たんぽぽ舎です。【TMM:No3670】
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.電力会社はなぜ執拗に再稼働を目指すのか
どこか一社でも原発放棄を宣言したら大量の不良資産が
一斉に表面化して経営破綻におちいる
上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕
★2.キシャクラブメディアがばらまく「外交の安倍」のウソ
最も大切なこと=デモクラシー(人民統治)
権力者に対し異議のある時、みんなが意思表示すること
「メディア改革」第4回
浅野健一(アカデミックジャーナリスト)
★3.新「行政不服審査法」による東海第二の審査請求から
逃げまくる原子力規制委員会
予定した口頭意見陳述会を延期、半年経っても「審理員」未定
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★4.「韓国大法院による元徴用工判決」と
「日韓基本条約・請求権協定」
6/12学習会にご参加を 渡辺マリ(たんぽぽ舎ボランティア)
★5.メルマガ読者からのイベント案内
(お問い合わせは主催者へ)
◆6/16(日)講演会「原子力発電と『平穏生活権』」
講師:福永正明(岐阜女子大学南アジア研究センター)
会場:調布市市民プラザあくろす研修室
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※明日です! 6/12(水)学習会にご参加を!
「韓国大法院による元徴用工判決」
「国際法に照らしてあり得ない」???
お 話:矢野秀喜さん(日韓つながり直しキャンペーン事務局長)
日 時:6月12日(水)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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※6/15(土)山崎ゼミにご参加を!
「特定重大事故等対処施設」問題と東電株主総会
講 師:山崎久隆さん (たんぽぽ舎副代表)
日 時:6月15日(土)14時より17時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.電力会社はなぜ執拗に再稼働を目指すのか
| どこか一社でも原発放棄を宣言したら大量の不良資産が
| 一斉に表面化して経営破綻におちいる
└──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕
◎ 電力業界を退職した人のメルマガを受け取っているが、なぜ電力
会社は執拗に再稼働を目指すのかという推測が書かれていた。
費用と手間をかけて再稼働するにしても、各電力会社ごとにみれば
せいぜいあと1〜2基を動かすていどの見通ししかなく、安定供給とか
温暖化対策とか口実をつけても大勢に影響はない。
原発を稼働したほうが利益になるからという合理的(電力会社からみて)
な理由すらない。それでも再稼働を放棄しないのはただやめるにやめら
れないという後ろ向きの理由からである。
◎ どこか一社でも原発放棄を宣言したら、大量の不良資産が一斉に
表面化して経営破綻に陥るからだ。
投資関係者は当然これを予測していて、以前は電力株は安定した優良
銘柄であったが、今や証券会社すら公然とリスクが高いと発言している。
世界的な投資情報企業のブルームバーグも「黒電話(原発のこと)に
投資する人はいない」と言っているそうだ。(高木基金の資料より)
◎ 規制委員会はテロ対策(特重施設)が完了するまでは再稼働を認め
ない方針を示しているが、一見すると安全を重視しているように見え
ながら、巧妙に引き延ばし対策に協力している面がある。
たんぽぽ舎メルマガ(No3667)でも「特重施設」は「テロ対策施設」
ではないと指摘があったが、いずれにしても実効性は低い。
一方で無駄な工事でも「安全対策」と名乗ればゼネコンの金づるに
なる。
◎ 再稼働を目指して準備中という大義名分なら結論を先送りできる。
このような背景は経産省の官僚も承知の上だろう。
日本の官僚は「先送りの達人」だから自分の任期中に責任を問われる
ような重大な決定はしない。
電力事業者は延ばせば延ばすほど運転可能期間が減るから再稼働して
も不利になるだけだ。そこまで引き延ばせば自分たちの責任でなく自然
崩壊として幕引きできるという目算だろう。
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┗■2.キシャクラブメディアがばらまく「外交の安倍」のウソ
| 最も大切なこと=デモクラシー(人民統治)
| 権力者に対し異議のある時、みんなが意思表示すること
| 「メディア改革」第4回
└──── 浅野健一(アカデミックジャーナリスト)
◎ 先週(6/4発信【TMM:No3664】)で、皇室報道を取り上げたが、最近、
新天皇夫妻を沿道で迎え大歓迎する映像もテレビで頻繁に流れる。
メディアには、5月下旬に3泊で訪日したトランプ米大統領と英語で
会話したとされる新皇后の「皇室外交」を期待する声が出ている。雅子
氏は元外交官だが、皇室が外交をするのは日本国憲法に違反している。
皇室まで政治利用してきた安倍晋三首相は6月6日、第1次内閣から
の通算在職日数が2720日となり、初代首相を務めた伊藤博文と並んで
歴代3位となった。
8月には戦後最長の佐藤栄作を抜き、11月19日には戦前の桂太郎と
並び歴代最長となるという。安倍氏の在職日数が増える度に、日本は
壊れていくと思う。
◎ 安倍内閣の支持率も異様に高い。JNN調査では59%になった。
4月以降の新元号・天皇交代で「新しい時代」を宣伝し、「新天皇
即位後初の国賓」として来日したトランプ氏をゴルフや炉端焼きなど
で、最大級の国辱接待でもてなしたことも評価されているのだ。
トランプ氏の大相撲の観戦は安倍首相のアイデアだという。トランプ
氏一行の入場で、取り組みが5分中断した。トランプ氏が土俵に上がる
ための木製階段まで用意され、彼はスリッパを履いて土俵に上がった。
館内でトランプを批判する声は上がらなかった。
トランプ氏は最終日、海自横須賀基地の「かが」を視察した。
トランプ氏は500人の自衛隊員に「同盟国の中で最大規模のF35戦闘機
群を持つことになる」と述べ、1機116億円の最新鋭ステレス戦闘機
「F35」を100機、約1兆2000億円で購入することを歓迎した。
キシャクラブメディアは「外交の安倍」というウソを拡散し続けている。
◎ 日本のテレビ、新聞だけを見ていると、世界が見えなくなる。海外
メディアがどう報じているかを見るべきだ。
米ワシントン・ポストは5月23日「安倍首相ほどトランプ大統領を
喜ばすのに腐心する国家首脳は、他にはいない」と書いた。
ニューヨーク・タイムズは5月24日「安倍首相、おべっかの積み上げ
結果はいかに?」という見出しを立てた。大統領が日本へ向かう前に書
かれた記事だ。
AP通信は27日、「相撲外交」の見出しで、「おもてなし外交」は、
懸案のTPA(TGAという用語は日本政府とメディアだけが使用)
交渉で対立が激化しないようにと、「安倍首相によって描かれた」と
伝えた。
◎ また、両首脳の記者会見で、朝鮮民主主義人民共和国のロケット
発射(ミサイル発射実験)について、トランプ氏が「気にしていない」
と表明したのに対し、安倍氏が「極めて遺憾」と述べるなど、意見の
不一致があったと報じた。
また、中国共産党機関紙「人民日報」系の「環球時報」はトランプ氏
の訪日は「演出感満載だ」と報じた。
ロシアの新聞が「安倍首相は、大国の外国指導者としては唯一の友人
だ」と皮肉った。
日本で大歓迎だったトランプ氏は6月5日、国賓として訪問した英国
ロンドンで25万人の反トランプデモに迎えられた。
ロンドンには社会主義を掲げる労働運動が盛んで、頻繁に数10万人
規模の市民集会・デモが行われる。
◎ 私は2002年から2003年まで、ロンドンの大学で在外研究をしたが、
2002年9月から米国のイラク戦争に反対するデモが30万人から50万人
規模で開かれた。
主要な大学の学生と教職員が大学旗を掲げて労働者と一緒にデモ行進
するシーンも見た。留学生の参加も目立った。米国がイラク侵略戦争を
始める半年前からデモが始まり、米国の開戦後も続いた。
私は当時、オーストラリア、カナダ、米国でもイラク戦争反対デモを
見たが、どこでも数十万規模のデモだった。メルボルンでは、ペットの
犬が「DOGS AGAINST WAR」(戦争に反対する犬)と書いた布を胴体に
巻いて飼い主と共に行進していた。
権力者に対し、異議のある時、みんなが意思表示する。それがデモ
クラシー(人民統治)で最も大切なことという共通認識を持ちたい。
◎ 安倍首相は6月12〜14日まで3日間の日程でイランを訪問する。
現職首相のイラン訪問は約41年ぶりだという。
また「外交の安倍」という「官邸」と「電通」の仕掛けるメディア
操作が展開される。
しばらく悪夢の日が続くが、7月の参院選で自民・公明を大敗させ、
安倍政権をストップさせよう。
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┗■3.新「行政不服審査法」による東海第二の審査請求から
| 逃げまくる原子力規制委員会
| 予定した口頭意見陳述会を延期、半年経っても「審理員」未定
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
原子力規制庁の提案で6月19日に予定していた口頭意見陳述会を、
予定の10日以上前に原子力規制庁自らが延期を申し出てきた。
<東海第二にかかる口頭意見陳述会(平成30年11月27日付けで提出され
た審査請求の口頭意見陳述会と平成31年2月7日付けで提出された審査
請求の口頭意見陳述会)につきましては、同陳述会の審理人の選定に係
る調整を現在行っているところでございまして、先日山田からご提案さ
せていただいておりました6月19日(水)13時半〜16時半の日時での開催
が難しい状況にございます。>と。
私たちの意見陳述を恐れているのだろうか?
私たちは、2018年11月27日に東海第二原発の適合性審査(設置許可
工事計画)に対して、2019年2月7日に運転延長認可に対して、「行政
不服審査法」に基づき原子力規制委員会に審査請求を提出した。
ところが、「その197」でも述べたように、合格処分を決めた「処
分庁」原子力規制委員会が三条委員会である為、同じ原子力規制委員会
が審査請求に対する「審査庁」を務めることになっているが、未だに
審査に入れない。
昨年10月に沖縄県の辺野古埋立承認撤回処分に対する防衛省の審査
請求に対して国交大臣が数週間で執行停止の決定を出したのと大違いだ。
それでも、窓口役の山田さんから4月末に口頭意見陳述会の日程調整
のメールが入り、希望日をこちらから提示し、6月19日に行うと通知し
てきたのが5月29日。
そこで審査請求に連名している人たちから出席者を募り、詳細確認の
為に6月5日に山田さんに電話したら、暫らく不在との応答。代わって
電話に出てきたのが山田さんの上司で院内ヒアリング集会でなじみの
正岡さん。審理をするべき「審理員」が決まったかと尋ねると、まだだ
と言う。東海第二の審査に多くの人が携わったので関わっていない人を
指名することが難しい、と漏らす。そう言えば、窓口役の山田さんも
東海第二の審査をしたので「審理員」になれないと話していた。
そこで翌6月6日に、新「行政不服審査法」の審査請求マニュアル等
を参考に3人の総代で協議し、口頭意見陳述会の確認とともに、次の
質問を原子力規制庁に送った。
質問1 審理員が決まりましたか? 名前と所属を教えてください。
質問2 処分庁の弁明書の提出をお願いします。まだならいつ出せるか
教えてください。審査請求してから半年以上経過しているので早急な
対応をお願いしたいです。また、できれば弁明書を見た上で意見陳述
したいと考えていました。
質問3 弁明書に対する反論書を提出したいですが、いつ提出すれば
いいでしょうか?
質問4 口頭意見陳述の原子力規制庁側の出席予定者を教えてください。
審理員のほかに、処分庁からの出席を求めます。
また、処分庁への質問もしたいと考えています。
これに対して、原子力規制庁が明くる6月7日に口頭意見陳述会
延期を連絡してきたのだ。梅雨入りの日に口頭意見陳述会が露と消えて
しまった。茨城現地から出された審査請求の意見陳述会予定(6月18日
午前)も延期されたそうだ。
旧「行政不服審査法」による川内や高浜の異議申立では、審査担当
2人と文字起こし補助者を前に一方的に意見陳述をした後、1年近く
経って既に原発が稼働した後、異議申立却下の文書が総代に到着した。
そんな空しい異議申立であった。
今回は、2016年4月施行の新「行政不服審査法」に基づき、早急に
「審理員」決定・処分庁側からの弁明書提出・処分庁への質問などを
要求した結果、このまま口頭意見陳述会を開催するとまずいと原子力
規制庁が判断したのであろう。
それにしても、昨年は原子力規制庁の多くの人が東海第二の審査に
関わる言わば「特急審査」で強引に運転延長まで決めておきなから、
審査請求に対しては未だに「審理員」も決められない「鈍行審査」だ。
総務省の資料には、新「行政不服審査法」を紹介して、次の3点を
挙げている。
1 審理員による審理手続き・第三者機関への諮問手続きの導入
2 審理手続の充実等(審査請求人が適切な主張・反論を行える)
3 審理の迅速性の確保等(標準審理期間の設定、透明性の向上)
しかしながら、1の「審理員」による手続が未だにできず、3の
迅速性が全く守られていない。
多くの連名者や連名団体とともに、より厳しく原子力規制委員会・
原子力規制庁を追及し、東海第二の合格を撤回させたい。
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┗■4.「韓国大法院による元徴用工判決」と
| 「日韓基本条約・請求権協定」
| 6/12学習会にご参加を
└──── 渡辺マリ(たんぽぽ舎ボランティア)
明日12日(水)の「スペースたんぽぽ」学習会は、「元徴用工問題は
完全かつ不可逆的に解決済み」と断言する安倍首相がよって立つ「日韓
基本条約」が中心です。
・韓国大法院が原告の請求を認めた理由と法理、戦時下の強制動員の
経過と実態、そして戦後もその過去清算をしてこなかったことなど…。
・一般の人々は「日韓請求権協定」締結以来、50余年に及ぶ両国の約束
を一方的に反故にしたと憤慨している。
一方的でなく、正しい歴史の知識を学びたいと思います。
6/12学習会にご参加ください!
「韓国大法院による元徴用工判決」
「国際法に照らしてあり得ない」???
お 話:矢野秀喜さん(日韓つながり直しキャンペーン事務局長)
日 時:6月12日(水)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■5.メルマガ読者からのイベント案内
| (お問い合わせは主催者へ)
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◆6/16(日)講演会「原子力発電と『平穏生活権』」
講 師:福永正明(岐阜女子大学南アジア研究センター)
日 時:6月16日(日)15:30より17:30
会 場:調布市市民プラザあくろす研修室
主 催:調布護憲塾
連絡先:庄司 電話 042-482-4815 FAX 042−486−9847
email : sanwnpp{ @ }gmail.com
参加費:500円
東電福島第一原発事故当日夜に発令の「原子力非常事態宣言」は、
継続発令中です。
8年間では「原発事故などなかった」とするような政策が進められ、
首都圏では老朽「東海第二原発再稼働」も問題です。
原発周辺地域での避難計画作成を前提とする「発電所」が、どうして
必要なのでしょう。
原発の諸問題と、憲法の「生存権」、特に「平穏に暮らす権利」を
考えます。
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☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事
故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致
します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
☆《事故情報編集部》より
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