たんぽぽ舎です。【TMM:No4188】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4188】

2021年4月30日(金)地震原発事故情報−

             5つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

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★1.拙速に急ぎ、焦っていたのは、関西電力と国

  「老朽原発(美浜3号機、高浜1・2号機)の

  稼働再開・延命について少なくとも拙速な議論・

  同意を避けてください」の請願書中で宣言した断食を

  解くにあたっての声明 (上)(2回の連載)

      中嶌哲演 石森修一郎〔若狭をかな(哀・愛)しむ会〕

★2.兵站なき「コロナ戦線」総崩れ・特集

  原因はワクチン不足、イギリスとくらべ 圧倒的に少なすぎる

  ワクチンが届かない−いまだ医療従事者の接種完了は

  たったの2割弱         斉藤二郎(千葉県在住)

★3.40年超の原発に同意 京滋のリスクも大きい

  脱炭素を原発再稼働と結びつけ「40年ルール」を

  安易に曲げるのはおかしい

  国民の安全こそ最優先に考えなくてはならない…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

                 黒木和也 (宮崎県在住)

★4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

  ◆5/19(水)zoomによる全国の女たちの反核井戸端会議

   第1回「大間と寿都を止めて核燃サイクルを止めよう」

   主催:「はんかく・女塾」

★5.新聞より1つ

  ◆人間は自然の一部だ

   効率一辺倒は、生きものには合わない

                 鎌田 慧(ルポライター

      (4月27日東京新聞朝刊21面「本音のコラム」より)

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※5/10(月)岩垂 弘さん連続講座(全8回)にご参加を!

 『社会運動は社会を変えられるか−戦後76年を

  社会運動を通じて顧みる』

  第1回《米軍占領期の運動 1945〜1952》

  米よこせ(飢餓からの脱却)、生活擁護、レッド・パージ反対、

  全面講和・反戦平和

 お 話:岩垂 弘さん(ジャーナリスト)

 日 時:5月10日(月)14時〜16時30分

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:800円  予約の必要はありません。

※第2回 6月14日(月)《東西冷戦下の運動 1953〜》

            米軍基地反対、原水爆禁止、

            日米安保条約改定反対

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※5/12(水)2つの抗議行動にご参加を!

2つの抗議行動=定例→毎月第1水曜(5月は連休のため12日開催)

1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!

  日本原電本店抗議行動

  茨城県東海第二原発の再稼働工事を止めよ!

 日 時:5月12日(水)17:00より17:45

 場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)

     銀座線末広町駅4番出口より4分

             ※北ビルです!南ビルではありません!

 主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549

 協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」

 ☆6月は、定例の第1水曜で2日(水)の開催です。

2.「第92回東電本店合同抗議」放射能汚染水を海へ捨てるな!

  東電は2200億円の原電支援するな!

  東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 日 時:5月12日(水)18:30より19:30

 場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)

 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947

      「たんぽぽ舎」 03-3238-9035

 賛 同:東電株主代表訴訟など139団体

 ☆6月は、定例の第1水曜で2日(水)の開催です。

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┗■1.拙速に急ぎ、焦っていたのは、関西電力と国

 | 「老朽原発(美浜3号機、高浜1・2号機)の

 | 稼働再開・延命について少なくとも拙速な議論・

 | 同意を避けてください」の請願書中で宣言した断食を

 | 解くにあたっての声明 (上)(2回の連載)

 └──── 中嶌哲演 石森修一郎〔若狭をかな(哀・愛)しむ会〕

                 2021年4月28日

項目紹介

◎悲しみと強い抗議の意思をこめて

◎拙速に急ぎ、焦っていたのは、関西電力と国

福井県原子力3原則に照らして

◎大阪地裁の判決で勝訴した住民側の説明は無視、排除したまま

以下は、(下)に掲載

◎立地自体の同意だけで原発推進できる時代は終わった

◎「地域の恒久的福祉」を覆したフクシマの惨禍

◎「あとからくる者のために」

◎悲しみと強い抗議の意思をこめて

 4月20日、畑孝幸県議会議長あてに表記の請願書を提出し、翌日から

断食に入りました。石森修一郎さん(坂井市)と共に7日間、8日目を

迎えましたが、悲しみと強い意思をこめて、本日、断食を解きます。

 その理由を以下に述べたいと思います。

◎拙速に急ぎ、焦っていたのは、関西電力と国

 老朽炉3機の稼働再開を拙速に望んでいたのは決して美浜・高浜町

福井県ではありませんでした。

 関西電力と国こそ、再稼働を急ぎ、焦っていたのです。

 なぜなら、関西電力は特別重要施設(特重)の工事遅れのために、高浜

原発は6月9日に、美浜原発は10月に停止することを規制委員会から

命じられているからです。仮に高浜1号機を動かしたとしても、1週間

前後に過ぎないでしょう。

 しかし、関西電力と国は、今後の国内の老朽炉再稼働のためにも、

若狭の3機の再稼働の先行例を示すことを急いでいる訳です。

 4月6日に国が美浜・高浜両原発に最大限50億円の交付金を停止した

途端、杉本知事も県議会も同意へ向けて拙速に動き始めたように思えて

なりません。

 今回の両者の拙速な同意は、若狭の住民、福井県民、さらには関西圏

中京圏の市民の不安や安全よりも、関西電力・国のスケジュールの方

を優先したものだと言えましょう。

福井県原子力3原則に照らして

 今回の老朽炉の再稼働の是非をめぐる議論は、それのみに止まっては

ならなかったのではないでしょうか。

 請願書でも訴えましたように、「福井県原子力3原則」−

 [1].原発の安全が確保されること、

 [2].住民の理解と同意が得られること、

 [3].地域に恒久的福祉がもたらされること−

 に照らして、半世紀に及ぶ15基もの原発集中化の過去と現状を

ふまえて未来を展望する、総括的・総合的な議論が求められていた

のではないでしょうか。

 以下に、拙速な議論と見切り発車した同意から積み残された問題点

を、今後の議論や取り組みにもそなえて、原則ごとに1.2の具体的な

問題点を指摘しましょう。

◎大阪地裁の判決で勝訴した住民側の説明は無視、排除したまま

 [1].の「安全の確保」について−昨年12月6日の大阪地裁の判決

は、規制委員会が自ら設けた安全審査ガイドに違反した審査に「過誤・

欠落」があったとの理由で、大飯原発の差し止めを命じました。

 が、県議会と杉本知事は、敗訴した国側の説明だけを聞き、勝訴した

住民側の説明は無視、排除したままです。

 住民側は、裁判長が指摘した「ばらつきへの考慮」を美浜・高浜原発

地震動に適用すれば、933ガルが1330ガルへ、700ガルが1100ガルへ

はねあがると危惧しています。

 また、内閣府の避難計画の事故想定によれば、環境に放出される

放射能汚染度を1.平均値の10倍、2.400倍、3.10000倍の3段階を

想定しています。

 美浜原発の30キロ圏内に琵琶湖が存在していますが、1.の段階で

飲食物の摂取制限の準備が始まります。

 その琵琶湖が水源の1450万人の関西圏の市民も、「老朽炉をうごかす

な!」の声をあげ、その声はますます広がっています。

 屋内退避を余儀なくされていた住民が避難の指示を受けるのは、実に

3.の段階に入ってからなのです。

 説明会で内閣府の担当者に、小浜市民の私はたとえ避難できたとして

も再び故郷へ帰還できるのかと質問しましたが、明確な答えは

得られませんでした。              (下)につづく

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┗■2.兵站なき「コロナ戦線」総崩れ・特集

 | 原因はワクチン不足、イギリスとくらべ 圧倒的に少なすぎる

 | ワクチンが届かない−いまだ医療従事者の接種完了は

 | たったの2割弱

 └──── 斉藤二郎(千葉県在住)

 (以下、4/29「週刊新潮」より抜粋)

○感染者も死者も少なく、恵まれていた日本のコロナ戦線だが、急激に

綻びつつある。

 このところワクチン接種が進んだ英米では新規感染者が数十分の一に

激減したが、日本のワクチン接種率は英米のわずか数十分の一。

これでいったいどう戦おうというのか。

 「ワクチン」が届かない−未だ医療従事者の接種完了はたったの

2割弱。自治体から怨嗟(うらみ)の声、「高齢者用」を医師らに

転用の泥縄(中略)

 大阪府と東京都では感染者の増え方は予想をこえて増大している。

 主な原因が変異株であるがその代表格の英国株の本家本元である

イギリスでは状況は劇的に改善されている。

 1月には1日の感染者数が6万人をこえた日もあったが、その後は

急減し、4月18日の新規感染者は1882人とピーク時の30分の1」以上

であった。

 要因はいうまでもなくワクチン。4月19日現在ワクチンを1回接種

した人の割合はイギリスの48.16%に対し、日本はわずか0.93%、

コロナ収束への最後の切り札であるワクチンに関し、日本は現状

総崩れである。(中略)

 大阪市感染症対策課にして「市内でもまだ医療従事者の優先接種は

終わっておらず、ワクチンが届いていない医療機関がある」と認める。

  (中略)

○立ちはだかる厚労省 医師会

 これまでの状況に対して厚労省は「単純にワクチンの総量が足り

なかったということ」いわば白旗を揚げるのだ。(中略)

 選挙対策パフォーマンスの「緊急事態宣言」−3回目を出したが

3回目はほとんど効果がないと少なからぬ 専門家がみています。

 ワクチンが届かず有望な薬がまだ使えず、本当に必要な対策が

なされていないという、文字通り「総崩れ」のコロナ戦線においては

当面、各自が自らを守るほかあるまい。(後略)

  (「週刊新潮」4月29日号−日本のコロナ戦線総崩れより抜粋)

◎自公政府(菅内閣)のだらしなさがワクチン入手の圧倒的かつ大幅な

遅れを招いている。

 菅首相訪米でもコロナワクチン製造会社ファイザーとの会議はわずか

10分電話(通訳入れれば5分)であり9月成果うんぬんというが、文書

約束も協定も何もなし、担当の厚労大臣が「協議中」という

テイタラクだ。

 こんな無能なスガ内閣は早くやめてほしい。

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┗■3.40年超の原発に同意 京滋のリスクも大きい

 | 脱炭素を原発再稼働と結びつけ「40年ルール」を

 | 安易に曲げるのはおかしい

 | 国民の安全こそ最優先に考えなくてはならない…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.40年超の原発に同意 京滋のリスクも大きい

  脱炭素を原発再稼働と結びつけ「40年ルール」を

  安易に曲げるのはおかしい

  国民の安全こそ最優先に考えなくてはならない

  4/29(木)16:06配信「京都新聞社説」

https://news.yahoo.co.jp/articles/5f5d4a99072d09d7893137bee95d8208b9f576b0

2.40年超原発「避難できないのでは」危機管理に住民不安消えず

  「『老朽原発』が大地震に耐えられるか疑問だ」松下照幸美浜町

  4/28(水)16:26配信「毎日新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/66b78032358652a896e48c09bd45a033394475a4

3.地域間の送電容量2倍へ 建設の費用、電気代から回収?

  3.8兆円から4.8兆円ほどの巨額投資が必要

  4/28(水)12:44配信「朝日新聞デジタル

https://news.yahoo.co.jp/articles/c735493f69431e90de0199877b72cd6d5531a705

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┗■4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

 └──── 

 ◆5/19(水)zoomによる全国の女たちの反核井戸端会議

  第1回「大間と寿都を止めて核燃サイクルを止めよう」

講 師:野村保子さん(函館市在住フリーライター

           著書に『大間原発と日本の未来』等。)

日 時:5月19日(水)19時より

主 催:「はんかく・女塾」

    参加ご希望の方は arc.miho@gmail.com宛に県名、

    氏名を書いてお申し込みください。

    折り返し招待メールを送ります。

参加費:無料

反核原発の問題で、全国(海外含む)で頑張っている女たちの

ホットな情報交換&連続学習会を企画しました。

 まずは、今、核ゴミで揺れている北海道寿都町の話をして

いただきます。

 講師の野村保子さんは、大間原発裁判でも発言・行動されて

きている方です。皆さん、zoomでお会いしましょう!

        黒田節子@ふくしま(呼びかけ人の一人)

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┗■5.新聞より1つ

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 ◆人間は自然の一部だ

  効率一辺倒は、生きものには合わない

                 鎌田 慧(ルポライター

 たまたま、生命誌研究者・中村桂子さんの講演を聞く機会があった。

 「地球上の全生物は祖先を一つにする仲間であり人間(ヒト)もその中

に含まれる」「現存の生物はすべて38億年の歴史をもつ」「人間は

生き物であり、自然の一部である」

 長い時間と多様な生き物たち。この広い視野から、わたしは自分を

見直すことはなかった。「万物の霊長」などと威張り、自然を征服する

などといって、破壊してきたのが人間の歴史だ。微細な生き物への

愛おしい視線が石牟礼道子さんの作品と重なる。早速、『中村桂子

コレクション3 かわる』を入手した。

 「傍若無生物」という言葉があった。「傍若無人」のように、ほかの

生き物に対して、勝手に振る舞う行為は自然という仲間を失う。

 原発事故、新型コロナ、二酸化炭素の増大などの元凶だ。

 「原発は絶対安全」「原発では事故が起きない」。なぜこの技術だけ

が決して事故が起きない、といい切ってきたのか。

 科学者、技術者が自分も生活者としての視点で、自分が関わる科学や

技術を評価せず、被害者のことを考えていなかった。

 効率一辺倒は、生きものには合わない。生きるということは過程

そのものであり、結果だけを求めることは、いのちをないがしろに

することにつながる。

 いま、差し迫った状況だからこそ、中村さんの主張が

耳に入りやすい。

      (4月27日東京新聞朝刊21面「本音のコラム」より)

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