」にご参加を!

 フクシマは終わっていない! 放射能汚染水を海へ流すな!

 東海第二原発の再稼働反対!

 日 時:10月15日(金)18時30分より19時45分

 場 所:「首相官邸」前

 主 催:「原発いらない金曜行動」実行委員会

  「毎月第3金曜」に開催、11月は26日、12月は17日です。

━━━━━━━ 

※9/17(金)第4回「原発いらない金曜行動」首相官邸

立花健夫さんがYouTubeにアップしてくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=6V8RT5Y1GjI

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.東電本店に核物質防護に係るマニュアルがない…など

 | 柏崎刈羽原発のID不正使用と核物質防護設備の損傷放置について

 | 9月22日の東電報告書に見る重大な劣化と安全神話の発現

 | 東京電力に核物質を扱う資格はない (その2)(4回の連載)

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

5.東電本店に核物質防護に係るマニュアルがない…

 報告書には重大な事実が記載されている。本店に核物質防護に係る

基本マニュアル等が存在しないというのだ。

 各発電所や現場管理施設において「それぞれの発電所長の権限で制定

した核物質防護規定運用要領や、これに基づく出入管理要領や警備

要領等」があるだけ。

 ではそれはいったい何を元に事業所のマニュアルは

作成されているのか。

 基本文書がなくては、本店原子力管理部を始めとした法務担当及び

規制委員会とのやりとりをする本店勤務職員には管理規程の内容や

運用を認識する機会がない。

 つまり核物質防護上の問題が生じた場合、「基本に立ち返る」元が

ないので、3.11のような事態になった場合に、当時、本店原子力

業務部が現場の状況を把握できなくなったことと同種の事態が生じる。

 3.11の経験があるにもかかわらず、このような体制が続いてきた

深層原因を掘り下げるべきだが、そうした視点での調査はされていない。

 なぜ、そのような体制が作られてきたのか、それは本店では発電所

統制をする気がないからだ。する能力もないのだろう。

 東電体質とは、こうしたところにも現れている。

6.お題目だけの核物質防護活動

 報告書には「核セキュリティ文化の醸成に係る活動」などと書かれて

いる。

 しかし、計画立案や行動計画を策定し報告することしかされていない。

 これらに例えば設備の劣化などの具体的な報告事項やセキュリティ

システムの機能喪失などを想定した実施計画などが制定されていた

とは考えにくいので、今回のような事件が起きた場合、これらを

見ても、生じた事態への対処が正当なものかどうかまで判断できる

ような存在ではないと思われる。

 行動計画とはいったい何か、計画には核物質防護の劣化、破壊という

事態にどのように対処するかを網羅しているのか、そうした実態が

報告書には記載されていないので、何のために何を調べたのか良く

分からない代物になっている。

7.本店での核物質防護活動主体の欠落

 また、核セキュリティ対策部会の活動について本店では「原子力

立地本部長を委員長とし、核セキュリティに関する活動が有効に

行われていることを確認」とされているが、これは会合が開催頻度は

年1回以上開催されたという以上に、どのように「有効に行われて」

いたか不明だ。

 また、「核セキュリティ管理に関する重要事項、管理状況、

活動計画と実施状況、その他」としているが、ここに侵入監視システム

の劣化について報告があったのか。具体的な記載がないため全く

不明だ。本店のこの組織も機能していない。

8.経営トップには報告が行かない規定?何のための組織か

 さらに、重大なことが書かれている。

 「核物質防護業務に関するレビュー・報告」(報告書18頁、以下同じ

報告書の当該箇所を示す)において「運用要領において、社長および

原子力・立地本部長に対して、不適合等の報告を行うことは規定されて

いない。」と記載されている。

 いかなる理由で経営層に伝えないのだろうか。

 「核物質防護業務は、職制および職務権限規程上、発電所の分掌と

され、業務に関する責任と権限は発電所長が有している。

 社長、原子力・立地本部長には、核物質防護業務に関する具体的な

定めはなく、社長は会社業務の執行を統括、原子力・立地本部長は

本部内の統括および総合調整と規定されている。」という。

 ここでも、3.11の教訓が全く生きていない。

 原発の安全性にかかわる重要事項について報告されていなかったと

抗弁し、刑事裁判でも株主代表訴訟でも責任を免れようとした勝俣恒久

元会長以下の旧経営陣の主張と何ら変わりない。

 核物質防護の劣化、破綻は、即原発の安全性低下、重大事故や破壊に

つながるから、めずらしく規制委も事実上の運転停止命令をだした。

 これは福島第一原発事故前の、地震津波情報が経営層に届いて

いなかったことになっていることと同種の体制が必要だったのに、

それに備えていないとの判断だ。

 もっとも、実際には3.11前に津波対策の欠落は経営層にも認識

されており、防潮堤の建設や運転を止めての対津波対策は認識され、

経費も想定されていたが。

 ところが東電は、そうした対策をしていない組織が、3.11以後

10年も維持されていた。この一点だけでも原発を動かす資格はない。

9.これは知らないことにすれば責任を逃れるための方便

 といっても、実際には経営陣は3.11以前に福島第一原発津波

対策の不備を認識していた。

 刑事、民事裁判でこれらを追及され、証拠や証言を突きつけられても

頑として認めようとしていないが、被告人質問などで実は認識していた

ことが分かってきている。

 一連の規定や事務分掌や取扱い手順などは経営層にとって「公表でき

ないことは社内であっても誰にも伝えない」といった規定を設けて、

責任の分散と回避を狙った姿勢に見る。

 そうした東電体質が問題を大きく深刻化させている。これは福島第一

原発事故の「廃炉作業現場」でも起きている。(その3)に続く

┏┓ 

┗■2.たんぽぽ舎会員が生活環境を守って闘った奮戦記

 | 警察車両が深夜まで排気ガスやエンジン音を出し

 | 市民生活を乱した

 | 東京都公安委員会委員長へ要望書・苦情申立書

 └──── アツミマサズミ(たんぽぽ舎会員)

2021年9月2日

東京都公安委員会 委員長殿

パラリンピック閉会式で警察車両を並べ排気ガス

環境を壊さないことを求める要望書

◎ 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に伴い、競技会場

周辺が6月8日から9月30日まで交通規制がされている。

 それに伴い国立競技場駅の横や仙寿院交差点、外苑西通り、神宮第1

球場前、日本青年館交差点などに警察車両が止まり、連日排気ガス

エンジン音を出している。

◎ 「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」の52条には

自動車等を運転するものの責務としてただし書きがあるものの「当該

自動車等の原動機の停止(「以下アイドリンク・ストップ」という。)

を行わなければならない」とされている。

 にもかかわわらず、特にパラリンピック開会式が行われた8月24日に

北参道交差点付近から千駄ヶ谷駅交差点まで道路の両側に普段警察車両

が止まっていない場所にも警察車両を並べ、深夜まで排気ガス等を

まき散らした。

 そして地域住民に対し、なぜあれだけの警察車両が必要なのか、あの

車両がどのように役立ったのかという説明なり事前のお知らせの類いは

一切ない。

 ただし書きに該当するから、地域住民が排気ガスなどで苦しむのは

我慢してほしいという対応では地域住民を軽視していると言わざるを

得ない。

◎ そもそも国立競技場駅前や仙寿院交差点などに止められている警察

車両、特に大型車は警備にあたる警察官等の休憩場所などとしても使わ

れているようだが、6月8日から9月30日という3ヶ月以上も交通規制

という日程を組んだ以上、休憩場所として警察車両を使うのではなく、

警備する警察官用に地域のホテルなどをきちんと確保すべきであり、

排ガスを浴びせかけるを地域住民は受忍してほしいというのは間違った

考えである。

 そこでパラリンピック閉会式の際に開会式と同様なことが起きない

ことを願い、以下要望する。

1 パラリンピック閉会式の9月5日に北参道交差点付近から千駄ヶ谷

駅交差点の両側に警察車両を並べ、排気ガスを排出しないこと。

2 パラリンピック閉会式の9月5日に北参道交差点付近から千駄ヶ谷

駅交差点の両側に警察車両を並べるなら、普段止まっていない場所に

警察車両を並べる理由と排気ガスによる環境破壊を軽減する手段を

事前に地域町会や商店会、近隣住民に対し、町会や商店会の掲示板や

ポスティング、折り込みチラシなどで告知、説明すること。

3 パラリンピック閉会式の9月5日に北参道交差点付近から千駄ヶ谷

駅交差点の両側に警察車両を並べるなら、大型車、中型車、小型車の

台数と種目ごとの内訳とその時間はいつからいつまでかなどの目安を

事前に地域町会や商店会、近隣住民に対し、町会や商店会の掲示板や

ポスティング、折り込みチラシなどで告知、説明すること。 以上

┏┓ 

┗■3.「ご立派な負の遺産」を残した東京五輪

 | ウソを重ねて招致した為政者たちはなにを誇れるのか

 | 全体赤字2兆3713億円−関西大学 宮本勝浩名誉教授の試算

 | 東京都の赤字1兆4077億円−都民1人あたり10万円の負担

 └──── 三枝成彰

◎ 東京オリンピックに次いで、パラリンピックも閉幕した。

 精いっぱいの成果を出された選手と運営スタッフの皆さんには敬意を

表したいが、この大会が日本に何を残したのか。

 試合を楽しみ、選手たちの勇姿に励まされた人も多いかもしれない。

 しかし、国民に残されたもののほとんどは「負の遺産」ではないか?

 これから国が国民に課すであろう"コロナ増税"に加え、“オリン

ピック増税”の負担がさらに私たちの肩にのしかかってくることを

考えると、気が重くなる。

◎ 東京都が今回のオリンピックとパラリンピックのために約1400億円

かけて整備した恒久施設は「有明アリーナ」「東京アクアティック

センター」「カヌー・スラロームセンター」「海の森水上競技場」

「大井ホッケー競技場」「夢の島公園アーチェリー場」の6つだ。

 このうち大会後に年間収支で黒字が見込まれているのは有明アリーナ

のみ。他はすべて赤字だ。

 マイナスの額は1200万円から3億6000万円まで幅があるが、6施設の

合計で年間7億3000万円もの赤字が出続けることになるそうだ。

 国や自治体の見通しは常に甘めに出ることを考えれば、赤字額はさら

に膨らむと覚悟した方がいいだろう。

 大会の予算を見ても、2013年の立候補当初は7340億円だったが、昨年

12月時点では1兆6440億円と2倍以上になった。

 だが、実際には「3兆を越す」という見方もある。

 1兆6440億円は大会組織委員会が公表した数字であり、それ以外に

実態のよくわからない「関連経費」が膨大なのだ。その金額は東京都

だけで7349億円。2019年に会計監査院が調べた国の支出は1兆600億円に

及ぶという。

◎ しかも、これらの全体像を把握し、監査する機関が存在しない

ことも問題である、組織委員会の武藤事務総長は、取り壊しや現状

回復に時間を要する施設もあり、「決算を行うのは来年4月以降になら

ざるを得ない」と話した。それまで実態はヤブの中だ。

 関西大学の宮本勝浩名誉教授の試算によれば、今回のオリンピックの

赤字は約2兆3713億円におよび、東京都だけでも1兆4077億円になると

いう。これは1400万人の都民1人あたり10万円にもなるとんでもない

負担だ。

 組織委員会には損失を補填する経済力はなく、原則として東京都が

負担することになるが、それも難しければ国の負担にもなる。

◎ 武藤事務総長は「開催都市が負担するのが基本だが、詳細は組織

委員会と東京都と国が話し合って決まる」と言い、丸川五輪大臣は

「都の財政規模を考えると、都が補填できない事態は想定しがたい」と

のたまった。

 4月以降にどのような数字が出てくるにせよ、組織委員会と東京都と

政府による三すくみの構造のなかで、責任の押しつけ合いになることは

容易に想像がつく。

◎ だいぶ以前から"ハコモノ行政"の弊害が叫ばれているが、オリン

ピックもその例に漏れなかったということか。

 「フクシマはアンダーコントロールだ」「夏の東京はスポーツに

最適」「コンパクトな大会にする」とウソを重ねて招致した東京オリン

ピック・パラリンピック2020。

 2兆円だの3兆円だのを費やして、為政者たちが世界にアピールした

かったものは何なのか。確かに、とてつもなくご立派な「負の遺産」は

残ることになった。

 その後始末を国民に押しつけて涼しい顔を決め込んでいるリーダー

たちが、政界引退後に自身の回想録を出すとしたら、2021年の日本に

負の遺産」を残したことも誇らしくつづるのだろうか。

             (9月25日発行「日刊ゲンダイ」より)

┏┓ 

┗■4.原子力規制委が日本原電本店へ立ち入り検査

 | 敦賀原発2号機のボーリング地質調査資料データ無断書き換え…

 | メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.原子力規制委が日本原電本店へ立ち入り検査

  敦賀原発2号機のボーリング地質調査資料データ無断書き換え

  10/4(月)15:35配信「FBC福井放送

https://news.yahoo.co.jp/articles/103eb297860c30de1e93b9fa4921dff4534514c4

┏┓ 

┗■5.新聞より3つ

 └──── 

 ◆ずさん管理 東電の体質 薄れる危機意識

  「人」「金」惜しむ 柏崎

 (前略) 東電が22日公表したテロ対策不備の原因を分析した報告書

からは、内外の指摘を軽視し、トップに情報が伝わらない組織のずさん

さが浮かぶ。(後略) (9月23日東京新聞朝刊朝刊「核心」より抜粋)

 ◆福島第一 格納容器上部 想定超す放射線量 規制委発表

              (9月15日朝日新聞より見出し抜粋)

 ◆【素粒子】より5つ

  ・新幹事長は大臣室で現金をもらって辞めた人。

   説明責任を曖昧にした前例のひとり。

  ・学術会議会長が改めて「拒否した6人の任命を」。

   菅案件に、岸田氏は何と答える。

         (10/1朝日新聞夕刊「素粒子」より抜粋)

  ・「職業倫理の欠如」。総務省接待の検証委が最終報告。

  ・教員の無休残業に一石を投じた。地裁判決が、現行法は

   「実情に適合していない」。

  ・「工場あって会社なし」。三菱電機の品質不正の背景には

   企業風土あり。深刻そう。

(10/2朝日新聞夕刊「素粒子」より抜粋)

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合もあります。

ご了解下さい。

────────── 

 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページ

  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

  たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net

 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があり

  ます。

────────── 

たんぽぽ舎は、月曜〜土曜13:00〜20:00オープン、

       日曜・休日はお休みです。

   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-1-1

               高橋セーフビル1F

       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

        HP http://www.tanpoposya.com/

       郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎

   口座番号 00180-1-403856

たんぽぽ舎です。【TMM:No4308】地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4308】

2021年10月4日(月)地震原発事故情報-

             4つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.岸田総裁の核燃料再処理と高速炉方針は

  科学の現実に全く無理解な発言

  再処理工場は25回も延期を繰り返し

  本格稼働の見通しは立っていません

  今、電気は十分に足り、省エネ機器の発達、

  蓄電法の進歩も著しく エネルギー需要は減少に

    木原壯林(老朽原発うごかすな!実行委員会)

★2.「選挙の顔」替えの総裁選 電波ジャックは公選法違反

  自民・公明・維新を衆院選で少数派へ

  自民党員のほとんどは権力とつながって

  利益を得ようとする企業、団体、個人だ

  高市早苗氏の「米議会勤務」は経歴詐称

               浅野健一(元・同志社大学教授)

★3.柏崎刈羽原発のID不正使用と

  核物質防護設備の損傷放置について

  9月22日の東電報告書に見る重大な劣化と安全神話の発現

  東京電力に核物質を扱う資格はない (その1)(4回の連載)

  東京電力の調査手法に重大な問題…など

               山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

★4.「核のごみ」文献調査で論戦 町長選めざす2氏

  (現職の片岡春雄氏と調査撤回を掲げる越前谷由樹氏)が政策…

  メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)

                 黒木和也 (宮崎県在住)

━━━━━━━ 

※10/6(水)2つの抗議行動にご参加を!

 2つの抗議行動=定例→毎月第1水曜

1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!

  日本原電本店抗議行動

  茨城県東海第二原発の再稼働工事を止めよ!

 日 時:10月6日(水)17:00より17:45

 場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)

     銀座線末広町駅4番出口より4分  

     ※北ビルです!南ビルではありません!

 主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549

 協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」

2.「第96回東電本店合同抗議」放射能汚染水を海へ捨てるな!

  東電は2200億円の原電支援するな!

  東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 日 時:10月6日(水)18:30より19:30

 場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)

 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947

      「たんぽぽ舎」 03-3238-9035

 賛 同:東電株主代表訴訟など139団体

━━━━━━━ 

※10/14(木)学習会にご参加を!

 「幻想の新型原子炉」-高温ガス炉(HTGR)と小型原子炉

お 話:後藤政志さん(元東芝原子炉格納容器設計者)

日 時:10月14日(木)18:00~21:00(開場17時30分)

会 場:「スペースたんぽぽ」 講師のお話は19時より

資料代:800円

予約必要です。たんぽぽ舎あて 電話 03-3238-9035 か

 メール nonukes@tanpoposya.net で、ご氏名と電話番号を

お知らせ下さい。受付番号をお知らせいたします。

━━━━━━━ 

※10/15(金)第5回「原発いらない金曜行動」にご参加を!

 フクシマは終わっていない! 放射能汚染水を海へ流すな!

 東海第二原発の再稼働反対!

 日 時:10月15日(金)18時30分より19時45分

 場 所:「首相官邸」前

 主 催:「原発いらない金曜行動」実行委員会

  「毎月第3金曜」に開催、11月は26日、12月は17日です。

━━━━━━━ 

※9/17(金)第4回「原発いらない金曜行動」首相官邸

立花健夫さんがYouTubeにアップしてくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=6V8RT5Y1GjI

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.岸田総裁の核燃料再処理と高速炉方針は

 | 科学の現実に全く無理解な発言

 | 再処理工場は25回も延期を繰り返し

 | 本格稼働の見通しは立っていません

 | 今、電気は十分に足り、省エネ機器の発達、

 | 蓄電法の進歩も著しく エネルギー需要は減少に

 └──── 木原壯林(老朽原発うごかすな!実行委員会)

◎ 3A(安倍、麻生、甘利)の強い影響下での論功行賞的人事を

行い、安倍・菅路線を継承して、破局に突き進む政権が誕生しようと

しています。

 看板だけを書き換えて、さらに巧妙に国民に犠牲を強いる

岸田政権です。

 岸田新自民党総裁は、温室効果ガス削減を目指すとして、原発

再稼働、新型炉開発、核融合開発を含めた「クリーン・エネルギー戦略」

の策定を掲げ、「再生可能エネルギー一本足打法ではない」と

述べています。

 脱炭素政策には消極的であるにもかかわらず、原発には前のめりです。

 また、岸田氏は、核燃料再処理と高速炉運転を骨格とする「核燃料

サイクル政策」を進めれば、使用済み核燃料の放射線レベルを300年

程度で天然ウラン並みに低減できると主張しています(直接処分

すれば、10万年を要します)。

 「原子力ムラ」の主張を鵜呑みにし、彼らの展開する巧言(

レトリック)のみを信用し、自らは何の検証もしない、科学・技術の

現実に全く無理解な発言と言わざるを得ません。

 再処理工場や高速炉が稼働したとしても、使用済み核燃料の放射線

レベルの大幅低減を実現することは不可能です。

 その再処理工場は、1997年に完成を予定していましたが25回も延期を

繰り返し、すでに建設費だけでも3兆円超を投じたにもかかわらず、

今でも本格稼働の見通しは立っていません。

 1兆円以上を費やした高速炉「もんじゅ」は、トラブル続きで、

政府も技術的困難さを認めざるを得なくなり、廃炉

追い込まれています。

 一方、4ヶ月前に就任した十倉経団連会長は、岸田総裁誕生に

際して、「一番大切なのはエネルギー政策、小型モジュール炉などの

開発にも力を入れるべき」とし、福島第一原発事故以降、原発の新設・

立て替えを凍結してきた安倍・菅政権の政策の転換を岸田政権に

期待しています。

◎ 今、電気は十分に足り、省エネ機器の発達、蓄電法の進歩も

著しく、省エネ・節電の気運も盛り上がり、エネルギー需要は減少に

向かっています。

 危険な原発核融合を推進する必要は何処にもありません。

 これらによって、エネルギーを生産すれば、地球温暖化も進みます。

 60年以上も前から「地上につくる太陽」として膨大な予算を投下して

研究を続けたにもかかわらず、未だに実現の見通しが見えない

核融合」を、新しいテーマのごとく取上げて、さらに膨大な予算を

投下するのは、「核融合」を進めてきた大企業や「原子力ムラ」を

救済するためであり、税金の無駄遣いです。

◎ こんなところにつぎ込む予算があれば、自・公政権が自らの失政で

招いた福祉や医療の崩壊を修復し、国民が今もっとも必要としている、

福祉、医療の充実に使うべきでしょう。とくに、コロナ禍を通して

実感した医療崩壊の建て直しは急務であるはずです。

 なお、自民党経団連がいかに願望しようとも、それによって原発

危険性が減少するわけではありません。万が一にも重大事故を起こして

はならない原発を、不安なく運転できるほど現代科学技術は進歩して

いないのです。

 しかも、原発が重大事故を起こせば、事故炉周辺の住民だけでなく、

50km以上も離れた地域の人々にも避難を強いること、避難は困難を

極め、長期におよび、多くの関連死を招き、人々に塗炭の苦痛を与える

ことを福島第一原発事故が教えています。

◎ 原発の推進を掲げる政権を許してはなりません!

 「12.5老朽原発このまま廃炉!大集会inおおさか」および「10.23(

美浜3号機停止日)-12.4老朽原発このまま廃炉!キャンペーン」行動を

成功裏に実行し、老朽原発廃炉に追い込み、それを突破口に

原発全廃を実現しましょう!

 関西電力は、重大事故の確率が高い老朽原発・美浜3号機を再稼働

し、高浜1、2号機の再稼働を画策し、高浜3、4号機のプルサーマル

運転を強行しています(そのために、11月下旬にMOX燃料をフランス

から搬入しようとしています)。

 危険極まりないこれらの原発の運転を許してはなりません!

 「老朽原発廃炉」を勝ち取り、プルサーマル運転を阻止し、

原発全廃へと前進しましょう!

┏┓ 

┗■2.「選挙の顔」替えの総裁選 電波ジャックは公選法違反

 | 自民・公明・維新を衆院選で少数派へ

 | 自民党員のほとんどは権力とつながって

 | 利益を得ようとする企業、団体、個人だ

 | 高市早苗氏の「米議会勤務」は経歴詐称

 └──── 浅野健一(元・同志社大学教授)

◎現職首相が「選挙の顔」に使えないと党内で孤立し、次期総選挙

1ヵ月半前に実施される総裁選に不出馬を表明すると言う異常な

事態なのに、自民党の支持率が上がっている。

 これはキシャクラブ(「記者クラブ」はPress clubとの混同を避ける

ためkisha clubと訳される)メディアによる、電波ジャックの影響だ。

  (中略)

◎報道各社は世論調査で「次の首相に誰がふさわしいか」を聞いて

いるが、あくまで自民党の総裁選であり、「一政党の党首に誰が

いいか」を聞くこと自体がおかしい。

 自民党の党員・党友は有権者の1%いると言われるが、党員の

ほとんどは権力とつながって利益を得ようとする企業、団体、個人だ。

 2007年9月に行われた総選挙では、福田康夫氏が麻生太郎氏を

破ったが、同志社大学の私の基礎ゼミ(2年生)にいた学生が「私は

いつの間にか自民党員になっていて、総裁選の投票ハガキが私に

送られてきたので投票した」と打ち明けた。

 「母と祖父の両方が自民党の市議をしていて、祖父らが私を党員に

して、党費を払っていたらしい」。

 私は「きちんと抗議して離党すべきだ」と忠告したが、学生はその

ままにしていた。大手人材会社に入った彼女は今も党員だろう。

 私が記者をしていた千葉県では、自民党の秘書や党員には、統一

教会メンバーや怪しげな団体構成員も少なくなかった。自民党

党員はどういう手続きで党員になったかを取材して、報道すべきだ。

◎今回の総選挙に出ている高市氏(奈良県2区)は安倍氏の全面支援を

受け、敵基地の無力化のための無人機の導入、長距離ミサイルの

国産化を進めるべきだと述べ、「首相就任後は靖国神社を参拝する」

と宣言している。最も危険な人物だ。

 その高市氏は1993年の初当選時、米議会で「議会立法調査官」だった

という経歴を使っていた。

 しかし、2016年に、米議会には立法調査官というポストがないことが

判明し、公式HPでは「コングレッショナル・ フェロー」だったと

カタカナ用語に書き換えている。

 霍見芳浩ニューヨーク大学名誉教授によると、高市氏は1987年から

1989年、米下院議員の事務所で、議員が選挙区へ出す通信の宛名書き

などを無給で手伝っただけだ。「コングレッショナル・ フェロー」は

米議会の各委員会の「有給インターン」のことだから、

これも経歴詐称だ。

 高市氏が8日に出馬表明した際、各局は「米議会勤務」と伝えたが

その後、この経歴に触れていない。

 高市氏が、米留学時代の話題を封印しているのではないか。(後略)

              (人民新聞1761号2021.9.25より抜粋)

┏┓ 

┗■3.柏崎刈羽原発のID不正使用と

 | 核物質防護設備の損傷放置について

 | 9月22日の東電報告書に見る重大な劣化と安全神話の発現

 | 東京電力に核物質を扱う資格はない (その1)(4回の連載)

 | 東京電力の調査手法に重大な問題…など

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

項目紹介

1.「報告をしない」背景を調べない

2.核物質防護の欠落は運転停止命令が当然

3.東京電力の調査手法に重大な問題

4.被処分者が行う調査とはいったい…

 以上(その1)

5.本店に核物質防護に係るマニュアルがない…

6.お題目だけの核物質防護活動

7.本店での核物質防護活動主体の欠落

8.経営トップには報告が行かない規定?何のための組織か

9.これは知らないことにすれば責任を逃れるための方便

 以上(その2)

10.職員向け核物質防護活動の貧困と劣悪さ

11.内部監査に欠陥

12.IDカード管理とシステムの欠陥

13.下請けの改善提案を握りつぶす「福島の二の舞」

 以上(その3)

14.IDカードの定期更新をしていない

15.IDカード不正使用の聞き取り調査がひどい

16.東電の入域管理や核物質防護担当者もずさん

17.防災安全部長も存在意義が問われる対応

18.下請けへの圧力もまた…

19.柏崎刈羽原発の再稼働は不可能に

 以上(その4)

 9月22日、小早川社長以下3名の経営層に対する懲戒処分が

発表された。

 しかし、誰に、どういう責任があったから懲戒処分をしたのかは

明らかされていない。

 特に小早川社長は、こうしたことが起きていたことを

「知らなかった」とされている。信じがたいことだが東電の体質

から、そのようになるのだろう。

 福島原発震災を巡る刑事裁判や民事裁判でも、全く同種の発言を勝俣

恒久元会長らから何度も聞いた。

 そういう会社に、地上最大級の危険物「核物質」を持たせていて

良いのか。

 根源的な疑問が湧く。

 東電の9月22日付け文書「IDカード不正使用および核物質防護

設備の機能の一部喪失に関わる改善措置報告書」に沿って、

問題点を抽出する。

1.「報告をしない」背景を調べない

 これら一連の事件、特にID不正使用が規制庁に報告された時期、

柏崎刈羽原発は規制委員会の適合性審査に続く保安規定審査を行って

いた。

 長期間事実が隠蔽されていたことの背景には、そうした審査状況に

対する現場サイドの「忖度」や「配慮」があったのではないかと

疑われる。

 報告書の「背景の説明」には、そうしたことについて一切説明がない。

 そのような分析、調査はしていない。

 しかし今の忖度政治と同じで、無責任体質とはこうした事態を常に

生み出す。「核物質を使っている」との緊張感も恐れも感じられない。

地上最大の危険物を扱う施設のセキュリティ感度は、原潜や核爆弾

貯蔵施設のそれと同等程度でなければならないはずだが、微塵も

感じられない。

2.核物質防護の欠落は運転停止命令が当然

 ID不正使用と核物質防護設備の損傷放置は、いずれも核物質防護

システムの劣化と捉えることが出来る。

 現場の認識として「核物質防護システムとは何のためにあるのか」

という共通認識は欠落していた。

 法令等の解釈や法の目的等ではなく、現実に侵入防止に失敗したら、

何が起こりえると現場サイドは認識していたのかが問われる。

 「核物質の盗取と妨害破壊行為」に分けて、できる限り具体的に

捉えなければならない。

 例えば、深層防護の劣化で第四層の劣化が起きた場合、炉心損傷から

大規模放射性物質の拡散に至るような事故になるとの理解と同等程度の

理解が可能な水準で、実地の訓練や試験、これは命がけの作業だという

意識付けをしていなければならない。

 核施設は、欧米や韓国では専門の武装護衛がついており、武装勢力

よる攻撃を受けた場合の訓練を行っている。

 それでも本格的な武力行使には対処できないと考えられている。

 一方、日本には警察による「原子力特別警備隊」が存在するが、

こちらはさらに脆弱だ。

 東電は、こうした事態は「国や警察により対処すべき」と、

そもそも「責任はない」との立場だ。

 しかし本来、セキュリティシステムに欠陥が見つかれば、規制当局に

よりその場で直ちに運転停止が命じられるべきだ。

 柏崎刈羽原発は稼働していなかったが、規制委が事実上の運転停止

命令を出したのは、遅きに失したものの当たり前の処置だった。

3.東京電力の調査手法に重大な問題

 この事態を受けて東電は、社内に検討委員会を作った。

 今回の報告対象となる核物質防護の劣化、欠落に対する調査と原因

分析及び再発防止対策の検討を行う組織を3月22日に立ち上げている。

 ところが「社内の検討体制」は、統括責任者を牧野茂原子力・立地

本部長とし、「原子力・立地本部長(常務執行役)と新潟本社代表(

常務執行役)並びに本社・スタッフを柏崎刈羽に駐在させ、経営層の

主体的関与のもと、本社・発電所が一体となった調査体制を整備

した。」という。

 調査される側とする側が一体になっている。

 なぜ、こんな体制でしか調査が実施されないのか、これもまた

「東電体質」。

 身内による調査で済まそうというわけだ。

 調査は、最初から最後まで「独立検証委員会」のような外部第三者

が調査をすべきである。

 「核物質防護に関する独⽴検証委員会」という第三者評価委員会

別途設け、報告書をチェックしているとの立場だろうが、調査段階で

三者調査でなければ、後から検証をしても意味がない。

 調査報告書には調査の方針や文書収集、ヒアリングの方法決定などの

証拠収集方法の選択と決定、さらに「誰の責任で」「何をするか」

などの調査の本質が、関係する。これは調査段階と進行状況で大きく

変わってくる。

 これらを統制しているのが東電なのか第三者委員会なのかで結論は

全く違ってくる。

 その程度のことも理解していない。

4.被処分者が行う調査とはいったい…

 さらに驚くことには、調査の「統括責任者 牧野茂原子力・立地

本部長」「責任者 石井武生柏崎刈羽原子力発電所長」とされている

が、9月22日に両人とも責任を問われ解任されている。

 そうした人々が責任者で調査を行っている。あり得ないことだ。

 なぜ、処分対象者を調査責任者にしたのか。

 これだけでも、調査報告書に重大な疑問が生じる。

 経営層には、これらの問題が発生しても報告は上がっていなかった

ことにされている。

 あるいは、月ごとにまとめて報告する部分に簡単に書かれていただけ

で、事態の深刻さや問題の大きさを認識できなかったとする。

 しかし調査の責任者が最も事態を把握すべき責任を有する「原子力

立地本部長」であり「発電所長」なのだから、知らなかったことにする

のは当然だろう。

 危険な証拠は隠蔽するかも知れない。

 こうした調査では、常に再発防止に力点が置かれ、あまり責任を問わ

ないことが多いが、事態は原発の安全そのものに関わる組織の劣化、

機能の喪失なのだから、発生時点からの現場管理者から経営層に至る

責任追及はしなければならない。

 これもまた、余りにもずさんである。

 例えるならば、みずほ銀行の度重なるシステム障害事件よりも重い。

                       (その2)に続く

┏┓ 

┗■4.「核のごみ」文献調査で論戦 町長選めざす2氏

 | (現職の片岡春雄氏と調査撤回を掲げる越前谷由樹氏)が政策…

 | メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.「核のごみ」文献調査で論戦 町長選めざす2氏(現職の片岡春雄氏と

  調査撤回を掲げる越前谷由樹氏が政策 北海道寿都町

  10/3(日)14:00配信「朝日新聞デジタル

https://news.yahoo.co.jp/articles/5b286405c842257c369699c0b0ecd4a26c30c036

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合もあります。

ご了解下さい。

────────── 

 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページ

  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

  たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net

 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があり

  ます。

────────── 

たんぽぽ舎は、月曜~土曜13:00~20:00オープン、

       日曜・休日はお休みです。

   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-1-1

               高橋セーフビル1F

       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

        HP http://www.tanpoposya.com/

       郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎

   口座番号 00180-1-403856

たんぽぽ舎です。【TMM:No4307】地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4307】

2021年10月2日(土)地震原発事故情報-

               6つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.10/6(水) 第97回東電本店合同抗議に参加しよう!

  2011年の東電福島原発事故から、丸10年半です。

  東京電力の傲慢、独善、隠蔽、無責任体質は、現在も継続中です。

東電本店合同抗議・日本原電本店抗議のご案内

                 東電本店合同抗議実行委員会

★2.「東海第二原発いらない!動かさないで!」

  9・11一斉行動の報告・12時から13時「千葉市東電千葉支店前」

  東電は日本原電への2200億円資金援助をやめよ

       中井はるみ(忘れまい3・11!反戦・反原発の会/千葉)

★3.中電代理人が9月28日付け文書を送りつける

祝島漁民に補償済み」との見解を繰り返すだけで質問には全く答えず

反論及び質問書を10月1日に中電に渡す

  一般海域占用許可の違法性に関しても8項目の質問で追及を開始

 連載「権利に基づく闘い」その23

   熊本一規(明治学院大学名誉教授)

★4.【山口】上関原発建設に向けたボーリング調査

       準備作業を再開出来ず…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)               

                  黒木和也 (宮崎県在住)

★5.動燃幹部はなぜ死んだのか?

  もんじゅナトリウム漏れ事故から25年余

  高速増殖炉の「夢」と「罪」を描く新刊  

             細見周(ジャーナリスト)

★6.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

 ◆ 全5回オンライン講座

「差別はどう生まれるのか?―『差別はたいてい悪意のない人がする』

       刊行記念」 10/11(月)~11月8日(月)

━━━━━━━ 

※9/17(金)第4回「原発いらない金曜行動」首相官邸前 立花健夫さんが

YouTubeにアップしてくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=6V8RT5Y1GjI

━━━━━━━ 

※10/6(水)2つの抗議行動にご参加を!

 2つの抗議行動=定例→毎月第1水曜

1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!

  日本原電本店抗議行動 茨城県東海第二原発の再稼働工事を止めよ!

 日 時:10月6日(水)17:00より17:45

 場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)

     銀座線末広町駅4番出口より4分  

     ※北ビルです!南ビルではありません!

 主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549

 協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」

2.「第96回東電本店合同抗議」放射能汚染水を海へ捨てるな!

  東電は2200億円の原電支援するな! 東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 日 時:10月6日(水)18:30より19:30

 場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)

 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947 

       「たんぽぽ舎」 03-3238-9035

 賛 同:東電株主代表訴訟など139団体

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.10/6(水) 第97回東電本店合同抗議に参加しよう!

 | 2011年の東電福島原発事故から、丸10年半です。

 | 東京電力の傲慢、独善、隠蔽、無責任体質は、現在も継続中です。

| 東電本店合同抗議・日本原電本店抗議のご案内

 └──── 東電本店合同抗議実行委員会

(第97回)東電本店合同抗議のご案内

2011年の東電福島原発事故から、丸10年半です。

  東京電力の傲慢、独善、隠蔽、無責任体質は、現在も継続中です。

東電への抗議の声を挙げましょう。

◎「経産省前テントひろば・たんぽぽ舎」呼びかけの、

“東電は責任をとれ!東電本店合同抗議”を、以下の通り開催致します。

 日 時:10月6日(水)、*午後6時30分より7時30分まで*

         (開始時刻の変更にご注意下さい)

 場 所:東京電力本店前

    *当日の天気予報は、「曇り」です。

・東電への「申し入れ行動」を行いますので、希望される方は

 「申し入れ書」を、ご持参願います。

・プラカード、ノボリ旗をたくさん持参してください。

○なお、当日は前段で、「とめよう!東海第二原発 20年運転延長・

 再稼働ゆるすな!日本原電本店抗議行動」が行われます。

 日 時:10月6日(水)午後5時より*5時45分*まで (終了時刻を変更。

     ご注意下さい)

 場 所:日本原電本店(地下鉄銀座線:末広町駅徒歩4分、JR秋葉原駅徒歩7分

 主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549

 協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」

コロナウイルス蔓延のため、体調のすぐれない方や持病の有る方は、

無理をしないでください。

★参考に、東電関連の新聞記事などをまとめます。

1)伊方原発3号機の火災感知器、140カ所で不適切設置。消防法施行規則

 満たさず:9/28愛媛新聞ONLINE

2)<柏崎刈羽原発>侵入者を検知する設備、長期間の機能喪失が111件。

 復旧まで最長で337日:9/25新潟総合TV

3)東京電力 「生まれ変わる」と強調も。柏崎市長「認識がいまだ足りない」:

9/23新潟総合TV

4)火災感知器の設置不適切。柏崎刈羽原発7号機で100台:9/20共同通信

5)東電福島第一原発。4カ月前の不適切な廃棄物保管を発表:9/17福島放送

6)東電福島第一原発、地下水の放射性物質の濃度を下げる装置が停止。

 警報ならず:9/16毎日新聞

7)東電福島第一原発、認可外の廃棄物保管が急増。規制庁「マネジメント

 できていない」:9/13読売新聞オンライン

8)柏崎刈羽原発電源ケーブル焼く火事。漏電が原因の可能性か:

  9/9テレビ新潟

9)東電福島第一原発、フィルターほぼ全て破損。原因究明せずに運転続

 ける:9/9共同通信

10)社説:東電福島第1処理水沖合放出。「強行」前提は対話阻む:

  8/26京都新聞

┏┓ 

┗■2.「東海第二原発いらない!動かさないで!」

 | 9・11一斉行動の報告・12時から13時「千葉市東電千葉支店前」

 | 東電は日本原電への2200億円資金援助をやめよ

 └──── 中井はるみ(忘れまい3・11!反戦・反原発の会/千葉)

◎ 9月11日の「東海第二原発いらない!動かさないで!」一斉行動を、

私たちは毎月11日に東電千葉支店前で行っている「11行動」をかねて

行いました。

 この日は私たちの会にとっては、2014年9月11日に「11行動」として

東電千葉支店前でビラまきを始めてからちょうど丸7年を迎える日でもあ

ります。

 東電は日本原電の筆頭株主であり、日本原電の存亡をかけた東海第二の

再稼働を自社の利害に直結するものとして、2200億円もの資金援助をして

います。

 福島第一原発の爆発事故を引き起こした責任を認めず、避難者支援を打

ち切り賠償をしぶりながら、再稼働のためには惜しげもなく資金投入する

東電は許せない!

 日本原電への抗議とともに、東電に対しても抗議していきたいと、私た

ちはあえて東電前での行動をもって一斉行動に参加しました。

◎ 準備を始める11時前ころから雨がパラつきはじめ、一時は場所を変え

るしかないかと不安にかられながら、でも何とかできるかもとぬれるのも

構わず準備しているうちに、幸運にも予定の12時ころからやみ始め、次々

に参加予定の人たちもそろい、定刻通りに始めることができました。

 12時から13時まで、会のメンバーに加えて、「なのはな生協」や「とめ

よう戦争への道!百万人署名運動」の方たちも合流し、総勢11名で、日本

原電、東電への怒りのコール、リレートーク、チラシ配りや署名呼びかけ

と、行動をくり広げました。

◎ チラシは、統一チラシと「首都圏連絡会」の女の子の描かれたチラシ、

そして「東海第二原発の再稼働はやめろ!」と大見出しをつけた会の定例

ビラの3枚セットでまきました。

 たんぽぽ舎から借りた横断幕を張り付け、4本ののぼり旗を立て、ゼッ

ケンやプラカードをつけて日本原電や東電への抗議のコールをたたきつけ、

次々にマイクをまわしてそれぞれの思いや怒りを訴えました。

 千葉駅からほど近い大通りの交差点にある東電千葉支店前の空間は、さ

ながら「反原発広場」に一変しました。駅前に比べればあまり人通りが多

い場所ではないのですが、通りがかった何人かの人と話し込みながら100枚

近くのチラシをまき、署名も集めました。8月の行動で通りかかった、友

人が東海村で反対運動をしているという茨城生まれの方とも再会できました。

◎ 茨城の隣県である千葉。もし東海第二で事故が起きれば瞬時に重大な

影響がこの場所にも及びます。1時間の行動でその危険を精一杯訴えはし

ましたが、道行く人の反応を見ても、まだまだ危機感は伝わっていないと

思わざるをえません。来年秋の再稼働を何としてもやめさせるため、第二

第三の行動を重ねていこうと全員で確認して第一弾の一斉行動を終えました。

 全国で立ち上がった皆さん。ともに声を上げ続けていきましょう!

┏┓ 

┗■3.中電代理人が9月28日付け文書を送りつける

| 「祝島漁民に補償済み」との見解を繰り返すだけで質問には全く答えず

| 反論及び質問書を10月1日に中電に渡す

| 一般海域占用許可の違法性に関しても8項目の質問で追及を開始

 | 連載「権利に基づく闘い」その23

 └──── 熊本一規(明治学院大学名誉教授)

◎ 中国電力は、今回のボーリング調査を占用期間7月7日~10月6日で

申請し、占用許可を受けています。しかし、7月14日に示された中電の説

明文書(以下、「7.14文書」)に対し、7月16日に反論書(以下、「7.16

反論書」)を中電笹木副所長に手渡したところ、「弁護士等と打ち合わせ

るので当分調査はしない」と言って帰り、その後、中電は田ノ浦海域に全

く来ていませんでした。

 その後、中電代理人末国弁護士から島民の会清水敏保代表宛に文書(8

月27日付け、以下「末国文書1」)が送られてきました。内容は、平成26

年の和解条項を根拠に、「中電が埋立工事や調査を再開したときは、祝島

漁民は工事を妨害しない義務(不作為義務)を負う」というものです。

 それに対し、9月10日に「反論書及び説明要求書」(以下、「9.10反

論書」)を送りました。そのなかで、2019年12月16日付けで中電大瀬戸所

長宛に提出した「12.16反論及び質問書」に列挙した質問(1)~(8)につい

ていまだに説明がないので中電代理人たる末国弁護士が説明するように要

求しました。

◎ その後、9月28日付けで末国弁護士から、2回目の文書(以下、

「末国文書2」)が送られてくるとともに、翌29日、10月1日から調査を

再開する旨の通知がありました。

 末国文書2は、ボーリング調査に対する不作為義務が、和解条項2に

基づくものでなく、和解条項3に基づくと主張していますが、和解条項3

には、「違法な」や「不作為義務」の文言が盛り込まれておらず、「違法

な埋立や調査に対して不作為義務を負わない」ことを明確にするために和

解条項2を援用しただけの話です。いずれにしろ、損失補償を欠いた調査

が違法であることには何の変りもありません。

 中電は一貫して、2000年補償契約に基づいて補償した旨主張しています

が、2000年補償契約で2021年にボーリング調査を行なうことを予想できて

いたはずはありませんし、仮に予想できていたとしても、直近3~5年の

漁獲データに基づいて算定しなければならない漁業補償額を算定できたは

ずはありません。

 これらの点をはじめとする、「12.16反論及び質問書」における8項目

の質問に中電はいまだに一切答えていません。

◎ そこで、「12.16反論及び質問書」における8項目の主要なものをより

わかりやすくするとともに、新たな項目を盛り込んだ「反論及び質問書」

(以下「10.1反論及び質問書」)を作り、10月1日に田ノ浦海域で笹木副

所長に手渡しました。

 末国文書2は、一般海域占用許可についても言及してきましたので、

「10.1反論及び質問書」には「一般海域占用許可の違法性」に関する8項

目の質問をも新たに盛り込みました。

 損失補償を支払うことが必要な「自由漁業を営む祝島漁民」や「共同漁

業を営む四代支店(漁協)組合員」を占用許可を出す際の「利害関係人」

に含めず、共同漁業の免許を受けているだけでボーリング調査によって何

の損失も受けない「山口県漁協」のみを「利害関係人」としていること自

体、ほんとうは違法なのです(常識でもその不合理さはわかりますが)。

今後、質問等をつうじて占用許可の違法性を次第に明確にしていく予定です。

このように、中電が文書をよこす度に反論を豊富にして、中電の宿題を

質・量ともに増やしています。

◎10月2日は、午前11時50分頃、笹木副所長が「帰ります」と挨拶にきて

早々に帰ったそうです。午前9時頃最初に来た時にカメラを向けてきたの

で、「カメラで撮るな」と言ったのが効いたとのことです。実は、昨晩、

肖像権(他人から無断で写真を撮られたり、撮られた写真が無断で公表さ

れたり利用されたりすることがないように主張できる権利)の資料を送っ

ておいたのでした。

 このように、権力と対峙する際、法律や権利に基づいて攻めると効果が

全然違ってきます。3.11以前は、中電と共に警察が来ることもしばしばあ

ったのですが、支援者の三浦翠さんによれば、「法律を使って攻めるよう

になってからは、警察が来なくなった」とのことです。

 民衆が権力と闘ううえでの鍵は、自らの権利を自覚するとともに、法律

に基づいて権利を主張することです。その実践を重ねてきたからこそ、中

電と祝島島民の関係が、3.11以降逆転し、いまや祝島島民が先生で中電が

生徒であるような関係になっているのです。

注1:「7.14文書」,「7.16反論書」,「末国文書1」,「9.10反論書」,

「12.16反論及び質問書」,「末国文書2」,「10.1反論及び質問書」は、

私のホームページ(http://kumamoto84.net)に掲載しています。

注2:2021年9月13日開催の「祝島島民の会」記者会見(報告説明者は、

清水敏保代表、橋本久男氏、及び私)、2021年7月3日開催の「いのち・

未来うべ」主催のオンライン学習会「上関原発と漁業権」(報告者は私)

は、それぞれ、YouTubeで見ることができます(URLは次の通り)。

・「祝島島民の会」記者会会見 https://www.youtube.com/watch?v=uNgsKIjg3F0

・オンライン学習会「上関原発と漁業権」https://www.youtube.com/watch?v=PZN52Cq31uM

┏┓ 

┗■4.【山口】上関原発建設に向けたボーリング調査 準備作業を

 | 再開出来ず…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.【山口】上関原発建設に向けたボーリング調査 準備作業を再開出来ず

 10/1(金) 20:14配信 「KRY山口放送

 https://news.yahoo.co.jp/articles/0dd33ca2c06ab917667c7c4be47edb7df2c8ff25

2.安全対策工事、完了1年先に 島根原発2号機 中国電力

 10/1(金) 17:51配信 「時事通信

 https://news.yahoo.co.jp/articles/a3c1e31bc2bfeec45f56dc19de5ee929b8c268f4

┏┓ 

┗■5. 動燃幹部はなぜ死んだのか?

 | もんじゅナトリウム漏れ事故から25年余

 | 高速増殖炉の「夢」と「罪」を描く新刊

 └────  細見周(ジャーナリスト)

新刊「もんじゅの夢と罪~旧動燃幹部の妻と熊取の研究者の『闘い』」

人文書院

内容説明:1995年12月、高速増殖炉もんじゅでナトリウム漏れ火災という

重大事故が起きた。

 日本中が騒ぎ立つなか、批判の矢面に立たされた動燃幹部が謎の死を遂

げる。ホテル8階からの飛び降り自殺とされたが、その死には不可解な点

があった…。

 本書は、夫の死の謎を追い続ける妻と、もんじゅに反対し続けた原子力

研究者・小林圭二、それぞれの闘いを通し、もんじゅが抱えた夢と罪を描

き出す。国策の深き闇に迫るノンフィクション。

目次

序章 あの日何が起きたのか

第一章 夢の高速増殖炉

「増殖」の夢 原研への国内留学 原研と動燃 二人の出会い

臨界集合体と伊方訴訟 高速増殖炉の危険性 再処理に関する日米交渉

第二章 もんじゅ訴訟

原子力安全問題ゼミ 東海村への転勤 もんじゅの「公開ヒアリング」

高速増殖炉をめぐる国際情勢 もんじゅ訴訟の提起

チェルノブイリ原発事故の放射能測定

行政訴訟の「原告適格」 福井での単身赴任 「原告適格」のゆくえ

不都合な真実 証人喚問 最高裁判決とあかつき丸寄港

核燃料サイクルと著書出版

第三章 もんじゅナトリウム火災事故

地震もんじゅ 行政訴訟の証人尋問 運命のナトリウム火災事故

事故の真相 さらなる隠蔽の発覚 深まる闇 破綻への秒読み 三回の会見

成生の死 盛大な葬儀 もんじゅ訴訟の現場検証 不可解な対応

事故の再現実験 爆発事故と「安全性総点検」

残っていたレントゲン写真 「高温ラプチャー

第四章 生き残りをかけた闘い

動燃から「核燃料サイクル開発機構」へ 秘密の報告書 孤独な調査

もんじゅ訴訟の地裁判決 名古屋高裁金沢支部での控訴審

カサブランカの花 設置変更許可申請と結審 高裁勝訴と退官講演

「犯罪被害者給付金」の申請 もうひとつの「もんじゅ訴訟」提起

最高裁の口頭弁論、そして判決

二〇〇六年の証人尋問 福井での全国集会

第五章 もんじゅの終焉

もんじゅの運転再開 炉内中継装置の落下 三・一一と福島第一原発事故

脱原発」ともんじゅ 戻らない遺品 もんじゅで一万件の点検漏れ

闘病の日々 遺品返還訴訟 もんじゅ廃炉の決定 遺品訴訟のその後

終の棲家 終わらない闘い

あとがき

参考文献

関連年表

┏┓ 

┗■6.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

 └──── 

 ◆全5回オンライン講座

「差別はどう生まれるのか?―『差別はたいてい悪意のない人がする』

刊行記念」

 韓国で16万部突破のベストセラー本が日本語版に!

 編集協力した講師:梁・永山聡子(朝鮮半島フェミニズム研究)が、

 本の背景や韓国の差別、フェミニズムなどの問題を講義します。

 著者キム・ジヘさん出演交渉中!

*書籍付きお得チケット有り

*後から配信有り

<全5回> 19:00スタート

(1)10/11(月)差別が見えますか-この本が出版される日韓の背景

(2)10/18(月)善良な差別主義者の誕生

(3)10/25(月)差別はいかにして不可視化されるのか

(4)11/1(月)差別と向き合う私たちの姿勢

(5)11/8(月)韓国の事例から考える 差別禁止法、国家人権委員会の必要性

チケット:一般 ¥15,000/書籍付¥16,500

申込み・詳細:https://unei1.peatix.com/

ふぇみゼミ femizemi2017@gmail.com

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出し

 よりも2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、

 どの団体・グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の

 連絡先など必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回の掲載とさせて

 させていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

 なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合も

 あります。ご了解下さい。

────────── 

 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページ

  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

  たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net

 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があり

  ます。

────────── 

たんぽぽ舎は、月曜~土曜13:00~20:00オープン、

       日曜・休日はお休みです。

   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-1-1

               高橋セーフビル1F

       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

        HP http://www.tanpoposya.com/

       郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎

   口座番号 00180-1-403856

たんぽぽ舎です。【TMM:No4306】地震と原発事故情報−6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4306】

2021年10月1日(金)地震原発事故情報−

             6つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.10月の日程ご案内−学習会・集会・抗議行動

  10/6(水)日本原電と東京電力−2つの本店申し入れ・抗議行動

  10/15(金)第5回「原発いらない!金曜行動」など参加歓迎です!

★2.先ず事実を確認し、そこから考えること

  ―ALPS汚染水の海洋放出は振出しに戻せ―

  真の第3者委員で「汚染水検査委員会」を組織し

  100基程度のタンク内汚染データを全核種にわたり測定し

  結果を公表するよう、政府・東電に迫るべき

                  井上安敏(東京都在住)

★3.【書評】『北海道新聞が伝える 核のごみ 考えるヒント』

  高レベル放射性廃棄物ガラス固化体の処分場建設問題に揺れる

  現地の人々の声や企業、団体、個人の動き・問題点をあぶり出す

               山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

★4.2年前の破損で原因調査しなかった排気フィルター、

  またも破損…福島第一原発で32か所…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

                 黒木和也 (宮崎県在住)

★5.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

  ◆10/16(土)「島根原発避難計画の実効性を問う」講演会

   お話:上岡直見氏〔環境経済研究所代表(技術士事務所)〕

   会場:島根県松江市島根県民会館中ホール」

★6.新聞より

  【素粒子】より3つ

  ・岸田3世が、河野3世を圧倒。安倍3世が高笑い、

   小泉4世は無念で、幕が下りた。

  ・「人事」でわかる。「聞く力」の新総裁が拝聴するのは

   国民の声か、党内のボスか。

  ・全国の自民党員の約3割が棄権してた。なぜ、だろう。

        (9月30日朝日新聞夕刊1面【素粒子】より抜粋)

━━━━━━━ 

※9/17(金)第4回「原発いらない金曜行動」首相官邸

 立花健夫さんがYouTubeにアップしてくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=6V8RT5Y1GjI

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.10月の日程ご案内−学習会・集会・抗議行動

 | 10/6(水)日本原電と東京電力−2つの本店申し入れ・抗議行動

 | 10/15(金)第5回「原発いらない!金曜行動」など参加歓迎です!

 └──── たんぽぽ舎

10月

6日(水)抗議行動 17:00〜17:45

  とめよう!東海第二原発20年運転延長・再稼働許すな!

  日本原電本店抗議行動

  場 所:日本原電本店前(台東区上野5−2−1)

          (JR秋葉原駅昭和通り口より7分)

  主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」/

  協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」 ※11月は10日(水)です

6日(水)抗議行動 18:30〜19:30

  東電は原発事故の責任をとれ「第97回東電本店合同抗議」

  場 所:東京電力本店前(JR新橋駅、地下鉄三田線内幸町駅)

  呼びかけ:経産省前テントひろば/たんぽぽ舎

  賛 同:東電株主代表訴訟など139団体 ※11月は10日(水)です

14日(木)学習会  18時より21時

  「幻想の新型原子炉」高温ガス炉と小型原子炉

  お 話:後藤政志さん(元東芝原子炉格納容器設計者)

  資料代:800円 予約必要です。講師のお話は19時からです。

15日(金)第5回「原発いらない金曜行動」 18:30〜19:45

  場 所:首相官邸

  主 催:「原発いらない金曜行動」実行委員会

18日(月)岩垂弘「8回連続講座」 14:00〜16:30

  社会運動は社会を変えられるか

  戦後76年を社会運動を通じて顧みる

  第6回《核軍拡競争下の運動 1977〜1986》

被爆者支援、国連軍縮特別総会に向けて

  お 話:岩垂 弘さん(ジャーナリスト)

  資料代:800円  予約の必要はありません

23日(土)山崎久隆ゼミ  14時より17時

  「第6次エネルギー基本計画」について

  お 話:山崎久隆さん(たんぽぽ舎共同代表)

  資料代:800円  予約の必要はありません

25日(月)学習会   19時より21時

 「ウイシュマさん死亡事件から考える」−日本の入管制度の歴史

  お 話:金 東鶴さん(在日本朝鮮人人権協会副会長兼事務局長)

  資料代:800円 予約必要です。

27日(水)学習会   18時より21時

  「電力システム改革と脱原発

  お 話:吉田明子さん(FoE Japan 気候変動・

             エネルギー政策担当)

  資料代:800円 予約必要です。講師のお話は19時からです。

※学習会の会場は「スペースたんぽぽ」です。

※予約は、たんぽぽ舎あて 電話 03-3238-9035 か

 メール nonukes@tanpoposya.net で、ご氏名と電話番号を

 お知らせ下さい。受付番号をお伝えいたします。

┏┓ 

┗■2.先ず事実を確認し、そこから考えること

 | ―ALPS汚染水の海洋放出は振出しに戻せ―

 | 真の第3者委員で「汚染水検査委員会」を組織し

 | 100基程度のタンク内汚染データを全核種にわたり測定し

 | 結果を公表するよう、政府・東電に迫るべき

 └──── 井上安敏(東京都在住)

◎ 小生は福島第一原発事故の進行において、最も重大な局面が

「汚染水の海洋放出」だと思います。

 その危うい対応が、政府・東電のふりまく説明「ALPSでは除去

できないのがトリチウムであり、この対応で現実的なのが大気拡散と

海中投棄だ。委員会と政府で検討の結果、海洋投棄が最も現実的だと

判断した。トリチウム放射能被害は弱いが、タンク内の汚染水をさら

に希釈してから放流するので、安心しろ。風評被害は(すぐにおさまる

だろうが)お金で何年分かは払ってやる」で正体がわかります。

◎ トリチウムはALPSで取り除けないのはその通りだが、多くの

核種が許容量を二桁も三桁も上回っている。

 トリチウム外部被曝の点では確かに弱いが、体内での内部被爆は、

特に分子構造が水・水素に近く、細胞分子に取り込まれ、長期の被曝・

催奇性発現が恐ろしい。

◎ 政府・東電は、トリチウムだけがタンク液の問題であり、それは

希釈するので風評対策だけが「現実的」処理だと言っており、国民の

大部分が「そのような問題だ」と思い込まされてしまっています。

 これを放置したままで反対運動をすることは、非常に労多くして

功少なしとなるのは必定です。

◎ 問題は、タンク内に含有されるすべての核種の放射線強度を政府・

東電の言うままに信じて「タンク満杯問題はトリチウムのみ。対応は

放流と風評補償のみ」論に引きずり込まれていることにあります。

 政府・東電の主張と異なり、外部・内部被爆性のより高い核種が

許容量の何倍もあったら、そしてビキニで起こったように、海中で拡散

せず滞留する場所があって食物連鎖による濃縮が起こったら

どうするのか。

◎ 至急、真の第3者委員で「汚染水検査委員会」を組織し、100基

程度のタンク内汚染データを全核種にわたり測定して結果を公表する

よう、政府・東電に迫り主権者の名において強制することが最重要な

ことと思います。

 しかもことは迅速を要します。このような論議を小生は新聞、TV、

雑誌・書籍等々のどこにも見いだせていません。

 事実(この場合はタンク内の汚染実態)に基づかない議論や処置は、

何をやっても砂上の楼閣になります。

 事実に基づいた着実な対策・救護を行うよう、たんぽぽ舎さんが

お力を発揮して動かしてくださるよう切望します。

◎ 最近になって明らかになった放射性物質を漉しとるALPSの

フィルターの多数が長期にわたって破損したままALPSを運転して

いたことは極めて重大な犯罪行為です。

 原因と対策は迅速にやらねばなりませんが、このことは東電がタンク

内の核種の濃度を定量的にモニターしていないことが明かされたことを

意味しています。

 相当に高濃度の核種がたまっていることはほぼ確実でしょう。

 このことからも一切を仕切り直しして、「タンク内の全核種濃度の

迅速な測定と公表」が現実的で最速な「対策」の実現の出発点です。

 その結果によれば、海洋放出は非現実的となり、(固化して)地上に

保管するのが最も現実的となるでしょう。

 風評被害は雲散霧消し漁業者の生業の復活が実現できるのです。

┏┓ 

┗■3.【書評】『北海道新聞が伝える 核のごみ 考えるヒント』

 | 高レベル放射性廃棄物ガラス固化体の処分場建設問題に揺れる

 | 現地の人々の声や企業、団体、個人の動き・問題点をあぶり出す

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

◎ この本は、北海道新聞が2012年から20年にかけて、核のごみ、

高レベル放射性廃棄物ガラス固化体の処分場建設問題に揺れる現地の

人々の声や企業、団体、個人の動きを追い、問題点をあぶり出す取材

記事をもとにしている。

 新聞に掲載し続けた記事については読者から「もっと知りたい」

「もっときっちり伝えてほしい」と応援や叱咤激励をもらったことから

一冊の本にまとめようと作られたという。(「はじめに」より)

 日本の新聞、特に中央紙と呼ばれる新聞ほど、こうしたテーマを掘り

下げ、考える機会を作る記事が少ない。

 何を根拠にしたのか分からないような社説や論説記事が横行し、事実

を伝えているとは思えない新聞もある。

 その中で北海道新聞の姿勢はもっと高く評価されて良いし、他の

メディアも見習って欲しい。

◎ 本の全体構成は時系列で進む。

 最初のところに寿都町神恵内村で「文献調査」に手を上げることに

繋がる、核のごみを生み出す原発核燃料サイクル政策の問題点が

きちんとまとめられている。

 総理大臣になりそこねたが(今後も挑戦するだろうが)河野太郎氏が

自民党総裁選挙で言及したおかげで、こうした問題の存在が、一般紙

にも珍しく大きく取り上げられ、議論にもなっている。(それにして

も岸田氏の核燃サイクル維持の反論はあまりにひどかったけれども)

 そうした時に、この本に直ぐ手が伸ばせれば、とてもわかりやすい

解説がされていることがわかる。

◎ 経過では、2012年の幌延で、深地層研究所が作る地下350mまで掘り

下げた研究所のトンネルには放射性物質を持ち込まない協定が作られた

事実が解説されている。

 核のごみを巡る、幌延町の深地層研、20年の研究機関の延長を認める

かどうかを巡る4代の北海道知事のインタビュー。

 現職の鈴木直道氏は明確に答えず「さまざまなご意見を踏まえて方針

を判断する」と繰り返すだけだった。

 1つ前の高橋はるみ氏は「もうわたしは立場を離れましたので無責任

なことは言わないほうがいい」更に前の掘達也氏は「こっちが20年と

言ったんではない。けじめを付けるべきだ」

 更に前の横路孝弘氏は「千年万年後の北海道のこと、未来の道民の

ことも考えて判断してもらいたい」。との発言が引き出されている。

◎ 2020年には寿都町が突如「文献調査に応募検討」していることが

明らかになったことで衝撃が走る。さらに神恵内村もそれに続く。

 この後の展開は地元紙ならではの緻密な取材で関係者の証言をもとに

何が起きているかを記事にしていく。

 「私は考える」として、多くのNPOなどに関わる個人や社会学

などの声を掲載し続けている。

 これらは記事を読む人に大きな影響を与えたと思う。

 この問題は「今の私」だけではなく「遠い未来の人たち」にも繋がる

問題だということが。

 将来にも重い責任を持つことが、この問題を考える基本であること

も、この本は伝えている。是非手に取ってお読みください。

 書籍は書店で入手できると思いますが、それ以外は北海道新聞社に

直接お問い合わせください。

発行:北海道新聞社 2021年5月31日 1000円

北海道新聞社 出版センター TEL 011-210-5744

┏┓ 

┗■4.2年前の破損で原因調査しなかった排気フィルター、

 | またも破損…福島第一原発で32か所…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.2年前の破損で原因調査しなかった排気フィルター、

  またも破損…福島第一原発で32か所

  9/30(木)22:29配信「読売新聞オンライン」

https://news.yahoo.co.jp/articles/de00410cef0f370772f7ca307ec955c7c6187bfe

2.伊方原発3号機の再稼働、延期の可能性

  定例会見で四国電力社長が示唆(愛媛)

  9/30(木)21:22配「愛媛新聞ONLINE」

https://news.yahoo.co.jp/articles/6f25ec7f1af6088b35710dd6966da2627d19c608

┏┓ 

┗■5.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

 └──── 

 ◆10/16(土)「島根原発避難計画の実効性を問う」講演会

日 時:10月16日(土)16時より18時

お 話:上岡直見氏〔環境経済研究所代表(技術士事務所)〕ほか

会 場:島根県松江市島根県民会館中ホール」

主 催:島根原発・エネルギー問題県民連絡会

詳細は以下のアドレスより

http://sustran-japan.eco.coocan.jp/datafile/20211016_shimane.pdf

資料代:500円

※予約ではありませんがコロナ対策のため定員制となります。

 なお同日14:00〜15:30に近隣の「くにびきメッセ」で中国電力による

「島根原子力発電所2号機原子炉設置変更許可に係る説明会」が

あります。

※予約ではありませんがコロナ対策のため定員制となります。

推進側による動員の可能性があり早目の入場が望ましいとのことです。

https://www.energia.co.jp/atom/topix/shinseisho/10/index.html

○現地の情勢

 再稼働の同意権は島根県松江市(立地自治体)しか与えられて

いないが、周辺自治体(出雲市雲南市安来市米子市境港市

鳥取県)は行政も議会も再稼働に批判的という。

 また現地のマスコミも「山陰中央新報」が以前から批判的観点で

大きな特集を組んでいるほか「中国新聞」「新日本海新聞」も批判的

な論調である。

 島根の市民運動は「宍道湖・中海干拓」を止めた歴史がある。

 各自治体の議会期間中に合わせてアピールが期待される。

┏┓ 

┗■6.新聞より

 └──── 

 ◆【素粒子】より3つ

 ・岸田3世が、河野3世を圧倒。安倍3世が高笑い、

  小泉4世は無念で、幕が下りた。

 ・「人事」でわかる。「聞く力」の新総裁が拝聴するのは

  国民の声か、党内のボスか。

 ・全国の自民党員の約3割が棄権してた。なぜ、だろう。

       (9月30日朝日新聞夕刊1面【素粒子】より抜粋)

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出し

 よりも2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、

 どの団体・グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の

 連絡先など必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回の掲載とさせて

 させていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

 なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合も

 あります。ご了解下さい。

────────── 

 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページ

  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

  たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net

 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があり

  ます。

────────── 

たんぽぽ舎は、月曜〜土曜13:00〜20:00オープン、

       日曜・休日はお休みです。

   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-1-1

               高橋セーフビル1F

       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

        HP http://www.tanpoposya.com/

       郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎

   口座番号 00180-1-403856

たんぽぽ舎です。【TMM:No4305】地震と原発事故情報−6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4305】

2021年9月30日(木)地震原発事故情報−

             6つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.政府や自治体は、原発重大事故を

  想定した避難訓練を行っています

  避難訓練を行わなければならないほど危険な施設は原発だけ

  滋賀県高島市の危機管理局から聞き取り調査

         木原荘林(老朽原発うごかすな!実行委員会)

★2.9・30東海村JCO臨界被ばく事故から、22年!

  今年も経産省別館前で追悼と抗議集会

  臨界被ばく事故の教訓を生かせない政府に抗議を!

                坂東喜久惠(たんぽぽ舎)

★3.高市早苗『事故によって死亡者が出ている状況ではない』発言

  「原子力推進派 今週の暴言・失言集」第1回

           地脇聖孝(原発事故当時、福島県内居住)

★4.お隣の韓国で原子力発電所事故を映画に

  日本で起きている福島第一原発事故を見ているよう

  皆も本当は事故が発生することが

  わかっているのになぜ再稼働?!

    永山一美(たんぽぽ舎ボランティア)

★5.地下70mより深くに10万年 規制委、廃炉ごみ処分場の基準決定

  L1(核燃料のすぐそばの制御棒や

  炉心を支える構造物)の基準…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

   黒木和也 (宮崎県在住)

★6.TVニュースより1つ

  ◆原発避難者訴訟 2審も国の責任認める 高松高裁

         (9/29「NHK NEWSWEB」より抜粋」)

━━━━━━━ 

※たんぽぽ舎に、自立スタンド型非接触体温測定器を設置しました。

 モニターの前に立つだけで測定できるタイプです。

 7/26より稼動しています。

 ほか、非接触体温計、手指消毒用のボトル数本、天井の換気扇

 常時作動、適宜の窓開け換気等は、従来からおこなっています。

━━━━━━━ 

※10/14(木)学習会にご参加を!

 「幻想の新型原子炉」−高温ガス炉(HTGR)と小型原子炉

お 話:後藤政志さん(元東芝原子炉格納容器設計者)

日 時:10月14日(木)18:00〜21:00(開場17時30分)

会 場:「スペースたんぽぽ」 講師のお話は19時より

資料代:800円

予約必要です。たんぽぽ舎あて 電話 03-3238-9035 か

 メール nonukes@tanpoposya.net で、ご氏名と電話番号を

お知らせ下さい。受付番号をお知らせいたします。

━━━━━━━ 

※10/25(月)学習会にご参加を!

 「ウイシュマさん死亡事件から考える」−日本の入管制度の歴史

お 話:金 東鶴さん(在日本朝鮮人人権協会副会長兼事務局長)

日 時:10月25日(月)19:00〜21:00(開場18時30分)

会 場:「スペースたんぽぽ」 予約必要です。(10/14と同じ方法です)

資料代:800円

━━━━━━━ 

※10/27(水)学習会にご参加を!

 「電力システム改革と脱原発

お 話:吉田明子さん(FoE Japan 気候変動・エネルギー政策担当)

日 時:10月27日(水)18:00〜21:00(開場17時30分)

会 場:「スペースたんぽぽ」 講師のお話は19時より

資料代:800円    予約必要です。(10/14と同じ方法です)

━━━━━━━ 

※9/17(金)第4回「原発いらない金曜行動」首相官邸

 立花健夫さんがYouTubeにアップしてくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=6V8RT5Y1GjI

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.政府や自治体は、原発重大事故を

 | 想定した避難訓練を行っています

 | 避難訓練を行わなければならないほど危険な施設は原発だけ

 | 滋賀県高島市の危機管理局から聞き取り調査

 └──── 木原荘林(老朽原発うごかすな!実行委員会)

◎ 政府や自治体は、原発重大事故を想定した避難訓練を行っています。

 それは、原発は重大事故を起こしかねないことを、政府や自治体が

認めているからです。

 ただし、政府や自治体の「避難計画」では、わずかの期間だけ避難

することになっていて、避難に要するバスの台数も避難する場所も全く

足りません。

 政府や自治体は、原発重大事故では、住民の多くが何年も、何十年

も、あるいは永遠に故郷を奪われることをあえて無視して、「避難訓練

を行った」とするアリバイ作りをしているのです。

 避難訓練を行わなければならないほど危険な施設は原発だけです。

◎ この避難訓練について、若狭の原発から20〜50km圏内に位置する

滋賀県高島市の議員・是永 宙氏が、以下の3点について、高島市の危機

管理局から聞き取り調査を行われ、結果をご報告戴きました。

1.広域避難先と高島市(避難元)の打ち合わせの現状

・県内の広域避難先(大津市など)とは、避難元自治体・避難先

自治体・県の各担当者による打ち合わせを年1回程度行うことになって

いて、課題などの洗い出しなどをしていくことになっている。ただし、

その打ち合わせをすることが決まったのも昨年度で実質的にはまだ取り

組まれていない。

・県外の広域避難先(高槻市大阪市など、大阪の15市、3町)との

打ち合わせは、全くされていない。そもそも県外の広域避難先は原子力

災害への対応は想定されていないので、広域避難先自治体の担当者向け

原子力災害対応の講習を滋賀県が行ったくらい。

2.原発災害の避難訓練に関する予算措置に関して

高島市主催の場合は市が、県主催の訓練の場合は県と市が折半

している。

・訓練の中で放射線のスクリーニングなどをする医療従事者など、

訓練に参加する関係機関は“持ち出し”で参加されている。使い捨ての

防護服や消耗品など関係機関が準備しており、予算ではカバーして

いない。

・自動車の線量を計る機材は関西電力が“事業者責任”として持って

きている。

・訓練に参加する民間のバスについては、滋賀県が手配している。

おそらく県から予算措置されているのではないか。

3.防護具や計測機器などの予算措置について

・防護服や線量計などは県費で購入したものと、市費で購入したものと

両方ある。

・機器の定期的な点検などの維持更新費用は、県費購入のものは

県費で、市費購入のものは市費で維持をしている。

◎ この報告でも明らかなように、関西電力も、政府も、自治体も、

原発重大事故対策は、アリバイ作り程度で、真剣に検討する体制には

ありません。明日にでも重大事故が起こったら、どうするのでしょう?

 また、私企業・関西電力が重大事故を起しかねないから、避難訓練

行っているにもかかわらず、国や自治体が訓練関連費を拠出している

のは、税金の私企業・関西電力への横流しともいえます。

 原発が重大事故を起しかねないことは、多くの人々が再三にわたって

指摘するところですが、関西電力が、この指摘を無視して原発を運転

して事故を起こしたら、それは関西電力の故意による犯罪です。

 したがって、国や自治体の予算拠出は、犯罪に手を貸していると

いっても過言ではありません。

◎ もともと、原発重大事故時の避難は無理ですから、即刻の原発

停止を求めるのが、「国策に抗してでも、自治体住民の生命と生活を

守るべき自治体」の使命です。

 関西電力は、重大事故の確率が高い老朽原発・美浜3号機を再稼働

し、高浜1、2号機の再稼働を画策し、高浜3、4号機のプルサーマル

運転を強行しています。

 危険極まりないこれらの原発の運転を許してはなりません!

 「老朽原発廃炉」を勝ち取り、プルサーマル運転を阻止し、原発

全廃へと前進しましょう!

┏┓ 

┗■2.9・30東海村JCO臨界被ばく事故から、22年!

 | 今年も経産省別館前で追悼と抗議集会

 | 臨界被ばく事故の教訓を生かせない政府に抗議を!

 └──── 坂東喜久惠(たんぽぽ舎)

◎ 1999年9月30日午前10時35分ごろ、茨城県東海村にある「核燃料

加工施設=JCO・東海事業所」で臨界被ばく事故が発生しました。

 それから今年は22年。

 今年も経産省別館前(資源エネルギー庁が入っている)で追悼と

原子力政策等への抗議集会を22名の参加で開催しました。

 台風16号が近づき、天候を心配していましたが、台風は進行が遅れた

ようで大雨は明日以降ということで、参加の皆さんもほっとして

いました。

 でも、時折、強い風が吹いていました。

◎ 山崎久隆さん(たんぽぽ舎共同代表)から基調の情勢と問題点が

提起されました。「…東海村JCO臨界事故で、住民に被害を及ぼすの

だということが分かったにもかかわらず対策を怠り、2011年3月11日の

東電福島第一原発事故の際には、住民の被害を拡大したこと。また、

今回の新型コロナ禍ではますます大変なことになると指摘。原発

止めるしか対策はない」と力強く語りました。

◎ 長年参加している渥美昌純さんや藤田五郎さんのアピールからは、

色々な取り組みの中で見えてくるこの国の人権問題や格差の問題が

浮き彫りになりました。

 10時35分から1分間の黙とう、その後全員で白菊とリンドウの献花を

おこないました。

 「あらかぶさん裁判」の告知や「東海第二原発再稼働反対」行動の

報告と今後の取り組みが提起されました。

 最後に、シュプレヒコールをおこない、終了しました。

┏┓ 

┗■3.高市早苗『事故によって死亡者が出ている状況ではない』発言

 | 「原子力推進派 今週の暴言・失言集」第1回

 └──── 地脇聖孝(原発事故当時、福島県内居住)

 衆議院総選挙が近づいてきました。さらに来年夏には参院選

あります。

 福島第一原発事故から10年、脱炭素を口実とした原発推進の動きも

はっきり出てきました。

 そこで、今週から毎週1回、「原子力推進派 今週の暴言・失言集」

をスタートさせることにしました。

 原子力推進派のトンデモナイ発言を毎週、1つずつ取り上げ、脱原発

の立場からコメントする企画です。

 第1回は、自民党総裁選を記念して、高市早苗さんの素敵な発言から

始めたいと思います。

原子力推進派 今週の暴言・失言集【第1回】

△『事故を起こした東京電力福島第一原発を含めて、事故によって

死亡者が出ている状況ではない』(高市早苗自民党政調会長

2013.6.17 自民党兵庫県連会合で)

 では、まず記念すべき連載の第1回は、自民党総裁選を記念して、

今をときめく「ネトウヨの希望の星」高市早苗さんの素敵な発言から

始めましょう。

 もちろん、事故による死者は出ています。福島原発事故刑事訴訟で

は、避難指示区域内にあった双葉病院の入院患者たちが、避難途中に

亡くなったことが業務上過失致死傷罪に当たるとして、勝俣恒久

東京電力会長らが強制起訴されています。1審・東京地裁は「津波

予見できない」として無罪判決が出ましたが、検察側が控訴しています。

 双葉病院の入院患者たちは、確かに高市さんがおっしゃるとおり、

直接的に事故の影響を受けて亡くなったわけではないのかも

しれません。

 しかし、事故がなければ亡くならずに済んだはずの人々が、事故が

起きた結果亡くなった。これは事故による死者ではないでしょうか。

 もし、これを事故による死者に含めないとしたら、どんな原発事故

でどんな亡くなり方をすれば死者として認めてもらえるの

でしょうか。

 「高市理論」では、世界中どこのどの原発でどんな過酷事故が起きた

としても、原子炉の中で直接火に焼かれることでもない限り、死者とし

ては認めてもらえなさそうな雰囲気です。

 まだ世界中の人々に福島第一原発事故の記憶が強く残っていた事故

わずか2年後の時期に、こんなことを平然と言い放つような人物に

私たちは日本の原子力政策を委ねるわけにいきません。

 原子力推進の立場であっても、事故が起き、犠牲者が出たという事実

そのものは認めた上で、福島の反省を表明し「二度と事故を起こしま

せん。エネルギー小国・日本が脱炭素や停電の危機を乗り切るために、

仕方なく再稼働をせざるを得ないので、伏してお認めください」という

ならまだしも(私は脱原発が実現するなら停電くらいしてもいいと

思っているので、こう言われても困りますが)、事故で犠牲者が出た

事実すら否認するという人と原子力政策でまともな話し合いが成立

するとは思えません。

 自民党総裁選の行方はまだ予断を許しませんが、少なくとも高市さん

だけは断固、阻止すべきだと思います。

 これから、毎週1回、こんな感じで「原子力推進派の暴言・失言」を

紹介していきます。

 日本の原子力ムラのとどまるところを知らない堕落・腐敗ぶりを、

とくとご覧あれ!

※≪事故情報編集部≫より

 地脇聖孝氏の投稿は9月26日に受信しました。

 編集上の都合により掲載が遅れたことをおわび致します。

┏┓ 

┗■4.お隣の韓国で原子力発電所事故を映画に

 | 日本で起きている福島第一原発事故を見ているよう

 | 皆も本当は事故が発生することが

 | わかっているのになぜ再稼働?!

 └──── 永山一美(たんぽぽ舎ボランティア)

・月契約で配信鑑賞ができる映画サイトで『韓国:パンドラ /Pandora』

を観ました。

 韓国が舞台の映画で、福島第一原発事故がモデルで、原子力発電所

事故を描いたものです。

 大まかなあらすじを引用すると「…韓国で史上最大級の地震

発生し、建設から40年を超えた「老朽化原発」で事故が発生。原発

職員らが命がけで事態収束に挑む姿を描いている」というものです。

・公開12日目に観客動員300万人(韓国映画振興委員会調べ)を突破した

ようです。

 第1回マカオ国際映画祭でパク・ジョンウ監督は「これを機会に

エネルギー資源に関する議論が各国で起こり、世界がより安全で

住みよい場所になれば。と製作への思いを語っている」との事です。

・この映画の柱となるのは「巨大地震の発生」「地震に伴う原発冷却

装置故障」「メルトダウンを把握しつつ、国民や地元住民には情報

隠蔽」だと思います。

 いずれのシーンも、原発過酷事故を体験した日本人や、地元の皆さん

には、まるで、当時を見るような錯覚を起こさせるものばかりでは

ないでしょうか。

・分っているのにやめられない(何かのCMの様ですが)、なんと怖い

事でしょうか。色々な利権に手を染めると、人はこのような、

扱いきれないとわかっている危険なものまで手放せなくなるのか。

 なぜそれを繰り返すかのように再稼働を推進していくのか。

 今一度、しっかり立ち止まって考えるべきだと思いました。

 そして10年前に、みんなで一生懸命に学んだ放射能についての知識

が、だんだんと薄れてきていることに、個々が気付き、また新たに

学びなおさなければいけない、その学びの場が今こそ必要なのでは

ないか、と痛感しました。

┏┓ 

┗■5.地下70mより深くに10万年 規制委、廃炉ごみ処分場の基準決定

 | L1(核燃料のすぐそばの制御棒や

 | 炉心を支える構造物)の基準…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.地下70mより深くに10万年 規制委、廃炉ごみ処分場の基準決定

  L1(核燃料のすぐそばの制御棒や炉心を支える構造物)の基準

  9/29(水)16:54配信「毎日新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/d1cad5cee5df140d87960951497617ec973c431c

2.浜岡原発 排気筒の解体作業進む 来年2月に撤去完了

  静岡・御前崎市

  9/29(水)20:30配信「テレビ静岡NEWS」

https://news.yahoo.co.jp/articles/abffbf7074e923207c05ce627c7cee897c0418b9

┏┓ 

┗■6.TVニュースより1つ

 └──── 

 ◆原発避難者訴訟 2審も国の責任認める 高松高裁

 東京電力福島第一原子力発電所の事故で愛媛県に避難した人たちが、

国と東京電力を訴えた裁判で、2審の高松高等裁判所は1審に続いて

国の責任を認め、国と東京電力にあわせて4600万円あまりの賠償を

命じました。(中略)

 きょうの2審の判決で、高松高等裁判所の神山隆一裁判長は、「政府

の機関が公表した地震の評価は、専門家の審議によるもので信頼

できる。国は、これに基づいて津波の危険性を予測できたはずだ」と

指摘して、1審に続いて国の責任を認めました。

 そのうえで「慣れない場所で避難生活を続けて平穏な日常生活を

営むことができなくなり、故郷も失った住民たちの精神的な苦痛は

きわめて深刻だ」として、ほとんどの原告について1審から慰謝料など

を増額し、国と東京電力に対して控訴した23人にあわせて4600万円

あまりを支払うよう命じました。

 原発事故で避難した人たちが国に賠償を求めた集団訴訟の高裁判決

は全国で4件目で、国の責任を認める判決はこれで3件目です。

         (9/29「NHK NEWSWEB」より抜粋」)

 詳しくはこちら

https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20210929/8000010919.html

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合もあります。

ご了解下さい。

────────── 

 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページ

  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

  たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net

 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があり

  ます。

────────── 

たんぽぽ舎は、月曜〜土曜13:00〜20:00オープン、

       日曜・休日はお休みです。

   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-1-1

               高橋セーフビル1F

       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

        HP http://www.tanpoposya.com/

       郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎

   口座番号 00180-1-403856

たんぽぽ舎です。【TMM:No4304】地震と原発事故情報−4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4304】

2021年9月29日(水)地震原発事故情報−

             4つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.廃炉が決まっている原発は24基

  日本はすでに「大量廃炉時代」に入っている

         沖 基幸(浜岡原発を考える静岡ネットワーク)

★2.第6次エネルギー基本計画案のおかしい所−12箇所を指摘します

  ・原発は安全だと言いながら、福島級の過酷事故を起こすことを

   想定している

  ・原発の欠点について、一言も触れていない…など

  パブリックコメントの締め切りは10月4日

  荒木福則(横浜在住、メルマガ読者)

★3.第6次エネルギー基本計画案にパブコメを出そう!

  〜東海第二原発の再稼働を止めよう!

    小林和博(東電の刑事責任を追及する会)

★4.動かせと言って原発を止める方法…古賀茂明

  住友林業三井ホームの耐震性は3400ガル、5100ガルだが、

  伊方原発は650ガル、高浜原発は700ガルと

  日本の原発の耐震性は非常に低い…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

   黒木和也 (宮崎県在住)

━━━━━━━ 

※たんぽぽ舎に、自立スタンド型非接触体温測定器を設置しました。

 モニターの前に立つだけで測定できるタイプです。

 7/26より稼動しています。

 ほか、非接触体温計、手指消毒用のボトル数本、天井の換気扇

 常時作動、適宜の窓開け換気等は、従来からおこなっています。

━━━━━━━ 

※明日です! 9/30(木)学習会にご参加を!

 「韓国キャンドル革命の第一決算期−来春の大統領選挙と日本」

お 話:青柳純一さん(翻訳家・金起林記念会共同代表)

日 時:9月30日(木)19:00〜21:00(開場18時30分) 

会 場:「スペースたんぽぽ」

資料代:800円

予約必要です。たんぽぽ舎あて 電話 03-3238-9035 か

 メール nonukes@tanpoposya.net で、ご氏名と電話番号を

お知らせ下さい。受付番号をお知らせいたします。残席あります。

━━━━━━━ 

※明日です! ご参加ください

 9/30(木)JCO臨界事故から22年 追悼と抗議集会

日 時:9月30日(木)午前10時〜11時

場 所:経済産業省別館前(飯野ビル側:経産省前テントの反対側)

内 容:経過説明、抗議アピール、黙祷(事故発生時刻 10:35〜)

献 花−追悼の花を用意します。(花代200円をお願い致します)

呼びかけ:たんぽぽ舎

━━━━━━━ 

※9/17(金)第4回「原発いらない金曜行動」首相官邸

 立花健夫さんがYouTubeにアップしてくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=6V8RT5Y1GjI

━━━━━━━ 

※9/11(土)「井戸川裁判(福島被ばく訴訟)は何を問うているのか」

 井戸川克隆さん(双葉町元町長)、古川元晴さん(弁護士)の動画を

UPLAN三輪祐児さんがyoutubeにアップしてくれています。

20210911 UPLAN【前半】古川元晴「井戸川裁判(福島被ばく訴訟)は

何を問うているのか」

https://www.youtube.com/watch?v=D6de2OyL9xA

20210911 UPLAN【後半】井戸川克隆「自分力を磨け〜集団幻覚に

騙される人間は私のように地獄を見る」

https://www.youtube.com/watch?v=kno6p2iFIgA

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.廃炉が決まっている原発は24基

 | 日本はすでに「大量廃炉時代」に入っている

 └──── 沖 基幸(浜岡原発を考える静岡ネットワーク)

 廃炉(廃止措置)とは、運転を終了した原発を解体撤去して更地にする

までの一連の工程をいう。建屋から全ての使用済み燃料を運び出した

後、設備や配管を除染して解体し、最後に原子炉と建屋を解体する。

 プロセスは、主に4段階に分かれ、中部電力は約30年で廃炉を完了

する計画を策定している。現在は、第2段階の原子炉領域周辺設備解体

撤去期間ということですね。

 国内の商業原発では初めてとなる原子炉の解体は、2023年を目途に

始まる予定となっている。

 これによって廃棄物が大量に発生するということになり、最終的に

地下に埋める方針ということだが、埋設地は決まっていない。

 場所を確保できなければ廃炉完了後も長期間、廃棄物が敷地内に残る

恐れもあり、今後とも注目して見ていかなければならない。

 廃炉工程が進む、浜岡原発1号機では、既にL3(注1)の廃棄物が

発生、内部設備の撤去が進むタービン建屋でドラム缶に保管されている。

 中部電力は「廃炉には長い年月がかかる、廃棄物を保管しながら解体

することは可能」と電力業界で連携し、埋設地を確保する方針。

 今後の原子炉解体ではL1(注2)廃棄物も発生する。線量も高く、

保管も容易ではない。

 このように原発が運転を終了しても、安心はできず、廃炉を進める

上で課題は山積している。(後略)

浜岡原発1・2号機 廃止措置スケジュール

第1段階 2009から2014年度 解体工事準備期間

第2段階 2015から2022年度 原子炉領域周辺設備解体撤去期間

第3段階 2023から2029年度 原子炉領域解体撤去期間

第4段階 2030から2036年度 建屋等解体撤去期間

(注1)L3廃棄物(解体コンクリート、金属など)⇒トレンチ処分

(注2)L1廃棄物(制御棒、炉内構造物など)⇒中深度処分(70m以深)

      (2021.9.28「NO NUKES 静岡Press」浜岡原発

       考える静岡ネットワーク 123号より抜粋して転載)

┏┓ 

┗■2.第6次エネルギー基本計画案のおかしい所−12箇所を指摘します

 | ・原発は安全だと言いながら、福島級の過酷事故を起こすことを

 |  想定している

 | ・原発の欠点について、一言も触れていない…など

 | パブリックコメントの締め切りは10月4日

 └──── 荒木福則(横浜在住、メルマガ読者)

 8月4日に、第6次エネルギー基本計画の案が公表され、9月3日に

パブリックコメントが募集開始され10月4日の締め切りが

近づいています。

 エネルギー基本計画は別に行われた「発電コスト検証ワーキング

グループ」の報告と一体のものです。

 その内容について、次の点が、おかしいと思いませんか。

1.原発は安全だと言いながら、福島級の過酷事故を起こすことを

想定していること。

 これは、原発の深層防護の第5層を設け、原発が過酷事故を起こし

人間に被曝と避難を強要することと整合する。

 いつの間にか、原発の方が人間の上位に立っている。

 基本計画は、2000年炉に一回、つまり、50基の原発が40年稼働して、

その間に一基が福島級過酷事故を起こすという想定。

 2000年炉とは、放射能半減期に比べれば、如何に短いことか。

 放射能を次々と地球上に堆積していくようなもの。

 今生きている我々だって、福島だけではない。

 沖合巨大地震も近づいている折り、稼働すれば、直ぐ、発電開始から

44年に達し、事故率が抜きん出て高い東海第二原発こそが、さしずめ、

計画が想定している福島級過酷事故を起こす原発なのだろう。

2.「脱炭素」の前に、より深刻な「脱放射能」が有ったことを

すっかり忘れ、「脱炭素」を「脱放射能」の先に立てる

「物事の軽重の転倒」。

3.規制基準の適合性の審査であって、「安全」とは言わない原子力

規制委員会に、原発の再稼働如何の帰趨を丸投げしていること。

4.原子力規制委員会に委ねたはずの原発の再稼働が決まったかの

如く、プルサーマル運転でプルトニウムを消化するための原発

再稼働を必須とする核燃料サイクルを、やると決めていること。

5.使用済み燃料の処分を国民に要求するばかりで、使用済み燃料の

発生を抑えることは、はなから頭に無いこと。このことが、国民の

共感・協力を仰ぐために如何に肝要かを自覚出来ていないこと。

6.原発の欠点について、一言も触れていないこと。

欠点1:一旦、戦争になれば、核弾頭を抱いてミサイルの標的になる

ようなもの。核先制不使用の条約締結が求められている折、

その抜け道になる。

欠点2:原発は事故の発生、地震や避難への不備、データ改ざん・

隠蔽等で、直ぐ止まってしまう不安定供給電源。

欠点3:原発は原料発掘から保全廃棄までCO2の発生は少なくない

上、冷却に用いた温排水を海に流す、海水温暖化装置。

欠点4:太陽光発電の変動吸収の幅を狭め邪魔する原発の硬直性の

欠点に対しては、「ベースロード」という特権を与えいる。

欠点5;原発事故による土地の喪失を、広島、長崎と同じぐらいにしか

考えていない。

7.原発電気のいわゆるコストは、電気料金や税金として現世代に

公然と請求出来るものの補足に過ぎず、自由財・公共財の毀損や、

避難するコスト、将来世代が負うコスト、その他、お金の付けようの

ないコストが含まれていないという認識が全く欠けていること。

8.東京電力が、東海第二原発電気を火力発電コスト(26円/kwhぐらい)

に近い価格で日本原電から買おうとしている時に、原発のコストは

今だに11円/kwh台だと言っていること。

 東海第二原発電気の買取単価を東電は公表しないが、次のような

事実が有る。

 2020年6月の株主総会で、日本原電から東海第二原発の電気を買い

取る経済性について、たんぽぽ舎の山崎久隆氏に「買い取る目算は

有るのか」と質問され、「日本原電が提示した買取単価より高いコスト

単価の電源が、置き換わる自社の火力発電の中にまだ有る。」

と答えた。

 NPO法人原子力資料情報室「東海第二原発の再稼働は電力消費者に

資するか」(2020.2松久保肇氏著)に依ると22.7円/kwh。

 東京電力が太陽光電気を買い取る価格は、4円から8円/kwhで、

これと固定買取価格の差が再エネ賦課金になる。

 それでも、東海第二原発の電気を買うと言うなら20円/kwh近い再エネ

賦課金を国民に変換しなくてはならない。

9.太陽光発電の固定買取価格が、12円/kwh(2021年の10kw以上設備)

と電気料金の半分以下になっても尚、再エネ賦課金が発生すること。

 消費地で生産され、謂わば、産した所ですぐ使える太陽光電気を、

わざわざ一極集中発電所の大手電力会社に、回避可能費用で買い

取らせているから。

 回避可能費用は、卸市場価格に連動して4円から8円/kwhの間で

推移。

 (注)昨年12月、1月の卸市場価格の高騰は一時のもの

10.住宅用や地上設置の太陽光発電所から電気自動車に直接に給電する

という、両者のシナジーを追求していないこと。

(注)シナジーの効果:太陽光発電所の発電量の多い時に給電し、雨天

や夜に放電のみするディマンドレスポンスが、全国の電気自動車が

大きな蓄電池となることで仕組まれる。

 同時に、電気自動車の動力が放射能やCO2から完全に無縁になる。

需要家が電気を受け取りに行くので、送電が不要になる。災害停電時に

太陽光発電所から電気供給出来る。再エネ賦課金が減る。

 電気自動車が夜間、駐車時に充電する電気を、原発の夜に余る電気を

供給しようというのが、大手電力会社の考えだろうが、太陽光発電

が発電中に直接給電する工夫をすれば、電気自動車は原発電気からも

無縁になる。

11.住宅を始め施設、ビル、駐車場に空きスペースがいっぱい有るの

に、太陽光発電の適地不足を声高に言うこと。

12.計画案の「福島事故後10年の歩み」の項で、ALPS処理水(

正しくは事故汚染水)について、「関係者の理解無しには処理水を

処分しない」との福島県漁連との約束が有るにもかかわらず、海洋

放出をおこなうと言っていること。

 これは、項目4の、核燃料サイクルをやると決めていることと

直結している。

 福島第一の事故汚染水も、「六ケ所再処理施設」で被覆菅を破り

再処理に使われる水も、核燃料に直に触れた水はトリチウムを大量に

含む。

 稼働すれば、「六ケ所再処理施設」は、毎年、福島第一原発事故

汚染水の4倍ものトリチウムを含む水を、普通に海に流す。

 福島第一原発事故汚染水を海に流してはいけないということに

なれば、「六ヶ所再処理施設」は稼働出来ないということになる。

┏┓ 

┗■3.第6次エネルギー基本計画案にパブコメを出そう!

 | 〜東海第二原発の再稼働を止めよう!

 └──── 小林和博(東電の刑事責任を追及する会)

 資源エネルギー庁は、9月3日から10月4日まで、「第6次エネル

ギー基本計画案」についてのパブリックコメントを呼びかけている。

 原発事故の被害(者)を少なく見積り、「被災された方々の心の

痛みにしっかりと向き合い、寄り沿い」と言つつ、原発再稼働を

どんどん進める方針だ。

 計画案には原発については、電源構成比で20〜22%程度を見込むと

明記している(P103)。

 これは、2030年までに稼働原発を27基にするもので、この中に東海

第二原発の40年超再稼働を想定している。

 「原子力」はグリーン成長戦略としての資格はない。核燃料サイ

クルが確立していない中で核廃棄物は溜まり続けることが必然で、

地球にとって悪であり、人類の罪である。

 原発のない社会をつくるために、「原発の電気はいらない、自然

再生エネルギーをさらなる拡大を」のパブコメを出しましょう。

パブコメの案内は、下記をごらんください。

<https://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/opinion/public.html>

┏┓ 

┗■4.動かせと言って原発を止める方法…古賀茂明

 | 住友林業三井ホームの耐震性は3400ガル、5100ガルだが、

 | 伊方原発は650ガル、高浜原発は700ガルと

 | 日本の原発の耐震性は非常に低い…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.動かせと言って原発を止める方法…古賀茂明

  住友林業三井ホームの耐震性は3400ガル、5100ガルだが、

  伊方原発は650ガル、高浜原発は700ガルと

  日本の原発の耐震性は非常に低い

  9/28(火)7:00配信「AERA dot.」

https://news.yahoo.co.jp/articles/3371520aa7a477c64c412879d16e513af8820817

2.伊方原発3号機の火災感知器 140カ所で不適切設置

  消防法施行規則満たさず(愛媛)

  9/28(火)5:00配信「愛媛新聞ONLINE」

https://news.yahoo.co.jp/articles/a1488da88ef77558d5fbd45327486b862bce3de0

3.中国、第2位の原発大国に 仏の発電量抜き、米に次ぐ

  「世界原子力産業現状報告2021年版」

  9/28(火)18:11配信「共同通信

https://news.yahoo.co.jp/articles/67fdf1a5544bed1536070243bd103a9a5b7a1f1f

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合もあります。

ご了解下さい。

────────── 

 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページ

  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

  たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net

 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があり

  ます。

────────── 

たんぽぽ舎は、月曜〜土曜13:00〜20:00オープン、

       日曜・休日はお休みです。

   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-1-1

               高橋セーフビル1F

       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

        HP http://www.tanpoposya.com/

       郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎

   口座番号 00180-1-403856

たんぽぽ舎です。【TMM:No4303】地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4303】

2021年9月28日(火)地震原発事故情報-

             4つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.房総半島を襲った未知の大津波

三重点」で起きた大地震が原因か

「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その413

                  島村英紀(地球物理学者)

★2.産業技術総合研究所HPより

  「千葉県の太平洋岸で歴史記録にない津波の痕跡を発見」の抜粋

  約1000年前に発生した房総半島沖の巨大地震によって

  九十九里浜地域が浸水

  産総研の調査で確認された1000年前の巨大津波 (下)

               山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

★3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

  ◆福島甲状腺がん「過剰診断」論撤回・

   検査拡充を求める署名にご協力を!

   署名サイト https://chng.it/x5MbJKs6LB

  ◆おとなのための紙芝居・秋

   10/2(土)<紙芝居とハーモニカとおしゃべりの北川ワールド>

   上演者:北川 鎭  主催:詩と朗読「たきび」の会

  ◆「15歳の少女が見た原発事故」(わかなさん)

   「子どもの権利条約をどう生かすのか」(森松明希子)ほか

   10/18(月)オンライン企画「わたしたちの未来」

★4.新聞より1つ

  ◆「総裁選と核燃サイクル」 山田清彦(三沢市

     (9月24日「デイリー東北」読者投稿欄「ひろば」より)

━━━━━━━ 

※たんぽぽ舎に、自立スタンド型非接触体温測定器を設置しました。

 モニターの前に立つだけで測定できるタイプです。

 7/26より稼動しています。

 ほか、非接触体温計、手指消毒用のボトル数本、天井の換気扇

 常時作動、適宜の窓開け換気等は、従来からおこなっています。

━━━━━━━ 

※9/30(木)学習会にご参加を!

 「韓国キャンドル革命の第一決算期-来春の大統領選挙と日本」

お 話:青柳純一さん(翻訳家・金起林記念会共同代表)

日 時:9月30日(木)19:00~21:00(開場18時30分) 

会 場:「スペースたんぽぽ」

資料代:800円

予約必要です。たんぽぽ舎あて 電話 03-3238-9035 か

 メール nonukes@tanpoposya.net で、ご氏名と電話番号を

お知らせ下さい。受付番号をお知らせいたします。

━━━━━━━ 

※9/30(木)JCO臨界事故から22年 追悼と抗議集会

 ご参加ください

日 時:2021年9月30日(木)午前10時~11時

場 所:経済産業省別館前(飯野ビル側:経産省前テントの反対側)

内 容:経過説明、抗議アピール、黙祷(事故発生時刻 10:35~)

献 花-追悼の花を用意します。

呼びかけ:たんぽぽ舎他

━━━━━━━ 

※9/17(金)第4回「原発いらない金曜行動」首相官邸

 立花健夫さんがYouTubeにアップしてくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=6V8RT5Y1GjI

━━━━━━━ 

※9/11(土)「井戸川裁判(福島被ばく訴訟)は何を問うているのか」

 井戸川克隆さん(双葉町元町長)、古川元晴さん(弁護士)の動画を

UPLAN三輪祐児さんがyoutubeにアップしてくれています。

20210911 UPLAN【前半】古川元晴「井戸川裁判(福島被ばく訴訟)は

何を問うているのか」

https://www.youtube.com/watch?v=D6de2OyL9xA

20210911 UPLAN【後半】井戸川克隆「自分力を磨け~集団幻覚に

騙される人間は私のように地獄を見る」

https://www.youtube.com/watch?v=kno6p2iFIgA

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.房総半島を襲った未知の大津波

| 「三重点」で起きた大地震が原因か

| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その413

 └──── 島村英紀(地球物理学者)

 いままで首都圏を襲ってきた房総沖の大地震の歴史は、房総半島の

海岸段丘の隆起から分かっていると思われていた。海岸段丘が大地震

たびに飛び上がって土地が増えていったからである。

 大きな地震ほど段丘の面積が大きい。具体的には1923年の関東地震

マグニチュード(M)7.9)、その前は1673年の元禄関東地震

(Mは推定8.2)。

 その前は約2900~3000年前、約4400~5000年前、約6200~7000年前。

 地震はいずれもフィリピン海プレートが首都圏の下に潜り込むことに

よって起きるものだと考えられてきた。

 海岸段丘からはその間には大きな地震はなかったように読みとれる。

 だが繰り返し起きる海溝型地震なのに間隔が開いていたのは

不思議だった。

 海岸段丘の隆起は、房総半島南西部の館山(たてやま)でも、南東部

の千倉(ちくら)でも同じように見られたから、首都圏を襲ってきた

房総沖の大地震に一般的なものと考えられていた。

 しかし、同じ房総半島でも付け根の東側、九十九里浜(くじゅうくり

はま)ではこのような海岸段丘は見られない。

 そこで海岸近くの陸上約140カ所を掘ってみたらリストにはない

地震が見つかった。海の砂が3キロ以上内陸まで上がっているから

大きな津波とそれを起こした大地震があったのに違いない。

 海の砂が上がっている地層は2つ見つかった。

 新しい方は江戸時代の既知の地震のものだが、古い方が約1000年前の

知られていなかった津波だった。鎌倉時代から平安時代のことで、

当時はこの辺に人がほとんど住んでいなかったから古文書も残って

いない。

 房総半島の南部に大きな海岸段丘を残さなかったことから、津波

とくに大きかったが、地震津波ほどは大きくはなく、陸上の隆起も

限られたものだった。

 さてこの地震はどういうものだったろう。

 じつは南北に走る日本海溝から枝分かれして相模トラフが

延びている。

 房総沖は、日本列島が載るプレートの下に、日本海溝から潜り込む

太平洋プレートと相模トラフから潜り込むフィリピン海プレート

あって「三重点」になっている。この両方のプレートとも首都圏の下に

入っている。

 三重点の大地震はまだ分かっていないことが多い。世界でも三重点

そう多くなく、地震も限られていることが大きい。

 この新しく見つかった約1000年前の津波は、この三重点で起きた

地震である可能性が大きい。ひとつのプレートが潜り込むときは

海底面が上がって津波を起こす。陸上も隆起する。

 しかし、二つのプレートが潜り込んでいる三重点では大きな海底面の

沈降が起きて大きな津波を生む。

 こうして津波が大きくて、その割には隆起が大きくはない地震

三重点で起きたということだろう。

 もちろん震害も大きかったに違いない。この地震の大きさはM8.5と

推定される。

 10万人以上の死者を出した関東地震よりも大きい。

 この地震は繰り返す。

 いまこの地震が襲ってきたら大被害を生むに違いない。

 首都圏を襲う大地震のギャップがひとつ埋まり、地震の候補が、

またも増えたことになる。

 (島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/

 「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より9月17日の記事)

┏┓ 

┗■2.産業技術総合研究所HPより

 | 「千葉県の太平洋岸で歴史記録にない津波の痕跡を発見」の抜粋

 | 約1000年前に発生した房総半島沖の巨大地震によって

 | 九十九里浜地域が浸水

 | 産総研の調査で確認された1000年前の巨大津波 (下)

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 なお、論文の日本語解説は産総研のホームページに

「千葉県の太平洋岸で歴史記録にない津波の痕跡を発見」

https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2021/pr20210903/pr20210903.html

 として掲載されている。

 以下は、その抜粋。是非、原本を読んでいただきたい。

◎概要

 国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下「産総研」)活断層

火山研究部門、海溝型地震履歴研究グループ、澤井祐紀上級主任

研究員、行谷佑一主任研究員らと、カナダ・サイモンフレイザー大学

Jessica Pilarczyk助教は、産総研地質情報研究部門、アメリカ・サザン

ミシシッピ大学、筑波大学東京大学アメリカ・バージニア

工科大学、シンガポール南洋理工大学アイルランド・メイノース

大学、イギリス・地質調査所との共同研究で、千葉県九十九里浜沿岸に

おいて歴史上知られていない津波の痕跡を発見し、それが房総半島沖で

発生した巨大地震によるものであるとの結論を得た。

 産総研はこれまでに、過去に発生した津波の痕跡を調べるための

地質調査を日本各地で行ってきた。

 特に2011年に発生した東北地方太平洋沖地震以降、その破壊領域の

南方の海域に面する千葉県九十九里浜地域においては、掘削調査により

過去の津波の痕跡である津波堆積物を2層発見した。

 また、放射性炭素年代測定により、2層のうち古いほうの津波

堆積物は約1000年前に堆積しており、歴史上知られていない津波の痕跡

であることが分かった。

 房総半島沖には、太平洋プレート、大陸プレート、フィリピン海

プレートが1カ所で接する「プレートの三重点」が存在する。

 約1000年前の津波堆積物の分布を再現するために津波浸水シミュレー

ションを行ったところ、これらのプレート境界のうち、フィリピン海

プレートに対して太平洋プレートが沈み込む領域が破壊された場合、

比較的小さなすべり量でも九十九里浜地域を大きく浸水させる津波

発生することがわかった。

 この結果は、従来考えられてきた相模トラフや日本海溝に加えて、

房総半島東方沖の海底下に位置するフィリピン海プレートに対して

太平洋プレートが沈み込む領域が巨大地震津波を起こす場所として

注意すべきことを示している。

 なお、研究の詳細は、2021年9月2日(イギリス夏時間)にNature

Geoscience誌に掲載される。

◎研究の経緯

 本研究の対象地域である九十九里浜地域は、太平洋プレート、大陸

プレート、フィリピン海プレートが1カ所で接するプレートの三重点

隣接する地域であり、各々のプレート境界で形成されている日本海溝

相模トラフ、伊豆・小笠原海溝の周辺で発生する地震津波の脅威に

さらされている場所である。

 これらの海域の沿岸における代表的な津波被害として、1677年の延宝

地震(延宝五年)と1703年の元禄地震(元禄十六年)によるものが

古文書等に記録されているが、これより古い時代の地震津波の発生

履歴は明らかにされていなかった。

論文情報

掲載誌:Nature Geoscience (2021)

論文タイトル:A further source of Tokyo earthquakes and

Pacific Ocean tsunamis.

著者:

Jessica E. Pilarczyk, Yuki Sawai, Yuichi Namegaya, Toru Tamura,

Koichiro Tanigawa, Dan Matsumoto, Tetsuya Shinozaki,

Osamu Fujiwara, Masanobu Shishikura, Yumi Shimada, Tina Dura,

Benjamin P. Horton, Andrew C.Parnell, Christopher H. Vane

┏┓ 

┗■3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

 └──── 

 ◆福島甲状腺がん「過剰診断」論撤回・

  検査拡充を求める署名にご協力を!

 東電福島第一原発事故の影響を見えない化する動きが

強められています。

 事故当時18歳以下だった子どもたち260名以上に甲状腺がん

見つかっています。

 県民健康調査検討委員会、環境省は被ばく影響を否定し、

「過剰診断」だとして甲状腺検査を受ける生徒を減らそうと躍起に

なっています。

 甲状腺検査による早期発見・早期治療の結果、福島では甲状腺

半分を手術するだけで済み、甲状腺ホルモン剤を飲む必要がない場合が

多いです。

 福島甲状腺がんに「過剰診断」のエビデンスは何もありません。

 ご協力をお願いいたします。

署名サイト https://chng.it/x5MbJKs6LB

  7分間の簡単動画をご覧ください。

申し入れ書(詳細版 呼びかけ人多数)https://bit.ly/39hRCWH

第1次集約:9月30日、第2次集約:12月末日

よびかけ団体・賛同団体、呼びかけ人を募集中です。

お引き受けいただける場合は、

<anti-hibaku@ab.auone-net.jp> までご連絡ください。

署名集約団体:放射線被ばくを学習する会

http://anti-hibaku.cocolog-nifty.com/blog/

 ◆おとなのための紙芝居・秋

  10/2(土)<紙芝居とハーモニカとおしゃべりの北川ワールド>

上演者:北川 鎭(きたがわしずむ)

日 時:10月2日(土)14:00(開場13:30)

    14:00[上 演] 北川鎭(きたがわしずむ)

    15:50[報 告] 全国紙芝居まつり

会 場:ギャラリー古藤 電話:03(3948)5328

東京都練馬区栄町9-16武蔵大学正門斜め前

    西武池袋線「江古田」駅南口・徒歩6分

    HP http://furuto.info/

主 催:詩と朗読「たきび」の会

協 力:花咲けシルバ組・おっぺ舎・ギャラリー古藤・くるんば

問合せ・予約先メール takibinokai_poem@yahoo.co.jp(大島)

参加費:1700円(予約優先・30名・当日2000円/障がい者・学生1000円)

ペア割引設けました(2名で3000円)ご活用ください。

人生100年・老い活のチカラです。

定年退職後、70歳で紙芝居を描き始め現在92歳の北川鎭さん。

3名のみ予約可能です。ご連絡ください。

 ・会場では徹底した感染症防止対策をしています。

 ◆「15歳の少女が見た原発事故」(わかなさん)

  「子どもの権利条約をどう生かすのか」(森松明希子)ほか

  10/18(月)オンライン企画「わたしたちの未来」のご案内

日 時:10月18日(月)19:30より21:30

    (19:15 から入室可。10時までおしゃべりタイム。無料)

 話題提供者3名を予定。

1.「傾聴からひらく未来」(寺本さん)

  http://hisaisha-tomonokai.blog.jp/archives/10709072.html

2. 「15歳の少女が見た原発事故」(わかなさん)

  https://mitsui-publishing.com/product/wakana15

3.「子どもの権利条約をどう生かすのか」(森松明希子)

  http://hisaisha-tomonokai.blog.jp/archives/11479553.html

主 催:被災者友の会・高槻

お問い合わせ:tarojii70suzume@gmail.com(寺本さん)

申込はコチラ

https://docs.google.com/forms/d/1FyJerttPZ-MXptsEI9xFV7OsfIuiY5QA7w6G8nDgyGI/viewform?edit_requested=true

おねがい:主催者からの連絡を受けとれるように,パソコンからの

     メールを拒否しない設定にしてください。

資料のページ:

http://hisaisha-tomonokai.blog.jp/archives/10189369.html

┏┓ 

┗■4.新聞より1つ

 └──── 

 ◆「総裁選と核燃サイクル」 山田清彦(三沢市

 自民党総裁選の出馬に当たり、河野太郎氏が核燃料サイクル

ついて、中止すべきだとの考えを示したことが青森県政界に波紋を

広げている。

 核燃料サイクルの現状を見れば、六ケ所村のウラン濃縮工場は

数年間、動いておらず、海外返還の高レベル放射性廃棄物も搬入が

止まっている。

 再処理工場は来年9月までの竣工が困難視されており、今の状況を

見て、核燃サイクルが着実に進んでいるとは誰も言わないだろう。

 この問題が、全国的な関心を持つべきと思うのは、国民が払う電気

料金の中に再処理費用が組み込まれ、これを使うことが許されている

現実だ。

 つまり、本来は電力会社が支払うべき費用を、私たちが支払うように

法律を変えられたのに、支払わされている国民の多くがその事実を

知らない現実がある。

 だから、地域によっては、核燃サイクルという言葉を正しく

報じないだろう。

 かつては11兆円、今はそれ以上といわれる再処理費。

 これを中止するべきとしている河野氏には、ばかげた計画を白紙に

戻す決断を期待したい。

 こんなことを言えば、地域の雇用がなくなると心配するかもしれない

が、造った時以上に解体には多くの雇用が必要になり、数十年間は仕事

が保証されるだろう。

 しかも、環境を優しく守る、誇りの持てる仕事をするメリットもある。

(9月24日「デイリー東北」読者投稿欄「ひろば」より)

     (情報提供:小熊ひと美さん・青森県在住)

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合もあります。

ご了解下さい。

────────── 

 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページ

  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

  たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net

 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があり

  ます。

────────── 

たんぽぽ舎は、月曜~土曜13:00~20:00オープン、

       日曜・休日はお休みです。

   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-1-1

               高橋セーフビル1F

       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

        HP http://www.tanpoposya.com/

       郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎

   口座番号 00180-1-403856