たんぽぽ舎です。【TMM:No5303】地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No5303】

2025年12月5日(金)地震原発事故情報-

                 5つの情報をお知らせします

                       転載・転送歓迎

         (転載される方はご一報いただけると幸いです)

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★1.日本原電本店抗議(89回)と東京電力本店合同抗議(147回)

  東海第二原発廃炉に!…来年秋の再稼働を阻止しよう!、

  柏崎刈羽原発を再稼働するな! 12/3(水)2つの抗議行動の速報

                       小山芳樹(たんぽぽ舎)

★2.試論「廃原発事始め」第18回

  「電気争議」(1928年富山県)<事件の概略と顛末 その3>

  運動の目的を町営電力の実現だけに絞ることを決定

            藤岡彰弘(廃原発watchers 能登・富山)

★3.韓国12・3事態から1年、李在明・国民主権政府

  統一教会をめぐる山上徹也裁判と韓鶴子裁判の対比

  アベ政治とカネ、権力との癒着が事件の核心

  軍縮・減税を求めて「第3の戦後」を準備する  青柳純一(翻訳家)

★4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

  ◆ふるさとを返せ津島原発訴訟…汚したらきれいにして返せ

   原発被害の全面解決へ共に歩む12.13東京集会

 場所:日本教育会館8階第2会議室

  ◆12/24第35回大間原発「口頭弁論」、裁判報告と講演会

   場所:東京地裁103号法廷

   <報告と講演>12:30より14:30(予定)

場所:衆議院第二議員会館 第1会議室

★5.新聞より3つ

  ◆「県民に直接聞いて」議論注視の傍聴席から怒りの声…

   新潟県知事のわずか2分50秒の説明に失望も

 【柏崎刈羽原発の再稼働容認】  (12月5日「新潟日報」より抜粋)

  ◆原発が爆発 絶望感…

   訪れし 仮設住宅に住む人を 「仮設の人」と 言ってしまえり

               三原由紀子(歌人

       (11月26日「東京新聞」朝刊22面「私の東京物語」「6」)

  ◆カネ、カネ、カネの政治        鎌田 慧(ルポライター

   (12月2日「東京新聞」朝刊17面「本音のコラム」より)

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☆《事故情報編集部》より

 たんぽぽ舎のメールマガジンは、2024年2月中旬から、『月曜、

 水曜、金曜、土曜』の週4回の発信となっています。

 「火曜、木曜」の発信しない日でも「緊急事態」の場合は、発信する

 こともあります。

 また、毎月第1水曜は「原電・東電本店抗議行動」なので、基本的に

 翌日の「木曜」に発信する予定です。

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※12月8日(月)東海第二原発とめよう!第18波一斉行動

 たんぽぽ舎は、以下の日程で行います! ご参加下さい。

 日 時:12月8日(月)15時より16時

場 所:JR御茶ノ水お茶の水橋口改札前集合

内 容:リレートーク・横断幕・ノボリ旗・スタンディング・

     ビラ配布など

呼びかけ:とめよう!東海第二原発首都圏ネットワーク

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※12月23日(火) メディアが報道しない

         「トランプ政権の食と医薬のホントの話」

お 話:安田節子さん(食政策センター・ビジョン21主宰人)

日 時:12月23日(火)18時より21時(開場17時30分)

                 講師のお話は19時より

会 場:たんぽぽ舎セミナー室  定員 30名

参加費:900円(資料代含む)(学生 500円)

予約方法:たんぽぽ舎あてに電話03-3238-9035、又は

メール tanpopo3238@yahoo.co.jp で氏名と電話番号をお知らせ下さい。

受付番号をお伝えします。

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※12月26日(金)第55回「原発いらない!金曜行動」(首相官邸前)

 福島第一原発の核汚染水海洋投棄を中止せよ!

 老朽原発うごかすな! 東海第二原発再稼働するな!

 フクシマは終わっていない!

 日 時:12月26日(金)18時30分より19時45分

 場 所:首相官邸

 主 催:「原発いらない金曜行動」実行委員会

 定 例:毎月第3金曜日

  次回の第56回は、1月16日(金)18時30分より19時45分です。

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※たんぽぽ舎の冬休みは、12月27日(土)より2026年1月7日(水)

 です。2026年1月8日(木)より通常業務とさせていただきます。

 メールマガジンは、12月25日(木)が年内最終の発信です。

 2026年1月9日(金)より発信を再開します。

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┗■1.日本原電本店抗議(89回)と東京電力本店合同抗議(147回)

 | 東海第二原発廃炉に!…来年秋の再稼働を阻止しよう!、

 | 柏崎刈羽原発を再稼働するな! 12/3(水)2つの抗議行動の速報

 └──── 小山芳樹(たんぽぽ舎)

 冬の風です。寒くなりました。12月3日(水)2つの抗議行動に参加し

ました。

◎ 1つめは、17時から18時まで、第89回日本原電本店抗議行動。

JR秋葉原駅近くの原電本店前で開催。58名の参加。カンパは9,205円。

A4で4頁の[日本原電本店抗議行動プログラム]を配布。

 主催は「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」。

 司会は、志田文広さん(首都圏連絡会)。主催者スピーチは、柳田 真

さん(首都圏連絡会、たんぽぽ舎共同代表)。

 脱原発スピーチ、鴨下美和さん(福島原発被害東京訴訟原告)は、11/24

「東海第二原発廃炉デー大集会」の中味を詳しく報告してくれました。

 参加者スピーチ、中井はるみさん(忘れまい311!反戦・反原発の会/

千葉)。

 原電本店へ、「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」からの申し入れ

書を柳田真さん(首都圏連絡会)。代読は志田文広さん、原電本店社員へ

手交。要請書は、反原発自治体議員・市民連盟から、武笠紀子さん。

 恒例の日本原電6人衆による音楽アクション(この日は5名)が3曲。

 行動提起は、久保清隆さん(首都圏連絡会)より、「とめよう!東海第二

原発、第18波一斉行動…来年秋の東海第二原発再稼働を阻止するため、

首都圏での闘いを強めよう」と提起。

 行動の最後は、中村泰子さん(首都圏連絡会)のコールでしめました。

◎ 2つ目の行動は18時45分から19時50分まで、第147回東電本店

合同抗議行動。

 83名の参加、カンパは13,450円。A4両面の資料を配布。

 主催は「東電本店合同抗議行動実行委員会」。

 呼びかけ:経産省前テントひろば、たんぽぽ舎。

 司会は、冨塚元夫(たんぽぽ舎)さん。武笠紀子さんのコールの後、東電

本店への申し入れは、反原発自治体議員・市民連盟より質問状【質問】

「貴社東電は、新潟県議会が多数決で柏崎刈羽原発再稼働同意を決めた場

合に「地元同意」がとれたと判断しますか?」が、武笠紀子さんより東電

社員へ手交されました。

 最初のスピーチは、山崎久隆さん(たんぽぽ舎共同代表)。続く、菅井益

郎さん(柏崎・巻原発に反対する在京者の会)は、「新潟県民は、東京電力

を信用していない。東京電力はお金を使ってだまそうとしている…」と東

京電力を追及。次に、社民党参議院議員ラサール石井氏の秘書さんら3名

が登壇。秘書の村田氏は、「花角新潟県知事は、脱原発を掲げて知事に

なった。再稼働容認はおかしい。大雪が降って、事故が起きても避難でき

ない」などと発言。

 音楽抗議は、日音協より5人+トランペットで2曲の熱唱。日本原電

6人衆(5名)+トランペットは、3曲(「原発なき世界」、「GO GO 投

票」、「君と僕の未来」)。

 続くスピーチは、中井はるみさん(忘れまい311!反戦・反原発の会/

千葉)、向井宏一郎さん(山谷労働者福祉会館)。

 告知タイムは、7人から。そして、中村泰子さんのコールでしめました。

予定終了時間より5分オーバーの19時50分終了でした。

※12/3(水)2つの抗議行動の動画は、UPLAN三輪さんが

 アップしてくれています。

 ・20251203 UPLAN 第89回とめよう!東海第二原発

   日本原電本店抗議行動/第147回東電本店合同抗議

 https://www.youtube.com/watch?v=FvRLj0f28_g

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┗■2.試論「廃原発事始め」第18回

 | 「電気争議」(1928年富山県)<事件の概略と顛末 その3>

 | 運動の目的を町営電力の実現だけに絞ることを決定

 └──── 藤岡彰弘(廃原発watchers 能登・富山)

【2】電気ハ誰ノモノデスカ? …

   電気に関わる事件史の中に、廃原発への手がかりを探す

イ.「電気争議」(1928年日本国富山県)<事件の概略と顛末 その3>

   田中 聡 著『電気は誰のものか-電気の事件史』から引用

                         (その4も)

富山県知事による斡旋案提示と、マスコミによる「争議ブローカー」

 呼ばわりと警察による圧力で、 住民間の分断化工作が進められる

◎ 日本各地への電気争議の広がりに焦った逓信大臣は、富山県知事に対

し早期の事態収拾を命じます。

 それを受けた知事は、8月3日連合会幹部を集め、以下のように要請し

ました。「いつまでも消灯が続いては治安上よくない。早々に解決するた

めに、いったん点灯に応じ、知事提案に一任してほしい」と。

 もちろんそんな要請はのめません。

 しかし、銀行や商店、工場などからは、点灯に応じ始めるところが出て

きていました。

 さらに、富電だけでなく、警察も執拗に戸別訪問を重ね、点灯への圧力

を強めていきます。

 連合会幹部の中からは、打開策を求め、直接富電側に接触を図ろうとし

たり、県内の有力資本家に近づき県との折衝を模索したりする者が出て

きます。

 その動きを察知したマスコミが、連合会幹部が期成同盟の名を利用して

金を得ている「争議ブローカー」だという記事を掲載します。この記事に

動揺する支部が出始めます。

 一般住民の支持も離れていきました。そこを見透かした県側は、さも同

盟側に有利な条件が用意できているようにふるまい、幹部たちを県庁に留

めさせ、一般同盟員と分断しようと策略を巡らせます。

 幹部も、一般同盟員もじらされ、疲れさせられた挙句、8月9日の深夜

1時半、突然知事調停案が提示され、幹部たちは解散を命じられ各町へ返

されます。

 その案は、値下げ幅わずか1割3分7厘。この数字にわりきれない会員

たちも幹部を解任することもできず、調停案受け入れに傾いていったの

です。

滑川町だけはさらなる戦いを続けます。町営電力の可能性に希望を託し

滑川町の期成同盟会のその後連合会の最後の望みだった社長・常務への

告訴も、ついに受理されませんでした。

 戦いの長期化に疲れた同盟会は連合会を離れ解散していきました。

 各町々に再び電灯が灯されていきます。

 そんな中で、滑川町だけは調停案の受け入れを拒否し、町営電気調査委

員会を発足させて、最後まで戦いを続けたのでした。

 8月24日の町民大会には、何と3千人というこれまでで最大の群衆が

集まりました。会場の熱気は、解散を命じる警察からの声を圧倒し、高ま

り続けます。

 しかし、大量逮捕の危険を察知した代表の判断で大会は延期され、

翌日、大量の警官や刑事が町に送りこまれて、抗議の宣伝活動は封じられ

てしまいます。膠着状態が続きました。

 これ以上値下げの運動を続けても、弾圧が強まるだけだと判断した同盟

会は、運動の目的を町営化の実現だけに絞ることを決定し、ついに消灯を

やめ点灯に応じます。

 富電との覚え書が取り交わされたのは、9月13日。そして滑川町に電灯

の明かりが戻ったのは9月15日のことでした。  (第19回に続く)

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┗■3.韓国12・3事態から1年、李在明・国民主権政府

 | 統一教会をめぐる山上徹也裁判と韓鶴子裁判の対比

 | アベ政治とカネ、権力との癒着が事件の核心

 | 軍縮・減税を求めて「第3の戦後」を準備する

 └──── 青柳純一(翻訳家)

◎ 先日、尹錫悦大統領が戒厳令を宣布して失敗した12・3事態から

1年になった。

 昨年12月半ばに国会で弾劾案が通過し、4月4日に憲法裁判所で罷免

決定がなされ、6月3日に李在明政権が誕生した。

 当時私は、こうした流れを韓国政治史における歴史的意義と強調し、

それは東アジアにおける1953年体制(朝鮮停戦体制)の克服、つまり終

戦・平和体制に向けた歴史的な歩みの始まりだと評価した。

 その評価は基本的に今も変わらず、来年が極めて重要な分岐点になると

予想する。

◎ 加えて言えば、この2~3カ月間に文在寅政権の性格を知ると水面下

で激しい葛藤が潜在している現状がわかり、また高市政権が誕生した

今後、近隣諸国との関係悪化が懸念されるが、大勢は変わらないだろう。

 なぜなら、両国の政権基盤の強弱と民主化・主権意識の違いはあるが、

冷戦・軍拡・増税路線は限界にきており、物価高対策だけでも根本的な転

換が必要な時はやがて来るはずだ。

 問題は、そうした民生の危機、あるいは経済破綻への危機感に乏しい日

本人の「冷戦ボケ」にある。

◎ この「冷戦ボケ」の由来をたどれば、東アジアの1953年体制、つま

り朝鮮停戦体制(韓国は南北分断体制)に行きつく。

 今年は戦後80年が様々な形で語られ、戦前回帰への危機感が語られた

が、実はこの70年余りの東アジアでは朝鮮戦争後の停戦体制が続いて

きたのだ。

 この現実を直視するとともに、1990年代に起きた米ソ冷戦の崩壊とい

う「第2の戦後」にどう向きあったのかを思い起こす必要がある。

◎ 今、統一教会をめぐる裁判が日韓両国で始まったが全く対照的で

ある。

 日本では山上徹也被告の罪状が問われ、韓国では韓鶴子教祖の罪状が

問われる。

 その核心は政治とカネ、権力との癒着であり、アベ政治の背後にあった

カネの流れだが、献金で巻き上げられた多額のカネの行方が日本では全く

わからない。

 追及する姿勢が政治家にないからだが、韓国は本部への家宅捜査でカネ

の流れをほぼ把握したようだ。

◎ ここで、1990年統一教会文鮮明教祖が北朝鮮を訪れて金日成主席

に直接会い、民族統一に向けて北での自動車産業の育成に資金を投入した

事実に着目する必要がある。

 当時文教祖は勝共連合を組織して北を敵視する反面、南北の権力と癒着

して双方のパイプ役を担った。

 また、「従軍慰安婦」問題で日韓両国が葛藤を深める頃、山上徹也被告

の妹の証言では、「母は夜中にろうそくの明かりの下、『日本が戦争で韓

国に申し訳ないことをしてすみません』と何度も写経みたいに書いていた。

とても不気味と思った」(浅野健一氏の傍聴記)そうだ。

◎ こうして巻き上げたカネで権力と癒着し、南北・日韓の政治を差配し

統一教会、彼らの無償の選挙支援により権力を維持する構造こそ、19

90年代以降の「第2の戦後」であり、1953年体制後期の日本であった。

 それは同時に、冷戦・軍拡路線の時代であり、平和憲法が空洞化して

いく時代だった。

 今年韓国に李在明・国民主権政府が誕生したことでいずれ平和共存・国

家連合への道が再開される。

◎ 7年前の平壌での南北首脳会談後、文在寅政権は軍縮への政策転換に

踏み出さなかった。

 来年後半以降に予想される南北首脳会談の後、韓国が軍縮へと政策転換

するか否か、それがカギとなる。

 とはいえ、日本では南北の動向にかかわらず、この物価高の渦中で軍

縮・減税を求める市民の声をどれだけ政治・経済に反映できるかがカギと

なる。

 統一教会にカネを巻き上げられる冷戦時代の政治・社会構造ではなく、

自らの税金が民生安定に生かされる国民主権の政府、その樹立こそ日韓両

国で、また東アジアで「第3の戦後」を準備する道なのだ。

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┗■4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

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 ◆ふるさとを返せ津島原発訴訟…汚したらきれいにして返せ

  原発被害の全面解決へ共に歩む12.13東京集会

  津島原発訴訟仙台高裁の最終局面を迎えて

日 時:12月13日(土)13:30より15:30

場 所:日本教育会館8階第2会議室

内 容:原告・弁護士・学者などによる講演、会場発言などを予定

主 催:津島原発訴訟原告団弁護団

    都民要求実現全都連絡会(都民連)・東京地評

問い合わせ:東京地方労働組合評議会(東京地評) TEL 03-5395-3171

参加費:無料

 ◆12/24第35回大間原発「口頭弁論」、裁判報告と講演会

日 時:12月24日(水)10:30より

場 所:東京地裁103号法廷

<報告と講演会>

日 時:12月24日(水)12:30より14:30(予定)

場 所:衆議院第二議員会館 第1会議室

内 容:1.弁護団報告…只野靖弁護士

            「大間原発敷地内の活断層の活動性について」

    2.講演…永山孝生さん「真実を告げる代償」

 永山孝生さんは茨城県の大津漁業協同組合職員でしたが、魚の横流し

を知り、内部に相談したことで解雇されました。

 解雇無効訴訟で最高裁係争中でしたが、11月18日に棄却の連絡が来

て、勝訴が確定しました。

 放射能測定数値の改ざん、雇用調整助成金の不正受給などもあり

ました。

 現場でみんなに知られていないことがたくさんあると思います。

 年末のお忙しい時期になりますが、どうぞご参加の程よろしく

お願い致します。

連絡先:大間原発反対関東の会

    事務局(イロハネット)090-6517-3341(山本)

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┗■5.新聞より3つ

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 ◆「県民に直接聞いて」議論注視の傍聴席から怒りの声…

  新潟県知事のわずか2分50秒の説明に失望も

  【柏崎刈羽原発の再稼働容認】

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を容認する花角英世知事の判断を巡り、

県議会で4日、代表質問が行われ、本格論戦が始まった。花角知事の2日

の所信表明を受けた主要3党会派による代表質問では、関心を寄せる県民

らが傍聴席で議論を注視。花角知事は自らの判断について「県議会に信を

問う」と繰り返したが、納得できない傍聴者から「県民に直接聞いて」な

どとヤジが飛ぶ場面もあった。

 代表質問で質疑が集中したのは、知事の信の問い方について。花角知事

を支える最大会派の自民党が、県議会に問うとした知事の考えに賛意を示

した一方、他の2会派は「著しく不適切」などと反発した。

 「県議会は知事と共に県民の代表であり、監視機関でもあることから信

を問うのは適切」と淡々と答弁を繰り返した花角知事。傍聴席からは「ご

まかしだ」「県民に問うてください」などの声が上がった。

 活発な議論を期待していたという新潟市中央区の50代女性は「台本を

読み上げるようなやりとりが続いた」と残念がる。答弁中のヤジについて

「よくない行為かもしれないが、ここでしか県民の声を直接伝えられない

という思いからでは」とおもんぱかった。

 花角知事は、来年の知事選や県民投票を選ばなかった理由について「投

票は分断が深まるとの指摘も踏まえた」と語った。

 この答弁に対し、柏崎刈羽原発の再稼働の是非を県民投票で決める条例

の制定を求めた署名活動で中心的なメンバーの一人だった新潟市西区の主

婦(67)は「的外れだ」と憤る。「県民一人一人が考え、じっくり議論し、

投票で意見を可視化するほうがむしろ納得感につながると思う。県民投票

が分断をあおるかのように言うのはおかしい」と語気を強めた。

 一方、2日に花角知事の所信表明を傍聴席で聞いた人からは、県議会に

信を問うことを肯定的にみる意見もあった。

 初めて県議会を訪れたという新潟市北区の無職男性(80)は「原発再稼働

は賛成、反対だけで解決できない難しい問題。県民の代表の県議会に信を

問うなら、それはそれでいい」と感じたという。

議論は県外からも注目されている。

 2日の所信表明では、福島県会津若松市の無職男性(77)も傍聴席で耳を

傾けていた。男性は「東電福島第一原発事故は現在進行中」とし、その当

事者の東電に再び原発を運転する資格はないと考えている。

 花角知事は2日に県議会で初めて再稼働容認を表明したが、説明時間は

わずか2分50秒ほど。男性は「深い説明を聞けず残念。インターネット

中継でも議論を追い続ける」と話した。(後略)

                   (12月5日「新潟日報」より抜粋)

https://www.47news.jp/13550527.html

 ◆原発が爆発 絶望感…

  訪れし 仮設住宅に住む人を 「仮設の人」と 言ってしまえり

               三原由紀子(歌人

 週が明け、放射能への不安な気持ちを抱えたまま原宿の勤務先に行く

と、大きなテレビ画面では、東京電力福島第一原発が爆発した時の映像が

流れていました。同僚たちはまるで映画を見るように眺めていましたが、

「もうふるさとは終わってしまった」という絶望感から、私は涙をこらえ

てパソコンに向かうしかありませんでした。

 その一方で、ふるさとがこんな大変なことになっても、いつものように

働くことしかできない自分に疑問を持ち始めました。祖母と両親は福島市

を経て、親戚を頼りに山形県米沢市へ避難し、アパートを借りて住んでい

ました。避難生活に慣れないうちに、父はホームセンターで、母はスー

パーでアルバイトを始めました。母は慣れない仕事に泣いた日々もありま

した。

 避難にはまとまった仮設住宅、個別の借り上げ住宅があり、それぞれの

選択がありました。同じ町民なのに、無意識のうちに「仮設の人」とひと

くくりに呼んでいた自分に気づき、とても違和感を感じました。

 その年、独立したいという気持ちが確かなものになり、私と夫は一念発

起して東京下北沢で詩歌の出版社「いりの舎」を立ち上げました。原発

故前から気になっていた福島県大熊町歌人、佐藤祐禎さん=2013年に

84歳で死去=とお会いし、歌集「青白き光」を文庫版で再版したことが、

大きな出発点となりました。

      (11月26日「東京新聞」朝刊22面「私の東京物語」「6」)

 ◆カネ、カネ、カネの政治        鎌田 慧(ルポライター

 ひとくちで「政治とカネ」と言われても、どんな実態なのかはよく表れ

ていない。政治を腐敗させるカネとか、カネで動く政治とか、ズバリと言

う方がわかりやすい。

 岸田内閣で経済産業相を務めた斎藤健氏は2024年5月にパーティーを

開き、2349万円が入った(本紙11月29日)。

非正規労働者の年収のほぼ10年分にあたる。

 議員歳費が年にほぼ2千万円。調査研究広報滞在費が年に1200万円、

さらに立法事務費が年に780万円。これらが国会議員の収入だが、使途非

公開の「政策活動費」など、「裏金の温床」と呼ばれている膨大な資金が

さらに加わる。

 高市早苗首相が代表を務める政治団体の場合、 2024年の政治資金収支

報告書では収入が約2億円。8384万円を、石破茂氏に敗れた2024年の総

裁選の告示直前と選挙期間中に支出していた。「印刷及び封入費」「発送

費」として、4584万円を支出している。全国30万人以上の党員にリーフ

レットを発送、

「多くの党員票を獲得する一因になったと指摘された」

                     (毎日新聞11月29日)。

 一方、小泉進次郎氏の関連団体の報告書によると、都内のPR会社に

2023万円、ブランド戦略2919万円。選挙情勢を調べる会社に1300万円

を支払っている。

 とにかく、働け、働け。カネ、カネ、カネ。

 こんな社会になったのが、情けない。

      (12月2日「東京新聞」朝刊17面「本音のコラム」より)

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※【動画アップの紹介】

☆三輪祐児さんのユープラン(UPLANpart3)より

 https://www.youtube.com/results?search_query=UPLANpart3

・20251203 UPLAN 第89回とめよう!東海第二原発

   日本原電本店抗議行動/第147回東電本店合同抗議

 https://www.youtube.com/watch?v=FvRLj0f28_g

・20251124 UPLAN 日本原電は再稼働をあきらめ、今すぐ廃炉を決めよ!

 東海第二原発廃炉デー大集会

 https://www.youtube.com/watch?v=JJcOMSH2y70

・【抜粋】11/24廃炉デー大集会:東電福島第一原発事故

被害者家族(鴨下美和さん)の訴え

 https://www.youtube.com/watch?v=xf_UtMBuMCI

・20251124 UPLAN【デモ】11/24日本原電は再稼働をあきらめ、

今すぐ廃炉を決めよ!東海第二原発廃炉デー大集会

 https://www.youtube.com/watch?v=Gb5Foaw2Xaw

・20251115 UPLAN 山崎久隆「東電の闇その3地元同意に向けた新潟県

動きと再稼働準備でも多発する事故」

 https://www.youtube.com/watch?v=BDNlAV6Mtsk

・20251113 UPLAN 小西洋之改憲の現実の危機と衆参憲法審査会の状況」

 https://www.youtube.com/watch?v=rIpmxR4pe0I

・20251030 UPLAN 黒川眞一「幻想の『核融合発電』」

 https://www.youtube.com/watch?v=E9lgRs2vxDM

・20250927 UPLAN 山崎久隆

 「東京電力の闇 その2 柏崎刈羽原発は再稼働どころではない状態、

 デブリ取り出し計画は実現するのか」

 https://www.youtube.com/watch?v=AXi0J7RxGCA

・20250926 UPLAN 原発いらない金曜行動

 https://www.youtube.com/watch?v=d5WxPM2D8NE

・20250923 UPLAN【集会】さようなら原発1000万人アクション全国集会

 https://www.youtube.com/watch?v=UDnP3KKLL20

・20250923 UPLAN【渋谷デモ】さようなら原発1000万人アクション全国集会

 https://www.youtube.com/watch?v=_mK1_luvpqQ

・20250903 UPLAN 第86回とめよう!東海第二原発 日本原電本店抗議行動/

 第144回東電本店合同抗議

 https://www.youtube.com/watch?v=y6PN6sltbss

・20250823 UPLAN STOP!! 原電東海第二原発の再稼働 いばらき大集会

 https://www.youtube.com/watch?v=pfsCqsXR-Uw

・20250823 UPLAN 【デモ】STOP!! 原電東海第二原発の再稼働

  いばらき大集会  https://www.youtube.com/watch?v=v0jH-p7aJtg

・20250728 UPLAN 白石草「(福島県)「甲状腺検査」の今」

 https://www.youtube.com/watch?v=4jNaSaGMXms

・20250712UPLAN 山崎久隆「東電の闇 経営破綻寸前で原発再稼働の恐怖」

https://www.youtube.com/watch?v=KGnu7sewuzk

・20250702 UPLAN 第84回とめよう!東海第二原発  日本原電本店抗議行動/

 第142回東電本店合同抗議

 https://www.youtube.com/watch?v=UwY7gFox7zs

・20250626 UPLAN 山田朗 第7回講座「サンフランシスコ講和条約日米安保

 https://www.youtube.com/watch?v=XFCrhP8hko4

・20250620 UPLAN 第49回原発いらない金曜行動

 https://www.youtube.com/watch?v=xjOEzjSaz_M  

・20250610 UPLAN 天笠啓祐「バイオテクノロジー現代社会」

https://www.youtube.com/watch?v=WJNxMJYD2Kw

・20250607 UPLAN 多原良子「アイヌ女性の複合差別からの脱却を目指して」

https://www.youtube.com/watch?v=uPF1s5TdIwI

・20250606 UPLAN 東電株主代表訴訟控訴審判決

 https://www.youtube.com/watch?v=-riUMrgEtn0

・20250531 UPLAN 珠洲原発阻止-日本を救った人たち

 青木美希氏のたんぽぽ舎36周年記念講演

 https://www.youtube.com/watch?v=PTN4EjtIt3o

・20250529 UPLAN 孫崎享「トランプ政権とこれからの日本」

 https://www.youtube.com/watch?v=t9U3LjeXiq0

・20250516 UPLAN 原発いらない金曜行動

 https://www.youtube.com/watch?v=2jKKr4bGzH4

・20250515 UPLAN 山田朗【シリーズ戦後改革第6回】

 「G2と逆コース、朝鮮戦争再軍備

 https://www.youtube.com/watch?v=mrBkxefHXMg

・20250508 UPLAN 避難住宅追い出し訴訟控訴審・判決

 https://www.youtube.com/watch?v=9smkeHHg5kk

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☆ひきつづき、たんぽぽ舎のメールマガジン=「地震原発事故情報」

 へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 

 たんぽぽ舎のメールマガジンは、2024年2月中旬から、『月曜、

 水曜、金曜、土曜』の週4回の発信となっています。

 「火曜、木曜」の発信しない日でも「緊急事態」の場合は、発信

 することもあります。

 また、毎月第1水曜は「原電・東電本店抗議行動」なので基本的に

 翌日の「木曜」に発信する予定です。

メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出し

 よりも2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、

 どの団体・グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先

 など必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

5.【読者からのつぶやき】(仮)

 ☆字数は2から4行位(70文字から140文字程度)、

  タイトルも付けて下さい。

 ☆テーマ:原発関連、「今、悩んでいること、困っていること」、

  ガザへの思い、ウクライナについて、政治の腐敗について、

  武器輸出問題、パンデミック条約…等々

 ☆投稿者名は、ペンネームも可能です。名前の後ろにかっこで

  在住県名を入れて下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 別アドレス < tanpopo3238@yahoo.co.jp > です。

 なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上、全て掲載できない場合も

 あります。ご了解下さい。

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 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページの

  「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

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