たんぽぽ舎です。【TMM:No4232】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4232】

2021年6月26日(土)地震原発事故情報−

             5つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.関西電力美浜原発3号機の再稼働に抗議する

  危険な老朽原発を動かすことは許されない

  関西電力には直ちに原子炉を停止し、

  再稼働を断念することを求める

              たんぽぽ舎

★2.スリランカ人の死が潰した入管法改悪法案

  人権侵害の外国人管理政策 (上)(2回の連載)

                浅野健一(ジャーナリスト)

★3.住民グループが島根原発2号機に関する申し入れ

  「運転再開を望まない民意も強い」島根県松江市

  メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)

                 黒木和也 (宮崎県在住)

★4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

  ◆反原発映画『国民の選択』(監督・宮本正樹)

   佐賀県岐阜県での上映のお知らせ

★5.機関紙より1つ

  ◆戦争政策の挑発 「沈思実行」(59)   鎌田 慧

   (「週刊 新社会」6月22日第1215号8面より了承を得て転載)

━━━━━━━ 

※6/29(火)学習会にご参加を!

 「青森県六ケ所村再処理工場の実態とその危険性」

 講 師:永田文夫さん

      (「三陸の海を放射能から守る岩手の会」世話人)

 日 時:6月29日(火)18時〜21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:800円

 予約必要です

   たんぽぽ舎あて 電話 03-3238-9035 か

   メール nonukes@tanpoposya.net で、

   ご氏名と電話番号をお知らせ下さい。

   受付番号をお知らせいたします。

━━━━━━━ 

※6/30(水)学習会にご参加を!

  「3/18水戸地裁判決」の検証

『被告日本原電は東海第二原発の原子炉を運転してはならない』

『避難計画及びこれを実行し得る体制が整えられているというには

ほど遠い状態で(中略)…住民の人格権侵害の具体的危険がある』

日 時:6月30日(水)18時より20時30分

参考テキスト:・上岡直見著『原発避難はできるか』(緑風出版)

        ・3/18水戸地裁判決要旨

会 場:「スペースたんぽぽ」

  (東京都千代田区神田三崎町3-1-1高橋セーフビル1F)

共 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」・

「再稼働阻止全国ネットワーク」

問い合わせ・連絡先:TEL 070-6650-5549

資料代:500円  予約の必要はありません

※上岡直見(環境経済研究所代表)氏も「助言者」として

 参加してくれます。

━━━━━━━ 

※7/1(木)上映会にご参加を!

 映画「私はチョソンサラム(朝鮮人)です」

 監督:キム・チョルミン

 日 時:7月1日(木)19時〜21時(18時30分開場)

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:1000円

 予約必要です(申し込みは上記と同)定員まで2名です

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.関西電力美浜原発3号機の再稼働に抗議する

 | 危険な老朽原発を動かすことは許されない

 | 関西電力には直ちに原子炉を停止し、

 | 再稼働を断念することを求める

 └──── たんぽぽ舎

◎過去に重大事故を起こした美浜原発3号機

 美浜原発3号機は、2004年8月9日15時22分(長崎原爆の日)に発生

した事故を忘れることが出来ない。

 二次冷却系の主配管が突然破断し、140度の熱水が噴出、タービン建屋

は大気圧だったため一瞬にして蒸発して高温の蒸気が発生、運転中にも

かかわらず定期検査直前だったことから、主に下請けの従業員が多数

いた建屋内に充満した。

 その結果、死者5名重軽傷者6名という日本の原発史上でも最悪の

事故を引き起こした。

 福島第一原発事故放射性物質を大量にまき散らしたが、幸い多くの

人が被曝死したり爆発で死亡する事態にはならなかった。

 そのため原発での直接の死亡事故としては今でも美浜原発3号機の

蒸気突出事故が最悪のケースなのである。

 事故の原因もまた信じがたいものだった。

 二次冷却材(復水)が復水器から蒸気発生器(もう少し細かく表現

すると第四低圧給水加熱器から脱気器の間)に戻る配管で、水流により

徐々に厚みが削られ、ペラペラになっていたのに検査をしなかったため

に見落としていた。

 ついに8月9日に破断して大量の熱水を吐き出す重大事故を起こした。

配管の老朽化による破壊だった。

 その後2006年1月に再稼働しているが、2011年5月14日に運転を停止

してから動いていない。再稼働は10年以上停止した後のことになる。

 美浜3号機は1976年12月に営業運転を開始した。運転開始から44年を

超えている。このような老朽化原発の再稼働には強く抗議する。

◎延長運転を認めた原子力規制委員会に抗議する

 田中俊一前規制委員長は、20年延長運転は「相当困難」としていた。

延長できるとしても、既存の原発の中でも安定して運転を続けられる、

比較的新しいものだけが認められるのだろうと誰もが感じた。

 美浜原発3号機は、老朽原発であるだけでなく大規模な配管損傷

事故を起こしているだけでなく、古い可燃性ケーブルを使っている

など、問題が余りに多い。

 設計も古く、圧力容器が中性子を浴びて劣化する「照射脆化」など、

構造にも問題があるので延長申請をしても許可されない原発である

はずだった。

 しかしそれでも規制委は延長を認めてしまった。強く抗議する。

 そのうえ経産省は、延長運転を認めた原発が稼働したら25億円の特別

交付金をばらまくことまで決めている。

 いわば「金で地元を買収する」行為だ。このような行為を行った

経産省にも断固抗議する。

 美浜原発3号機は、地震想定も不十分であることが分かっている。

 「大飯原発裁判の大阪地裁判決の指摘は美浜3号にもそのまま当て

はまる。美浜3号で「ばらつき」を考慮すれば、現行基地震動の

最大加速度993ガルは少なくとも1,330ガルに跳ね上がり、原発地震

耐えられない。」(避難計画を案ずる関西連絡会等の声明文より)

 また、火山の想定にも重大な問題がある。

 「火山灰の層厚見直しにより、美浜原発では層厚は10cmから22cm

に上がったが、安全性は保証されていない。

 降灰と積雪が重なれば燃料取替用水タンクが壊れる危険がある。

電源車の移動もできない。非常用ディーゼル発電機のフィルタが

目詰まりし、全電源喪失の危険もある。」(同上)

関西電力は再稼働作業を中止せよ

 このような美浜原発3号機は再稼働させてはいけない原発だ。

 老朽原発の再稼働は、東海第二原発と同様、認めることは出来ない。

 関西電力には直ちに原子炉を停止し、再稼働を断念することを求める。

┏┓ 

┗■2.スリランカ人の死が潰した入管法改悪法案

 | 人権侵害の外国人管理政策 (上)(2回の連載)

 └──── 浅野健一(ジャーナリスト)

◎ 共同通信ジャカルタ支局長だった私は1992年4月、インドネシア

入国管理局から記者ビザを奪われ、「4日以内に出国せよ」と

通告された。

 その経緯は拙著「出国命令―インドネシア取材1200日」(日本

評論社、1993年、「日本大使館の犯罪」と改題し講談社文庫)に書いて

いるが、国外退去を経験して、入管は国家権力そのものだと知った。

 入管の決定には不服申し立てができず、国家の側は理由を説明する

必要もないのだ。

 あれから約30年、日本の入管当局がスリランカから来日していた女性

を「不法残留者」として拘束し、適切な医療を施さず、死に至らしめる

事件があった。入管による事実上の監禁・過失致死事件だ。

“姉は犯罪者ではない”

◎ 被害者は、名古屋出入国在留管理局(佐野豪俊局長)の収容施設で

3月6日に亡くなったウィシュマ・サンダマリさん(享年33)だ。

 2017年6月、日本の子どもに英語を教えたいと「留学」の在留資格

入国。日本語学校の学費を払えなくなり、在留資格を失った。昨年8月

19日、元交際相手の男性の暴力から逃れるため、静岡県内の交番に相談

したところ、「不法残留」で逮捕。翌20日、入管に収容された。

 ウィシュマさんの従妹で、日本に住むマンジリさんが、外国人労働者

や難民を支える「START(スタート)」顧問の松井保憲氏に支援を

求め、松井氏が昨年12月以降、面会を重ね、「仮放免」の申請を

手伝った。「START」顧問の指宿昭一弁護士らも支援に加わった。

 今年1月15日以降、吐き気や手足のしびれを訴えた。2月、車いす

や介助が必要になった。松井氏らが、入院させるか仮放免を許可する

よう何度も求めたが、入管は応じなかった。

◎ 3月6日午後2時ごろ、入国警備官の呼び掛けに反応がなく、緊急

搬送先の病院で死亡が確認された。体重は収容から半年で約20キロも

減っていた。

 彼女の死亡は、外国人の収容と送還ルールを見直す入管難民法改正

案(5月18日、事実上の廃案)の国会審議と重なり、新聞、テレビで

報道された。

 妹のワヨミさんとポールニマさんが5月1日、成田空港に到着。16日

に初めてウィシュマさんの遺体と対面し、翌17日に名古屋入管を訪れて

局長と面会、姉が亡くなった居室を確認した。死亡した経緯の説明や、

施設内の監視カメラの映像開示を求めたが、入管側から納得できる

回答はなかった。

 2人は20日参院法務委員会を傍聴し、カメラ映像の開示を巡る

やりとりを見守った。立憲民主党真山勇一氏が「映像公開を」と

迫ったが、上川法相は「女性の名誉、尊厳や保安上の観点から開示は

相当ではない」と拒んだ。

◎ 4月28日の衆院法務委員会に政府側参考人として呼ばれた入管庁の

松本裕次長は、「入管収容施設の一般的な性格として、被収容者には

重大な犯罪を犯した者とかテロリスト等も含まれ得る。従って、監視

カメラの撮影範囲や解析度の状況などの具体的な状況は高いレベルの

保秘の対象で、ビデオの内容を外部に開示はしていない」と答えた。

 しかし、かつて刑務所で死亡した外国人のカメラ映像が開示された

前例はある。

 ワヨミさんと指宿弁護士は6月15日のTBSラジオ「荻上チキ・

Session」に出演した。ワヨミさんは「上川法相と会ったが、

彼女は嘘つきだ。泣いたのも、だますための演技だ。会ったことは無駄

なことだった。姉の死は法務省の施設の中で起きた。謝罪する気持ちが

あるか聞いたら、『調査中で何も言えない、何かあれば関係機関が

対応する』と答えた」と述べた。

 「日本政府に何をしてほしいか」という荻上氏の問いに、ワヨミさん

はこう答えた。

 「まず、求めているのは真実、それに誠実な行動、映像の開示だ。

姉は犯罪者ではない。政府機関は自分たちの過ちをちゃんと認めて

ほしい。それを認めるのか全世界が見ている。それが日本の信用にも

つながる」(下)に続く

 (朝鮮新報2021.6.12〈時事エッセー・沈黙の声 12〉より転載)

┏┓ 

┗■3.住民グループが島根原発2号機に関する申し入れ

 | 「運転再開を望まない民意も強い」島根県松江市

 | メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.住民グループが島根原発2号機に関する申し入れ

  「運転再開を望まない民意も強い」島根県松江市

  6/25(金)19:49配信「BSS山陰放送

https://news.yahoo.co.jp/articles/d161997ebcc5b641a9afb97fec5077ff80fc35ac

┏┓ 

┗■4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

 └──── 

 ◆反原発映画『国民の選択』(監督・宮本正樹)

  佐賀県岐阜県での上映のお知らせ

 山田洋次監督推薦の原発撤廃を訴える映画『国民の選択』(監督・

宮本正樹)が佐賀県のシアターエンヤで7月2日(金)から4日(日)まで、

3日間限定上映されます!

 また岐阜県のCINEXで7月4日(日)12時30分より

1日だけの特別上映が決まりました。

こちらは上映後に監督、出演者でトークショーが有ります。

是非、佐賀県岐阜県の皆様、映画を見に来て下さい!

また情報拡散へのご協力を何卒宜しくお願い致します。

映画公式ホームページ(予告編も見られます)

https://www.kokumin-movie.com/

佐賀シアターエンヤ https://theater-enya.com/

岐阜CINEX http://www.tochiko.co.jp/

┏┓ 

┗■5.機関紙より1つ

 └──── 

 ◆戦争政策の挑発

  「沈思実行」(59)      鎌田 慧

 学術会議6人の学者をパージした、菅政権初発の弾圧にいまだ反撃

できないうちに、こんどは悪法「土地利用規制法案」がもちだされた。

 米軍基地や自衛隊基地周辺に「注視区域」や「特別注視区域」を

設定、建物の所有者や賃貸人の調査、監視、さらには利用を規制する

治安立法である。

 もう政権に屈服しない。まして軍事研究は行わない、という学者の

痛恨の反省が、学術会議の基本理念だ。

 が、菅首相は、公然とこの理念を足蹴にして恥じることはない。無知

ほど怖いものはない。

 軍事施設周辺住民を強権的に規制する新法案の狙いと合わせると、

この二つの新たな挑発をみるだけでも、菅内閣のフアッショ体制の露骨

さがわかる。

 前者は思想、言論の自由への弾圧であり、後者は居住の自由の制限と

公安警察に新たな活動の場をひらく、基本的人権の抑圧である。

 舞鶴市対馬・厳原など、戦時中に「要塞」があった地方都市へ取材

にいったとき、わたしは「要塞地帯法」や「建設物制限規則」などで、

いかに生活が不自由だったかを住民から聞かされてきた。

 建物の新増設は制約され、写真撮影や地図作成なども軍の検閲を

受けた。

 さらに「軍機保護法」が制定され、撮影ばかりか写生もスパイ扱い

されていた。

 外国人が土地を買うのをチェックする、との理由付けで、いま、新法

をつくろうとしているのだが、個人調査を強化する法律の制定を策動

する政権は恐ろしい。

 デジタル庁創立で個人情報に網をかけ、「国民背番号制度」の完成を

目指す菅首相は、どんな日本の将来像を描いているのか。

 首相の椅子にかじりつくだけの権力志向は、迷惑なだけだ。

 軍事基地や空港、兵器工場、核施設、駅、港湾と重要施設は無数に

ある。これらの建設への反対運動が長い間つづいてきたし、今も

つづいている。

 原発反対、空港反対。それらの周辺地域には、団結小屋がつくられ、

多くの人たちが常駐して運動してきた。

 成田空港反対運動には無数の団結小屋があった。原発反対もそうだ。

それらのひとびとが、これから犯罪者にされる。

  (「週刊 新社会」6月22日第1215号8面より了承を得て転載)

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合もあります。

ご了解下さい。

────────── 

 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページ

  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

  たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net

 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があり

  ます。

────────── 

たんぽぽ舎は、月曜〜土曜13:00〜20:00オープン、

       日曜・休日はお休みです。

   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-1-1

               高橋セーフビル1F

       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

        HP http://www.tanpoposya.com/

       郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎

   口座番号 00180-1-403856