たんぽぽ舎です。【TMM:No3505】地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3505】
2018年11月9日(金)地震原発事故情報-
               6つの情報をお知らせします
                        転送歓迎
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★1.フクシマ事故と東京オリンピック  「その1」(3回連載)
   福島第一原発事故で広島原爆168発分のセシウム137を大気中に放出
   日本国政府国際原子力機関に提出した報告書
             小出裕章(元京都大学原子炉実験所助教
★2.11/7高浜原発3号機再々稼働抗議行動
   老朽原発再稼働反対大運動に向けてチラシまきも
             稲村 守 (さいなら原発びわこネットワーク)
★3.東電から何の理由もなく回答打ち切り通告!
   回答打ち切りの理由を電話で確認を求めました
     民間規制委に対する差別的対応に抗議、撤回を求めます
     11/7東電合同抗議行動で申入れ書を提出
              「原子力民間規制委員会・東京」
★4.福島第一原発事故時の対策本部を初公開 当時の切迫、そのままに…ほか
     メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
                黒木和也 (宮崎県在住)
★5.メルマガ読者からのイベント案内
             (お問い合わせは主催者へ)
  ◆11/25(日)脱原発青空句会
   場所:経済産業省前 選:乱 鬼龍
★6.新聞より2つ
  ◆「除染作業強制」「残業代300円」外国人実習生窮状訴え 野党聞き取り
   入管法改正案「拙速」批判強く
           (11月9日東京新聞朝刊1面より抜粋)
  ◆太陽光 自家発電が威力 家庭や企業「電気使い続けられた」
        (11月7日東京新聞朝刊2面
            「原発のない国へ」全域停電に学ぶ(4)より見出し)
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※明日です! 11/10(土)新宿デモにご参加を!

 子どもを被ばくから守ろう!家族も自分も!第11回新宿デモ

 日 時:11月10日(土)13:00よりアピール 14:00よりデモ
 場 所:新宿駅西口アルタ前
 主 催:脱被ばく実現ネット

◇たんぽぽ舎も賛同しています。集会で発言します。
 ノボリ旗を持って参加します。一緒にデモしましょう。
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※12日(月)学習会にご参加を!

 国家とは、国民とは?-東京五輪を前に
 1936年ベルリン五輪の金メダリスト
 「臣民」孫 基禎(ソン・キジョン)選手から考える

 お 話:木村 司さん(朝日新聞社会部記者)
 日 時:11月12日(月)19時より21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円
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※13日(火)学習会にご参加を! 緊急ちょぼゼミ

  首都東京が危ない「徹底検証 東海第二原発再稼働容認」

  講 師:田中一郎さん(ちょぼちょぼ市民連合
 日 時:11月13日(火)18時より21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円
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┗■1.フクシマ事故と東京オリンピック  「その1」(3回連載)
 |  福島第一原発事故で広島原爆168発分のセシウム137を大気中に放出
 |  日本国政府国際原子力機関に提出した報告書
 └──── 小出裕章(元京都大学原子炉実験所助教

1.2011年3月11日、巨大な地震津波に襲われ、東京電力・福島第一原子力
電所が全所停電となった。
 全所停電は、原発破局的事故を引き起こす一番可能性のある原因だと専門家
は一致して考えていた。その予測通り、福島第一原子力発電所の原子炉は熔け落
ちて、大量の放射性物質を周辺環境にばらまいた。

 日本国政府国際原子力機関に提出した報告書によると、その事故では、1.5×
10の16乗ベクレル、広島原爆168発分のセシウム137を大気中に放出した。広島
原爆1発分の放射能だって猛烈に恐ろしいものだが、なんとその168倍もの放射能
を大気中にばらまいたと日本政府が言っている。

2.その事故で炉心が熔け落ちた原子炉は1号機、2号機、3号機で、合計で7
×10の17乗ベクレル、広島原爆に換算すれば約8000発分のセシウム137が炉心
に存在していた。
 そのうち大気中に放出されたものが168発分であり、海に放出されたものも合わ
せても、現在までに環境に放出されたものは広島原爆約1000発分程度であろう。
 つまり、炉心にあった放射性物質の多くの部分が、いまだに福島第一原子力
電所の壊れた原子炉建屋などに存在している。
 これ以上、炉心を熔かせば、再度放射性物質が環境に放出されしまうことにな
る。それを防ごうとして、事故から7年以上経った今も、どこかにあるであろう
熔け落ちた炉心に向けてひたすら水を注入してきた。
 そのため、毎日数百トンの放射能汚染水が貯まり続けてきた。東京電力は敷地
内に1000基を超えるタンクを作って汚染水を貯めてきたが、その総量はすでに
100万トンを超えた。敷地には限りがあり、タンクの増設には限度がある。近い将
来、東京電力放射能汚染水を海に流さざるを得なくなる。

3.もちろん一番大切なのは、熔け落ちてしまった炉心を少しでも安全な状態に
持って行くことだが、7年以上の歳月が流れた今でも、熔け落ちた炉心がどこに、
どんな状態であるかすら分からない。
 なぜなら現場に行かれないからである。事故を起こした発電所が火力発電所
あれば、簡単である。当初何日間か火災が続くかもしれないが、それが収まれば
現場に行くことができる。事故の様子を調べ、復旧し、再稼働することだって出
来る。
 しかし、事故を起こしたものが原子力発電所の場合、事故現場に人間が行けば、
死んでしまう。国と東京電力は代わりにロボットを行かせようとしてきたが、ロ
ボットは被曝に弱い。
 なぜなら命令が書き込まれているICチップに放射線が当たれば、命令自体が
書き変わってしまうからである。そのため、これまでに送り込まれはロボットは
ほぼすべてが帰還できなかった。

4.2017年1月末に、東京電力は原子炉圧力容器が乗っているコンクリート製の
台座(ペデスタル)内部に、いわゆる胃カメラのような遠隔操作カメラを挿入し
た。圧力容器直下にある鋼鉄製の作業用足場には大きな穴が開き、圧力容器の底
を抜いて熔け落ちて来た炉心がさらに下に落ちていることが分かった。
 しかし、その調査ではもっと重要なことが判明した。人間は8シーベルト被曝
すれば、確実に死ぬ。圧力容器直下での放射線量は1時間当たり20Svであったが、
そこに辿り着く前に530あるいは650シーベルトという放射線が計測された。
 そして、この高線量が測定された場所は、円筒形のぺデスタルの内部ではなく、
ペデスタルの壁と格納容器の壁の間だったのである。
 東京電力や国は、熔け落ちた炉心はペデスタルの内部に饅頭のように堆積して
いるというシナリオを書き、30年から40年後には、熔け落ちた炉心を回収し容器
に封入する、それを事故の収束と呼ぶとしてきた。
 しかし実際には、熔けた核燃料はペデスタルの外部に流れ出、飛び散ってしま
っているのである。やむなく国と東京電力は「ロードマップ」を書き換え、格納
容器の横腹に穴を開けて掴み出すと言い始めた。
 しかし、そんな作業をすれば、労働者の被曝量が膨大になってしまい、出来る
はずがない。 「その2」に続く


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┗■2.11/7高浜原発3号機再々稼働抗議行動
 |  老朽原発再稼働反対大運動に向けてチラシまきも
 └──── 稲村 守 (さいなら原発びわこネットワーク)

◎ 11月7日、定期検査中の関西電力高浜原発3号機が市民の多くの反対の声に
もかかわらず、再々稼働強行された。
 この間はいつも午後5時までいっぱいに引っ張っての稼働だったが、私たちの
反対・抗議行動が12時半集合にしているのを見越してか、この日に限ってフェイ
ントをかけて午前11時に稼働した。
 そして一私企業でありながら、私たちの税金で運用されている警察官に固く守
られねば再稼働はできないありさまだった。

◎ さいなら原発びわこネットワークのアピールをする中井節子さんは、「午前
11時に再々稼働したというが、私たちは関電に騙された。私たちは何も悪いこと
はしていない。平和な世の中を作ろう。原発をなくそう」と訴えた。
 京丹後の米軍Xバンドレーダーに反対する京都連絡会の白井さんも反基地闘争
と結合して闘おうと呼びかけた。「関電の用心棒が警察だ!」と。
 京丹後で“反原発蕎麦屋”を営む元国労組合員は、「新しい時代を切り開くの
は、ここに集まった年寄りだ!」と、檄を飛ばした。(中略)

◎ 主催者を代表して「原発うごかすな!実行委員会@関西・福井」の木原壯林
さん(若狭の原発を考える会共同代表)は、
 「関電が私たちの再三の危険性指摘を無視して原発を稼働し続けて、重大事故
が起こった場合は、貴職らの故意による犯罪であり、許されるものではない。
 またきょうは高浜原発3号機の再々稼働を強行されたが、来年になると高浜原
発1号機は45年を越えて、日本で初めて老朽原発を再稼働しようとしている。日
本全国の主導を担おうとしているが、絶対阻止せねばならない。
 阻止できれば高浜はあと7年で廃炉だ。2033年に若狭から原発をなくせる。
 そのためにはもっともっと大きな運動をつくろう。
 現地で全国集会をやろう。
 私の目の黒いうちに日本から原発をなくすめどを立てよう」と訴えた。

◎ 関電のおかげで高浜原発北ゲート前で、午後5時まで粘る必要のなくなった
参加者は、いっせいに地元高浜・おおい町に、数千枚の老朽原発阻止のチラシま
きに出かけた。
  (「さいなら原発びわこネットワーク」33号2018.11.8より抜粋)


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┗■3.東電から何の理由もなく回答打ち切り通告!
 |  回答打ち切りの理由を電話で確認を求めました
 |    民間規制委に対する差別的対応に抗議、撤回を求めます
 |    11/7東電合同抗議行動で申入れ書を提出
 └──── 「原子力民間規制委員会・東京」

                      2018年11月7日
東京電力ホールディングス株式会社
代表執行役社長 小早川智明 様

福島第一原発事故加害者東京電力への照会

第一 回答打ち切りの理由について

 先月、提出しました質問書に対し、貴社から10月23日付で回答がありました。
こちらの質問に対しては、一部分、前回と同文の回答があった以外、お答えがあ
りませんでした。末尾に、当委員会に対し、「今後ともご意見を賜ることは吝か
ではありませんが、書面での回答は、今回限りとさせていただきます」とだけ記
載されていました。打ち切りの理由が書かれていないのは、文書としてきわめて
不完全です。
 そこで、なぜ回答打ち切りなのか、立地地域部原子力センター所長の石田様に、
電話で伺いましたところ、次のような理由をあげられました。
 1.当初の質問書には、民間規制委員会の目的は、国の新規制基準の間違いを
指摘し、原発の安全基準を科学的に向上させると書かれていた。しかし、これま
での質問はその目的に合致していない。
 2.言葉尻的な表面的な質問が多い。
 3.感情的で、回答するに値しない質問が多い。
  例えば、原発シェルター設置の件で原子力事業者が避難計画を作れと要求し
ている。
  例えば、過酷事故時の対策に対し、労働安全衛生法の遵守を求めている。
 4.解釈しづらい質問が多く、回答しようがない。
 5.このままやりとりを続けても、原発の安全の科学的向上にはつながらず、
意味がないと判断した。
 以上は、電話での聞き取りのため、1.から5.のとおりで間違いがないかど
うか、ご確認ください。お返事がない場合は、間違いなしと認められたものと判
断します。

第二 差別について

 貴社は、多方面からの意見を聞く姿勢で、反原発自治体議員・市民連盟をはじ
め、各種質問書等に対し、文書回答をされていると承知しております。民間規制
委員会に対してのみ、回答打ち切りというのは、差別であると考えます。差別に
対しては、強く抗議します。また、「回答するに値しない」と民間規制委をおと
しめて、差別を正当化しようとしていることは、大変遺憾です。回答打ち切りの
撤回を求めます。
 
 なお、当委員会の質問について、貴社に誤解があると思われますので、申し添
えます。
(1)当委員会は、原子力事業者が避難計画を作れ、とは言っていません。過酷事
故に備え、50km圏内の住民全員が逃げ込める原発シェルターを自治体の責任で
設置し、建設費用を貴社が全額負担せよ、と要請しています。
(2)当委員会は、過酷事故時に労働安全衛生規則を遵守せよ、と言っているので
はありません。過酷事故対策としての事前の水張りは、かえって格納容器を破損
するような水蒸気爆発を引き起こしかねないので、そのような綱渡り的対策をと
るべきではないと指摘しています。
 
 第一、第二について、貴社のご見解を11月15日(木)までにEメールでお知ら
せください。以上

注:「民間規制委・東京」の東電への質問書と東電からの回答は以下に全文掲載
しています。
https://minkankiseii.jimdo.com/東電/東電本店合同抗議質問書-東電回答/


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┗■4.福島第一原発事故時の対策本部を初公開 当時の切迫、そのままに…ほか
 |    メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.福島第一原発事故時の対策本部を初公開 当時の切迫、そのままに
  11/8(木)21:12配信「朝日新聞デジタル
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181108-00000089-asahi-soci

2.韓国政府、原発事業巡り英政府と連携へ 東芝清算発表
  11/8(木)15:54配信「ロイター」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181108-00000069-reut-kr


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┗■5.メルマガ読者からのイベント案内
 |            (お問い合わせは主催者へ)
 └──── 

 ◆11/25(日)脱原発青空句会

 日時:11月25日(日)13時より15時
 場所:経済産業省
  選: 乱 鬼龍


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┗■6.新聞より2つ
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 ◆「除染作業強制」「残業代300円」外国人実習生窮状訴え 野党聞き取り
  入管法改正案「拙速」批判強く

 外国人労働者受け入れを拡大する入管難民法改正案を巡り、外国人技能実習
らが8日、野党の求めで国会に呼ばれ、関係省庁の担当者らに窮状を吐露した。
パワハラや労災事故、除染作業など、過酷な実態を涙ながらに訴えた。(中略)
 ベトナム人実習生の男性は、岩手県の建設会社で鉄筋型枠の技術を学ぶはずが、
福島県内で400日間、原発事故後の除染作業に従事させられた。
 「専門技術を学びたくて来たのに…。全然勉強できないじゃないですか」と怒
りを押し殺すように話した。(後略) (11月9日東京新聞朝刊1面より抜粋)

詳しくはこちらを
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018110902000167.html


 ◆太陽光 自家発電が威力 家庭や企業「電気使い続けられた」
   (11月7日東京新聞朝刊2面
    「原発のない国へ」全域停電に学ぶ(4)より見出し)
詳しくはこちらを
http://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/839

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