たんぽぽ舎です。【TMM:No5065】
5つの情報をお知らせします
転載・転送歓迎
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★1.「廃炉」とは何か…日本では法的な規定すらない
日本政府は原子力を推進する一方で後始末のことを
何も考えてこなかった
海外では「廃炉」とは何かの要件を定めて完了まで
事業者に義務づける「廃炉法」がある
上岡直見(環境経済研究所代表)
★2.岸田大軍拡政権下で自衛隊の犯罪が噴出
旧日本軍の暴走を想起させる腐敗
身内の逮捕を防衛相にも隠す違法集団
「メディア改革」連載 第157回
浅野健一(アカデミックジャーナリスト)
★3.【読者からのつぶやき】(仮タイトル)
☆マイナンバーカードは強制か?
☆ゴジラの本質
★4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◆8/24ガザ地区を包囲攻撃するイスラエルの意図−サラ・ロイ
『なぜガザなのか:パレスチナの分断、孤立化、反開発』をもとに
文明フォーラム@北多摩第41回研究会
◆8/31高麗博物館講演会「朝鮮人強制労働の歴史否定を問う」
お話:竹内康人さん 会場:高麗博物館+オンライン
★5.新聞より3つ
◆東電、原電に「電力料金の前払い」3年間で1400億円
発電ゼロ 再稼働不透明
(8月8日「毎日新聞」朝刊1面より抜粋)
共産茨城県議・江尻加那さん(51)
(8月6日「東京新聞」茨城版
<東海第二原発 再考再稼働>(66)より抜粋)
◆宙ぶらりんの核廃棄物 鎌田 慧(ルポライター)
(8月6日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)
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・戦争へ進むぞ宗主国の為… 菊地輝子
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※8/16(金)第39回「原発いらない!金曜行動」(首相官邸前)
福島第一原発の核汚染水海洋投棄を中止せよ! 老朽原発うごかすな!
東海第二原発再稼働するな! フクシマは終わっていない!
日 時:8月16日(金)18時30分より19時45分
場 所:首相官邸前
主 催:「原発いらない金曜行動」実行委員会
定例:毎月第3金曜日
次回の第40回は、9月20日(金)18時30分より19時45分です。
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※たんぽぽ舎の夏休みは=8月13日(火)より17日(土)=です。
メールマガジンもお休み(14水、16金、17土)致します。
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※8/31(土)【山崎久隆ゼミ】『日本原電の闇』
東海第二…「原電、防潮堤欠陥工事の対策⇒規制委への回答延期」
お 話:山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
日 時:8月31日(土)14時より17時
会 場:「スペースたんぽぽ」
参加費:800円(資料代含む) ◇予約の必要はありません。
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※9/1(日)東海第二原発が危ない!防潮堤欠陥工事を中止せよ!
第13波一斉行動…たんぽぽ舎の行動案内
日 時:9月1日(日)14時より15時15分 (雨天決行)
場 所:JR御茶ノ水駅…お茶の水橋口改札前と聖橋口改札前の2ヵ所
内 容:リレートーク、ビラ配布、
新署名「再稼働はダメ、廃炉を求める!」、
横断幕・ノボリ旗でアピール
第13波一斉行動の呼びかけは
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※9/7(土)青木美希さん講座「原発と再生エネルギー」
お 話:青木美希(ジャーナリスト、作家)
日 時:9月7日(土)14時より16時 開場:13時30分
会 場:「スペースたんぽぽ」
参加費:800円(資料代含む) ◇予約受付中
たんぽぽ舎 電話 03-3238-9035 か
「ヤフーメール」<tanpopo3238@yahoo.co.jp> 宛てに、
ご氏名と電話番号をお知らせ下さい。
受付番号をお伝えいたします。
大人気の青木美希さんをお呼びして、「原発と再生エネルギー」に
ついて、最新の情報をお話しいただきます。是非ともお越しください。
「なぜ日本は、原発を止められないのか」も人気大躍進の著書で、
当日販売も予定しております。お楽しみに。
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※9/14(土)第2回藤原寿和さん講座
化学毒原因裁定を求める会)
日 時:9月14日(土)14時より16時 開場:13時30分
会 場:「スペースたんぽぽ」
参加費:800円(資料代含む) ◇予約受付中 9/7と同じです
2011年3月11日、東電福島第一原発過酷事故により撒き散らされた人
工放射能廃棄物を、私達は浴びせられてしまいました。
特に核分裂生成物=テルルは放射能毒、化学毒をあわせ持ち、このた
め、小児甲状腺がんを始め多種多様な今までにない病気が増えています。
これは「放射能毒・化学毒=複合汚染による原子力公害」と認定させ
なければなりません。
※第3回は、10月12日(土)14時より16時です。
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┗■1.「廃炉」とは何か…日本では法的な規定すらない
| 日本政府は原子力を推進する一方で後始末のことを
| 何も考えてこなかった
| 海外では「廃炉」とは何かの要件を定めて完了まで
| 事業者に義務づける「廃炉法」がある
└──── 上岡直見(環境経済研究所代表)
◎ すでに周知のとおり、原子力規制委員会は日本原電の敦賀発電所2
号機について、活断層評価の結果、委員会の発足いらい初めて「不合
格」を出した。
日本原電はさらに抵抗する姿勢を見せているが、不合格の理由が活断
層なので、安全対策を強化すればどうにかなるような話ではないから、
結論が覆る可能性はまずないだろう。
◎ 脱原発運動として最終的に「廃炉」を求める動きが出てくるのは当
然だが、原発関係の弁護士さんに聞いてみたところ、規制委員会が事業
者に対して廃炉を命ずる法的な根拠は見つからないという。
一方で「廃炉」に関しては、事業者が廃炉計画を提出してそれを規制
委員会が審査する規定がある。逆にいえば事業者が廃炉(廃止措置)を
申請しないかぎり規制委員会は動けない枠組みになっている。
◎ ここでそもそも「廃炉」とは何かを考える必要がある。不合格だか
ら運転は当然できないが、使用済み燃料プールに核燃料が溜まったまま
では現状と何も変わらない。
日本原電はまだ抵抗しているから、あわよくば再稼働を目論んでいつ
までも廃止措置を申請せず、プールに核燃料を溜めたままにしておくの
ではないか。かりに書類上で「廃炉」になったとしてもこの状況のまま
ではリスクは変わらない。
◎ 驚くべきことに「廃炉」とは何かという法的な規定すらない。この
ため政府は「福島第一原発の燃料デブリは放射性廃棄物ではない」と言
い出している。
これは山本太郎議員の質問主意書(2024年5月30日・参議院質問主意
書第156号)に対する答弁で「東電がデブリを廃棄すると言わないかぎり
放射性廃棄物にはあたらない」とい無責任な解釈を示している。
現在の法律では、東電が原状のままデブリを放置しても法的責任は
問えない。
◎ これは日本政府が、原子力を推進する一方で後始末のことを何も考
えてこなかった結果である。
双葉町の井戸川元町長によると、東京電力は福島第一原発の設置時に
地権者に対して20年(償却期間)で廃炉にして跡地はきれいな公園にし
て返すと説明していたという。
すべてが最初からでたらめだったのだ。
海外では「廃炉」とは何かの要件を定めて完了まで事業者に義務づけ
る「廃炉法」がある。
現在の原子力規制庁の枠組みでは何も期待できないので、法制度の整
備が必要である。
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┗■2.岸田大軍拡政権下で自衛隊の犯罪が噴出
| 旧日本軍の暴走を想起させる腐敗
| 身内の逮捕を防衛相にも隠す違法集団
| 「メディア改革」連載 第157回
└──── 浅野健一(アカデミックジャーナリスト)
◎ 防衛省は7月12日、「特定秘密」の漏えい、「背広組」(内局)の
ハラスメント、海上自衛隊の潜水手当不正受給などの被疑事件、不祥事
を受け、海自トップの酒井良海上幕僚長を事実上更迭したのをはじめ、
計218人という過去最大規模の処分を発表した。
事務方トップの増田和夫事務次官、制服組トップの吉田圭秀統合幕僚
長ら防衛省・自衛隊各組織の最高幹部も訓戒処分を受けた。各組織の
トップが一斉処分されるのも前例がない。刑事事件では、逮捕された一
般市民は氏名、職業、経歴が晒され、被疑者が送検される時の顔がテレ
ビ画面に出るが、公人の隊員にはそれもない。
◎ 防衛省が12日に、ホームページに「懲戒処分の公表」と題して掲載
した「お知らせ」では、「被処分者A 内部部局 防衛書記官(指定職)50
歳代男性」「被処分者B 内部部局 防衛書記官(課長職) 50歳代 男性」
などとすべて仮名だった。
https://www.mod.go.jp/j/press/news/2024/07/12e.html
海上自衛隊の潜水艦修理に絡み、川崎重工業が海自隊員に金品や飲食
を不正に提供していた疑惑で、防衛省は7月10日、川崎重工が架空取引
で捻出した裏金が、年間約2億円に上ることを明らかにした。6年前か
ら続く癒着で、総額は少なくとも十数億円規模といい、隊員にはゲーム
機や工具なども提供されていたという。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024071000834&g=soc
◎ 実際には「数十年にわたる慣習だったのではないか」(防衛省関係
者)との見方が強い。
同省は4月2日に川重から事件の通報を受けた。同月5日に疑惑を木
原氏に伝えたが、その後、内部での調査経過を7月まで報告していな
かった。
東京新聞は13日の社説で、「予算や権限、防衛装備が急激に膨張し、
組織に緩みやほころび、驕りが生じているのではないか」と指摘した。
武力を行使できる自衛隊という名の軍事組織が法や規律を守らないの
は、旧日本軍の暴走を想起させる異常な事態だ。
◎ 2012年に発足した第二次安倍政権から現在の岸田政権に至る大軍拡
と軌を一にした事件だ。2023年度防衛予算の1300億円の未執行問題も浮
上。防衛省は、5年間で43兆円を投じる防衛力の抜本的強化を進めてい
る最中に起きた。
防衛省の大量処分の広報は翌日以降、休日となる金曜日に行われた。
立憲民主党の閣僚経験者は、「世の関心を避ける広報あるある手法」
とコメントした。岸田文雄首相は北大西洋条約機構(NATO)首脳会
議などで米独を訪問中だった。
「数十年の平和主義を捨て、自国を真の軍事大国にすることを望む」
(米誌「タイム」23年5月22・29日号)と報じられた岸田首相の下で、
日本軍となった自衛隊の腐敗が進んでいる。
◎ 海自警務隊は昨年11月に元隊員ら4人を詐欺容疑などで逮捕した
が、防衛省は木原氏に今年7月まで、その事実を報告していなかった。
木原氏が逮捕者の情報を把握したのは、同省が立民の会合で明らかにし
た7月18日だった。
防衛省は8月2日、元隊員らを海自警務隊が逮捕した事実を木原稔防
衛相に知らせなかった問題で、増田和夫事務次官の指揮監督責任を
問い、口頭厳重注意とした。また、三貝哲・前人事教育局長(7月19日
付で退職)は「訓戒相当」とした。
◎ 7月30日の衆院安全保障委員会と参院外交防衛委員会で、木原防衛
相は「文民統制の観点から非常に問題があった」と認めた。木原氏は「
今後は警務隊が逮捕した場合、全て大臣に報告するよう制度を改善し、
可能な限り速やかに公表する」と述べた。
海上自衛隊は8月1日、部下を殴ったとして傷害の疑いで青森県の大
湊警備隊に所属する2等海曹を自衛隊の捜査機関である警務隊が逮捕し
たと発表した。今回の公表は方針転換後、初めてだった。
◎ 日米両政府は7月24日、米国による「核の傘」提供を含む拡大抑止
に関する新たな共同文書を取りまとめる方針を固めた。「中国やロシア
など核の脅威が増す中、米国の日本防衛への意志を明確化するのが狙い」
(時事通信)で、28日に東京で開いた外務・防衛担当閣僚による安全保
障協議委員会(2プラス2)の会合で拡大抑止に関する突っ込んだ議論
があった。
会合では、自衛隊が来春までに、陸海空の部隊を一元的に指揮する「
統合作戦司令部」を設けるのに合わせ、米国が在日米軍を再編し、統合
軍司令部を新設する方針が決まった。
◎ 広島を選挙区とする3代目の世襲政治家、岸田首相は被爆79年の8
月6日を前に、米国の核使用を前提とする「核抑止」の明文化に踏み
切った。
この岸田政権と一体の松井一實広島市長が8月6日に原爆ドーム前を
含む平和公園を全面封鎖し反戦反核の集会を禁圧しようとしている。
岸田政権と広島市による憲法違反の言論抑圧を許してはならない。
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┗■3.【読者からのつぶやき】(仮タイトル)
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☆マイナンバーカードは強制か?
国民総背番号、監視・管理社会。マイナ保険証なくても大丈夫
発行済みの保険証は最長1年間有効。
マイナ保険証を持たない(持ちたくない)人は「資格確認書」を
提示すれば大丈夫。
資格確認書は申請する必要なし。
自信をもって「マイナカード持っていない」と言おう。
なぜこうまでしてマイナンバーカードを持たせようとしているの
だろう。 (S.H 東京)
☆ゴジラの本質
ゴジラは戦争がもたらした犠牲の怨霊、アジア太平洋戦争で散った
兵士、命を落としたアジアの人々、原爆犠牲者たちの怒りと無念。
(N.S 神奈川県)
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┗■4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
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◆8/24ガザ地区を包囲攻撃するイスラエルの意図−サラ・ロイ
『なぜガザなのか:パレスチナの分断、孤立化、反開発』をもとに
文明フォーラム@北多摩第41回研究会のご案内
講 師:早尾貴紀さん(東京経済大学 全学共通教育センター教員)
日 時:8月24日(土)14:00〜17:00 終了後懇親会の予定
形 式:対面とZOOM併用のハイブリッド形式
対面会場:府中市民活動センタープラッツ 代表電話:042-319-9703
主 催:文明フォーラム@北多摩
申し込み先:<https://forms.gle/Fu8VE2jsqCJdumDa6>
問い合わせ先:nrj27438@nity.com (田中)
参加費:無料。カンパ大歓迎です。
現在も続くイスラエルの蛮行をどのようにしたらとめることができる
のかを考えるためには、現在の状況に至るまでの歴史をきちんと把握す
る必要があると考えています。
◆8/31高麗博物館講演会「朝鮮人強制労働の歴史否定を問う」
お話:竹内康人さん
日 時:8月31日(土)14時〜16時
会 場:高麗博物館
会場・オンライン(後日配信はありません)とも参加費千円(入館料含)
主催・申し込み:高麗博物館
https://kouraihakubutsukan.org/sanka-online/
高麗博物館企画展「強制連行」「強制労働」の否定に抗う〜各地の追
悼・継承の場をたずねて〜の関連講演会です。
竹内康人さんは1957年浜松市生まれ。1980年代後半から、戦時期の強
制連行の調査を開始されました。ご著書の中の『戦時朝鮮人強制労働調
査資料集 増補改訂版』は強制連行調査に関わっている全国の調査
グループが「こんな資料が欲しかった」と評価されています。
講演内容は、歴史否定論の特徴、佐渡朝鮮人労働の展示の問題、強制
動員の実態が中心です。是非、ご参加下さい。
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┗■5.新聞より3つ
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◆東電、原電に「電力料金の前払い」3年間で1400億円
発電ゼロ 再稼働不透明
東京電力が原発専業の日本原子力発電に対して、毎年支払う基本料金
(年550億円)とは別に、原電の安全対策の工事費用として、2021年度か
らの3年間で約1400億円を支払っていた。
支払いの名目は「将来の電力料金の前払い金」だが、原電は敦賀原発
2号機(福井県)の再稼働が不許可の見通しとなるなど、原発再稼働の
道筋は描けていない。東電の株主などからは妥当性を問う声も出そうだ。
これまで原電は、他社が支払った前払い金(原電から見ると前受け
金)の総額を決算書などに記載していたが、支払い元や使い道などは公
表していなかった。
原電は東電など大手電力会社が出資する原発専門の電力会社で、原発
で発電した電力を大手電力に販売してきた。ただ、東電の原発事故後は
運転を停止したままだ。
東電など大手電力は原電の発電がゼロでも、人件費や原発の維持管理
費用などを毎年、基本料金として支払う。東電が2023年の電力料金の値
上げ申請時に政府へ提出した資料によると、2023〜25年の基本料金は年
平均550億円だった。
基本料金とは別に支払った約1400億円は、原電が再稼働を目指す東海
東電は原電の要請に応じ、安全対策費を貸付金などではなく、「将
来、原電に支払う電力料金を前倒しで支払う」ことを2021年度に決めた。
原電は2021年7月の政府提出資料などで、東電との契約を明らかにし
ている。 (中略)
基本料金は東電の電力料金に含まれ、契約者が負担している。
東電から原電への前払い金は会計上、東電の電力料金に含まれていな
いが、将来は契約者の負担になる可能性がある。(中略)
東海第二原発は1978年の運転開始から45年超の老朽原発で、原電は津
波対策の防潮堤など総額2350億円の安全対策工事を進めている。ところ
が防潮堤の工事に不備が見つかり、23年6月から工事の一部を中断。
24年9月としていた工事完了は延期となる可能性が高く、再稼働の道
筋は見えない。【川口雅浩】 (8月8日「毎日新聞」朝刊1面より抜粋)
https://mainichi.jp/articles/20240807/k00/00m/040/291000c
共産茨城県議・江尻加那さん(51)
東海第二原発(茨城県東海村)の再稼働を目指す日本原子力発電の構
想は破綻した。
再稼働どころか、今こそ廃炉を決断するべき時だ。
使用済み核燃料の管理に徹する会社に変わるべきだ。
そうすれば、周辺自治体が現状のような実効性の乏しい広域避難計画
作りに苦労することもない。
再稼働に向けた事故対策工事の一環の防潮堤で昨年発覚した施工不良
を巡り、原電はことし6月、原子力規制庁から「造り直すことが大前
提」などと抜本的な見直しを要求された。
原電は7月中旬までに新たな説明をするとしたが、約束を果たせな
かった。
どのように造り直すのか、既に造ってあるものを利用するのか、ある
いは全て造り直すのか、設計変更が想定できない。
設計変更ができないのだから、それに伴う工期延長も具体的に示せな
い状態だろう。
しかも規制庁が認める案でなければならず、原電は追い込まれている。
当初の原電の想定を上回って不利な状況となっているとみる。
私と仲間たちは長く東海第二原発の再稼働に反対し、廃炉とするよう
求めてきた。防潮堤の施工不良や、「工事完了の目標は9月だが非常に
厳しい状況」との説明を繰り返す原電の姿勢に、いわゆる反対派だけで
なく、賛成派も含めて不信感がかつてないほど高まっている。
施工不良は防潮堤だけではないのでは、という疑念も広がっている。
(中略)
県議としては、県議会も変わらないといけないと考える。県議会とし
て東海第二の現地視察を早急にするべきだ。
東海第二以外にも、県内には東海村をはじめとして原子力施設が多数
ある。
それなのに県議会に原子力問題のための委員会がないのはおかしい。
8月中に半村登議長に対し、県議会による現地視察の実現と、原子力
問題の委員会設置を求める文書を提出する準備をしている。(中略)
◇ 東海第二原発の防潮堤の施工不良を巡り、日本原子力発電が厳しい
立場に追い込まれている。
昨年6月の判明後、一部の作業は中断が続き、原電が目標としていた
事故対策工事全体の9月完了は絶望的な状況。
「福島の悲劇」を繰り返さないための重要施設で建て直しを求められ
るまでの混乱を招いた原電に、問われているのは「原発を動かす資格」
そのものだ。 (8月6日「東京新聞」茨城版
<東海第二原発 再考再稼働>(66)より抜粋)
https://www.47news.jp/11301594.html
◆宙ぶらりんの核廃棄物
鎌田 慧(ルポライター)
6日はヒロシマ、9日はナガサキ。8月は原爆廃絶と平和を祈る日々
である。その9日、青森県は柏崎刈羽原発(新潟県)の使用済み核燃料
を引き受けるための協定を締結する。
他県では嫌われている核廃棄物を引き受けるのは税収と寄付が増える
ためで、中間貯蔵して50年たったら運び出す、という約東のようだ。
締結相手は「リサイクル燃料貯蔵」。原発や放射能などどこにも感じ
させない社名だが、親会社は東京電力と日本原子力発電。後者の敦賀原
発2号機(福井県)の運転は 「不合格」。いまや会社存亡の危機にあ
る。「中間貯蔵事業の確実な実施が著しく困難となった場合には、燃料
の施設外への搬出を含め、速やかに適切な措置を講ずる」との覚書が、
協定の信用性を補強している。
搬出先に指定されている青森県六ケ所村の再処理工場は15年前、高濃
度の放射性廃液を漏洩させたまま、コトリとも動いていない。人間が
入って作業できないほどに汚染され、50年後に稼働しているかどうか。
宮下宗一郎県知事と面会した斎藤健経済産業相は「今後とも安定的か
つ継続的に原発を利用していくうえで不可欠」と強調したそうだが、と
にかく捨て場のない核のゴミを外に出させる算段。それでいてこの「安
全協定」に国は参加せず、責任をとる姿勢はない。
県出身者として、筆者も怒っている。
(8月6日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」より)
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※【動画アップの紹介】
☆三輪祐児さんのユープラン(UPLANpart3)より
https://www.youtube.com/results?search_query=UPLANpart3
・20240729 UPLAN 子どもたちを放射能から守ろう!子ども脱被ばく裁判
第2回最高裁要請行動と学習会
https://www.youtube.com/watch?v=E14e03hkvEA
・20240703 UPLAN 第72回とめよう!東海第二原発
日本原電本店抗議行動 第130回東電本店合同抗議行動
https://www.youtube.com/watch?v=Kk-GXsTFiyQ
・20240625 UPLAN【原子力規制庁院内ヒアリング】
東海第二原発防潮堤欠陥工事
https://www.youtube.com/watch?v=lBmPX40JEQM
・20240617 UPLAN 【ヒューマンチェーン・講演・シンポジウム】
司法の劣化を許さない〜最高裁共同行動
https://www.youtube.com/watch?v=M3kHSR1PqY8
・20240601 UPLAN 辻野弥生「なかったことにはできない 関東大震災・
知られざる悲劇・福田村虐殺事件」
https://www.youtube.com/watch?v=fdoN-AfiuCg
・20240518 UPLAN たんぽぽ舎35周年記念講演
https://www.youtube.com/watch?v=1qs20ZxENP0 (約2時間)
・20240427 UPLAN 川口正昭「群馬県追悼碑撤去問題を考える」
https://www.youtube.com/watch?v=-hRld857H5o&t=6s
・20240406 UPLAN 山崎久隆「柏崎刈羽原発の再稼働を許さない 新規制
基準は地震と津波を過小評価 どこでも起こり得る津波災害と巨大地震」
https://www.youtube.com/watch?v=Zknd66R3uKg
・20240224 UPLAN 山崎久隆「能登半島地震から考える東海第二原発」
主催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」
https://www.youtube.com/watch?v=ARJStbsE2lU
・20240210 UPLAN 山崎久隆ゼミ「大地動乱の時代」の原発は廃炉に〜
地震・津波は止められないが原発は止められる〜今すぐ「止める、
冷やす、閉じ込める」対策を
https://www.youtube.com/watch?v=UIMWV9KC4nw
☆広瀬 隆…私のYouTube「ロックフェラー財閥シリーズ第26話」で
5月5日、「チェルノブイリ原発事故と放射能の基礎知識」を掲載。
・ソ連の“ウラルの核惨事”と“キューバ・ミサイル危機”大事件に
ついては「ロックフェラー財閥シリーズ第25話」
・“スリーマイル島原発事故”の被害とイギリスの“ウィンズケール
再処理工場”による海の汚染は「ロックフェラー財閥シリーズ第24話」
https://youtu.be/4XFzySIQi10 ぜひ、ご覧下さい。
──────────
☆ひきつづき、たんぽぽ舎のメールマガジン=「地震と原発事故情報」
へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
☆《事故情報編集部》より
2024年2月中旬から、『月曜、水曜、金曜、土曜』の週4回の発信と
なりました。「火曜、木曜」の発信しない日でも「緊急事態」の場合
は、発信することもあります。
メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他
投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。
1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、
自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。
2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出し
よりも2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)
執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ
書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。
例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、
たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)
3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、
どの団体・グループも平等に掲載する基本方針です。
そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先
など必要事項を400文字以内でお送り下さい。
件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。
日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。
メールマガジンへのイベント案内は1回だけの
掲載とさせていただきます。
4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、
タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。
件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。
5.【読者からのつぶやき】(仮)
☆字数は2から4行位(70文字から140文字程度)、
タイトルも付けて下さい。
☆テーマ:原発関連、「今、悩んでいること、困っていること」、
ガザへの思い、ウクライナについて、政治の腐敗について、
武器輸出問題、パンデミック条約…等々
☆投稿者名は、ペンネームも可能です。名前の後ろにかっこで
在住県名を入れて下さい。
「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の
別アドレス < tanpopo3238@yahoo.co.jp > です。
なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上、全て掲載できない場合も
あります。ご了解下さい。
──────────
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