たんぽぽ舎です。【TMM:No4434】地震と原発事故情報−6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4434】

2022年3月17日(木)地震原発事故情報−

             6つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.また地震!宮城、福島震度6強・大きい!

  関東など停電200万軒…原発は大丈夫か?

  地震大国で地震に弱い原発たくさんの日本−心配だ

                柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)

★2.中国電力が「温排水に対して半永久的に補償したので

  工事や調査を何時でも何度でもできる」と回答

  「漁労制限補償(一時制限補償)」と「漁場価値減少補償(

  永久制限補償)」の違いを無視している …

  連載「権利に基づく闘い」その26

             熊本一規(明治学院大学名誉教授)

★3.チェルノブイリ原発の外部電源が不安定に

  ザポリージャ原発では「不発弾処理」の爆発

  保障措置システムの停止はチェルノブイリ原発で継続

  福島第一原発事故と同様に職員は交代できないまま

  3/15【IAEA第22報】 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

★4.3/21「ウクライナに平和を!原発に手を出すな!

  市民アクション」にご参加を

             漆原牧久(たんぽぽ舎ボランティア)

★5.世界に3つ存在する「殺人湖」

湖中に二酸化炭素が満ち…ガス噴出で窒息させ命を奪う

「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その435

                  島村英紀(地球物理学者)

★6.新聞より1つ

  ◆【素粒子】より3つ

  ・「NO WAR」。

   ロシア国営テレビで直訴した女性に喝采を送る。

   身を案じつつ。 …ほか

        (3月15日朝日新聞夕刊1面「素粒子」より抜粋)

━━━━━━━ 

※3/21(月・休日)集会とデモにご参加を!

 ウクライナに平和を!原発に手を出すな!市民アクション

 日 時:3月21日(月・休日)12時より音楽、12時30分より集会、

                     13時45分デモ出発

 会 場:代々木公園B地区/野外ステージ

 呼びかけ:「さようなら原発」一千万署名 市民の会/

      戦争をさせない1000人委員会

 ☆たんぽぽ舎も、のぼり旗・横断幕を持って参加します。

━━━━━━━

※3/26(土)後藤政志さんの講座「福島第一原発事故の技術的教訓」

お 話:後藤政志さん(元東芝原子炉格納容器設計者)

 日 時:3月26日(土)13時30分より16時30分

 会 場:「スペースたんぽぽ」 講師のお話は14時30分より

 参加費:800円 (学生400円)定員25名。

      予約必要です。たんぽぽ舎あて 電話 03-3238-9035か

     メール tanpopo3238@gmail.com で、ご氏名と電話番号を

     お知らせ下さい。受付番号をお伝えいたします。

━━━━━━━

※3/29(火)孫崎享さんの「ウクライナ情勢」については、定員に

 達したため予約受付を終了しました。

━━━━━━━

※動画アップの紹介 三輪祐児さんのユープランより

・20220311 UPLAN 第102回東京電力本店合同抗議行動

https://www.youtube.com/watch?v=vumbrlyOLmI

・安田節子さん6回連続講座の第2回 20220307 UPLAN 安田節子

「子どもの健康と農薬汚染 その1」

https://www.youtube.com/watch?v=DighQUjH_IM

・20220228 UPLAN 外村大「日本の植民地支配は何をもたらしたか?

反日種族主義」を読む

https://www.youtube.com/watch?v=AU391A7phyk

・20220226 UPLAN たんぽぽ舎33周年記念講演

 木原壯林「老朽原発このまま廃炉!関西、若狭での闘いと今後」

 横関彩子「東海第二原発の再稼働はいやだ」

https://www.youtube.com/watch?v=gHoDIBoFkXg

・20220222 UPLAN 長沼宗昭「いま日本大学で何が起きているのか:

 日本の私立大学が抱える諸問題」

https://www.youtube.com/watch?v=NV7oJsHnIV0

広瀬隆二酸化炭素によって地球が温暖化しているという説は

科学的にまったく根拠がないデマである」

 20220127 UPLAN 【総集編・全編6時間】

https://www.youtube.com/watch?v=K14tki8e2Ck

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.また地震!宮城、福島震度6強・大きい!

 | 関東など停電200万軒…原発は大丈夫か?

 | 地震大国で地震に弱い原発たくさんの日本−心配だ

 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)

◎3月16日(水)、千葉の自宅で大きな揺れが襲った。急いで机の下に

もぐってすぐTVをつけて地震情報を見た。

 17日朝の東京新聞1面では「宮城、福島震度6強」「関東など停電

200万軒」「津波注意報」の見出しだ。

 気象庁によると、震源の深さは約60キロ、地震の規模はマグニ

チュード(M)7.3と推定。津波注意報は高さ1メートルの予想。

 東京新聞電子版では「福島第一原発でプール冷却停止 敷地内タンク

ずれも」の報道、朝日新聞デジタルでは「福島第一原発、5号機ター

ビン建屋や事務本館で火災報知器作動」「福島第二と女川原発、冷却

ポンプが一時停止 使用済み燃料プール内」の報道。

地震大国日本、世界の地震の15%を日本が占めるという地震多発の

日本、そんな地−狭い日本列島に60基近くも原発をつくってしまった

日本。(住民の反対で原発建設されずの地も60位ある、一覧表あり。)

 昨年発行された『食品と暮らしの安全』誌が「地震にとても弱い

原発特集号」を出した。

 かなり大ざっぱにまとめれば、一般家庭住宅は5,000ガルに耐えるが、

原発は1,000ガルなのでもたない、ダウンする−という内容だ。

 地震に弱い原発という実態を証明文つきで述べている(役立つ雑誌)。

◎ロシアのウクライナ侵攻という暴挙の中で、原発の危険性、核戦争の

危険性(国連事務総長発言)を多くの人が改めて感じた。

 救いの一つはロシア国内の反戦活動(1万5,000人もの人々が

拘束された)や世界各地の反戦行動、「すぐ停戦せよ」の

盛り上がりだ。

 私たち日本人も問われている。子孫に「負の遺産」を残したくない。

 原発をなくしたい。

 3月21日(月)代々木公園B地区へも参加したい。「沈黙」でなく、

声をあげつづけたい。

┏┓ 

┗■2.中国電力が「温排水に対して半永久的に補償したので

 | 工事や調査を何時でも何度でもできる」と回答

 | 「漁労制限補償(一時制限補償)」と「漁場価値減少補償(

 | 永久制限補償)」の違いを無視している

 | 2000年補償契約は憲法29条3項の「正当な補償」にあたらない

 | 広島高裁平成19年判決も根拠を失った

 | 2000年の補償契約で同意を得た漁業者は利害関係人にあたる

 | 「利害関係人は山口県漁協のみ」として

 | 許可申請してきたことも違法

 | 連載「権利に基づく闘い」その26

 └──── 熊本一規(明治学院大学名誉教授)

 中国電力は、2019〜2021年の上関原発ボーリング調査に関し、

「2000年補償契約で補償した」と主張してきました。

 それに対し、「2000年補償契約で如何にして調査期間を予測した

のか」と何度も尋ねてきましたが、末国陽夫中電代理人からの2022年

1月14日付け文書でようやく回答してきました。

1.「漁労制限補償」と「漁場価値減少補償」の違いを無視

 回答の内容は、「2000年漁業補償契約は、『調査ならびに発電所

建設および運転』といった長期間を前提に約定していますから、これに

は、当然、このたびの海上ボーリング調査も含まれます」というもの

でした。

 しかし、この回答は、制限補償のうちの「漁労制限補償」と「漁場

価値減少補償」の違いを全く無視したものです。

 制限補償には、漁労制限補償と漁場価値減少補償の二種があります。

 漁労制限補償は、工事・調査等の実施区域で一定期間漁業が操業でき

なくなることに対する補償ですので、「一時制限補償」と呼ばれます。

 他方、漁場価値減少補償は、工作物等ができた後にその周辺海域で

半永久的に生じる「漁場価値の減少」に対する補償ですので、「永久

制限補償」と呼ばれます。

 運転開始後の温排水に伴う補償もこれにあたります。

 中電回答は、「温排水に対して長期間にわたって補償したので、工事

や調査を何時でも何度でもできる」という意味の回答で、「一時制限

補償の制限期間」についての問いに対して「永久制限補償の制限期間は

長期間にわたる」と全く的外れの回答をしているにすぎません。

 調査に伴う補償は一時制限補償ですので、制限期間年数n及び

開始日・終了日を具体的な数字で示さない限り、回答したことには

なりません。

2.2000年補償契約は憲法29条3項の「正当な補償」にあたらない

 そのうえ、2000年補償契約自体、違法な契約です。

 憲法29条3項は、公共事業・公益事業には「正当な補償」が必要で

ある旨規定しており、「正当な補償」を実現するための統一的な補償

基準として「公共用地の取得に伴う損失補償基準要綱」が定められて

いるのですが、2000年補償契約は、

 イ.漁業別漁法別等の算定をせず、「包括的補償額」を算定している、

 ロ.個別払いの原則に反して共同漁業権管理委員会等に「一括補償」

 している、

 ハ.権利者に補償していない等の点で要綱に反していますので、

 「正当な補償」でなく、「違法な補償」になっています。

 2000年補償契約が違法であるからには、それが適法であることを

根拠として「ボーリング調査海域で許可漁業・自由漁業自体を行うこと

ができなくなった」旨判示している広島高裁平成19年判決も根拠を

失ったことになります。

3.2000年補償契約で同意を得た漁業者は占用許可の利害関係人に

あたる山口県「一般海域の利用に関する条例施行規則」は、一般海域

占用許可を申請するには、「利害関係人の同意」を得、その同意書を

添付して申請しなければならない旨規定していますが、中電は、2019

年〜2021年ボーリング調査に際し、「利害関係人は共同漁業権の免許を

受けている山口県漁協のみ」として一般海域占用許可を

申請してきました。

 しかし、「2000年補償契約にこのたびの海上ボーリング調査も

含まれる」のであれば、ボーリング調査に伴って損失を受ける

漁業者に対し2000年補償契約で補償をして同意を得たことになります

から、それらの漁業者がボーリング調査の「利害関係人」にあたる

ことになります。

 であるならば、中電は、それらの漁業者を利害関係人に含め、同意

書として2000年補償契約書を添付してボーリング調査の許可申請

しなければならなかったはずです。

 したがって、中電が「利害関係人は山口県漁協のみ」として許可

申請してきたこともまた違法行為にあたります。

 以上の1〜3等を骨子とする反論書を3月11日付けで中電に

送りました。

注:中電の2022年1月14日付け回答書及び3月11日付け反論書は、

  次のホームページに掲載しています。

 http://www.kumamoto84.net

┏┓ 

┗■3.チェルノブイリ原発の外部電源が不安定に

 | ザポリージャ原発では「不発弾処理」の爆発

 | 保障措置システムの停止はチェルノブイリ原発で継続

 | 福島第一原発事故と同様に職員は交代できないまま

 | 3/15【IAEA第22報】

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

◎ 現在最も深刻な問題は、チェルノブイリ原発で211名と言われる

現地の技術者と警備担当者の交代勤務が認められていないことです。

 チェルノブイリ原発は周囲30キロ圏が現在も立ち入り禁止ゾーンで、

この原発の管理と監視任務に当たる職員は、約50キロ離れたところに

事故後に人工的に建設されたスラブチチ市に家族と共に住んでいます。

◎ この間は専用の鉄道で結ばれており、通勤をしています。

 ロシア軍に制圧された際に、この鉄道や設備類がどうなったのかが

わかりませんが、スラブチチ市もロシア軍に制圧されたと見るのが

自然でしょう。

 そのため、市内から原発への交代勤務者を輸送する鉄道が動いて

いない可能性があります。

 また、外部との接触を断つ目的で、ロシア軍が勤務の交代を認めて

いない可能性もあります。

◎ いずれも、IAEAも明確にしていません。ただし、IAEA

声明文の随所に「原発外にいる責任者と連絡を取った結果」という、

意味深な婉曲表現で、おそらくスラブチチ市にいるであろう原発管理者

からの情報を織り交ぜています。

 廃炉になったとは言え、使用済燃料プールには約2万本の燃料体が

保管され、さらに敷地内外に膨大な量の汚染廃棄物が積み上がっている

チェルノブイリ原発

 ロシア側は「ダーティボムを製造しようとしている」などとして、

ここを制圧目標の第一にしていたようですから、容易に外部から人間を

受け入れないだろうと懸念します。

 グロッシ事務局長も最初の頃はチェルノブイリ原発に行かせろと

ロシア側に要求していましたが、最近はいわなくなりました。

 何らかのプレッシャーか、取り引きがあったのかもしれません。

3/15【IAEA第22報】の抄訳です。

 ウクライナ規制当局は15日、チェルノブイリ原子力発電所が全国の

電力網に再接続され、電力を非常用ディーゼル発電機に依存しなく

なったとIAEAに報告したと、グロッシ事務局長は述べた。

 3月9日にすべての外部電源を失い、予備電力としてディーゼル

燃料に頼らざるを得なくなった。先週末にウクライナの専門家チームが

発電所と送電網を結ぶ2本の損傷した送電線のうちの1本の修復に

成功した。

 3月14日16:45 (中央ヨーロッパ標準時)から、この送電線は原子力

発電所に必要な電力をすべて供給しており、ディーゼル発電機は停止

されていると、ウクライナ規制当局は述べた。

 また、近くのスラブチチ市への電力供給もしている。2本目の高圧

送電線の補修が可能かどうかは不透明だ。【中略】

 規制当局は本日初めて、チェルノブイリに関する情報を得たが、

「ロシア軍によって管理されている」ため、IAEAの質問すべてに

対して「常に詳細な回答をする」ことはできないと述べた。

 これは、3月4日以来ロシア軍によって支配されているザポリージャ

原子力発電所についても同様であった。【中略】

 規制当局によると、ザポリージャ原子力発電所の職員は、3月4日の

侵攻後、ロシア軍が現場に残留する不発弾を爆発させたという報告を

確認したという。職員は事前に知らされていなかったという。

 規制当局は最近、損傷した訓練センターや原子力発電所の他の場所で

発見された不発弾を探知し、処分するための作業が進められていること

IAEAに伝えた。【後略】

 *これまで、IAEA事務局長声明をその都度、翻訳ないし抄訳して

きましたが、状況が膠着しはじめています。

 以後は、現状と変化があった場合に、その点についてお知らせします。

┏┓ 

┗■4.3/21「ウクライナに平和を!原発に手を出すな!

 | 市民アクション」にご参加を

 └──── 漆原牧久(たんぽぽ舎ボランティア)

☆たんぽぽ舎も総会・運営委員会の討論・決定にもとづいて全力で

3月21日(月・休日)参加します。

 目印はたんぽぽ舎の黄色のノボリ旗、新しく作った「ロシアはウク

ライナ侵攻をやめろ!原発攻撃は大惨事を招く」の横断幕です。

 「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」の人々もノボリ旗を立てて

参加されます。

 ぜひいっしょに行動しよう!

 沈黙は事態を悪化させます。

 戦争を即時やめよ、平和のため行動しよう。

 ロシア・プーチン政権は、2月24日ロシア軍をウクライナに侵攻

させました。

 これはいかなる理由があれ、国際法違反の侵略行為です。

 そしてまた、ウクライナ国内のチェルノブイリ原発ザポリージャ

原発を占拠しました。

 言うまでもなく、戦争は最大の環境破壊であり人権侵害です。

 さらに原発への攻撃は、膨大な量の放射性物質を環境中にまき散らす

ことになりかねません。

 そうなれば事態は広範囲にわたる環境汚染と健康被害

もたらします。

 許すことのできない戦争・環境犯罪です。

 いま、ロシアの市民も含め、世界中の人たちがウクライナに生じて

いる惨禍を終わらせるため、戦争反対の声を上げています。

 これらの人々と連帯し、ロシア政府に原発や人々への攻撃を直ちに

やめ、ウクライナから撤退することを求めるため、下記の日時に共同

アクションが企画されました。

 ぜひ参加し、ともに反戦平和、核廃絶脱原発を叫びましょう。

日 時:3月21日(月・休日)12時30分集会 13時45分デモ出発

場 所:代々木公園B地区 / 野外ステージ

呼びかけ:「さようなら原発」一千万署名 市民の会/

     戦争をさせない1000人委員会

連絡先:さようなら原発1000万人アクション実行委員会

    千代田区神田駿河台3-2-11連合会館1F原水禁気付

    電話 03-5289-8224

┏┓ 

┗■5.世界に3つ存在する「殺人湖」

| 湖中に二酸化炭素が満ち…ガス噴出で窒息させ命を奪う

| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その435

 └──── 島村英紀(地球物理学者)

「殺人湖」と呼ばれる湖が世界に3つある。

いずれもアフリカ東部のカメルーン北部のニオス湖とマヌーン湖と

ルワンダコンゴ民主共和国にまたがるキブ湖だ。

 殺人湖と言われる理由は、この3つの湖がいずれも湖水中に二酸化

炭素が満ちていて、何かの拍子に二酸化炭素ガスが出てくると、人々を

窒息させて命を奪うからである。二酸化炭素ガスは空気よりも重い。

周囲の空気を追い出して窒息死させるのだ。

 げんにニオス湖では1986年に湖中の二酸化炭素ガスが噴き出して、

近隣の村落の住民1800人が犠牲になった。家畜3500頭も死んだ。

 ニオス湖は周囲6キロメートル。それほど大きくはないが、1立方

キロメートルもの二酸化炭素ガスが放出された。

 湖底の水深による加圧下で飽和に達していた二酸化炭素が、急激に

水面近くに湧き上がってガスとして放出された。

 日本からも調査団が行った。私の同僚も行った。

 しかし現象は分かったが、なぜ起きたかは分かっていない。

 多くの意見は湖底での地すべりが原因と推定している。小規模な噴火

が湖底で起きたためと考えている説もある。

 アフリカ東部をマグマが貫いているから、この説は荒唐無稽ではない。

 また別の説では、湖の片側に偏って雨が降ったのが湖水の対流を

起こしたという。

 2年前の1984年にマヌーン湖でも二酸化炭素が出てきて住民37人が

死亡した事故もあった。

 一方、ニオス湖より2千倍もの広さがあるギブ湖では二酸化炭素

メタンガスが一緒に出る。大量のメタンや二酸化炭素が蓄積されている。

 ギブ湖では、このメタンガスを発電源に使っている、発電設備は水面

下約350メートルから二酸化炭素とメタンで飽和した水を

吸い上げている。

 抽出されたメタンはパイプラインで陸上にある施設へ送られ、メタン

ガスのエネルギーが電気に変換される。発電はルワンダの年間消費

電力量の30%を供給している。

 この発電設備はメタン抽出で湖底の圧力が徐々に低下することを期待

している。圧力が下がれば、二酸化炭素の噴出のリスクも下がる。

 じつは2021年5月にニイラゴンゴ山(標高3470 メートル)が大噴火

した。火山は湖の北岸にある。

 噴火では溶岩流で32人が死に、建物約1000棟が破損した。約40万人が

避難し、ゴマ空港にも溶岩が到達した。

 地震が湖水を揺さぶったときには地元や発電所の技術者は不安に

包まれた。万が一、湖のガスが噴出すれば、ニオス湖の事故のような

破壊力を持つことになりかねない。

 幸い、ガスの噴出はなかった。二酸化炭素が溶け込んでいる層に到達

する前に溶岩が冷えて固まってくれたのだ。

 ニオス湖でも5本のパイプを通してガスを放出するため、2001年から

対応策がとられている。湖中の二酸化炭素を減らす目的である。

 キブ湖にたまっている膨大なメタンガスが枯渇する時期は、抽出の

速度にかかっている。ギブ湖でもニオス湖でもガスが本当に減るには

何世紀もかかるといわれている。

 気の長い計画なのである。

 (島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/

 「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より 3月4日の記事)

┏┓ 

┗■6.新聞より1つ

 └──── 

 ◆【素粒子】より3つ

 ・「NO WAR」。

  ロシア国営テレビで直訴した女性に喝采を送る。身を案じつつ。

・そもそも、当初の一律不起訴が論外だった。河合事件。

 民意に沿い検察が判断一転。

 ・でも結局、核心の「自民党本部からの1億5千万円」の使途詳細は

  解明されぬまま。

   (3月15日朝日新聞夕刊1面「素粒子」より抜粋)

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出し

 よりも2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、

 どの団体・グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先

 など必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 通常アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」か、

 別アドレス < tanpopo3238@gmail.com > です。

 なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合も

 あります。ご了解下さい。

────────── 

 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページ

  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

  たんぽぽ舎の通常アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」か、

  別アドレス < tanpopo3238@gmail.com >へお送り下さい。

 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例が

  あります。

────────── 

たんぽぽ舎は、月曜〜土曜13:00〜20:00オープン、

       日曜・休日はお休みです。

   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-1-1

               高橋セーフビル1F

       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

        HP http://www.tanpoposya.com/

       郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎

   口座番号 00180-1-403856