たんぽぽ舎です。【TMM:No4600】
4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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もし女川・福島第一・東海第二が過酷事故を起こしていたら
本当に東日本壊滅だった
上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)代表〕
★2.JCO臨界被曝事故から23年 (上)(2回の連載)
日本の原子力史上で初めての直接被ばく犠牲者
真相を解明せず作業者に罪をかぶせた
臨界被曝事故とは何だったのか
山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
会社側「審査チームとのコミュニケーション足りず。反省」
規制委「厳しいスケジュール」と指摘 審査会合…ほか
メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
★4.新聞より2つ
◆規制委10年 原点を忘れるなかれ
(10月10日「東京新聞」5面「社説」より抜粋)
◆【素粒子】より2つ
・非公開の「説明」でしのごうとする姿勢に不信が募る。
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※明日です!
10/12(水)学習会にご参加を! 福島原発訴訟と6.17最高裁判決
講 師:馬奈木厳太郎(まなぎ いずたろう)弁護士
日 時:10月12日(水)18時より21時 講師のお話は19時からです
会 場:「スペースたんぽぽ」
参加費:800円 予約必要です。たんぽぽ舎あて電話 03-3238-9035 か
「ヤフーメール」<tanpopo3238@yahoo.co.jp> で、ご氏名と電話番号を
ご氏名と電話番号をお知らせ下さい。 受付番号をお伝えいたします。
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※10/15(土)学習会にご参加を!
日中近現代史全6回連続講座
日本の対中国侵略戦争からの教訓は何か
第四講「《聖断》の呼称を通して戦争の真実に迫る」
「聖断」は天皇の戦争責任を免罪する役割を果たしたばかりか、
侵略責任を不在にする機能を発揮していった。
日 時:10月15日(土)14時より16時
会 場:「スペースたんぽぽ」
参加費:800円 予約必要です。 10/12と同じ方法です。
第五講は、11/19(土)「帝国と立憲の狭間の中で」
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※10/21(金)第17回原発いらない金曜行動(首相官邸前)
東海第二原発再稼働するな!定例:毎月第3金曜日
日 時:10月21日(金)18時30分より19時45分
場 所:首相官邸前
主 催:「原発いらない金曜行動」実行委員会
次回は、第18回11月18日(金)です。
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※10/22(土)山崎ゼミにご参加を!
『暴走する政府の原子力行政を検証』岸田政権と経産省の意図は?
お 話:山崎久隆さん(たんぽぽ舎共同代表)
日 時:10月22日(土)14時より17時
会 場:「スペースたんぽぽ」 予約不要です
参加費:800円
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※10/22(土)小出裕章さんの講演会と「カタストロフィー」の上映
日 時:10月22日(土)2時開演
14:00-15:00 「カタストロフィー~破滅を防ぐために」
15:20-17:30小出裕章さんの講演会
「核燃料サイクルのうそ~今私たちにできること」
場 所:松戸市民劇場ホール (定員以上は入場不可)
前売券:大人 1,000円 障がい者 500円 高校生以下無料
主 催:小出裕章さん講演会実行委員会 吉野090-4606-9634
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※10/25(火)学習会にご参加を!
「虚構の地方創生」に見る自民党政治の末路
お 話:渡辺 周(わたなべまこと)さん(Tansa新ジャーナリズム報道)
日 時:10月25日(火)18時より21時 講師のお話は19時からです
会 場:「スペースたんぽぽ」
参加費:800円 予約必要です。10/12と同じ方法です。
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| もし女川・福島第一・東海第二が過酷事故を起こしていたら
| 本当に東日本壊滅だった
└──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)代表〕
東京電力の福島第一原発が過酷事故を引き起こした一方で、東北電力
の女川原発では破損個所があったものの過酷事故を免れたのは、設計者
の先見の明で津波高さを予測して地盤を高くしていたためだとたびたび
伝えられた。
対照的に東京電力の怠慢を問う解釈もされるが、逆に原発はきちんと
設計・運用さえすれば安全だと言わんばかりの解釈も流布されている。
しかし真実は別のところにあるようだ。
2020年9月から2021年4月まで宮城県の『河北新報』に連載された
福島第一原発事故の検証記事「原発漂流」で驚くべき記事(2021年4月
9日)が掲載されていた。
女川3号機の着工前の1997年に、住民団体が津波に備えて原発専用港
の水深に余裕を持たせるように再三要求し、東北電力は1997年~1998年
にかけて水深を約4m深くする浚渫(しゅんせつ)工事を行っていたこと
である。
その結果、東日本大震災ではあと80センチという間一髪で津波による
浸水を免れた。
震災後に女川原発を視察した住民団体に対して、発電所長が「あなた
たちのおかげで助かった」と感謝したという。
しかし東北電力は「住民の意見を踏まえた工事ではない」と否定し
当時の所長も説明を拒否している。
東海第二原発も堤防のかさ上げ工事が行われた直後で間一髪だった。
もし太平洋側の女川・福島・東海第二が連発で過酷事故を起こして
いたら本当に東日本壊滅だった。
こうした検証記事から、脱炭素を口実とした再稼働推進が進められる
最新の状況に至るまでが本にまとめられ『原発漂流』(河北新報出版
センター)として出版されている。
地元ならではの情報も満載した内容で、人材も資金も限られた地方
紙で、しかもコロナ禍の最中によくこれだけまとめたと思う。
A5判 192頁 2021年07月21日発売 1,650円(税込)
※なお記事と直接は関係ありませんが「女川原発再稼働と避難計画の
実効性」について公開講演会が行われますのでご案内します。
2022年10月16日(日)10時~12時 Web開催
講師:上岡直見氏
主催:宮城県保険医協会
http://miyagi-hok.org/?p=16752
申込フォームから手続きして下さい。(10月12日締切)
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┗■2.JCO臨界被曝事故から23年 (上)(2回の連載)
| 日本の原子力史上で初めての直接被ばく犠牲者
| 真相を解明せず作業者に罪をかぶせた
| 臨界被曝事故とは何だったのか
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
1999年9月30日、茨城県東海村にある核燃料加工会社JCO(旧日本
核燃料コンバージョン)で、原発の燃料とは性質の異なる高速炉
「常陽」の核燃料用ウランを製造中に、ウラン235が臨界に達する
事故を起こした。
作業員3名が高線量被ばくし、内2名が亡くなった。
この事故で「即発臨界」により発散された中性子線に加えて、その後
15時間にもわたり「裸の原子炉」で起きた臨界継続に伴い生じた核分裂
生成物が建物の換気口から外部に流出した事による二次被ばくで、周辺
住民や滞在していた人、少なくても667名が被ばくしたと推定されている。
そのうち、JCOの建物の直ぐ隣にあった会社兼自宅にいた大泉さん
夫妻が被ばくにより体調を崩すなど、多くの住民も被害を受けた。
しかしその後の大泉さんの裁判では、被害認定は国により拒否されて
しまう。
死亡した作業員に責任を負わす非道な仕打ちは、原子力が現場作業員
の命を削って推進されてきた歴史そのものの姿だった。
◎臨界被曝事故とは何だったのか
この事故から23年の時が流れた。
この事故の原因の真相を隠し続けたことは、その後も原子力災害を
招く一因になった。
JCOは通常は軽水炉用燃料、濃縮度4から5%のウラン235燃料
を製造していた。
事故を起こしたのは大洗町にある動力炉・核燃料開発事業団の高速
増殖実験炉「常陽」(現在新規制基準適合性審査中で稼働していない)
の18.8%のウランを含む燃料製造中だった。
18.8%濃縮の粉末ウランを、硝酸溶液に融解して1リットル当たり380
グラムのウランを含む溶液に加工し、それを1バッチ分のウラン2.4キロ
を6.5リットルの溶液にし、6ないし7バッチの量に相当する40リットル
の硝酸ウラニル溶液として納品する仕事だった。
当然ながら40リットルは均質化されていなければならず、その均質化
作業が「クロスブレンディング法*」だったところ、極めて手数が多き
作業であることから、全体を一つに出来る「沈殿槽」と呼ばれるステン
レス製のタンクに全部を投入して製造した。
このような高濃度のウランを含む溶液は、軽水炉用燃料に比べて
はるかに臨界に達しやすく、取り扱いには厳格な臨界管理が必要だった。
しかし発注者はそれをしておらず、JCOが独自に作成していた「裏
マニュアル」で辛うじて作業をしていた経過があった。
しかしこの時は、交代したばかりの作業員がマニュアルの存在を知ら
なかったため、臨界を防止できない「沈殿槽」と呼ばれる直径65センチ
の容器に臨界量を遙かに超えるウランを投入してしまい、事故が起きた。
(下)につづく
(*クロスブレンディング法とは、10個のバケツから10分の1ずつ取り
分けた溶液を10個のバケツに入れていけば、それぞれのバケツから10分
の1ずつ一つのバケツに入るので均質化できるという作業法)
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| 会社側「審査チームとのコミュニケーション足りず。反省」
| 規制委「厳しいスケジュール」と指摘 審査会合…ほか
| メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
会社側「審査チームとのコミュニケーション足りず。反省」
規制委「厳しいスケジュール」と指摘 審査会合
10/8(土)14:01配信「南日本新聞」
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfdd427df8547c2b45efdb025342bdaccf85a7b3
2.住宅支援「継続すべきだ」原発事故避難調査、国連報告者強調
10/8(土)10:55配信「福島民友新聞」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4a254a363e150962b4d9f6b097c655fe0a4d5e1
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┗■4.新聞より2つ
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◆規制委10年 原点を忘れるなかれ
10年。脱炭素の要請やロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー不安を
名目に、運転期間の延長や新増設も視野に入れ、政府が原発推進に傾く
今こそ、その真価が問われているといえよう。
3・11以前、原子力の規制を担う原子力安全・保安院が、原発推進
の司令塔である資源エネルギー庁と同じ経済産業省の中にあったため、
十分に役割を果たせていなかったという指摘が、国会事故調査委員会
などから相次いだ。
そこで2012年9月、所管大臣の指揮権から独立した機関として発足
したのが、原子力規制委員会である。(中略)
規制委はいわば、3・11の申し子で、その使命は名前の通り、
原子力の推進ではなく規制である。
規制を緩めるということは、3・11を忘れることにほかならない。
教訓を忘れたときに、人は過ちを繰り返す。
(10月10日「東京新聞」5面「社説」より抜粋)
詳しくはこちらを
https://www.tokyo-np.co.jp/article/207442
◆【素粒子】より2つ
・非公開の「説明」でしのごうとする姿勢に不信が募る。
・「教義に賛同する我が党議員はいない」と自民参院幹事長。
広告塔はいますけどね。
(10月7日「朝日新聞」夕刊1面より)
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※動画アップの紹介
三輪祐児さんのユープランより
・20220927 UPLAN 安田節子第5回「世界と日本の有機給食の取組み」
https://www.youtube.com/watch?v=fVTbtyiPIWM
・20220927 UPLAN 安倍「国葬」やめろ!第六弾銀座
(日比谷公園・中幸門)~武道館デモ
https://www.youtube.com/watch?v=KfLwk-TX4sI
・20220925 UPLAN 浅野健一が選ぶ講師・鈴木エイトさんによる
「人権とメディア」連続講座再開第3回~緊急講座
『なぜメディアは統一協会と自民党の癒着を報じてこなかったのか』
https://www.youtube.com/watch?v=LYuKWuOsLm8
・20220916 UPLAN 第16回原発いらない金曜行動
https://www.youtube.com/watch?v=xbQ31Xr4eMg
・20220913 UPLAN 山田朗「戦後改革の歴史的位相:
帝国の解体と象徴天皇制」
https://www.youtube.com/watch?v=hl6qod7MhRI
・20220907 UPLAN 第50回とめよう!東海第二原発20年運転延長・
第108回東電本店合同抗議 放射能汚染水を海へ捨てるな!
https://www.youtube.com/watch?v=gc0KFq4iRBI
・20220827 UPLAN STOP!!東海第二原発の再稼働いばらき大集会
https://www.youtube.com/watch?v=V3D6jgpfZDc
・20220825 UPLAN 第8回【ハロー原電】東海第二原発とめよう!
日本原電本店前アピール行動
https://www.youtube.com/watch?v=T_aI4VpvNUM
・20220813 UPLAN 鎌田慧さんと語るパート2
決定権は誰に 沖縄と福島 慰霊の旅が問う 一人ひとりの命の尊厳
具志堅隆松さん、木村紀夫さん
https://www.youtube.com/watch?v=CgTXdAdQzMw
・20220806 UPLAN 山崎久隆「原発と原爆・最新の核事情」&
「電力需給逼迫問題」他
https://www.youtube.com/watch?v=uTvZet_LOzA
科学的にまったく根拠がないデマである」
20220127 UPLAN 【総集編・全編6時間】
https://www.youtube.com/watch?v=K14tki8e2Ck
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☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事
故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致
します。
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