たんぽぽ舎です。【TMM:No4301】地震と原発事故情報−4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4301】

2021年9月25日(土)地震原発事故情報−

            4つの情報をお知らせします           

                        転送歓迎

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★1.六ヶ所再処理工場のアクティブ試験で放出されたトリチウム

  福島第一原発の2.5倍〜5倍

  本格運転でいったいどれだけ汚染水が放出されるのか

                  山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

★2.9月1日は単なる防災の日ではない

  関東大震災の日…約10万5千人死亡

  朝鮮人、中国人、社会主義者が虐殺された

災害列島と「デマに踊った日本人」を忘れない象徴的な日=9月1日

                平田明良(たんぽぽ舎ボランティア)

★3.柏崎刈羽原発のテロ対策報告書 地元「東電、変わっていない」…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

   黒木和也 (宮崎県在住)

★4.新聞より2つ

◆ 「なます」発言は詭弁だ 自営業 吉田文平(東京都江戸川区

      (9月23日東京新聞朝刊5面「発言」より)

◆一人でもできる運動       鎌田 慧(ルポライター

(9月21日東京新聞朝刊23面「本音のコラム」より)

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※たんぽぽ舎に、自立スタンド型非接触体温測定器を設置しました。モニ

ターの前に立つだけで測定できるタイプです。7/26より稼動しています。

 ほか、非接触体温計、手指消毒用のボトル数本、天井の換気扇常時作動、

適宜の窓開け換気等は、従来からおこなっています。

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※9/30(木)学習会にご参加を!     予約必要です。

 「韓国キャンドル革命の第一決算期−来春の大統領選挙と日本」

お 話:青柳純一さん(翻訳家・金起林記念会共同代表)

日時:9月30日(木)19:00〜21:00(開場18時30分) 

会場:「スペースたんぽぽ」  資料代:800円

予約必要です。たんぽぽ舎あて 電話 03-3238-9035 か

 メール nonukes@tanpoposya.net で、ご氏名と電話番号をお知らせ下さい。

受付番号をお知らせいたします。

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※9/30(木)JCO臨界事故から22年 追悼と抗議集会 ご参加ください

日 時:2021年9月30日(木)午前10時〜11時

場 所:経済産業省別館前(飯野ビル側:経産省前テントの反対側)

内 容:経過説明、抗議アピール、黙祷(事故発生時刻 10:35〜)  

献 花−追悼の花を用意します。

呼びかけ:たんぽぽ舎他

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※9/17(金)第4回「原発いらない金曜行動」首相官邸

立花健夫さんがYouTubeにアップしてくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=6V8RT5Y1GjI

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※9/11(土)「井戸川裁判(福島被ばく訴訟)は何を問うているのか」

 井戸川克隆さん(双葉町元町長)、古川元晴さん(弁護士)の動画をUPLAN

三輪祐児さんがyoutubeにアップしてくれています。

20210911 UPLAN【前半】古川元晴「井戸川裁判(福島被ばく訴訟)は何を

問うているのか」

https://www.youtube.com/watch?v=D6de2OyL9xA

20210911 UPLAN【後半】井戸川克隆「自分力を磨け〜集団幻覚に騙される

人間は私のように地獄を見る」

https://www.youtube.com/watch?v=kno6p2iFIgA

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┗■1.六ヶ所再処理工場のアクティブ試験で放出されたトリチウム

 | 福島第一原発の2.5倍〜5倍

 | 本格運転でいったいどれだけ汚染水が放出されるのか

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

◎ 福島第一原発からの汚染水海洋投棄が問題になっているが、もう一つ

忘れてはならないのが再処理工場からの排出だ。

 再処理工場では使用済燃料を裁断し硝酸に溶かす。いわばデブリと同様

に、ペレットや燃料被覆管の「壁」を壊してしまう。そのことが汚染を引

き起こすことに、余り関心が持たれていないように感じられる。

 もちろん、再処理工場からもトリチウムが桁違いに放出されるので、こ

の汚染の拡大が気になる。

 六ヶ所再処理工場で扱う放射能の影響の大きさは、トリチウムを含む多

種多様の放射性物質が環境中に流れてくる。

 六ヶ所再処理工場から放出される量は、福島第一原発のタンクから最大

30年かけて放出される計画の総量約860兆ベクレルの約2.5倍に達すると

想定される。

 既にアクティブ試験(核燃料を実際に再処理して行われた試験操業)中

の2007年10月には、1ヶ月で523兆ベクレルを海洋放出している。福島総量

の約6割に達する量だ。

放出「管理目標値」とは?

◎ 六ヶ所再処理工場でもトリチウムは回収されず全量放出される。その

ため、トリチウムの液体放出「管理目標値」は、処理される使用済燃料中

トリチウム全量が液体として海に放出された場合の値ということになっ

ている。

 「管理目標値」という用語は、放出量を減らすための何らかの処理をし

ているかのように捉えられるかも知れないが、実際にはトリチウムに関し

ては「存在量」そのものだ。

 トリチウムの分離回収技術は存在しているし、高度化することも可能だ

が、コストが掛かる、核燃料サイクルの費用がかさめば電気料金にも跳ね

返るので、そのまま放出することにしている。希ガスのクリプトン85や

炭素14も同じように全量放出だ。

 トリチウムの液体放出「管理目標値」は2018年、それまでの1京8000兆

ベクレルから9700兆ベクレルに引き下げられている。

 トリチウムの存在量は、燃料がどのくらい燃やされたかという「燃焼度」

と炉から取り出してどれだけの時間が経ったかの貯蔵期間で変化する。

 トリチウム半減期が12.32年と比較的短いので、長期保管すれば減少

する。

 変更は、日本原燃の「事業指定申請書」で「基準燃料」の設定を変更し

たことによる。

 つまり「平均燃焼度45,000MWd/tU」の使用済燃料を4年間冷却後

再処理という想定から、同じ燃焼度の燃料を15年間冷却後再処理としたの

だ。

 再処理工場の完成が大幅に遅れ、貯蔵している燃料体の保管期間が長く

なったことで、トリチウムの量が減ったというわけだ。

再処理が自民党総裁選挙の争点になった?

◎ 核燃料サイクル事業について、自民党総裁選挙で「争点」になっている。

 具体的には河野太郎規制改革担当大臣が、他の三候補とは異なり、核燃

料サイクル政策を見直すべきと発言している。

 そのおかげで、いままでほとんど報道されてこなかった再処理工場と核

燃料サイクル政策が話題になったことは大きい。

 例えば『核燃料サイクル河野氏「なるべく早く手じまいすべきだ」

岸田氏、高市氏は維持を主張』(東京新聞9月22日)

 河野大臣は、経済性を問題にして再処理を含む核燃料サイクル政策を止

めるべきとしているようだが、放射性物質の拡散の観点からも、運転せず

に廃止することが必要だ。

 このような視点からの再処理中止、核燃料サイクル政策の終了を与野党

も共同で(元々立憲民主党社民党共産党核燃料サイクル政策に反対

だ)進めるべき時だ。

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┗■2.9月1日は単なる防災の日ではない

 | 関東大震災の日…約10万5千人死亡

朝鮮人、中国人、社会主義者が虐殺された

| 災害列島と「デマに踊った日本人」を忘れない象徴的な日=9月1日

 └──── 平田明良(たんぽぽ舎ボランティア)

◎ 今年2021年も9月1日の防災の日が巡ってきた。

 1923年の9月1日に発生した関東大震災で約10万5千人あまりの方が亡

くなり、倒壊及び火災で失われた家屋の数が37万余りという近代日本の地

震災害では最大である。

 地震の規模は、マグニチュードで7台(※)だったように思う。直下型の

非常に強い地震でこのような地震は関東で100年単位で繰り返すといわれ

ている。

 しかし、この地震の際にデマに激高した自警団らにより朝鮮人の方や誤

認された方が500人ぐらいから、最大6000人余りが惨殺されるという事件が

起こった。

 日清・日露の戦争でアジアの大国や世界最大の陸軍国に勝利した日本は、

台湾の割譲、樺太南半分の獲得や南満州鉄道の管理運営権を獲得し末席な

がら帝国主義国の一角に名乗りをあげた。

 その勢いで保護国扱いの朝鮮を併合した。内鮮一体を呼号しても日本人

の高揚感というか自信過剰な面は、否めなかったと思う。

 デマの対象がアメリカ人だったとしたら決してこうしたリンチ殺人事件

には発展しなかったと思う。

 日本人の中には、熱狂し冷静さを欠いて極端な行動に走る面があると繰

り返し警鐘を鳴らす日として9月1日は忘れてはいけない。

◎ しかも日本は、地震災害、風水害、火山災害、雷害、津波被害など災

害のデパートかと思うありさまである。

 しかもそこに2011年3月11日の福島第一原発災害まで加わってしまった。

 ただほかの自然災害と違って原発の運転を止めて廃炉にすれば、原発

害は防ぐことができる。

 あれだけの災害を経験し、国土を失い棄民を発生させているのに国会議

員の連中の危機感の無さは、犯罪的である。

 足尾鉱毒事件に奔走された田中正造翁の爪の垢でも煎じて飲んでほしい。

何の為に国会議員でいるのか自問自答してほしい。

 9月1日を大手新聞メディアがどう伝えてきたかを2011年から2020年ま

での9月1日の一面のトップ記事の見出しを書き出してみた。

 自分の最寄り図書館に置いてある縮刷版の種類が朝日、読売、毎日、日

経なのでそこはご容赦願いたい。

 朝日新聞(略)

◎読売新聞

   2011.9.1 8省 参集職員把握せず

   2012.9.1 日朝 拉致も議題化

   2013.9.1 避難食糧 自治体0.77日分

   2014.9.1 緊急避難場所 指定31%

   2015.9.1 民・維 野党再編へ連携

   2016.9.1 急な増水 避難遅れ

   2017.9.1 北ミサイル 日英、対中働きかけ一致

   2018.9.1 日銀総裁「利上げ長期間しない」

   2019.9.1 バス停400か所 横断歩道危険

   2020.9.1 自民総裁選 菅氏優位

            (能美防災の広告に防災の日の記述)

 毎日新聞(略)

 日本経済新聞(略)

◎ 見事なほどに9月1日が防災の日で日本は災害列島であることが感じ

られない。

一面の紙面全体をみてもほとんど警鐘すら鳴らしていない。

 社会の木鐸としての新聞は死んでしまったのか。記者の感性が摩耗して

いるのか、デスクが鈍感なのか、暗然とするばかりである。

 翻って我々は、(東電福島第一) 原発過酷事故の発生した2011年3月11日

を忘れないのは当然として、災害列島日本とデマに踊った日本人を忘れな

い象徴的な日として毎年9月1日をしっかり記憶に留めましょう。

※「関東大震災

 関東大震災相模湾沖にある「相模トラフ」を震源とするM7.9の海溝型

地震でした。最大震度6でしたが、当時は震度7が設定されていませんで

した。

 現在の基準では、相模湾岸地域や房総半島南部は震度7、東京(千代田区

大手町)は震度6と推定されています。(後略)

 (2019/09/01「ウェザーニュース」より抜粋)

https://weathernews.jp/s/topics/201908/280155/

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┗■3.柏崎刈羽原発のテロ対策報告書 地元「東電、変わっていない」…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.柏崎刈羽原発のテロ対策報告書 地元「東電、変わっていない」

9/24(金) 13:00配信「毎日新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/74e8fc98936463f3643d4816384ff3e9a4cbf350

2.新潟県 原発30キロ圏内の住民に「安定ヨウ素剤」を事前配布へ

  9/24(金) 12:10配信 「TeNYテレビ新潟」

 https://news.yahoo.co.jp/articles/b19d510f0c0cfeec3c709287063e000cbfc3e7b5

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┗■4.新聞より2つ

 └──── 

◆ 「なます」発言は詭弁だ

自営業 吉田文平(東京都江戸川区

 16日紙面に、自民党細田博之元幹事長が福島第一原発事故に関連し

「『事故に懲りてなますを吹くようなことではいけない』と述べ、原発

積極的に活用するべきだとの考えを示した」とあった。

 一度の失敗に懲りて必要以上に用心することを意味する「あつものに懲

りてなますを吹く」を原発事故に重ねた発言だという。

 これは詭弁にすぎないのではないか。

 私たちは現在、とんだ事態に直面しているからだ。

 ひとたび原発で事故が起きると、人間の力では到底制御不能になってし

まうという事態に。

 だとすれば、こういう考えを示すべきではないかと思うのだがどうだろ

う、細田さん。

 「事故に懲りて、同じ轍を踏むようなことはやめなければいけない」

       (9月23日東京新聞朝刊5面「発言」より)

◆一人でもできる運動

                   鎌田 慧(ルポライター

 東京・三多摩地区のいくつかの市議会でも、沖縄戦没者の遺骨混入土砂

を基地などの埋め立てに使用しないことを求める陳情が採択されている。

 私の住む町は、歴代保守市長のもと保守系議員が多数を占めているのだ

が、先日、総務文教常任委員会で全会派一致して陳情を採択、月末に本会

議採択の見通しにある。

 戦後76年がたっても戦場に眠る兵士の遺骨が家族の元に帰れない。その

現実がいままた戦争の悲惨さを痛みとともに思い起こさせる。

 土砂の採取にたいして、沖縄遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の代

表・具志堅隆松さんが「犠牲者の骨や血がしみ込んだ土砂を埋め立てに使

うなどあってはならない」と座り込んで抵抗してきた。

 沖縄の人たちばかりか、全国から派遣された兵士、朝鮮人、米兵が血を

流して倒れ、骨は打ち捨てられたままだ。おそらくその人たちは皆戦争に

反対しているであろう。

 それなのにようやく掘り起こされても、こんどは米軍基地の礎にされる。

納得できるだろうか。

 具志堅さんは都道府県および市町村議会1743団体へ、国の埋め立て計画

断念を求める要請文を送ってきた。大胆にして細心な運動である。さらに

自民党総裁選候補者と野党党首にどうするのか、と公開質問状を送付した。

「是非とも戦没者の救済とご遺族の心情に沿った対応を希望します」

(9月21日東京新聞朝刊23面「本音のコラム」より)

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