たんぽぽ舎です。【TMM:No3981】地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3981】

2020年7月11日(土)地震原発事故情報-

              4つの情報をお知らせします

  転送歓迎

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★1.感染症対策に欠けている視点

   「新しい生活様式」条件に当てはまる人は、

   社会全体の中では少数しかいない。

   新型コロナ対策は中央官僚や評論家の目線ではなく広い視野で

           上岡直見 (環境経済研究所(技術士事務所))

★2.講演「日本の原発報道」(2019年5月ウクライナにて)

   日本の現状をよく知らない「国際チェルノブイリ福島連盟」の

   各国代表に福島第一原発事故当時の

   メディアの報道姿勢と事故後8年たった日本政府の対応を報告

              (中)(3回の連載)

                  浅野健一(アカデミックジャーナリスト)

★3.東電に2億円ちかくの損害賠償請求 震災の原発事故補償で

    12回目/岩手…ほか

   メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

                  黒木和也 (宮崎県在住)

★4.「原子力はクリーンなエネルギー」では絶対にない!

-石炭火力の「抑制」を口実に原発を推進するな-

経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!その145

              木村雅英(経産省前テントひろば)

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☆ 乱 鬼龍の森羅万象         転載歓迎

 【生きるのは自己責任と政治吠え】 【コロナから軍備で民は守れない】

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※7/13(月)岩垂さん連続講座第4回にご参加を!

 10回連続講座「日本人は核にどう向き合ってきたか被爆75年、

        核廃絶運動を顧みる」

 第4回「原水禁運動の分裂と抗争」

 講 師:岩垂 弘さん(ジャーナリスト・元朝日新聞編集委員)

 日 時:7月13日(月)14時より16時30分 

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円〔5回券(3000円)を発行しています。1回600円となります〕

  8月は、お休みです。

 ☆第5回…9月14日(月)「原水禁運動の統一と空前の高揚へ」

 ☆第6回…10月12日(月)「84問題と原水禁運動の再分裂」

 ※上記の学習会では「新型コロナウイルス」対策を致します。

  ・会場入り口に手指消毒用ボトルを用意します。 

  ・机の上に消毒液を噴霧しペーパータオルで拭きます。

  ・窓をこまめに開けて換気に配慮します。    

  ・「密集」しないように着席していただきます。

  ・体調に不安のある方は、無理に参加しないで下さい。

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※お知らせ

7月4日(土)の山崎久隆さんの学習会の映像がアップされています。

 講座を受けた方は復習に、参加できなかった方は学習に!

 六ヶ所村再処理施設の過去・現在・この先をわかりやすく学習できます。

○20200704 UPLAN 山崎久隆「六ヶ所村再処理工場~新規制基準-

 審査書案-では何が問題か」

 https://www.youtube.com/watch?v=XKErf7h74mc

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┗■1.感染症対策に欠けている視点

 |  「新しい生活様式」条件に当てはまる人は、

 |  社会全体の中では少数しかいない。

 |  新型コロナ対策は中央官僚や評論家の目線ではなく広い視野で

 └──── 上岡直見 (環境経済研究所(技術士事務所))

 新型コロナでは多種多様な対策が語られ、リモートワークだの三密回避

だの、「新しい生活様式」と称するお節介まで提示された。しかしよく考

えるとそれらは暗黙のうちに「デスクワークに従事するホワイトカラーで、

自宅ではマイカーを所有・運転できる」という条件に限定されている。そ

れはこうした対策を考えるのは中央の官僚であり、条件に外れた人々は視

野に入っていないからである。実は条件に当てはまる人は、社会全体の中

では少数しかいない。

 例の「電通」は、2月に本社社員の新型コロナ感染が確認されたとして

いち早くリモートワークを実施した。しかしこの時点では国も都も五輪開

催に固執していた。「電通」は情報と金のやり取りをしていればリモート

で済むだろうが関連工事や各種の準備実務はリモートは不可能である。新

型コロナの対策全般にわたってこうした思慮の不足がみられる。

 「経済センサス」という統計がある。全国を細かい格子状に区切って、

どこでどんな職種の人が何人就労しているかの統計である。東京23区では

776万人が就労しているが、運輸業・建設業・福祉関係など、リモートワー

クがありえない職種は532万人もいる。オフィスをすべてリモートにし、

学校を閉鎖したとしても、それは一部だけである。わけ知り顔の評論家が

「緊急事態なのにまだ電車に乗っている人がいる」などと批判していたが、

リモートワークがありえない人の存在が視野に入っていない。

 「マイカー」も重大な問題だ。たとえばPCR検査の対象になって指定

検査機関に行こうとすると「公共交通を使わずに来い」と指示される。し

かしマイカーのない人はどうするのか。感染症という性格からして知人に

乗せてもらうという方法もできない。大都市である横浜市でさえ8km歩

いたという人がいるが、地方都市では指定検査機関もごくまばらにしかな

い。数十kmを徒歩か自転車で来いというのか。

「一極集中からの脱却」などというのも言うのは簡単だが、地方都市で暮

らすにはマイカーがなければ日常の買い物も医療機関へのアクセスもでき

ない。しかもこれから地方都市ではこうした施設はどんどん撤退する。新

型コロナの影響で地方都市のバス会社にすでに廃業が発生している。何ら

かの条件でマイカーが利用できなくなったとき、地方都市での生活はただ

ちに破綻する。大げさではなく生命の危険に直面するだろう。新型コロナ

対策は中央官僚や評論家の目線ではなく広い視野で考える必要がある。

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┗■2.講演「日本の原発報道」(2019年5月ウクライナにて)

 |  日本の現状をよく知らない「国際チェルノブイリ福島連盟」の

 |  各国代表に福島第一原発事故当時の

 |  メディアの報道姿勢と事故後8年たった日本政府の対応を報告

 |     (中)(3回の連載)

 └────  浅野健一(アカデミックジャーナリスト)

◎メルトダウンを2ヵ月発表せず

 社会の問題を人々に知らせ、解決に導くにはマスメディアの正確な報道

がか欠かせません。

 ところが、日本のマスメディアは、福島原発の真実を正しく伝えていま

せん。特に、8年前の事件後、福島に駐在していたマスメディアの記者た

ちのほとんどが県外に逃げたことは、日本のジャーナリズムの退廃を表し

ています。

 東京から車で現場に向かったのは、フリージャーナリストと外国メディ

アの特派員たちでした。

 チェルノブイリ原発事故では、マカレンコ会長ら内外のジャーナリスト

が現場に入り、事故の深刻さを速報しました。

 福島の事件から2ヵ月間、特に最初の1週間の「取材・報道の放棄は万死

に値します。

 当時の東電福島原発吉田昌郎所長(2013年7月に食道ガンで死亡)は「3

月11日の夜から大変なことが起きていて、12日には死ぬと思った」と証言

しています。

 政権幹部が、4号機にどこからか水が入り爆発を回避できたことについて、

「神風が吹いた」と言ったこともわかっています。

 4号機が爆発していれば東京を含む東日本は壊滅でした。

 日本政府がIAEAに出した報告会書によると、大気圏に放出された放射

能は、広島に投下された原爆の168発分に相当し、広島の原爆の120万発分

死の灰が降ったのです。

 「最悪の事態に備えて、すぐ逃げてください」とか、「外に出たらシャ

ワーを浴びて着ていたものは全部捨ててください」と言うべきでしたが、

NHKなどメディアは「直ちに健康に被害はない」と伝えました。

 東電と政府は事件の翌日にはメルトダウンが起き、水素爆発が起きて、

1〜4号機がすべて「レベル7」になっていることを知っていたのに、「メル

トダウン」を広報したのは約2ヵ月後の5月13日でした。この2ヵ月間に、

子どもや若い女性を含む多くの人々が被曝しました。

 東電が公開したビデオ映像に吉田所長が「政府がメルトダウンという言

葉は使わないと決めたから、東電も使わない」と大声で指示する音声があ

ります。

 「不安を煽らない」のが当時の政権の方針で、メディアも政府に同調し

たのです。政府と東電を監視するという視点はゼロでした。

◎1〜3号の爆発シーンを見ていない日本人

 日本のほとんどの市民は福島の1〜3号機で爆発が起きたことを鮮明な

映像で見ることができませんでした。

 テレビが発達した日本で、最も重要な映像が遮断されたのです。3月12

日午後3時36分に1号機で起きた爆発映像の例が分かりやすいでしょう。

 1号機の水素爆発の瞬間をを撮影したのは日本テレビ系列(NNN)の福島

中央テレビでした。

 この映像は、福島原発から17㎞離れた山の中に設置した定点カメラで撮

り、原子炉の建屋が吹き飛んだ爆発の瞬間がはっきり映っていました。

また、福島中央テレビは、3月14日午前11時1分に3号機で建屋が水素

爆発した瞬間も撮影し、オンエアしています。

 NHKや福島の他局も福島原発のもっと近くに情報カメラを設置していま

したが、津波で壊れ、原発から1番遠くにあった福島中央テレビの情報カ

メラだけが生きていたのです。

 映像は共同通信などを通じ、全世界の各メディアに配信されました。

しかし(NNN系列以外の)NHKなどの国内テレビ局は、この貴重な爆発

瞬間の動画を一切使わず、1号機の建屋が吹き飛ぶ前と後の静止画、また

は映像を並べて表示して説明するだけでした。

 英BBCは3月12日午前7時過ぎのニュースで、「当局は放射性を持つ水蒸

気を放出すると言っており、他の報道によると、現在付近の放射能は通常の

1000倍にもなる。政府は、これに対するリスクを過小評価しようとしてい

る」と報道しています。この段階で、日本政府の見通しの甘さを指摘して

いました。

 米CNN、欧州など海外のテレビ局は日本テレビの提供でこの生々しい映像

をオンエアしました。

 NHKなど日本の他局はこの映像を今日まで使っていません。NNN系列で

見た人は数百万人でしょうが、日本の市民の90%以上はいまだにこの映像を

見ていないのです。

 元NHK記者のあるメディア学者は「特ダネの映像だから他局は使えない」

と学会で言っていましたが、スクープ映像の場合、ある時間を経た時点で、

特ダネ映像を撮った放送局のクレジットを明記して、放送するのが普通で

す。米ニューヨークの「9・11」事件で航空機がビルに突入する映像は世界

中に流れたのを考えればわかることです。

 福島中央テレビもこの映像を中継せず、4分後に放送しています。

 映像を受け取った日本テレビもあまりにも刺激の強い映像を全国ネット

で放送するかどうか議論しており、NNN系列で全国にオンエアしたのは

1時間13分後でした。どこからかの圧力を感じていたのでしょう。

東電が1号機の爆発を発表したのは5時間後でした。 (下)に続く

(「汚染地の子どもや孫を救おう!チェルノブイリと手を結ぶ」

 筆者:浅野健一 発行「国際チェルノブイリ福島連盟 日本支部

 2019年7月より抜粋)

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┗■3.東電に2億円ちかくの損害賠償請求 震災の原発事故補償で

 |  12回目/岩手…ほか

 |  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.東電に2億円ちかくの損害賠償請求 震災の原発事故補償で12回目/岩手

 7/10(金) 16:29配信IBC岩手放送

 https://news.yahoo.co.jp/articles/46553babb51c36cfc3dd53a385ba060eeb42bd2b

2.なぜ、繰り返し豪雨に?原因はシルクロードテレコネクション

 片山由紀子 | 気象予報士/ウェザーマップ所属7/10(金) 19:39

  https://news.yahoo.co.jp/byline/katayamayukiko/20200710-00187528/

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┗■4.「原子力はクリーンなエネルギー」では絶対にない!

| -石炭火力の「抑制」を口実に原発を推進するな-

| 経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!その145

 └──── 木村雅英(経産省前テントひろば)

 7月3日に経産省が石炭火力を抑制する方針を発表した。7月4日の記

者会見で<非効率石炭火力のフェードアウトに向けた検討>を告げ7月7

日に第一回「グリーンイノベーション戦略推進会議」を開催し<CO2

「ビヨンド・ゼロ」という大きな目標に向けて、2050年までに技術の確立

を目指す「革新的環境イノベーション戦略」を確実に実行する>そうだ。

 一方で、経産省はベースロード電源としての原発再稼働をまだまだ推進

するという。福島第一原発事故を起こした東京電力も妙な造語「CO2の

少ない電気」を使って原発を続けようとしている。

 しかしながら、原子力は絶対にクリーンなエネルギーではない。そのこ

とを「原子力神話からの解放」(高木仁三郎講談社α文庫)の<第8章

原子力はクリーンなエネルギー」という神話>から紹介する。

◆ 原発の増設は二酸化炭素の排出を助長する

◆ 原子力の比率を増やすとエネルギー消費に占める電力消費の比率を増

 やす(電力化率上昇)

◆ 原発自体で出力を調整することができず、エネルギー多消費開発型の

 社会を促進する

放射能に目をつむる「クリーン神話」のおかしさ

★火力発電所が出す廃棄物であるとしての二酸化炭素と比べて、原子力

電所が出す廃棄物であるところの放射性物質はいったいどうなのか。

★彼ら(経産省や電力会社)は二酸化炭素については規制しなくてはいけ

ないと言いながら、放射性物質についてはまったく何も言いません。

★試算では、1kw時の発電をするのに、化石燃料で約200kgの炭素発生、

原発で約10万ベクレルの放射能の生成。原子力の危険度は同等以上ではな

いか。

★単純な話、数十万ベクレルの放射能が一人の人間の体内に取り込まれれ

ば、一人の人間の死を招きかねない、確実に許容量以上の放射能になる。

★さらには原発で働いている労働者が被曝する。

 更に、上記「クリーン神話」のおかしさに、地球上にできた化石燃料

燃やすのと比べて、ウラン燃料に核分裂反応を起こして新たに放射性物質

死の灰)を作ってしまうことの方が、人間を含めた多くの地球上の生物

にとてつもなく害があることを加えたい。

 そう、「原子力はクリーンなエネルギー」では絶対にない。経産省はい

つまで愚かな嘘をつき続けるのだろう。

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