たんぽぽ舎です。【TMM:No5085】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No5085】

2024年9月20日(金)地震原発事故情報−

              5つの情報をお知らせします

                    転載・転送歓迎

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★1.日本の電力需要は年率1%程度で減少する(「日経クロステック」)

  発電所を増設する必要はない    (上)(2回の連載)

  原発推進の理由で経産省を代弁するような河野太郎

                 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

★2.「老朽被災原発」東海第二原発動かすな!

  防潮堤欠陥工事の隠ぺい許すな!

  「東海第二原発いらない一斉行動」第13波

  9/14新宿アルタ前 街頭宣伝に参加

                岡田俊子(脱被ばく実現ネット)

★3.米国で34年ぶりの原発建設に大混乱

                上岡直見(環境経済研究所代表)

★4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

  ◆10月ふぇみゼミ謝花直美さん

   「沖縄を知るはじめの一歩−沖縄戦・基地・生活」全5回講座

★5.新聞より4つ

  ◆原発は災難つづき まるで転落の始まり  沈思実行(209)

   鎌田 慧(ルポライター

             (9月11日「週刊新社会」第1370号より)

  ◆規制委、石渡委員が退任 原発60年超反対・敦賀再稼働は不可

   「障壁」なき後、審査の行方は 判断の独立性に厳しい目

         (9月19日「東京新聞」朝刊2面「核心」より抜粋)

  ◆リメンバー9・11 大矢英代カリフォルニア州立大助教授)

       (9月16日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)

  ◆【近事片々】より

   ・名古屋高裁、警察の行き過ぎた個人情報収集に「違法」。

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※10月12日(土)第3回目の藤原寿和さん講座は

 講師の都合で中止とさせていただきます。大変申し訳ありません。

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※9/22(日)東海第二原発が危ない!防潮堤欠陥工事を中止せよ!

 第13波一斉行動…たんぽぽ舎の行動案内

 日 時:9月22日(日)14時より15時15分 (雨天決行、荒天中止)

 場 所:JR御茶ノ水駅…お茶の水橋口改札前と聖橋口改札前の2ヵ所

 内 容:リレートーク、ビラ配布、横断幕・ノボリ旗でアピール

     新署名「再稼働はダメ、廃炉を求める!」など

  ※雨天の場合は、スタンディングや横断幕など可能な方法で

   おこないます。

  第13波一斉行動の呼びかけは「東海第二原発いらない!

  首都圏ネットワーク」です。

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※9/25(水)「日本の裁判所はこうしたら変えられる」

 お 話:田中一郎さん

 日 時:9月25日(水)18時30分より20時30分

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:800円(資料代含む)

 ◇予約受付中

  たんぽぽ舎 電話 03-3238-9035 か「ヤフーメール

  <tanpopo3238@yahoo.co.jp> あてに、ご氏名と電話番号を

  お知らせ下さい。受付番号をお伝えいたします。

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※10/2(水)2つの申し入れ・抗議行動にご参加を!

        2つの行動=定例は第1水曜です。

1.第75回日本原電本店抗議行動

  東海第二原発の防潮堤は「設計も施工も」無理とごまかしだらけ

  欠陥工事による防潮堤は大地震・大津波に役立たず

  小手先の補修工事でなんとかなるものではない

  日本原電は再稼働をあきらめ、いますぐ廃炉を決めよ!

 日 時:10月2日(水)17:00より18:00

 場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)

     JR秋葉原駅より5分、銀座線末広町駅4番出口より4分

             ※北ビルです!南ビルではありません!

 主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549

 協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」 

  ☆第76回は、11月6日(水)17:00より18:00です。

2.「第133回東電本店合同抗議行動」

  放射能汚染水海洋投棄を中止せよ! 柏崎刈羽原発を再稼働するな!

  東電は2200億円の原電支援するな!

  東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 日 時:10月2日(水)18:45より19:45

 場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)

 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947

      「たんぽぽ舎」 03-3238-9035

 賛 同:東電株主代表訴訟など141団体

  ☆第134回は、11月6日(水)18:45より19:45です。

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※10/5(土)学習会

 「東海第二原発敦賀原発2号機を廃炉に追い込む」

 日 時:10月5日(土)14時より17時

 お 話:山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

     山本雅彦(敦賀市原発住民運動福井・

      嶺南センター事務局長)(Zoom参加)

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:800円(資料代含む)

 主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」

 問い合わせ:志田(世話人) 090-9309-6722

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┗■1.日本の電力需要は年率1%程度で減少する(「日経クロステック」)

 | 発電所を増設する必要はない       (上)(2回の連載)

 | 原発推進の理由で経産省を代弁するような河野太郎

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 第七次エネルギー基本計画、通常「エネ基」の改訂作業が経産省で行

われている。

 この中で、大きく問題になるのは、原子力の扱いと再生可能エネル

ギーの位置づけである。

 これまでの「エネ基」では、震災の教訓から「可能な限り原発依存度

を低減する」(第六次エネ基)としてきた。

 ところが、昨年の岸田政権において「脱炭素電源法」が成立した際、

原子力の活用」との方針大転換を行った。

 GX電源法は、具体的には主に次の4つの法令改訂によりできている。

 電気事業法、再エネ特措法、原子炉等規制法、再処理法である。

 これらの法令の改訂を簡単にまとめると次の通り。

1.原子力基本法の改正では、原子力利用の目的、基本方針で「地球温

暖化の防止」と「事故を防止できなかったことを真摯に反省」との言葉

が追加されたうえに、安定供給と脱炭素を口実に原発を活用することな

どを「国の責務」として原子力基本法に明記した。

2.40年を超える長期運転を許可する権限は炉規法から電気事業法に移

された。

 これは許可をする機関が規制委から、推進の経産省に移ることにな

り、「運転期間は40年」「延長期間は20年」としつつも経産大臣が許

可すれば、事業者が予見しがたい事由(震災以降の安全規制に係る制

度・運用の変更や司法判断など)で運転期間の時間から排除すること

で、実質的に60年を超える運転が可能になった。

3.老朽炉の再稼働許可を巡る規制は、これまでの「40年以内に許可さ

れなければ廃炉」の制限がなくなり、

イ.運転開始から30年を超えて運転しようとする場合、10年以内ごとに

「高経年化技術評評価」を行い、

ロ.その結果に基づき長期施設管理計画を作成し、規制委員会の認可を

受けることで60年どころか、もっと長期間運転が可能になった。

 「エネ基」よりも前に、「エネ基」で定めるべき原子力の利活用方針

を法律で規定している以上、岸田政権の原発政策大転換と同様に、「エ

ネ基」においても原子力の利活用推進を掲げてくることが確実だ。

 具体的に今回のエネ基に、どのような文言で盛り込まれ、何を根拠と

してくるのかが、大きな関心事になっている。

[1]河野太郎氏の変節とデジタル化

◎ 原発推進の理由について、ある人の言葉が経産省の主張を代弁して

いるようだ。その人物とは、河野太郎氏。

 もともと自民党内での脱原発派の最左翼と目され、特に核燃料サイク

ル政策を批判して、自身のブログでも「六ヶ所村の再処理工場の稼働に

反対する」と主張していた。

 ところが今回、総裁選挙に立候補するにあたり「脱原発」の自論を撤

回し、超党派の国会議員有志で作る「原発ゼロの会」を立ち上げた立場

からも大転換して、「リプレース(建て替え)も選択肢」と語った。変

わり身の早さというか、みっともないというか、あまりの変節ぶりにあ

きれるばかりだ。

◎ その理由らしきものは記者会見の場で明らかにされたのだが、それ

が「今後予想される電力需要の急騰に対し既存の原発の再稼働でも足り

ない」ということらしい。

 いかにも経産省による「レクチャー」に「説得」された感が大きいの

だが、原発推進側の都合の良い『未来予想』に惑わされる程度では、河

野太郎のレベルもその程度かと、残念に思う。

◎ もっとも、デジタル担当大臣としてマイナンバーカードの押しつ

け、事実上の強制を推進している姿を見ても、今回の変節は予想できた

と思う。

 マイナンバーカードの強制(マイナンバーの強制ではない。マイナン

バーは行政システムの隅々で「強制」的に運用されており、カードを

持っているかどうかで行政の効率が変わるわけではない。)と健康保険

証を一体化することに、いかなる行政上の「効率化」も存在しない。

 表面的な保険証との一体化がなくても番号制度で一元管理は既に完成

している。

◎ こうした「画一的制度の強制」を行うと、むしろ「対応できない」

人への対策を考えて実行しなければならず、行政効率はむしろ落ちる。

 コストもかかる。簡単な話、マイナンバーカードと保険証が一体と

なった状態で、カードを紛失したらどうなるか。

 「特定個人情報の漏えい」と「健康保険証の紛失」に対応する窓口

に、それぞれ緊急に届け出をしなければならない。

 受け取った行政側は、再発行などの手続きを進めるが、直ちに再発行

できるわけではない。通院している人には「資格確認書」を発行する必

要があり大変な手間になるが、マイナンバーカードについては、あって

もなくても市民は大抵は困らないが、悪用されるなどの問題だけが

生じる。

◎ 民主主義とは、多数の権利・利益を守ることではなく、少数者の権

利を擁護することが根幹だ。

 マイナンバーカードを持たず、従来の健康保険証を使いたいという人

の権利を踏みにじってまで強行することで、誰に、どんな利益がある

のか。

 マイナンバーカードと保険証を両立させていかなる不都合があるとい

うのだろうか。これについて河野氏は答えない。(下)に続く

     (初出:たんぽぽ舎月刊ニュース No345、2024年9月号)

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┗■2.「老朽被災原発」東海第二原発動かすな!

 | 防潮堤欠陥工事の隠ぺい許すな!

 | 「東海第二原発いらない一斉行動」第13波

 | 9/14新宿アルタ前 街頭宣伝に参加

 └──── 岡田俊子(脱被ばく実現ネット)

日 時:9月14日(土)16:00より17:00

主 催:脱被ばく実現ネット

「老朽被災原発」東海第二原発動かすな!

防潮堤欠陥工事の隠蔽許すな

東海村の再処理施設も超危険 事故が起これば首都圏は壊滅

避難は不可能 危険すぎる東海第二原発は即廃炉に!

 残暑厳しく むし暑い日でした。

 チラシ配布をしていると、可愛らしい20代前半位の女性が、私に近づ

いてきて、「お疲れ様です。これどうぞ。頑張ってください!」と美味

しそうな飴を一袋プレゼントしてくれました。その上、カンパまで。

 新宿でこんな事は初めてで…まして若者から!

 おじさん、おばさん達が原発はこんなにも危険なんですよ〜という訴

えを聴いていてくれた若者がいるんだ〜となんか感激してしまいました。

 この絶望感の中で参加者の思いは同じ……。

 なんとしても原発をなくし 未来ある若者、子ども達を被ばくから守

りたい!

 街宣が終わった後、参加者の皆さんと差し入れしてもらった飴を分け

合い、疲れも飛んでいきました。

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┗■3.米国で34年ぶりの原発建設に大混乱

 └──── 上岡直見(環境経済研究所代表)

 米国ジョージア州で34年ぶりの原発建設が行なわれている。

 この影響で電気代が高騰し住民が怒りを爆発させている。

 日本企業も参加しているがトラブルに巻き込まれ損害を被っている。

 日本でも新世代原子炉などと言っているが同じことが起きるのでは

ないだろうか。

以下、記事より

原発・出口なき迷走(3)

34年ぶりの原発建設に大混乱 巻き添えになった日本の名門企業

 米南部ジョージア州原発新設が原因で電気料金が急上昇し、市民が

怒りを爆発させている。

 原発大国の米国で34年ぶりに建設許可された原子力業界期待のプロ

ジェクトだったが、予期せぬトラブルで工期や費用が膨らんだ。それは

日本の名門企業を揺るがす事態にも発展した。

米原子力規制委員会(NRC)がボーグル原発3、4号機の増設計画

を承認したのは2012年だった。メーカーは米ウェスチングハウス

(WH)。「AP1000」と呼ばれる改良型の加圧水型軽水炉で、

東日本大震災の際に福島第一原発で起きたような電源喪失事態でも自動

的に燃料を冷却できるなど、高い安全性と効率性を売りにしている。

 「原発ルネサンス(復活)」(米エネルギー省)と期待を集めたもの

の、実際に工事が始まるとトラブルの連続だった。(後略)

                 (9月20日毎日新聞」より抜粋)

https://mainichi.jp/articles/20240918/k00/00m/030/073000c

【補足】ボーグル原発3号機(2023年7月営業運転)、

          4号機(2024年4月営業運転)

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┗■4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

 └──── 

 ◆10月ふぇみゼミ『フェミニズムのためのベーシック講座』第5弾

  謝花直美さん「沖縄を知るはじめの一歩−沖縄戦・基地・生活」

  全5回講座

第1回 10月3日「見える沖縄、見えない沖縄」

第2回 10月10日「琉球・沖縄の歴史 」

第3回 10月17日「沖縄戦を考える」

第4回 10月24日「米軍基地問題を考える」

第5回 10月31日「『沖縄問題』をひらく」

※木曜 19:00-21:00 ※全回オンライン開催

主 催:ふぇみゼミ

詳細・お申込み  https://b5fz2024f.peatix.com/

 沖縄で起こっている米軍基地問題を中心とした「沖縄問題」。

 じっくり考えてみたいけど、なんだかとっつきにくいー、そんな風に

思っていませんか。

 沖縄の新聞は、沖縄戦から基地問題、歴史、文化など幅広い分野を

ニュースとして現在との関連性を示しながら日々伝えています。

 沖縄の新聞記者は誰でも複雑な「沖縄問題」を分かりやすく伝える

プロだといえます。「沖縄問題」を元記者と一緒に学びましょう。

┏┓ 

┗■5.新聞より4つ

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 ◆原発は災難つづき まるで転落の始まり  沈思実行(209)

   鎌田 慧(ルポライター

○ 原発は災難つづき。まるで転落の始まりの様相である。福島(第一)

原発メルトダウン事故から13年たっても、溶けだした核燃料棒はいま

だ圧力容器を破って、格納容器の底で凝固したまま。猛毒デブリ

なって高濃度の放射線を放っている。

○ 8月下旬、2号炉のデブリを採取する作業に入った。といってもた

かだか3mg度を試験的に回収するだけだった。

 ところが、伸縮式のパイプをつなぐ順番をまちがっていた、というこ

とでご破算、延期となった。

 そばにいるだけでも致命的というほどのデブリの量は、880トン以上と

推定されている。廃炉作業の入口で、あえなくダウン。さらにデブリ

の多い3号機、それに1号機も順番待ちの状態だ。

○ 廃炉作業は30年から40年がかかる、といわれている。それさえうま

くいくかどうか、わからない。たとえ、それがうまく行ったにしても、

取り出したデブリをどうするか、それも未定だ。

○ 岸田文雄首相の無知、無謀な「原発回帰」政策にもかかわらず、各

地の原発の再稼働はなかなか進まない。

 東海第二原発は、防波堤工事がいかにいい加減だったか、工事関係者

からの内部告発があってから1年。今のところ再稼働の見通しはない。

○ それに追い討ちをかけたのが、8月上旬の福井県敦賀2号炉の「再

稼働不許可」。

 原子力規制委は原子炉直下に活断層があるとして、再稼働を認めな

かった。

 これで日本原電の敦賀原発は全滅。残るは東海第二だけだが、先行き

の経営は困難になろう。

○ いまのところ、全国の原発27基が再稼働を申請している。かつて建

設された約半分になったが、このうち、再稼働したのが12基だけだ。

 ところが、その使用済み燃料の処分施設としての六カ所村(青森県

の再処理工場は、27回目の延期宣言がされた。

○ 建設開始から31年。こんどは本当だ、こんどは本当だ、との狼少年。

 その完成を誰も信じていない。

 それぞれの原発が、自分の構内に「乾式貯蔵」となりそうだ。

 危険物を他所にやる、という自分勝手が、ブーメランのように返って

くる。           (9月11日「週刊新社会」第1370号より)

 ◆規制委、石渡委員が退任 原発60年超反対・敦賀再稼働は不可

  「障壁」なき後、審査の行方は 判断の独立性に厳しい目

 原子力規制委員会の石渡明委員(71)が18日、任期満了で退任した。

 石渡氏は、岸田文雄政権が進めた原発の60年超運転を可能にする法改

正に伴う規制制度の変更に一貫して反対した。

 地震津波の審査を担当し、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)

を巡っては、原子炉直下の活断層の存在を否定できないとして「再稼働

不可」の結論を導いた。(宮尾幹成、山下葉月)

 石渡氏は東京・六本木の原子力規制庁(規制委事務局)で記者会見し

原子力基本法、原子炉等規制法といった法律を守ることが、使命だと

思って就任した。炉規法の柱だと思っていた『40年ルール』を外してし

まうことに納得できなかった」と振り返った。(中略)

 老朽化した原発の長期運転などに異議を唱えたり、活断層の存在を否

定できないとして敦賀2号機の再稼働を認めなかったりと、原発推進

力にとっては障壁ともなってきた石渡明氏が規制委から退く。

 自民党を中心に原発活用の声が高まる中、今後、規制委が事故のリス

クなどに対し、「安全側」に沿った判断を示していけるのかが問わ

れる。(中略)

 電力会社や政権からの圧力に屈せず、規制委が独立性を持って判断す

るのか、さらに厳しい目が注がれることとなる。(荒井六貴)

         (9月19日「東京新聞」朝刊2面「核心」より抜粋)

 参考

https://www.tokyo-np.co.jp/article/354983

 ◆リメンバー9・11 大矢英代カリフォルニア州立大助教授)

 「リメンバー9・11(米国同時多発テロを忘れない)」。

 毎年9月になると、このキャッチフレーズがメディアや街中で聞こえ

るようになる。

 「忘れるはずがない」と多くの人が言うかもしれない。しかし、事件

から23年が経過した今、9・11を経験していない世代が米国人口の約

30%を占めるようになった。私が授業中に9・11から始まる対テロ戦

争とメディアの問題を話しても、学生たちはぴんとこない。

 映画や教科書の中の話でしかないのだから、当然である。

 さらに、若者たちの間ではソーシャルメディア上の「9・11ミーム

が流行している。倒壊する世界留易センタービルの写真を面白おかしく

加工したものやブラックジョークなどが拡散されている。世代間の危機

と呼ぶべきか。あるいは米国社会が抱えるトラウマを笑いで乗り越えよ

うということなのか。私には判断がつかない。

 ただ、米国市民が9・11から学び取らねばならなかったことは無限

にあったはずだ。ショック状態に陥った社会が愛国心の渦にのみ込ま

れ、戦争へと突き進んだこと。大量破壊兵器などという政府の嘘に騙(だ

ま)されたこと。膨大な市民が犠牲となり、現在の中東の悲劇を招いたこ

と。この瞬間も、同じ構造がガザで起きていること。米国社会と世界が

いま一番、忘れてはならないのは、それらではないか。

       (9月16日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)

 ◆【近事片々】より

 ・超高齢化社会も世知辛く。75歳以上の医療費3割負担、政府が対象

  拡大を検討。現役世代の重荷減らすというが。

 ・人口14億の巨竜も少子高齢化にあえぐ。中国が定年年齢を3〜5歳

  引き上げへ。国民からは反発の声。

 ・名古屋高裁、警察の行き過ぎた個人情報収集に「違法」。

  公安捜査を厳しく批判。

        (9月14日「毎日新聞」夕刊1面より)

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※【動画アップの紹介】

☆三輪祐児さんのユープラン(UPLANpart3)より

  https://www.youtube.com/results?search_query=UPLANpart3

・20240918 UPLAN 井戸川裁判福島被ばく訴訟第30回口頭弁論期日

 https://www.youtube.com/watch?v=mB4NbVCqlOc

・20240911 UPLAN【裁判前街宣・記者会見】

 311子ども甲状腺がん裁判 第11回口頭弁論

 https://www.youtube.com/watch?v=z_TXshjOy1I

・20240824 UPLAN【前半】

 STOP!東海第二原発の再稼働 いばらき大集会

 https://www.youtube.com/watch?v=3RCb69P3WhA

・20240824 UPLAN【後半】

 STOP!東海第二原発の再稼働 いばらき大集会

 https://www.youtube.com/watch?v=An4iMPDKWrE

・20280807 UPLAN 第73回とめよう!東海第二原発 日本原電本店抗議

 行動・第131回東電本店合同抗議

 https://www.youtube.com/watch?v=ZOYN9sjbF1w

・20240729 UPLAN 子どもたちを放射能から守ろう!子ども脱被ばく裁判

第2回最高裁要請行動と学習会

 https://www.youtube.com/watch?v=E14e03hkvEA

・20240703 UPLAN 第72回とめよう!東海第二原発

 日本原電本店抗議行動 第130回東電本店合同抗議行動

 https://www.youtube.com/watch?v=Kk-GXsTFiyQ

・20240625 UPLAN【原子力規制庁院内ヒアリング】

  東海第二原発防潮堤欠陥工事

 https://www.youtube.com/watch?v=lBmPX40JEQM

・20240617 UPLAN 【ヒューマンチェーン・講演・シンポジウム】

          司法の劣化を許さない〜最高裁共同行動

 https://www.youtube.com/watch?v=M3kHSR1PqY8

・20240601 UPLAN 辻野弥生「なかったことにはできない 関東大震災

 知られざる悲劇・福田村虐殺事件」

 https://www.youtube.com/watch?v=fdoN-AfiuCg

・20240518 UPLAN たんぽぽ舎35周年記念講演

 木原壯林さん「老朽原発うごかすな!稼働原発は即時停止を!」

 村上志保さん(東海村村議)「私が東海村で取り組みたいこと」

 https://www.youtube.com/watch?v=1qs20ZxENP0 (約2時間)

☆広瀬 隆…私のYouTube「ロックフェラー財閥シリーズ第26話」で

 5月5日、「チェルノブイリ原発事故と放射能の基礎知識」を掲載。

 https://youtu.be/rRg2bq8B-Dk

ソ連の“ウラルの核惨事”と“キューバ・ミサイル危機”大事件に

 ついては「ロックフェラー財閥シリーズ第25話」

 https://youtu.be/6g2-jh1J9JU

・“スリーマイル島原発事故”の被害とイギリスの“ウィンズケール

 再処理工場”による海の汚染は「ロックフェラー財閥シリーズ第24話」

 https://youtu.be/4XFzySIQi10  ぜひ、ご覧下さい。

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☆ひきつづき、たんぽぽ舎のメールマガジン=「地震原発事故情報」

 へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 2024年2月中旬から、『月曜、水曜、金曜、土曜』の週4回の発信と

 なりました。「火曜、木曜」の発信しない日でも「緊急事態」の場合

 は、発信することもあります。

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出し

 よりも2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、

 どの団体・グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先

 など必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

5.【読者からのつぶやき】(仮)

 ☆字数は2から4行位(70文字から140文字程度)、

  タイトルも付けて下さい。

 ☆テーマ:原発関連、「今、悩んでいること、困っていること」、

  ガザへの思い、ウクライナについて、政治の腐敗について、

  武器輸出問題、パンデミック条約…等々

 ☆投稿者名は、ペンネームも可能です。名前の後ろにかっこで

  在住県名を入れて下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 別アドレス < tanpopo3238@yahoo.co.jp > です。

 なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上、全て掲載できない場合も

 あります。ご了解下さい。

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 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページの

  「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

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