たんぽぽ舎です。【TMM:No4710】地震と原発事故情報−4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4710】

2023年3月4日(土)地震原発事故情報−

             4つの情報をお知らせします

                     転送歓迎

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★1.北陸電・志賀原発活断層なし」 規制委、従来と異なる判断

  しっかり検証し、原発再稼働を止めていこう 東京新聞紹介

             坂東喜久恵(たんぽぽ舎会員)

★2.地球の内核は「磁石」の源 地球の自転とは逆側に回転

  している説があるが…研究には地下核実験が必要に

  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その482

                  島村英紀(地球物理学者)

★3.ハンセン病と炭坑(上) 沈思実行(136)

  ハンセン病趙さん―舌読は人間の意欲と希望と未来を表す

                     鎌田 慧

★4.新聞より1つ

 ◆素粒子より3つ

 ・自らに都合が良いように長年の法解釈を変更する。

  そんな安倍政権の手法を詳細に記録した「怪文書」が明らかに。・・・他

(3月2日「朝日新聞」夕刊1面より)

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※明日です!

 3/5(日)東海第二原発いらない!第7波一斉行動

 たんぽぽ舎は、いつものようにJRお茶の水駅3ヵ所でおこないます

 日 時:3月5日(日)14時より15時15分

 場 所:JRお茶の水駅の3ヵ所

  ・お茶の水橋口、・聖橋口、・地下鉄千代田線乗り換え口

 集合場所:お茶の水橋口改札前

 内 容:マイクアピール(リレートーク)、ビラ配布、署名、はがきなど

 呼びかけ:東海第二原発いらない!首都圏ネットワーク

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※3/11(土)2つの抗議行動 福島第一原発大惨事から12年

  2つの行動=定例は第1水曜です。

1.「第114回東電本店合同抗議」放射能汚染水を海へ捨てるな!

  東電は2200億円の原電支援するな!

  東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 発 言:落合恵子さん、鎌田 慧さん、山崎久隆さん、

  菅井益郎さん、鴨下全生さん…ほか

  注 :落合恵子さんも参加され、発言します。

     2月初めに発行したビラでは、「交渉中」と記載しましたが

     2月中旬にご本人より「3/11参加できる」と連絡がありました。

 日 時:3月11日(土)13:30より15:00

 場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)

 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947 

   「たんぽぽ舎」 03-3238-9035

 賛 同:東電株主代表訴訟など141団体

  ※3月11日は東電福島第一原発事故の発生の日です。(12年目)

    ぜひ皆さんのご参加を。(2021年3/11の参加者は650名でした)

  ☆第115回は、4月5日(水)18:45より19:45です。

               (定例は毎月第1水曜)

2.第56回日本原電本店抗議行動

 とめよう!東海第二原発 20年運転延長反対

  2024年9月の再稼働はゆるさない!

  茨城県東海第二原発の再稼働工事を止めよ!

 発 言:地元茨城から・野口 修さん、茨城の議会から・玉造順一さん、

  市民から・中井はるみさん…ほか

 日 時:3月11日(土)16:00より17:30

 場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)

      JR秋葉原駅より5分、銀座線末広町駅4番出口より4分

       ※北ビルです!南ビルではありません!

 主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」TEL 070-6650-5549

 協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」

  ☆第57回は、4月5日(水)17:00より18:00です。

         (定例は毎月第1水曜)

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┗■1.北陸電・志賀原発活断層なし」 規制委、従来と異なる判断

 | しっかり検証し、原発再稼働を止めていこう 東京新聞紹介

 └──── 坂東喜久恵(たんぽぽ舎会員)

 原子力規制委員会は3月3日の審査会合で、北陸電・志賀原発活断層

なし」とした。しかし、問題は山積み。能登半島付近では近年地震も多発

している。

東京新聞がしっかり3月4日朝刊2面「核心」で検証している。紹介し

ます。

 ◆志賀原発活断層なし」 規制委、従来と異なる判断

 原子力規制委員会は3日、北陸電力志賀原発2号機(石川県志賀町

の再稼働に向けた審査会合を開き、「敷地内に活断層はない」とする北陸

電の評価は妥当だと判断した。規制委の有識者調査団は「活断層の可能性

は否定できない」としていたが、北陸電の追加データ提出を受けて規制委

が評価し直した。今後の審査次第では、再稼働できる可能性が出てきた。

(1面後略)

 ◆再稼働へ なお高い壁 (朝刊2面「核心」)

全文は https://www.tokyo-np.co.jp/article/234499

廃炉の瀬戸際に立っていた北陸電力志賀原発2号機(石川県)は一転、

再稼働に向けて前進した。原子炉建屋直下にあるとされた「活断層」の

存在を、原子力規制委員会は3日の審査会合で否定。原発推進を目指す岸

田政権にとっては弱い追い風となるものの、長く審査が停滞する原発

早期再稼働は見込めない。

○ 証拠

 「おおむね妥当な検討がなされている」。地震津波対策の審査を担当

する規制委の石渡明委員は、約1時間20分の審査会合を淡々と締めくくった。

2016年4月に規制委の専門家チームが「活断層の可能性あり」とした判断

が覆り、長く続いた議論が終わった。

 16年時点の判断の決め手は、原発建設前に描かれた地層のスケッチ。

最も確実な情報になる地層の形は、原発の建設工事ではぎ取られて観察

できず、過去の資料だけが頼りだった。評価書に「限られた情報に基づ

く」と付言されるほど、データが不足していた。

 北陸電は活断層評価を覆そうと、膨大な「証拠」を集めた。柱となっ

たのは、地中の鉱物の分布から断層の活動性を判断する「鉱物脈法」と

いう手法。地層の形を見ることなく、多くのデータを採取できた。石渡

委員は「将来、活動する可能性がある断層ではないと判断できる証拠が

たくさん得られた」と評価した。

○ 序盤

 審査は前進したが、規制委への申請から8年7カ月たってようやく最

初のハードルを越えたに過ぎない。今後、敷地周辺の断層の活動性を検討

した上で、どれほどの大きさの地震津波を想定するべきかを議論し、

それに耐えられる設備対策の議論も続く。 (中略)

○ 難航

東京電力福島第一原発事故から12年を前に、岸田政権が原発推進にかじ

を切った中、志賀2号機と同じく基本的な事故対策の審査が計7原発10

基で続く。うち、日本原子力発電敦賀2号機(福井県)、中部電力浜岡

3、4号機(静岡県)、新設の中国電力島根3号機(島根県)、建設中

電源開発大間原発青森県)の5基は、敷地内の断層の議論が終わっ

ていない。(中略)

 政府は30年度に30基程度稼働させる目標を掲げる。既に稼働済みの原発

に審査中の原発を全て加えても達成は難しく、計画は絵に描いた餅に過ぎ

ない。

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┗■2.地球の内核は「磁石」の源 地球の自転とは逆側に回転

 | している説があるが…研究には地下核実験が必要に

 | 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その482

 └──── 島村英紀(地球物理学者)

 登山やハイキングで使うのが手持ちの磁石だ。これは地球全体が磁石に

なっているから使える。一方、地球が磁石になってくれているから私たち

をはじめ地球の生物を太陽や宇宙から降り注ぐ危険な粒子から守ってくれ

ているのだ。

地球が磁石になっているのは液体で直径が地球の半分もあって地球深部

にある「外核」のせいだ。さらに内側にあって直径1200キロ、月の大きさ

の75%ほどの固体の「内核」から放出される熱によって液体の外核で対流が

起きて、磁力を生み出すダイナモとして機能するようになるメカニズムが

あるからだ。

地球の奥深くにある溶けた鉄の球は人間をはじめ地球上の生物に深くか

かわっている。

地球の外核は半径約3540キロで火星ほどの大きさ。鉄とニッケルが主

成分で、地球の質量の約3分の1を占める。

 その内核が逆に回り始めたという論文が1月に出た。いままで地球全体

で同じ向きに回っているに違いないと考えられていた。

 この種の研究は精密な観察を要する。この論文では内核の動きを追跡す

るために、過去60年間に発生した地震波を分析した。

 論文の結論は「内核は2009年ごろにほぼ停止し、その後、逆回転し始め

た」というものだ。「内核は、地表に対して前後に動いていると考えられ

る」とし「1回の往復運動の周期は約70年」で、約35年ごとに回転方向が

変化しているという。次に変わるのは2040年代半ばという。

 地球の自転速度はだんだんと遅くなっていく。100年間で1.8ミリ秒

(1000分の1秒)程度と換算されている。だが1990年頃には地球は24時間

より約2ミリ秒長くかかって1回転していたが、2003年の自転速度は24

時間プラス約1ミリ秒だった。2003年のほうが自転速度は速くなってい

る。この現象を説明する有力なものが、自転とは異なる内核の回転速度

に違いない。

 この研究でいちばん精密さで役に立ったのは、なんと地下核実験だった

という。地下核実験では、地震のように地球深部まで伝搬する巨大な振動

が発生する。しかも実施の地点、時刻、強度に関する正確な記録があるた

め、地球内部の精密なデータを得ることができる。

 最近では、地下核実験は国際的な批判があるため行われなくなった。

 学者の中にはこの研究に反対するものも多い。

 たとえば内核の回転方向の変化は約6年ごとに起きているという学説も

あるし、内核は2001〜2013年に大幅に動き、それ以降は静止していると

いう説もある。

 内核の往復運動の周期は今回発表された70年ではなく、20〜30年だと

する学説もある。

このため地球深部の研究をさらに進めるためには、予測できない地震

の発生に頼らざるを得ず、この先の進展には望めないかもしれない。

地球の奥深くの研究はまだよくは分かっていない。内核の発見も近年

のことだ。さらに内部に 別の層があるという研究も発表された。

 まさかこの研究のために地下核実験を再開するわけにもいくまい。

 

 (島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/

    「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より3月3日の記事)

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┗■3.ハンセン病と炭坑(上) 沈思実行(136)

 | ハンセン病趙さん―舌読は人間の意欲と希望と未来を表す

 └──── 鎌田 慧

                        

◎両手に抱えた大型の本を、顔に密着させるように近づけ、舌で舐めて

いる。点字本を舌先で読み取っている男性を、すぐ横から写したクロー

ズアップ。このハンセン病者の写真はどこかでみた。

 原爆の図丸木美術館から送られた「地底の闇、地上の光―炭鉱、朝鮮人

ハンセン病―趙根在(チョウ・グンジェ)写真展」のチラシを眺め想いを

めぐらした。

ハンセン病によって視力を失い、点字を追う指先の知覚も奪われた。

それでも読書の渇望もだしがたく、点字のかすかな凹凸を柔らかな舌で

まさぐる。障子を通して流れてくる光が、舌のシルエットをあざやかに

映しだしている。

 舌は言葉をあらわす。饒舌、冗舌、毒舌、舌足らず、舌先三寸、舌の

根も乾かないうちに。舌鼓などは味覚の表現。しかし、舌読は人間の意欲

と希望と未来を表している。

◎「点訳のわが朝鮮の民族史今日も舌先のほてるまで読む」「ライ知らぬ

後の世の人は舌読のわが写真見ていかに思わん」

 写真の主人公、金夏日(キム・ハイル)さんの短歌である。撮影したの

在日朝鮮人カメラマン・趙根在さん。「舌読」の写真は、金さんが生活

していた群馬県草津町の国立療養所「栗生楽泉園」での、「ハンセン病

民学会」集会のときに目にしたのだろうか。

 このとき、反抗的な患者を収容した「重監房」も見学したのだが、たま

たま、金さんと文学仲間の詩人、ハンセン病市民学会の谺(コダマ)雄二さん

が逝去され、遺骸の前でご焼香した記憶がある。あるいは、東松山市

国立ハンセン病資料館でみたのかもしれない。

◎趙根在さんは記録作家・上野英信さんと『写真万葉集筑豊』(全10巻)

の共同監修者である。在日少年は家貧しく中学校中退、炭坑で働きはじ

めた。死と隣合せの過酷な零細炭坑の坑内労働とのちのハンセン病撮影

とを結ぶ線にこの執念のカメラマンがいる。

 わたしは上野さんと趙さんが、精魂こめて集録した写真集を書庫から

取りだし、上野さんに案内された、自宅の炭坑長屋の裏手にある、朽ち

果てた炭坑の暗い穴を思い出した。

     (週刊「新社会」2023年2月22日第1296号8面より)

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┗■4.新聞より1つ

 └──── 

 ◆素粒子より3つ

  ・自らに都合が良いように長年の法解釈を変更する。

   そんな安倍政権の手法を詳細に記録した「怪文書」が明らかに。

  ・放送番組を制御下に置くことを図り、異見言う官僚を首相側近が

   「首が飛ぶぞ」と脅す場面も。本当なら由々しき問題 

  ・集団的自衛権、検察官の定年延長、菅政権の学術会議問題−−。

   法の支配を解さぬ行いは陸続きと。諫早も同じく。

            (3月2日「朝日新聞」夕刊1面より)

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※動画アップの紹介

☆三輪祐児さんのユープランより

・20230209 UPLAN 天笠啓祐『「みどりの食料システム戦略

  (農林水産省)」の概要と問題点』

 https://www.youtube.com/watch?v=094n9Ww7uYE

・20230201 UPLAN 第55回とめよう!東海第二原発

 第113回東電本店合同抗議

 https://www.youtube.com/watch?v=NBWzyCmC_H0

・20230130 UPLAN 樫田秀樹「リニア新幹線は実現可能か?」

 https://www.youtube.com/watch?v=vVLRrdkhSeI

・20230121 UPLAN 山崎久隆「岸田政権の原発政策大転換の闇を

 照らす〜40年超えの老朽原発の危険−どこが?なんで?」

  https://www.youtube.com/watch?v=llWvIXy-dc4

・20221215 UPLAN 田中一郎「日本における電力自由化

 電力システム改革」未来へ向けたあるべき改革の具体像

 https://www.youtube.com/watch?v=NZhEf0W410Y

・20221130 UPLAN 安田節子最終回「有機農業が拓く世界」

 https://www.youtube.com/watch?v=3MjZZhSy0Qk

・20221127 UPLAN「11.27廃炉デー集会」絶対に再稼働させない

 東海第二原発

 https://www.youtube.com/watch?v=7csuDOzVn98

・広瀬 隆…みなさん、「遠い宇宙の彼方から地球にやってくる宇宙線が、

地球上に雲をつくり、それが地球の気温を大きく変化させている」

なんていう突拍子もない話を信じられますか。

 『気候変動の宇宙物理学』「第1話」を見て下さい。

 https://youtu.be/JSD2PyaOEmw

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