たんぽぽ舎です。【TMM:No3725】地震と原発事故情報−4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3725】

2019年8月21日(水)地震原発事故情報−

               4つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

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★1.北海道電力泊原発原子炉補助建屋下に断層が

   あることを認めるが活断層ではないと主張

   泊原発廃炉、全ての原発廃炉へ追い込もう!!

   佐藤英行(北海道 岩内原発問題研究会)

★2.福島第一原発事故原因を誤魔化して原発を再稼働する

   東電・経産省・規制委

  「文芸春秋9月号」と「岩波科学8月号」が

   明らかにする地震原因

   原子力規制委員会原発再稼働推進委員会!その206

    木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

★3.実際は200m程度陸側だった

  東電が福島第一「波高計」調査結果…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

   黒木和也 (宮崎県在住)

★4.新聞より1つ

  ◆政治家の言葉遣い 重さも、厳粛な意識も、

   含羞(がんしゅう)もない 〔松尾貴史のちょっと違和感〕

(8月18日毎日新聞朝刊7面より抜粋)

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※8/28(水)学習会にご参加を!

 「公益通報X司法取引・自己認証制度 通報者保護はどこへ!」

  〜公益通報者保護制度改正とその問題点〜

 講 師:光前幸一弁護士 (子ども脱ひばく裁判等弁護士)

 日 時:8月28日(水)18:00〜21:00〔講師のお話は19時からです〕

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円(学生400円)  新ちょぼゼミ32回

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・「8・15版」川柳【ハルモニの恨に応えぬのか日本】

                    乱 鬼龍(転載歓迎)

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┗■1.北海道電力泊原発原子炉補助建屋下に断層が

 |  あることを認めるが活断層ではないと主張

 |  泊原発廃炉、全ての原発廃炉へ追い込もう!!

 └──── 佐藤英行(北海道 岩内原発問題研究会)

 8月20日泊原発廃炉を求めた訴訟で、北海道電力が原子炉補助

建屋下に断層があることは認めるが活断層ではないとした。

以下、8/21北海道新聞の記事から

泊原発と断層の位置関係図」は下記HPをご覧ください。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/336472

原子炉補助建屋下に断層

泊原発訴訟 北海道電力活断層は否定

 北海道電力泊原発(後志管内泊村)は安全性を欠くとして、道内外の

約1200人が北電に廃炉を求めた集団訴訟の第29回口頭弁論が20日、札幌

地裁(武藤貴明裁判長)であり、北電側は泊原発1,2号機の原子炉

補助建屋の直下に断層があることを明らかにした。

 この断層について、北電側が訴訟の中で施設名を具体的に挙げて位置

関係を示したのは2011年11月の提訴以来初めて。

 北電によると、この断層は敷地内にある「F−4」と呼ばれるもの。

同建屋には事故時に放射能が漏れるのを防ぐ設備があり、F−4が活断

層であれば泊原発1,2号機は再稼働できない。

 訴訟では原告側からF−4が主要施設直下にあるという指摘を受けて

いたが、北電はこれまで、各施設との位置関係を説明していなかった。

 20日の弁論で、北電側はF−4に加え「F−1」「F-11」と呼ばれる

敷地内断層と核施設を図示。F−1が1号機のタービン建屋直下にある

ことを説明したうえで「すべて活断層ではない」と述べ、安全性に問題

はないと主張した。

 原告側はF−4,F−1について「活動性を否定できない」と反論。

北電側はF−1が活断層ではないことを証明するための追加調査を10月

までに終える予定だが、原告側は「その調査で活動性を否定できる見込

みは非常に低い」と述べ、提訴から8年近くが経過した訴訟の結審と、

廃炉を求めた。

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┗■2.福島第一原発事故原因を誤魔化して原発を再稼働する

 |  東電・経産省・規制委

 | 「文芸春秋9月号」と「岩波科学8月号」が

 |  明らかにする地震原因

 |  原子力規制委員会原発再稼働推進委員会!その206

 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

◎次をご覧いただきたい。

<“過去の話”ではない

 原発にはそもそも無理があるというのが、長年、現場経験を積んでき

た私の実感で、私は「反原発」です。しかし敢えて「原発維持」の立場

に立つとしましょう。その場合でも、事故を教訓に十分な安全基準を設

けることが最重要になるはずです。ところが安全基準づくりの根拠とな

るべき事故原因の究明すら、いまだなされていないのです。

 東電は「津波によってメルトダウンが起きた」という主張を繰り返し

ています。

 そして、その「津波」は、「想定外の規模」で原子力損害賠償法の

免責条件にあたるとしています。

 しかし「津波が想定外の規模だったかどうか」以前に、「津波」では

なく「地震動」で燃料破損していた可能性が極めて高いのです。

 しかも、私が分析したように、「自然循環」停止の原因が、ジェット

ポンプ計測配管のような「極小配管の破損」にあったとすれば、耐震

対策は想像を絶するものとなります。細い配管のすべてを解析して耐震

対策を施す必要があり、膨大なコストがかかるからです。おそらく費用

面から見て、現実的には、原発はいっさい稼働できなくなるでしょう。

 原発事故からすでに8年が経ちますが、この問題は、決して“過去の

話”ではありません。不十分な事故調査にもとづく不十分な安全基準

で、多くの原発が、今も稼働し続けているからです。>

 これは、「文芸春秋9月号」に掲載された元東京電力「炉心専門家」

である木村俊雄さんの「福島第一原発津波の前に壊れた」の結びだ。

木村俊雄さんが、東電の「炉心流量」に関連する「過渡現象記録装置」

を分析して、以上を明らかにしている。

◎ 一方、「岩波科学8月号」では、田中三彦さんが「積み残された

ままの原発事故原因・事故分析その(3)」で次のように書いている。

 <あの日から約8年が過ぎた。その間、東京電力のさまざまな弁解や

弁明によって議論のポイントがあちらこちらへと移ろってはきたが、

「全交流電源喪失津波が原因か?」という、あの日(2011年7月

10日)伊東良徳弁護士が提起した基本的な問題は、いまもなお未解明、

未決定のままである。>

 そして、伊東弁護士の追及、国会事故調の分析、新潟県技術委員会

でのディスカッションを詳述して、これまでの東電の曖昧な対応を

糾弾している。

◎ 期せずして、文春と岩波で発表された別々の論者が、福島第一原発

の特定号機は津波来襲前に地震により炉心溶融メルトダウン)が

起こった可能性が大であることを主張している。

 本シリーズで何度も述べてきた(その10、12、23、67,

103,111、156、194など)が、木村俊雄さんが<「安全

対策どころか、肝心の「事故原因」すら曖昧にされているのが現状

なのです。>と述べるように、今の原子力規制委員会の「新規制

基準」は砂上の楼閣なのだ。

 こんな状態で原発を稼働し続けることは絶対に許されない。

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┗■3.実際は200m程度陸側だった

 | 東電が福島第一「波高計」調査結果…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.実際は200m程度陸側だった

  東電が福島第一「波高計」調査結果を報告(全文1)

  8/20(火)19:46配信「THE PAGE」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190820-00010004-wordleaf-bus_all

2.原発事故で何が…8/31「朗読劇・線量計が鳴る」

  中村敦夫さん書き下ろし 郡山市のミューカルがくと館にて

  8/20(火)15:13配信「福島民友新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190820-00010022-minyu-l07

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┗■4.新聞より1つ

 └──── 

 ◆政治家の言葉遣い 重さも、厳粛な意識も、

  含羞(がんしゅう)もない 〔松尾貴史のちょっと違和感〕

 最近の新聞やテレビで見聞きする言葉遣いで、違和感を覚えるもの

をいくつか挙げてみようと思う。

〇「仮定の質問には答えられません」

 これは官房長官が会見の場でよく口にする逃げ口上だ。いつも疑問に

思うのだが、質問した記者はなぜ引き下がってしまうのだろうか。

 ここで食い下がると、自分も有名な女性記者のようにオミットされて

しまうことを恐れているのだろうか。

 説明する責任がある権力の側がそういう安易な手法で逃げるのなら

ば、逆に報道陣が結束してオミットし返せばいいのではないか。

  (中略)

 そもそも仮定の話ができないというのは、実はその先にもくろんで

いるスキームを隠しておかなければいけない事情があるのか、それとも

ご本人に想像力そのものが欠落しているかのどちらかだろう。

こんな人物が次期総裁に一番近いというのだから途方に暮れる。

〇「対案を出せ」

 これは性質の悪いへりくつとして頻繁に使われている。適切でない

企てを遂行したい勢力が、それに反対する側に対して「ならば」と持ち

出す便利な言葉だ。今このタイミングでイシューにすべきではない問題

でも、反対している側に「サボタージュする者」というレッテルを貼る

ことができる印象操作用語だ。(中略)これはすこぶる狡猾な手法で、

その罠とも言える土俵にうかうか乗ろうとするどっちつかずの野党の

党首もいる。

〇「その指摘はあたらない」

 実は「そんなことはない」と言っているだけなのだが、単に否定する

とその根拠を問われる流れが起きてしまう恐怖心からか、客観的事実を

話しているような錯覚を与える表現になるのだ。(中略)

 質問する側には、「どうあたっていないのか」「なぜ指摘が間違って

いるのか」を聞き返すというくらいの小さな努力はしてほしいものだ。

       (中略)

〇「誤解を与えたのだとしたら、撤回する」

 謝罪を求められたときに使われる言葉だが、これぐらい不遜で尊大な

わびようもないのではないか。まるで世間が勝手に誤解したような口

ぶりで、完全に相手のせいにしてしまっている。(中略)

 そもそも、政治家の言葉は失言を撤回すれば済むような軽いもの

なのか。ひとたび抜く時にはだれかを傷つけてしまう危険性をはらんで

いるものだという意識がないのだろうか。

〇「私の発言の一部だけが報道されて」

 これも同じ人物がよく使っている印象だ。「一部だけが報道されて」

というが、なぜ全部せねばならないのか。

 それほどありがたいお言葉を発信して下さっているのか。

 政治家としての重さも、厳粛な意識も含羞もないご仁が、どの口で

それを言うのか。

 もちろんそんな価値はないのだけれど、全部報じられて困るのは自分

の方だろう。(8月18日毎日新聞朝刊7面より抜粋)

全文は有料となります

https://mainichi.jp/articles/20190818/ddv/010/070/017000c

※注

 含羞(がんしゅう)

 恥ずかしいと思う気持ち。はにかみ。はじらい。

    (デジタル大辞泉より)

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