たんぽぽ舎です。【TMM:No3736】
6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.破綻しつつある!アルプス(多核種除去設備)処理水問題
原子力市民委員会提案の汚染水を入れる
大型タンク(10万トン)の導入を支持する
石丸小四郎 (双葉地方原発反対同盟)
★2.温暖化問題は、CO2より<発熱>そのものが問題!
山紫水明、自然を大切にする国をめざすことが
温暖化も世界平和も実現する道
浜島高治 (神奈川県在住)
★3.8/31緊急集会「韓国は『敵』なのか」参加報告
日韓間のGSOMIA(軍事情報包括保護協定)破棄は
大した意味はない
上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕
★4.避難住民の3割無職−新潟県検証分科会で報告…
メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)
金子 通 (たんぽぽ舎会員)
★5.メルマガ読者からのイベント案内
(お問い合わせは主催者へ)
◆9/5(木)ミニ学習会「ICRPに意見を送ろう」
講師:瀬川嘉之さん(高木学校、放射線被ばくを
学習する会・世話人)
★6.新聞より1つ
◆あさこはうす
「ここは天国だけど、むこうは地獄だね」…娘の厚子さん
鎌田 慧(ルポライター)
(9月3日東京新聞朝刊23面「本音のコラム」より)
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※明日です!9/4(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!
日本原電本店抗議行動
日 時:9月4日(水)17:00より17:45
場 所:日本原電本店前
銀座線末広町駅4番出口より4分
共 催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
とめよう!東海第二原発首都圏連絡会
2.「第72回東電本店合同抗議」
東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:9月4日(水)18:30より19:30
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟ほか134団体
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※9/10(火)学習会「白熱教室:これが日米FTA交渉の実態だ」
講 師:鈴木宣弘さん (東大農学部教授)
日 時:9月10日(水)18:00〜21:00
〔講師のお話は19時より〕 新ちょぼゼミ33回
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.破綻しつつある!アルプス(多核種除去設備)処理水問題
| 原子力市民委員会提案の汚染水を入れる
| 大型タンク(10万トン)の導入を支持する
└──── 石丸小四郎 (双葉地方原発反対同盟)
◎ 12月8日、東電は「汚染水をためるタンクが3年後には満杯にな
る」の見通しを明らかにした。翌日、各紙は一斉に報道した。
この問題の背景にあるものを探った。
第一原発で汚染水浄化後に残る放射性物質トリチウムを含む水の処理
方法を議論する政府小委員会の山本一良委員長(名古屋学芸大副学長)
は3日、同原発を視察し、長期保管を前提とした議論を9日から始める
考えを明らかにした。
◎ 東電はそれにあわせる形で様々な発言をしている。
それは次のようになる。
1.トリチウム保管タンクは現在、約115万トンである。
2.1日当たりの発生量約170トン(2018年並み)とした場合、2022年
夏頃まで137万トンになり満杯になる。
3. 2016年政府の作業部会がまとめた報告書「海洋放出、地層処分、
水蒸気放出、地下埋設」の5つの選択肢の他に「長期保管」は廃炉作業
が困難になる可能性があり難しい。
4.昨年、公聴会で出された案「10万トン大型タンクなどに置き換える
方法も、破損した場合、漏洩量が莫大になる可能性があり困難である。
保管場所もない。
5.中期保管を続けた場合、許認可手続き、工事など年単位の準備期間
が必要であり難しい。従って「海洋投棄以外に選択肢はない」が結論だ
と主張したかったのだろう。
◎ ところが、原子力規制委員会が第一原発の廃炉作業を監視するため
の会議、第72回・特定原子力施設監視・評価検討会の場で次のような
やり取りがあった。
・規制庁〜多核種除去設備等処理水の説明をして欲しい。
・東電〜2018年度に行った62核種の詳細分析の結果、不明核種である
「C−14」(カーボン14)「Tc−99」(テクニチウム99)が有意に検出
された。原因は吸着剤の性能低下にあると判断している。
アルプス処理水処分に当たり、環境放出する場合は二次処理(再処
理)を実施することとしている。
以上のように、新たに不明核種、カーボン14とテクネチウム99が
見つかった。
◎ 更に…
・東電〜今後、タンク群を分析する場合はカーボン及びテクネチウムを
含めて9核種について全てタンクごとに分析し確認してまいりたい。
・規制庁〜放射線について我々が専属チームを結成し本件調査が
始まった。東電の測定は十分でなかった!今後、何か対応策を考えて
いるのか?
・東電〜現在、JAEA(注2)の協力を得て人材育成計画、人材
確保を行っていきたい。
・規制庁〜今年1月にタンクの調査を行うように言ってから5ヶ月も
かかっている。凄く測ることに時間がかかるということなのか?
・東電〜専門的知識が必要になる。それが出来る人間は非常に限られた
人物になる。一つのタンクを分析するのに2〜3週間を要しているのが
現状である。
・規制庁〜すぐに出来る人物を呼んできてもらうということをやって
欲しい。
・東電〜カーボン、テクネチウムの測定については即・出来る人間を
教育して増やすようにして行きたい。
・規制庁〜カーボン、テクネチウムの他いろいろ混ざっている可能性が
あるのでは…東電の測定が正しいんだろうか?そういう疑念が沸いて
くる。
・東電〜出来ることと出来ないことをきっちり整理して、出来ること
からやっていきたいと思っている。
・資源エネ庁〜地元の皆さんが(県民が?)非常に高い関心を持って
いることを考え、人員が不足したらそれを理由にせず、しっかりと対応
してもらいたい。
◎ 少し長くなったが、多核種除去設備等処理水の東電と規制庁のやり
取りを掲載した。
ここで出された問題点を整理するとこうなる。
イ.原発敷地内にあるタンク群960基の「トリチウムしか残っていない」
と言われた代物が様々な核種が混在していることが判明した。更に、
毎日発生する170トンも同様である。
ロ.東電のこの問題にたいする対応が、測定人物、人材が枯渇し、JA
EAに応援を頼んでも有効な対策が出来なくなっているとみられる。
ハ.東電はトリチウム以外の核種についてデータを公表していないが
アルプス処理水(核種除去設備等処理水)処分それ自体が破綻している
と見なければならないのではないか?
山本委員長が「長期保管を求める県民の声に沿う姿勢を示した」という
報道もここから出ているのではないかと判断する。
私たちは、既報No198(2018.6.20)で原子力市民委員会(脱原発社会
へ向けた政策を提案するシンクタンク)が福島県に提案した汚染水を
入れる大型タンク(10万トン)の導入を支持している。場所も十分ある。
これは「原発はもうたくさんだ!」の県民の圧倒的な声に耐えられな
かったからであろう。
「放射能汚染水を海に捨てるな!」の声も同様である。
今年4月、世界貿易機構(WHO)が福島県等の水産物を輸入を禁止
する韓国の措置を容認したことも追い打ちをかけたとみる。
以上のように民意の圧倒的な声こそ力である。
※注2:
原子力に関する研究と技術開発を行う国立研究開発法人、人材育成
計画、人材確保などおこなっている。
(「脱原発情報」2019.8.20「双葉地方原発反対同盟」発行 No212より
了承を得て抜粋)
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┗■2.温暖化問題は、CO2より<発熱>そのものが問題!
| 山紫水明、自然を大切にする国をめざすことが
| 温暖化も世界平和も実現する道
└──── 浜島高治 (神奈川県在住)
・CO2は間接原因、発熱は直接原因です。
・気温42度Cを超えた欧州では原発を止めました。
捨て、3分の1しか利用されていません。
・地球は太陽の恵みを受け、地表面の水を蒸発させることによって、
上空で断熱膨張冷却された氷が宇宙に赤外線を放出すること自らの発熱
を捨てています(物理学者の槌田敦さん説)。
・従って、掘や水辺を埋めることはとんでもない事です。
東京のように、コンクリートの塊にすることはとんでもないことで、
さらに、300m以上の高さのビル建設が進行中。高いビル程、壁面積が
大きいですからコンクリート面が増えます。
・緑地は、炭酸同化作用が太陽光を吸収し、水分上昇が気化熱を奪うの
で気温を下げますが、コンクリート面は容易に加熱され、空気を暖めま
す。アマゾンの火災はとんでもないです。
・森ビルは、すでに270mのビルや240mのビルもある港区虎ノ門・麻布
台地一帯で、大阪の300m「あべのハルカス」を超える高さの330m超高
層ビルの建設を開始し、街づくりを始めました。
三菱地所は、2027年度に390mの超高層ビルの完成をめざしています。
・超高層ビルでなくても、都心を歩くとすぐに新しいビル建設現場に
遭遇します。
・この100年で日本全体の気温は1.2度C上昇し、大都市は2度から
3度C上昇。ヒートアイランド現象です。
・ゼネコン、セメント会社、鉄屋さんへの奉仕を止める。
東京集中、都市化を止める。
明治維新は、列強侵略防衛のために中央集権国家にする必要が
あったでしょうが、今やそれがアベをのさばらせています。
連邦国家・山紫水明、自然を大切にする国をめざすことが、温暖化も
世界平和も実現する道でしょう。
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┗■3.8/31緊急集会「韓国は『敵』なのか」参加報告
| 日韓間のGSOMIA(軍事情報包括保護協定)破棄は
| 大した意味はない
└──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕
◎ 2019年8月31日(土)に東京で緊急集会「韓国は『敵』なのか」が
開催された。
時節がら混むだろうと早めに行ったが開場と同時に満員の大盛況
だった。集会の趣旨からして原発はテーマになかったが、法律・政策・
経済から歴史・文化まで多岐にわたる講演があって一々紹介できない
が、韓国に敵対姿勢を見せると安倍政権の支持率が上がる、などと
いう状況がいかに危険な状況であるかが改めて認識できた。
◎ それはメディアの責任もあるが、安倍政権の政権運営がすべて
「嘘」を手段としているからだ。事実関係を正しく知れば、正常な判断
力のある市民ならば韓国を敵視するような判断には導かれないだろう。
個人的に興味を持ったテーマは日韓間のGSOMIA(軍事情報包括
保護協定)破棄である。あたかも戦争を招くステップのように煽る論者も
あるが、そうではないという指摘があった。
日韓間のGSOMIAに実質的な意味はなく、防衛関係者さえ認めて
いるように安全保障上大きな影響はない。実は韓国が暗に圧力をかけて
いるのは米国である。
米国が双方に提供している機密は同レベルであるから日韓間のGSO
MIAに大した意味はない。それにもかかわらず米国が動いているのは
韓米間のGSOMIA破棄を持ち出されたら面倒だからである。
◎ 韓国が韓米間のGSOMIA破棄を持ち出して米国に圧力をかける
理由は、歴史的・文化的な背景もあるが、直近の理由としては北朝鮮と
の交渉を進展させよというメッセージであろう。
何もない時に唐突に破棄は持ち出せないが、日本が圧力をかけたのを
絶好の機会として、どうでもいいものを破棄してみせて、次は米国だぞ
というブラフである。安倍政権は韓国に強硬姿勢を見せて得意がってい
るが、実は利用されたということである。
◎ 集会の各報告者の発言を総合すると、韓国の敵視はいかなる分野
でも日本に何のメリットもなく他の国に漁夫の利を提供するだけである。
今読んでいる本に戦時中の日本の政策の特徴として「相手に触発され
てヒステリカルに反応するという出たとこ勝負を繰り返しているにすぎ
なかった(山本七平『日本はなぜ敗れるのか』)」との指摘がある。
今もそれが全く変わっていない。
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┗■4.避難住民の3割無職−新潟県検証分科会で報告…
| メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)
└──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)
◆避難住民の3割無職−新潟県検証分科会で報告
原発の安全性を巡る県独自の「三つの検証」の一つで、東京電力福島
第一原発事故が福島県民の健康や生活に与えた影響を調べる「健康・
生活委員会」の生活分科会が2日、県庁で開かれた。
委員が、事故から6年後の2017年に避難中か、避難を経験した原発
周辺住民を対象にした生活実態調査の結果を報告。働き手の中心となる
生産年齢人口(15〜64歳)の約3割が無職と、生活再建に苦しむ状況を
明らかにした。
調査は福島大が2017年2,3月、福島第一原発が立地する双葉、大熊
両町など双葉郡の7町村で避難を余儀なくされた全世帯に調査票を郵送
して実施。
約1万件の回答があり、回収率は37.9%だった。委員で、当時、
福島大で調査に携わった丹波史紀・立命館大准教授が報告した。(中略)
終了後、座長の松井克浩・新潟大教授は「復興から取り残されている
人も多いという重要な示唆があった。新潟県にも同じことが起こりえる
と再認識し、県民に伝えていく必要がある」と話した。
(9月3日「新潟日報」より抜粋。紙面のみでネット上に掲載なし)
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┗■5.メルマガ読者からのイベント案内
| (お問い合わせは主催者へ)
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◆9/5(木)ミニ学習会「ICRPに意見を送ろう」
講 師:瀬川嘉之さん(高木学校、放射線被ばくを学習する会・世話人)
日 時:9月5日(木)18時30分より21時15分
場 所:文京区アカデミー茗台7階・学習室B
(地下鉄丸の内線「茗荷谷」駅8分)
主 催:放射線被ばくを学習する会
http://anti-hibaku.cocolog-nifty.com/
申込先:anti-hibaku@ab.auone-net.jp
電 話:090-3577-4844(温品;ぬくしな)
参加費:500円
20ミリシーベルト帰還の元締め=ICRPが原発大事故後の放射線
防護策について、パブコメを募集しています!
ICRP(国際放射線防護委員会)のパブコメは日本語でも10月25日
まで、受け付けられます。
パブコメ案では福島第一原発事故の時より、もっと被ばくさせるおそ
れがあります。
2007年以降のICRP勧告は「現存被ばく状況」と称して東電の責任
を覆い隠し、線量限度をはるかに超える被ばくを認めるなど、おかしく
なっています。
ICRPに、住民の声をとどろかすことは大きな意味があると
思います。
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┗■6.新聞より1つ
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◆あさこはうす
「ここは天国だけど、むこうは地獄だね」…娘の厚子さん
鎌田 慧(ルポライター)
久しぶりに「あさこはうす」へ行った。青森県下北半島の先端、大間
崎にあるログハウスである。薄曇りだったが、津軽海峡のむこうに、
函館山がくっきり見えた。
あさこはうすは、故熊谷あさ子さんが、自分の畑に建てた原発拒否の
館である。彼女は死ぬまで畑を電源開発に売らなかった。
「1基でいいのですから、ご協力を」と二代にわたって、電源開発
社長が畑に足を運んで説得に来たが、彼女は首を縦に振らなかった。
結局、原発の設計を変え、200m先に移動した。
夫と太平洋側まで、魚を追って漁をしていたあさ子さんの持論は、
「海と畑があれば生きていける。海と畑がなくなれば、生きていけな
い」というシンプルなものだった。
周りの土地は全て買収され、あさ子さんの畑へむかう細い道の両側は
フェンスで囲まれている。入口に小屋があってガードマンが四六時中
来客を監視している。
用地の買収担当者による自作自演の強盗などもあった。気丈夫な娘の
厚子さんが、あさこはうすを守っている。ハーブを栽培し、犬やヤギと
一緒に暮らしている。
「ここは天国だけど、むこうは地獄だね」と立ち腐れの原発に目を
むけた。
9月16日。代々木公園「さようなら原発全国集会」。
厚子さんはいつものように娘と参加して、出店で大間特産のコンブや
ワカメを販売する。
(9月3日東京新聞朝刊23面「本音のコラム」より)
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