たんぽぽ舎です。【TMM:No4096】地震と原発事故情報−4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4096】

2020年12月5日(土)地震原発事故情報−

              4つの情報をお知らせします

                       転送歓迎

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★1.大飯原発の差し止め勝訴 大阪地裁が「地震評価の欠陥」を認める

   原子力規制委は運転許可を取り消せ

                  山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

★2.二酸化炭素変化が気温変化をもたらしたのか?

実は、二酸化炭素変化は気温変化に追従して起こった。

   落合栄一郎さんの「気候変動と原発」(日本語版)

   プレゼンテーションのご案内

              冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

★3.大飯原発訴訟とは 京都地裁や大津地裁でも係争中…ほか

      メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

                 黒木和也 (宮崎県在住)

★4.「小惑星が地球すれすれ通過 観測史上最接近、

   2068年に300メートル級衝突の可能性」    

「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」その374

                    島村英紀(地球物理学者)

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※12/8(火)杉原浩司さん学習会のご案内

 「先制攻撃する自衛隊」でいいのか 軍産複合体の擁護者たちを批判する

 平和外交を不断に進めることこそが重要

 お 話:杉原浩司(すぎはら こうじ)さん

       〔武器取引反対ネットワーク(NAJAT)代表〕

 日 時:12月8日(火)19時より21時  

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円  予約の必要はありません。

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※12/12(土)愼 蒼宇(シンチャンウ)さん学習会のご案内

 1923年9月 朝鮮人はなぜ殺されたか?〜朝鮮植民地支配から考える〜

 お 話:愼 蒼宇(シンチャンウ)さん(法政大学社会学部教授)

 日 時:12月12日(土)19時より21時   

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円  予約の必要はありません。

☆タイトルが更新されています。

 東京新聞の案内では「旧タイトル」のまま掲載されて

    (変更が間に合いませんでした)いました。

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※12/14(月)岩垂 弘さん連続講座第8回にご参加を!

 10回連続講座「日本人は核にどう向き合ってきたか被爆75年、

        核廃絶運動を顧みる」

 第8回「原水禁運動を総括する」

 講 師:岩垂 弘さん(ジャーナリスト・元朝日新聞編集委員)

 日 時:12月14日(月)14時より16時30分  

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円 (予約の必要はありません)

 ☆第9回…2020年1月18日(月)14時より16時30分

  テーマ「世界は再び核軍拡競争へ−日本国民に問われているもの」

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※上記の集会・学習会では「新型コロナウイルス」対策を致します。

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※日刊メールマガジンへカンパのお願い(年2回)

 メールマガジンを継続・発信するため、また首都圏唯一の

 東海第二原発再稼働阻止などのために、ぜひとも皆さまのカンパをお願

い致します。

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┗■1.大飯原発の差し止め勝訴 大阪地裁が「地震評価の欠陥」を認める

 |  原子力規制委は運転許可を取り消せ

 └────  山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

毎日新聞」より

大阪地裁判決(骨子)

関西電力大飯原発3、4号機の耐震性判断に必要な地震(基準地震動)

を想定する際、過去の地震規模の平均値をそのまま使い、実際に発生する

地震が平均より大きくなる可能性を考慮していない。

原子力規制委員会の審議や判断には看過しがたい過誤や欠落があり、不合理。

・規制委が2017年5月に出した設置許可は違法で取り消す。

 今回の訴訟は行政訴訟で、対象は国。すなわち、設置を許可した原子力

規制委員会の決定を取り消すよう求めた訴訟だ。

 原発の基準地震動を設定した数値について原告側が「過小に設定されて

いる」と主張したことについて国側は不確かな部分があることも踏まえて

安全になるよう計算されていて、妥当だと主張していた。

 被告、国は地震動審査ガイドの解釈について「不確かさ」と「ばらつき」

を同一視して、ごちゃごちゃにし、過小な評価になっている。

 以下の書面でもそれが分かる。

 『「基準地震動の策定過程に伴う各種の不確かさは、……必要に応じて

不確かさを組み合わせるなど適切な手法を用いて考慮すること」との規定

は、「合理的な根拠もなく各々のパラメータの不確かさ(ばらつきをやみ

くもに重畳するものではない」とする。そして原子力規制委員会は「認識

論的不確かさと偶然的な不確かさとに分類し、これらを適切かつ保守的に

組み合わせて不確かさを考慮しており、各々のパラメータの不確かさ(ば

らつき)をむやみに重畳して考慮するようなことはしていない』。

(原告準備書面での被告・国側の主張の批判の部分)

 判決は、この点を考慮して、関電が地震動の計算に使用した計算式は、

過去の地震データの平均値に基づいており、実際に発生する地震は平均値

からかけ離れて大きくなる可能性(ばらつき)があったと指摘。

 耐震性を判断する際、想定する地震規模を上乗せして計算する必要(不

確かさの評価)があったのに、関電や規制委が「何ら検討しなかった」と

批判。

 規制委の判断に「不合理な点がある」として設置許可を取り消した。

 (毎日新聞より()補筆は筆者)

 原告側は大飯原発3、4号機の基準地震動は、少なくとも現行の1.34倍

の1150ガルになると主張、耐震性に重大な欠陥があるとしてきた。

 被告・国と関電のコメント

・NHKより、原子力規制委のコメント

 「国の主張について裁判所の十分な理解が得られなかったものと考えて

いる。今後については関係省庁と協議のうえ、適切に対応してまいりたい」

・NHKより関西電力のコメント

 「裁判所に対し大飯原発の安全性について丁寧に説明を行い、理解して

もらえるよう真摯(しんし)に対応してきた。今回の判決については国や

当社の主張を裁判所に理解してもらえず極めて遺憾で、到底承服できるも

のではない。今後、判決内容の詳細を確認し、速やかに国と協議のうえ、

適切に対応していく」

※編集部より

 原告団声明、弁護団声明、判決要旨、判決骨子が美浜の会HPに掲載あり。

 下記URLをクリックすると4文書が出てきます。

 http://www.jca.apc.org/mihama/ooisaiban/hanketu20201204.htm

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┗■2.二酸化炭素変化が気温変化をもたらしたのか?

| 実は、二酸化炭素変化は気温変化に追従して起こった。

 |  落合栄一郎さんの「気候変動と原発」(日本語版)

 |  プレゼンテーションのご案内

 └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

 

○資料(プレゼン)「気候変動と原発

 最近、落合栄一郎さんが「気候変動と原発」というプレゼンテーション

を作成された。

  http://vsa9.blogspot.com/2020/08/blog-post.html

 二酸化炭素変化が気温変化をもたらしたのか?

 実は、二酸化炭素変化は気温変化に追従して起こった。

 ミランコヴィッチサイクル(過去50万年の気温変化)が示すものは氷河

期と温暖期(間氷期)がおよそ10万年のサイクルで繰り返されてきたとい

うこと。現在は温暖期。

 最初に地球温暖化二酸化炭素説を唱えたのは、1979年、マーガレット・

サッチャーだった。

炭鉱ストに手を焼いた彼女は、大量の二酸化炭素を排出する石炭火力から

原発電力への移行を主張した。

二酸化炭素は実は生命にとって不可欠である。

 原発地球温暖化軽減に有効か?

原発二酸化炭素を排出しない」は嘘である。

 原発は全エネルギーの中で最もダーティーなエネルギーである。

 放射線がダーティーの原因で、チェルノブイリ原発事故、福島原発事故

による放射線は人々の健康を蝕んでいる。

 ※少々長いですが(70コマ以上あります)、カラフルでわかりやすいです。

 

○落合栄一郎[オチアイエイイチロウ]さん

 1936年東京生まれ、東京大学工業化学科卒、同大博士課程修了工学博士。

 東京大学助教を退職し、海外へ。

 カナダ、ブリティッシュコロンビア大学トロント大学アメリカ、 

オハイオ州立大、メリーランド大、ジャニアータ大、スウェーデン

ウメオ大、ドイツ、マーブルク大などで、化学の研究教育に携わり、

2005年にジュニアータ大(アメリカ、ペンシルバニア)を退職。

 退職後は、カナダ、バンクーバーに戻り、バンクーバー9条の会、

WorldFederalistsなどの平和/持続可能性問題の組織に関与している。

・著書「原爆と原発」(2012年5月)、「放射能と人体」(2014年3月)、

放射能は人類を滅ぼす」(2017年1月)など

・2016.10.30 に「スペースたんぽぽ」で、脱被ばく実現ネットとの共催

にて講演会「放射線の脅威−放射線は人類を滅ぼす」を行いました。

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┗■3.大飯原発訴訟とは 京都地裁や大津地裁でも係争中…ほか

 |     メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.大飯原発訴訟とは 京都地裁や大津地裁でも係争中

  12/4(金) 16:21配信 「京都新聞

 https://news.yahoo.co.jp/articles/3d96213ebeafc8480f702c56f1524125a37df9cb

2.伊方原発作業員が感染「運営に影響なし」【愛媛】

  12/4(金) 18:30配信 「eat愛媛朝日テレビ

 https://news.yahoo.co.jp/articles/ebcf157f46691883f83712eefbad16e244cbd768

3.宮城知事、月内に福島第1原発視察へ 女川再稼働「順序が逆」批判も

  12/4(金) 11:28配信 「河北新報

 https://news.yahoo.co.jp/articles/128e79d096781dda22af58d1d23c31f89ecb7d39

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┗■4.「小惑星が地球すれすれ通過 観測史上最接近、

 |  2068年に300メートル級衝突の可能性」    

| 「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」その374

 └──── 島村英紀(地球物理学者)

 いままで地球に落ちてきた小惑星や隕石(いんせき)は3万個を超える。

 大きければ地上に落ちて巨大なクレーターを作る。いちばん新しいクレ

ーターは直径1キロ。79万年前、ラオス南部に落ちた小惑星が作った。

 吹き飛んだ破片や粉塵(ふんじん)で地球全体が覆われるほどの規模

だった。

 この規模の小惑星の衝突は100万から500万年に1度の頻度だとされている。

人間が生きている間ならば大騒ぎだ。

 しかし、もっと小さい隕石ならば頻度はずっと高い。2013年までの13年

間に26個の10メートル級以上の隕石が落ちてきた。

 これら大きめの隕石が落ちてくる頻度は、これまで考えられていたより

もずっと高いことが分かってきている。

 2013年にロシア西南部に落ちた隕石は17メートルの大きさだったが、東

京都の面積の7倍もの広い範囲で4000棟以上の建物が壊れ、1500人もが負傷

した。

 もっと小さい隕石も落ちてくる。小さければ大気との摩擦で燃え尽きる

ので安心、とは限らない。

小さくても割れて落ちた例は多い。この7月に千葉・習志野(ならしの)に

落ちた隕石は人のこぶし大だったが、

 いくつかに割れて落ちたことが分かっている。もちろん、当たったら即

死だ。

 この8月に米国航空宇宙局(NASA)は5メートル前後の中型車くらいの小惑

星が秒速約12キロで地球をかすめていたと発表した。

 「2020QG」と名付けられた小惑星で、もっとも近づいた距離は地球の半

径の半分の3千キロだった。地球にぶつからなかった小惑星としては観測史

上最も近づいたものだ。

 多くの通信衛星が周回する高度35000キロの静止軌道よりはるかに低い高

度だった。

 8月の「2020QG」の約一ヶ月後に地球をかすめた小惑星「2020SW」はずっ

と大きく、バスほどの大きさだった。

これは地球接近のわずか6日前に発見された。幸い地球には衝突せず、太平

洋南東部の上空を通過した。やはり静止通信衛星より近かった。

 この小惑星はわずか6日前、そして8月の小惑星は誰にも発見されないま

ま地球に記録的な接近をしたのだ。発見されたのは通過した後だった。

 だが、もっと大きな小惑星が2068年に地球に衝突する危険が示された。

この秋に開かれた米国天文学会のことだ。

 直径は約300メートルあまりの「アポフィス」。これは2029年に最初に

地球に接近し、再度2068年に接近する。

 2029年には地球に衝突することはまずない。しかし「ヤルコフスキー効

果」が軌道を変化させる。

太陽光から来て小惑星から出る熱エネルギーが、小惑星の表面が暖かくな

るのも冷却するのにも時間がかかることによって時間遅れが生まれる。

 この時間遅れによるアンバランスが軌道を変化させるのだ。

 アポフィスにもヤルコフスキー効果が起きていて、重力だけによる軌道

から毎年170メートルずつ、ズレていっている。

 この効果で2068年に地球に衝突する可能性が高まっている。随分先の話

だが、地球に向かって落ちてくる大きな小惑星を回避する方法が、その頃

にはできているだろうか。

   (島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/

 「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より11月20日の記事)

       

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