たんぽぽ舎です。【TMM:No3428】
6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「東海第二原発運転延長・再稼働反対署名」一斉提出行動・参加歓迎
経済産業省、原子力規制委員会、日本原電本店、東京電力本店の4つ
「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」
沸騰水型軽水炉の欠陥 炉心安定性の欠如と核暴走の危険性
山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)
「北朝鮮が先手」ミサイル発射場解体着手 遺骨返還も先手
渡辺マリ(たんぽぽ舎ボランティア)
京都で共謀罪の危険性語る…ほか
メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
★5.花角新潟県知事の原発公約、堅持に向け支援−有志が「見守る会」…
メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)
金子 通 (たんぽぽ舎会員)
★6.新聞より2つ
即時中止なら損失は最大約2700億円に
(7月30日11時35分配信「朝日新聞デジタル」より)
◆エネ基本計画「プルトニウム削減」宣言 有料引き取り 英提案の秘策
「日立原発輸出支援の材料?
複雑に絡む 日英原子力引取 核燃料サイクル後始末 巨額の国民負担
(7月30日東京新聞朝刊20-21面「こちら特報部」より抜粋)
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※8/1(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!
日本原電本店抗議行動
日時:8月1日(水)17:00より17:45
場所:日本原電本店前(都営新宿線「小川町」駅B6出口より2分)
共催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会
2.「第59回東電本店合同抗議」東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:8月1日(水)18:30より19:45
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟ほか130団体
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※8/4(土)木幡ますみさんのお話と激励会にご参加を!
お 話:木幡ますみさん(大熊町町議会議員)
日 時:8月4日(土)14:00より17:00
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:1500円(飲み物、軽食含む)
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┗■1.「東海第二原発運転延長・再稼働反対署名」一斉提出行動・参加歓迎
| 経済産業省、原子力規制委員会、日本原電本店、東京電力本店の4つ
└──── 「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」
署名一斉提出行動
7月31日(火)18時 経産省本館前(構内で少人数提出)
8月1日(水)16時 原子力規制委員会(ビル前で読上げ提出)
港区六本木一丁目
18時30分 東京電力ホールディングス(ビル前で読上げ提出)
千代田区内幸町
主催:とめよう!東海第二原発首都圏連絡会 Tel:070-6650-5549
https://stoptokai2-shutoken.jimdofree.com/
「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」では、東海第二原発の20年延長と再
稼働の中止を求めて署名活動を実施しています。
残念ながら、経産省も原子力規制委員会も東海第二の運転延長・再稼働に前の
めりで、現在規制委が東海第二の設置変更許可についてのパブリックコメントを
募集しています(締切は8月3日24時)。
一方、私たちは日本原電に対して事前に何度も連絡して、申入れ・署名提出を
試みましたが日本原電はかたくなに受取を拒否しています。
そこで、現時点までにいただいた署名をまとめて、4つの署名申入れ先(日本
原子力発電(株)、原子力規制委員会委員会、経済産業省、東京電力ホールディン
グス(株))に一斉提出することにしました。
去る7月2日に経産省・資源エネルギー庁に1636筆の提出しましたが、それに
続く第2段の署名提出行動です。
但し、経産省と原子力規制委員会に対しては先方の都合で日時を変更しました。
間際の案内になり、かつ7月31日と8月1日の2日間にまたがってしまいました
が、それぞれの提出行動への多数の参加を呼びかけます。
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┗■2.東海第二原発(茨城県東海村)の本質的問題 (その3)
| 沸騰水型軽水炉の欠陥 炉心安定性の欠如と核暴走の危険性
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)
※《事故情報編集部》より
7月21日(土)に開催された『先月・今月・来月の原発問題』で山崎久隆さんよ
り提起された「東海第二原発の本質的問題」(60項目)について、抜粋しながら順
次連載したいと思います。
4.沸騰水型軽水炉の欠陥 炉心安定性の欠如と核暴走の危険性
◎ 軽水炉は原子炉内部の核分裂反応と炉心燃料の冷却共に「水」を使う。その
中でも沸騰水型軽水炉は冷却材と減速材である水が常に沸騰しているので、密度
が大きく変化する。
アワが多い炉心上部は減速材密度が小さく、アワが少ない炉心下部は減速材密
度が大きい。
核分裂反応は原子炉下部が盛んになる。これを平均化するために中性子を吸収
する「ガドリニウム」を下部により多く添加したり制御棒操作により燃焼を平均
化する作業を行う。
◎ 沸騰水型軽水炉のうちBWRタイプ5と呼ばれる東海第二、柏崎刈羽原発1
〜5号機などは、大型の再循環ポンプを2台使い、配管で圧力容器から水を抜い
てポンプで加圧して戻している。
この際ラッパのような形をした「ジェットポンプ」と呼ばれる装置を使い周辺
の水を巻き込んでさらに流量を増やして炉心下部に噴出させ炉内での水の循環を
行っている。
再循環ポンプにより原子炉内の水の流れを作ることで、アワを効率よく上部に
押し流すことで燃料の周囲に存在するアワの密度を整えている。
この強制循環を炉心流量というが、再循環ポンプが全部止まると原子炉出力は
効率的な中性子の減速が出来なくなるため、40%程度にまで急降下する。
また、炉内の水が減ると水位が低下し、相対的に冷却能力も低下するためアワ
の密度が増えて出力が急降下する。
◎ これらは「ボイド(アワ)反応度係数が負」という性質を説明したもので、
原子力の専門家からは「固有の安全性」などとも言われている。
しかし裏返せば急激なアワの減少や冷たい水の投入はアワを消す方向に働くの
で、ボイド反応度係数が負であるために炉心出力が急激に増加する要因でもある。
特に運転中に再循環ポンプが止まったり動いたりを繰り返せば、それだけで炉
内出力は極めて不安定になるし、冷水投入は原子炉冷却材喪失事故でECCS
(緊急炉心冷却装置)炉心スプレイ系を作動させれば自動的に炉内温度より低い
水を送り込むことになるので炉心の不安定化について容易に条件を満たすことと
なる。
炉心の減速材密度すなわちアワと水の比率は、再循環ポンプが停止すると不規
則に変動し始めるが、これに伴い原子炉出力も変動する。そのことを説明した図
が「「東海第二発電所重大事故等対策の有効性評価補足説明資料」の13ページ
「補足6−2」の第1図有効性評価「原子炉停止機能喪失」における運転特性図上
での運転点の推移」だ。
ギザギザに乱高下しているグラフは炉心流量(横軸)と出力(縦軸)の関係を
表している。矩形で引かれたラインは原子炉起動から通常運転時における制限範
囲を表しており、この外に逸脱することは禁じられている。
◎ 炉心流量は再循環ポンプで、出力は制御棒でコントロールされており、再循
環ポンプが停止した場合、その状態に応じて制御棒を挿入し、出力を大きく下げ
ている。これを「選択(または代替)制御棒挿入操作」または「ハーフスクラム」
という。
しかし今回の重大事故等対策では制御棒は全挿入失敗、再循環ポンプは全台停
止を前提とするので運転制御はできない。
◎ いかなる方法で炉を止めるのか、それには中性子を吸収するホウ素(ボロン)
を投入する。ほう酸注入系統がそのために設置されている。このような設備を
「後備停止系」という。
では、この系統が機能しない事態を招いたらどうするのか。例えば地震である。
制御棒駆動機構185本が全部破損し、制御棒が入らない事態になるということは、
ほう酸注入系統の配管かノズルが破損して入らなくなっている事態も考えられる。
重大事故等対策とはそういった「あり得ない」ほどのことも想定しなければなら
ない。
◎ 唯一残された手段は、中性子減速材である水を減らすことである。給水シス
テムをコントロールし、原子炉内の水位をギリギリまで下げていく。その「ギリ
ギリ点」はレベル1近傍。有効炉心頂部からわずか40センチ上のレベル1の、
50から150センチ上を目指すという。
最早綱渡り運転である。
念のために言えば、この段階で原子炉は完全に停止してはいない。10%か20%
か、出力は残っている。崩壊熱だけの冷却にすら失敗しメルトダウンを来した福
島第一原発事故の教訓は感じられない。
◎ この炉心安定性の欠如にはもう一つ大きな問題がある。出力が不安定化し、
乱高下している状態でも冷却は続ける必要がある。
方法は二つ。水を入れるか熱を抜くかだ。水を入れるのはECCSなどの注入
系ポンプの駆動。
しかしこれは水が入るため炉心の不安定さをますます酷くする。
もう一つは圧力逃がし弁からサプレッション・プールに熱を捨てる方法。一定
の時間は使えるが冷却能力を超えてプール水の温度が高くなると止まる。
不安定な状態が続くと出力は激しく上昇し、最悪の場合は暴走状態となり爆発
◎ 福島第一原発事故はいわばTMI型であったが、次に東海第二で起きるとき
その場合、福島第一原発事故のような放射能拡散予測とそれに対する避難態勢
の準備は全く実態に合わない問題がある。 (「その4」に続く)
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| 「北朝鮮が先手」ミサイル発射場解体着手 遺骨返還も先手
└──── 渡辺マリ(たんぽぽ舎ボランティア)
朝鮮戦争(1950〜1953年)休戦協定締結から27日で65年を迎える。
韓国政府によると、北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)用のエンジン開発
を続けてきた「西海衛星発射場」を解体する作業に着手するとともに、27日に向
けて朝鮮戦争で死亡・行方不明となった米兵の遺骨を返還する準備を進めている。
非核化を巡り米朝間に進展がない中、北朝鮮は自ら宣言した信頼醸成措置を
「先行して実施する」ことで、トランプ大統領に戦争終結宣言の早期実現を迫る
狙いがある。(7月25日毎日新聞より引用)
☆(「」は渡辺がつけました)
〇この記事に関する「おさらい」
・朝鮮は、なぜ核開発を決意したのか
金正恩委員長:「我が国が核兵器開発をしなければならないよう押しやったの
は米国である」
(毎年行われている演習とは名ばかりの、実戦さながらの米韓合同核軍事演習と
いう脅威に朝鮮はさらされ続けてきた)→米国の脅威に対する抑止
・金正恩委員長:「米国が敵視政策をやめれば、我々が核を持つ必要はない」→
朝鮮戦争の終結宣言、停戦協定の「平和協定」への転換を求めている。
であるならば、「朝鮮がすべての核を廃棄するのが先だ」という交渉はあり得
ない。
・また金正恩委員長はこうも言っている。
「米国が関係改善のための信頼構築措置をとるならば、我々も次の段階の善意
の追加的措置をとる用意がある」
〇講演会のお誘い
停戦65周年・朝鮮戦争終結と日本の責任 朝米会談後の北東アジア情勢
お 話:白 宗元さん(ペク・チョンウォン)元朝鮮大学校教授
コーディネーター:浅野健一さん(同志社大学大学院メディア学専攻教授)
日 時:8月4日(土)17:45開場 18:00より20:00
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
白さんは質疑時間を多くして皆さんの疑問にお答えしたいと希望しておられます。
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| 京都で共謀罪の危険性語る…ほか
| メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
京都で共謀罪の危険性語る
7/28(土)21:46配信「京都新聞」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180728-00000044-kyt-soci
2.<三反園鹿児島県知事2年>「脱原発」選挙の方便か 県民厳しい視線
7/28(土)9:00配信「毎日新聞」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180728-00000005-mai-soci
3.泊原発事故避難、民間バス輸送は非現実的
6社「無理」「困難」、体制整わず
7/29(日)6:09配信「北海道新聞」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180729-00010001-doshin-hok
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┗■5.花角新潟県知事の原発公約、堅持に向け支援−有志が「見守る会」…
| メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)
└──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)
◆花角新潟県知事の原発公約、堅持に向け支援−有志が「見守る会」
脱原発を目指す県民有志が27日、県庁で記者会見し、花角知事が原発再稼働に
慎重な姿勢を貫けるよう後押しする市民団体「花角県政を見守る会」を設立した
と発表した。花角知事が公約で掲げた県による原発を巡る「三つの検証」の継承、
将来的な脱原発社会の実現などを評価し、政府・与党の「圧力」に屈しないよう
支援するとした。
「見守る会」のメンバーは知事選で花角氏の対抗馬を応援したが、花角知事の
原発政策は支持するという。ただ知事が再稼働推進の自民党に支持されたことか
ら公約を守られるのかを不安視。今後は「三つの検証」や県議会の傍聴を通じて
姿勢を確認していくほか、知事に面会して思いを直接伝えたい考えだ。
共同代表には新潟市中央区の住職・朝倉奏さんと同市西区の主婦・田中美香さ
んが就いた。メンバーはまだ4、5人で今後、参加を呼び掛けるという。朝倉さ
んは会見で「花角さんの脱原発の公約を信じて投票した県民は多い。信念がぶれ
ないよう見守っていく」と話した。
(7月28日「新潟日報」より紙面のみでネット上に掲載なし)
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┗■6.新聞より2つ
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即時中止なら損失は最大約2700億円に
(7月30日11時35分配信「朝日新聞デジタル」より)
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20180730001384.html
◆エネ基本計画「プルトニウム削減」宣言 有料引き取り 英提案の秘策
「日立原発輸出支援の材料?
複雑に絡む 日英原子力引取 核燃料サイクル後始末 巨額の国民負担
原爆の材料となるプルトニウムを、日本は原爆6000発分・47トンも保有する。
核不拡散に敏感な国際社会から批判されてきたが、今月閣議決定されたエネルギー
基本計画で、ついに「削減に取り組む」と宣言した。
問題はどう削減するかだが、実は英国から秘策の提案が出ている。折しも日本
政府は、英国への原発輸出を画策中。複雑な要素が絡まり合う日英の原子力取引
関係はどうなっているのか。(大村歩) (中略)
安倍政権肝いりの原発輸出と、核燃料サイクルの夢の後始末。英国を舞台に工
作する2つの日本の国策には、いずれも巨額の国民負担がつきまとう。
政府には十分な説明責任が求められるはずだ。
(7月30日東京新聞朝刊20-21面「こちら特報部」より抜粋)
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☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事
故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致
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【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
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1.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」に関しては、平等に掲載する
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2.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出
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