たんぽぽ舎です。【TMM:No4153】
6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.【速報】東海第二原発の運転禁じる
水戸地裁が住民側の訴え認める
東海第二原発の危険性を11の論点で主張
主には、地震・火山リスクや人口密集地での稼働の是非
新聞・TVの報道より
★2.被災し老朽化した東海第二原発の再稼働を中止してください
日本原電の能力不足と資金不足は明らか
★3.避難計画の実効性に関する論点に全く触れず関西電力側を
一方的に支持するような門前払いの判決…驚くべき不見識
3/17大阪地裁の判決 上岡直見〔環境経済研究所代表〕
★4.放射性廃棄物の地層処分について(その3)(16回の連載)
解体した原発の埋設処分に反対する理由
平宮康広(信州大学工学部元講師)
★5.東京電力社長が国会で陳謝 再稼働手続きは凍結
柏崎刈羽原発侵入検知装置の故障問題…ほか
メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
★6.新聞より1つ
◆「東北の鬼」
原発事故の責任と真実を明らかにして
その教訓をしっかりと伝承する 鎌田 慧(ルポライター)
(3月16日東京新聞朝刊27面「本音のコラム」より)
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※3/24(水)学習会にご参加を!
菅政権グリーン成長戦略は「グリーン」か
(あやしいカーボンニュートラル)
講 師:上岡直見さん(環境経済研究所代表)
日 時:3月24日(水)18時より21時 講師のお話は19時より
会 場:「スペースたんぽぽ」
参加費:800円 新ちょぼゼミ
(予約必要です)
予約方法:メールか電話で、ご氏名・電話番号
(当日緊急に連絡できる番号)をお伝えください。
予約受付番号をお知らせ致します。
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※3/30(水)学習会にご参加を!
文在寅政権VS検察−韓国で今、何が起きているか?
お 話:北川広和さん(「日韓分析」編集人)
日 時:3月30日(水)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」
参加費:800円 予約の必要はありません。
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┗■1.【速報】東海第二原発の運転禁じる
| 水戸地裁が住民側の訴え認める
| 東海第二原発の危険性を11の論点で主張
| 主には、地震・火山リスクや人口密集地での稼働の是非
└──── 新聞・TVの報道より
◆【速報】東海第二原発の運転禁じる
水戸地裁が住民側の訴え認める
東日本大震災で被災し停止中=を巡り、周辺住民らが運転の差し止めを
求めた訴訟の判決で、水戸地裁(前田英子裁判長)は18日、住民側の
訴えを認めて、運転を禁じた。東京電力福島第一原発事故から10年、
首都圏に唯一立地し、運転期間が40年を超えている原発の運転を、
司法は認めなかった。
2012年7月から8年以上続いた裁判は、原電のみが被告。原告側は
11の論点を提示し、東海第二原発の危険性を指摘してきた。
主に問われたのは、地震・火山リスクや人口密集地での稼働の是非。
全国最多の約94万人が暮らす。原告側は、人口密集地にある原発は
そもそも立地地域として不適当で、国の指針に違反している
と訴えていた。 (3月18日14時31分東京新聞より)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/92269
◆東海第二原発再稼働認めず
差し止め訴訟、住民側勝訴 水戸地裁判決
日本原子力発電(原電)東海第二原発(東海村白方)の安全性に問題が
あるとして、県内の住民らが運転差し止めを求めた訴訟は18日、水戸
地裁で判決公判が開かれ、前田英子裁判長は住民側の請求を認めた。
同原発の運転を認めない司法判断は初めて。
東海第二は1978年に稼働した。2011年3月の東日本大震災で自動
停止してから運転停止が続いている。
2018年11月、原子力規制委が最長20年の運転延長を認め、2019年
2月に原電が再稼働意向を表明。2022年12月完了予定で安全対策
工事が進められている。
再稼働には県をはじめ、東海村や水戸市など6市村の同意が必要で、
今回の判決は6市村の判断に影響しそうだ。
原発再稼働を進める政府の方針にも波紋を広げるとみられる。
(3月18日14:32「茨城新聞クロスアイ」より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/aba0abd1ff26a27d1e5878a94b59283aeceac42e
(3月18日NHKニュース)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210318/k10012921701000.html
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┗■2.被災し老朽化した東海第二原発の再稼働を中止してください
| 日本原電の能力不足と資金不足は明らか
※《2021年3・11「2つの抗議行動」関連 その7》
福島第一原発過酷事故から10年。
3・11に、『 東海第二原発』再稼働の中止を求めてたくさんの人が
集まりました。
2011年の福島第一原発過酷事故から10年目の3月11日に、東京電力
本店前抗議行動の前に行われた、日本原電本社への抗議行動には、
いつにない230人(主催者発表)を超える参加者で盛り上がりました。
いつものにぎやかな音楽で始まり、途中にも音楽をはさんで、多彩な
スピーチ、申しいれ行動、ショートコール等で、15分延長して行われ
ました。
『反原発自治体議員・市民連盟』では、『止めよう!東海第二原発
首都圏連絡会』とともに、申し入れ書を読み上げ、提出しました。
あい変わらず玄関脇に机と文鎮が置いてありましたので、今回も、
そこに申しいれ書を置きました。
これまで一度も、回答がありませんが、村松社長は読んでいるの
でしょうか?
以下、申し入れ書
日本原子力発電株式会社
取締役社長 村松衛 様
2021年3月11日
佐藤英行(岩内町会議員)
野口英一郎(鹿児島市議会議員)
福士敬子(元東京都議会議員)
武笠紀子(元松戸市議会議員)
福島第一原発過酷事故の10周年にあたり、原発事故を二度と繰り
返さないために、東海第二原発再稼働の中止を求めます。
本日は2011年の福島第一原発事故から10年目にあたります。
多くの人たちが故郷を奪われ、未だ事故の収束も見えないまま、
大量の放射能汚染水が大平洋に流されようとしています。
福島第一原発過酷事故は、被害の甚大さとメルトダウンした核燃料
処分の困難さから、原発は人類の手に負えず、現在の科学技術で制御
できる装置でないことを示しました。
これを教訓に、日本原電(以下:原電)は、東海第二原発の再稼働を
中止するよう、以下の理由から改めて求めます。
第一に、東海第二原発は、3・11で被災した損傷個所があり、
さらに43年を超える老朽化による危険性があります。
原発は老朽化すると、圧力容器や配管などの脆弱・腐食・減肉が
生じますし、地震の大きさを過小評価した時代の構造物や配管に、
交換不可能なものが残されています。
関西電力の老朽原発が、40年を超えないものでも再稼働後に事故を
多発させている事実から、その危険性は明らかです。
第二に、2月13日、福島県沖を震源とするマグニチュード7.1の大きな
地震がありました。
その後も3月4日に千葉県東方沖を震源とするマグニチュード4.3の
ここで、東海第二原発を動かすことの危険性は言うまでもありません。
第三に、東海第二原発が重大事故を起こした際の広域避難計画で、
2月の申しいれ書でも触れた避難所の収容人数が過大に見積もられて
いた件です。
茨城県は現段階でも6900人分不足していると釈明しています。
しかし、これには新型コロナ禍で、密を避ける面積の計算は
ありません。広域避難計画がこの現状では再稼働できる条件には
ありません。
第四に、再稼働のための安全対策工事をめぐる原電とゼネコン3社の
契約の見積もりに開きがあり、ゼネコン側は「原電に実務能力が乏しく、
提示額が実態に合わず、工事は2022年12月の終了予定に間に合わない」
と語っています。
交渉開始から2年以上を経ても妥協できないほど、原電の能力不足と
資金不足は明らかです。
以上の理由から、原電は、東海第二原発を再稼働できる現状になく、
再稼働は断念するよう求めます。
なお、言い分等ございましたら、これまでにお届けした封筒で事務局
へ、またはメールでお願いします。
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┗■3.避難計画の実効性に関する論点に全く触れず関西電力側を
| 一方的に支持するような門前払いの判決…驚くべき不見識
| 3/17大阪地裁の判決
└──── 上岡直見〔環境経済研究所代表〕
◎ 福井県の関西電力の原発の運転に関して、新型コロナが終息して
いない中で事故が起きれば安全な避難はできないとして住民が運転
差し止めの仮処分を申し立てていた裁判で、大阪地裁は2021年3月17日
に門前払いの判決を示した。
一連の原発訴訟の中でも特にひどい判決であり弁護団も驚いている
という。
判決の要旨は、避難計画の不備だけでは安全に避難できないと認定
することはできず事故が発生する具体的な危険性があることを示す
必要があるとしている。
◎ 各社の報道では省略されているが、原告側は、船舶や航空機では
避難設備や避難手段が準備されていなければ法的に運航停止が命令
されるのだから、それと同じという論点を主張している。
今回の判決によれば、避難設備や避難手段がなくても、墜落や遭難の
危険性が具体的に証明できないかぎり船舶や航空機をかまわず運航して
よいことになる。
◎ 現実的に考えると、裁判所としては、すでに一部が稼働している
原発に対していきなり全機運転差止めの判決は出しにくいという背景は
あるだろう。
しかし判決としては却下でも、避難計画の実効性に関する論点に全く
触れず、あたかも関西電力側を一方的に支持するような門前払いの
判決とは全く驚くべき不見識である。
原告側はもちろん控訴して活動を続けるとしているので
今後に期待したい。
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┗■4.放射性廃棄物の地層処分について(その3)(16回の連載)
| 解体した原発の埋設処分に反対する理由
└──── 平宮康広(信州大学工学部元講師)
原発の稼働に反対しながら老朽商用原発の廃炉=解体を主張する学者
は、解体した後の埋設処分を憂慮していない。
日本原子力研究所は、解体した原発を敷地内の地下数m地点に溝を
掘り埋設した。原子力ムラの住人たちが「トレンチ処分」と呼ぶこの
埋設処分は、軽微な雨水浸水対策等を施しただけの「低地層処分」
である。
しかし、原子力ムラの住人たちは、解体した原発を「低レベル放射性
廃棄物」と呼び、50年後に埋設した場所で家屋の建設や農耕が可能に
なる、と述べている。彼らにとって、50年後の低レベル放射性廃棄物
は「安全レベル放射性廃棄物」である。
半減期は、トリチウムが約12年、炭素14が約5730年、カルシウム41
が約10万年、コバルト60が約5.7年、ニッケル63が約100年、
ストロンチウム90が約28.8年、セシウム137が約30年、
ユウロピウム152が約13.5年である。そしてアルファ崩壊放射性
核種の中に、放射能半減期が非常に長い放射性核種が混ざっている。
解体してトレンチ処分した原発が、50年後に「安全レベル放射性
廃棄物」になるとはとても思えない。
トレンチ処分でもっとも問題になる放射性核種はおそらく炭素14
である。炭素は水によく溶ける。解体してトレンチ処分した原発は、
雨水浸水対策等を施したとしても、地下水を放射能汚染する。
現実に、福島の放射能汚染水でもっとも多量のベータ線を放出して
いる放射性核種は炭素14である。トリチウム同様、多核種除去設備=
ALPSで炭素14を除去することはできない。
アメリカでは、放射能汚染水からトリチウムを除去する研究が進んで
はじまっている。
そのため、原発の稼働に反対していながら、トリチウムの除去が可能
になれば福島の放射能汚染水の海洋投棄が可能になるかのような発言を
する人がいる。
だが、不勉強な彼は炭素14を見ていない。原発の稼働に反対
しながら老朽商用原発の廃炉=解体を主張する学者も同様である。
あれば、廃炉はまったく正しい。
永久停止した原発は、石材で密閉=石棺化すればよい。
石棺化については後述するが、経産省と電力資本は老朽商用原発の
解体と埋設処分を推進している。そしてリベラルな人々の一部が、
経産省と電力資本の悪行に賛同している。 (その4につづく)
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┗■5.東京電力社長が国会で陳謝 再稼働手続きは凍結
| 柏崎刈羽原発侵入検知装置の故障問題…ほか
| メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.東京電力社長が国会で陳謝 再稼働手続きは凍結
柏崎刈羽原発侵入検知装置の故障問題
規制委は原子炉に燃料を入れるのに必要な手続きを当面保留
3/17(水)18:57配信「BSN新潟放送」
https://news.yahoo.co.jp/articles/74d5089b43b6a7f7f9bd035531df16769a49399d
大阪地裁 住民の仮処分申請
3/17(水)15:57配信「毎日新聞」
https://news.yahoo.co.jp/articles/97e92d40e8058433874ca75f6950099abd87b721
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┗■6.新聞より1つ
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◆「東北の鬼」
原発事故の責任と真実を明らかにして
その教訓をしっかりと伝承する
鎌田 慧(ルポライター)
「私たちはいま、静かに怒りを燃やす東北の鬼です」。
福島第一原発事故から半年後、10年前の9月、東京・明治公園での
「さようなら原発六万人大集会」。
福島から参加した武藤類子さんの言葉「鬼」に東北出身のわたしは
ハッとさせられた。蝦夷(エミシ)。
中央政府から「征伐」された民の後裔(こうえい)だが、普段は意識
していない。
ともに暮らしてきた生活を一瞬にして奪われた。その怒りを岩手県北上
地方の激しい踊りと祈りの「鬼剣舞」に託して発言した。
馬の尻尾でつくったたてがみを、頭に載せた鬼の踊りには、激しい
怒りばかりではない、悲しみと悔恨と絶望が入り交じっている。
最近、武藤さんが上梓した『10年後の福島からあなたへ』にはこう
書かれている。
「ますます困難を極める福島の中で冷静さと明晰(めいせき)さを
持ち、熟成した煥火(おきび)のような怒りを、私たちの生きる尊厳を
奪うもの、命を蔑ろにするものに対して、ぶつけていかなければ
なりません」
武藤さんは多忙な日々を送っている。
「原発事故の責任と真実を明らかにして、その教訓をしっかりと
伝承すること」。それが裁判の意味だが、原発はその存在自体に秘密と
不正が多すぎて、継承不能だ。
(3月16日東京新聞朝刊27面「本音のコラム」より)
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