たんぽぽ舎です。【TMM:No5134】地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No5134】

2025年1月15日(水)地震原発事故情報-

              4つの情報をお知らせします

                    転載・転送歓迎

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★1.日本の被曝行政・医療対応恐るべし (上)(2回の連載)

  住民の健康を守るべき医療現場には「放射線障害」を

  見抜く診療指針も診断処方も無い

  政府や福島県は、多発している小児甲状腺がん

  「放射能とは関係ない」として処理

               矢ヶ﨑克馬(沖縄県西原町在住)

★2.今、ガザは?(2)

  イスラエル、ガザの病院放火 主要医療業務北部で停止

  (12月29日河北新報)

  「命をまんなかに」考える!(20)

              高橋典久(宮城県柴田郡村田町民)

★3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

  ◆もんじゅ西村裁判 <5> JAEA(日本原子力研究開発機構

   日時:1月17日(金)14:00より 場所:東京地裁530号

  ◆奄美大島からの土砂調達と「南西諸島」から

   全国に広がる自衛隊配備を問う1.19集会

   講師:土砂全協共同代表・阿部悦子さん/

      平和フォーラム共同代表・染裕之さん

★4.新聞より3つ

  ◆福島第一原発事故は「終わっていない」…

   福島県飯舘村に住む新潟市出身の男性、原発再稼働の動きを批判

   柏崎市で現地報告会

(1月14日「新潟日報デジタルプラス」より)

  ◆[どうなる? 2025年の柏崎刈羽原発

   原発事故時の「屋内退避」は現実的か?

   すれ違う自治体と原子力規制委員会

   「規制委は(複合災害の議論から)逃げ続けている」

           (1月11日「新潟日報デジタルプラス」より)

  ◆「代執行NO」カヌー集結 大浦湾側海上ヤード工事1年

(1月14日「東京新聞」朝刊19面「辺野古・高江リポート」より)

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※11月23日(土)、たんぽぽ舎は引っ越し致しました。

 徐々に、170箱もの段ボール箱の整理をしています。

 学習会スペース(暫定)(イスのみで約30名可能)を確保しました。

 室内のレイアウト確定(間仕切り)もこれからです。

 引っ越しに際し、皆様のご協力に深く感謝致します。

 多数の方から、186万円余の「引っ越しカンパ」(12/25現在)を

 いただきました。

 大変ありがとうございます。

 新住所は、以下の通りです。電話番号・FAX番号も変更ありません。

 お近くにおいでの時は、ぜひお立ち寄り下さい。

 JR水道橋駅西口より約4分、神保町駅A2出口から9分くらいです。

 一般社団法人 たんぽぽ舎  月曜~土曜13:00~20:00オープン、

               日曜・休日はお休みです。

   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-3-1 TKiビル3F

             TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

                HP http://www.tanpoposya.com/

(HPの地図はまだ更新されていません、努力中です、お時間を下さい)

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※1月16日(木)7回連続講座(新ちょぼゼミ)の第2回

 「日本国憲法で日本はどう変わったか」…お話:山田朗さんの講座に

 ついては、定員に達しましたので予約の受付を終了させて

 いただきます。

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※1月17日(金)第44回(注)「原発いらない!金曜行動」(首相官邸前)

 福島第一原発の核汚染水海洋投棄を中止せよ! 老朽原発うごかすな!

 東海第二原発再稼働するな! フクシマは終わっていない!

 日 時:1月17日(金)18時30分より19時45分

 場 所:首相官邸

 主 催:「原発いらない金曜行動」実行委員会

 定 例:毎月第3金曜日

 次回の第45回は、2月21日(金)18時30分より19時45分です。

 *注:昨年12月の「原発いらない!金曜行動」は、第42回とお知ら

  せしましたが、「金曜行動実行委」では、昨年8月の台風による

  「行動中止」も回数に含めるとの見解なので回数が1回増えています。

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※2月20日(木)《シリーズ戦後改革 7回連続講座》山田 朗さん

第3回 「GHQの経済民主化政策」

 お 話:山田 朗さん(明治大学文学部教授、

            明治大学平和教育登戸研究所資料館館長)

 日 時:2月20日(木)18時より20時30分 開場17時30分

          最初の30分は、主催者のプレゼンがあります

 会 場:「スペースたんぽぽ」 予約受付中(定員30名)

 参加費:800円(資料代含む)

 たんぽぽ舎 電話 03-3238-9035 か「ヤフーメール

  <tanpopo3238@yahoo.co.jp> あてに、ご氏名と電話番号を

  お知らせ下さい。受付番号をお伝えいたします。

 

  次回以降のご案内

  第4回 3月17日(月)「戦後労働運動と2.1ゼネスト

  第5回 4月17日(木)「ドッジラインとシャウプ勧告

  第6回 5月15日(木)「G2と『逆コース』、朝鮮戦争再軍備

  第7回 6月26日(木)「サンフランシスコ講和条約日米安保

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┗■1.日本の被曝行政・医療対応恐るべし (上)(2回の連載)

 | 住民の健康を守るべき医療現場には「放射線障害」を

 | 見抜く診療指針も診断処方も無い

 | 政府や福島県は、多発している小児甲状腺がん

 | 「放射能とは関係ない」として処理

 └──── 矢ヶ﨑克馬(沖縄県西原町在住)

皆々様 寒い季節を迎えています。お元気にお過ごしでしょうか?

沖縄、西原町も現在15.7度C。朝から暖房つけています。

今年は沖縄戦・大空襲・被爆80年。東電事故(福島第一原発)14年。

『安全保障関連法案』施行10年。世界では殺戮と破壊の戦争継続。

非常に不気味な政治・世情が展開しています。

 日本の戦後は国家主権放棄、米国傀儡(かいらい)政権として出発し、

主権在民とされる民主憲法を守る力と破壊しようとする力がぶつかり

合ってきました。

 新憲法を目の上のたんこぶのように迷惑物として除去しよう(戦後政

治の総決算)と保守勢力は75年間にわたり政治を展開してきました。

 75年間の、「主権者」では無く「隷従者」を育てる“道徳教育”が効

果を発揮し、今や日本の民は「自発的隷従者」(政府筋に反するような

動きを政府に成り代わって市民が制裁する)としての様相を深めている

との指摘もあります。

 しかし、憲法はさすがに憲法。主権者を育てています。

 平和憲法を守らなければならないという主権者の動きも国民的に深く

定着しています。

 東電事故(福島第一原発)後14年、この間の苦渋を悲鳴のように述べ

ます。

(1)東電事故以来、政府は「法律では公衆は1mSv/年となっている

のに、20mSv/年で規制」し、国民との約束事である法律を適用しな

い「法治主義放棄」をして来ました。「放射能はたいしたことない」、

大事なことは高汚染地域にいる人々の生活を守るために「食べて応援」

だとしてきました。

 食べて応援だけではありません、除染で出た大量の汚染土砂を全国に

建築・土木資源としてばらまき、アルプス汚染水を海洋に投棄し、メル

トダウンした原子炉は外界に応射能を拡散し続けるという暴政を行って

います。

 被曝から国民を守ることをしないできました。この棄民策は本当に大

きな犠牲を民に与え続けてきました。

「苛政は虎よりも猛なり」です。

(2)お母さんが子どもの命を守ることを中心に、自主避難者が大量に

出ました。行政からの支援などあるか無いかなど分らない状態で、生活

の展望も立たない中で「主権者」として悲壮感溢れる、しかし、素晴ら

しい「命を守る」決断でした。

 これらの人々は短期間お恵み的な援助を受けましたが、人権的視点に

基づく社会的/経済的保障はありませんでした。

 「国内避難民に対する指導原則」が国際的に存在し、チェルノブイリ

では1mSv/年以上では自主避難者は強制避難者と全く同等に権利を与

えられ保護されたのとは、およそ真逆です。

 安孫子亘監督の「決断」-運命を変えた3・11母子避難-、等々の

映画は避難者の実態を伝えています。

(3)「保養」も政府の責任として実施されませんでした。

 コロナ以前は民間でかなり活発になされてきましたが、現在はほとんど

その火が消えてしまいました。

 チェルノブイリ事故周辺国が国の責任に於いて1ヵ月規模での子ども

と市民の「保養」事業を30年にわたって継続してきたこととは大違いで

す。ここでも大きな棄民が行われています。

 『かくれキニシタン』(へっついの家シリーズ第2弾)という記録映

画があります。タイトルは、「放射能被曝を非常に気にしているけれど

も、気にしているとは世間に言うことができず、こっそりと保養をして

います」というものだと説明がありました。なんということでしょう。

 政府も日本の民間も「放射能は語ってはならない」という状態を

保ち、それに反する人々-避難者や保養者-を排撃しているのです(政

府は棄民、市民は自発的隷従か)。

 「避難は絆を破壊する」とさえ言われました。

(4)では、保養や避難をする必要が無いのか?

 政府や福島県は、多発している小児甲状腺がんを「放射能とは関係な

い」として処理いたします。放射線被曝被害は無いとしています。

 実態はそれに反し、厚労省「人口動態調査」のデータは凄まじい被害

を示しています。が、一切隠されています。

 しかし公的データなのに、公的機関は発表しない、何も言わない。

 可視化もされない。強力に「隠蔽」されているのです。

 各種疾病の患者急増や死亡者の異常増加が2011年以降継続しているこ

とが『極秘』扱いなのです。(下)に続く

     (避難者通信 第153号 2025/1/12より)

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┗■2.今、ガザは?(2)

 | イスラエル、ガザの病院放火 主要医療業務北部で停止

 | (12月29日河北新報)

 | 「命をまんなかに」考える!(20)

 └──── 高橋典久(宮城県柴田郡村田町民)

(「命をまんなかに」考える!(19) は、「12/25No5129」に掲載)

◎ 一昨年10月7日のハマスによる奇襲攻撃から1月7日で1年と3カ

月になります。

  ガザ市民は地獄のような日々を生きています。

  ガザ 赤ちゃん3人凍死 停戦交渉では非難合戦(12月27日河北新報)

 …冬の寒さの中、ガザでは支援物資が行き届かず人道危機が深刻。

 …報道によると、死亡した赤ちゃんは生後3日と3週、1カ月だった。

うち生後3週の女児シラちゃんは、避難民が集まるガザ南部ハンユニス

西方マワシ地区のテントで家族と生活。24日夜は冷たい風が入り込んで

テント内の温度が下がり、25日朝には身体が硬直して反応がなかった。

◎ イスラエル、ガザの病院放火 

  主要医療業務北部で停止(12月29日河北新報)

 … イスラエル軍は医療施設を相次いで機能停止に追い込んでおり、

一層の人道危機が懸念される。

 ガザの赤ちゃんまた凍死 1週間で5人 人道危機深刻化(12月30日河

北新報)

 … パレスチナ通信によると、赤ちゃんの凍死は1週間足らずで5人

目。イスラエル軍のガザ攻撃が続く中、冬の寒さにもかかわらずテント

での避難生活を強いられる住民は多い。イスラエル軍が支援物資の搬入

を制限しており、人道危機が一層深刻化している。

 … 世界保健機構(WHO)は「北部にあった最後の主要病院の機能が

停止し、地域に残る7万5千人の命が危険にさらされている」と訴えた。

 … 世界食糧計画(WFP)は、ガザの住民200万人以上が食料や水にア

クセスできない状態だと懸念を示した。

◎ イスラエル軍、ガザ病院攻撃 8人死亡 (12月31日河北新報)

 … パレスチナ通信は29日、イスラエル軍パレスチナ自治区ガザ北

部ガザ市のワファ病院を攻撃し、8人死亡したと報じた。イスラエル軍

はガザ市のパブテスト病院も爆撃したという。イスラエル軍はガザの病

院を相次いで機能停止に追い込んでおり、人道危機に拍車がかかって

いる。

◎ ガザ北部「医療体制崩壊赤十字 施設保護を要求

                      (1月1日河北新報

赤十字国際委員会(ICRC)は30日、イスラエル軍による病院周辺へ

の攻撃でパレスチナ自治区ガザ北部の医療体制が「崩壊した」と訴え

た。医療用品や燃料、食糧が不足し「民間人が旧名利用を受けられない

深刻な状況にある」と指摘。イスラエルに対し、国際人道法に基づき、

医療施設を保護するよう求めた。

 パレスチナ通信によると、ガザでは30日夜から31日朝、強い雨により

中部デールバラハなどで避難民が暮らす多数のテントが浸水したり、風

で飛ばされたりした。ガザでは冬の厳しい寒さで乳児や新生児の凍死が

相次いでおり、危機的な人道状況が続いている。

※防衛相は来年度予算に攻撃型ドローンを310機導入するという。イスラ

エル製でガザ地区の虐殺に使用されているもの。死の商人に加担し、専

守防衛の理念から大きく逸脱する。(9月19日「日刊ゲンダイ」)

        (≪村田町の“かわら版”≫第589号 2025.1.5より)

☆関係記事紹介

 ガザ北部「医療体制崩壊赤十字訴え

 (前半部分は、1月1日「河北新報」と同じ)

 パレスチナ通信によると、イスラエル軍は北部にある最後の主要医療

施設だったベイトラヒアのカマル・アドワン病院を包囲して27日に放火、

業務停止に追い込んでいた。同通信によると、イスラエル軍は30日、ガ

ザ北部ジャバリヤを空爆し、4人が死亡した。ガザ市の病院近くにある

住宅も空爆された。(中略)

 米CNNテレビは、イスラエル軍がカマル・アドワン病院を襲撃した

際にサフィヤ院長を拘束し、スデテイマン基地に連行したと伝えた。基

地内の拘束施設では、パレスチナ人が虐待されているとも報じられて

いる。(エルサレム共同) (2025年1月1日「毎日新聞」朝刊より抜粋)

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┗■3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

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 ◆もんじゅ西村裁判 <5> JAEA(日本原子力研究開発機構

日 時:1月17日(金)14:00より

場 所:東京地裁 530号

訴訟名:損害賠償請求(JAEA)

被 告:JAEA(日本原子力機構)、元秘書役(田島)

原 告:西 村

◎ 損害賠償とは

 ・JAEA機構に対し、特命の勤務拘束中に西村死亡が発生したと認

  知しながら、その証拠品を紛失した、その紛失に対する損害賠償

 ・田島に対し、西村死亡事件の証拠を勝手に搾取したことへの

  損害賠償。

参照ホームページ https://4nso9mei.seesaa.net/

 ◆奄美大島からの土砂調達と「南西諸島」から

  全国に広がる自衛隊配備を問う1.19集会

日 時:1月19日(日)18時より

会 場:連合会館 201号室

講 師:土砂全協共同代表・阿部悦子さん/

    平和フォーラム共同代表・染裕之さん

共 催:「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会/

    辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会

連絡先:TEL 090-3910-4140

参加費:700円

 1月19日(日)14時からの「総がかり国会前行動」(衆議院第2議員会

館前)でのアピールで、辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会共同代表・

阿部悦子さんが上京します。

 奄美大島からの辺野古埋め立て土砂問題と、南西諸島から全国に拡大

する軍事化をめぐり、学習集会を企画しました。

 なお、「奄美大島から辺野古埋立土砂を調達しないことを求める

署名」について

*署名用紙と呼びかけチラシのダウンロード

*ネット署名

いずれも、下記、土砂全協HOME PAGEから行えます。

http://stophenoko.html.xdomain.jp/

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┗■4.新聞より3つ

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 ◆福島第一原発事故は「終わっていない」…

  福島県飯舘村に住む新潟市出身の男性、原発再稼働の動きを批判

  柏崎市で現地報告会

 福島県飯舘村に住み、東京電力福島第一原発事故を風化させない活動

を続ける伊藤延由(のぶよし)さん(81)=新潟市東区出身=の現地報告会

が、柏崎市産業文化会館で開かれた。

 「飯舘の人の心、豊かな自然を一瞬にして奪ったのが福島事故だった」

と語り、原発再稼働を目指す国や東電の姿勢を批判した。

 伊藤さんは、新潟鉄工所に勤めた経験があり、2010年に農業研修施設

の管理人を務めるに当たり、飯舘村に移住した。

 2011年に福島第一原発事故が発生。大量の放射性物質が村に飛来し、

土壌が汚染され、平穏な生活が暗転した。伊藤さんは事故直後から村の

植物やキノコなどの放射線レベル、空間線量などを計測し続け、国内外

に「原発事故は終わっていない」と発信している。

 報告では、多くの資料を示し「汚染された飯舘の山野を事故前に近い

水準に戻すには300年かかる」と指摘。原発回帰を進める国や東電を「事

故を忘れたかのよう」と批判した。

 事故前に約6500人だった飯舘村の人口は1500人ほどに減少し、「復興

予算でハコモノ整備ばかり進んでいる」と疑問を呈し「施設整備による

見せかけの復興より、『人間の復興』に役立つ方策を考えてほしい」と

訴えた。

 報告会は2024年12月初旬に開かれ、約30人が参加した。

  (1月14日「新潟日報デジタルプラス」より)

https://www.47news.jp/12024683.html

 ◆[どうなる? 2025年の柏崎刈羽原発

  原発事故時の「屋内退避」は現実的か?

  すれ違う自治体と原子力規制委員会

  「規制委は(複合災害の議論から)逃げ続けている」

 東京電力福島第一原発であってはならない事故が起きた背景には、原

発の安全神話があった。国や事業者にまん延した「原発事故は起こり得

ない」という過信だ。

 その神話がよみがえりつつあるとの指摘が上がっている。

 政府が柏崎刈羽原発7号機(新潟県)の再稼働を目指す中、現在進む

原発事故時の被ばく線量シミュレーションや屋内退避の運用見直しで

は、福島事故と同等かそれ以上の事故が起こった場合の視点を欠いてい

るように映る。2025年、再稼働を巡る議論はどのような方向へ向かうの

か。(新潟日報社原発問題取材班)

 原発事故時、原発から半径30キロ圏の避難準備区域(UPZ)の住民

が行う「屋内退避」は、自宅などにこもって被ばくを抑える対策だ。

 だが、地震などの自然災害と原発事故が重なる複合災害時に行うのは

現実的なのか。根本的な問いを改めて突きつけたのが2024年1月の能登

半島地震だった。

「物理的に屋内退避できない時に、どう対応するのかを改めて議論す

るべきだ」。多数の家屋が倒壊した能登半島地震を受け、花角英世新潟

県知事は2月に原子力規制委員会を訪ねて、そう訴えている。

 長岡市をはじめとした新潟県内UPZ内の自治体も議論を注視している。

 しかし規制委は、2月に原子力災害対策指針を見直す議論を始めた

早々に、基本方針の変更は「不要」だとし、屋内退避の対象範囲や期

間、解除の基準など運用の見直しに論点を絞った。複合災害時の検討

は「範疇(はんちゅう)外」としたまま、1月中に報告書案を示す。

 地震を機に見直しに着手したはずが、原発事故が単独で起きた場合の

検討に終始する規制委。自治体側とのすれ違いは、新潟県内30市町村で

つくる「原子力安全対策に関する研究会」が2024年11月に開いた会議で

も浮き彫りになった。

 「複合災害を前提とした検討をしないと、実効性のある対策にならな

い」。出席した規制委の担当者に対し、市町村側から疑問の声が相次

いだ。

 福島第一原発事故に関する新潟県独自の「三つの検証」の一つ、避難

委員会で委員長を務めた関谷直也・東大大学院教授(災害情報論)も「規

制委は(複合災害の議論から)逃げ続けている」と語気を強める。

 地震時に屋内退避が実効的かどうかは、能登半島地震以前から疑問視

されていた。

 避難委は2004年の中越地震や2016年の熊本地震などを踏まえて議論。

2022年にまとめた報告書で、建物やライフラインの被害、余震など多く

の課題を挙げ「困難」と結論づけている。

 屋内退避が無理ならどうするか。

 関谷氏は、自治体が次善の策を検討するためにも、国側が具体的な指

針を示す必要があるとする。そうした姿勢が見えない国に対し、「新規

制基準の下では、屋内退避が必要になるような事態が起こりにくいと考

えているのではないか」と過信を懸念した。

             (1月11日「新潟日報デジタルプラス」より)

https://www.47news.jp/12013670.html

 ◆「代執行NO」カヌー集結 大浦湾側海上ヤード工事1年

【1日】沖縄県名護市辺野古の浜で「初興し(はちうくし)」(ヘリ基地

反対協議会主催)が開催された。県内各地からの参加者や初日の出を見

ようと地元の若者が多く集い、にぎわった。

 まだ暗い午前7時前から、有志らによる唄三線(うたさんしん)が畏敬

の海へと奉納演奏された。

 カヌーチーム「辺野古ぶるー」も船出した。厚い雲に覆われていた東

の空が、うっすら朝焼けに染まると、 「かぎやで風」が演奏されて人々

の期待も高まった。午前7時45分過ぎ、初日の出が昇ると、歓喜にあふ

れ、最後はカチャーシーで大団円を迎えた。

 辺野古区の島袋文子さんは「初日の出も見事。素晴らしい初興し

だった。巳年(みどし)は良い年になりそう。今年は戦後80年目。平和が

継承されてほしい」と集った多くの若者を見つめ、感慨深く語った。

【10日】米軍普天間飛行場移設に伴う辺野古の新基地建設を巡り、国土

交通相による代執行を受け沖縄防衛局が大浦湾側の海上ヤード造成工事

に着手してから1年を迎えた。

 新基地建設に反対するヘリ基地反対協議会の海上行動チームは、名護

市の瀬嵩(せだけ)の浜で「1・10代執行NO海上大行動」を開催した。

市民約45人が参加し、基地建設の中止を訴えた。

 瀬嵩の浜には21艇のカヌーが集結。カヌーに乗った市民らは、工事が

進められる大浦湾に向かって「代執行NO」や「違法工事やめろ」と記

したプラカードを掲げて抗議したほか、基地建設を進める政府に抗議す

るアピール文も読み上げられた。

 相次ぐ米兵による性暴行事件に対しても怒りの声が上がった。大行動

の主催者あいさつをしたヘリ基地反対協顧間の仲本興真さんは「米軍や

日本政府は県民の人権をどう考えているのか。この基地を造るために多

くの人が犠牲になっていることを許すことはできない」と力を込めた。

                         (琉球新報

(1月14日「東京新聞」朝刊19面「辺野古・高江リポート」より)

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※【動画アップの紹介】

☆maruo yukifumiさんのツイキャス

・20250108第136回東電本店合同抗議行動

 https://twitcasting.tv/maruo_yukifumi/movie/808835379

☆三輪祐児さんのユープラン(UPLANpart3)より

  https://www.youtube.com/results?search_query=UPLANpart3

・20250112 UPLAN 浜田寿美男「何もやっていない人がなぜ自白する?

 日本の刑事司法の現状:無理が通れば、道理が引っ込む」

 https://www.youtube.com/watch?v=_w5H1bgCUcw

・20241204 UPLAN 第77回とめよう!東海第二原発 日本原電本店抗議

 行動・核汚染水海洋投棄を中止せよ!東電は原発事故の責任をとれ

 第135回東電本店合同抗議!

 https://www.youtube.com/watch?v=Ue97RXLybtI

・20241130 UPLAN 東海第二原発を今こそ廃炉へ!

 https://www.youtube.com/watch?v=WeHNY0_QfoI

・20241109 UPLAN 重信房子パレスチナとともに~米大統領選後の中東」

 https://www.youtube.com/watch?v=5vB8qr9dexc

・20241106 第76回とめよう!東海第二原発 日本原電本店抗議行動・

      第134回東電本店合同抗議

 https://www.youtube.com/watch?v=mgcWHXbHInA

・20241031 田中一郎氏『「脱原発」と「脱炭素」:

            エネルギー革命をどう乗り切るか』

https://www.youtube.com/watch?v=lb9jOHpp4eQ

・20241025 UPLAN 山崎裕待氏「声を上げることの意味~総選挙直前で

 ヤジ排除問題を考える~」

 https://www.youtube.com/watch?v=sIdYROIBzOg

・20241019 UPLAN【後半】板垣雄三

 「つながり会う世界~とらえ返しの焦点=パレスチナ

 https://www.youtube.com/watch?v=msLxocSEyWU

・20241019 UPLAN【前半】板垣雄三

 「つながり会う世界~とらえ返しの焦点=パレスチナ

 https://www.youtube.com/watch?v=BfLvkoDRhDc

☆広瀬 隆…私のYouTube「ロックフェラー財閥シリーズ第26話」で

 5月5日、「チェルノブイリ原発事故と放射能の基礎知識」を掲載。

 https://youtu.be/rRg2bq8B-Dk

ソ連の“ウラルの核惨事”と“キューバ・ミサイル危機”大事件に

 ついては「ロックフェラー財閥シリーズ第25話」

 https://youtu.be/6g2-jh1J9JU

・“スリーマイル島原発事故”の被害とイギリスの“ウィンズケール

 再処理工場”による海の汚染は「ロックフェラー財閥シリーズ第24話」

 https://youtu.be/4XFzySIQi10  ぜひ、ご覧下さい。

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☆ひきつづき、たんぽぽ舎のメールマガジン=「地震原発事故情報」

 へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。

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☆《事故情報編集部》より

 2024年2月中旬から、『月曜、水曜、金曜、土曜』の週4回の発信と

 なりました。「火曜、木曜」の発信しない日でも「緊急事態」の場合

 は、発信することもあります。

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出し

 よりも2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、

 どの団体・グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先

 など必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

5.【読者からのつぶやき】(仮)

 ☆字数は2から4行位(70文字から140文字程度)、

  タイトルも付けて下さい。

 ☆テーマ:原発関連、「今、悩んでいること、困っていること」、

  ガザへの思い、ウクライナについて、政治の腐敗について、

  武器輸出問題、パンデミック条約…等々

 ☆投稿者名は、ペンネームも可能です。名前の後ろにかっこで

  在住県名を入れて下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 別アドレス < tanpopo3238@yahoo.co.jp > です。

 なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上、全て掲載できない場合も

 あります。ご了解下さい。

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 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページの

  「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

  たんぽぽ舎の通常アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」か、

  別アドレス < tanpopo3238@yahoo.co.jp >へお送り下さい。

 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例が

  あります。

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一般社団法人 たんぽぽ舎  月曜~土曜13:00~20:00オープン、

              日曜・休日はお休みです。

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