たんぽぽ舎です。【TMM:No3496】
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.復興庁の『放射線のホント』の巧妙なトリックにだまされるな
10/28「反原子力の日(10月26日)」集会とデモ
渋谷駅周辺はハロウィンを楽しむ人で大賑わい
坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
★2.【殆どの配管は「宙吊り」になっている】
非常に心配なのは「再循環系大口径配管の破断」
<東海第二が未熟で傷だらけ老朽原発の理由> その3
東海第二原発を造った菊池洋一さんの本と記事から
浜島高治(神奈川県在住)
★3.<伊方原発>再稼働し臨界に 近隣の島(大島)、避難計画に不安…ほか
メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
★4.メルマガ読者からのイベント案内
(お問い合わせは主催者へ)
講演:呉東弁護士(原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会)
主催:東京湾の原子炉から首都圏を守る会
★5.新聞より2つ
◆東海第二原発再稼働で日立市長が表明 民意くみ取りへ組織新設
(10月27日東京新聞【茨城】より抜粋)
◆責任のアンバランス 日本は無責任国家
「自己責任」で他人を攻撃する者は
権力者の無責任に目をつぶり自己満足を求めているだけ
山口二郎(法政大学教授)
(10月28日東京新聞朝刊27面「本音のコラム」より)
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※10/31(水)学習会にご参加を!
「米朝トップ会談の意味と今後の見通し」
講 師:孫崎 亨さん(東アジア共同体研究所理事・所長)
日 時:10月31日(水)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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※11/5(月)「沖縄と基地」学習会 第3弾にご参加を!
『沖縄と今後の闘い−本土からの辺野古埋立土砂搬出をめぐって』
講 師:毛利孝雄さん(辺野古土砂搬出反対!首都圏グループ、
沖縄大学地域研究所特別研究員)
日 時:11月5日(月)19時〜21時(18時30分受付開始)
場 所:「スペースたんぽぽ」(JR水道橋駅西口下車5分)
主 催:たんぽぽ舎
参加費:800円(学生400円)
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┗■1.復興庁の『放射線のホント』の巧妙なトリックにだまされるな
| 10/28「反原子力の日(10月26日)」集会とデモ
| 渋谷駅周辺はハロウィンを楽しむ人で大賑わい
└──── 坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
「原発とめよう!東京ネットワーク」が毎年「反原子力の日(10月26日)」に合
わせて開催している秋の集会。
今年は10月28日(日)千駄ヶ谷区民館で集会、その後、渋谷をデモして、反原子
力・反原発・再処理反対を訴えました。
今年の講演は《『放射線のホント』はトリックだらけ》温品惇一さん(放射線
被ばくを学習する会・代表)。
復興庁が2018年3月に出した30頁の小冊子『放射線のホント』の巧妙なトリッ
ク(政府のインチキ)をしっかり解説し、そのひどさを浮かび上がらせてくれま
した。
まさに「ウソではないけど、正しくない」の見本のような内容です。
例えば、「『平常』時の日本の食品放射能基準値と『緊急』時の外国のゆるい
食品放射能基準値を比べて日本が厳しい基準を設定しているかのようにみせる」
など、肝心なことを隠して、「放射能は怖くない」へ誘導しています。とんでも
ないことです!
その後「トリチウム水海洋投棄」問題、「むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵」
問題。「東海第二原発再稼働(20年延長)」問題、と今最前線の課題についての
アピールがありました。本当に問題山積みです。
集会後は、恒例の渋谷デモですが、このところの「ハロウィン人気」で本番の
10月31日を控えた休日の渋谷・原宿は大騒ぎ。15時までは表参道が歩行者天国
(ホコテン)、そして夜は渋谷が中心に。そのちょうど隙間を縫う時間帯に私た
ちのデモは、ちょっと長丁場でしたがしっかりアピールしながら歩きました。
渋谷駅周辺はいつにもまして人がいっぱい。デモを見るのは初めてという人も
多かったのではと思います。しっかり「東海第二原発再稼働反対・再処理反対」
をアピールしてきました。
※この日の夜11:30からNHK・Eテレの「サイエンスZERO」で「被ばく量解明
への挑戦」という題で、事故直後からの特に「ヨウ素」の量についての研究内容
と報告をしていました。最新情報も入っていました。必見です。
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┗■2.【殆どの配管は「宙吊り」になっている】
| 非常に心配なのは「再循環系大口径配管の破断」
| <東海第二が未熟で傷だらけ老朽原発の理由>
| 東海第二原発を造った菊池洋一さんの本と記事から
└──── 浜島高治(神奈川県在住) その3 (6回の連載)
6.【殆どの配管は「宙吊り」になっている】
◎ 原子炉圧力容器から出ている配管の多くは、格納容器の中に、想像もつかな
いほど複雑な配置で収められています。
しかも、電線管、CRD(制御棒駆動機構)、PCV(格納容器)冷却配管と
呼ばれるもの以外は殆どが「宙吊り」です。
重量鉄骨の梁の上にあったとしても、下から固定して支持することができない
のです。
◎ 当時から特に危ないと実感していたのは、再循環システム系のPLR配管
(再循環系統の配管、ポンプ、弁等)です。
原子炉に直接接続する配管の中で一番口径の大きいのは、原子炉→再循環系に
つながる部分ですが、この配管はPLRポンプを通り、注入用リング・ヘッダー
という部分に続いています。
その先は、5本に分かれて再び原子炉に戻ります。つまり、空中に浮いた状態
の配管の終端部分は、1本の大口径配管と横に並んだ細い5本のノズルで支えら
れていることになります。
◎ この配管システムは2系統が構成されていますが、フロア近くの配管の一部
は重いポンプになっており、その上にはさらに重いモータが接続されている。こ
れが4個のハンガーで吊られているのですが、非常に心配なのはこの大口径配管
の破断です。
この配管は原子炉のノズルから水平に2メートルほど延び、直角に下に曲がっ
てポンプの所まで来ると、配管は再び直角に曲がって床と水平に延びていきます。
床と配管は40cmほどあいていて、そこにサドルと呼ばれるものがあります。原
子炉が運転を開始すると、原子炉は熱膨張して縦に伸びます。当然つながった配
管も上に持ち上がります。
しかしその後配管の方も線膨張で下に伸びるので、結果的に最初の位置よりわ
ずか下の位置に安定することになっています。
◎ しかし、運転中にもし直下型地震が来た場合、この宙吊りの重い配管が本当
にもつのか、また配管を支持するハンガーやハンガーの支持するラグ(継ぎ手)
がもつのか、いくら計算上「安全」であっても、とても信頼できません。
本来「地震が来ても配管同志、配管と床がぶつかって壊れることはない」よう
に計算してあるはずなのに、福島原発では、配管の下にあるサドルと床の間に
「クラッシャブルマテリアル」と呼ばれるものが設置されていました。
力学的には説明つきませんが、設計者は何らかの原因で、配管のエルボー(曲
がっている部分)が急に下に動き、床を強打することを想定していたということ
です。…空中からのぶら下がり構造は、原発の重大な泣きどころなのです。
(菊池さんが最も憂慮されるこの圧力容器の外周りの2系統の再循環系の配管
は、柏崎刈羽原発6、7号機では、配管とポンプを一体化して圧力容器下部に直
接とりつける<インターナルポンプ>に変わっています。そのために改良型の名
前になっています:ABWR)。 「その4」に続く
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┗■3.<伊方原発>再稼働し臨界に 近隣の島(大島)、避難計画に不安…ほか
| メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.<伊方原発>再稼働し臨界に 近隣の島(大島)、避難計画に不安
10/27(土)22:28配信「毎日新聞」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181027-00000080-mai-soci
2.たまり続ける汚染水(1日約160トン)、
巨大タンク群に圧倒 福島第一視察ルポ
10/28(日)22:52配信「京都新聞」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181028-00000030-kyt-soci
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┗■4.メルマガ読者からのイベント案内
| (お問い合わせは主催者へ)
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日 時:11月18日(日)12時開会11:45受付
集 合:ヴェルクよこすか第1会議室
内 容:講演・呉東弁護士(原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会)
(帽子、マスク、ビニールコートを持参してください)
参加費:500円(資料代)
主 催:東京湾の原子炉から首都圏を守る会
連絡先:0467-48-2961(三浦半島9条連事務局)
東京湾には原子力空母や原子力潜水艦という原発が存在しています。米軍およ
び政府は「事故はない」を前提とし、避難基準も原発は避難区域5キロ圏内、重
点区域30キロ周辺に対し、原子力艦防災マニュアルでは避難区域は概ね1キロ以
内、屋内避難は概ね3キロ以内と二重基準になっています。
福島第一原発の事故を見ればこの指針がいかに現実とかけ離れているのか、原
子力空母の母港化反対とともに、徒歩による避難訓練を実施し、市民にアピール
します。
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┗■5.新聞より2つ
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◆東海第二原発再稼働で日立市長が表明 民意くみ取りへ組織新設
東海村の日本原子力発電(原電)東海第二原発を巡り、再稼働の際に事前同意
が必要とされる日立市の小川春樹市長は26日、市民の意思をくみ取るため、市民
代表でつくる組織を設置する考えを表明した。また、事前同意を盛り込んだ原電
との協定について、一市村でも反対すれば、再稼働できないとする認識を示した
上で、曖昧な態度の原電に疑問を投げ掛けた。(山下葉月)
小川市長がこの日の定例会見で明らかにした。再稼働の是非を表明する際、
「市議会やコミュニティー、市内の団体、企業も含め、いろいろなところから意
見を聞き総合的に判断をする」と強調。その上で、市民の代表者でつくる組織を
設置したい考えも明らかにした。時期は未定という。
また、村や日立市など東海第二の30キロ圏の六市村は3月、原電が再稼働時に
事前に同意を取る協定を結んでいる。ただ、事前同意の根拠になっている協定に
盛り込まれた「実質的な事前了解権」の意味を巡り、「一自治体でもノーと言え
ば、再稼働できない」という認識に対し、原電側が明確に肯定していない。
この点について、小川市長は、協定の文言にある「六市村それぞれが納得する
まで、とことん協議を継続する」という部分を示し、「6市村が最終的に『分か
った』としないと、次に進まないと思う」と述べ、1自治体でも反対すれば再稼
働できないという考えをあらためて示した。
その上で「原電と『1市村でも反対すれば、再稼働しない』という合意をして
いるわけではない。質問しても、原電ははっきり言わないから曖昧さが残る」と
原電の姿勢を疑問視した。(後略) (10月27日東京新聞【茨城】より抜粋)
◆責任のアンバランス 日本は無責任国家
「自己責任」で他人を攻撃する者は
権力者の無責任に目をつぶり自己満足を求めているだけ
山口二郎(法政大学教授)
24日の新聞に、原子力損害賠償法の改正案がまとまったが、基本的な骨格は現
行法のままで、事故の際の政府の責任もあいまいにされたという記事があった。
福島第一原発事故の教訓は忘れ去られ、政府と電力会社は事故の際の補償につ
いて展望のないままに、再稼働を進めようとしている。
25日のテレビニュースは、森友学園に対する国有地売却をめぐる公文書の改ざ
んについて、現場の近畿財務局のOBが野党議員のヒアリングに応じ、実態を話
したことを伝えた。改ざんに手を染めた職員は自殺し、それを支持した側はのう
のうと生き延びている。
日本は無責任国家である。公権力を行使する為政者とその近くで影響を持つ経
済人などは、犯罪的なことをしでかしても、多くの人を苦しめても、罪に問われ
ることはなく、地位を失うこともまれである。
折りしも、安田純平さんが解放され、無事帰国した。案の定というべきか、一
部からは「自己責任」という非難が吹き荒れている。そう、日本では責任という
言葉は、貧困状態にある弱者や、政府の勧告を無視して取材を敢行した独立心に
富むジャーナリストを攻撃する武器なのである。
自己責任という意味不明な言葉で他人を攻撃する者は、権力者の無責任に目を
つぶり、自己満足を求めているだけである。
(10月28日東京新聞朝刊27面「本音のコラム」より)
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