たんぽぽ舎です。【TMM:No4177】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4177】

2021年4月16日(金)地震原発事故情報−

             5つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

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★1.“特高”体質の菅政権の核汚染水海洋放出「決断」

  「処理水」「風評被害」は御用メディアのウソ

  放出反対の中国・韓国を「反日」意図と曲解するメディア

  世界の人民が許さない原発マフィアの殺人行為

  「メディア改革」連載 第60回

           浅野健一(アカデミックジャーナリスト)

★2.参考書籍(2冊)の紹介

  『原発廃炉」地域ハンドブック』尾松亮(編著)

  『被曝インフォデミック トリチウム内部被曝−ICRPによる

  エセ科学の拡散』西尾正道(著)

            上岡直見(環境経済研究所代表)

★3.汚染水の海洋放出決定に抗議

  世界の市民、日本政府に「放射能汚染水の放出やめよ」訴え…など

  「ノーニュークス・アジアフォーラム通信」最新号(169号)の紹介

            「ノーニュークス・アジアフォーラム」

★4.処理水放出してもタンクは増える?

  朝日新聞試算に政府関係者は

  「厳しい結果。タンクを造らざるを得ないだろう」…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

                 黒木和也 (宮崎県在住)

★5.新聞より2つ

  ◆原発の定期検査 効率化 経産省稼働率向上へ提案

             (4月15日、日本経済新聞より抜粋)

  ◆トリチウム最前線 除去技術に国消極的

   近畿大学、2018年に成果発表…「補助金出ず」

   福島第一での試験 東電に打診…にべもなく

   原子力市民委員会「ロードマップ見直し代替案を」

   経産省タスクフォース「海外の研究実例 実用化困難」

   「支援」でなく「見守る」

   (4月14日東京新聞朝刊24−25面「こちら特報部」より抜粋)

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脱原発川柳【汚染水心の海も大汚染】

【汚染水罪は万死に値する】 乱 鬼龍 転載歓迎

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※明日です!

 4/17(土)山崎ゼミにご参加を!今一番ホットな原発問題を考える

 「東電福島第一原発問題(汚染水・デブリ処理ほか)を中心に」

 お 話:山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 日 時:4月17日(土)14時より17時

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:800円  予約の必要はありません。

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※4/24(土)学習会にご参加を!

 戦後日本のレイシズム朝鮮学校差別−

 「4・24阪神教育闘争」記念

 お 話:梁 英聖(リャン ヨンソン)さん

         (反レイシズム情報センター代表)

 日 時:4月24日(土)15時より17時

 会 場:「スペースたんぽぽ」

 参加費:800円  予約の必要はありません。

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※訂正1つあります。昨日発信の【TMM:No4176】★6.新聞より3つの

 2番目の記事「◆東海第二原発 6首長が対策工事視察」の

 5行目付近

 正:判決を受け、首長側から原電に対し

 誤:判決を受け、首相側から原電に対し

 おわびして訂正致します。

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┗■1.“特高”体質の菅政権の核汚染水海洋放出「決断」

 | 「処理水」「風評被害」は御用メディアのウソ

 | 放出反対の中国・韓国を「反日」意図と曲解するメディア

 | 世界の人民が許さない原発マフィアの殺人行為

 | 「メディア改革」連載 第60回

 └──── 浅野健一(アカデミックジャーナリスト)

◎ 菅義偉政権は4月13日午前に開いた東京電力福島第一原発

トリチウム汚染水についての関係閣僚会議で、

1.汚染水は多核種除去設備(ALPS〈アルプス〉)で再び処理し、

海水で薄める

2.放射性物質の濃度を法令の基準より十分低くした処理水にした

上で、海に流す

3.政府は東電に約2年後をめどに放出を始められるように、設備の

設置などを求める−という基本方針を決めた。

 菅首相は閣僚会議で、「政府をあげて風評対策の徹底をすることを

前提に、海洋放出が現実的と判断した」と述べた。

 菅首相はまた、「政府全体で懸念を払拭し、説明を尽くす。そのため

に徹底した情報発信を行い、広報活動を丁寧に行う」と述べている。

https://www.asahi.com/articles/ASP4F327MP4FULFA005.html

 菅首相は今月7日、記者団に汚染水について「近く決断する」と

突然、表明。12日正午前の衆議院決裁委員会で、共産党高橋千鶴

議員に「13日の会議で海洋放出を決めるのか」と聞かれて、「現在、

検討中だ」としか答えなかった。その20時間後の13日午前8時から

開いた会議で決めた。国会軽視だ。

 菅政権の「決断」は、日本学術会議新会員の任命拒否と同様、元公安

警察官僚の杉田和博官房副長官内閣人事局長兼任、元神奈川県警本

部長)、北村滋国家安全保障局長(元兵庫県警本部長)、瀧沢裕昭

内閣情報官(元滋賀県警本部長)の3人らが進言したと思われる。

 内外から批判があっても、キシャクラブメディアを情報操作して、

突破するという「特高」的なやり方だ。

◎ 日本政府の決定について、韓国政府は「わが国と十分な協議および

了解なしに行われた一方的な措置だ」と批判した。韓国の31の市民団体

でつくる「脱核市民行動」は声明を出し、「日本政府の決定は

『核テロ』だ」と表明した。

https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210413001900882

 海峡を挟んで日本と向かい合う韓国南部の済州特別自治道の元喜龍

(ウォン・ヒリョン)知事は、海洋放出が行われた場合、日本政府を

相手取った民事・刑事訴訟を起こし、国際裁判所にも提訴する方針を

明らかにした。

◎ 一方、米国務省のプライス報道官は「透明性を持って決定した」

などというコメントを発表。国際原子力機関IAEA)のラファエル

・グロッシ事務局長は動画で、「廃炉に向けた重要なステップ。管理

されたうえで放射性物質を含む水を海に放出することは、世界の原発

日常的に行われているものだ」と述べた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3339016913508da622aaa02a88211cd596982279

 首相は13日の会議の後、記者団に「IAEAにも、ここは評価して

もらっている」と胸を張った。

 日本政府はIAEAに多額の分担金を支払っている。IAEA原発

マフィアの元締めだ。日本政府が米政府やIAEAに事前に根回し

し、菅氏の「決断」を支持するメッセージを出すようアレンジして

いたのだ。

◎ 菅首相は東電から巨額の広告費を受け取っているテレビ・新聞が

強く反対することはないと見込んでいる。

 早速、「原発再稼働安全神話」マフィアの一員であるキシャクラブ

メディアが原子力マフィアの「専門家」、御用文化人が汚染水の海洋

放出には問題がないと宣伝を始めた。

 4月13日のNHKの正午のニュースは、「薄めれば安全」と強調。

地元福島の街頭インタビューの3人のうち2人は「やむを得ない」と

述べ、「反対」は1人だった。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210413/k10012971161000.html

◎ 福島県の漁業者は「どうして菅首相一人が勝手にこんなひどい

ことが決められるのか」「私たちに寄り添おうという気持ちがない

のか」という厳しい声があった。

 NHKはその後、御用学者の「トリチウムは大量にあれば体への影響

もあるが、非常に薄ければ影響がない」「廃炉作業を進めるうえで必要

な処分方法だ」などという「専門家」の説明を報じた。

 キシャクラブメディアは「風評被害を懸念する声がある」「政府は

風評対策や丁寧な情報発信に努める」などと、相変わらず「風評被害

と書いている。

 「風評」とはあらぬ噂のことだが、汚染水にはトリチウム以外の

猛毒物質も含まれる。

 今も原子力緊急事態宣言が発令されたままの原発事件による未曽有

の被害は「実害」であり「風評」ではない。

◎ 4月13日夜のジテレビ「THE NEWS Alpha」で、萱野稔人・津田塾

大学総合政策学部国際関係学科教授(哲学、ホリプロ所属のタレント)

は「韓国、中国も自分たちの原発から出る汚染水を海に流している。

日本を貶めるための政治的目的の批判だ」と言い放った。菅野氏は

中韓の不当な非難を許さず、科学的なデータに基づいて冷静な判断

しなければならない」と強調した。

 萱野氏の発言は、加藤勝信官房長官が13日の記者会見での「中国、

韓国、台湾を含む世界中の原子力施設においても、国際基準に基づいた

各国の規制基準に沿ってトリチウムを含む液体廃棄物を放出している」

という発言の受け売りだ。

 産経新聞によると、<政府高官は「中国や韓国なんかには言われ

たくない」と憤る>とある。この高官は誰なのか書くべきだ。

櫻井よしこ氏ら極右活動家が激しく中韓を非難している。

https://www.sankei.com/smp/life/news/210413/lif2104130037-s1.html?utm_source=newsletter&utm_medium=20210413&utm_campaign=20210413&utm_content=news

◎ 4月15日朝の日本テレビ「スッキリ」は、トリチウム汚染水に

ついて、復興庁がホームページで13日に公開した「ゆるキャラ」を

使った動画を削除したことを取り上げた。

https://www.asahi.com/articles/ASP4G74WCP4GUTIL03F.html

 司会の加藤浩次氏は「動画の内容は正確」と述べ、世界各地の原発

から出るトリチウム汚染水をパネルにして出した。

 ジャーナリストのモーリン・ロバートソン氏は「カナダは東電福島の

4倍出している。中韓の批判は政治的意図を持っている。原発に反対と

決めつけている人たちは相手にする必要はない」と言い放った。経営

コンサルタント坂口孝則氏は、処理水のことを「汚染水」と書いて

いる新聞があると非難した。

◎ 核汚染水を垂れ流しても何の問題もないと言い切る日本のテレビ。

 「事前の連絡もない決定」を遺憾とする近隣諸国の声を「政治的

企み」と非難する御用文化人。

 10年前と同じ、「安全神話」をばらまく日本政府とシャクラブ

メディアを世界の人民は許さない。

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┗■2.参考書籍(2冊)の紹介

 | 『原発廃炉」地域ハンドブック』尾松亮(編著)

 | 『被曝インフォデミック トリチウム内部被曝−ICRPによる

 | エセ科学の拡散』西尾正道(著)

 └──── 上岡直見(環境経済研究所代表)

運動の参考になる本が刊行されましたのでお知らせします。

イ.尾松亮(編著)『原発廃炉」地域ハンドブック』東洋書店新社

https://honto.jp/netstore/pd-book_30824446.html

 原子力の今後はいずれにせよ日本は「大量廃炉時代」に入った。

 しかしそのとき立地地域の経済や社会で何が起きるか日本は経験が

ないし国の対策方針もまだない。

 廃炉作業中は事故リスクへの対応もある。

 使用済核燃料を何十年にもわたり保管する難題も待ち受ける。

 地域で何をすればよいのか、海外事例の研究と、日本のための政策を

提案する。

ロ.西尾正道(著)『被曝インフォデミック トリチウム内部被曝

CRPによるエセ科学の拡散』寿郎社

https://honto.jp/netstore/pd-book_30886764.html

 放射線の専門家である著者が、福島第一原発事故後の規制値の変更

や、棄民政策ともいえる政府の対応をまとめ、科学者たちからも無視

されている内部被曝と、トリチウム汚染水の海洋放出の危険性を

指摘する。

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┗■3.汚染水の海洋放出決定に抗議

 | 世界の市民、日本政府に「放射能汚染水の放出やめよ」訴え…など

 | 「ノーニュークス・アジアフォーラム通信」最新号(169号)の紹介

 └──── 「ノーニュークス・アジアフォーラム」

もくじ

・汚染水の海洋放出決定に抗議する―国際署名を提出(満田夏花)

・世界の市民、日本政府に「放射能汚染水の放出やめよ」訴え

                  (ハンギョレ新聞より)

・福島で燃やされたオーストラリアのウラン

     (ジム・グリーン & デービッド・ヌーナン)

福島原発事故10年 「脱原発、宣言を超えて行動へ」

              (脱核釜山市民連帯)

・トルコ・アックユが「世界最大」の原発建設地に(森山拓也)

福島原発事故10年、インドの反核団体の声明

                 (反核運動全国連合ほか)

・「老朽原発うごかすな!」今が正念場(木原壯林)

・関電原発不正マネー全容糾明―株主代表訴訟が始まった(畑章夫)

東京電力の“オウンゴール”―柏崎刈羽原発を運転する資格はない

                  (菅井益郎)

不当判決は私たちに火を付けた!(片岡輝美)

・「2021年も福島はオリンピックどごでねぇ」集会アピール

・「原発のない社会へ・2021びわこ集会」基調報告(井戸謙一)

・東海第二原発差し止め訴訟、勝訴(海渡雄一

ノーニュークス・アジアフォーラム通信は、

年6回発行。購読料:年2000円。

見本誌を無料で送ります。(169号 4月20日発行、B5判28頁)

ご連絡ください → sdaisuke@rice.ocn.ne.jp

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┗■4.処理水放出してもタンクは増える?

 | 朝日新聞試算に政府関係者は

 | 「厳しい結果。タンクを造らざるを得ないだろう」…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.処理水放出してもタンクは増える?

  朝日新聞試算に政府関係者は

  「厳しい結果。タンクを造らざるを得ないだろう」

  4/15(木)21:09配信「朝日新聞デジタル

https://news.yahoo.co.jp/articles/9886a09f117f0891f4a3873acbca9799fc6260b4

2.核ごみ巡り住民らと初の「対話」意見噴出、議論できず

  北海道寿都町…NUMOと町が立ち上げ、参加者は町が選定

  4/15(木)9:28配信「毎日新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/4d0c71d6c53a9a0ba2aa4dfb41b7dea580cf310c

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┗■5.新聞より2つ

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 ◆原発の定期検査 効率化 経産省稼働率向上へ提案

 経済産業省は14日の総合資源エネルギー調査会経産相の諮問機関)

の会合で、原子力発電所の定期検査の効率化を検討していくと提案した。

 現状の検査期間は平均90日ほどで、短縮できる余地があるとみている。

 検査の見直しは原子力規制委員会の所管となるため、今後、官民で

 協議する。 (中略)

 法令上は24カ月(現在は13カ月)まで延ばせるといい、間隔を13カ月

より長くすることも検討する。(後略)

               (4月15日、日本経済新聞より抜粋)

 ◆トリチウム最前線 除去技術に国消極的

  近畿大学、2018年に成果発表…「補助金出ず」

  福島第一での試験 東電に打診…にべもなく

  原子力市民委員会「ロードマップ見直し代替案を」

  経産省タスクフォース「海外の研究実例 実用化困難」

  「支援」でなく「見守る」

   (4月14日東京新聞朝刊24−25面「こちら特報部」より抜粋)

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