たんぽぽ舎です。【TMM:No4126】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4126】

2021年2月12日(金)地震原発事故情報−

             5つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.「北東アジア非核地帯構想」はもっとも現実的

   「市民運動ならやれる」

   「核廃絶運動は戦後最大の平和運動

   核廃絶に若い人の参加が少ないのはなぜか

   2/8第10回岩垂弘さん連続講座参加して

              岩元修一(たんぽぽ舎ボランティア)

★2.中央制御室へ他人のIDカードで入る

   −タガが外れている東京電力  (中)(3回の連載)

   「何号機の中央制御室で起きたことなのか」、

   「『不正進入』者の役割・目的は?」など

   不可解な点が多すぎる  蓮池 透(新潟県在住)

★3.活路見えず 原発産業はどこへ

   『東日本大震災10年−混迷の電力・原発 5』

   柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)

★4.「脱原発」の自民議員、さらなる“一石”を投じた理由

   秋本真利氏=千葉9区=が

   「自民党発!『原発のない国へ』宣言」出版…ほか

   メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

    黒木和也 (宮崎県在住)

★5.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

  ◆3/11(木)「忘れまい3・11東電千葉支店前行動」

   場所:東京電力千葉支店前(千葉市中央区冨士見町)

   主催:「忘れまい3・11!反戦・反原発の会/千葉」

━━━━━━━ 

☆ いろいろ 川柳

 【たんぽぽの花をめでつつキャラバンへ】

 【アベさんの花咲じいじ灰(グレー)のまま】 誰そ彼(たそがれ)

━━━━━━━ 

※2/25(木)学習会は定員に達したため、予約の受付を終了しました。

 講師:孫崎享さん (元外務省国際情報局長)

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.「北東アジア非核地帯構想」はもっとも現実的

 |  「市民運動ならやれる」

 |  「核廃絶運動は戦後最大の平和運動

 |  核廃絶に若い人の参加が少ないのはなぜか

 |  2/8第10回岩垂弘さん連続講座参加して

 └────  岩元修一(たんぽぽ舎ボランティア)

◎ 2月8日(月)「スペースたんぽぽ」で開催されたジャーナリスト・

元朝日新聞編集委員岩垂弘さんの講演「日本人は核にどう向き合って

きたか 被爆75年、核廃絶運動を顧みる 第10回質疑と討議・私たちに

何ができるか」の報告です。

 10回連続講座の最終回は、岩垂さんの希望で参加者と自由に

意見交換をしました。

◎ 最初に岩垂さんから原爆・原発に関する「是非読み、観ておき

たい」15の文献と9つの映像の紹介がありました。

 私が一番印象に残ったのは岩垂さんが持参された1952年「アサヒ

グラフ 原爆被害の初公開」。その悲惨な写真を見たら誰でも核に反対

するでしょう。当時80万部売れたそうです。

 最近のものを一つだけ紹介します。中公新書「核と日本人」(山本

昭宏)は、ゴジラ鉄腕アトムを例に日本人の核兵器反対と核の平和

利用の意識のギャップについてふれている箇所が面白いそうです。

◎ 参加者と講師の意見交換は、岩垂さんからの2つの問題提起で

始まりました。

 第一は、核に反対しながら、アメリカの核の傘で守ってもらうのが

平気な日本人の矛盾です。

 第二は、核廃絶運動は戦後最大、最長の運動なのに若い人の参加が

少ないことです。

 意見交換は若い人の運動への参加が少ない理由から始りました。

団塊の世代は運動の仕方を労働組合が教えてくれた。しかし今は…」

という発言に始まり「2015年の安保法制反対運動は若い人が参加した」

など活発に意見が出ました。

 岩垂さんから「北東アジア非核地帯の設置」は、核兵器禁止条約に

日本が参加するもっとも現実的な構想であること、政党には取り組み

づらいかもしれないが「市民運動ならやれる」とお話がありました。

 また労組も市民運動も肝心な時に分裂してしまう日本の運動について

の質問に対しては、「できるだけ立場の違う人が参加することが多様性

を担保する。少数だと分裂しやすい」とコメントがありました。

◎ 最後に岩垂さんから「今日のように自由に話ができる場があると

いいですね」とたんぽぽ舎講座への宿題をいただきました。

 「一人でも話を聞いてくれる人がいれば」と、コロナ禍の中では

然の家族の反対にも関わらず、10回の連続講演をしていただいた

岩垂さんへの参加者からの感謝の拍手で閉会しました。

 なお岩垂さんには、戦後の平和以外の社会的大衆運動、例えば安保

闘争、ベトナム反戦成田闘争の教訓と反省点について話してみたい

という構想があるようです。

 近々新しい連続講座をご紹介できるかもしれません。

 ご期待ください。

┏┓ 

┗■2.中央制御室へ他人のIDカードで入る

 |  −タガが外れている東京電力  (中)(3回の連載)

 |  「何号機の中央制御室で起きたことなのか」、

 |  「『不正進入』者の役割・目的は?」など

 |  不可解な点が多すぎる

 └──── 蓮池 透(新潟県在住)

 以上が読売新聞の報道に端を発した事案に対する自治体、国の対応の

流れだが、こんな状況の中、東京電力は再稼働へ向けた布石を

打っている。

 すなわち、1月25日柏崎市を皮切りに27日刈羽村、2月8日長岡市

9日上越市、12日新潟市の5か所で「地域恩の皆さまへの説明会」を

開催する。

 目的は「柏崎刈羽原子力発電所7号機の新規制基準に基づく審査

ならびに安全対策工事の完了を踏まえ、当社のこれまでの取り組みを

お伝えし、ご意見をいただくこと」とのことだ。

 以前も書いたが、この類の集まりは「アリバイ作り」「やらせ」に

過ぎない。

わずか5か所での説明会を開催したことにより、「地元をはじめとする

県民の皆さまにご説明をおこないご理解を得た」という結論ありきの

会なのだ。

 柏崎市において、事前に寄せられた質問は、

1.厳寒による電力需給のひっ迫

2.脱炭素社会の実現

3.コロナ禍における避難計画

であったことからも容易に想像が付く。

 会場からは、この冬の記録的な大雪での避難に対する懸念も聞かれ

たが、やはり質問は「ID不正使用」に集中した。

 しかし、東京電力は「核物質防護上明らかにできない」

「申し訳ない」の一点張りだった。

 また、橘田代表は、公表しなかった理由について「模倣犯が出る

ことを懸念した」と記者団に語った。

 さらに、27日、実は7号機の工事が完了していなかったことを

明らかにした。6、7号機共用の空調系ダクトのダンパ設置工事が

未着手だという。

 どうしてこうも失態が相次ぐのか。それでも今後の説明会を中止

するとは、現在のところ聞こえてこない。

 東京電力は、再稼働に前のめりと言うよりもこのところ焦っている

感じがする。今年に入ってテレビ・ラジオCMの回数が激増した。

それも新バージョンであり、「災害に強い発電所つくり」を

「施設の強化」に変えている。

 今回の事案を見聞きして感じるのは、不可解な点が多すぎることだ。

1.何号機の中央制御室で起きたことなのか

2.誰が読売新聞に垂れ込んだのか 内部告発者がいるのか

3.何故このタイミングなのか 昨年9月下旬のこと

4.どのようにして中央制御室への「不正進入」が判明したのか

5.中央制御室へ「不正進入」した者の役割・目的はなにか

6.他人のIDカードを使用した理由は何か

  紛失か 常に携帯していないのか

7.誰がどのような手続きで原子力規制庁に報告したのか

  発電所長は把握していたか

8.中央制御室への入退室管理に関する具体的な

  セキュリティ・システムは

 東京電力が頻繁に使用する「核物質防護」(PP:Physical

Protection of Nuclear Material and Nuclear Facility)についてで

あるが、主に国際原子力機関IAEA)が取り組み、当初は核物質の

盗取などの不法な移転を防止すること(核不拡散)を目的としていた。

 したがって、原発における核物質の盗取はあまり考えられないこと

から、せいぜいPPゲート(柵)の設置や原子炉上部蓋の封印(シール

貼付)とそれをカメラにより監視する程度だった。

 しかし、2001年9月11日の米国同時テロや、福島第一原発事故以降、

核物質をテロなどから確実に保護するため施設ごとに核物質防護規定を

事業者が定め規制委の認可を受けること。

 また、全国の原発に地元警察本部の銃器対策部隊を配置し、中央

制御室や原子炉建屋を24時間警備するなどテロ対策を強化している

(核セキュリティ:原子力施設に対する妨害破壊行為への措置)。

 これらに鑑みれば、今回の中央制御室への「不正進入」などは絶対

あってはならないことは明白である。

 それこそ、社員という「内部脅威者」がハンマーひとつ持って中央

制御室に入り制御盤を破壊したらどうなるのかを考えればわかる

ことだ。(下)に続く

┏┓ 

┗■3.活路見えず 原発産業はどこへ

 |  『東日本大震災10年−混迷の電力・原発 5』

 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)

◎ 朝日新聞が連載で、『東日本大震災10年−混迷の電力・原発』を

掲載している。

 2月7日は、連載第5回目で「活路見えず 原発産業はどこへ」と

なっている。

 「私たちの原発なしの日本」をめざす運動の上で参考になる文でも

あり、その部分を紹介する。

 朝日新聞のリード文と3つの中見出しを紹介。あわせて、若干の私の

感想を述べる。

◎ リード文

 東京電力福島第一原発の大事故は、国内の原発産業の経営環境も

一変させた。低調な再稼働、凍結が続く新増設、そして輸出に頼る

活路も途絶えた。この先、技術や人材が不足し、廃炉作業などで安全

性の確保に支障が出かねないという懸念も現実味を帯びる。たそがれ

の時を迎えた一大産業は、どこへ向かうのか。

中見出し 3つ

 ・凍結続く新増設 需要戻らぬまま

 ・輸出は総崩れに 人材不足も課題

 ・業界再編の動き 足並みそろわず

◎ 私の感想

 いくつか教えられる文章であるが、大事な視点が抜けている。国民の

6割以上をしめる原発反対の声−その運動(原発やめよ)の視点とその

動きが全く視野に入っていない文章だ。

 ものごとには「需要と供給」があるように、原発の需要のみで、供給(

国民の声)が反映しない文章ではモノゴトの真実に迫れないと思う。

 たとえば、2つ目の中見出し「輸出は総崩れに 人材不足も課題」に

ついていえば、輸出総崩れの原因は国民の原発輸出反対の多くの声と

運動−それを支える世論があった。人材不足はずっと前から言われて

いた。

 たとえば、「東大工学部原子力科への新規入学者が大減少」はずっと

前から報道されていた。

 「国策民営のゆがみ」というが、国民の世論がそうさせてきた面も

ある。「原発ゼロの日本をめざす視点」をもっととりいれて、それを

含めた「混迷の電力・原発」の連載の文も書いてほしい、そうすれば

もうすこし深みのある文章になるはずだ。

 最後に、本文中にある原発の圧力容器の製造で有名な日本製鋼所室蘭

製作所(旧名)の社長の言った言葉を「しめ」の言葉に記したい。

 「温暖化対策で原発が見直されるという意見もあるが、過度に期待は

しない。原子力は需要と供給だけでは説明できない産業。世論や時代の

流れまで読めないと難しいビジネスだ」

┏┓ 

┗■4.「脱原発」の自民議員、さらなる“一石”を投じた理由

 |  秋本真利氏=千葉9区=が

 |  「自民党発!『原発のない国へ』宣言」出版…ほか

 |  メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.「脱原発」の自民議員、さらなる“一石”を投じた理由

  秋本真利氏=千葉9区=が「自民党発!『原発のない国へ』

  宣言」出版

  2/10(水)11:53配信「西日本新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/f4d5bac4bc3718618fd2c5bed88d8b00716493be

2.柏崎刈羽原発不正行為問題 規制委、安全審査はやり直さず

  2/10(水)21:42配信「毎日新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/d8295df602435edc45ab7ea757cc53edf7a10534

3.柏崎刈羽原発不正入室「知っていれば…

  判断(東電の適格性)変わった可能性」ある 一部委員から意見

  2/11(木) 13:24配信 朝日新聞デジタル

https://news.yahoo.co.jp/articles/146af1a2156f8d4f3bd3bd5c907cb806d98357dd

┏┓ 

┗■5.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

 └──── 

 ◆3/11(木)「忘れまい3・11東電千葉支店前行動」

 日 時:3月11日(木)正午〜13時

 場 所:東京電力千葉支店前(千葉市中央区冨士見町)

 主 催:「忘れまい3・11!反戦・反原発の会/千葉」

     中井はるみ(080-4054-3300)

 「忘れまい3・11!」を掲げ、毎月11日に東電千葉支店前で

ビラまきを始めてから6年半。10年目の3月11日も正午から1時間、

「全原発廃炉核廃絶」を訴え行動します。

 「10年一区切り」と福島第一原発の爆発も被災・避難も過去のもの

として葬り去り、再稼働や原発の新増設までも目論む国や東京電力

 事故も避難も終わってない!

 賠償打ちきりや住宅からの叩き出しをやめろ!

 汚染水の海洋放出をやめろ!被曝労働・危険労働を強制するな!

 柏崎刈羽原発の再稼働するな!東海第二原発の資金援助するな!

 国と原発は責任をとれ!

ともに怒りの声をたたきつけましょう。

千葉近辺の方、ぜひご参加下さい。

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合もあります。

ご了解下さい。

────────── 

 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページ

  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

  たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net

 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があり

  ます。

────────── 

たんぽぽ舎は、月曜〜土曜13:00〜20:00オープン、

       日曜・休日はお休みです。

   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-1-1

               高橋セーフビル1F

       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

        HP http://www.tanpoposya.com/

       郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎

   口座番号 00180-1-403856