たんぽぽ舎です。【TMM:No4974】地震と原発事故情報−4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4974】

2024年2月9日(金)地震原発事故情報−

              4つの情報をお知らせします

                    転載・転送歓迎

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★1.地震は止められませんが、原発は止められます

  地震の際の避難計画に実効性はありません

  道路は寸断され、多くの家屋は倒壊しました

  避難計画は机上の空論でした

  柏崎刈羽原発廃炉をすぐ決めて下さい

  2/7東電本店合同抗議行動で東京電力へ質問状

                    反原発自治体議員・市民連盟

★2.幻の珠洲原発は日本最大級の原発集中立地計画だった

  「幻の珠洲原発」とさせた反対派の戦いの歴史

  珠洲原発を阻止した人びとが日本国を救った (その2)(4回の連載)

                 小坂正則(脱原発大分ネットワーク)

★3.2/26(月)函館市大間原発建設差し止め裁判

  第31回口頭弁論および裁判報告会(講演:丹治杉江さん)のお知らせ

                       大間原発反対関東の会

★4.新聞より2つ

  ◆柏崎刈羽原発地震後に複数の損傷確認、

   地震の影響か「判断難しい」

   東京電力は「異常や液状化被害は確認されていない」と説明

            (2月9日「新潟日報デジタルプラス」より抜粋)

  ◆「弱さ」と生きる

   日本列島の個性を無視して「生産性」と「金もうけ」を

   目標にするのは愛国心からほど遠い

               田中優子(法政大学名誉教授・前総長)

     (2月4日「東京新聞」朝刊5面「時代を読む」より)

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※≪事故情報編集部≫より重要なお知らせです。(その2)

イ.たんぽぽ舎のメールマガジンは、2011年3月12日より月曜から土曜

 の週6回の発信を基本としておりました。(2011年3月11日以前は週2

 回から3回の発信)

ロ.2月12日(月)の週から、基本的に『月曜、水曜、金曜、土曜』の

 週4回の発信とさせていただきます。

 「火曜、木曜」の発信しない日でも「緊急事態」の場合は、発信する

 こともあります。(本年1月9日のように)

ハ.理由は、メールマガジン編集・発信担当の負担を減らすためです。

 読者のみなさまには、よろしくご理解のほどお願い致します。

ニ.毎月第1水曜の「日本原電本店、東電本店」抗議行動の日は、発信

 日ですが、お休みさせていただいて、翌日の木曜日に発信する予定です。

ホ.2月12日(月)は休日、13日(火)は休みで14日(水)の発信となります。

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※ 明日です! 2/10(土)山崎ゼミ

       『能登半島地震から見える日本の原発の危険・問題点』

       −能登半島地震と日本の「原発の危険」を検証

 「珠洲原発計画」が住民の反対運動により白紙撤回されていて

 本当によかった。能登住民の皆さまに深く感謝致します。

 お 話:山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 日 時:2月10日(土)14時より17時

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:800円(資料代含む)   ◇予約の必要はありません。

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※2/13(火)緊急学習会『自民党裏金疑獄とメディア』

 <浅野健一が選ぶ講師による「人権とメディア」連続講座>

 お 話:岩田 薫さん(元軽井沢町議)

郷原信郎弁護士(元東京地検特捜部検事)

     浅野健一(アカデミックジャーナリスト)

 司 会:中川志大(鹿砦社紙の爆弾』編集長)

 日 時:2月13日(火)18時より20時30分(17時30分開場)

 会 場:「スペースたんぽぽ」(定員40人)

 参加費:1000円(資料代含む)

  ◇予約受付中 たんぽぽ舎・電話 03-3238-9035 か

ヤフーメール」<tanpopo3238@yahoo.co.jp> 宛てに、

 ご氏名と電話番号をお知らせ下さい。受付番号をお伝えいたします。

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※2/24(土)学習討論会 お話:山崎久隆さん

 能登半島地震から考える 東海第二原発(日本原電)

 ・茨城県西部には「地震の巣」と呼ばれる密集した震源域がある!

 ・東海第二原発の南側には膨大な量の放射性廃液を

  再処理する工場がある!

 ・だから能登半島地震級の地震茨城県で起きたら大量の放射能

  約6時間で東京に(風速6m時)

 日 時:2月24日(土)13:30より16:00 開場:13:00

 お 話:山崎久隆さん(たんぽぽ舎共同代表)

 会 場:日本教育会館8F第3会議室 定員82名

 主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」

 問い合わせ: TEL 090-9309-6722(世話人 志田)

        Mail info@shiderz.net

 参加費:800円 カラーの案内ビラができました。

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※2/27(火)『原発と火山リスク』 基礎からやさしく解説

 お 話:中野宏典さん(弁護士)

 日 時:2月27日(火)18時より21時 講師のお話は19時より

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:800円(資料代含む)  ◇予約受付中 2/13と同じ方法です。

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※2/29(木)『台湾の脱原発と韓国の原発暴走』

    −ノーニュークス・アジアフォーラムの30年−

 お 話:佐藤大介さん(ノーニュークス・アジアフォーラム・

          ジャパン事務局)

 日 時:2月29日(木)18時より20時

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:800円(資料代含む) ◇予約受付中 2/13と同じ方法です。

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※訂正1つあります。

 2/7発信【TMM:No4972】★5.新聞より2つ

  ◆原発災害指針「見直さず」思考停止を正す術ある? において

 正:「運用の改善レベルで体裁繕う」…政野淳子(ジャーナリスト)

 誤:「運用の改善レベルで体裁繕う」…牧野淳子(ジャーナリスト)

 おわびして訂正致します。

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┗■1.地震は止められませんが、原発は止められます

 | 地震の際の避難計画に実効性はありません

 | 道路は寸断され、多くの家屋は倒壊しました

 | 避難計画は机上の空論でした

 | 柏崎刈羽原発廃炉をすぐ決めて下さい

 | 2/7東電本店合同抗議行動で東京電力へ質問状

 └──── 反原発自治体議員・市民連盟

                      2024年2月7日

東京電力ホールディングス株式会社 社長 小早川智明様

                 反原発自治体議員・市民連盟

     共同代表 佐藤英行 野口英一郎 福士敬子 武笠紀子

 1月の質問に、ご回答をいただきありがとうございました。

 今回の能登の大地震の際に、柏崎刈羽原発の5キロ圏内および30キロ

圏内の自治体へ連絡を行なったとのご回答でした。

 貴社東電から自治体への連絡は、自治体の避難の判断を決定し、住民

の被ばく線量を左右するので、決して後回しにしないでください。

 今回の能登の大地震による志賀原発柏崎刈羽原発への影響はまだ明

らかではありませんが、もし志賀原発で事故が起きていても広域避難は

もちろん、屋内避難もできなかったことが分かってしまいました。

 避難のための道路は各所で寸断され、地盤の隆起や地割れで、陸路は

もちろん、海路も空路も遮断されました。

 多くの家屋が倒壊し、余震が何度も何度も繰り返されるので屋内にい

ることは危険でした。

 避難計画は机上の空論に過ぎなかったのです。地震の際の避難計画に

実効性はありません。

 地震は止められませんし、いつ来るかを予知することもできません。

 原発は止めることができます。

 今なら間に合います。柏崎刈羽原発廃炉をすぐに決めてください。

【質問】

 柏崎刈羽原発の周辺は、降雪・積雪の多い地域です。

 避難計画において、雪による交通の遮断をどのように対処しますか?

※≪事故情報編集部≫より

 2月7日(水)17時からの日本原電本店抗議行動は、「とめよう!東海

第二原発首都圏連絡会」の主催で67人の参加、カンパは9,262円でした。

 2月7日(水)18時45分からの東電本店合同抗議行動は、同実行委員会

の呼びかけで70人の参加、カンパは16,668円でした。

 詳しくは後ほど報告が出される予定です。

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┗■2.幻の珠洲原発は日本最大級の原発集中立地計画だった

 | 「幻の珠洲原発」とさせた反対派の戦いの歴史

 | 珠洲原発を阻止した人びとが日本国を救った (その2)(4回の連載)

 └──── 小坂正則(脱原発大分ネットワーク)

3.「幻の珠洲原発」とさせた反対派の戦いの歴史

◎ 北陸電力原発建設候補地を調査すると発表した1975年7月の3カ

月後に珠洲市議会は原子力設置調査の要望を決議する。

 そして翌年の1976年1月年頭に、関西電力の芦原義重会長(当時)が、

大規模な原発集中立地を関西電力北陸電力中部電力との3社共同で

建設することを検討中と発表。同年に通産省資源エネルギー庁原発

地質調査を開始。

 翌1977年3月、資源エネルギー庁は、黒瀬珠洲市長に対し、同市2個

所で行った立地地質調査について、「地盤が固く、原発立地に適してい

る」と伝える。

 1975年に議会が誘致決議を挙げて、関電が原発建設計画を発表して、

国が調査して敵地と決めるのに、僅か2年という猛スピードで建設計画

は進んでいったのです。

◎ 1979年3月に米国スリーマイル島にてメルトダウンによる放射能

染の原発事故が起きる。

 そこで原発の危険性が現地の住民の間に伝わっていく。

 そして翌1980年4月、珠洲原発の反対運動「珠洲原子力発電所建設反

対同盟」と能登(志賀)原発の反対運動などとの共催で「原発を許さな

い県民の集い」を開催。1986年ソ連チェルノブイリ原発事故が起きて

全国で反原発運動の火が燃え広がる。

◎ 1989年5月に関西電力珠洲市高屋地区で、立地可能性調査に着手

するが、建設反対派による実力阻止行動や珠洲市役所での座り込みによ

り、同年6月に調査を一時見合わせることを決定。

 1993年4月の珠洲市長選で原発推進派の現職・林幹人と反対派の樫田

準一郎(元小学校校長)が立候補して、推進派と反対派の一騎打ちの市

長選が行われたが、この選挙の開票場で推進派による不正が行われて、

投票用紙が16票多いという前代未聞の選挙となった。

◎ 反対派は開票所でポケットから投票用紙を出すところをビデオを

撮っていて、石川選管に審査請求を求めても却下されたが、名古屋高裁

最高裁で勝訴。

 1996年7月、やり直しの市長選挙が行われる。前市長は立候補せず後

継推進派と前回の樫田準一郎氏の一騎打ちとなり、推進派9300票、反対

派7500票と前回より票差は縮まったが反対派は落選。

 その裏には、関西電力の社員を動員して選挙介入をしたり、投票翌日

に助役が特別公務員による地位利用の事前運動容疑で逮捕・起訴され

る。市役所は総出でなりふり構わず推進派市長誕生のために選挙違反を

行ったのです。

4.2006年泉谷市長の誕生で原発計画は白紙へ

◎ 関西電力は、長引く不況や原発建設のコスト高などに、人口減少や

製造業の海外シフト等による電力需要低迷などの理由と、電力自由化

進展により、厳しい経営環境が予想されるとして「一時建設計画は凍結

する」と発表しました。

 そして2006年、「一時凍結はいつ解凍するかもしれない」と、原発

対派の泉谷満寿裕氏が珠洲市長選へ立候補し、推進派の市長を破って当

選したのです。

 珠洲市有権者過半数を超える民意のもとで「原発設NO」が確立さ

れたのです。

 これで「珠洲には原発は建てさせない」ということが決まり、珠洲

発は幻となって関西電力も完全撤退したのです。

5.先人の歴史の積み重ねで私たちは生き延びる

◎ 1975年の原発誘致決議から2006年まで31年間に及ぶ長い戦いの

結果、2024年の能登半島地震の際に、幻の珠洲原発は当然核暴走しま

せんし、放射能が日本列島にばら撒かれることもありませんでした。

 1970年の大阪万博に間に合うように建設された敦賀原発1号機です。

 それから2011年の福島第一原発事故まで、54機の原発が稼働しました

が、その裏には珠洲原発を阻止した珠洲市のように、50カ所以上の地方

原発建設を阻止した住民の闘いがあったのです。

◎ 九州には現在、佐賀県玄海原発と、鹿児島に川内原発が稼働して

います。九州北部と九州西南部です。そこで九電は何としても東九州

原発を建設しようと試みます。宮崎県串間市に九電は立地調査所まで

作って、本格的な建設を推進しました。

 その動きと並行して、大分県蒲江町には2度にわたって、「蒲江町に

原発立地か」という読売新聞による観測記事が書かれました。

 実際には蒲江町に九電から立地調査の打診はなかったと当時の町長は

話していましたから、九電による観測気球(地元の反応を見ることと、

立地計画地の推進派を焦らせる効果がある)だったのかもしれません。

                       (その3)に続く

        (『つゆくさ通信』182号、2024年1月20日

        「脱原発大分ネットワーク」発行より了承を得て転載)

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┗■3.2/26(月)函館市大間原発建設差し止め裁判

 | 第31回口頭弁論および裁判報告会(講演:丹治杉江さん)のお知らせ

 └──── 大間原発反対関東の会

1.函館市大間原発建設差し止め裁判第31回口頭弁論

 日 時:2月26日(月)15時より(抽選はない予定です。)

 場 所:東京地裁103号法廷

2.大間原発裁判報告と講演会

 日 時:2月26日(月)16時30分より18時予定

 場 所:参議院議員会館101会議室

イ.弁護団報告…井戸謙一弁護士、中野宏典弁護士、海渡雄一弁護士

   「能登半島地震大間原発への影響について」

ロ.講演「この国はいつまて国民を騙し続けるのか!

     終わらない福島原発事故

  丹治杉江さん(原発避難者群馬訴訟原告・ALPS処理汚染水放出

         差止訴訟事務局長 ヒロシマ・ナカサキ・ヒキニ・フ

         クシマ伝言館事務局長)

主 催:大間原発反対関東の会

    事務局(イロハネット)090−6517−3341 山本

 1月1日の能登半島地震を受けて、急遽弁護団報告が変わりました。

 途中からチラシを訂正しましたが、最初のチラシを持っている方は

申し訳ありません。

 今回変わりました井戸弁護士は2006年北陸電力志賀原発二号機訴訟

で原告勝訴の判決を書いた裁判長です。能登地震の後のいくつかの緊急

シンポジウムなどにも参加されています。

 能登半島と同じく、大間町の沖合には海底活断層があると言われ、危

険な場所です。

 現在、熊谷あさこさんが土地を売らず、設計変更せざるを得なかった

ために、大間原発は審査申請9年目に入りますが、施設審査はまだで、

稼働時期は未定とされています。

 今回震源地とされた奥能登珠洲でも原発が計画されました。

 しかし反対運動が起きたことで凍結され、大きな原発事故を免れるこ

とができました。住民の方が見張り小屋を建て交代で詰め、真夜中まで

正体不明の車を追跡するというような粘り強い活動をされていたのをN

HKのアーカイブで見ました。

 それが今回最悪の事故を防げたのだと思います。

 函館市自治体として初めて原告となり、裁判も31回目になります。

 函館市民の裁判も札幌で続いています。

 毎日たくさんの裁判があり、遠い函館の裁判は身近に感じにくいかも

しれませんが、遠い函館の人に変わってどうぞ裁判傍聴に参加いただく

ようにお願いします。

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┗■4.新聞より2つ

 └──── 

 ◆柏崎刈羽原発地震後に複数の損傷確認、

  地震の影響か「判断難しい」

  東京電力は「異常や液状化被害は確認されていない」と説明

 1月に発生した能登半島地震後に東京電力が、新潟県に立地する柏崎

刈羽原発のタービン建屋内などで壁面のひび割れや地下水のしみ出しを

複数確認していたことが2月8日、分かった。

 東電はこれまで地震の影響について「プラント設備の異常や液状化

害は確認されていない」と説明していたが、一定の被害を受けた可能性

が出てきた。

 ひび割れなどは、東電が8日に公表した、12月以降に原発内で確認さ

れたトラブルをまとめた「不適合情報」に記載された。

 地震発生後の東電によるパトロールでは、1、6号機のタービン建屋

内などで地下水のしみ出し、壁面や床面のひび割れ、扉枠部材の損傷な

どが確認された。見つかったのは放射性物質を扱う管理区域内だった。

                           (中略)

 不適合情報によると、地震発生時には、6号機でエレベーターが停止

していたにもかかわらず、中央制御室の防災監視盤に警報が出ないトラ

ブルも発生。

 4号機でも廃液の排水槽に関する警報が出たまま解除できない不具合

があった。

 また1月下旬には、5号機の屋外にある地下水くみ上げポンプ制御盤

の基礎部が沈下していることも判明した。地震の影響かどうかについ

て、東電は「確認する」としている。

           (2月9日「新潟日報デジタルプラス」より抜粋)

https://www.47news.jp/10506371.html

 ◆「弱さ」と生きる

  日本列島の個性を無視して「生産性」と「金もうけ」を

  目標にするのは愛国心からほど遠い

   田中優子(法政大学名誉教授・前総長)

 大みそかに「『酷』の1年」を書いて、明けたらまたもや酷がやって

きた。これは日本列島に特徴的な「酷」であった。

 地震のもたらす日本列島の脆弱さと海に囲まれている列島という性質

は、まさに日本の個性である。

 個性をどう生かしてその美質を受け取り、また与えるかは、個々の

人間が求められているとと同じだ。

 しかし近代以降の日本は、その個性を生かしてきたとは言い難い。

 むしろこんな列島にいたくないとばかりに、朝鮮半島や旧満州(中国

東北部)や東南アジアに出て行って戦争を仕掛け、おのれのものにしよ

うとしては、失敗を重ねた。

 戦後になると被害をもたらした原子力を「平和利用するのだ」と言い

くるめられて購入し、この豆腐のような列島の、それもどう形が変わる

かわからない海沿いに次々に発電所を設置した。

 実際、この正月の能登半島地震では、原発設置計画のあった石川県珠

洲市をはじめ、広い範囲にわたって海岸が隆起した。

 原発をつくらなくて良かった、と多くの人が思った。

 一地域の原発事故は日本全国に深刻な影響を与える。数々の困難と地

域の対立に耐えて反対運動を展開した方々に、心より感謝したい。

 しかし日本海沿いには、いや列島のあちこちに実際につくられた原発

が何基もあり、暗雲は立ち込めている。

 そこにまた原発を増設すると言っている政治家たちは、その手で裏金

を集めている。原発関連業者が自民党に多額の献金をしていることが、

原発をやめられない理由だともささやかれている。

 とうとう上場廃止となった東芝は、その原因のひとつが原発による

莫大な損失に向き合わず、それを隠し続けたことだった。

 日本列島をとるか原発をとるか、もはや二者択一の時期に来ている。

 もうひとつ向きあう必要があるのは漁業だ。

 海に囲まれているこの列島では昔から海の恵みは米とともに、ほとんど

の日本人の栄養源となり、牧畜をせずとも人は生きてこられた。

 大企業による不知火海への水銀の垂れ流しで水俣の漁師が漁業をでき

なくなっただけでなく、多くの方々が亡くなり、障害を負った。

 福島の原発事故も、先日の海洋放出も、漁業に影響を与えた。

 本来は漁業こそ日本列島に住む人々が守らねばならない基盤的職能だ

が、サラリーマンがエリートとして尊重され、漁師たちは幾度も苦境に

立たされてきた。

 今回も同じだ。そのような職業格差は、依然として存在する。

日本列島の個性と美質は顧みられることなく、無理やり「別のありよ

う」を求められ、別の国土になることを要求されているかのようだ。

 この国の個性を無視して「生産性」と「金もうけ」を目標にするの

は、愛国心から程遠い。

 国土の弱さをしっかり見据え、弱さと共に生きるには何が必要かを

考え抜き、政策に反映するのが日本の政治なのではないか?

 新自由主義は、日本列島に最もそぐわない。

 「国土強靭化」が計画されていて、それは必要なことだが、完全な

強靭化は不可能かもしれない。

 強くなることより、耐震構造のごとく柔軟になること、弱さの上に他

の国にはない独自の文化をつくることこそ、必要なのではないだろうか。

 2月10日は石牟礼道子さんの命日である。この人ほど日本の弱さと美

質を見つめ続けた人はいなかった。

(2月4日「東京新聞」朝刊5面「時代を読む」より)

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※【動画アップの紹介】

☆IWJさん

・2023.12.25 重信房子氏「イスラエルによるジェノサイドを許すな」

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/520635

・2023.12.23宮田律氏(現代イスラム研究センター理事長)

  「ガザ紛争の背景〜台頭するイスラエル極右の世界観と

   米国のダブルスタンダード

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/520531?fbclid=IwAR0o_CoPP1PAVlMqjW0f52UcfPmTuUFBcuD6hkKgtLAnjOHUhg2WAcWhYq8

☆maruo yukifumiさんのツイキャス

・20240207第125回東電本店合同抗議行動

 https://twitcasting.tv/maruo_yukifumi/movie/786750473

☆三輪祐児さんのユープラン(UPLANpart3)より

https://www.youtube.com/@uplanpart3595

・20240129 UPLAN 岡 真理「ナクバ、起源の暴力としての−

              起源の暴力の起源は何か」

 https://www.youtube.com/watch?v=11urxhZlU2s

・20240122 UPLAN 大久保貞利「電磁波の何が問題か」

 https://www.youtube.com/watch?v=eMaiGknN6UI

・20240110 UPLAN 第66回とめよう!東海第二原発(日本原電本店)

第124回東京電力本店合同抗議

 https://www.youtube.com/watch?v=oARZ98ogzoY 

・ 20231225 UPLAN 重信房子イスラエルによるジェノサイドを許すな」

 https://www.youtube.com/watch?v=cBLb9BY4kU0

・20231220 UPLAN 後藤秀典「日本の司法・法曹界原子力ムラ」

 https://www.youtube.com/watch?v=lmrRX5NSve0

・20231127 UPLAN 只野靖弁護士「いまさら聞けない原発と基準地震動:

                その基本を解説」

 https://www.youtube.com/watch?v=cHJwoqElggY

・20231118 UPLAN【前半】東海第二原発の再稼働を許さない11.18

                        首都圏大集会

 https://www.youtube.com/watch?v=GgeU2qcho_8

・20231118 UPLAN【後半】東海第二原発の再稼働を許さない11.18

                        首都圏大集会

 https://www.youtube.com/watch?v=ApzpTgB4w2o

・20231118 UPLAN【神田神保町古本屋街デモ】東海第二原発の再稼働を

                    許さない11.18首都圏大集会

 https://www.youtube.com/watch?v=Afmw-twguSg

・20230624 UPLAN 広瀬隆市民運動が知っておくべき過ち」

          【「原発大暴走を斬る+リニア新幹線を斬る 」】

 https://www.youtube.com/watch?v=VGYUHFAG6H8

・20230624 UPLAN 川村晃生「行き詰まるリニア、窮地のJR東海

            ストップリニア!訴訟を原告738名で提訴」

     【「原発大暴走を斬る+リニア新幹線を斬る 」】

 https://www.youtube.com/watch?v=_Hxdel9H-2s

・広瀬 隆…みなさん、「遠い宇宙の彼方から地球にやってくる宇宙線

 が、地球上に雲をつくり、それが地球の気温を大きく変化させている」

 なんていう突拍子もない話を信じられますか。

 『気候変動の宇宙物理学』「第1話」を見て下さい。

 https://youtu.be/JSD2PyaOEmw

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☆ひきつづき、たんぽぽ舎のメールマガジン=「地震原発事故情報」

 へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出し

 よりも2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、

 どの団体・グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先

 など必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 通常アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」か、

 別アドレス < tanpopo3238@yahoo.co.jp > です。

 なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合も

 あります。ご了解下さい。

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