たんぽぽ舎です。【TMM:No4760】地震と原発事故情報−4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4760】

2023年5月8日(月)地震原発事故情報−

             4つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

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★1.石川県珠洲市周辺の地震(震度6強)と

  志賀原発立地地域の住民保護は?

  福島第一原発事故後に策定された政府の原子力災害対策指針の

  運用・問題点

       上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)代表〕

★2.マイクロバスの大きさの小惑星が地球に記録的接近

衛星よりずっと近い上空約3600キロ

今の技術では将来を知るにも限界

「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その486

                  島村英紀(地球物理学者)

★3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

  ◆5/20(土)G7サミット“大本営発表”報道の犯罪−

   戦争を止める権力監視のジャーナリズムを−

   会場:広島弁護士会館(2階) 主催:人権と報道・連絡会

  ◆「フェミニスト・メディア研究の現在」

   講師:田中東子さん 主催:ふぇみ・ゼミ

★4.新聞より2つ

  ◆福島第一の原子炉土台損傷 東電 薄い危機意識

   圧力容器落下時の具体策示さず

           (5月7日「東京新聞」朝刊1面より抜粋)

  ◆【素粒子】より5つ

   ・5類移行・終了宣言を喜びつつ、はて、1年前に政府の有識者

    議が求めたさらなる「多面的」な検証はどうなった? ほか

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※5/10(水)2つの申し入れ・抗議行動にご参加を!

       2つの行動=定例は第1水曜です。

1.2024年9月の再稼働はゆるさない!第58回日本原電本店抗議行動

   茨城県東海第二原発の再稼働工事を止めよ!

 日 時:5月10日(水)17:00より18:00(4月から15分延長となりました)

 場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)

      JR秋葉原駅より5分、銀座線末広町駅4番出口より4分

       ※北ビルです!南ビルではありません!

 主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549

 協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」

  ☆第59回は、6月7日(水)17:00より18:00です。

2.「第116回東電本店合同抗議」放射能汚染水を海へ捨てるな!

  柏崎刈羽原発を再稼働するな!東電は2200億円の原電支援するな!

  東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 日 時:5月10日(水)18:45より19:45

      (4月から開始時間が15分遅くなりました)

 場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)

 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947

     「たんぽぽ舎」 03-3238-9035

 賛 同:東電株主代表訴訟など141団体

  ☆第117回は、6月7日(水)18:45より19:45です。

      (定例は毎月第1水曜)

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※5/11(木)学習会にご参加を!

 徴用工問題は「請求権協定」で解決済みか

 被害者の頭越しで政治決着 国と国の関係が良くなればそれでいいのか

 お 話:矢野秀喜さん

     (強制動員問題解決と過去清算のための共同行動事務局)

 日 時:5月11日(木)19時より21時 18時30分開場

 会 場:「スペースたんぽぽ」  参加費:800円

   ◇予約受付中 たんぽぽ舎 電話 03-3238-9035 か

   「ヤフーメール」 <tanpopo3238@yahoo.co.jp> 宛てに、

   ご氏名と電話番号をお知らせ下さい。受付番号をお伝えいたします。

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※5/20(土)たんぽぽ舎34周年の集い・記念講演

 1.東海第二原発事故で首都圏壊滅−「令和の敗戦」へ

   お話:上岡直見さん(環境経済研究所所長)

 2.茨城における東海第二原発をめぐる住民の運動

   お話:杉森弘之さん(茨城県牛久市・市議会議員)

   14時40分より16時40分 会場:東京学院3F 資料代 800円

  13時30分からは、第35回総会です。

  会員以外の方もオブザーバー参加できます、

  どちらも予約必要です。定員100名

  たんぽぽ舎あて、電話かメールでお問い合わせください。

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※5/22(木)学習会にご参加を!

 台湾有事と自衛隊「命の安全保障」論構築を求めて

 

 お 話:纐纈 厚さん(政治学者 山口大学名誉教授)

 日 時:5月22日(月)18時より21時 17時30分開場

            講師のお話は19時より

 会 場:「スペースたんぽぽ」  参加費:800円

   ◇予約受付中 5/11と同じ方法です

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┗■1.石川県珠洲市周辺の地震(震度6強)と

 | 志賀原発立地地域の住民保護は?

 | 福島第一原発事故後に策定された政府の原子力災害対策指針の

 | 運用・問題点

 └──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)代表〕

◎ 2023年5月5日14時42分頃、能登半島先端付近で地震が発生し石川県

珠洲市震度6強を観測した。

 震源志賀原発から70kmほどの距離だが、局地的な地震だったよう

で、志賀原発が立地する志賀町では震度4で原発の異常は報告されなかった。

 しかし考慮しなければならないのは、福島第一原発事故後に策定された

原子力災害対策指針(以下「指針」)である。

◎ 「指針」は、2012年10月に策定された時点では、立地都道府県で震度

6弱以上の地震が発生した場合は「警戒事態」とされていた。

 警戒事態の判断条件は17項目あり、原子炉の運転中と停止中で分かれ

る項目があるが、地震津波は運転中であるかどうかを問わず該当し、

住民防護のための準備を開始しなければならないと決められている。

 これは原子炉は停止していても冷却機能が失われれば重大事態に至る

という事故の教訓から当然だろう。

 つまり当初の「指針」では今回の地震は警戒事態であり、原子力緊急

事態の始まりである。

◎ ところが「指針」はたびたび改訂されて基準が緩くなり、2017年3

月22日の第8回改訂では、地震津波の対象が都道府県から市町村に

縮小され、今回の地震は警戒事態に該当しない。

 熊本地震でも同じことがあった。

 もし警戒事態に該当すれば福祉施設等では避難を検討しなければならない。

 呼吸器をつけた人の移動準備などはそれ自体が危険である。

 原子力緊急事態とは、放射性物質の放出から始まるのではなく原発

存在自体が具体的危険性と認識すべきである。

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┗■2.マイクロバスの大きさの小惑星が地球に記録的接近

| 衛星よりずっと近い上空約3600キロ

| 今の技術では将来を知るにも限界

| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その486

 └──── 島村英紀(地球物理学者)

 NASA(米国航空宇宙局)は1月26日午後、小惑星が地球の上空約

3600キロをかすめたと発表した。マイクロバスほどの大きさで、直径は

3.5〜8.5メートル。記録に残る中では最も地球の近くを通り過ぎた小惑星だ。

 小惑星は地球の半径よりもずっと近くを通った。テレビなどに使われ

ている静止衛星までの距離の約10分の1という近さだった。だが地球に

衝突する危険はなかった。南米大陸の南端の上空を通過した。

 この小惑星は、ロシア・クリミア半島のナウチニにあるマルゴ天文台

でアマチュア天文家のゲナディ・ボリソフさんが5日前に発見して、

以後、世界中の天文台が観測していたものだ。

 この小惑星は2023BUと名付けられた。なおボリソフさんは2019

年に太陽系外から飛来した「2Iボリソフ」彗星(すいせい)の発見者と

して知られている。

 2013年、17メートルの大きさの小惑星がロシア西南部のチェリアビン

スクに落ちてきた。小惑星は2023DWとほぼ同じ大きさだ。この衝

撃波で東京都の面積の7倍もの範囲で4000棟以上の建物を破壊し、重軽

傷者1500人を生んだ。

 もちろん、小惑星は下を見て落ちてくれるわけではない。都会のよう

な人口密集地だったらもっと大変だった。

 科学者は手をこまぬいているわけではない。地球に近づいている天体

を調べるいくつかの「地球近傍天体観測計画」が動いている。主として

米国と豪州だ。

 だが、チェリャビンスクに衝突した隕石は事前に発見できなかった。

 カナダ・ブリティッシュコロンビア州で2021年にこぶし大の小惑星

住宅の屋根を突き破って就寝中の女性のベッドに落ちてきた。幸いにも

頭に当たることなく、女性は危機一髪で助かった。天井に真新しい穴が

開いていた。もちろんこんな小さなものは地球近傍天体観測の範囲外だ。

 数十メートル以上の天体は、地球の近傍に100万個もある。

 しかし、そのうち発見されているのは1万個ほどにしかすぎないのだ。

 2023DWもアマチュア天文家が見つけるまで誰にも知られないま

ま地球に近づいていた。

 いまの探査技術では将来を知るにも限界があるのだ。Jアラートも、

もちろん対応していない。

 一般的に新たに発見された小惑星は、最初に観測された時点では危険

性が大きそうに見える。

 しかし大抵の場合、地球に対する脅威は追加的な観測が行われれば減

少するものだ。この2023BUも例外ではなかった。

 小惑星の軌道は地球の重力の影響を受けて変化する。

 この2023BUの場合も、地球に大きく接近したために通過後に軌

道に変化が生じた。

 地球に接近する前までは太陽の周りを回る約359日で周回していたが、

通過後はこの軌道が引きのばされ425日で太陽の周りを1周する軌道になった。

 私たちは、将来の大地震や火山噴火だけではない、地球に落ちてくる

小惑星という未知の危険も知らないまま、毎日をすごしているというべ

きなのである。

 私たちは忘れているが、地球には天井がないのだ。

 (島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/

 「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より 3月31日の記事)

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┗■3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

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 ◆5/20(土)G7サミット“大本営発表”報道の犯罪−

  戦争を止める権力監視のジャーナリズムを−

日 時:5月20日(土)午後6時30分〜8時45分

会 場:広島弁護士会館(2階)

    広島県広島市中区上八丁堀2-73 広島弁護士会館2階・大会議室

https://www.hiroben.or.jp/about/#anc01

    広島弁護士会(事務局) TEL:082-228-0230

主 催:人権と報道・連絡会

後 援:同志社大学社会学浅野健一ゼミOB・OG会

第一部・講師:浅野健一(元同志社大学大学院メディア学専攻教授、

共同通信記者)、小山美砂さん(ジャーナリスト、元毎日新聞記者)

第二部・討論者:金鎮湖さん(広島県朝鮮人被爆者協議会会長)、

山田延廣弁護士(広島弁護士会)、浅野、小山

総合司会&第二部コーディネーター:村上薫(『「黒い雨」訴訟』読者)

資料代:500円

 ◆「フェミニスト・メディア研究の現在」

  講 師:田中東子さん

5/26(金)19‐21時 理論:メディア研究においてフェミニズム

果たした役割

6/ 2(金)19‐21時 歴史:従来型のメディアとジェンダー表現

6/ 9(金)19‐21時 技術(1):デジタル・メディアとフェミニズム

6/16(金)19‐21時 技術(2):新しいテクノロジーフェミニズム

6/23(金)19‐21時 実習:フェミニスト・メディアを創ってみる

フェミニズムの知見を用いて、よりよいメディア空間を作っていくための

知識を参加者のみんなで共有していきましょう。

最終回の実習ではフェミニスト・メディアを実際に創作します。

料 金:5回セット 16,000円

申し込み  https://b2fz2023.peatix.com/

主催・問合せ:ふぇみ・ゼミ <femizemi2017@gmail.com>

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┗■4.新聞より2つ

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 ◆福島第一の原子炉土台損傷 東電 薄い危機意識

  圧力容器落下時の具体策示さず

 東京電力福島第一原発福島県大熊町双葉町)の1号機原子炉圧力

容器を支える土台が損傷していた問題を巡り、東電の対応が後手に回っている。

 土台が崩壊し、核燃料が残る圧力容器が落下すれば、高濃度の放射性

物質が新たに放出される恐れがある。

 東電は容器落下の可能性は低いとして、緊急時の対処をどうするか具

体的に示していない。原子力規制委員会も苦言を呈するが、東電の危機

意識は薄い。(小野沢健太) (後略)

 (5月7日「東京新聞」朝刊1面より抜粋)

 詳しくはこちらを

https://www.tokyo-np.co.jp/article/248378

 ◆【素粒子】より5つ

  ・国会議員として憲法生存権を盛り込むなど足跡残した鈴木義男。

   最高裁長官の任命者を内閣から天皇に改め、首相と対等にして

   司法の独立を形で示すことにも腐心した。

  ・約30年後、長官を退いた人物が後輩の審理する大阪空港訴訟に介入

   した疑惑が今明らかに。先人の労を無にする愚。

             (5月2日「朝日新聞」夕刊1面より)

  ・5類移行・終了宣言を喜びつつ、はて、1年前に政府の有識者

   議が求めたさらなる「多面的」な検証はどうなった?。

  ・この3年間に吹き出た問題と改善の提言は、13年前の新型インフル

   終息後の報告書にほぼ網羅されていた。なのに。

  ・検証はおざなり、責任うやむや。この国の為政者の変わらぬ姿に

   ため息つき、ポケットの中のマスクを確かめる。

             (5月6日「朝日新聞」夕刊1面より)

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※【動画アップの紹介】

☆三輪祐児さんのユープラン(UPLANpart3)より

・20230425 UPLAN 後藤政志「原発をやめるべきこれだけの理由:

              老朽化と安全工学」

 https://www.youtube.com/watch?v=IepB1qQf0DA

・20230422 UPLAN 山崎久隆「岸田政権の原発政策大転換の重大問題」

 https://www.youtube.com/watch?v=DHx95Am1UcQ

・20230421 UPLAN 第23回原発いらない金曜行動

 https://www.youtube.com/watch?v=qR-cdk0szXc

・20230328 UPLAN 孫崎 享「台湾有事と日米軍事同盟」(ウクライナ問題)

 https://www.youtube.com/watch?v=Pg0e3aAkGjQ

・20230325 UPLAN 山崎久隆「原子力基本法等の改悪は何を目的と

 しているのか GX法案に潜まされる新たな脅威

 原子力推進を『国の責務』に!!」

 https://www.youtube.com/watch?v=wXtM85mkz5M

・20230321 UPLAN 岸田政権の新たな原発推進政策反対!

 フクシマを忘れない!再稼働を許さない!さようなら原発全国集会

 https://www.youtube.com/watch?v=1uGxjOGDoMU

・広瀬 隆…みなさん、「遠い宇宙の彼方から地球にやってくる宇宙線

 が、地球上に雲をつくり、それが地球の気温を大きく変化させている」

 なんていう突拍子もない話を信じられますか。

 『気候変動の宇宙物理学』「第1話」を見て下さい。

 https://youtu.be/JSD2PyaOEmw

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 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出し

 よりも2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、

 どの団体・グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先

 など必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

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 なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合も

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