たんぽぽ舎です。【TMM:No3985】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3985】

2020年7月16日(木)地震原発事故情報−

             5つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

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★1.メールマガジン読者からの声−新潟から

   7/15発信【TMM:No3984】★1.7/13岩垂 弘さん連続講演

   第4回「原水禁運動の分裂と抗争」の報告を読んで

      高見 優

      (ささえあいコミュニティ生活協同組合新潟 理事長)

★2.「責任のとり方」についてどう思いますか

   普通の市民4人と安倍首相の「落差」

   新聞記事から考える  柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)

★3.「なんで朝鮮人に産んだんだ!」

   子どもに胸を叩かれた母親は何と答えたらいいのでしょう?

             渡辺マリ (たんぽぽ舎ボランティア)

★4.柏崎刈羽、感染拡大時の原子力災害−「3密」避けどう避難…

   メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)

                  金子 通 (たんぽぽ舎会員)

★5.雑誌より1つ

  ◆新型コロナウイルス感染症

   国内感染6ヶ月の総括と今後の取り組み

   感染者の98%が無症状か軽症 ウイルスとの共生をめざせ

         岡田幹治(ジャーナリスト)

         (「週刊金曜日」2020.7.3 1287号より抜粋)

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┗■1.メールマガジン読者からの声−新潟から

 |  7/15発信【TMM:No3984】★1.7/13岩垂 弘さん連続講演

 |  第4回「原水禁運動の分裂と抗争」の報告を読んで

 └────  高見 優

        (ささえあいコミュニティ生活協同組合新潟 理事長)

柳田さん、新潟の高見です。

いつもメールマガジンを送信いただき感謝しています。

今回の内容、とくに印象深く読みました。

 岩垂さんの講演録、核廃絶運動の分裂した経緯を振り返り、今の状況

下で私たちは地域で全国で共生の輪を広げ、深めていかなければ

ならないと、今さらながら思いを強くしました。

 昨年から、私の法人の全職場で、8月6日ころに、平和を祈念して

黙祷しています。私(理事長)のメッセージを用意します。

 広島で被災した「被爆ハマユウ」を西村一郎さんから株分けして

もらったのが、今年も我が家で純白の花を咲かせています。

 岩垂さんには、協同労働法制化をめざす「労協連」の会合で何度か

お会いしています。

 これからもよろしく、ご活躍ください。

 前を向いて、ともに歩んでいこう!

 被爆75周年を前に、核兵器禁止条約の発効をめざして、今こそ、

被爆国の私たちこそが国内外に発信するときです。

 私たち、「ささえあい生協」が始めた8月職場平和祈念黙祷の

取り組みが、今年から、新潟県生協連が加盟全組合に同様の取り組みを

呼びかけることにつながり、あわせて映画「おかあさんの被爆ピアノ」

の上映に協賛・協力することになりました。核兵器禁止条約批准要請の

署名活動も継続しています。

 同映画は、五藤利弘監督、佐野史郎武藤十夢(AKB48)ほか、

シネ・ウィンド(8/8〜)、T・ジョイ長岡(8/7〜)、

高田世界館(8/15〜)で上映予定。

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┗■2.「責任のとり方」についてどう思いますか

 |  普通の市民4人と安倍首相の「落差」

 |  新聞記事から考える

 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)

 「責任のとり方」という単語が、さいきんはすごく「軽いもの」に、

又は「責任を実質とらないことに」変わってしまった。

 この主原因は、まちがいなく今の首相(自民党)にある。モリ・カケ

事件からはじまって、最近の黒川検事長任命問題(その前段の

「定年年齢」の改悪など)まで、全部あの首相が主な要因になっている。

 7月15日の朝日新聞が「どう思いますか−責任のとり方」という読者

(一般国民)の声を4人載せている。

 4つともいい原稿でジーンときた。そのうちの2つを紹介したい。

〔1〕終戦後 父が自らに課したもの   山口多美子(神奈川県) 

 太平洋戦争で陸軍中隊長だった父は、南太平洋のトラック

(現チューク)諸島で敗戦を迎えたとき、23歳でした。自分より年上の

兵隊さんも指揮しなければならず、とても苦労したと思います。

 戦争体験を多くは語らず逝ってしまった父ですが、国を信じて判断を

誤ったこと、兵隊さん全員を無事に連れて戻れなかったことに大変

責任を感じ、悔いていたようです。父は勲章や恩給を断り、戦後は歯科

医師の道を選びました。

 大学まで片道3時間の通学や年下の同級生に交じっての勉学は、

かなりの努力を要したでしょう。

 父亡き後、大学時代の親友の方が「お父様は優秀で人望もあった

けれど、『自分はリーダーとして失格だから』と、どんな小さな役職も

受けようとしなかった」と語って下さいました。

 改めて父が戦争で受けた心の傷の深さ、そして己に課した責任の

重さを考えさせられました。

 当時の兵隊さんたちと行った慰霊の旅では、空港まで出迎えてくれた

当時の村長さんと抱き合い、再会を喜びあったそうです。

 自身の良心に照らし、自分が納得いくように黙って責任をとり続けた。

 そこに父の価値観や生き方そのものを見た思いがいたします。

〔2〕誕生日の母に…1輪のクチナシ    吉見満雄(鹿児島県)

 小学校の通学路に面した我が家。生け垣に様々な花木を植えてあり

ます。香り高いクチナシは子供たちにも人気で、下校時に鼻を寄せて

匂いをかぐ子もいます。

 ある夕方、母親に手を引かれて小学校低学年と思われる男の子が

来ました。下を向いている子へ、母親が何か催促するようにささやき

ました。するとその子は決心したように顔を上げ、「花を黙って採って

ごめんなさい。今日は……母ちゃんの誕生日なんです」。

 母親がパート勤務後に帰宅すると、留守番していた男の子から、

しおれてしまったクチナシの花を1輪差し出されたそうです。花瓶に

すぐ入れ、花が元気になったところで「この花、どうしたの?」と

聞き、事情が判明。うれしいけれど、「クチナシの持ち主に対して

おわびもさせないと」と渋る子をなだめて来たのです。

 私は黙って男の子を抱きしめました。その子の親を思う気持ちや

叱られないかという不安、そして謝った勇気……。父を亡くし、一家

離散で他家で育てられた私の幼児期と重なり、万感の思いでした。

 「お母さんに、もっといっぱいプレゼントしてあげてね」。

 クチナシの他に、紫陽花や月桃の花も両手に抱えさせました。

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┗■3.「なんで朝鮮人に産んだんだ!」

 |  子どもに胸を叩かれた母親は何と答えたらいいのでしょう?

 └──── 渡辺マリ (たんぽぽ舎ボランティア)

〇 今年5月、アメリカから世界中に広がった

「#Black Lives Matter」。今や定着した感のある「黒人の命も

大事」という和訳より、「黒人の命を軽く見るな」の方が良いと思う。

 日本でも、各地で世界と連帯した抗議運動がありました。

 世界をまたぐ人種差別反対!

 ところで、「日本に差別はないのですか?」

 毎週金曜日の文科省前抗議行動で、在日の男性が言った言葉

 「何で日本の人は、私たちが差別されている事には関心がないのか

なあ」

 黒人差別=米国問題と私たちは思うけれど、マイノリティ問題と

考えれば、日本国内だけでなく、世界共通の問題と捉えることができる。

〇これは「差別」だ

 第二次安倍政権は、その「初仕事」として朝鮮高校「だけ」を無償化

制度から排除した。続いて自治体からの補助金も断念せざるを

得なかった在日コリアン

 なぜ彼、彼女らは慢性的財政難の中、歯を食いしばって子どもを

学校に通わせ、そして子どもたちは学校に通うのか?

 そもそも、なぜ在日と呼ばれる人たちが、この日本にいるのか?

 前川喜平さんは断言しました「これは官製ヘイト」。

〇「なんで朝鮮人に産んだんだ!」

 子どもに胸を叩かれた母親は何と答えたらいいのでしょう?

 日本政府は在日には基本的人権を認めません。

(7月2日、「在日朝鮮人日本国憲法」のタイトルの学習会を開催

しました)。

 教育差別、就職差別、入居差別、結婚差別…本名も名乗れず、朝鮮人

だという事をひた隠しにして生きる、皆と酒を飲んでも「酔えない」。

 こんな社会、ひどいと思いませんか?

〇「JAPANESE ONLY」の日本で「息を殺して生きる」

 日本にいるなら、日本人になれ、嫌なら帰れ

 朝鮮人であるという事を「恥じ」「隠さなければ」いけない日本社会

は「差別のない国」ですか?

 異なるルーツを持ちながらも日本社会で生きようとする人たちの、

未来への希望を断ち切る、ひどいと思いませんか?

 何度でも繰り返したい。

 在日と呼ばれる人たちは、なぜこの日本にいるのか?

〇「高校無償化排除に抗議する文科省前抗議」の「金曜行動」に参加

する高校生、そしてその先輩は言います。

 「この屈辱的な思いを後輩たちに味わせたくない、だから来る、

この日本に差別がなくなるまで」

☆今、朝鮮学校は存亡の危機に陥っています。

 7月17日(金)夕方6時から 文科省前で在日と日本人の大人だけの

 抗議集会があります。「朝鮮人には何をしてもいいのか?」

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┗■4.柏崎刈羽、感染拡大時の原子力災害−「3密」避けどう避難…

 |  メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)

 └──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

 ◆柏崎刈羽、感染拡大時の原子力災害−「3密」避けどう避難

 被ばくとウイルス対策、二つの「見えない脅威」への対策をどう両立

するのか。

 新型コロナウイルスの感染拡大を機に、原子力防災訓練に新たな課題

が浮上した。東京電力柏崎刈羽原発での事故に備えた現行の「地域防災

計画」や「広域避難計画」では最大40万人を超える住民が対象となる

が、感染症の大規模な流行を想定した記述はない。計画の見直しに

向けた課題は山積している。

 国は6月2日、内閣府感染症流行下での原子力災害を想定した

「基本的な考え方」を文書で示した。

 しかし、書かれているのは、マスク着用や手洗い、距離の確保と

いった「感染症予防対策の十分な考慮」で、「基本中の基本」(刈羽村)

の内容にとどまった。

 「『3密』を避けなければいけない中、バスなどの避難手段の在り方

には非常に難しい課題がある」。柏崎市の小菅敬三危機管理監は表情を

曇らせる。 (中略)

 県の広域避難計画では、柏崎刈羽原発で事故が起きた場合、地元

柏崎市の一部と刈羽村の住民は、村上、湯沢、妙高糸魚川の3方面

へ避難することになっているが、移動手段はマイカーやバスなどだ。

長時間にわたる密集、密接が懸念される。(後略)

(7月15日「新潟日報」3面より抜粋。紙面のみでネット上に掲載なし)

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┗■5.雑誌より1つ

 └──── 

 ◆新型コロナウイルス感染症

  国内感染6ヶ月の総括と今後の取り組み

  感染者の98%が無症状か軽症 ウイルスとの共生をめざせ

        岡田幹治(ジャーナリスト)

 新型コロナウイルスに関し、これまでに明らかになったのは

次の3点だ。

 第一に、日本人にとって新型コロナは「脅威のウイルス」では

なくなった。(中略)

 第二は、政府の対策と人々の行動変化によって感染の爆発的拡大を

起こさず、医療崩壊も避けることができたが、そのために支払った犠牲

もまた甚大だったことだ。(中略)

 旅行や飲食関係業界の落ち込みがとくに深刻で、非正規雇用者や個人

事業者、アルバイト学生などが打撃を受けた。

 教育・保育・療育・医療福祉施設などの閉鎖は、子どもの教育機会を

奪い、屋外活動や社会的交流も減らし、成長に大きなマイナスの

影響を残した。(中略)

 第三は、政府の対策が後手に回ったり、過剰であったりしたことだ。

 2月13日に国内初の死者が出た後も、政府と東京都の動きは

鈍かった。安倍首相が2月26日に大規模イベントの開催自粛を、

また27日に全国一斉急行を要請した程度だった。

 ところが、3月22日に国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪

「延期を含め検討」という声明を出すと、政府と都は態度を一転させ、

4月7日には緊急事態宣言を出した。(中略)

田中真介・京都大学准教授は、人間はウイルスと基本的に共生する

関係にあり、今回の新型コロナも2009年の新型インフルエンザと同じ

ように、やがて集団免疫(集団の多くの人が免疫を持つことで、免疫を

持たない人も守られる状態)が達成され、一般的なコロナウイルス

一つになっていくと考える。

 そうした観点から、重症者に十分対応できる医療体制を準備したうえ

で、人々は通常のインフルエンザと同様に、新型コロナについても罹患

を過度に恐れずに普通の生活を続け、罹患したときは自宅待機なり

入院なりして回復をはかればよいと言う。

 田中准教授はこの対応を「適切に罹患し、適切にケアし、適切に集団

免疫を確保していく『三適』の対応」と呼んでいる。

      (「週刊金曜日」2020.7.3 1287号より抜粋)

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