たんぽぽ舎です。【TMM:No5046】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No5046】

2024年7月4日(木)地震原発事故情報−

              5つの情報をお知らせします

                    転載・転送歓迎

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★1.放射性廃液処理設備に関する新たな懸念

  「IAEAの安全基準」では重大事態として

  「大容量液体貯槽の破裂」が記載されている

                   上岡直見(環境経済研究所代表)

★2.東京電力福島第一原発事故で発生した放射能汚染・

  化学汚染被ばくによる複合公害被害の原因裁定を!

  公害等調整委員会への原因裁定を求める申立てにご支援を!

  7/20(土)学習会「東電福島第一原発事故で発生した健康被害

  放射能と化学毒の複合汚染」にご参加を!

                藤原寿和(福島原発事故被害放射能毒・

                     化学毒原因裁定を求める会)

★3.【読者からのつぶやき】(仮タイトル)

  ☆原発避難計画は「令和のバケツリレー」   N・K(神奈川県在住)

  ☆「連合」が小池氏支持とはビックリ    清水 寛(神奈川県在住)

★4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

  ◆7/14「平等権と差別されない権利の実現を!」講演会とデモ

   講演:木村草太さん、山下泰子さん 会場:北沢タウンホール3F

   主催:なくそう戸籍と婚外子差別・交流会

  ◆7/17【井戸川裁判 福島被ばく訴訟】

   第29回 口頭弁論 東京地裁103号法廷

   報告集会:衆議院第1議員会館 大会議室

★5.新聞より5つ

  ◆柏崎刈羽原発の再稼働条件、7項目のうち2項目「進捗不十分」

   新潟県柏崎市桜井雅浩市長が認識

   ×評価の「廃炉計画の明確化」「再エネ確保への努力」

   東電社長に確認へ

           (7月4日「新潟日報デジタルプラス」より抜粋)

  ◆候補地選び、懸念先送り

   寿都・神恵内の文献調査報告書 技術的審議、4日にも終了

                 (7月2日「北海道新聞」より抜粋)

  ◆廃炉は危機からの最大の脱出策

   「原発は民主主義の対極にある」 鎌田 慧(ルポライター

      (7月2日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)

  ◆首都決戦告示から2日 早くも露呈小池知事7つのウソ

   「順調に推移」を「達成」のデタラメ

             (6月23日発行「日刊ゲンダイ」3面より抜粋)

  ◆【近事片々】より

   ・底抜けぬか、「専守防衛」。「軍事大国」仲間入りも。

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※7/6(土)【教育は今!】民主教育は? 賃金は?

      −教育が今どういう状況か知っていますか?−

 お 話:菅原一茂さん(都教組北多摩西支部副委員長)

 日 時:7月6日(土)18時より20時 17時30分開場

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:800円(資料代含む)

   ◇予約の必要はありません。

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※7/13(土) 東海第二原発が危ない! 学習会PART2

 防潮堤欠陥工事、差止訴訟控訴審について知識を深めよう

 お 話:大石光伸さん(東海第二原発運転差止訴訟原告団共同代表)

     山崎久隆さん(たんぽぽ舎共同代表)

日 時:7月13日(土)14時より

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:800円(資料代含む)

 主 催:とめよう!東海第二原発首都圏連絡会

     090-9309-6722(世話人 志田)

       ◇予約してくれると助かります。

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※7/20(土)「福島原発事故による健康被害の原因は

        テルル化学毒と放射能毒の複合汚染」

お話:藤原寿和さん(福島原発事故被害放射能毒・

          化学毒原因裁定を求める会)

 日 時:7月20日(土) 14時より16時(開場13時30分)

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:800円(資料代含む)

 ◇予約受付中

   たんぽぽ舎・電話 03-3238-9035 か「ヤフーメール

    <tanpopo3238@yahoo.co.jp> 宛てに、ご氏名と電話番号を

    お知らせ下さい。受付番号をお伝えいたします。

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※【読者からのつぶやき】(仮) 投稿歓迎!

 ☆字数は2から4行位(70文字から140文字程度)、

  タイトルも付けて下さい。

 ☆テーマ:原発関連、「今、悩んでいること、困っていること」、

  ガザへの思い、ウクライナについて、政治の腐敗について、

  武器輸出問題、パンデミック条約…等々

 ☆投稿者名は、ペンネームも可能です。名前の後ろに

   かっこで在住県名を入れて下さい。

 ☆投稿は、別アドレス< tanpopo3238@yahoo.co.jp >へ。

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┗■1.放射性廃液処理設備に関する新たな懸念

 | 「IAEAの安全基準」では重大事態として

 | 「大容量液体貯槽の破裂」が記載されている

 └──── 上岡直見(環境経済研究所代表)

 青森県六ケ所村、茨城県東海村に存在する廃液処理設備に関して、

新たな懸念が見つかったので紹介する。

◎ 放射性廃液中にはセシウムプルトニウム等の放射性核種が濃縮さ

れており、崩壊熱が出続けている。

 このため常に冷却する必要があるが、操作ミスや自然災害により冷却

水の停止事故などがあると、崩壊熱が蓄積して廃液の温度が上昇し溶液

が沸騰する。

 この時にどういう現象が起きるかの事故シーケンスを次に簡単に示す。

1.溶液が沸騰し、水分が蒸発してゆく

2.沸点の低い放射性核種が蒸発してゆく

3.水分が蒸発してしまうと溶液中の成分が固まる(蒸発乾固)

4.崩壊熱は出続けているので乾固物の温度が上昇してゆく

5.乾固物自体が高温で溶融する(いわゆる「メルトダウン」)と同じ

6.容器の金属が高温で融解して破壊する

◎ また〔3〕以降では化学爆発の可能性がある。また可能性は低いが

臨界が発生する可能性もある。

 ところが規制庁は事態が〔3〕で止まるとして審査をしており、それ

以降の化学爆発などの事態を考慮していない。

◎ この点について2024年4月18日の衆議院原子力問題特別委員会で、

立憲民主党の山崎誠議員が規制庁に対して「蒸発乾固で止まるとした根

拠は何か、それ以降のシーケンスをなぜ考慮しないのか」と追及した。

委員会では明確な回答がなく、後日文書での回答を求めている。

◎ これに対して規制庁は「IAEAの安全基準を踏まえて策定した」

と説明しているが、市民団体の調査により、これが虚偽であることが判

明した。

 規制庁は「蒸発乾固で止まる」というシーケンスがIAEAの基準に

よるかのような説明をしているが、IAEAの原文には重大事態として

「大容量液体貯槽の破裂」が記載されている。

◎ 一方で2021年2月17日に社民の福島みずほ議員が規制庁に対して提

出した質問主意書に対しては、規制委員会は「乾固し、事故が終息する

とは認識していない」と回答しており、整合性がない。

 蒸発乾固で止まるか、それ以上に進展するかによって、放出される核

種の量は桁ちがいに異なる。

◎ 蒸発乾固で止まるという想定のため、原子力災害対策指針では廃液

処理施設のUPZ(防護対策を必要とする範囲)が5kmとされている。

 しかし原発でさえUPZが30kmに設定されているのに、単独の原発

よりはるかに多くの放射性核種を蓄積している廃液処理施設がそれで収

まるはずがない。

 それがどの程度になるかは現在検討しており別の機会に報告したい。

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┗■2.東京電力福島第一原発事故で発生した放射能汚染・

 | 化学汚染被ばくによる複合公害被害の原因裁定を!

 | 公害等調整委員会への原因裁定を求める申立てにご支援を!

 | 7/20(土)学習会「東電福島第一原発事故で発生した健康被害

 | 放射能と化学毒の複合汚染」にご参加を!

 └──── 藤原寿和(福島原発事故被害放射能毒・

            化学毒原因裁定を求める会)

       以下の本文は、3/27【TMM:No4998】に掲載したものです。

       7/20(土)学習会の案内を追加しています。

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┃7/20(土)「福島第一原発事故による健康被害の原因は ┃

┃       テルル化学毒と放射能毒の複合汚染」 ┃

┃          ┃

┃お話:藤原寿和さん(福島原発事故被害放射能毒・ ┃

┃          化学毒原因裁定を求める会) ┃

┃日 時:7月20日(土)14時より16時(開場13時30分) ┃

┃会 場:「スペースたんぽぽ」 ┃

┃参加費:800円(資料代含む) ┃

┃ ◇予約受付中 予約方法は、上記目次の下に記載しています ┃

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 前例のない未曾有の原発災害をもたらした東京電力福島第一原子力

電所爆発事故から13年目を迎えました。

 福島被災現地では、ハードな復旧・復興事業のほとんどが完成してい

ますが、人や地域の絆は依然として取り戻せていません。

 いまだ数万人余の人たちが、生まれ育ち生活していた土地に戻れず、

避難生活を余儀なくされています。

 しかも、2011年3月11日に発令された「原子力緊急事態宣言」はいま

だに解除されていません。

 事故を起こした原子炉サイトからは依然として高レベルの放射性物質

が大気や海洋に流出し続けており、事故収束作業も廃炉工程も大幅な見

直しが避けられない状況です。

 にもかかわらず、岸田政権は、まるで原発事故など起きなかったかの

ように、気候危機対策に便乗した原発再稼働、40年寿命を大幅に超える

60年稼働、さらには新規原子炉の建設などに大きく舵を切りつつありま

す。

 しかし、2024年1月1日の能登半島地震が明らかにしたように、日本

列島には危険な原発を稼働させる適地などありません。

放射能毒及び化学毒の複合汚染による 健康被害核分裂関連物質被

ばく症候群」が多発

 そして、原発の爆発事故によって放出された放射能による汚染の影響

で、事故後の10数年間で子どもたちの甲状腺がんは370人を超えています。

 小児甲状腺がんの多発以外にも、東北関東地域では放射線が原因と思わ

れる様々な健康被害の発生がみられます。

 広島・長崎原爆で発症した初期のいわゆる「原爆ぶらぶら病」と命名

された急性原爆症をはじめ、過去の原水爆実験や各種核災害で発生した

健康被害及びチェルノブイリ原発やスリーマイル原発事故等による放射

能汚染及び放射性核種の中にはプルトニウムやウラン、ラジウム、テル

ルなどの猛毒な化学毒性を有する化学汚染の複合影響による「慢性原爆

症」の健康被害の発生も確認されています。

 その症状は、鼻血や脱毛、全身のだるさ疲れ、眠気、などの初期症状

から、甲状腺がんをはじめとする様々な臓器・部位のがんや心臓障害が

い、消化器障がい、呼吸器障がいなど、全身に及ぶ「核分裂関連物質被

ばく症候群」とでも称すべき様々な健康被害の発症が見られています。

 放射能汚染は、環境基本法が定める「公害」です。

 そのため、私たちは「核分裂関連物質被ばく症候群」の原因を明らか

にするため、「福島原発事故被害放射能毒・化学毒原因裁定を求める

会」(略称:「原因裁定を求める会」)を設立し、国の公害等調整委員

会に対して原因裁定の申立てを行うことにしました。

公害等調整委員会への原因裁定を求める申立てにご支援を!

 公害等調整委員会では、申立てを通じ賠償請求もできます。

 また、国費による実態調査も行なわれます。

 「被ばく公害」による健康被害として、白血病や小児甲状腺がん

いった「がん」ばかりでなく、放射線で目の水晶体が侵される白内障

をはじめ、被ばくの初期症状とされる脱毛や鼻血、金属臭味覚、疲労

などは、原発から放出された大量の汚染物質のうち、化学毒と放射能

を併せ持つ「テルル」による典型的な症状であることや、過去の原爆実

験や核災害、チェルノブイリや福島での原発事故による初期被ばく症状

の典型例であることが、内外の文献等から明らかになっています。

 (山田國廣著『核分裂・毒物テルルの発見 原爆/核実験/原発被害者

たちの証言から』藤原書店、2023年2月25日刊)

 詳しくは原因裁定を求める会のホームページをご覧ください。

  https://fujitoshi2023jp.com/

 そこで、関係各方面の皆様へのお願いです。

 ぜひこの申立てへのご支援とご協力をお願いしたいと思います。

【問い合わせ先】福島原発事故被害放射能毒・化学毒原因裁定を求める会

        (略称:「放射能毒・化学毒原因裁定を求める会」、

            「原因裁定を求める会」)

〒272-0821 千葉県市川市貝塚2-19-2 藤原寿和方 TEL:080-4868-7388

fujiwara.t2015@gmail.com  https://fujitoshi2023jp.com/

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┗■3.【読者からのつぶやき】(仮タイトル)

 | ☆原発避難計画は「令和のバケツリレー」 N・K(神奈川県在住)

 | ☆「連合」が小池氏支持とはビックリ  清水 寛(神奈川県在住)

 └──── 

原発避難計画は「令和のバケツリレー」

間もなく敗戦の日がやってくる。

戦時中、政府は空襲に対して意味のないバケツリレーを住民に強要して

多大な犠牲を出した。

現在の実効性のない原発避難計画は「令和のバケツリレー」ではないか。

                    N・K(神奈川県在住)

☆「連合」が小池氏支持とはビックリ

 「連合」って、国民民主党立憲民主党を推す労働組合のはず

ですよね?

 立憲民主党が推す蓮舫さんを支持せず、自民党が推す小池百合子氏を

支持するとはビックリ、唖然です!!   清水 寛(神奈川県在住)

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┗■4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

 └──── 

 ◆7/14「平等権と差別されない権利の実現を!」講演会とデモ

日 時:7月14日(日)

    (13時30分より15時30分)

講 演:木村草太さん(都立大学法学部教授)

    「差別されない権利」を強く打ち出されている

    憲法学者の木村草太さんから、婚外子差別の廃止に向け、

    平等権と差別されない権利についてお話しいただきます。

    (15時35分より16時15分)

講 演:山下泰子さん(文京学院大学名誉教授・

           国際女性の地位協会名誉会長)

    「女性差別撤廃条約選択議定書批准の必要性とその意義」

会 場:北沢タウンホール3Fミーティングルーム

     (小田急下北沢駅東口5分、井の頭線下北沢駅京王中央口5分)

主 催:なくそう戸籍と婚外子差別・交流会(花田伯子)

問合せ先: kouryu2-kai@ac.auone-net.jp

tel/fax:0422-90-3698(留守電対応)

 *集会後デモ(30から40分)

資料代:500円

 ◆7/17【井戸川裁判 福島被ばく訴訟】

  第29回 口頭弁論のご案内

  原告本人自身で訴訟 応援よろしくお願いします!

期 日: 2024年7月17日(水)10:30開廷

法 廷:東京地裁103号法廷 10時迄にお越しください

報告集会 同日 11:30受付、12:30開会

場 所:衆議院第1議員会館 大会議室

井戸川裁判(福島被ばく訴訟)を支える会

HP http://idogawasupport.sub.jp

mail idogawasasaerukai@yahoo.co.jp

TEL 080-4865-3159 稲垣

民をだまし大地と海を汚した東京電力と政府の責任を問う!!

双葉町町長の井戸川克隆さんが原告となり、

住民を被ばくさせた責任を東京電力と国に対して問う訴訟です。

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┗■5.新聞より5つ

 └──── 

 ◆柏崎刈羽原発の再稼働条件、7項目のうち2項目「進捗不十分」

  新潟県柏崎市桜井雅浩市長が認識

  ×評価の「廃炉計画の明確化」「再エネ確保への努力」

  東電社長に確認へ

 新潟県柏崎市桜井雅浩市長は7月3日の定例記者会見で、東京電力

柏崎刈羽原発の再稼働の条件として東電に求めている7項目のうち、廃

炉計画の明確化など2項目について、進捗(しんちょく)が不十分との

認識を示した。その上で不十分なままでは「(再稼働を)はいどうぞ、

というわけにはいかない」と語った。7月中か8月頭にも東電の小早川

智明社長と面会し、東電の認識を確認することも明らかにした。

 桜井市長は2019年11月に東電の小早川社長に要望書を渡し、

 (1)1基以上の廃炉計画の明確化

 (2)新潟県での再生可能エネルギー確保への努力

 (3)地元経済との連携

 (4)6、7号機の使用済み燃料プールの保管量低減

 (5)使用済み核燃料税の経年累進課税化への理解

 (6)地元エネルギー産業への協力

 (7)原発に関する多様な考え方に耳を傾ける−の7項目を求めた。

 会見では、小早川社長との面会に向けて、東電新潟本社と6月から2

回ほど意見交換をしたと説明。

 7項目に対する東電の対応については○、×、△で現段階の評価を

語った。

 「廃炉計画をより一層明確にしてもらいたい」などとして(1)、

(2)については×、(4)、(6)は△、その他の項目は○とし

た。(後略)     (7月4日「新潟日報デジタルプラス」より抜粋)

https://www.47news.jp/11148088.html

 ◆候補地選び、懸念先送り

  寿都・神恵内の文献調査報告書 技術的審議、4日にも終了

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に

向け、後志管内寿都町神恵内村で行われている文献調査の報告書案の

審議は最終盤に入った。

 4日の経済産業省の作業部会で報告書案の修正が了承されれば、原子

力発電環境整備機構(NUMO)による全国初の文献調査報告書は事実

上完成する。

 だが、審議で示された活断層地震などの懸念は、第2段階の概要調

査に先送りされ、不適地を除外する基準や調査手法も不明瞭だ。

 10万年間の安全を担保するための報告書が不十分な形でまとまれば、

禍根を残す恐れがある。

 「NUMOや国は『確認できないものは次段階調査で確認する』とい

う方針で首尾一貫していた」。経産省地層処分技術作業部会のある委員

は、審議をこう振り返る。

 2月に公表された国内初の文献調査報告書案は寿都町全域と神恵内村

の南端の一部を候補地とした。

 作業部会の計4回の審議では多くの安全上の懸念事項が指摘されたが

結局、候補地の範囲は変更されない見通しだ。(中略)

 神恵内村では近隣の熊追山(同管内泊村)の火山活動時期が問題視さ

れた。

 参考人の岡村聡北海道教育大名誉教授(地質学)らは「除外する火山

の基準に該当する」と批判。(中略)

 作業部会は「国内に地層処分の適地はない」とする岡村氏ら地質学者

グループの声明も退けた。

 作業部会では委員の発言時間は議題ごとに2〜3分に限られ、「懸念事

項を先送りする当否を議論する十分な時間がなかった」(委員)という。

 概要調査は約4年間のボーリング調査などで地質を調べるが、寿都

神恵内の地下に広がる強度の低い水冷破砕岩などの詳細な把握は現実的

に困難とみられる。

 ある委員は「概要調査で候補地の安全評価まで行うことは時間的に厳

しい。どのような調査を行うのか、事前に十分な準備が重要」と注文を

付ける。(中略)

 早稲田大の松岡俊二教授(環境経済・政策学)は作業部会の審議に対

し「『分からない』というグレーな部分を全て先送りにするやり方を1

度でも許せば、玄海町でも同じことが起きるだけでなく、概要調査のと

きも歯止めがきかなくなる」と指摘。「科学的・専門的観点からの検討

をあいまいにしたまま報告書が完成すれば科学の政治利用にもつながり

かねない」と危惧している。  (7月2日「北海道新聞」より抜粋)

https://www.47news.jp/11142024.html

 ◆廃炉は危機からの最大の脱出策

  「原発は民主主義の対極にある」 鎌田 慧(ルポライター

 金沢市の四高記念公園で6月30日、「さよなら!志賀原発」全国集会

があった。小雨まじりだったが、福島第一原発被害者団体の武藤類子

さんや女川、柏崎刈羽、東海第二、島根原発など、各地の市民運動

人びとが1100人ほど集まった。

 能登半島地震の被害者は寒さを脱したが、志賀原発への不安は急速

に高まっている。原発は次の地震に耐えられない。

 半島先端で計画された関西電力中部電力の「珠洲原発」は住民運動

が阻止したが、もしも建設されていたなら恐るべきカタストロフィー(

破滅)だった。その恐怖が運動をさらに真剣にさせる。

 建設を断念した珠洲原発も用地買収は手練手管、汚い方法だった。借

地契約すれば土地はそのままで借地料を払う詐欺まがいの方法や、電力

各社の常套手段だった「先進地視察」という名の、原発立地地域を連れ

まわる無料の観光旅行。

 賛成派になったある人は北海道から九州までの家族旅行を楽しんだ、

といった。

 原発は建設前から地域を汚染していた。

 「原発は民主主義の対極にある」。原発地帯をまわったわたしの

結論だ。

 いまはヒロシマのあと、ナガサキを迎える直前の状況、と言える。

 30日の集会は「志賀原発廃炉脱原発社会への突破口にする決意を

固め合う場」(北野進・集会共同代表)だった。廃炉は危機からの最大

の脱出策だ。 (7月2日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)

 ◆首都決戦告示から2日 早くも露呈小池知事7つのウソ

  「順調に推移」を「達成」のデタラメ

 東京都知事選(7月7日投開票)の初日(20日)、現職小池知事は

「第一声」を都庁近くの選挙事務所で済ませる異例のスタート。この短

期間で早くも「7つのゼロ」ならぬ「7つのウソ」をついている。

1.公務はスカスカ

 小池は「公務優先」で街頭活動を控えているが、初日の公務は午後2

時30分から渋沢栄一邸宅跡地に建てられたビル「日証館」(中央区)と、

都市緑地「大手町の森」(千代田区)の視察のみ。きのう(21日)も毎

週金曜の定例会見をこなしただけとスカスカで、(中略)

2.選挙妨害のトラウマ?

 告示日の街頭活動を見送った理由について、4月の衆院東京15区補選

での選挙妨害事件に触れ「4月のあの第一声は、あまりにもプレッシャー

が大きかった」とトラウマをにおわせた。身の危険を感じていたはずだ

が、補選の選挙戦12日間のうち9日も応援に駆け付けていた。

3.完全無所属

 告示日には、自身のXで<今回も政党の推薦は受けず、完全無所属

の立候補です>とアピール。<#荻生田百合子>が象徴するように、自

民党都連のステルス支援はバレバレ。

4.公約達成率90%?

 19日の日本記者クラブ主催の共同記者会見で、小池は2期8年で掲げ

た政策目標164項目うちコロナ禍で着手できなかった項目を除き、「139

項目を達成しております」と堂々胸を張った。言葉通り受け止めれば「

達成率90%」だが、これもデタラメだ。

 都政策企画局作成の「『未来の東京』戦略の進捗状況」には<9割以

上の139項目で順調に推移>とある「順調に推移=達成」なのか都政策企画

局に聞くと、「全て2030年までに到達すべき政策目標であり、まだ達成は

していないが、目標に向かって順調に推移している」(計画調整課)と

答えた。「達成したことにしちゃった」のか。

5.8年間で8100億円の財源捻出

 ライバルの蓮舫候補から「第三者評価が入っていない」「バック

データも非公開」と根拠を疑問視されている。

6.神宮内苑は原生林

 神宮外苑の再開発問題について、「内苑は原生林、外苑は人工林」と

訴え、「よく理解いただけていないのかな」と蓮舫をチクリ。ドヤ顔

だったが、明治神宮の公式HPには内苑に関して<明治神宮創建にあ

たって全国から献木された 約10万本を植栽し、「永遠の杜」を目指して

造成された人工林>とハッキリ書いてある。

7.島しょ部への思い入れ

 2016年8月の知事就任直後から、島しょ部(計11島)の視察を約2年かけ

て制覇。

 その後は2018年8月と11月、2019年2月と9月に伊豆諸島の一部を

回った。

 思い出したように今年5月に大島、三宅島、八丈島を訪れたのは約5

年ぶり。

 この長い空白期間は何か。

 都は「コロナ禍が理由では」(総務局行政部振興企画課)と答えたが

コロナ禍の22年に4回も海外出張を断行したのは誰あろう小池だ。

 うち一か所は因縁のエジプト・カイロ。

 島しょ部の方がよほど近い。その程度の「思い入れ」だ。

 女帝はもうほころびだらけ。

 大ウソつきに再び都のトップを任せてはダメだ。

          (6月23日発行「日刊ゲンダイ」3面より抜粋)

 ◆【近事片々】より

 ・土砂に流された家屋、液状化でゆがんだ道路、大量のがれき…。

  半年迎えてなお爪痕そこかしこ。

  復興阻む法の壁取り払いながら、一歩ずつ前に。

 ・底抜けぬか、「専守防衛」。大量増額最終年の3年後には

  「軍事大国」仲間入りも。

              (7月1日「毎日新聞」夕刊1面より)

 ・「大統領は法を超越しない」と述べて、「公的ではない行為」なら

  免責は許されないと言い渡す多数派。

               (7月2日「毎日新聞」夕刊1面より)

━━━━━━━ 

※【動画アップの紹介】

☆maruo yukifumiさんのツイキャス

・20240605 第71回日本原電前抗議の1

 https://twitcasting.tv/maruo_yukifumi/movie/795071713

・20240605 第71回日本原電前抗議の2

 https://twitcasting.tv/maruo_yukifumi/movie/795074061

☆「BOTTOM UP! CHANNEL」遠藤大輔さんより

・20240311 3・11を忘れない/東電本店前抗議

 https://www.youtube.com/watch?v=iN-mr60juTA

☆三輪祐児さんのユープラン(UPLANpart3)より

  https://www.youtube.com/results?search_query=UPLANpart3

・20240625 UPLAN【原子力規制庁院内ヒアリング】

  東海第二原発防潮堤欠陥工事

 https://www.youtube.com/watch?v=lBmPX40JEQM

・20240617 UPLAN 【ヒューマンチェーン・講演・シンポジウム】

          司法の劣化を許さない〜最高裁共同行動

 https://www.youtube.com/watch?v=M3kHSR1PqY8

・20240605 UPLAN 第129回東電本店合同抗議

 https://www.youtube.com/watch?v=8OET820f7Dk

・20240601 UPLAN 辻野弥生「なかったことにはできない 関東大震災

 知られざる悲劇・福田村虐殺事件」

 https://www.youtube.com/watch?v=fdoN-AfiuCg

・20240518 UPLAN たんぽぽ舎35周年記念講演

 木原壯林さん「老朽原発うごかすな!稼働原発は即時停止を!」

 村上志保さん(東海村村議)「私が東海村で取り組みたいこと」

 https://www.youtube.com/watch?v=1qs20ZxENP0 (約2時間)

・20240427 UPLAN 川口正昭「群馬県追悼碑撤去問題を考える」

 https://www.youtube.com/watch?v=-hRld857H5o&t=6s

・20240406 UPLAN 山崎久隆「柏崎刈羽原発の再稼働を許さない 新規制

 基準は地震津波を過小評価 どこでも起こり得る津波災害と巨大地震

 https://www.youtube.com/watch?v=Zknd66R3uKg

・20240326 UPLAN 田中一郎「現代日本の政治改革」

 https://www.youtube.com/watch?v=XespCsWUgV4

・20240311 UPLAN 3.11日本原電本店前行動・追悼と東電本店合同抗議

 https://www.youtube.com/watch?v=0TjT1biIvgM

・20240229 UPLAN 佐藤大介「台湾の脱原発と韓国の原発暴走〜

          ノーニュークス・アジアフォーラムの30年

 https://www.youtube.com/watch?v=vQjKpumWZTE

・20240227 UPLAN 中野宏典弁護士「原発と火山リスク」

 https://www.youtube.com/watch?v=MSJ61R-AgJU

・20240224 UPLAN 山崎久隆「能登半島地震から考える東海第二原発

 主催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」

 https://www.youtube.com/watch?v=ARJStbsE2lU

・20240210 UPLAN 山崎久隆ゼミ「大地動乱の時代」の原発廃炉に〜

 地震津波は止められないが原発は止められる〜今すぐ「止める、

 冷やす、閉じ込める」対策を

 https://www.youtube.com/watch?v=UIMWV9KC4nw

☆広瀬 隆…私のYouTube「ロックフェラー財閥シリーズ第26話」で

 5月5日、「チェルノブイリ原発事故と放射能の基礎知識」を掲載。

 https://youtu.be/rRg2bq8B-Dk

ソ連の“ウラルの核惨事”と“キューバ・ミサイル危機”大事件に

 ついては「ロックフェラー財閥シリーズ第25話」

 https://youtu.be/6g2-jh1J9JU

・“スリーマイル島原発事故”の被害とイギリスの“ウィンズケール

 再処理工場”による海の汚染は「ロックフェラー財閥シリーズ第24話」

 https://youtu.be/4XFzySIQi10  ぜひ、ご覧下さい。

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☆ひきつづき、たんぽぽ舎のメールマガジン=「地震原発事故情報」

 へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 2024年2月中旬から、『月曜、水曜、金曜、土曜』の週4回の発信と

 なりました。「火曜、木曜」の発信しない日でも「緊急事態」の場合

 は、発信することもあります。

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出し

 よりも2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、

 どの団体・グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先

 など必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

5.【読者からのつぶやき】(仮)

 ☆字数は2から4行位(70文字から140文字程度)、

  タイトルも付けて下さい。

 ☆テーマ:原発関連、「今、悩んでいること、困っていること」、

  ガザへの思い、ウクライナについて、政治の腐敗について、

  武器輸出問題、パンデミック条約…等々

 ☆投稿者名は、ペンネームも可能です。名前の後ろにかっこで

  在住県名を入れて下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 別アドレス < tanpopo3238@yahoo.co.jp > です。

 なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上、全て掲載できない場合も

 あります。ご了解下さい。

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 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページの

  「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

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  あります。

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