たんぽぽ舎です。【TMM:No3573】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3573】

2019年2月9日(土)地震原発事故情報−

                5つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

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★1.関電の老朽原発再稼働 半年から9カ月遅れると発表

老朽原発再稼動の延期は、粘り強い反原発運動の成果

  原発は、経済的にも破綻している

           木原壯林(若狭の原発を考える会)

★2.書評

   「除染と国家 21世紀最悪の公共事業」日野行介著(集英社新書

   政府の内部文書をもとに官僚、学者を直撃取材、

   福島第一原発事故・除染のウソを暴く!

   地震の亀裂から為政者の暗部が現れた  「その1」

             冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

★3.九州電力玄海原発乾式貯蔵施設・リラッキング

  事前了解を許さない!

   2/4佐賀県知事九州電力社長・玄海町長要請行動報告

      玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会

★4.女川原発2号機「再稼働の是非問う」県民投票の実現へ 

   約11万人分の署名簿を提出し直接請求…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)    

黒木和也 (宮崎県在住)

★5.新聞より1つ

  ◆ もんじゅ模擬燃料の一部使用せず 作業効率化へ全体の3分の1超

(2月6日福井新聞  7時10分配信)

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※2/13(水)学習会にご参加を!  新ちょぼゼミ

  「徹底検証(2)日欧EPAとメガFTA〜水道事業を外資

  売り渡していいのか」

 講 師:内田聖子さん(アジア太平洋資料センター事務局長)

 日時:2月13日(水)18時より21時   

 会場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 

 参加費:800円

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※2月24日(日)たんぽぽ舎第31回「総会」+「記念講演」と懇親交流会

日 時:2月24日(日)12:30開場      

 第1部 第31回「総会」

 第2部 「記念講演」15時より17時

  講師:村上達也氏 (茨城県東海村前村長)

     『東海第二原発は危険!20年延長・再稼働は異常

      原発固執する日本はとても危ない』

  講師:内田雅敏氏 (弁護士) 『3・1独立運動を建国の礎とする

    韓国とどう向き合うか』

第3部 懇親交流会

会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)  

         (総会も含め、会員以外の方も歓迎です)

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┗■1.関電の老朽原発再稼働 半年から9カ月遅れると発表

| 老朽原発再稼動の延期は、粘り強い反原発運動の成果

 | 原発は、経済的にも破綻している

 └──── 木原壯林(若狭の原発を考える会)

 関電は、今年9月から来年にかけての老朽原発再稼働を画策してきましたが、

2月4日、この計画は半年から9カ月遅れると発表しました。一昨年のクレー

ン倒壊事故による安全対策工事の遅れや使用済み燃料プールの耐震化工事

の長期化が理由です。この延期によって、1080憶円の減収になると報道さ

れています。

 この老朽原発再稼動の延期は、見方によっては、粘り強い反原発運動の

成果ともいえます。

 今、圧倒的な脱原発、反原発の民意と、それに後押しされた大衆運動の

展開のために、膨大な費用をかけて安全対策を施さなければ、原発を稼働

させることができなくなり、安全対策費がとくに膨大な老朽原発廃炉

追いこまれています。そのため、福島原発事故当時、国内に54基あった稼

働可能な原発は、33基にまで減少しています。

 脱原発、反原発の大衆運動は、国内だけでなく世界にも拡がり、世界的

にも安全対策費を高騰させ、最近では、三菱がトルコでの原発建設を断念

し、日立がイギリスでの原発建設計画を凍結するに至っています。

 安倍政権は、海外での原発建設を「インフラ輸出の柱」として推進して

きましたが、その妄想の全てが頓挫したことになります。原発は、経済的

にも破綻しているのです。このことは、大西経団連会長の新年からの右往

左往の発言にも象徴的に表れています。

 まともに工事計画を立てる能力もなく、トラブル続きの関電に老朽原発

を安全に運転できるはずがありません。さらに、脱原発・反原発の行動を

強化して、老朽原発の稼働を阻止しなければなりません。

 老朽原発の再稼動の延期で、手綱を緩めることなく、さらに追撃し、原

発全廃を勝ち取りましょう!

 40年超え運転を阻止すれば、美浜町からは即時、高浜町からは6年後に、

おおい町からは14年後に、原発がゼロになります。すなわち、2033年には

若狭の原発を全廃できます。

 「原発うごかすな実行委員会@関西・福井」は、3月24日に原発現地の高

浜町で、老朽原発全廃を目指す「現地全国集会」を、また、5月19日には

「関電包囲全国集会」を大阪で開催します。これらの集会は、今までとは

格段に大きな規模で開催したいと考えています。

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┗■2. 書評

 |  「除染と国家 21世紀最悪の公共事業」日野行介著(集英社新書

 |  政府の内部文書をもとに官僚、学者を直撃取材、

 |  福島第一原発事故・除染のウソを暴く!

 |  地震の亀裂から為政者の暗部が現れた  「その1」

 └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

目 次

 序 章 除染幻想−壊れた国家の信用と民主主義の基盤

 第一章 被災者に転嫁される責任―汚染土はいつまで仮置きなのか

 第二章 「除染先進地」伊達市の欺瞞

 第三章 底なしの無責任−汚染土再利用(1)

 第四章 議事録から消えた発言−汚染土再利用(2)

 第五章 誰のため、何のための除染だったのか

 第六章 指定廃棄物の行方

 あとがき 原発事故が壊したもの

◎ 東日本大震災による、福島第一原子力発電所の過酷事故によって、福

島県の大部分と東北・関東地方の一部地域は、住民が避難しなければ健康

を維持できない状態になりました。

 それまでの法律体系で追加被ばく線量年間1ミリシーベルトを上回ると

見られる地域です。

 しかし政府はすかさず「緊急時」であることを理由に年間20ミリシーベ

ルト以上の地域を避難すべきとする国策(超法規的政策)を決めて有無を

言わさず実行しました。

 それは、被ばく軽減の手段として根本的な対策である避難を最小限にす

るために、除染をするから避難は必要ないという政策でした。

◎ 地表の土をはぐ土木作業を中心とする「除染」を国に先駆けて手がけ

たのが伊達市でした。

 主導したのは、後に除染の功績が評価されて、原子力規制委員会の初代

委員長に就く田中俊一氏でした。田中氏を中心とする「専門家」集団は事

故直後まず飯館村に入って、民家の除染実験に着手しましたが、思ったほ

ど効果が現れず、伊達市に転戦したそうです。

 「除染先進地」として知られる福島県北部の伊達市では、多くの市民が

自主避難をしない、むしろ自主避難ができないという事情のもとで除染期待しま

した。

 特措法(放射性物質汚染対策特別措置法)に基づけば、年間1ミリシー

ベルトの基準値を上回る土地が除染の対象となる。

 環境省は年1ミリシーベルトを空間線量率に換算した値が毎時0.23マイ

クロシーベルトに当ると決めたので、福島県内の多くの市町村は毎時0.23

マイクロシーベルトを超える宅地を前面除染している。

 しかし伊達市は独自の解釈に基づく除染計画を策定した。

 A地区(特定避難勧奨地点など年20ミリシーベルトを超える地区)とB

地区(年間5ミリシーベルト超)およびC地区(年間1ミリシーベルト超)

の3エリアに分け、A地区から優先的に除染していくとした。

 市全体の70%を占めるC地区は2013年後半に行なわれたが、表土を除去

したのは地表から1cmで毎時3マイクロシーベルトを超える「ホットス

ポット」(雨どいの下)だけで、他の市町村と違って表土の全面除去はし

なかった。

◇3/18(月)学習会にご参加を!

 「除染と国家 21世紀最悪の公共事業」

 お 話:日野行介 (毎日新聞社特別報道グループ)さん

 日 時:3月18日(月)19時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

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┗■3.九州電力玄海原発乾式貯蔵施設・リラッキング

 |  事前了解を許さない!

 |  2/4佐賀県知事九州電力社長・玄海町長要請行動報告

 └──── 玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会

 九州電力玄海原発の使用済み核燃料の「乾式貯蔵施設」建設と貯蔵プ

ール「リラッキング」工事を国に申請したことについて、佐賀県知事と玄

海町長に事前了解をしないよう求め、また、九電社長には撤回を求めて、

2月4日、佐賀・福岡・大分の13団体で要請を行ってきました。

 「搬出先」としている青森県六ケ所村の再処理工場はいまだ完成してお

らず、玄海の乾式施設で貯蔵した後で搬出できる保証はありません。

 このままでは、猛毒の「核のごみ」が玄海の地に永久にとどめおかれる

ことになりかねません。

 先の見通しがまったくないもとで、稼働を推進・容認してきた無責任な

三者に対して、稼働中止を求めました。

  要請質問書・くわしい行動報告はコチラ

https://saga-genkai.jimdo.com/2019/02/05/a/

(玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会

メールニュース 2019年2月6日発行(2019年第2号)より抜粋)

 ☆「リラッキング」:使用済み燃料の貯蔵能力を増強するために、使用

済み燃料プール内で核燃料を貯蔵するラックの間隔を狭くして収納密度を

高めること。

   (デジタル大辞泉より)

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┗■4.女川原発2号機「再稼働の是非問う」県民投票の実現へ 

 |  約11万人分の署名簿を提出し直接請求…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.女川原発2号機「再稼働の是非問う」県民投票の実現へ 

  約11万人分の署名簿を提出し直接請求

   2/8(金) 19:30配信 仙台放送

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190208-00000006-oxv-l04

2.原発事故から8年…数値が物語る日本「放射能」汚染の実態

  2/8(金) 6:05配信 女性自身

  https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190208-00010001-jisin-soci

3.第1原発・全作業員「廃炉」アンケート...雇用や健康の影響不安

  2/8(金) 10:51配信 福島民友新聞

  https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190208-00010005-minyu-l07

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┗■5.新聞より1つ

 └──── 

 ◆ もんじゅ模擬燃料の一部使用せず 作業効率化へ全体の3分の1超

 高速増殖原型炉もんじゅ福井県敦賀市)の廃炉作業を巡り日本原子力

研究開発機構が、炉心から燃料を取り出した後、代わりに装荷する模擬燃

料のうち全体の3分の1超に相当する124体分を、作業効率化のため装荷し

ない方針を固めたことが2月5日分かった。模擬燃料装荷を一部にとどめ

ることで、2022年末までの燃料取り出し完了の確実性を高める。

 この方針を含む燃料取り出し工程の見直しについて、8日に開かれる原

子力規制委員会のもんじゅ廃止措置監視チーム会合で報告する。 (中略)

 規制委が18年3月に認可した廃止措置計画は、47年度までの30年間。22

年末までを第1段階とし、炉心と炉外燃料貯蔵槽にある計530体の燃料を

水プールに移す。昨年末までに100体を終える予定だったが、トラブルが

相次いで計画通りに進まなかった。このため原子力規制委員会は22年末

までの工程を精査するよう求めている。 (中略)

 取り出し作業開始から警報が鳴った回数は延べ約200回に及んだことも

報告。このうち取り出し工程に大きな影響を与えた、燃料のつかみ具に

冷却材ナトリウムが付着することによる開閉異常警報への対策も盛り込

んだ。こまめに爪を動かしたり、配管を加温して乾かしたりしてナトリ

ウムが固まるのを防ぐ。

 規制委は炉心と水プールの中間地点にある炉外燃料貯蔵槽を経由せず、

直接燃料を取り出せないかも検討を求めていたが、「工程短縮効果は小

さく、メリットは少ないと考えられる」と結論づけた。ただ規制委は説

明が不十分として、根拠の明確化を求めている。

    (2月6日福井新聞  7時10分配信)

   https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/791272

   

   

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☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出し)

 及び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

「投稿」の送付先はたんぽぽ舎のアドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

なお、お送り頂いた投稿は紙面の制限上掲載できない場合もあります。

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  ガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

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たんぽぽ舎です。【TMM:No3572】地震と原発事故情報−6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3572】

2019年2月8日(金)地震原発事故情報−

               6つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

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★1.2/6東海第二原発を動かすな!日本原電本店へ新年第2波抗議

   再稼働のための工事やめよ、群馬・茨城からも参加者

  柳田 真(たんぽぽ舎、

            とめよう!東海第二原発首都圏連絡会)

★2.東電は日本原電(東海第二原発)への債務保証をするな!

   柏崎刈羽原発の再稼働認めない!規制委員会おかしいぞ!

   東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

   原発事故避難者の住居を奪うな!

   放射能汚染水止めろ!トリチウム汚染水を海へ捨てるな!

   汚染水は2020年11月頃満杯になる

   2/6第65回東電本店合同抗議の報告

   渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)

★3.書籍紹介 鈴木絹江著

   「放射能に追われたカナリア〜災害と障がい者の避難」

   ロシナンテ

★4.大手の送電網支配が続く限り日本の電力は大規模集中型のまま。

  地域分散型の再生エネの障害になる…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

   黒木和也 (宮崎県在住)

★5.国に法改正要望へ−柏崎市長、避難経路検証受け…

  メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)

   金子 通 (たんぽぽ舎会員)

★6.新聞より1つ

  ◆参院選原発ゼロで野党一本化を」小泉元首相、本紙に

                 (2月8日東京新聞朝刊1面より)

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※ 明日です! 2/9(土)学習会にご参加を!

  「自然災害と原発から命を守るには」

   〜今そこにある危険とどう向き合うか〜

お 話:守田敏也さん(市民環境研究所理事・

篠山市原子力災害対策検討委員会委員)

 日 時:2月9日(土)19時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

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※2/13(水)学習会にご参加を!  新ちょぼゼミ

  「徹底検証(2)日欧EPAとメガFTA〜

   水道事業を外資に売り渡していいのか」

 講 師:内田聖子さん(アジア太平洋資料センター事務局長)

 日 時:2月13日(水)18時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

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┗■1.2/6東海第二原発を動かすな!日本原電本店へ新年第2波抗議

 |  再稼働のための工事やめよ、群馬・茨城からも参加者

 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎、

            とめよう!東海第二原発首都圏連絡会)

◎東海第二原発を動かすな!20年運転延長反対−日本原電本店へ新年第2波

抗議行動が2月6日(水)夕方、東京都千代田区神田美土代町の日本原電本店

前で開かれた。

 2019年に入って、1月9日につづく第2波抗議行動。「再稼働阻止全国

ネットワーク」と「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」の共催です。

 午前中の雨が、夕方にはやんでくれて助かる。

◎久保さんの司会で発言者は次の通り。

 沼倉さん、柳田、群馬の方、横浜市の方、鴨下さん、川崎の池田さん、

「ハガキで抗議」の内海さん、千葉の永野さん、他。コールは中村さん、

武笠さん。

 再稼働のための工事はやめよ(「20年運転延長のための再稼働はやめた」

と日本原電が宣言したあとなら工事に反対しない)、オンボロの老朽原発

廃炉にせよ、などのコールがひびいた。

 柳田は、1月30日の「再稼働阻止全国ネットワーク」の拡大会議で出さ

れた意見をまとめた形で述べた。

 「東海第二原発は再稼働のための工事はやめよ」茨城へ東京圏からビラ

まきに行こう−関西の皆さんの「アメーバ行動」(いくつものグループによ

るビラまきとハンドマイクによる宣伝)をまねて、茨城の5市1村を中心に

ビラまきに行こう。

 東海第二原発(110万kw)は茨城の問題だけでなく、東京圏の問題だ。

 赤字会社の日本原電は資金がないのに、工事費を東電から借りて工事す

るのは許せない、税金で成り立っている東京電力が赤字会社の借金の保証

人になる資格はない、と訴えました。

 終了後、多くの人が東電本店合同抗議行動(第65回、毎月第1水曜日

実施)へ移動しました。

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┗■2.東電は日本原電(東海第二原発)への債務保証をするな!

 |  柏崎刈羽原発の再稼働認めない!規制委員会おかしいぞ!

 |  東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 |  原発事故避難者の住居を奪うな!

 |  放射能汚染水止めろ!トリチウム汚染水を海へ捨てるな!

 |  汚染水は2020年11月頃満杯になる

 |  2/6第65回東電本店合同抗議の報告

 └──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)

◎本抗議の様子は、たんぽぽ舎新HPでご覧下さい。

新HP http://www.tanpoposya.com/ サブメニュー「東電本店合同抗議」

立春が過ぎたと言え、厳しい寒さの中、2月6日(水)17時から17時45分

まで、「とめよう!東海第二原発20年運転延長・再稼働ゆるすな!日本原電

本店抗議行動」(都営新宿線「小川町」駅B6出口より2分)が、「とめよ

う!東海第二原発首都圏連絡会」と「再稼働阻止全国ネットワーク」の共催

で行われた。参加者は約60人。

〇引き続き、東京電力本店前で「日本原電(東海第二原発)の債務保証をす

るな!東電は福島第一原発事故の責任をとれ!柏崎刈羽原発再稼働するな!

原発事故避難者の住居を奪うな!」のコールが鳴り響いた。

多数のノボリ旗と横断幕が、多くの人の協力で、東電に向けて掲げられた。

呼びかけは、「経産省前テントひろば」と「たんぽぽ舎」であり、133の

賛同団体と共に、第65回東電本店合同抗議行動が行われた。

参加者は約65人。

〇まず、川崎市の男性から、東電福島第一原発事故に伴う「放射能汚染水

問題」に関するスピーチがあった。今年1月末の福島第一原発敷地のタンク

内貯留水は約113万トンで、貯留タンク容量の上限は126万トンなので、残り

の容量は13万トン。

 放射能汚染水は、月平均で6,000トン増加するので、2020年11月頃には

満杯になるという危機的な状況です。

 数年前、ロシア外務省の広報官が「放射能汚染水の海洋放出反対」の声明

を出した。

 昨年は、韓国でも「放射能汚染水の海洋放出」に抗議する行動が始

まった。

 また、最近の東電主催の記者会見では、米ワシントンポスト紙の記者が

放射能汚染水問題」について質問していた。

 さらに、国際環境団体の“グリーンピース”が、「放射能汚染水問題」

に関する報告書を出している。このように、“放射能汚染水問題”は、重大

な国際マターになっている。

 ところが、日本国内では、「放射能汚染水問題」に関して市民の関心が

高くない。

 今後は、外国とも連帯し、「放射能汚染水の海洋放出」に対して、反対

の声を挙げて行きましょう。

 たんぽぽ舎の柳田氏から、「東電のお金融通(借金の保証)」がないと日本

原電東海第二原発は工事ができない。税金で成り立っている東京電力

他社(日本原電)の借金の保証人になるのは大まちがいの話と、茨城県

「ビラまきに行こう」、東海第二原発再稼働のための工事反対のビラまき

に行こう…のアピールがなされた。

 続いて、日本音楽協議会による音楽での抗議が行われた。

 さらに、「反原発自治体議員・市民連盟」と「民間規制委員会・東京」

による東電本店申し入れ行動が行われた。

 最後に、ドンパン節と多摩川太鼓の演奏で締めくくり、19時40分に終了。

 カンパ活動を行い、16,048円が寄せられました。

ご協力、ありがとうございます。

抗議終了後、有志10人による懇親交流会が、近隣の居酒屋で和やかに

行われた。

◎次回、第66回の東京電力本店合同抗議は、東電福島第一原発事故から

丸8年になりますので、特別版 (追悼と東電抗議)で開催します。

日 時:3月10日(日)13時より14時30分

場 所:東京電力本店前(東京都千代田区内幸町)

            JR・地下鉄「新橋」駅徒歩5分、

             地下鉄三田線「内幸町」駅徒歩3分

 呼びかけ:「経産省前テントひろば」、「たんぽぽ舎」

◎当日は後段で、「とめよう!東海第二原発20年運転延長・再稼働

ゆるすな!日本原電本店抗議行動」が、「とめよう!東海第二原発

首都圏連絡会」の主催、「再稼働阻止全国ネットワーク)の協力で

行われます。

日 時:3月10日(日)15時30分から

場 所:日本原電本店前(都営新宿線「小川町」駅B6出口より2分)

こちらにもぜひご参加下さい。

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┗■3.書籍紹介 鈴木絹江著

 |  「放射能に追われたカナリア〜災害と障がい者の避難」

 └──── ロシナンテ

 福島県田村市から京都へ避難した鈴木絹江さんは障害者です。絹江さん

は、いろんな差別を受ける中、持ち前の明るさで生き抜いてきました。

 そして田村市船引で障害者介護の事業所を立ち上げました。2011年春、

そんな絹江さんを東電福島第一原発事故が襲います。残るべきか、避難す

べきか。悩みます。

 とりあえず避難だ!と事業所の利用者、スタッフと共に新潟へ避難し

ました。そして一旦、船引へ戻り、再度、京都へ避難します。

絹江さんの人生は波乱万丈です。

 若いころ、お連れ合いと農業を始めます。すごい山の中での生活。

若いからこそできるトンでも人生。人間のたくましさを唄えあげた

本です。そして原発震災の不条理が良く分かります。

是非、ご購読を!

放射能に追われたカナリア〜災害と障がい者の避難」

発行:解放出版社 1300円+税

ご注文は書店、アマゾンへ。ロシナンテ社でも取り扱っています。

ロシナンテ社 〒606-8186 京都市左京区一乗寺南大丸町9-203

             TEL & FAX 075-406-7791

お問い合わせメールはこちらまで!e-mail:musub@big.or.jp

HP:http://www9.big.or.jp/~musub/

┏┓ 

┗■4.大手の送電網支配が続く限り日本の電力は大規模集中型のまま。

 | 地域分散型の再生エネの障害になる…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.送電支配 地域電力阻む バイオガス発電を接続拒否

大手の送電網支配が続く限り日本の電力は大規模集中型のまま。

  地域分散型の再生エネの障害になる

  2月7日東京新聞朝刊2面「原発のない国へ 再生エネの岐路」5

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201902/CK2019020702000144.html

2.小泉元首相「進次郎、力を付けないと反旗翻せない」

  2/7(木)17:51配信「産経新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190207-00000555-san-pol

┏┓ 

┗■5.国に法改正要望へ−柏崎市長、避難経路検証受け…

 | メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)

 └──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

 ◆国に法改正要望へ−柏崎市長、避難経路検証受け

 柏崎市桜井市長は6日の定例会見で、東京電力柏崎刈羽原発の事故に

伴う夜間降雪時に避難する場合を想定して行った経路の点検結果に基づき、

3月上旬にも国に原子力災害対策特別措置法改正を要望すると明らかにし

た。除雪体制の強化や必要な財源確保を求める。

 桜井市長や市幹部らは1月28日夜に上越市までの避難経路往復を車で

走行し、積雪で道幅が狭くなった状況などを確認した。

 会見で市長は「雪崩の跡もあり、避難道路を通行できなくなる恐れがあ

る」と説明した上で、「自衛隊のヘリなどによる輸送も考えなければなら

ない」と指摘した。「降雪時の夜の状況を国に見てもらうのが点検の趣旨

だ」と述べ、結果を説明して除雪体制の強化に向け法改正を求める

とした。(後略)

(2月7日「新潟日報」より抜粋。紙面のみでネット上に掲載なし)

┏┓ 

┗■6.新聞より1つ

 └──── 

 ◆参院選原発ゼロで野党一本化を」小泉元首相、本紙に

 小泉純一郎元首相(77)が本紙のインタビューに応じ、安倍政権の原発

策を批判した上で、夏の参院選に関し「野党は原発ゼロを旗印にして、

(改選一人区で)候補者を一本化すべきだ。そうすれば大きい影響を与

え、面白い選挙になる。ばらばらにやっても自民党に勝てない」と語った。

 小泉氏は自民党の元国会議員で、自民党脱原発を促しているが、原発

政策の転換に踏み切らないため、野党側に結集を促した。

 安倍政権が成長戦略と位置づける原発輸出に関しては「国内で再稼働で

きないから輸出に活路を見いだそうとしている。でも、トルコもベトナム

もイギリスもだめ。原発政策は八方ふさがりだ」とした。

 原発を再稼働させる問題については「経済産業省原発について、安全

だ、コストが安い、二酸化炭素を出さないクリーンエネルギーだというが、

この理屈は全部崩れている。しかも、危険な核のごみを出す。千年、万年、

危険は続く。その処分場は一つもない」と語った。

 さらに「安倍晋三首相が原発ゼロを決めたら自民党は反対しない。

国民的な事業として自然エネルギー拡大に向かっていける。そういう

チャンスを逃している」と話した。

 インタビューは5日午後、東京都品川区の城南信用金庫本店で行

われた。        (2月8日東京新聞朝刊1面より)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201902/CK2019020802000129.html

────────── 

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たんぽぽ舎です。【TMM:No3571】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3571】

2019年2月7日(木)地震原発事故情報−

               5つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.安上がりに作ったABWR原発柏崎刈羽6・7号機

   英国向け設計の原発UK−ABWRは安全対策費高騰で建設断念

   英国基準なら柏崎刈羽6・7号機の根本を

   直さない追加的安全対策は不合格

   2/6東京電力へ質問書を提出  「原子力民間規制委員会・東京」

★2.「放射線は安全」とキャンペーンする

   復興庁パンフ『放射線のホント』を廃刊に!

  問題点が3分で分かる動画をネット署名サイトにアップ

               温品惇一(放射線被ばくを学習する会)

★3.「東電や経産省は責任をとらず生き延びているが

   僕らは絶対に許さない」いわきから来た青年の発言がひかる

                 S・S(経産省前テントひろば)

★4.「原子炉の耐震設計は、万全なものなのか」

   「直下地震をM6.5に限定して考慮するのは不都合ではないか」等

   約30年前月刊誌上にて、原発耐震問題で地質学者生越忠氏と

   那須翔東京電力社長で質問・回答の応酬 「その2」

               今井孝司(地震がよくわかる会)

★5.新聞・配信より3つ

  ◆伊達市被ばくデータの研究論文使用 東大が本調査へ

             (2月5日「毎日新聞」より)

  ◆原発事故避難者が支援策を語る 2/10(日)横浜で交流会

   避難者を孤立させないための支援策など

      (2月6日「カナロコ by 神奈川新聞」より)

  ◆伊方原発、消火ガス5トン放出 操作ミス、トラブル相次ぐ

(2月6日「共同通信社」より)

━━━━━━━ 

※2/9(土)学習会にご参加を!

 「自然災害と原発から命を守るには」

 〜今そこにある危険とどう向き合うか〜

お 話:守田敏也さん(市民環境研究所理事・

篠山市原子力災害対策検討委員会委員)

 日 時:2月9日(土)19時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

━━━━━━━ 

※2/13(水)学習会にご参加を!  新ちょぼゼミ

  「徹底検証(2)日欧EPAとメガFTA〜

   水道事業を外資に売り渡していいのか」

 講 師:内田聖子さん(アジア太平洋資料センター事務局長)

 日 時:2月13日(水)18時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

━━━━━━━ 

※2月24日(日)たんぽぽ舎第31回「総会」+「記念講演」と懇親交流会

日 時:2月24日(日)12:30開場

 第1部 第31回「総会」

 第2部 「記念講演」15時より17時

  講師:村上達也氏 (茨城県東海村前村長)

     『東海第二原発は危険!20年延長・再稼働は異常

      原発固執する日本はとても危ない』

  講師:内田雅敏氏 (弁護士)

     『3・1独立運動を建国の礎とする韓国とどう向き合うか』

第3部 懇親交流会

会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 (総会も含め、会員以外の方も歓迎です)

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.安上がりに作ったABWR原発柏崎刈羽6・7号機

 |  英国向け設計の原発UK−ABWRは安全対策費高騰で建設断念

 |  英国基準なら柏崎刈羽6・7号機の根本を

 |  直さない追加的安全対策は不合格

 |  2/6東京電力へ質問書を提出

 └──── 「原子力民間規制委員会・東京」

    福島第一原発事故加害者東京電力への質問書

                        2019年2月6日

 先日、日立製作所の社長がイギリスでの原発建設計画を凍結すると発表し

ました。民間企業の経済合理性から決定したとのことです。

 この経営判断こそ、原子力民間規制員会が求めてきたことです。原発は、

安全対策費が増大する一方で、ビジネスとして成り立たないことがハッキリ

しました。

 日立がイギリスに建設しようとしたのは、柏崎刈羽原発6号機・7号機

と同じタイプの改良型沸騰水型原子炉(ABWR)です。

 イギリスの安全基準をクリアするよう新たに設計し、イギリスの原子力

規制局の審査を通りました。

 しかし、実際その基準を満たすためには、とんでもなく費用がかかり、

採算がとれないことがわかったようです。

 一方、日本の規制基準はどうでしょうか? 原子力規制委員会は、古い

設計のままの原発であるにもかかわらず、地震津波・火山などへの備えも

基準に適合している、過酷事故対策も有効である、という審査結果を出して

います。

 東電は、世界最高水準の原子力安全の達成をめざすとのことですが、

このように甘い新規制基準に適合した程度では、到底無理です。採算の

とれる範囲での対症療法的な、追加的な設計変更では話になりません。

根本的、全体的な設計の見直しが必要です。

質問:イギリスでは、安全対策費がかさんで採算がとれないのに、東電は、

同じABWRの柏崎刈羽原発6号機と7号機を、6800億円の安全対策費を

かけて、むりやり再稼働しようとしています。安全が犠牲になっていない

でしょうか?

 安全対策には際限がありませんが、この金額でできる範囲はどの程度

までですか?

 6800億円は、どこが負担するのですか?

 何の対策にいくらかけるのか、6800億円の内訳を教えてください。

 貴社は、東電行動憲章にある「いかなる差別も行わず」の原則にのっと

り、民間規制委員会への回答拒否を撤回し、これまでの未回答分も含め、

回答を、2月20日(水)までに、Eメールでお聞かせください。

補足:これまでの申入れ書と、東電回答(昨年10月から回答拒否)は以下に

   全文掲載しています。

https://minkankiseii.jimdo.com/東電/東電本店合同抗議質問書-東電回答/

┏┓ 

┗■2.「放射線は安全」とキャンペーンする

 |  復興庁パンフ『放射線のホント』を廃刊に!

 | 問題点が3分で分かる動画をネット署名サイトにアップ

 └──── 温品惇一(放射線被ばくを学習する会)

皆さん!ネット署名サイト https://goo.gl/zr3Uta を見てください!

 復興庁が税金で作ったパンフ『放射線のホント』がいかにひどいウソ宣伝

パンフか、3分で分かります。

 “わずかな放射線は健康に影響ない”、

 「100〜200ミリシーベルトの被ばくの発がんリスクの増加は、野菜不足と

同程度」、

 「福島原発事故放射線で、周辺の人々の健康に影響が出たとは証明され

ていません」、

 「ふるさとに帰った人たちにも日常の暮らしが戻りつつあります」

などと書かれているのです!

 日本の、事故翌年からの「平常」時の食品放射能基準値と、EUなど外国

の、事故直後の「緊急時」のゆるい値とを比べるトリックで、“日本の基準

値は世界で最も厳しいレベル”とうたっています。

 https://goo.gl/zr3Uta から、『放射線のホント』廃刊署名をお願いいた

します。

┏┓ 

┗■3.「東電や経産省は責任をとらず生き延びているが

 |  僕らは絶対に許さない」いわきから来た青年の発言がひかる

 └──── S・S(経産省前テントひろば)

◎2月1日(金) 17時から集会、いわきから来た青年の発言がひかる

 事務所から経産省正門前まで来て、セッティングを済ませたが、今日は

風が強い。ノボリ旗を建てるだけで精一杯だ。風の勢いでノボリ旗ごと飛

ばされそうになる。バナーは諦める。(中略)

 暫くして、上品そうなご婦人が「毎日ここで座り込みをされているので

すか」と立ち寄って尋ねられた。「2016年8月21日にテントが撤去されて

以来、ここに来て座り込んでいます」と説明すると、バックからお財布を

出しカンパをしてくれた。

 最新の資料を渡し、お礼を言った。「私なんかは家でぬくぬくしている

身ですから」と謙遜されていたが「関心を持っていただくだけでもありが

たい」と言って重ねてお礼を言う。

 16時からの文科省抗議には、テントから10名を超えるメンバーが参加

した。強風吹きすさぶ中、抗議のコールをしたり、「どれだけ叫べばいい

のだろう」の歌を歌ったり、朝鮮大学の学生や日本の支援者のスピーチが

続く。

 若い学生たちのスピーチには、後輩の高校生たちのことを思いやる内容

や、文科省の役人を鋭く追及する言葉や、通りすがる日本人に「自分の問題

である」と投げかける内容があった。文部科学省抗議は、勝つまで諦めずに

続く。今日は、たまたま韓国のテレビ局の取材が入り、テレビカメラを回し

ていた。韓国でも朝鮮学校の無償化問題は関心がもたれているようだ。

 17時からの抗議では、いつものメンバーの他に、いわきから来た青年の

発言が光った。「東電福島第一原発事故は終わっておらず、溶け落ちた核

燃料は取り出せないままである。原発労働者は大量被ばくし外国人労働者

さえ働かされている。子どもの甲状腺ガンは200名を超えている。東電や

経産省は責任をとらず生き延びているが、僕らは絶対に許さない。最後まで

あきらめずに闘おう」と訴えた。ひときわ大きな拍手が起こった。

 経団連の会長でさえ、「原発は無理だ」と言い出している。自民党のなか

にも「原発は無理だ」といっている議員がいる。

 「原発輸出はもう無理だ」というのが原発企業の本音である。一部の原発

信奉者が最後のあがきをしている。

 あと一押しで経産省原発政策は打ち破れる。あきらめずに頑張ろう。

司会のKさんの締めくくりの言葉であった。

       (経産省脱原発テント日誌2月5日版より抜粋)

┏┓ 

┗■4.「原子炉の耐震設計は、万全なものなのか」

 |  「直下地震をM6.5に限定して考慮するのは不都合ではないか」等

 |  約30年前月刊誌上にて、原発耐震問題で地質学者生越忠氏と

 |  那須翔東京電力社長で質問・回答の応酬  「その2」

 └──── 今井孝司(地震がよくわかる会)

〇質問1、2の回答及び反論の紹介

 以下に質問1、2に対する回答及び反論のまとめを紹介します。

メールで紹介するには長文であるため、抜粋としました。

【生越忠氏 質問】

1.原子炉建屋の基礎岩盤の性質に問題はないのでしょうか。

2.原子炉建屋の基礎岩盤の岩石試験値を、なぜ平均値およびその標準

  偏差だけで示すのですか。

那須翔氏回答】(中略)

 いずれにしましても、原子炉建屋の基礎岩盤についでは、設置場所が岬

であるか湾に面した位置であるかにかかわらす、多数のボーリングや試掘

坑で直接岩盤を確認し、原子炉建屋の設置位置で各種の岩石・岩盤試験を

実施するなど入念な調査を行い、原子炉建屋を支持する上で十分な安定性を

有していることを確認しておりますので、ご安心頂きたいと思います。

 つぎに、原子炉建屋の基礎岩盤は均質性の高いことが必要である、との

ご意見ですが、一般に岩盤は多かれ少なかれ不均質となっています。

 したがって、ボーリングや試掘坑調査、岩石・岩盤拭験によって基礎

岩盤の不均質の程度を把握し、必要に応じ岩盤を区分した上で、安定解析

や耐震設計を行っておりますので、不均質性は特に支障となるものでは

ありません。

 また、各岩種ごとの設計値として岩石試験値の最小値を用いるべきで

ある、とのご意見につきましては、局部的に弱いところがあってもまわり

の強いところが受け持ってくれること、たとえば、おみこしを担ぐ場合、

力の弱い人がいてもまわりの力の強い人がカバーしてくれることと同様、

最小値で全体を代表させる必要はなく、全体のバランスを考えて平均値で

評価し、ばらつきについては標準偏差で考慮することが合理的です。

【生越忠氏 回答への反論】(中略)

 もし、平均値に基づいて設計をすると、平均値よりも岩質が劣悪な部分

は、地震時などにおける安全性も保たれないことになる。

 したがって、岩石試験値は、すべての項目について、最低値、平均値

およぴその標準偏差と最高値とを明示しなくてはならないのである。

 ところが、右のような私の見解に対する東京電力社長の回答は、「局部

的に弱いところがあってもまわりの強いところが受け持ってくれること、

たとえば、おみこしを担く場合、力の弱い人がいてもまわりの力の強い人が

カバーしてくれることと同様、最小値で全体を代表させる必要はなく、全体

のバランスを考えて平均値で評価し、ばらつきについては標準偏差で考慮

することが合理的です」というものであった。(中略)

 そして、表27を見ればただちに明らかになることであるが、西山層では、

荒浜地区における一軸圧縮強度のばらつきがとくに大きく、最低値は最高

値の約7分の1にすぎない。

 このように、岩石試験値に大きなばらつきがある場合、平均値および

その標準偏差だけで評価するのが不適当なことは、ここで改めて言及する

までもないが、おみこしの場合も、力の弱い人と強い人との差があまりに

も大きく、しかも、力の弱い人がおおぜいいると、力の強い人が弱い人を

カバーできなくなることもありうるのである。 (了)

┏┓ 

┗■5.新聞・配信より3つ

 └──── 

 ◆伊達市被ばくデータの研究論文使用 東大が本調査へ

 東京電力福島第一原発事故後の福島県伊達市の住民被ばくデータが、本人

の同意なく研究論文に使われた問題で、東京大から不正の有無など本調査を

開始するとの通知があったと、住民の代理人が5日明らかにした。

 早野龍五・東大名誉教授らによる2本の論文で、住民から不正の疑いが

あるとの申し立てを受け、東大が昨年12月から予備調査をしていた。

             (2月5日「毎日新聞」より)

 ◆原発事故避難者が支援策を語る 2/10(日)横浜で交流会

  避難者を孤立させないための支援策など

 東京電力福島第一原発事故から間もなく8年。福島県からの避難者と支援

者が集い、当事者が直面している問題などについて語り合う「お話会」が

10日、NPO法人「スペースナナ」のコミュニティカフェ横浜市青葉

区)で開かれる。主催の同NPO法人が参加者を募集している。

 原発事故による自主避難者を巡っては、神奈川県が先月、独自の家賃補助

制度を3月限りで取りやめる方針を明らかにした。

 しかし、自主避難者の中には経済的に困窮したり、病気になったりして

孤立してしまっている人は少なくなく、継続した支援の必要性を訴える声が

上がっている。

 当日は、福島第一原発事故後に福島市から都内に子どもたちと避難し、

現在は避難者と支援者が交流できるサロンを運営する岡田めぐみさん、郡山

市から母子で避難し、原発事故による避難者を支援する「避難の協同セン

ター」共同代表を務める松本徳子さん、福島県大玉村から相模原市内の実家

に身を寄せ、同市内の母親グループ「母ちゃんず」のメンバーとして活動

する鹿目久美さんが登壇。

 参加者とともに、当事者が現在直面している問題や、孤立させないため

の支援策などについて語り合う。14時〜16時30分。参加費700円。

 申し込み、問い合わせは

 NPO法人「スペースナナ」 電話045(482)6717

(2月6日(水)13:01配信「カナロコ by 神奈川新聞」より)

 ◆伊方原発、消火ガス5トン放出 操作ミス、トラブル相次ぐ

 愛媛県四国電力は6日、伊方原発(同県伊方町)の低レベル放射性廃棄

物の焼却施設で、操作ミスがあり、誤って消火用ハロンガス約5トンを施設

内に放出したと発表した。ハロンガスは常温の大気中では無色無臭で毒性が

少ないといい、作業員の人体や原発への影響はない。

 県と四国電によると、5日午後、協力会社の社員が別の施設の消火設備を

点検中、誤って焼却施設の消火設備を作動させ、ハロンガスを放出させた。

 四国電は今年1月、原発敷地でクレーン付きトラックの横転事故が

起きた。今月4日には、3号機の作業服などを洗濯する設備で、乾燥機の

配管から水漏れするなどトラブルが相次いでいる。

                 (2月6日「共同通信社」より)

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たんぽぽ舎です。【TMM:No3570】地震と原発事故情報−6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3570】

2019年2月6日(水)地震原発事故情報−

               6つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.「原子炉の耐震設計は、万全なものなのか」

   「直下地震をM6.5に限定して考慮するのは不都合ではないか」等

   約30年前月刊誌上にて、原発耐震問題で地質学者生越忠氏と

   那須翔東京電力社長で質問・回答の応酬 「その1」(2回の連載)

               今井孝司(地震がよくわかる会)

★2.書籍紹介「告発−東京電力は万死に値する」蓮池 透著

  東電のエンジニアだった著者、渾身の告発

★3.緊急地震速報の限界「直下型地震」には対応しにくい

   警報が間に合ったとしても警報を聞いてから地震が来るまでに

   ほとんど時間がない

  警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その284

                   島村英紀(地球物理学者)

★4.関西電力社長、使用済み燃料の中間貯蔵施設は「福井県外に」

  関電幹部と福井県美浜町住民が意見交換する原子力懇談会…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

                    黒木和也 (宮崎県在住)

★5.柏崎刈羽原発避難計画−秋にも実働訓練を…

  メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)

                   金子 通 (たんぽぽ舎会員)

★6.新聞より3つ

  ◆火力発電統合、再編の目に 東電・中部電の出資会社が体制発表

   総発電容量は約6700万kw

   発電・送配電 事業ごとに連携 先行の欧米、集約進む

             (2月5日、日本経済新聞朝刊より抜粋)

  ◆原子力の「負の遺産」処理で国は説明を

          (2月5日、日本経済新聞朝刊「社説」より抜粋)

  ◆実質賃金マイナス認める 厚生労働相 数値公表消極姿勢 統計不正

                 (2月6日毎日新聞1面より抜粋)

━━━━━━━ 

※2/9(土)学習会にご参加を!

 「自然災害と原発から命を守るには」

 〜今そこにある危険とどう向き合うか〜

お 話:守田敏也さん(市民環境研究所理事・

篠山市原子力災害対策検討委員会委員)

 日 時:2月9日(土)19時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

━━━━━━━ 

※2/13(水)学習会にご参加を!  新ちょぼゼミ

  「徹底検証(2)日欧EPAとメガFTA〜

   水道事業を外資に売り渡していいのか」

 講 師:内田聖子さん(アジア太平洋資料センター事務局長)

 日 時:2月13日(水)18時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

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※2月24日(日)たんぽぽ舎第31回「総会」+「記念講演」と懇親交流会

日 時:2月24日(日)12:30開場

 第1部 第31回「総会」

 第2部 「記念講演」15時より17時

  講師:村上達也氏 (茨城県東海村前村長)

     『東海第二原発は危険!20年延長・再稼働は異常

      原発固執する日本はとても危ない』

  講師:内田雅敏氏 (弁護士)

     『3・1独立運動を建国の礎とする韓国とどう向き合うか』

第3部 懇親交流会

会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 (総会も含め、会員以外の方も歓迎です)

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脱原発川柳【】 乱 鬼龍(転載歓迎)

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┏┓ 

┗■1.「原子炉の耐震設計は、万全なものなのか」

 |  「直下地震をM6.5に限定して考慮するのは不都合ではないか」等

 |  約30年前月刊誌上にて、原発耐震問題で地質学者生越忠氏と

 |  那須翔東京電力社長で質問・回答の応酬 「その1」(2回の連載)

 └──── 今井孝司(地震がよくわかる会)

 約30年前、月刊誌上で原発耐震問題で生越忠氏と那須翔東電社長で質問・

回答の応酬があった。

 約30年前の原発耐震問題のまとめとしてご活用下さい。

○初めに

 チェルノブイリ事故から2年後の1988年に、「月刊経営塾」誌上で原発

耐震性問題について生越忠氏(故人)の質問状に、東京電力社長那須翔

氏(故人)が回答するという事がありました。

 一連のやりとりについてまとめたものを当会HP

(http://jishinga.com/)にアップしました。

 30年前の原発耐震問題のまとめとしてよい材料だと思いますので、

よろしかったらご覧ください。

○経過

質問・回答・反論の経過の概略は以下の通りです。

(1)「月刊経営塾」(1988年11月号)に「私の公開質問状−その七 拝啓

東京電力社長殿 前和光大学教授・『開発と公害』編集代表 生越忠」という

タイトルで、原発の耐震性の問題について7項目の質問が掲載された。

(2)翌月の「月刊経営塾」(1988年12月号)に「前号の質問者 生越忠様に

お答えします 東京電力社長 那須翔」というタイトルで回答が掲載された。

(3)翌1989年の生越さんの著書「検証・危険列島 新版」(1989年初版、

1995年改訂)に那須翔氏の回答に対する反論が掲載された。

○7項目の質問状

1.原子炉建屋の基礎岩盤の性質に問題はないのでしょうか。

2.原子炉建屋の基礎岩盤の岩石試験値を、なぜ平均値およびその標準

偏差だけで示すのですか。

3.地震予知のための観測強化地域および特定観測地域に原発立地点を

選定するのは、大変危険なことではありませんか。

4.原子炉の耐震設計は、はたして万全なものなのでしょうか。

5.直下地震はM=6.5に限定して考慮するのは不都合ではありませんか。

6.活断層の活動期間をなぜ限定するのですか。

7.日本の原発地震による事故がまだ起こっていないことを、どう認識

しておられますか。

○各資料の所在

 上記の質問と回答が掲載された「月刊経営塾」の該当部分を当会HP

( http://jishinga.com/ )特集コーナーの「生越氏・那須原発耐震問題

Q&A」にアップしました。直接リンクは以下の通りです。

http://jishinga.com/tokushuu/OGOSE_QA/all_kiji/kiji20060.html

 上記の反論に相当する著書の抜粋は当会HP特集コーナーの「検証・危険

列島 新版」にあります。直接リンクは以下の通りです。

http://jishinga.com/tokushuu/OGOSE/all_kiji/kiji20390.html

 今回、7つの質問を基準として、それに対する回答と反論がどうで

あったかをまとめました。当会HP特集コーナーの「生越忠氏・那須翔

Q&A:質問単位で構成」にあります。直接のリンクは以下のとおりです。

http://jishinga.com/tokushuu/OGOSE_NASU_QA/main.html

                       「その2」に続く

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┗■2.書籍紹介「告発−東京電力は万死に値する」蓮池 透著

 | 東電のエンジニアだった著者、渾身の告発

 └──── たんぽぽ舎

   日本で原発を再稼働してはいけない三つの理由

 1.核のゴミ(高レベル放射性廃棄物)の最終処分場がない

 2.「世界一厳しい基準」は大ウソである

 3.避難計画の不備は人命軽視である

 東電のエンジニアだった著者、渾身の告発

 「私は東京電力時代に長い間、福島第一原発の管理に携わった。エンジ

ニアとしての誇りが私にはある。それが本書を書かせる原動力となった。

多少、技術面の記述が多くなってしまったが、結論を信じていただきた

いと願って書いたものである」(「帯」より)

目次紹介

 はじめに

 第1章 告発−東京電力で働いた30余年の体験から

 第2章 福島第一原発事故は現在進行形である

 第3章 柏崎刈羽原子力発電所6,7号機の再稼働は論外

 第4章 日本で原発を再稼働してはいけない三つの理由

 第5章 東京電力は破綻処理すべきである

 おわりに−「原子力ムラ」の解体を

 蓮池 透著 ビジネス社発行 A5判 242頁 ¥1,836(税込)

 ※たんぽぽ舎でも扱っています。1冊の送料は100円です。

  お問い合わせは電話かメールでお願い致します。

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┗■3.緊急地震速報の限界「直下型地震」には対応しにくい

 |  警報が間に合ったとしても警報を聞いてから地震が来るまでに

 |  ほとんど時間がない

 | 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その284

 └──── 島村英紀(地球物理学者)

 気象庁は2007年から「緊急地震速報」を出している。誤解している人も

多いだろうが、これは地震予知ではない。

 この速報の原理は単純なものだ。全国に置いてある地震計のどこかで強い

揺れを感じたら震源を計算し、まだ揺れが届いていない場所に警報を送る

という仕組みだ。

 この仕組みには根本的な弱点がある。直下型地震には対応しにくい仕組

みになっていることだ。

 直下型地震では震源は真下にあり、いちばん近い地震計が地上にあるた

めに、肝心の震源近くで揺れが強いところでは緊急地震速報が間に合わ

ない。

 昨年9月に北海道胆振(いぶり)東部地震(北海道地震)が起きて、

人口密度が都会よりはるかに小さい地域なのに死者41人を出すなど、大きな

被害を生んだ。北海道では初めての震度7だった。

 今年になって初めて明らかになったものだが、道央圏の住民調査で、

気象庁緊急地震速報を知らせる携帯電話などのアラームが「揺れる前に

鳴った」人は4%にとどまった。防災教育に取り組むNPO法人環境防災

総合政策研究機構(東京)が行った調査だ。

 緊急地震速報のアラームが鳴ったのは「揺れている最中」が29%と

最多で、「揺れはじめと同時」が27%。「鳴らなかった」は23%だった。

これらの合計は、緊急地震速報が役に立たなかったことになる。

 揺れる前に鳴った人は札幌・江別で400人中22人、苫小牧・千歳で200人

中6人、震源のある日高・胆振の4町では61人中1人だった。

 つまり、震源近くほどアラームが地震発生に間に合わず、厚真(あつ

ま)町や安平(あびら)町などでは速報が携帯電話などに届く前に揺れが

地表に伝わった。直下型地震緊急地震速報が間に合わないことがあらた

めて示されたのだ。

 そもそも緊急地震速報の最大の問題は、警報が間に合ったとしても、

警報を聞いてから地震が来るまでにほとんど時間がないことだ。

 恐れられている南海トラフ地震が起きたときに、横浜で10秒ほど、東京

でも10数秒しかない。しかも遠くなるほど地震の揺れも小さくなるから、

20秒以上になるところで知らせてくれても警報の意味がなくなってしまう。

 走っている新幹線はこの時間では完全に停止することは出来まい。工場

でも大きな機械を短時間で止めることは不可能だ。手術中の病院でも、

これだけの時間では手術を止めることはできないだろう。

 海溝型地震でも多くの場合、最も震源に近い海岸近くの地震計で揺れを

感じてから計算を始める。

 つまり、いちばん揺れが大きくて危険な地域には、この緊急地震速報

間にあわない。

 緊急地震速報には大きな限界があるのだ。

島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/

  「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より2月1日の記事)

┏┓ 

┗■4.関西電力社長、使用済み燃料の中間貯蔵施設は「福井県外に」

 | 関電幹部と福井県美浜町住民が意見交換する原子力懇談会…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.関西電力社長、使用済み燃料の中間貯蔵施設は「福井県外に」

  関電幹部と福井県美浜町の住民が意見交換する原子力懇談会

  2/5(火)21:07配信「産経新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190205-00000603-san-l18

2.「営農再開せず」「未定」計6割に

  福島の12市町村農業者1429人を個別訪問調査

  2/5(火)7:02配信「日本農業新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190205-00010000-agrinews-soci

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┗■5.柏崎刈羽原発避難計画−秋にも実働訓練を…

 | メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)

 └──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

 ◆柏崎刈羽原発避難計画−秋にも実働訓練を

 東京電力柏崎刈羽原発事故を想定して県が6日に実施する机上訓練に

ついて、花角新潟県知事は会見で「ステップを踏んで熟度を上げていく」と

述べた。春以降に再び机上訓練を重ねた上で、原発の地元住民も参加する

実働訓練を今秋にも実施したい意向を示した。

 花角知事は会見で「広域避難計画を一回試してみる。重要な一歩だが、

第一歩でしかないと思う」と述べ、訓練を繰り返して実効性ある避難計画を

目指す考えを強調した。

 その上で、花角知事は「4月になると(県庁の)人事異動もあり、(原発

政策を担う)担当者も代わる。もう1回くらいは机上訓練が必要だ。できる

だけ年内、秋には住民も巻き込んだ実動訓練まで持っていけたらいい」と

した。

 (2月6日「新潟日報」より抜粋。紙面のみでネット上に掲載なし)

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┗■6.新聞より3つ

 └──── 

 ◆火力発電統合、再編の目に 東電・中部電の出資会社が体制発表

  総発電容量は約6700万kw

  発電・送配電 事業ごとに連携 先行の欧米、集約進む

 東京電力ホールディングス(HD)と中部電力が共同出資するJERA

は4日、社長に中部電の小野田聡副社長が就任すると発表した。

 JERAは4月に東電と中部電の国内火力事業が統合し、大手電力が

発電・送配電・小売りの3機能を一括提供する体制が初めて崩れる。

 小売り自由化による競争激化で大手電力の採算が悪化するなか、発電

容量で国内火力の半分を占めるJERAの誕生は地域の枠を超えた

再編という「第2幕」の号砲となる可能性もある。 (後略)

           (2月5日、日本経済新聞朝刊より抜粋)

 ◆原子力の「負の遺産」処理で国は説明を

 原子力の研究開発で利用した79の施設について国の原子力委員会が着実な

廃止を提言した。

 総額2兆円を超えるとみられる費用は国民の負担になるが、それを説明

してこなかった政府の責任は重い。

 政府は研究成果や費用の根拠を国民にきちんと説明し、安全な廃止へ

体制を考えるべきだ。

 廃止の対象となるのは、高速増殖炉もんじゅ福井県)や使用済み

核燃料を再利用する東海再処理施設(茨城県)、プルトニウム燃料

施設(同)など。(後略) 

        (2月5日、日本経済新聞朝刊「社説」より抜粋)

以下は有料サイトです

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40870430U9A200C1SHF000/?n_cid=SNSTW001

 ◆実質賃金マイナス認める 厚生労働相 数値公表消極姿勢 統計不正

 根本匠厚生労働相は5日の衆院予算委員会で、厚生労働省が公表する

「毎月勤労統計」の不正調査問題で、「2018年の実質賃金の伸び率が1〜

11月のうち9カ月で前年同月比マイナスになる」との野党の独自試算に

ついて「名目賃金機械的に消費者物価で割り戻すという前提の限りでは

おっしゃる通りだ」と述べて、事実上認めた。

 厚労省はこれまでマイナスとなったのは6カ月としており、3カ月

多かった可能性がある。ただし、政府としての数値公表には消極姿勢を

示した。(後略)  (2月6日毎日新聞1面より抜粋)

詳しくはこちらを

https://mainichi.jp/articles/20190205/k00/00m/010/267000c

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出し)

 及び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

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なお、お送り頂いた投稿は紙面の制限上掲載できない場合もあります。

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 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページの「メルマ

  ガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

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  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

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たんぽぽ舎です。【TMM:No3569】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3569】

2019年2月5日(火)地震原発事故情報−

               5つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

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★1.どうして?原発再稼働と武器輸出

   憲法の観点から考える1/29学習会に参加して

   命と暮らしを破壊する国策産業がはびこっていいのか

   地球を健全な形で未来に渡すことは私たち世代の責任

   中村泰子(たんぽぽ舎会員)

★2.ただよう日本列島、毎年西北西に約8センチ(太平洋プレートが)

   北北西に約4センチ(フィリピン海プレートが)移動する

  卵の殻のようなプレートに乗っかり、日々生活をしている人間

   いかに危うい状況で地震や火山、

   さらには人災に対処しなければならないのか

   永山一美(たんぽぽ舎ボランティア)

★3.プルトニウム負の遺産

   米国MOX計画の終了−プルトニウム

   ゴミとして処分されることに

  「フォーラム平和・人権・環境/原水爆禁止日本国民会議

★4.核のごみの最終処分場誘致を求める4人からの

  1000万円授受問題 南大隅森田町長 全員協議会で説明…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

   黒木和也 (宮崎県在住)

★5.新聞・配信より2つ

  ◆「毒砂」安西宏之著

   「毒砂の存在を隠して帰還を奨励するこの国や県の無責任は

   必ず誰かが糾弾しなければならない」 鎌田 慧(ルポライター

         (2月5日東京新聞朝刊23面「本音のコラム」より)

  ◆40年超える原発3基の再稼働延期

   関西電力高浜1、2号・美浜3号

         (2月4日21:44配信「共同通信」より)

━━━━━━━ 

※明日です! 2/6(水)2つの抗議行動にご参加を!

1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!

日本原電本店抗議行動

 日時:2月6日(水)17:00より17:45

 場所:日本原電本店前(都営新宿線「小川町」駅B6出口より2分)

 共催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549

  とめよう!東海第二原発首都圏連絡会

2.「第65回東電本店合同抗議」東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 日 時:2月6日(水)18:30より19:30

 場 所:東京電力本店前

 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947

  「たんぽぽ舎」 03-3238-9035

 賛 同:東電株主代表訴訟ほか133団体

━━━━━━━ 

※2/9(土)学習会にご参加を!

 「自然災害と原発から命を守るには」

 〜今そこにある危険とどう向き合うか〜

お 話:守田敏也さん(市民環境研究所理事・

篠山市原子力災害対策検討委員会委員)

 日 時:2月9日(土)19時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

━━━━━━━ 

※2/13(水)学習会にご参加を!  新ちょぼゼミ

  「徹底検証(2)日欧EPAとメガFTA〜

   水道事業を外資に売り渡していいのか」

 講 師:内田聖子さん(アジア太平洋資料センター事務局長)

 日 時:2月13日(水)18時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

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┏┓ 

┗■1.どうして?原発再稼働と武器輸出

 |  憲法の観点から考える1/29学習会に参加して

 |  命と暮らしを破壊する国策産業がはびこっていいのか

 |  地球を健全な形で未来に渡すことは私たち世代の責任

 └──── 中村泰子(たんぽぽ舎会員)

◎ 1月29日、練馬区立区民・産業プラザで開催された新春学習会「なぜ

急ぐ?原発再稼働、どうしてやるの?武器輸出」(主催:憲法骨抜きNO!

ねりま)に参加した。原発と武器をセットにした学習会は意外と珍しい。

 武器問題については、杉原浩司さん(武器輸出反対ネットワーク:

NAJAT)が話した。

 政府は、国策として日本版「軍産学複合体」をつくろうとしていると

指摘し、武器輸出解禁の歴史とモラル崩壊した現状、武器輸出拡大を画策

する政財界の動向を、具体的な例をあげて解説した。

 たとえば、日本政府は、自衛隊保有する古い戦闘機(旧型F15)約100機

を米国に下取りしてもらい、米国から最新鋭ステルス戦闘機F35を爆買い

する原資に充てる(147機、総額6.2兆円)、米国は購入した旧型F15を

東南アジアへ転売することを検討中とのこと。

 暗澹とさせられた。いずれ日本も中古武器市場へ参入し、紛争拡大に

加担するのではと危惧される。

 杉原さんは、企業や大学は評判やブランド価値を気にするので、「武器

商人」になりたいのか!と非難を集中させることが武器輸出や軍学共同を

断念させるのに有効と述べ、また、拡大する武器輸入(大軍拡)に対抗

して「武器より暮らしを!」の運動をつくっていこうと訴えた。

◎ 原発問題については、片岡遼平さん(原子力資料情報室)が、自らの

取材に基づく福島の現状や被ばく労働などの話から入り、原発再稼働・

廃炉の状況、エネルギー基本計画、原発輸出、核燃料サイクルプルト

ニウムの軍事転用などについて、その要点を簡潔にわかりやすく話した。

 破綻は明らかなのに、不合理極まりない理屈がまかり通り、原子力産業は

今も健在という矛盾、福島第一原発事故で露呈したさまざまな人権侵害など

から、原子力は明らかに憲法違反と指摘し、原発核兵器もない社会を

作っていこうと呼びかけた。

◎ この学習会に参加して次のような感想をもった。

 軍事産業原子力産業も国策ということで、税金が惜しげもなくつぎ込

まれ、擁護されている。

 どちらも命と暮らしを脅かす「悪魔の産業」というべきものであるにも

かかわらず。人が平和に生きるために有害な、反社会的産業は不要であり、

社会から追放すべきではないか。

 死の商人がもうかる方向ではなく、本当に命と暮らしに役立つ産業とは

何かを考え直し、そういう産業を興し育てる方向に進まなければ、地球が

もたないと思う。

 地球を健全な形で未来に渡すことは、現状を作ってきた私たち世代の

責任だと思う。

┏┓ 

┗■2.ただよう日本列島、毎年西北西に約8センチ(太平洋プレートが)

 |  北北西に約4センチ(フィリピン海プレートが)移動する

 | 卵の殻のようなプレートに乗っかり、日々生活をしている人間

 |  いかに危うい状況で地震や火山、

 |  さらには人災に対処しなければならないのか

 └──── 永山一美(たんぽぽ舎ボランティア)

◎ 1月31日、本年最初の「地震がよくわかる会」に参加してまいりま

した。

 今回の課題図書は、地球物理学者島村英紀先生の「火山入門」です。

 前半後半で課題図書の内容を学習するのですが、今回は書籍の前半に

ついてお伝えしたいと思います。

地震がよくわかる会HP」http://jishinga.com/index.html を

ぜひご覧ください。

◎ 今回読んでいて一番衝撃を受けたのは、今更ながらに日本は地震大国

であり、例外なくリングオブファイヤ(環太平洋火山帯)の一環であると

いう事です。

 日本の国土は全陸地の0.25%しかないところに、世界の火山の7分の1

が日本に存在し、活火山は110存在するという、いわば火山過密地帯と

言ってよい国土だと思います。

 さらに地震の面から考えるとマグニチュード6を超える地震は、全世界

の実に22%が日本で発生しています。

◎ これだけでも十分、安定した環境で原発や核施設建物を維持する事も

難しく、作業するのが厳しい状況の様な気がします。

 このように原発が国土に乱立し再稼働を今か今か手ぐすね引いている人

がいることが本当に不思議です。

 危険である、制御できるのか、などイメージを働かせれば子供でも危

ない事が分かりそうなことだと思ってしまいます。

 そして、昨今起きている原子力関係の事故などは明らかにずさんな管理

と、老朽化の検査漏れなどの人災ではないでしょうか。

 これもまた危険であることのイメージを他人や自分の家族を思いやれ

ない、乏しい結果だと思っています。

 次回の「地震がよくわかる会」は、3月28日(木)18:30から、たんぽぽ舎

5Fで開催致します。ぜひお気軽にご参加ください。

┏┓ 

┗■3.プルトニウム負の遺産

 |  米国MOX計画の終了−プルトニウム

 |  ゴミとして処分されることに

 └──── 「フォーラム平和・人権・環境/原水爆禁止日本国民会議

 米国サウスカロライナ州のサバンナリバー核施設で進められていた、米国

エネルギー省のプルトニウム混合酸化物燃料(MOX)利用計画の中核である

MOX加工工場の建設を終了する判決を、連邦控訴裁判所が2019年1月8日

に下しました。

 エネルギー省の報告書(2018年4月)によると、MOX工場の建設・操業

コストに関する2016年の見積もりは、560億ドル。計画の停止が決まった

今後は、遙かに安価な方法で地下処分場に埋められる計画が進められます。

 プルトニウム負の遺産であることが誰の目にも明白となりました。

巨額の税金を投入して進められた計画の失敗責任がどう果たされるのかは

不明ですが、中止の決定は、遅かったにしろ納税者の利益となるものです。

 一方、日本では48トンのプルトニウム保有しながら、さらに再処理を

進めて負の遺産プルトニウムを増産する計画を進めています。

 (「フォーラム平和・人権・環境/原水爆禁止日本国民会議

   発行「News Paper」2019.2 No.849より了承を得て転載)

┏┓ 

┗■4.核のごみの最終処分場誘致を求める4人からの

 | 1000万円授受問題 南大隅森田町長 全員協議会で説明…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.核のごみの最終処分場誘致を求める4人からの

  1000万円授受問題 南大隅森田町長 全員協議会で説明

  2/4(月)19:42配信「MBC南日本放送

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190204-00034378-mbcnewsv-l46

2.「日本ガス協会」3900万円寄付

都市ガス市場の規制緩和審議会3委員に

  2月4日「東京新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019020401002341.html

┏┓ 

┗■5.新聞・配信より2つ

 └──── 

 ◆「毒砂」安西宏之著

  「毒砂の存在を隠して帰還を奨励するこの国や県の無責任は

  必ず誰かが糾弾しなければならない」 鎌田 慧(ルポライター

 見知らぬ女性から1冊の本が送られてきた。なにげなく読みだして止ま

らなくなった。140頁ほどの手記なのだが、著者は送り主の弟で、1年半前、

死後数日たった遺体で発見されていた。

 タイトルは「毒砂」。

 著者の安西宏之さんは福島県庁に勤めていたが、原発事故後、定年を前に

早期退職、自費で放射線測定器を購入、住んでいた郡山市を憑(つ)かれた

ように測定して歩いた。

 この本は弟の意志を継いで昨年暮れ姉が自費で出版した悲痛な記録で

ある。

安西さんは東西20数キロ、南北20数キロ、ほぼ市全域をひとりで歩いて

測定していた。

 それらは発表・報道される各地のモニタリングポストの値とは無関係に、

局所的に線量の高いところが無数にあった。

 さらに風のような放射線の移動ではなく、雨の跡等放射線量の高い、砂か

苔のような黒い物質を発見するようになった。

 しかし、素人が調査を公表する責任、公表しても解決策がなく「住民の

不安を煽(あお)るだけ」との批判への対処ができない。基準以上の汚染地

が多い。しかし、解決策がない。このジレンマに苦しみ、夢に被曝者の顔

があらわれ、眠れなくなった。

 「毒砂の存在を隠して帰還を奨励するこの国や県の無責任は必ず誰かが

糾弾しなければならない」

 巻末に著者が測定した地点と測定値が、16頁にわたって掲載されてある。

  (2月5日東京新聞朝刊23面「本音のコラム」より)

 ◆40年超える原発3基の再稼働延期

  関西電力高浜1、2号・美浜3号

 関西電力は4日、原則40年の運転期間を延長して再稼働を目指す高浜

原発1、2号機(福井県高浜町)と美浜原発3号機(同県美浜町)につい

て、安全対策工事の完了時期を、当初の計画から高浜で約9カ月、美浜で

約6カ月遅らせると発表した。3基の再稼働時期も同様に遅れる。

 関電は、これまで高浜1号機で早ければ2019年9月、高浜2号機で20年

4月、美浜3号機で20年2月に再稼働するとしていた。

 関電によると遅れによる収支への影響は計約1080億円。関電は既に再稼

働した高浜3、4号機など4基を含む全体の安全対策工事費として見込ん

でいる計約8900億円に変更はないとしている。

       (2月4日21:44配信「共同通信」より)

────────── 

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たんぽぽ舎です。【TMM:No3568】地震と原発事故情報−6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3568】

2019年2月4日(月)地震原発事故情報−

               6つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.安倍政権の原発輸出政策は破綻した− (その3)

   日立の英国原発凍結の理由は建設費の高騰

  巨額の損失を招く原発−今後は日本の原発再稼働阻止がカギ

                 山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)

★2.地震もないのに大津波が襲ってくる恐怖

  日本でも過去に被害

  噴火や地震が起こす海底地滑りによる津波という「敵」

  警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その283

                  島村英紀(地球物理学者)

★3.土砂輸送船の後をガジガジに守る海上保安庁のゴムボート、

  まるで防衛局の下請け  1/30.31辺野古レポート

      千葉和夫(たんぽぽ舎ボランティア、在沖縄)

★4.<陰る原子力 アメリカリポート>(中)

  傾注/国策に踊らされる地元…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

                 黒木和也 (宮崎県在住)

★5.原発避難計画−県民の信頼に足るものに…

  メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)

                金子 通 (たんぽぽ舎会員)

★6.新聞・配信より3つ

  ◆「線量増加前に避難完了」国の資料 逃げ遅れなし 判断か

   甲状腺被ばく測定 30キロ圏対象外 本紙が開示請求

              (2月4日東京新聞朝刊1面より抜粋)

  ◆「ハイリスク地域に限定」「避難者測らなくていい」

   原発事故後「甲状腺測定1080人の裏側」

   半減期を理由に「時間との勝負」

   30キロ圏外で安全なら「全体的に問題なし」

         (2月4日東京新聞朝刊20-21面「こちら特報部

      「背信の果て」3より抜粋)

  ◆汚染土利用反対で地元一致、福島 南相馬常磐道工事計画

             (2月3日17時27分「共同通信」より抜粋)

━━━━━━━ 

※2/6(水)2つの抗議行動にご参加を!

1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!

日本原電本店抗議行動

 日時:2月6日(水)17:00より17:45

 場所:日本原電本店前(都営新宿線「小川町」駅B6出口より2分)

 共催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549

  とめよう!東海第二原発首都圏連絡会

2.「第65回東電本店合同抗議」東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 日 時:2月6日(水)18:30より19:30

 場 所:東京電力本店前

 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947

  「たんぽぽ舎」 03-3238-9035

 賛 同:東電株主代表訴訟ほか133団体

━━━━━━━ 

※2/9(土)学習会にご参加を!

 「自然災害と原発から命を守るには」

 〜今そこにある危険とどう向き合うか〜

お 話:守田敏也さん(市民環境研究所理事・

篠山市原子力災害対策検討委員会委員)

 日 時:2月9日(土)19時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

━━━━━━━ 

※2/13(水)学習会にご参加を!  新ちょぼゼミ

  「徹底検証(2)日欧EPAとメガFTA〜

   水道事業を外資に売り渡していいのか」

 講 師:内田聖子さん(アジア太平洋資料センター事務局長)

 日 時:2月13日(水)18時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.安倍政権の原発輸出政策は破綻した− (その3)

 |  日立の英国原発凍結の理由は建設費の高騰

 | 巨額の損失を招く原発−今後は日本の原発再稼働阻止がカギ

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)

1.中西経団連会長の原発撤退発言 … 1/30【TMM:No3564】掲載ずみ

2.日立の英国原発凍結の理由は

建設費の高騰 … 2/1【TMM:No3566】掲載ずみ

本日はこちら

3.安倍政権の原発輸出政策は破綻した

4.九州電力玄海原発2号機が廃炉

3.安倍政権の原発輸出政策は破綻した

 安倍政権が成長戦略と位置づけた原発輸出。

 しかし原発輸出を推進した東芝は、それがもとで買収したウエスチング

ハウスの経営破綻で巨額損失を生じ、会社そのものの存続を危うくした。

 リトアニアベトナムはいずれも政府間での原発輸出交渉がまとまり、

調印も終えた後に、リトアニア住民投票で、ベトナムは国会決議で原発

建設を中止している。

 トルコでも三菱重工がフランスのフラマトムと合弁で設立したアトメア

社の「アトメア1」4基を売り込んだが、当初2.5兆円から5兆円に開発費

が膨らんだため三菱側が撤退することになった。

 米国のサウス・テキサス・プロジェクトについては計画に参加をしていた

エスチングハウスの経営破綻から、親会社の東芝の経営危機にいたり、

撤退が決定している。

 なお、このプロジェクトには東電も出資をすることになっていたが、福島

第一原発事故の後に撤退している。

 福島第一原発事故の前から続いていた案件は台湾第四原発だが、こちらは

日立製ABWRを2基建設したが、運転をしないまま凍結されている。

 これら全ての原発輸出が失敗に終わったことから、現政権の責任が問わ

れなければならない。

 福島第一原発事故の後始末さえ終わらないうちから、原発輸出を推進する

こと自体が、国際社会に対する極めて重大な裏切り行為である。

 世界中に放射性物質をまき散らした責任があるのに、依然として原発

売り続けることなど認められるはずがない。

 しかし政府も経団連も、まだあきらめたわけではないようだ。これから

も強力に「原発輸出を止めろ」との声を上げ続ける必要がある。

4.九州電力玄海原発2号機が廃炉

 巨額の費用に耐えられないのは日本も同じ。

 2019年1月16日、時事通信などが九州電力の「玄海原発2号機の廃炉

決定」と報じた。理由は「九電、玄海原発2号機の廃炉検討 対策費2000

億円、採算合わず」というのだが、さらに加えるならば「発電設備の過

剰」も理由だ。

 九電は既に、川内原発玄海原発合わせて4基を再稼働させている。

 玄海原発2号機は55.9万キロワットで、巨額の安全対策工事費を投じて

も発電量は3、4号機(各118万キロワット)の半分以下でしかない

 2011年1月29日から定期検査で運転を停止したまま、2021年3月には

新規制基準の制限「40年」を迎える。

 そのため2020年3月までに規制委に再稼働と延長運転の申請を行い、

認可を得なければならず、それでも20年間延長できるだけだ。

 そのうえ九電管内では、電力消費量が少ない年末年始やゴールデン

ウイーク、太陽光発電電力が最大になる時期の発電設備が過剰となって

おり、太陽光発電設備からの受電を拒否している。これも重大な問題だ。

 (了)

 月刊「たんぽぽニュース」(たんぽぽ舎発行)2019年1月号No277

 より転載

┏┓ 

┗■2.地震もないのに大津波が襲ってくる恐怖

 | 日本でも過去に被害

 | 噴火や地震が起こす海底地滑りによる津波という「敵」

 | 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その283

 └──── 島村英紀(地球物理学者)

 先週、原子力規制委員会関西電力に「津波警報が出ないのに福井県

高浜原発津波に襲われた場合」の影響評価を報告するよう求めた。

 いままでは、原子力発電所津波警報を受けて水門を閉めることになって

いた。だが、それでは間に合わない事態が起きる可能性があるからだ。

 これはインドネシアでさる12月に起きた津波を見てのものだ。そのときに

地震はなかった。しかし大津波が襲ってきて400人以上が死亡、16000人が

避難する騒ぎが起きた。

 大地震があれば、やがて津波が来るかもしれない。だが、地震もない

のに、いきなり大津波が襲って来るというのは、地元の人々にとって恐ろ

しい体験だった。

 津波の原因はクラカトア火山の噴火による海底の地滑りだった。これに

新月による大潮が重なって大津波が起きたのだ。夜だし、雨期で火山は雲

に隠れていた。

 日本でも火山からの地滑りで津波で大きな被害を生んだことがある。

 たとえば1792年には、九州・雲仙岳眉山が山体崩壊を起こして有明海

流れ込み、対岸の別の藩・肥後を含めて15000人もの犠牲者を生じた。

「島原大変・肥後迷惑」といわれ、日本史上最大の被害を生んだ火山災害

になった。

 また1741年には北海道・渡島大島が噴火して山体崩壊した体積は1億立

方メートルを超えた。それが海に流れ込んで、対岸の渡島半島で1500人近

い犠牲者を生むなど大災害を起こしたこともある。対岸にある寺の過去帳

で、まだ名前がついていない「幼女」の多数が記録されているのを憶えて

いる。

 このように、海中や海際の火山が噴火して山体崩壊を起こすと、大きな

津波を起こすことがある。2011年の東日本大震災のときは、仙台空港

地震の約1時間あとに地震による大津波が襲ってきた。

 しかし、いきなり大津波が襲って来るというのが火山が起こす津波の恐

ろしいところだ。

 インドネシアはその前の9月末にも大きな津波被害を受けた。マグニ

チュード(M)7.5という大きな地震が起きて、大津波スラウェシ島のパル

とその周辺を襲って犠牲者2000人以上という被害を生んだ。

 だが、このときの津波は、どう見ても、地震の「横ずれ」というメカニ

ズムから考えられるものよりも大きかった。また、震源の場所が遠いのに

津波がわずか3分で襲ってきたことも不思議なことだった。

 その後の調査で、この津波地震が直接起こしたものではなくて、地震

によって引き起こされた「海底地滑り」が起こしたものだったことが明ら

かになった。

 日本でも、2009年に最大震度6弱を記録した駿河湾地震(M6.5)では、

地震断層が起こしたよりも倍以上高い津波が来た。これも海底地滑りが

津波を起こしたものに違いない。

 現在の知識では地震のMと海底の地震断層の動きから津波の高さを計算

している。しかし、海底地滑りは計算外のものだった。

 噴火や地震が起こす海底地滑りによる津波という「敵」がひとつ増えた

ことになる。

(註)「クラカトア火山」(英語読み)になっていますが、『夕刊フジ

では同紙の表記に即して「クラカタウ火山」(インドネシア語読み)に

なっています。

島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/

  「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より1月25日の記事)

┏┓ 

┗■3.土砂輸送船の後をガジガジに守る海上保安庁のゴムボート、

 | まるで防衛局の下請け

 | 1/30.31辺野古レポート

 └──── 千葉和夫(たんぽぽ舎ボランティア、在沖縄)

1月30日 天候:晴れ、気温高く暑い。

        安和(あわ、名護市)の海はナギ状態。

朝9時30分、安和の海岸到着、ベルトコンベアからの土砂(赤土)は途切れ

途切れでガット台船(郵送先)に積み込まれる。

 原因はゲート前の人たちがダンプカーを阻止しているためなかなか効率が

上がっていない。

 今日のガット台船(運搬船=第八藤進丸)はダンプカー230台分(2,300

トン)積むことができる。

 11時30分現在、150台のダンプカーが琉球セメントのゲートを通過し、

ベルト・コンベアに土砂を供給した。午前中で170から180台だと推定

される。

 昼休みを挟んで午後はダンプカー50から60台分積み込むと思われる。

それまではカヌーチームは待機となるが、この間、メンバーはゲート前の

行動にも参加してダンプカーの阻止行動をした。

 14時:かなり喫水線が下がりダンプカーの数も200台を超えた。カヌー

チームは浜から漕ぎ出す。

 14時50分:ほぼ積み込みが終わり出港となる。海上保安官は私たちを

拘束し始める。桟橋の下に逃げ込むとGB(※)は入って来れない。

これはかなり有力だと思う。30分位の攻防で飛び込んだ隊員とGBに追われ

全員が拘束される。

 今日もゲート前の人達とカヌーチームの連携で1日3台のガット台船が

土砂を満積し出港するところ、1台に抑えた。かなりの成果ではない

だろうか。

 土砂輸送船の後をガジガジに守る海上保安庁のGB、まるで防衛局の

下請けだ。

  (※)GB=海上保安庁使用の「複合型ゴムボート」

1月31日

 1/30沖縄タイムスの記事見出し

 「大浦湾に杭2万本 国、地盤の補強検討 辺野古 工事長期化は必至」

 「首相、軟弱地盤認める 工期や費用 提示は困難」

 政府(沖縄防衛局)は大浦湾の軟弱地盤の存在を何年も隠してきました。

 ここに来てやっと認めました。

 大浦湾に杭を2万本打ち込むなどということはとんでもない沙汰です。

 「ここに住んでいる生物への影響は少ない(または無い)」といっている

沖縄防衛局および環境監視等委員会の皆さん、これでもまだ“影響が少

ない”とがんばりますか?

*大浦湾には5,800種の生物と262種の絶滅危惧種が住んでいると言われ

ています。サンゴ(74,000群体)だけではありません。

┏┓ 

┗■4.<陰る原子力 アメリカリポート>(中)

 | 傾注/国策に踊らされる地元…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.<陰る原子力 アメリカリポート>(中)傾注/国策に踊らされる地元

  日本の原子力産業をリードしてきた米国で

  原子力発電が斜陽産業と化している

  2/2(土)13:05配信「河北新報

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190202-00000013-khks-soci

2.玄海原発原子力防災訓練でトラブルや誤算 佐賀

  内閣府とTV会議できず 避難バス入れず集合場所変更

  山口祥義佐賀県知事は不快感

  2/3(日)10:54配信「佐賀新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190203-03333329-saga-l41

┏┓ 

┗■5.原発避難計画−県民の信頼に足るものに…

 | メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)

 └──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

 ◆原発避難計画−県民の信頼に足るものに

http://www.niigata-nippo.co.jp/opinion/editorial/20190204448786.html

(2月4日「新潟日報」社説より)

┏┓ 

┗■6.新聞・配信より3つ

 └──── 

 ◆「線量増加前に避難完了」国の資料 逃げ遅れなし 判断か

  甲状腺被ばく測定 30キロ圏対象外 本紙が開示請求

 東京電力福島第一原発事故後に国が行った甲状腺被ばく測定を巡り、経済

産業省の内部資料に「放射線量が増加し始めた頃には避難が完了したため、

避難者は調査せず」と記されていることが分かった。

 「逃げ遅れなし」とみなし、避難指示区域となった原発から20キロ圏の

人らは調べなかったとみられる。

 実際の測定では30キロ圏外の人たちが対象となったが、より近くから

避難した人らが対象から外れた理由はこれまで明らかでなかった。

                      (榊原崇仁)

 資料は本紙が情報開示請求で入手した。2011年4月6日の参院災害対策

特別委員会の答弁用に作成された。甲状腺測定について「3月12日に20

km圏内に対する避難指示がなされたことにより、放射線量が増加し始

めた頃には、既に避難は完了していたと認識しているため、避難者に対

する調査は行っていない」と記述。答弁では読まれなかった。(後略)

            (2月4日東京新聞朝刊1面より抜粋)

 詳しくはこちらを

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201902/CK2019020402000137.html

 ◆「ハイリスク地域に限定」「避難者測らなくていい」

  原発事故後「甲状腺測定1080人の裏側」

  半減期を理由に「時間との勝負」

  30キロ圏外で安全なら「全体的に問題なし」

 東京電力福島第一原発事故後、国が甲状腺被ばくの測定をわずかしか

行わなかった理由を示す文書が見つかった。

 「放射線量が増加し始めた頃には避難は完了したため、避難者は調査

せず」と記された経済産業省の資料だ。関係者に話を聞くと、「遠方なが

ら人が住み続けた地域が一番危険」で、「そこで問題がなかったため、

全体的に問題なしと考えた」という。

 調べもせず、逃げ遅れた人がいないと言い切るのは乱暴な論法だ。

国は被ばくの実態に向き合う気がなかったのか。(後略)

21面「ディスクメモ」

 避難とはどういうことか。

 物理的に危険から離れることもあるけれど「身体的無事」が分からなく

ては言えないはず。

 関係者からの言葉からは国民の命を守るより優先すべき何かがあったと

しか思えない。

 事故から8年、政府が国民に見せたくないものは今も山ほどあるの

だろう(直)   (2月4日東京新聞朝刊20-21面「こちら特報部

        「背信の果て」3より抜粋)

 ◆汚染土利用反対で地元一致、福島 南相馬常磐道工事計画

 東京電力福島第一原発事故に伴い福島県内の除染で出た汚染土を、同県

南相馬市常磐自動車道の盛り土に使う環境省の計画について、工事予定

地の羽倉行政区が3日に緊急役員会を開き、全員一致で反対を決めた。

 相良繁広区長は「(風評被害などで)孫の代まで苦しめることになる」

と述べた。(中略)

「羽倉で安全を確かめたとされれば(汚染土の利用は)他の地域にも

広がる」「環境省は都合のいい数字しか使わないので心配だ」などと

懸念の声が上がった。 (後略)

          (2月3日17時27分「共同通信」より抜粋)

詳しくはこちらを

http://topics.smt.docomo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2019020301001654?fm=latestnews

────────── 

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1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

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 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

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たんぽぽ舎です。【TMM:No3567】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3567】

2019年2月2日(土)地震原発事故情報−

               5つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

   原発事故避難者の住居を奪うな!

   放射能汚染水止めろ!トリチウム汚染水を海へ捨てるな!

   東電は日本原電(東海第二原発)への債務保証をするな!

   原子力規制委員会は東海第二原発を不合格とせよ

   2/6(水)第65回東京電力本店合同抗議のご案内

              渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)

★2.「ふくしまを忘れない」ってこういうこと

   中村敦夫さんの朗読劇「線量計が鳴る」に感動

               O・O(経産省前テントひろば)

★3.世論は再稼働反対 原発輸出は大失敗   (その3)

   原発廃止の希望の光が見えてきた新年の始まり

   中西会長の身勝手な言い分、脅しを許してはいけない

               渡辺寿子 (原発いらない!ちば)

★4.古賀茂明氏が中西会長発言の真意を読み取る

  原発に「テコ入れをしろ!」と政府の尻を叩いている…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

                 黒木和也 (宮崎県在住)

★5.TVより1つ

  ◆原子力の電源構成22%に経済界「現実的でない」

   海外では自然エネルギーの発電コストが下がっている

   経済性が変わってきている…経済同友会・小林喜光代表幹事

         (2月1日(金)23:35配信「テレビ朝日 news」より)

━━━━━━━ 

※2/6(水)2つの抗議行動にご参加を!

1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!

日本原電本店抗議行動

 日時:2月6日(水)17:00より17:45

 場所:日本原電本店前(都営新宿線「小川町」駅B6出口より2分)

 共催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549

  とめよう!東海第二原発首都圏連絡会

2.「第65回東電本店合同抗議」東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 日 時:2月6日(水)18:30より19:30

 場 所:東京電力本店前

 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947

  「たんぽぽ舎」 03-3238-9035

 賛 同:東電株主代表訴訟ほか133団体

━━━━━━━ 

※2/9(土)学習会にご参加を!

 「自然災害と原発から命を守るには」

 〜今そこにある危険とどう向き合うか〜

お 話:守田敏也さん(市民環境研究所理事・

篠山市原子力災害対策検討委員会委員)

 日 時:2月9日(土)19時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

━━━━━━━ 

※2/13(水)学習会にご参加を!  新ちょぼゼミ

  「徹底検証(2)日欧EPAとメガFTA〜

   水道事業を外資に売り渡していいのか」

 講 師:内田聖子さん(アジア太平洋資料センター事務局長)

 日 時:2月13日(水)18時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 |  原発事故避難者の住居を奪うな!

 |  放射能汚染水止めろ!トリチウム汚染水を海へ捨てるな!

 |  東電は日本原電(東海第二原発)への債務保証をするな!

 |  原子力規制委員会は東海第二原発を不合格とせよ

 |  2/6(水)第65回東京電力本店合同抗議のご案内

 └──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)

東京電力の傲慢、独善、隠蔽、無責任体質は、現在も継続中です。

東電への抗議の声を挙げましょう。

◎「経産省前テントひろば・たんぽぽ舎」呼びかけの、

“東電は責任をとれ!東電本店合同抗議”を、以下の通り開催致します。

日時:2月6日(水)18時30分より19時30分頃まで

場所:東京電力本店前  *当日の天気予報は、「曇り」です。

・ぜひ多くの方々の参加を、お願いします。

・東電への「申し入れ行動」を行いますので、希望される方は

 「申し入れ書」を、ご持参願います。

・プラカード、ノボリ旗をたくさん持参してください。

◆なお、当日は前段で、「とめよう!東海第二原発 20年運転延長・

 再稼働ゆるすな!日本原電本店抗議行動」が行われます。

 日時:2月6日(水)17時より17時45分頃まで

 場所:日本原電本店(都営新宿線「小川町」駅B6出口より2分)

 共催:再稼働阻止全国ネットワーク/

とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会

東電関連の新聞記事などをまとめます。

1)災害関連死、4,939人。東日本大震災では認定続く:

 1/28朝日新聞デジタル

2)東電労組、春闘で年収3%増要求。人材確保へ初任給上げも:

 1/25 共同通信

3)社説:原発和解拒否、住民救済の姿勢欠ける:1/23京都新聞

4)迫る公務員宿舎の退去期限、行き場ない福島の自主避難者:

 1/23朝日新聞デジタル

5)東電福島第一原発で作業中に倒れ死亡。40代男性:1/22 産経新聞

6)原発被害賠償の中間指針見直し申し入れ。福島県内6弁護団

 1/19福島民報

7)原発和解、打ち切り相次ぐ。東電の拒否続く。ADRの賠償案:

 1/15朝日新聞デジタル

8)柏崎市長「再稼働条件まだある」。東電社長と会談:1/15共同通信

9)東電福島第一2号機でトラブル。冷却水が一時停止:1/8読売新聞

10)新潟県が放射性汚泥処理。費用は東電負担で:1/8UX新潟テレビ21

┏┓ 

┗■2.「ふくしまを忘れない」ってこういうこと

 |  中村敦夫さんの朗読劇「線量計が鳴る」に感動

 └──── O・O(経産省前テントひろば)

◎1月26日(土)、午前中は晴天だったのに、南の空が雲に覆われてきた。

太陽は雲を通してぼんやりと見えるが陽射しは届かない。

 バナーを張れないくらい風が強く、気温が徐々に下がっていくのを感

じる。

 忍び込んでくる冷気に、道行く人もコートの襟を立てたり、ポケットに

手を入れたりと寒そうだった。雲のない北の空だけが青く輝いていた。

 プラタナスの街路樹の上で懐かしい鳴き声がした。今年もやってきた

ヒヨドリは、まだ一羽だけ。来週は二羽で来て欲しいな。

中村敦夫さんの朗読劇「線量計が鳴る」に感動した

 「線量計が鳴る」を観てきたIさんが、出版されている本を持ってきて

くれた。早速、読み始めると2頁目で既に引き込まれていた。

 1時間程で読了したが、原爆の開発から原子力平和利用、福島第一原発

事故、原子力マフィアの仕組みなどなど、解りやすい台詞の数々。

 その学習の努力に圧倒され、朗読劇の表現力に感無量だった。

 「ふくしまを忘れない」ってこういうこと。

  こちらも参照して下さい  http://www.monjiro.org/ 

(経産省脱原発テント日誌1月30日版より抜粋)

 経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から

1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。

2019年1月30日は、座り込み2,699日目。

これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。

┏┓ 

┗■3.世論は再稼働反対 原発輸出は大失敗   (その3)

 |  原発廃止の希望の光が見えてきた新年の始まり

 |  中西会長の身勝手な言い分、脅しを許してはいけない

 └──── 渡辺寿子 (原発いらない!ちば)

5.原発輸出戦略総崩れ アベ政権を追い詰め退陣させよう

 日立が英国で進めてきた原発の新設計画を凍結(実質中止)すると1月

17日正式に発表しました。これでアベ政権が力を入れてきた原発輸出は

ことごとく失敗に終わり、総崩れとなりました。

◎ 原発輸出の失敗を列挙してみます。

 リトアニアは2012年に実施した国民投票で日立の原発建設を否決。

 台湾は蔡政権になって原発を廃止する方向の政策をとることを決定。

 日立など日本のメーカーが携わる第四原発の建設を凍結。

 ベトナム政府は2010年に日本政府との間で原発建設に合意したが、

 建設費高騰などにより、計画中止を決定。

 トルコは三菱重工などが原発建設事業を計画中だが、想定事業費は

当初の約2.5兆円から倍の5兆円超に膨らみ、現在トルコ政府との交渉が

難航している。三菱重工は断念する方針と報道されている。

◎ そこへ英国での建設の失敗が明らかとなり、アベ政権が成長戦略の柱と

位置付けた原発輸出はトドメを刺され、政権にとって大打撃となりました。

 アベ政権は福島第一原発事故の反省もなく、「アンダー・コントロール

といって東京五輪を誘致し、再稼働を後押しして、原発推進政策をやめま

せんが、輸出問題だけでなく、日本国内の原発をめぐる状況は政権にとって

かなり厳しいものです。

 政府は「2030年度に必要な電力の20〜22%を原発でまかなう」とするエネ

ルギー基本計画を決定しましたが、現在9基が再稼働してしまってはいま

すが、新設は困難で、このままでは目標の達成はかなり難しい。

◎ 日本の原子力政策の根幹とされてきた核燃サイクルは殆ど崩壊して

しまいました。

 「もんじゅ」廃止が決定してしまったので、なんとか核燃サイクルを

維持しようとすがった「ASTRID計画」はフランスが計画を凍結(実

質中止)してしまいました。

 日本の高速炉の研究開発は進まず、使用済み核燃料を再処理するための

六ケ所再処理工場は24回延期しても、いまだ完工するメドが立っていない

有様です。

 使用済み核燃料の再利用、高レベル放射性廃棄物の最終処分場建設

など、政府の原子力政策はすべて行き詰ってしまっています。

 それでも政府は、「日本には資源がない」と相変わらず「十年一日」、

いや「五十年一日」の論理を掲げ、原発推進、核燃サイクル維持の方針を

捨てようとしません。

◎ 再生可能エネルギーを安く、安定して利用する技術開発が進んでい

ます。原発は50年前の技術で、危険な上、もはや限界にきていて、時代

遅れの原発にしがみついていては世界から取り残されます。

 アベ一強といわれ、いい気になって世論を無視した政策を強行している

政権ですが、実は満身創痍なのです。さらに追い打ちをかけて退陣させ

ましょう。

6.那珂市長の立候補宣言に希望を見た

  光に向かって進み、最善を尽くそう

◎ 東海第二原発の再稼働をめぐる情勢は予断を許しませんが、日本原電

はいまだに再稼働すると明言できていません。

 1月13日に茨城県が主催した東海第二安全対策に関する住民説明会では

多くの疑問、不安、不信の声が上がり、住民の納得が得られていない状況

が露呈しました。

 「事前了解権」を明記した新安全協定を原電と結んだ6市村のひとつで

ある那珂市市長選挙が2月3日にあります。

 市民アンケートの結果を尊重して、東海第二再稼働反対の意見表明をした

海野現市長は市長選に出馬しません。

 しかし海野氏は、原発に頼らない「いのちを守る政治」を実現するために

夏の参議員院選挙に立候補することを決意しました。

 海野氏はもともと消極的原発容認派だったということです。そのような

人がこのような行動に出るまでに変わったということに希望を感じます。

 海野氏の立候補宣言をつけました。連絡先も書いてありますので、海野氏

に対して皆で支援、激励していきましょう。(※)

◎ 「花に十日の紅なし」。「奢れる平家は久しからず」。

 アベ政権はいずれ崩壊するでしょうが、原発大事故を起こす前に私たち

の力で政権の座から引きずり下ろしたいものです。

 そのためにも4月の統一地方選、7月の参議院選挙は重要になります。

 光は少しずつ見えてきています。核兵器廃絶に力を尽くしている87歳の

被爆者、サーロー節子さんの言葉、「光に向かって進め!各々がベストを

尽くしましょう」を座右の銘にして2019年もがんばりましょう。

                           (了)

 (「原発いらない!ちば」ネットワークニュース2019年1月号より

  了承を得て転載)

(※)「海野氏の立候補宣言、連絡先」は省略させていただきます。

┏┓ 

┗■4.古賀茂明氏が中西会長発言の真意を読み取る

 | 原発に「テコ入れをしろ!」と政府の尻を叩いている…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.原発ビジネス撤退示唆の直後に「再稼働と新設」を推奨!

  古賀茂明氏が中西会長発言の真意を読み取る

  原発ビジネスに「テコ入れをしろ!」と政府の尻を叩いている

  2/1(金)6:00配信「週刊プレイボーイNEWS」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190201-01080820-playboyz-pol

2.福島第一原発2号機「線量」最大値148ミリシーベルト 建屋最上階

  2/1(金)11:00配信「福島民友新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190201-00010004-minyu-l07

┏┓ 

┗■5.TVより1つ

 └──── 

 ◆原子力の電源構成22%に経済界「現実的でない」

  海外では自然エネルギーの発電コストが下がっている

  経済性が変わってきている…経済同友会・小林喜光代表幹事

 「2030年に原子力の電源構成は20%から22%」とする政府の見通しに

ついて、経済界から「現実的でない」と批判の声が上がりました。

 政府は2030年の望ましい電源構成について、太陽光や風力などの再生

可能エネルギーは22%から24%に、原子力は20%から22%が望ましいとし

ています。

 ただ、東日本大震災以降、再稼働に必要な地元自治体の同意が得られ

ない状況が続くなど東日本では原発が1基も動いていません。

 経済同友会・小林喜光代表幹事:「新しい炉をやるのは現実的ではな

いし、今のものを動かすのも国民の心は納得するところまできていない。

政府が言っている22%まで原子力というのは、あまり現実的ではないだ

ろう」

 そのうえで、「海外では自然エネルギーの発電コストが下がっている

ことなど、経済性が変わってきていることを考慮しないといけない」と

見通しを再検討する必要があると指摘しました。

      (2月1日(金)23:35配信「テレビ朝日 news」より)

動画はこちらから

https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000146704.html

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