たんぽぽ舎です。【TMM:No3710】地震と原発事故情報−4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3710】

2019年7月29日(月)地震原発事故情報−

               4つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

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★1.東海第二原発は老朽・被災で危険なだけでなく経済性もない

   原電の卸売電気料金単価がいかに高いか…

   利益なしでも17.6円程度

   (LNG火力9.2〜13.7円、電力卸売市場の平均単価9.7円)

   日本原電の電気を買った会社(つまり東電)も共倒れ

                山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)

★2.経産省前テントひろばの2人の代表を偲ぶ集いに200余人

   テントは多様性のあつまり、今後も続いてほしいの声

  原発廃止めざして創意をこらそう

  テントと共に たんぽぽ舎も闘う  柳田 真(たんぽぽ舎)

★3.脱原発実現へ運動強化 福島で原水禁世界大会…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

                 黒木和也 (宮崎県在住)

★4.新聞より2つ

  ◆制御しきれぬ福島第一 汚染水の水位下がらず理由も不明

                 (7月28日朝日新聞より抜粋)

  ◆今のNHKは信用できない   関口希代子 (神戸市)

          (7月28日毎日新聞朝刊「オピニオン」より)

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※8/3(土)山崎ゼミにご参加を!「今一番ホットな原発問題を考える」

 ・東海第二原発の再稼働は東電の問題

 ・「特定重大事故等対処施設」とは何か?

 ・原発の今を見据え、東電の責任を追及

 お 話:山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)

 日 時:8月3日(土)14:00より17:00

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

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※8/3(土)とめよう!〈首都圏原発〉東海第二原発8.3新宿・夜デモ

日 時:8月3日(土)17時30分集合

場 所:JR新宿駅東口アルタ前(デモ出発18:15 解散19:10予定)

主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」070-6650-5549

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※8/7(水)2つの抗議行動にご参加を!

1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!

日本原電本店抗議行動

 日 時:8月7日(水)17:00より17:45

 場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)

                銀座線末広町駅4番出口より4分

 共 催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549

   とめよう!東海第二原発首都圏連絡会

2.「第71回東電本店合同抗議」

  東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 日 時:8月7日(水)18:30より19:45

 場 所:東京電力本店前

 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947

  「たんぽぽ舎」 03-3238-9035

 賛 同:東電株主代表訴訟ほか134団体

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┗■1.東海第二原発は老朽・被災で危険なだけでなく経済性もない

 |  原電の卸売電気料金単価がいかに高いか…

 |  利益なしでも17.6円程度

 |  (LNG火力9.2〜13.7円、電力卸売市場の平均単価9.7円)

 |  日本原電の電気を買った会社(つまり東電)も共倒れ

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)

 とにかく異常である。

 誰もが分かっているのに誰もが問い質さず、誰もが不合理と思って

いるのに、それが前提となって物事が進む。

 こんなこと、今は枚挙に暇がないので、一体何のことを言っているの

か、何でも当てはめられる現代なのが恐ろしいが、この際は「東海第二

原発の再稼働をめぐる経済性と東電との関係」である。

東京電力原発に幾ら費用を掛けるつもりか

     (柏崎刈羽原発工事費用は6800億円)

 東電の電力単価は、電気料金の契約書などから、一般家庭の小売料金

は概ね25円前後となる。(月間360kWhとして計算すれば24.51円)。

ただし500kWh以上の大口はkWhあたり17円前後(基本料金を除く)

となる。

 つまり、東電が利益を出しながら「低廉な」電気を売り続けるには、

平均価格は15円ほどが最低線ということになる。新電力や他の電力会社

との競争を考えれば、大口はもっと下げることになるかも知れない。

 有価証券報告書の2018年度からは、もっと厳しい現実が見えてくる。

 年間で売り上げた電力量は2303億kWhで、前年比マイナス4.2%

減、100億kWhも減っている。電力自由化の影響である。

 売上高の内電力料金収入は6兆327億円、単純に電力量で割れば26.19

円/kWhとなる。

 一方、営業費用の内電気事業営業費用は5兆7351億円で、24.90円/

kWhとなる。

 この中には、1ワットも電気を生み出さない東電所有の原発の費用、

原子力発電費用が9892億円入っている。これがなかったとしたら20.61

円/kWhで済んでいたことになる。

 もちろん、維持管理費用は掛かるから、そんなわけにはいかないが、

再稼働のための柏崎刈羽原発の工事費用は合計で6800億円とされる

から、いかに重たい費用か分かるだろう。

 しかもこれは、2017年10月の段階での数値であり、今後の「特定重大

事故等対処施設」の費用を加えれば更に1000億円以上も増えるのでは

ないかと思われる。

 その上更に、東海第二原発の再稼働のために1900億円も出資すると

いうのは、経営判断としては最早考えられない暴挙である。

東京電力はいくらで電気を買い取り、売るつもりか

 東海第二原発はとても再稼働などできない。

 新規制基準適合性審査をクリアし、20年運転延長審査も通ったのは

事実だが、条件を満たすには防潮堤を造り、緊急時対策所を整備し、

格納容器冷却や格納容器ベントなどの設備を改造・設置し、工事認可

手続き後の使用前検査に合格しなければならない。

 もちろん、地元の6市村からの同意を取り付けるだけでなく、県民の

7割を超える反対の声にどう答えるのか、周辺の30km圏内の「緊急時

防護措置を準備する区域・UPZ」の原子力防災計画の策定も終わって

いなければならない。

 原電のいう「2021年10月」再稼働は、少なくとも「特重施設」以外は

できている前提である。

 そのために東電と東北電力から合わせて1740億円相当の資金支援を

受けなければならない。

 さらに、運転を継続するには「特重施設」を2023年10月までに造ら

なければならない。そのためには東電は合計1900億円の資金支援をし

ていることになる。

 東電は7月16日の記者会見で次のように答えている。

 『我々はお客様に低廉で安定かつCO2の少ない電気というものをお

届けするということが使命であると考えております。

 東海第二がそうした電源として耐えうるのかどうかということにつき

まして、市場の価格の見通しであるとか、再稼働に必要な安全対策工事

の見通し、工事期間であるとか、工事費であるとか、特定重大事故等対

処施設設置の見通し、あわせて、さらに地元のご理解を条件に、こう

いったものを総合的に検討しておると、こういう状況でございます。』

 総額1900億円もの資金支援をするかどうかの判断には、市場価格から

見て妥当性のある料金でなければ低廉な電源とは言えないことを事実上

認めている。

◎東海第二原発の単価がいかに高いか…利益なしでも17.6円程度

(LNG火力9.2円から13.7円、電力卸売市場の平均単価9.7円)

 いままで日本原電が電気をいくらで売っていたのか。

 まず2010年以前では、2010年までの年平均発電量62億5411万kWh/

年とした場合、電力収入を割ると11.7円ほどと見積もることが出来る。

 「特重施設」などを建設した後は、3000億円を賄うことになるので

kWhあたり3.2円ほど余計にかかると見積もることが出来る。

 合わせて14.9円がkWh当たりの単価となる。これに福島第一原発

事故により課せられることになった一般負担金の年85.25億円のkW

h当たり0.7円を加算すれば、15.6円程度に増える。

 原電が年間500億円の利益を上げようとするならばkWhあたり8円

の利益を乗せて、23.6円で売らねばならない。

 しかしこんな単価では誰も買わないだろう。東電の小売価格の平均

よりも高いのだから。

 原電は所有する4基の原発廃炉費用に少なくても1800億円が必要と

みられるが、これを15年で積み立てるならkWhあたり2円ほどになる。

 利益なしでも17.6円程度の単価で売る卸売電気料金は、とても高い。

 LNG火力でも9.2円から13.7円、電力卸売市場の単価は平均9.7円で

ある。東海第二原発の単価がいかに高いか分かるだろう。

 どんな角度から調べても東海第二原発を再稼働するメリットはどこに

も見いだせない。

 (初出:月刊「たんぽぽニュース」2019.7発行 No283)

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┗■2.経産省前テントひろばの2人の代表を偲ぶ集いに200余人

 |  テントは多様性のあつまり、今後も続いてほしいの声

 | 原発廃止めざして創意をこらそう

 | テントと共に たんぽぽ舎も闘う

 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)

◎ 経産省前テントひろばの2人の代表 淵上太郎さん・正清太一さん

を偲ぶ集いが、東京韓国YMCA会館で7月27日(土)午後開かれた。

参加者約200人、福島をはじめ青森、石川県、福井県、鹿児島県等全国

からの顔ぶれだった。たんぽぽ舎の会員も10数名が参加した。

◎ 第1部では、DVDの映像上映、主催者あいさつのあと、関係者

からのスピーチ。鎌田慧氏、大口昭彦氏、黒田節子氏、江田忠雄氏、

帯谷れい子氏、亀屋幸子氏、中嶌哲演氏、佐藤幸子氏、椎名千恵子氏、

土屋源太郎氏、下山保氏、冨田杏二氏、結柴誠一氏、井戸川克隆氏、

八木健彦氏、星野やよい氏(保坂世田谷区長の文を代読)、ミサオレッド

ウルフ氏、福永氏、おふたりのつれあい 淵上正子さん、大竹千歳さん

からのあいさつとつづいた。

◎ 印象に残った発言を紹介します。

 ・テントは希望の灯台だった。(中嶌哲演氏)

・今後もテントが続いてほしい。(かなりの人の発言)

・テントは8年間の活動の中で市民運動の資産をつくった。ちがう

意見の人を排除しなかった。多様性の価値を尊重した。何かに取り組

むときは時間をかけて討議した。たくさんの人がテントを訪れた。

2人がいたから8年間つづいた。(下山保氏)

 ・柳田も、たんぽぽ舎を代表して発言。

 8年前のテント立ち上げの時から、一貫して連帯し、協力してきた。

初期、九条改憲阻止のノボリ旗しかないとき、淵上氏に頼まれて、原発

やめようの7から8本のノボリ旗を貸した。

 原発推進の国の機関−経産省の門前でテントを張って闘いぬいた

ことは全国の人を激励。

 今、原発たそがれの時期に入り、今後も原発廃止めざして創意を

こらしてテントと共に力を合わせて努力しよう。

☆参考

 経産省前テントひろば

  住所:105-0003 東京都港区西新橋1-21-8新虎ビル2F

          電話:070-6473-1947

・テントひろばニュースを発行しています

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┗■3.脱原発実現へ運動強化 福島で原水禁世界大会…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.脱原発実現へ運動強化 福島で原水禁世界大会

  7/28(日)10:18配信「福島民報

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190728-00000008-fminpo-l07

2.三重県沖の深発地震で異常震域 震源の深さは速報値で約420km

  南海トラフ巨大地震とは別系統

  7/28(日)8:28配信「ウェザーニュース

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190728-00009792-weather-soci

3.エミー賞19ノミネート!衝撃の実録ドラマ『チェルノブイリ

  9.25日本初放送−BS10スターチャンネル

  7/28(日)13:00配信「クランクイン!」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190728-00067204-crankinn-ent

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┗■4.新聞より2つ

 └──── 

 ◆制御しきれぬ福島第一 汚染水の水位下がらず理由も不明

  3号機の原子炉建屋地下階の一部エリアで

  計画通り水位が下がらない

           (7月28日朝日新聞より抜粋)

  詳しくはこちらを(全文は有料です)

https://www.asahi.com/articles/ASM7Q5TLGM7QULBJ00Q.html?ref=mor_mail_topix1

 ◆今のNHKは信用できない   関口希代子 (神戸市)

 受信料は支払っているが、現経営陣によるNHKを私は信用していな

い。ニュースは、現政権の広報かと思うほど、事あるごとに安倍晋三

首相を連呼し、不必要なほど写真や映像を映し出している。そして、

都合の悪いニュースの時はさっと切り上げる。

 野党は批判ばかりで何もしないという声をよく耳にするが、メディア

が野党の動きをあまり報道しないことが大きく影響していると思う。

それも情報操作ではないだろうか。

 NHKのニュースを見る度に、政権におもねる検閲が行われているの

ではないかとの疑念がわき、気分が悪くなってくる。だがNHKを視聴

しなくても、テレビを楽しむ以上、受信料を払わざるを得ない。それは

つまり、政権の意のままになったとしか思えない事業者に資金を提供

しているということであり、強い抵抗を感じる。

 NHKの中にも中立・公正な人もいるだろう。

 その人たちの勇気に期待するしかないのかもしれない。

   (7月28日毎日新聞朝刊「オピニオン」より)

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