たんぽぽ舎です。【TMM:No3453】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3453】

2018年9月5日(水)地震原発事故情報−

               5つの情報をお知らせします

               転送歓迎

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★1.プルトニウム製造装置としての「原子力発電所」 (上)

   福島第一原発の重大事故により

  原発が巨大な危険を抱えた施設であることが事実として示された

  即刻、原子力発電はやめるべきだ

            小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所)

★2.9/13(木)福島原発被ばく労災あらかぶさん裁判

   第9回口頭弁論(東京地裁)傍聴行動にご協力を!

  傍聴席を埋めることが私たちの強い意志を示すことになります

            福島原発被ばく労災損害賠償裁判を支える会

★3.大間原発 運転開始2年延期/電源開発…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

                  黒木和也 (宮崎県在住)

★4.メルマガ読者からのイベント案内2つ

        (お問い合わせは主催者へ)

  ◆9/9(日)脱原発青空川柳句会

   場所:経済産業省前 選者:乱鬼龍

  ◆9/16(日)「被ばく労働者の現状と労働者の権利」講演と対談

   講演:片山夏子さん(東京新聞記者)

   主催:被ばく労働を考えるネットワーク

★5.新聞より1つ

  ◆<福島第一原発トリチウム水処分法巡り賛否意見

   福島県廃炉安全確保県民会議

             (9月4日河北新報ONLINEより抜粋)

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※9/10(月)学習会にご参加を!

 「グローバル資本主義を乗り越える日本の食料・農業政策」

   新ちょぼゼミシリーズ16回

 講 師:安田節子さん (日本有機農業研究会理事ほか)

日 時:9月10日(月)18時から21時 (安田さんの話は19時から)

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

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※9.11脱原発テントひろば記念集会〜福島は終ってない!

 原発は終りだ!

 日 時:9月11日(火)18:30より20:30

 場 所:経産省本館前

 主 催:経産省前テントひろば 070-6473-1947

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※9/13(木)東電株主代表訴訟第42回口頭弁論

 日 時:9月13日(木)10:30開廷

 場 所:東京地裁103法廷

     12:30より報告会 映画上映「わたしの終わらない旅」と

     坂田雅子監督のトークなど

 会 場:衆議院第二議員会館多目的会議室

 連絡先:東電株主代表訴訟 nonukes0311@yahoo.co.jp

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┗■1.プルトニウム製造装置としての「原子力発電所」 (上)

 |  福島第一原発の重大事故により

|  原発が巨大な危険を抱えた施設であることが事実として示された

|  即刻、原子力発電はやめるべきだ

 └──── 小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所)

 安倍政権が世論を無視して原発再稼働を進めている。一方で、プルトニウム

保有量は約47トン。長崎型原爆4000発分に相当し、日本はプルトニウム大国にな

っている。こうした事実について、小出裕章さんに電話インタビューした。

                     (文責・人民新聞編集部)

1.日本のプルトニウムの現状について

 人類は、木材から始まって石炭・石油・天然ガスなどの資源を燃やしてエネル

ギー源にしてきましたが、これらの発する熱量と核分裂による熱量は桁違いです。

 例えば1kgのウラン235の核分裂によって発する熱量は同量の石油の200万

倍です。だから原爆という途方もない爆弾が作られたわけです。

 広島・長崎の日が近づいていますが、長崎原爆は、プルトニウム239という

自然界には存在しない物質を原料に作られました。

 このプルトニウムを人工的に作り出す方法として開発されたのが原子炉です。

 日本で「原子炉」というと「核の平和利用」と呼ばれる「原子力発電所」を思

い浮かべますが、そもそも原子炉は、原子爆弾を製造するために作られた施設で

あることは、開発当初の学者も政治家もみんな知っていました。

 原子炉を日本に導入した政治家も学者も、プルトニウム239を手に入れたい

という思惑をもって原子力発電所を建設し稼働してきたのです。

 既に日本は、プルトニウムを47トンも保有していますが、日本は、70数年前に

アジア諸国を侵略し2000万人を殺した歴史をもつ国ですから、長崎型原爆4000発

分のプルトニウムを持つことは、国際的に到底許されません。

 そのため、「日本のプルトニウムは、発電所で燃料として使う」「使い道のな

プルトニウム保有しない」という国際公約をしています。

 ただし、プルトニウムを燃やす原子炉は、ウランを燃やす原子炉とはまったく

構造が違います。そのため日本政府は、高速増殖炉もんじゅ」を1兆円超の金

を投入し続けてなんとか動かそうとしましたが、結局、動かないまま廃炉が決定

しました。

 さらに、核燃料再処理施設も破綻しました。日本は核燃料廃棄物からプルト

ウムを取り出す再処理技術を開発するために、青森県六ヶ所村に再処理工場を建

設しましたが、これも結局破綻しました。

 つまり、核燃料サイクルの中核である高速増殖炉も核燃料再処理も全て破綻し

て、プルトニウムを燃料として使う道は完全に断たれてしまいました。

 このため日本政府は、ウランを燃やすための原子炉にプルトニウムを混ぜて燃

やすという「プルサーマル」計画を立ち上げざるを得ないところまで追い込まれ

ています。

 日本で稼働している原子力発電所は、ウランを燃やすために設計された原子炉

です。この原子炉に、プルトニウムという非常に扱いにくい核物質を混ぜて燃や

すのですから、当然事故のリスクは高まります。

 これは灯油を燃料にする石油ストーブにガソリンを入れて燃やすようなもので

す。灯油の代わりにガソリンを入れれば火事になります。

 プルトニウムは原爆の材料で、管理が難しいし再処理も難しく、経済的にも膨

大な費用がかかります。それでも「プルサーマル」をやるしかないところに追い

込まれています。

2.進む原発再稼働

 原発再稼働の問題ですが、日本政府はプルトニウム処理という大義名分のため

にも東海第二原発、高浜原発と次から次へと再稼働せざるを得なくなっているの

です。

 再稼働に向かうもうひとつの大きな理由は、原発を全て停止して原発から撤退

すれば、原発関連施設が全て不良債権になってしまうことです。

 プルトニウムも、これまでは資産として計算されていたのですが、今度はゴミ

になってしまって、電力会社の重みになります。

 原発自体も、今は資産ですが、運転しないとなると、廃炉のために膨大なお金

がかかるのです。

 さらに廃炉にした原発施設は不良債権化して、電力会社の資産が大幅に失われ

赤字に陥ってしまいます。そこで、少しでも先延ばしするために再稼働に向かっ

ているのだと私は思います。

 しかし、福島第一原発事故によって原発が巨大な危険を抱えた施設であること

は、事実として示されたのですから、即刻原子力発電はやめるべきだと思います。

 (下に続く) (人民新聞2018年8月5日号より了承を得て転載)

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┗■2.9/13(木)福島原発被ばく労災あらかぶさん裁判

 |  第9回口頭弁論(東京地裁)傍聴行動にご協力を!

 | 傍聴席を埋めることが私たちの強い意志を示すことになります

 └──── 福島原発被ばく労災損害賠償裁判を支える会

 福島原発被ばく労災あらかぶさん裁判第9回口頭弁論と報告集会

  日時:9月13日(木)13:00より東京地裁前アピール行動

           14:00より口頭弁論(103号大法廷)

  場所:東京地裁

          終了後、報告集会の会場へ

          15:00より報告集会(14:30より通行証配布)

  会場:衆議院第二議員会館第1会議室(地下1階)

弁護団からの報告

・学習企画:「岩佐訴訟、長尾訴訟から何を学び、どう闘うか」

      川本浩之(よこはまシティユニオン)

 福島第一原発の収束作業で白血病となり、労災が認定されたあらかぶさんは、

被告(東電・九電)に対して損害賠償を求めています。

 被告は、白血病原発作業のせいではないと主張しています。このような電力

会社の態度が、これまでどれだけ多くの原発労働者を苦しめて来たことでしょう

か。

 今後も続く廃炉作業に携わる労働者のためにも、この裁判でそれを終わらせな

ければなりません。

 前回、裁判長は傍聴者数を気にして、法廷の変更も示唆していました。

 傍聴席を埋めることが、私たちの強い意志を示すことになります。

 どうぞご支援ください。

問合せ:福島原発被ばく労災損害賠償裁判を支える会

    (あらかぶさんを支える会)

     https://sites.google.com/site/arakabushien/

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┗■3.大間原発 運転開始2年延期/電源開発…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.大間原発 運転開始2年延期/電源開発

  9/4(火)14:59配信「Web東奥」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180904-00000008-webtoo-l02

2.原発の断層、補正せず「同じ」…規制委突き返す 島根原発3号機

  9/4(火)19:19配信「読売新聞」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180904-00050054-yom-sci

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┗■4.メルマガ読者からのイベント案内2つ

 |       (お問い合わせは主催者へ)

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 ◆9/9(日)脱原発青空川柳句会(毎月開催)

  日 時:9月9日(日)13時より16時

  場 所:経済産業省

  選 者:乱鬼龍   呈賞あり

 ◆9/16(日)「被ばく労働者の現状と労働者の権利」講演と対談

  「9/17さようなら原発全国集会」関連企画

日 時:9月16日(日)13:00開場 13:30開会

会 場:連合会館402号室(東京・お茶ノ水)

講 演:片山夏子さん(東京新聞記者)

    福島第一原発作業員を取材しつづけ、生の声を伝えてきた

    「ふくしま作業員日誌」(東京新聞連載)の片山夏子さんから、

    現状をお聞きします。

対 談:片山夏子さんと元福島第一原発収束作業労働者

    「原発関連労働者ユニオン」からの提起

    福島原発被ばく労災−あらかぶさん裁判の報告など

主 催:被ばく労働を考えるネットワーク

    E-MAIL:info@hibakurodo.net 電話090-6477-9358(中村)

資料代:500円

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┗■5.新聞より1つ

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 ◆<福島第一原発トリチウム水処分法巡り賛否意見

  福島県廃炉安全確保県民会議

 東京電力福島第一原発廃炉作業の状況を確認する福島県廃炉安全確保県民

会議が3日、福島市であり、第一原発敷地内にたまり続ける放射性物質トリチウ

ムを含む水の処分方法を巡り、委員から賛否双方の意見が出た。

 会議には原発事故で避難指示が出た自治体の住民ら委員17人が出席。トリチウ

ム水については、資源エネルギー庁の担当者が8月30、31日の処分方法に関する

公聴会の結果を説明した。

 複数の委員が「海洋放出は漁業者には許せないこと」「本当に安全か分からず

不安」などと話した。別の委員は海洋放出に賛成し、「他の原発では希釈して放

出している。タンクにため続けることにではなく、廃炉作業に精力を使った方が

いい」と語った。

 議長の兼本茂会津大名誉教授は「科学的な安全性について基礎からきちんと説

明してほしい。また一人一人が違う不安を抱えていることを理解してほしい」と

東電に要望した。(後略) (9月4日河北新報ONLINEより抜粋)

詳しくはこちらを

https://www.kahoku.co.jp/special/spe1090/20180904_04.html

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