たんぽぽ舎です。【TMM:No3671】
6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発は止まる・止められる!
特重施設では「使用済み燃料プール」の安全は保障されない
木原壯林(若狭の原発を考える会)
★2.〈原発なき社会〉実現のための雑誌
『NO NUKES Voice』創刊5周年20号発売開始です!
『NO NUKES voice』編集部
★3.今月の山崎ゼミ−6月15日(土)14時から
最新情報満載でお届けします
テロ対策なんてとんでもない−福島も次々問題が!
問題点をしっかりとらえて、がっちり学習しましょう
坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
★4.原子力規制委に対し設計変更の弁明せず
メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
★5.この海は紛れもなく“沖縄県民の海である”
あなたたち(海上保安庁)が出ていくべきだ
K8護岸は“護岸が完成した”とは言えない状態
6/10辺野古レポート
千葉和夫(たんぽぽ舎ボランティア、在沖縄)
★6.新聞より1つ
◆原電支援巡り東電に抗議 東葛の市民有志ら公開質問状を提出
東京電力は資金援助の分を福島の被災者支援に回すべき
(6月11日東京新聞朝刊「千葉版」より抜粋)
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※6/15(土)山崎ゼミにご参加を!
「特定重大事故等対処施設」問題と東電株主総会
講 師:山崎久隆さん (たんぽぽ舎副代表)
日 時:6月15日(土)14時より17時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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※6/24(月)学習会にご参加を! 新ちょぼゼミ第29回
今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)
日 時:6月24日(月)18時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.原発は止まる・止められる!
| 特重施設では「使用済み燃料プール」の安全は保障されない
└──── 木原壯林(若狭の原発を考える会)
1.「特定重大事故等対処施設」期限内に完成しなければ
原子力規制委員会(規制委)は、4月24日の定例会合で、原発の「特定
重大事故等対処施設(特重施設;報道ではテロ対策施設とも呼ばれて
いる)」が期限までに完成しなければ、原発の運転停止を命じることを
決めた。
特重施設の設置は、福島原発事故を契機につくられた「新規制基準」
(2013年7月施行)で義務付けられた。
当初の設置期限は、新規制基準施行から5年の2018年7月であったが、
規制委の審査が長期化し、期限内の完成が難しくなったので、規制委は
期限を延期し(2015年)、「原発本体の工事計画の認可から5年」と
定めた。
特重施設は「第2の制御室」ともいわれ、テロ行為その他の緊急
事態によって原発過酷事故が発生した場合に、遠隔操作で原子炉を
冷却したり、原子炉格納容器内の圧力を下げて崩壊を避けることなど
を目的とした施設である。
原子炉建屋から100mほど離れた場所に設置される。建設費は1基
500〜1200億円とされる(朝日新聞)。
電力各社は、特重施設を期限内に完成させるとしていたが、4月17日
の規制委の会合で、施設の完成が1年から2.5年遅れる見通しを示し、
再延期を認めるように要請していた。
工事が遅れた理由は、「工事が当初の見込みより大規模になった
ため」としている。
なお、電力各社によると、特重施設を建設するためには、敷地内の
山を切り開く、工事用車両のトンネルを掘るなど、大規模工事が必要
であることが判明したという。
[チラシ作成者の意見:杜撰(ずさん)な工事計画しか立てられない
電力会社が、原発を安全に運転できるはずがない。]
規制委の会合(4月24日)では、「自然災害などで工事が遅れたの
ではない」などと指摘し、期限延長の必要性はないと決めた。
[チラシ作成者の意見:約束を守らせるのは当然で、これまで、たび
たび約束を違えても、虚偽のデータを使用していたことが発覚しても、
原発運転を停止させなかった規制委の甘い姿勢こそ問題である。]
新規制基準審査に合格し再稼働した関電、四電、九電3社の5原発9
基の原発の中で最も早く期限が来るのは、九電の川内原発1号機である。
来年(2020年)3月に期限を迎え、その時点で特重施設が完成して
いなければ、運転中でも、工事完成まで運転停止となる。停止見込み
期間は、九電の計画通りに工事が完成したとしても、約1年となる。
川内1号機以外の5原発8基の期限と停止見込み期間(カッコ内に
示す)は、川内2号機;2020年5月(約1年)、高浜3号機;2020年
8月(約1年)、4号機;2020年10月(約1年)、伊方3号機;2021年
3月(約1年)、大飯3、4号機;2022年8月(約1年)、玄海3号
機;2022年8月(未定;九電は間に合わせると表明)、玄海4号機;
2022年9月(未定;九電は間に合わせると表明)。再稼働していない
原発の期限と停止見込み期間(カッコ内に示す)は、高浜1、2号機;
2021年6月(約2.5年)、美浜3号機;2021年10月(約1.5年)。
日本原電・東海第二原発での設置期限は2023年10月であるが、工事
完成時期は不明(工事計画すら未申請)。
なお、関電は、45年超えの老朽高浜原発1号機を2020年6月に再稼
働しようとしているが、再稼働したとしても、1年後には2年半の
停止をしなければならない。
2.福島第一原発事故は防げた可能性
原発のテロ対策などの重大事故対策は、2001年9月の米国での同時
テロをきっかけに、世界各地で強化された。
米国では、2002年に米原子力規制委員会(NRC)が米国の原子力
事業者に対して、航空機の衝突や全電源喪失などへの対策を求めている。
しかし、日本では、福島第一原発事故後になって、やっと特重施設の
設置が義務付けられた。
福島第一原発事故についての国会事故調査委員会の報告によれば2002
年当時の「原子力安全・保安院」は、NRCから安全対策強化の情報を
得ていたが、電力会社には伝えていない。上記報告書は、「電気事業
者に伝え、対策を要求していれば、福島第一原発事故は防げた可能性
がある」と指摘している。
3.過酷事故原因はテロだけではない
特重施設があっても事故を防げるとは限らない
報道では特重施設をテロ対策施設と呼んでいるが、原発過酷事故の
原因は、テロだけとは限らない。
米国のスリーマイル島原発事故(1979年)は、機器の故障と人為ミス
がいくつも重なって発生した。
チェルノブイリ原発事故(1986年)は非常用電源に関する実験中に
起きたが、原因は原子炉設計上の欠陥、判断および操作ミス、マニュ
アル遵守違反の複合である。
福島第一原発事故(2011年)の原因は解明されたとは言えないが、
地震、津波の自然災害、原発施設の不備、人為ミスの複合と考えられる。
このように、原発過酷事故の原因は多様であり、テロによる事故を
想定した施設が完成しても、他の要因による事故の拡大→過酷事故の
防止に有効であるとは限らない。
4.特重施設では「使用済み燃料プール」の安全は保障されない
使用済み燃料プールは「むき出しの原子炉」ともいわれる。プールが
自然災害やテロによって倒壊・崩壊すれば、特重施設が完備していても
使用済み核燃料の冷却は不可能である。
このことは、福島第一原発4号機の使用済み燃料プールが倒壊の危機
にあったため、大急ぎで使用済み燃料を抜き取り、難を逃れた事実から
も明らかである。
5.なぜ規制委は一転強硬姿勢に出たか
今回の規制委の決定は唐突の感がある。また、この決定には、早速、
菅官房長官も支持を表明している。
それは、自民党政権が、原発の安全性が担保されていない状況では、
東京オリンピックへの海外からの支持と参加に悪影響を与えると判断
したためではなかろうか?
ただし、特重施設があったからと言って、大幅に原発の安全性が高く
なるものでもない。
とくに、使用済み燃料プールの危険性は特重施設では除去できない。
原発全廃、使用済み燃料の安全保管対策の強化こそが、原発事故の
回避策である。
電力会社は、特重施設の完成が間に合わなければ、色々な欺瞞工事や
手抜き工事を行う可能性もある。とくに、「特重施設」を「テロ対策
施設」とすることによって、テロ対策を口実に、施設の内容に関する
情報の多くが不開示にされていることが、「特重施設」の有効性を
疑わせる。
また、自然災害、人為ミス、テロなどによる原発過酷事故が、特重
施設の完成を待ってくれるとは限らず、過酷事故は今日にも起こりか
ねない。
あらゆる角度から電力会社や規制委を徹底的に糾弾し、原発即時
全廃を勝ち取ろう!
(6月7日京都で配布された金曜ビラより、
うら面の「5月の出来事」は省略)
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┗■2.〈原発なき社会〉実現のための雑誌
| 『NO NUKES Voice』創刊5周年20号発売開始です!
└──── 『NO NUKES voice』編集部
鹿砦社の脱原発季刊雑誌『NO NUKES voice』は多くの方々に支えられ、
2014年創刊から5周年を迎え、6月11日、第20号を刊行することができ
ました。とりわけ、たんぽぽ舎さんには創刊以来、企画から販売まで
様々な面で協力していただいています。感謝の言葉しかありません。
今後も協力連携、どうぞよろしくお願いいたします。
記念すべき20号の総力特集「福島原発訴訟 新たな闘いへ」では
黒澤知弘さん(かながわ訴訟弁護団事務局長)/
井戸謙一さん(弁護士)らにご登場いただきました。
また、弊誌は今年設立30周年を迎えた、たんぽぽ舎さんの二人の
共同代表、鈴木千津子さんと柳田真さんの対談「たんぽぽ舎〈ヨコの
思想〉三〇年〈1〉はじまりの協同主義」も収録。
記念すべき『NO NUKES voice』20号、
ご購読よろしくお願いいたします。
目次詳細は下記のデジタル鹿砦社記事を参照下さい。
http://www.rokusaisha.com/wp/?p=30964
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┗■3.今月の山崎ゼミ−6月15日(土)14時から
| 最新情報満載でお届けします
| テロ対策なんてとんでもない−福島も次々問題が!
| 問題点をしっかりとらえて、がっちり学習しましょう
└──── 坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
〇今一番注目を集めている問題「特定重大事故等対処施設」(特重施設)、
4月の山崎ゼミでも基本の問題点などを学習してきましたが、内容を
検討すればするほど問題だらけ。
理由が「テロ対策」なんてとんでもない。安全対策の基本条件です。
「もともと作るべきもの」だったのをさぼって作らなかった?金が
かかるから作らなかった?柏崎刈羽原発の進行状況は?
東海第二原発の場合は?
正に、突っ込みどころ満載のこの問題に切り込みましょう。
〇そして福島第一原発の事故処理もまったく予定どおりにはいかず、
「不具合」ばかり!
しっかり学習!しましょう。
◇6月の「山崎ゼミ」にご参加ください!
「特定重大事故等対処施設」問題と東電株主総会
日 時:6月15日(土)14時から17時
講 師:山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円 資料も充実
有楽町の国際フォーラムで開かれます。
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┗■4.原子力規制委に対し設計変更の弁明せず
| メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.原子力規制委に対し設計変更の弁明せず
6/11(火)21:19配信「時事通信」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190611-00000132-jij-soci
2.「原発の再稼働やめて」
今中哲二(京大複合原子力科学研究所研究員)さん、白浜で
「核のゴミはいらん白浜の会」「核のゴミはいらん日置川の会」
「脱原発わかやま」が企画
6/11(火)16:45配信「紀伊民報」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190611-00000536-agara-l30
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┗■5.この海は紛れもなく“沖縄県民の海である”
| あなたたち(海上保安庁)が出ていくべきだ
| K8護岸は“護岸が完成した”とは言えない状態
| 6/10辺野古レポート
└──── 千葉和夫(たんぽぽ舎ボランティア、在沖縄)
6月10日(月) 天候:午前中10時ごろまで風雨が強く時々雷の音が
聞こえた。従って、午前中の海上行動は中止となった。
<K8護岸>
今日はK8護岸から初めて土砂(赤土)を搬入されるとの報道があり、
海上行動メンバーは、13時30分に第二テントに再集合することになった。
抗議船3隻、カヌー9艇が14時30分。松田ぬ浜を出発、先行してる
抗議船より「まだ土砂の搬入はされていない」情報があったが急いで
現場に向かう。
K8護岸近くのフロートに到着すると、ものものしい警戒である。
フロートの中には海上保安庁のGBが10艇、マリンセキュリティの船
2隻とGB3艇が、ビッシリといる。
そしていつものように「フロートの中は危険です。中に入らんで
ください」とスピーカーの大音量でわめいている。
ちょっと待ってくれ、それはおかしい。あなたたちが出ていくべき
だ。この海は紛れもなく“沖縄県民の海である”。そこに土足で入って
きてやり放題のことをやっているのはあなたたちである。
歴史を見ても、先ほどおこなわれた県民投票の結果を見ても明らかで
ある。このことはずっと言い続けなければならない。
それはともかく今日のK8護岸の状況は、“まだ護岸が完成した”と
は言えない状態にある。護岸の上部に鉄板を敷いたり、ランプウェイ
台船が接岸する場所を整備したりしている。また近くのランプウェイ
台船が接岸する構にはない。
そのような事を監視し、総合的に見て今日の搬入はないと判断して
15時30分、現場から撤退した。
※K8護岸の前は海上保安庁ゴムボートがうようよ
写真はこちらを
https://www.tanpoposya.com/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/
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┗■6.新聞より1つ
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◆原電支援巡り東電に抗議 東葛の市民有志ら公開質問状を提出
東京電力は資金援助の分を福島の被災者支援に回すべき
東海第二原発(茨城件東海村)の再稼働を目指す日本原子力発電(原電)
へ資金援助の意向を示している東京電力に対し、東葛地域の市民有志ら
が10日、抗議した。
脱原発を訴えている市民団体の「原発止めよう!東葛の会」のメン
バーと、小宮清子県議(社民、流山市選挙区)、松戸や柏などの市議
合わせて10人が、柏市新柏の東京電力パワーグリッド東葛支社を訪ね、
資金援助に関する公開質問状を、山本昭博副支社長に提出した。(中略)
東葛の会の日下部信雄さん(76)は「東海第二原発は老朽化しており、
安全性に懸念がある上、東葛地域と80キロしか離れていない。
事故が起きた場合、200キロ離れた福島第一原発事故を上回る深刻な
被害が出る恐れも。そもそも東京電力は資金援助の分を、福島の被災
者支援に回すべきだ」と話した。
(6月11日東京新聞朝刊「千葉版」より抜粋)
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