たんぽぽ舎です。【TMM:No4874】
2つの情報をお知らせします
転載・転送歓迎
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★1.JCO臨界被曝事故から24年
再び東海村で原子炉「常陽」が稼働するのか
高濃度ウラン燃料製造工程で起きた臨界事故
山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
★2.配信・新聞より2つ
◆「原発大事故、つぎも日本」ある住職の悔恨の念を伝える小さな
施設(伝言館) 核被害の悲惨さを福島から発信し続ける意味とは
(9月29日10:00「共同通信」より抜粋)
議会でリベラル・小泉勝氏が発言、花角英世知事は「何のこと?」
(9月29日「新潟日報」より抜粋)
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※明日です! 9/30(土)東海村JCO臨界事故(1999年)から24年
臨界事故を忘れない!「追悼と抗議」の集会にご参加を
日 時:9月30日(土)午前10時〜11時
場 所:経済産業省別館前
(飯野ビル側:「経産省前テントひろば」の反対側)
内 容:経過説明
抗議アピール
黙祷(事故発生時刻 10:35〜)
献花−追悼の花を用意します。
よびかけ:たんぽぽ舎
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※10/1(日)10月1日は「都民の日」、首都圏原発について考えよう
樋口英明講演会&パネルトーク
☆予約制となりました
日 時:10月1日(日)13:30〜16:00
お 話:樋口英明(元福井地裁裁判長)
場 所:文京シビックセンター3階会議室 (文京区春日1-16-21)
主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」たんぼぼ舎気付
電話 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797
E-mail stoptokai2.shutoken@gmail.com
資料代:800円(避難者500円) 90名定員
◇予約受付中 …上記E-mailか、電話…小張 090-9108-0464、
横田 080-1135-7672
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※10/4(水)2つの申し入れ・抗議行動にご参加を!
2つの行動=定例は第1水曜です。
1.2024年9月の再稼働はゆるさない!第63回日本原電本店抗議行動
日 時:10月4日(水)17:00より18:00
場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)
※北ビルです!南ビルではありません!
主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549
協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」
☆第64回は、11月1日(水)17:00より18:00です。
2.「第121回東電本店合同抗議」 放射能汚染水海洋投棄を中止せよ!
柏崎刈羽原発を再稼働するな! 東電は2200億円の原電支援するな!
東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
スピーチ3人の紹介
・「東海第二原発は、圧力容器内の試験片がゼロ(全て取り出した)
老朽化の監視不可能−規制委は運転延長を取り消せ」
山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
慎重・反対の意見を切り捨てる乱暴な運営
柳田 真(とめよう!東海第二原発首都圏連絡会)
・核汚染水の海洋投棄に反対する声明の紹介
全米海洋研究所協会が昨年12月に出した
佐々木敏彦(東電本店合同抗議行動実行委員)
日 時:10月4日(水)18:45より19:45
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟など141団体
☆第122回は、11月1日(水)18:45より19:45です。
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※10/7(土)康 宗憲氏5回連続講座 解放と分断、そして平和統一への道
「死刑台から教壇へ」の著者と学ぶ韓国現代史
お 話:康 宗憲(韓国問題研究所代表)
日 時:10月7日(土)14時より16時
会 場:「スペースたんぽぽ」
参加費:800円(資料代含む)
◇予約受付中 たんぽぽ舎 電話 03-3238-9035 か
「ヤフーメール」<tanpopo3238@yahoo.co.jp> 宛てに、
ご氏名と電話番号をお知らせ下さい。受付番号をお伝えいたします。
11/4(土)第4回「平和統一への道…統一運動の歴史」
12/9(土)第5回「最近の朝鮮半島情勢について」
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┗■1.JCO臨界被曝事故から24年
| 再び東海村で原子炉「常陽」が稼働するのか
| 高濃度ウラン燃料製造工程で起きた臨界事故
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
◎JCO臨界被曝事故から24年
茨城県東海村の核燃料加工会社「ジェー・シー・オー(JCO)」の
臨界被曝事故から、9月30日で24年になる。
1999年9月30日午前10時35分頃、日本で初めての大規模原子力災害「
JCO臨界被曝事故」が発生、従業員3名が高線量被曝し、2名がその
後死亡、1名が重傷を負った。
日本で初めて住民に対し避難指示が出され、JCOを中心に半径350m
で避難が実施された。(ただし一部は東海村の境界まで)
周辺住民667人が被曝した事故に対して、東京では毎年数十人が経産省
前に集まって黙祷し、「事故を風化させない」との思いを新たに活動を
続けている。
当時、東海村の村長だった村上達也さんは、この事故を契機に原発を
なくす活動を行うようになった。特に福島第一原発震災後は東海第二原
発の廃炉に向けた活動に尽力している。
現在の山田修村長は職員向けの訓話で「原子力防災への対応は、本村
の重要な責務であり、東海村職員の使命であるということを、次世代の
皆さんにも、しっかり認識していただきたいと思います。」「事業者を
はじめとした関係者が、「安全が何より優先する」という原点を忘れて
はなりません。『安全文化の醸成』には、一人ひとりの自覚が大切です
が、併せて、組織力や現場力の強化という不断の努力がなければ成しえ
るものではありません。」
(JCO臨界事故から24年目を迎えて・東海村HPより)
しかし人口密集地帯の東海村で、東海第二原発、「常陽」の再稼働を
認め、住民避難を含む防災計画を作り、実行することが現実的なのか
どうか、まずそれが検討されなければならない。
JCO事故とは比べものにならない原子炉災害で、全住民を避難させる
必要が生じた場合のことを考えれば、答えは自ずと明確ではないだろうか。
◎JCOとはどのような会社だったのか
原発の核燃料および核兵器開発は、ウラン鉱石を採掘するところから
始まる。
日本にはウラン鉱山は既になく、全量を輸入しているが、鉱石で運ぶ
ことはない。
海外で精錬加工して、ウラン濃縮する直前にある「六フッ化ウラン」(
常温では固体)や、ウラン濃縮と再転換を終えた二酸化ウラン粉末、あ
るいは燃料に加工した燃料集合体など様々な形態で輸入している。言う
までもなく石油と同様、全部輸入資源である。
そのうち、ウラン濃縮を終えた段階の六フッ化ウランを燃料加工でき
る状態の二酸化ウラン粉末にする工程を「再転換」といい、さらに二酸
化ウランを硝酸溶液に溶かして一定の比率(ウラン235の濃縮度)に
加工する工程を「均質・ブレンディング工程」という。
JCOは事故前年に社名を変更しているが、その前は「日本核燃料
コンバージョン」と言っていた。
この名前であれば、コンバージョンはそもそも転換という意味なの
で、直ちに核燃料会社の事故であるとピンときたのだが、最初は「JC
Oの転換棟で事故」の第一報では、誰も核燃料関連事故であるとは思わ
なかったという。
この会社は、通常時は原発の燃料加工で「六フッ化ウランを二酸化ウ
ランに転換する」「転換する際に濃縮度を調整する」という仕事を
行っていた。
しかし事故時は異なっていた。扱っていた燃料(硝酸に溶けたウラン)
は高速増殖実験炉(当時)「常陽」の燃料だった。それが悲劇を生んだ。
◎「常陽」の燃料製造
一般の原発はウラン235の濃度を3から5%で使用する。核燃料の
大部分はウラン238である。
一般に核分裂性ウランと呼ばれる235はわずかしか含まない。これ
が核兵器ならば96%以上の濃縮度は最低でも必要である。
JCOでは、常に原発の燃料である3から5%の燃料を扱う設備が稼
働しており、作業運用もそれに合わせて立てられていた。
ところがJCOは動力炉・核燃料開発事業団(当時)から「常陽」の
燃料の均質化作業を請け負った。これが一般の燃料と異なり、軍事用で
はないウランの最高濃度に相当する18.8%のウラン235の燃料だった。
ウラン濃度が高まれば、核分裂反応が連鎖的に起こる「臨界」に達し
やすい。
それを防ぐには質量管理と形状管理が必要なのだが、JCOは動燃か
ら原発用設備を流用しても問題ないとの技術的な指示により、原発用の
設備を流用して高純度ウランの燃料を均質化することにして、65リット
ル入る「沈殿槽」で40リットルの高濃度ウラン溶液を投入する最中に臨
界に達し、大量の中性子線が発散。
中性子を浴びて最も近くにいた2名が致死量の17〜10シーベルト(人
は4シーベルト浴びればほぼ死ぬとされる)を浴びて、その後死亡、1
名も離れていた場所にいたが3シーベルト被曝し、重症を負っている。
◎被害の規模と影響
最初に臨界が発生した段階で、大量の中性子線が建屋を突き抜けて環
境中にも飛び出した。
その後も臨界は続いた。ほぼ1日、20時間続いたとされる。
臨界を止める方法は、設備には何もなかった。もともと臨界発生など
想定していない。臨界管理は設備の形状と投入するウランの量で厳格に
管理することになっていたので、臨界状態になったときの対処方法など
考えていない。
そのため、建物の外部から接近し、沈殿槽の外周を取り巻く冷却ジャ
ケットから水を抜くための作業を行った。
沈殿槽はほぼ円筒形で、下半分を冷却ジャケットが囲む二重底の構造
となっており、本来は沈殿槽を冷却する目的の水が、今回の事故では中
性子の反射材の役目になっていて、このために臨界が継続していた。
いわゆる「決死隊」が組織され、冷却ジャケットにつながっている配
管のバルブを開けることによって水を抜く作業がJCOの社員により
行われた。
これが功を奏したのか、午前6時30分頃に臨界は止まったとされる。
その作業により、100ミリシーベルトほどの被曝をした従業員がいた。
これは、その後に起きる福島第一原発の「ベントバルブを作動させる
ための決死隊」などを思い起こさせるが、このような事態になっても誰
が、どのような責任で作業を担うのか等の法的整備などはされていない。
◎住民被曝と裁判
東海村の村上村長は、30日15時にJCOから半径350mの住民に対し
て、事故現場から2km離れた村の公共施設である「石神コミュニティ
センター」への避難勧告を行い、150名全員を避難させた。日本で初めて、
原子力災害による住民避難であったが、国や県が判断しないなかで、
村上村長は自らの責任で避難指示を出している。
事故の際、約150m離れた工場で仕事をしていて被曝した大泉昭一・恵
子夫妻が、その後体調不良を引き起こしたことなどでJCOなどを提訴
したJCO臨界被曝事故住民健康被害賠償請求訴訟。
最終的に2010年5月13日最高裁により却下され、敗訴という不当判決
だった。
この裁判で主張された様々な健康影響は、その後の福島第一原発事故
で数十万人が被曝した結果、急性被曝時の症状の多くが再現されてい
る。(鼻血や倦怠感や様々な健康への影響、そしてPTSDなど)
事故の元となったのは高速増殖実験炉「常陽」の燃料製造(均質化)
工程だった。
この原子炉は、原型炉「もんじゅ」の開発のために動力炉・核燃料開
発事業団(現在の原子力研究開発機構)により建設されたものだが、高
しかし「常陽」については、高速炉の開発や核のごみ処理として活用
できるなどとし、再稼働の準備が進められている。現時点では2025年3
月に再稼働をする計画だ。
東海第二原発に加え、通常の原子炉よりも高濃縮燃料を使う「常陽」
にも原子炉災害のリスクはある。
◎24年目のJCO臨界被曝事故の教訓
現在、国は、原子力事故の責任を認め、教訓を引き出すどころか、原
発再稼働、GX法による老朽原発の延命酷使、原子力拡大制度に加え、原
因となった原子炉「常陽」運転再開の準備も進めている。
さらに経済性を失っているプルサーマル強行に加え、その使用済燃料
をフランスに送る計画など、さらに原子力事故の危険性を増す政策をと
りつづけている。
既に終わった計画である高速炉開発や真意不明の核のごみ処理などで
はなく、「常陽」の役割は、核兵器に転用可能な高純度(99%)プルト
ニウム製造にあるとの見方が有力だ。
今すぐ核兵器開発に着手することがなくても、将来そのために必要な
技術を開発しておくこと、それが「常陽」再稼働の目的であると考えられる。
集団的自衛権の行使容認や日米韓にNATO諸国まで加えた台湾有事
対応計画などは20年前には考えもしなかったことだ。
それが現実化しつつあることを考えれば、「常陽」についても、この
先の日本の未来に責任を持つ行動を取る必要がある。
この事故を忘れない、風化させないことが原発事故を防ぐ大切な要素
と考え、9・30臨界事故24周年行動を経産省別館前で実施する。
☆「9・30臨界事故24周年行動」の詳細は、
目次下の案内を参照して下さい。
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┗■2.配信・新聞より2つ
└────
◆「原発大事故、つぎも日本」ある住職の悔恨の念を伝える小さな
施設(伝言館) 核被害の悲惨さを福島から発信し続ける意味とは
2011年の東京電力福島第1原発事故で一時、全ての町民が避難を強い
山あいの宝鏡寺に「伝言館」という小さな施設がある。中に入ると、
壁に飾られた「原発大事故 つぎも日本」のメッセージが目に飛び込ん
でくる。
原発事故に関する説明や、事故後に撮影した町の写真。そして広島と
長崎の原爆被害や、ビキニ水爆実験のパネルもある。
原爆投下から78年。第五福竜丸が被ばくしたビキニ事件は、来年で
ちょうど70年を迎える。原発事故から12年が過ぎた福島にある伝言館の
意味とは。(共同通信=堺洸喜) (後略)
(9月29日10:00「共同通信」より抜粋)
https://www.47news.jp/9923057.html
議会でリベラル・小泉勝氏が発言、花角英世知事は「何のこと?」
新潟県議会は9月28日、9月定例会本会議で代表質問を行った。
東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非に関する花角英世知事の判断に
ついて、反原発を掲げるリベラル新潟幹事長の小泉勝氏が「県民への信
の問い方や時期など、知事は近しい人に伝え始めている」と発言し、議
場をざわつかせる場面があった。 (後略)
(9月29日「新潟日報」より抜粋)
https://www.47news.jp/9923891.html
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※【動画アップの紹介】
☆【拡散歓迎です】
青森市の医師、大竹進さんからの、トリチウムのDNAと遺伝子への
影響についての動画を紹介します。
実は2種類あるトリチウムのうち、有機結合型トリチウムは、食物連
鎖で体内に蓄積し、DNAと遺伝子を傷つけるというお話です。
15分の短い動画に、問題点が完結にまとめられています。
大竹進 大竹整形外科@青森市です。
動画にまとめてみました。拡散歓迎です。
https://youtu.be/4SXcrQLTf3k?feature=shared
☆三輪祐児さんのユープラン(UPLANpart3)より
・20230926 UPLAN 孫崎享「台湾有事と日本外交・日米同盟」
https://www.youtube.com/watch?v=lkGM2-yhneQ
・20230918 UPLAN【集会】「ワタシのミライ NO NUKES & NO FOSSIL
〜再エネ100%と公正な社会を目指して」
https://www.youtube.com/watch?v=xKEb7CeRIXI
・20230918 UPLAN【パレード】「ワタシのミライ NO NUKES & NO FOSSIL
〜再エネ100%と公正な社会を目指して」
https://www.youtube.com/watch?v=2gWy_fbC9Q4
・20230914 UPLAN 黒川眞一
「福島原発事故とUNSCEAR報告:過小評価される放射線被曝」
https://www.youtube.com/watch?v=SWa9uyfm8v8
「汚染水放流の中止を求めて1600km韓日市民徒歩行動」
李元栄さんのお話を聴く夕べ 動画。
・20230911 UPLAN【講演会】
https://www.youtube.com/watch?v=acrHNhRSs2g
・20230826 UPLAN STOP!!東海第二原発の再稼働・いばらき大集会
https://www.youtube.com/watch?v=TY6T7qP5Zio
・20230821 UPLAN 西尾正道「続“複合汚染”医師の目から見た日本の破壊」
https://www.youtube.com/watch?v=NxZQIKTzXBA
・20230819 UPLAN 山崎久隆ゼミ「誰のため・何のための海洋放出か」
「老朽化原発の安全性確保の理屈は成り立つのか」
https://www.youtube.com/watch?v=0KOLAc74PpY
・20230624 UPLAN 広瀬隆「市民運動が知っておくべき過ち」
https://www.youtube.com/watch?v=VGYUHFAG6H8
・20230624 UPLAN 川村晃生「行き詰まるリニア、窮地のJR東海」
ストップリニア!訴訟を原告738名で提訴」
https://www.youtube.com/watch?v=_Hxdel9H-2s
・広瀬 隆…みなさん、「遠い宇宙の彼方から地球にやってくる宇宙線
が、地球上に雲をつくり、それが地球の気温を大きく変化させている」
なんていう突拍子もない話を信じられますか。
『気候変動の宇宙物理学』「第1話」を見て下さい。
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☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・メールマガジン=「地震と原発事
故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致
します。
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