たんぽぽ舎です。【TMM:No4807】地震と原発事故情報−4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4807】

2023年7月5日(水)地震原発事故情報−

             4つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

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★1.IAEAの(「処理水」放出)「お墨付き」という報道はデマ

  IAEAは「お墨付き」などは与えておらず

  拡大解釈や勝手な言いかえの側(報道)の責任が大きい

        上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)代表〕

★2.緊急地震速報「6割以上が安全確保せず」…

地震予知の“代役”にはなれない

直下型地震には対応できない」根本的な弱点も

「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その497

                   島村英紀(地球物理学者)

★3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

  ◆7.20(木)放射能汚染水海洋投棄反対デモ

    海は命の源、これ以上海を汚すな!

   日比谷公園西幸門 15:30よりデモ 主催:「経産省前テントひろば」

  ◆7/24(月)東電株主代表訴訟控訴審 第1回口頭弁論期日

   場所:東京高裁 14:00より門前集会

   終了後、裁判所前にて報告集会

★4.新聞より3つ

  ◆「理解」なく進む政府手続き 反対の声に向き合わず

   原発処理水IAEA報告書

       (7月5日「東京新聞」朝刊1面「解説」より抜粋)

  ◆ヤキが回った自公政権

   処理水もマイナカードも政権末期のような支離滅裂

        (7月5日発行「日刊ゲンダイ」1面より抜粋)

  ◆【素粒子】より4つ

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※7/19(水)「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年!」

      〜歴史に誠実に向き合い・国家責任を問い・共生の未来へ〜

 お 話:田中 宏さん(一橋大学名誉教授)

 日 時:7月19日(水)19時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:800円

◇予約受付中 たんぽぽ舎 電話 03-3238-9035 か「ヤフーメール

  <tanpopo3238@yahoo.co.jp> 宛てに、ご氏名と電話番号を

  お知らせ下さい。受付番号をお伝えいたします。

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※7/20(木)「日本の官僚制度:内務省の戦後そして現在」

 お 話:中野晃一さん(上智大学国際教養学部教授・政治学

 日 時:7月20日(木)18時より21時   講師のお話は19時より

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:800円

◇予約受付中   7/19と同じ方法です。

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※7/21(金)第26回「原発いらない!金曜行動」(首相官邸前)

                     定例:毎月第3金曜日

 福島第一原発の汚染水を海へ流すな! 老朽原発うごかすな!

 東海第二原発再稼働するな! フクシマは終わっていない!

 日 時:7月21日(金)18時30分より19時45分

 場 所:首相官邸

 主 催:「原発いらない金曜行動」実行委員会

            次回は、第27回8月18日(金)です。

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※7/27(木)第18回【ハロー原電】にご参加を!

 東海第二原発とめよう!日本原電本店前アピール行動

 日 時:7月27日(木)15時30分より17時くらい

 集 合:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)

主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549

     マイクアピールやビラ配布(周辺の住宅街にも)

                 定例:毎月第4木曜

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※訂正1つあります。昨日発信の【TMM:No4806】目次下「7/21原発

 いらない金曜行動」の案内で、8月の日程が間違っていました。

正:場 所:首相官邸

  主 催:「原発いらない金曜行動」実行委員会

      次回は、第27回8月18日(金)です。

誤:場 所:首相官邸

  主 催:「原発いらない金曜行動」実行委員会

      次回は、第27回8月21日(金)です。

おわびして、訂正致します。

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┗■1.IAEAの(「処理水」放出)「お墨付き」という報道はデマ

 | IAEAは「お墨付き」などは与えておらず

 | 拡大解釈や勝手な言いかえの側(報道)の責任が大きい

 └──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)代表〕

◎ 「処理水」と称すると汚染を隠す意図が感じられるから、「汚染

水」と言うべきだという意見がある。しかし筆者は「処理水」でいいと

思う。

 というのは昨今のマイナカード失態や不祥事の連続で政府自体が信用

されていないから、政府が「処理水!処理水!」と言えば言うほど、国

民の間では逆に社会心理として「汚染」「何か隠しているのではない

か」という疑いが増幅されるからである。

◎ ところで各社報道では「IAEAのお墨付きを得た」という見出し

が目立つが、それはデマに近い。

 ネットでは「認可された」「承認された」などという誤用さえみられる。

 一方で『日本経済新聞』(2023年7月5日)では報告書要旨を掲載し「

この報告書はその方針を推奨するものでも支持するものでもないことを

強調する」との記載を紹介している。

 これはIAEAの責任のがれであり「頼まれたからやりました」とい

う傍観者的立場の表明ではあるが、いずれにしても「お墨付き」などは

与えておらず拡大解釈や勝手な言いかえの側の責任が大きい。

◎ こうした拡大解釈や勝手な言いかえは原子力政策全般に共通している。

 原発自体の再稼働に関する新規制基準適合審査についてもしばしば「

安全が確認された」「合格」と表現される。

 しかし規制委員会自体が「安全審査ではなく基準の適合性を審査した

もの」「安全を保証したものではない」と明言しているにもかかわら

ず、いまだに拡大解釈や勝手な言いかえが横行している。

 これは意図的なデマといっても過言ではない。

※関係記事

 原発巡るIAEA報告書の要旨

 処理水放出後、客観的な調査を続ける

 放射線の影響、無視できる程度と結論

 この包括的な報告書は国際社会にとって処理水放出の科学的な根拠を

明確にするもので、これまで提起されてきた安全性に関する技術的な疑

問に対する答えになると信じている。

 包括的な評価に基づき、国際原子力機関IAEA)は日本がとって

いる多核種除去設備(ALPS)処理水の放出に関するアプローチと活

動が関連する国際的な安全基準に合致していると結論付けた。(中略)

 福島第一原子力発電所に保管されている処理水の放出は日本政府によ

る国家的な決定であり、この報告書はその方針を推奨するものでも支持

するものでもないことを強調する。(後略)

        (7月5日「日本経済新聞」朝刊5面より抜粋)

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┗■2.緊急地震速報「6割以上が安全確保せず」…

地震予知の“代役”にはなれない

| 「直下型地震には対応できない」根本的な弱点も

| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その497

 └──── 島村英紀(地球物理学者)

 衝撃の調査結果が発表された。

緊急地震速報が出たときに、安全と思う場所に移動するなどの行動を

した人の割合は35%にとどまった。

 一方、その場で身構える程度で行動を伴わなかった人が52%を占め、

13%が何も反応していなかった。全国の20〜80代の男女計491人の回答を

分析したもので、年齢が高い人ほど、速報に反応していない傾向も明ら

かになった。関東学院大の大友章司准教授(応用心理学)らの研究につ

いて、神奈川新聞が報じた。

緊急地震速報は一刻を争って出さなければならない。震度5弱以上を

地震計で捉えると、まだ揺れが伝わっていない地域に警戒を呼びかける

仕組みだ。かといって自動車や動物と間違えては困るから、震度5弱以

上を地震計2台以上で捉えると速報を出す。

 警報が発表された地域にいると、携帯電話から警報音が鳴り、安全な

場所に身を寄せるなどの緊急の行動が求められる。

私がある本を書いたときに、事前に読者からの要望を集めた。

目立ったのは「数秒ではなくてもっと長くしてくれないか。数分で

も、数時間でもいい」という要望だった。長くするのは、元来、無理なのだ。

勘違いしている人も多いが、この緊急地震速報地震予知ではない。

地震予知が出来ないので導入したものだ。

 恐れられている南海トラフ地震が起きたときに、横浜で10秒ほどが、

東京でも10数秒しかない。しかも遠くなれば揺れも小さくなるから、20

秒以上になるところで知らせてくれても警報の意味がなくなってしまう。

 震源から離れるほど速報伝達後の猶予時間は長くなるが、揺れは小さ

くなる。ゆえ速報が地震災害の軽減には役に立たないことになってしまう。

一方、緊急地震速報の仕組みには根本的な弱点がある。

直下型地震には対応できない仕組みになっていることだ。

直下型地震では震源は真下にあり、いちばん近い地震計が地上にある

ために、肝心の震源近くで揺れが強いところでは緊急地震速報が間に

合わない。震源地から半径40キロ以内では緊急地震速報は間に合わない。

気象庁の試験運用のデータでは、予測震度と実際の震度が一致した

ケースが37%、これを含む震度が上下1階級以内のときが83%で、17%

が「はずれ」だった。

 緊急地震速報がうまく働いたとしても、個人ではできないことは十分

想像できる。

 走っている新幹線はその時間では完全に停止することは出来まい。工

場でも大きな機械を短時間で止めることは不可能だ。手術中の病院で

も、これだけの時間では手術を止めることはできないだろう。

緊急地震速報地震予知の代役にはなれないのである。

調査結果は緊急地震速報が無視されたことを意味する。

 見透かされて「化けの皮」が剥がれかけているのかもしれない。

 (島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/

 「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より 6月23日の記事)

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┗■3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

 └──── 

 ◆7.20(木)放射能汚染水海洋投棄反対デモ

   海は命の源、これ以上海を汚すな!

 日 時:7月20日(木)15:30よりデモ

 コース:日比谷公園西幸門⇒経産省東京電力⇒新橋

     17時より18時 デモ終了後、東京電力本店前

 主 催:「経産省前テントひろば」 TEL 070-6473-1947

 ◆7/24(月)東電株主代表訴訟控訴審 第1回口頭弁論期日

 日 時:7月24日(月)15時より

 場 所:東京高裁

  14:00門前集会(東京高等裁判所正門前)

   ※傍聴整理券の配布予定(1週間前目途に裁判所のサイトに掲載)

  15:00 第1回口頭弁論期日 東京高裁101号法廷

    一審被告ら、補助参加人(東電)プレゼン

    一審原告ら 本人意見陳述、代理人によるプレゼン

  17:00 終了予定 ※裁判所前にて報告集会

 引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 詳細は、東電株主代表訴訟ブログをご覧ください。

http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/blog-entry-420.html

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┗■4.新聞より3つ

 └──── 

 ◆「理解」なく進む政府手続き 反対の声に向き合わず

  原発処理水IAEA報告書

(前略)

 政府と東電は2015年、福島県漁連に対して「関係者の理解なしにいか

なる処分(海洋放出)もしない」と文書で約束した。

 県漁連と全国漁業協同組合連合会(全漁連)が毎年、海洋放出に反対

する決議を続けている以上、現状のままでは海洋放出はできないはず

だ。(中略)

 IAEAの報告書は、放出計画について「推奨するものでも、支持す

るものでもない」と一定の距離を置く。

 これをくみ取れば、放出のお墨付きと解釈するのは難しいはずだ。

 関係者に「理解」を押しつける道具にしてはならない。(小野沢健太)

       (7月5日「東京新聞」朝刊1面「解説」より抜粋)

 詳しくはこちらを

https://www.tokyo-np.co.jp/article/260966

 ◆ヤキが回った自公政権

  処理水もマイナカードも政権末期のような支離滅裂

  公明山口代表の「海水浴避けて」発言にもぶったまげたが、科学的

  根拠も示さず、きちんとした説明もないまま、原発だけは「先送り」

  しない岸田政権の拙速政治は一体誰のためなのか

  ついにマイナカードも暗証番号抜きというお笑いのような結末に、

  国民は凍りついている

  (前略)

  なにしろ報告書をまとめて安全性にお墨付きを与えたIAEA自体

が「海洋放出を推奨、支持するものではない」と責任回避している。(中略)

 「…処理水放出については、公明党の山口代表が「海水浴シーズンは

避けた方がよい」と言ったことがすべてを物語っている。処理水の安全

性は疑わしいと与党の代表も思っているわけです」(法大名誉教授の五十

嵐仁氏=政治学) (7月5日発行「日刊ゲンダイ」1面より抜粋)

 ◆【素粒子】より4つ

  ・「防衛装備移転」と言い換えた9年前から見えていた。

   「武器輸出」拡大の方向性。

  ・「積極的平和主義」で、集団的自衛権や敵基地攻撃まで行使でき

   る国にしてきたし。

             (6月30日「朝日新聞」夕刊1面より)

  ・マイナカード返納の動きあり。どこまで広がるの。

   配られたポイントはどうなるの。

  ・公安事件、でっち上げか。

   警視庁の警官が捏造を証言。

             (7月1日「朝日新聞」夕刊1面より)

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※【動画アップの紹介】

☆三輪祐児さんのユープラン(UPLANpart3)より

・20230628 UPLAN 福島みずほ氏「入管法のどこが問題か」(6/27)

 https://www.youtube.com/watch?v=gV7ZRh971Mg

・20230617 UPLAN 山崎久隆ゼミ「原発推進GX法が成立しても止められる−

 原子力推進の矛盾はむしろ拡大」

 https://www.youtube.com/watch?v=z5z6UyYYwEg

・20230614 UPLAN【街宣・報告集会】311子ども甲状腺がん裁判

 第6回口頭弁論期日

 https://www.youtube.com/watch?v=z3XXSBVN_Sc

・20230609 UPLAN 泉川友樹『「尖閣諸島」「台湾有事」の虚実―

              事実とデータ、公文書から読み解く』

 https://www.youtube.com/watch?v=gu8kbxrHoxc

・20230608 UPLAN 前川喜平教育基本法改悪と日本の教育:

         子どものための教育からお国のための教育へ」

 https://www.youtube.com/watch?v=rBWBMwaBADE

・20230605 UPLAN 避難住宅追い出し訴訟(仮称)第7回裁判期日(約98分)

 https://www.youtube.com/watch?v=vRQlKzjExXE

・20230529 UPLAN 【院内ヒアリング集会】原発政策の大転換・

 運転期間延長反対!〜原子力基本法・ 炉規法・電事法などの改定束ね

 法案の問題点〜

 https://www.youtube.com/watch?v=NfjT7G0trm8

・広瀬 隆…みなさん、「遠い宇宙の彼方から地球にやってくる宇宙線

 が、地球上に雲をつくり、それが地球の気温を大きく変化させている」

 なんていう突拍子もない話を信じられますか。

 『気候変動の宇宙物理学』「第1話」を見て下さい。

 https://youtu.be/JSD2PyaOEmw

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