たんぽぽ舎です。【TMM:No3896】
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.コロナ災害は五輪災害
五輪強行の制約のためにさまざまなコロナ対策が
「後手、後手」となり、被害を拡大した可能性
「『ここ1、2週間が瀬戸際』と発言」はどこへいったのか?
いまは、「長期戦だ」と言う安倍首相
上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕
★2.安倍首相のコロナ会見に大疑問−官邸の手のヒラの中だ
森友事件 故赤木さんの妻の決起−
首相・財務相は調査をされる側だ
日本は記者クラブ制度を廃止せよ
国連人権委員会やEUなどが20年前から要請している
「メディア改革」連載第28回
浅野健一(アカデミックジャーナリスト)
「新規制基準」は「プルサーマル発電の危険性」を
見逃しているぞ!
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★4.東電「安全性より経済性を優先しない」3原発の保安規定変更
規制委に申請…ほか
メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
★5.4/11(土)第18回連続シンポジウム【延期】のお知らせ
福島原発事故緊急会議
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※明日です! 4/1(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!
日本原電本店抗議行動
日 時:4月1日(水)17:00より17:45
場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)
銀座線末広町駅4番出口より4分
共 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」
「再稼働阻止全国ネットワーク」 TEL 070-6650-5549
2.「第79回東電本店合同抗議」
東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:4月1日(水)18:30より19:30
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟など137団体
※「新型コロナウイルス」が心配されますが、
手指消毒用ボトルを用意します。
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┗■1.コロナ災害は五輪災害
| 五輪強行の制約のためにさまざまなコロナ対策が
| 「後手、後手」となり、被害を拡大した可能性
| 「『ここ1、2週間が瀬戸際』と発言」はどこへいったのか?
└──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕
◎ 安倍首相は3月28日の会見で「長期戦を覚悟する必要がある」と
発言したがその数日前までは五輪強行にしがみついていたのに、
でたらめもいい加減にしろと言いたい。
五輪強行の制約のためにさまざまなコロナ対策が「後手、後手」と
なり、被害を拡大した可能性が高い。こうしたでたらめは、明らかに
専門家の見解を反映していない。
◎ 2月末に突然の一斉休校要請や、「ここ1、2週間が瀬戸際」と
発言したのは短期間で収束する期待があったのだろうが、[TMM:No3872]
★2(3月2日発信)でも指摘したようにもともと「ここ1、2週間」
には根拠がなく、専門家は封じ込めは不可能と予想していた。
安倍の独断もあるだろうが、官邸の取り巻きが重要な情報を
ブロックしているのだろう。
◎ 国により異なった事情があるだろうが、日本の場合はコロナ災害は
五輪災害である。増加ペースを抑える対策は重要だが、増加ペースを
抑えるほどピークが後に伸びる。この点はどの専門家も異論が
ないはずだ。
ところが3月31日の小池知事の会見によると、同日に森会長・
小池知事・橋本大臣・バッハ会長が電話会談で来年7月23日の開催を
決めたという。開催するには日本だけでなく世界的に収束が確認される
必要がある。
なぜ日程を指定した決定ができるのか。新たな制約が設けられれば、
またコロナ対策に支障が生じるだろう。
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┗■2.安倍首相のコロナ会見に大疑問−官邸の手のヒラの中だ
| 森友事件 故赤木さんの妻の決起−
| 首相・財務相は調査をされる側だ
| 日本は記者クラブ制度を廃止せよ
| 国連人権委員会やEUなどが20年前から要請している
| 「メディア改革」連載第28回
└──── 浅野健一(アカデミックジャーナリスト)
◎ 自民党にはたくさんの衆議院議員がいるのに、識見、人格ともに
秀でているとは思えない安倍晋三氏が2度目の首相になり、8年目を
迎えているのは信じがたいことだ。党をまとめる二階俊博幹事長は
「安倍氏の総裁4選を求める」と表明し、岩田明子NHK解説委員も
「4選を望む声が強まっている」と公共の電波でヨイショしている。
自民党総裁の任期はもともと2期6年だったのを、2017年春に3期と
決めている。自分が総裁を務めている時に、任期を延長する
党規約改定を行うことは民主的な手続きに反する。それを来年9月に
また強行しようと言うのだから、ロシアの独裁者プーチン氏も
びっくりだろう。
公選法・政治資金規正法違反が追及された。「桜を見る会」の前夜祭の
会場となったホテルが「明細書はいつでも出せる」「宴会で個人との
契約はあり得ない」などと野党調査チーム、メディアに証言したこと
から、首相の虚偽答弁が明らかになっていた。
安倍晋三首相の妻、昭恵氏が名誉校長を務めていた森友学園・安倍
晋三記念小学校をめぐる公文書の改竄を命じられ、2018年3月7日に
神戸市内で自死した財務省近畿財務局上席国有財産管理官の赤木さん
(享年54歳)の妻が3月18日、「週刊文春」三月二六日号と大阪日日
新聞で遺書を公表。元NHK記者の相澤冬樹氏の世紀の大スクープ
だった。
また、代理人の松丸正、生越照幸両弁護士が同日、日本国と佐川
宣寿・元財務省理財局長を相手取り、約1億1千万円余の損害賠償を
求め大阪地裁に提訴した。
赤木さんの妻は弁護士を通じ、「なぜ夫が死ななければならなかった
のか、裁判で追及して真相を明らかにしたい。賠償金は何らかの形で
世の中のために役立てたい」とコメントした。1人の女性の決起が
政治を変えると思う。
◎ 首相は新型コロナウイルスの感染拡大と東京五輪の延期を利用
して、一連の行政の私物化問題を消し去り、来年秋まで権力を維持し、
国家統制を強め、壊憲を企んでいる。
報道機関は今こそ、安倍政権の暴政を徹底批判し、政治変革を
求めなければならない。
しかし、安倍政権を監視すべき内閣記者会(官邸記者クラブ)が
大政翼賛体制時代と同じように大本営発表報道を展開している。
日本には世界標準のジャーナリズムが存在しておらず、マスメディアは
安倍政権の共犯者になっていると私は思う。
首相の会見が国際標準の会見からかけ離れていることを指摘して
きたが、安倍首相はコロナ問題で3回目の記者会見を3月28日午後6時
から行った。今度も土曜夜だった。今度は、午後7時からコロナ関係の
会議日程を入れて会見に臨んだ。終わりの時間を区切って、約20分の
首相演説の後、34分間の質疑応答で終了した。前回より1分長かった。
質疑の最後の2人は、フリーの江川紹子氏とビデオプレスの
神保哲夫氏だった。前回の岩上氏に続いてフリー記者計3人がそれぞれ
7年間で初めて指名された。2人は、フリーが指名されたのは「記者
会見の正常化に向けた一歩」と自画自賛しているが、喜んでいいの
だろうか。
詳しくは『紙の爆弾』5月号の拙稿を読んでほしいが、日本の記者
クラブ(海外では、1930年代後半に設置された日本の記者クラブは
kisha kurabuと訳される)における政治家らの会見は、国際標準の
「記者会見」にほど遠い。
◎ 首相会見には、内閣記者会のメンバーとクラブと官邸が認めた人
以外は参加もできない。
江川氏が会見に参加していることで、フリー記者にも完全開放されて
いると勘違いしている向きもあるが、ネットメディアやフリーが官邸の
会見に参加できるようになったのは、鳩山由紀夫政権の時だった。
官邸のHPに明記されているが、新聞協会、雑誌協会、ネット報道
協会の三団体の会員社に所属する記者、外務省の外国記者登録者、
三団体に署名記事などを提供し、十分な活動実績のある者で、事前
登録した記者だけが会見に参加できる。内閣記者会が会見参加者を
選別している。記者会には事務要員がおらず、官邸に入るために
セキュリティの問題もあるので、官邸報道室が受付を代行している。
首相官邸報道室が江川氏の会見参加申請を受け付け、内閣記者会が
江川氏の会見参加を認めたことで参加しているのだ。大手メディア系
フリージャーナリストなのだ。
◎ 国連人権委員会、欧州連合(EU)などは約20年前から日本政府に
対し、キシャクラブ制度の廃止を要請している。ところが、日本の
マスコミ関係の労働団体や「左翼リベラル」勢力は、「キシャクラブは
海外にもある」というデマをばらまき、「記者クラブの開放、改革」を
提言している。彼らはキシャクラブの解体論を批判し、キシャクラブ
制度を擁護している。
安倍自公政権は、「戦前を取り戻す」安倍首相の下で大政翼賛会を
復活させ、治安維持法下で生まれたキシャクラブを動員して大本営発表
体制を復活しようとしている。企業メディア、キシャクラブメディアは
人民の敵になっていることを見抜かなければならない。
【お知らせ】
私は5年半前に治療を終えた下咽頭がんが再発し、今日(31日)に
3週間の入院です。
その間、連載を休止します。病気を治し、再びジャーナリスト活動を
再開し、たんぽぽ舎のアドバイザーとしても活動します。
I shall return!
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| 「新規制基準」は「プルサーマル発電の危険性」を
| 見逃しているぞ!
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
プルサーマル発電の危険性と規制委の審査の重要性を高浜を例に
「その149」(2017年11月10日)で述べた。しかしながら、その後も
出している。
プルサーマルに係る原子炉設置変更許可を取得したプラントは、
泊3、女川3、柏崎刈羽3、高浜3−4、浜岡4、島根2、伊方3、
そのうち8基が新規制基準適合性に係る審査申請を行っており、
既に高浜3,4号と伊方3号と玄海3号が適合性審査に合格し稼働を
容認されている。
「MOX燃料使用を前提に審査している」と回答するのみで、膨大な
審査書(3MB)の中に「プルサーマル」も「MOX燃料」も一言も
出てこない。要するにMOX燃料装荷の影響評価を全くしていないの
ではないか。
プルサーマル発電の危険性は誰もが知っている。
(1)ウラン燃料の為の原子炉でプルトニウムを燃やすことはより
危険、灯油のストーブでガソリンを燃やすのと同じ
(2)MOX燃料の放出放射能がウラン燃料より非常に高い:
α(アルファ)線約15万倍、中性子線約1万倍、
γ(ガンマ)線約20倍(広瀬隆)
(3)使用済MOX燃料の発熱量が高く300年以上冷やし続けないと
いけない、300年もの冷却を誰が保障するのか?
(4)使用済MOX燃料の再処理はできない、六ヶ所再処理施設が
24回の延期後未だに稼働の目途が立っていない、更に使用済MOX
燃料の再処理の計画は今は全く無い
(5)MOX燃料の健全性の確認が必要:一次冷却剤をサンプリング
してヨウ素濃度の監視を強化
(6)MOX燃料の溶融点が2720度Cと低く(ウラン2790度C)
ペレットが溶ける可能性増大
労働者に被曝させる
(8)MOX燃料を使用すると制御棒の効きが悪い:プルトニウムは
ウランよりも中性子を吸収しやすいので,制御棒の効きが悪くなる
(9)ひとたび事故が起こると被害が膨大:東電福島第一原発事故に
おいてもプルサーマル発電をしていた3号機で大爆発が起こった、
MOX燃料使用の影響の可能性があるにもかかわらず調査結果は公表
されていない、核爆発との説もある
この様に見てくると「新規制基準」には非常に重要な欠陥があった。
原子力規制委員会が福島第一原発事故の検証もせず既存原発を早急に
稼働させる為に策定した欠陥だらけの「新規制基準」に、プルサーマル
発電と使用済MOX燃料の危険性について何ら考慮せず避けている
というもう一つ重大な欠陥があったのだ。
分離プルトニウムを減じる為の愚かな国策を電力会社に押し付ける
経産省もひどいが、危険なプルサーマル発電をまともに審査せずに
容認する原子力規制委員会はよりひどい。
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┗■4.東電「安全性より経済性を優先しない」3原発の保安規定変更
| 規制委に申請…ほか
| メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.東電「安全性より経済性を優先しない」3原発の保安規定変更
規制委に申請
3/30(月)21:36配信「共同通信」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200330-00000185-kyodonews-soci
2.溶岩流、短時間で市街地に 富士山噴火想定を改定
時速100キロ以上で破壊力が大きい火砕流の到達想定も伸びた
2020/03/30 15:19「産経新聞」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/溶岩流、短時間で市街地に-富士山噴火想定を改定/ar-BB11TnxJ?ocid=spartandhp
3.除染土再生利用、「説明が不十分」等異論相次ぐ
省令改正を先送り 環境省
3/30(月)15:50配信「時事通信」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200330-00000062-jij-pol
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┗■5.4/11(土)第18回連続シンポジウム【延期】のお知らせ
└──── 福島原発事故緊急会議
4月11日(土) 会場:「スペースたんぽぽ」
主 催:福島原発事故緊急会議
協 力:脱成長ミーティング
で準備を進めていました以下のシンポジウムを延期します。
−女川原発再稼働に反対する!
コロナウイルス感染者拡大にともない、話し合いを重ねた結果、
今回苦渋の決断でシンポジウムを延期することにしました。
今後の日程については改めてお知らせいたします。
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故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致
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