たんぽぽ舎です。【TMM:No4124】地震と原発事故情報−6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No4124】

2021年2月8日(月)地震原発事故情報−

             6つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

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★1.メルマガのカンパ要請に対して多くの

   ご協力ありがとうございます (その21)

   今回、64名の方より28万6千5百円が寄せられました

   引っ越しカンパにメルマガへの感謝を記して下さった方が

   多かったのも特徴            たんぽぽ舎

★2.ALPSの仕組みは妥当か−仕組みに、

   大きな落とし穴はないのか

   カルシウム41の放射能半減期は約10万年である

              平宮康広(信州大学工学部元講師)

★3.基準地震動が低く、危険な東海第二原発

   再稼働の停止を求めます

   東海第二原発事故時の避難所収容人数、

   約1万8000人分不足

   2/3日本原電本店への申し入れ

              反原発自治体議員・市民連盟

★4.中国が「気象制御能力」強化 人工降雨で砂漠化阻止が目的

   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その381

  島村英紀(地球物理学者)

★5.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

  ◆2/10【世界を学ぼう】原発事故から10年、避難者は今

   お話:森松明希子さん、鈴木かずえさん

   主催:ピースボート

★6.新聞より1つ

  ◆「森会長は不適」59%、内閣支持率続落38% 共同通信世論調査

   五輪中止・再延期80%超

              (2月8日東京新聞朝刊1面より抜粋)

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※訂正1つあります。2/6発信の【TMM:No4123】★6.新聞より1つ

正:首相長男の接待問題「官僚の忖度」追及

 誤:首相長男の接待問題「完了の忖度」追及

   訂正しておわび致します。

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┗■1.メルマガのカンパ要請に対して多くの

 |  ご協力ありがとうございます (その21)

 |  今回、64名の方より28万6千5百円が寄せられました

 |  引っ越しカンパにメルマガへの感謝を記して下さった方が

 |  多かったのも特徴

 └──── たんぽぽ舎

 2013年4月26日に「日刊メールマガジン」へのカンパを初めてお願い

しまし

た。 以来、たんぽぽ舎に皆様からの善意が届いております。

 今回、2019年12月5日から2021年1月5日までの約13ヵ月の間に64名

の方々から28万6千5百円が寄せられました。

 なお、振込用紙に「メルマガ・情報・ニュース」などの文字が

明記されているカンパに限定して集計をしております。

 たんぽぽ舎に寄せられたたくさんの一般カンパにも「メルマガ

カンパ」の意味が込められ、また今回は引っ越しカンパの際にメルマガ

への感謝の言葉が添えられていましたが、カンパ先になっていない

ものは外し、カンパ先が2つあった場合は半額を集計しました。

 岩手県2名、茨城県1名、東京都12名、埼玉県3名、千葉県24名、

神奈川県5名、山梨県2名、群馬県1名、長野県1名、岐阜県1名、

石川県2名、愛知県3名、大阪府1名、広島県1名、徳島県1名、

福岡県1名、宮崎県2名、他1名です。

 ひきつづいて「日刊メールマガジン」=「地震原発事故情報」

へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。

 ☆メールマガジンカンパの送り先

 郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎  番号 00180-1-403856

      (「メルマガカンパ」と明記して下さると幸いです。)

 今後もカンパのまとめ(報告)を予定しています。

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┗■2.ALPSの仕組みは妥当か−仕組みに、

 |  大きな落とし穴はないのか

 |  カルシウム41の放射能半減期は約10万年である

 └──── 平宮康広(信州大学工学部元講師)

 東京電力は、来年のどこかで、福島第一原発の冷却で使用した多量の

海水=放射能汚染水を海洋投棄するつもりでいる。

 東京電力は、「鉄共沈処理設備」と「炭酸塩共沈処理設備」、

「吸着剤交換設備」という一連の仕組みを「ALPS」と呼び、

ALPSで放射性核種を除去できる、と豪語した。

 そして除去する放射性核種の一覧を開示した。

 だが、その一覧にトリチウムの記載がない。

 トリチウムを除去できないことが、放射能汚染水の海洋投棄に反対

する大きな理由になっている。

 だが、トリチウムだけでなく、炭素14を除去することもできない。

 炭素14が放出する放射線ベータ線の量は、トリチウムより多いと

考える専門家たちは、たとえトリチウムを除去できたとしても、放射能

汚染水を海洋投棄してはならない、と論じている。

 東京電力が開示した「一覧」に記載されていない放射性核種が

他にもある。

 だが、それを指摘する前に議論すべきことがある。

 放射性核種を除去する上で、ALPSは妥当な仕組みといえるのか。

 ALPSの仕組みに、大きな落とし穴はないのか。

 東京電力は、「鉄共沈処理設備」と「炭酸塩共沈処理設備」がどの

ような「設備」であるかを説明していない。

 それら「設備」が、放射能を帯びた鉄や銀、コバルトやニッケル、

バリウム等を「共沈法」で沈殿させ、除去するものであるとすれば、

放射能汚染水に多量の水酸化ナトリウムや炭酸カルシウムを投入する

場面がおそらくある。

 その場合、ALPSは放射能を帯びたナトリウムやカルシウムを

素通しする。

 現実に、「一覧」にはナトリウム22とカルシウム41の記載がない。

 ナトリウム22の放射能半減期は約2.6年、カルシウム41の放射能

半減期は約10万年である。

 ナトリウム22もカルシウム41も食物連鎖し、体内被曝の原因に

なる。

 とりわけカルシウム41は、ストロンチウム90並みの有害放射性

物質である。

 第五福竜丸の船員で亡くなられた久保山さんの死因は、

ストロンチウム90であるといわれているが、カルシウム41である

という人もいる。

 カルシウムに中性子線を放射すると、カルシウム41が生じる。

そして、中性子線を遮蔽する原発のコンクリート遮蔽壁は多量の

カルシウムを含んでいる。

 したがって、放射能汚染水は多量のカルシウム41を含んでいる。

 だがALPSは、カルシウム41を素通しする。

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┗■3.基準地震動が低く、危険な東海第二原発

 |  再稼働の停止を求めます

 |  東海第二原発事故時の避難所収容人数、

 |  約1万8000人分不足

 |  2/3日本原電本店への申し入れ

 └──── 反原発自治体議員・市民連盟

日本原子力発電株式会社取締役社長 村松 衛 様

                        2021年2月3日

                  反原発自治体議員・市民連盟

(共同代表)佐藤英之岩内町議会議員・野口英一郎鹿児島市議会議員

      福士敬子元東京都議会議員・武笠紀子元松戸市議会議員

 日本原子力発電株式会社(以下原電)は昨年3月、東海第二原発

周辺6市村に示した書類の中で、再稼働時期を2022年12月と表記し

抗議を受け撤回しました。再稼働の前提である周辺6市村の一つでも

同意しなければ、再稼働できないことを改めて確認しておきます。

ここに、以下の新たな状況から、原電に再稼働を断念することを

求めます。

 第一に、この間、茨城県沖で地震が頻発していることです。今年に

入ってから1月8日、14日、24日、26日とすでに4回、昨年は56回、

一昨年は52回起きています。

 昨年10月23日から今年1月31日までの3か月間で震度3以上の観測

回数は茨城県北部で6回最大深度5、茨城県南部で5回最大深度4を

観測しています。専門家からは巨大地震が起こる前触れと警告されて

います。

 原電は、「3.11を踏まえ基準地震動の最大加速度を1009ガルに設定し

耐震補強工事をしたので安全」説明しています。

 しかし、昨年2月6日の東海第二原発差止訴訟で、強振動研究者

野津厚氏が、現実には「想定の2倍相当の2000ガル地震動になる」と

証言しています。

 大阪地裁判決で、「規制委員会の設置許可は、地震動のばらつきを

考慮していない誤りがある」と指摘されたことは、東海第二原発

設置許可にも当てはまります。

 東海第二原発が、想定される大地震に耐えられる設計ではない

ことです。

 第二に、1月31日の毎日新聞が、東海第二原発の事故に備えた広域

避難計画をめぐり、原発の30キロ圏内から避難する人を受け入れる

避難所が不足していることを報じました。

「非居住スペース」を除外しなかったことから、収容人数が約1万

8000人分不足しています。避難先の自治体との協議は今も難航して

おり、国内原発で最多の約94万人が避難する計画は策定開始から7年を

過ぎても完成していません。

 新型コロナ対策で密を避けるためのスペースはさらに足りません。

 避難計画が完成できない以上稼働できません。

 第三に、敦賀2号機のデータ改ざんの件で、規制委員会の立ち入り

調査にあたった規制庁の担当者は「社員の聞き取りと書類確認を実施

したが、経緯や意思決定の一部にまだ不明確なところがある」と述べ、

原電の年明け以降の社内調査実施と報告を求めています。

 しかし、副社長は、「資料の改ざんの意図はなかった、正しい資料を

示すためだ」と正当化し、反省の姿勢がみられません。

 明らかになった不正をごまかすような企業に、原発の運転をまかせる

ことはできません。

以上の理由から、東海第二原発の再稼働を断念するよう求めます。

回答なければ、貴社が以上の事実を認めたものと理解します。

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┗■4.中国が「気象制御能力」強化 人工降雨で砂漠化阻止が目的

 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その381

 └──── 島村英紀(地球物理学者)

 人工降雨というものがある。昔から地球物理学の夢だった。

 もともとは雨乞いだった。雨が降らないと農業にも生活にも

差し支える。雨乞いは世界各地で行われ、歴史は長い。

 人工降雨は20世紀から行われるようになった。雲の中に氷の粒を作る

ために強制的に雪片を作る物質を散布する手法だ。

 材料は「シーディング物質」と呼ばれる。散布するのは飛行機が

多いが、ロケットや大砲による打ち上げもある。

 人工降雨の材料にはドライアイスヨウ化銀を使うのが一般的だ。

安価な材料で失敗したこともある。2008年、モスクワ上空でロシア軍に

よるセメント散布が実施された。だがセメントが粉状にならず、民家に

落下してしまった。

 かつて雨乞いが成功したように見えたこともある。現代から見れば、

大規模な焚き火で出た煙や塵が上空でシーディング物質の働きをした

のではないかと思われる。

 人工降雨は水不足や旱魃(かんばつ)の対策として世界各地で

行われてきた。

 また、大きな行事当日の好天を狙って事前に雨を降らせた

こともある。

 中国では2008年の北京五輪の開会式は晴れだった。現地は梅雨どき

だったが、晴れた。事前にヨウ化銀を載せたロケット1104発が

市内21カ所から発射された。

 ロシア(旧ソ連)でも、事前に雨を降らせて行事の当日を好天にした

ことがある。

 日本では戦後に電力需要の大半を水力発電に頼っていた。旱魃

渇水期になると発電量は下がって突発的な停電や計画停電が頻発した。

このため1950年代から1970年代にかけて各地で実験が行われた。

 しかし、人工降雨で得られる雨量は、本来の雨量を1割程度増加

させるくらいで自由に降水量を制御できるまでにはならない。

 また、水力発電が電力の供給に占める割合も減った。それゆえ日本

での人工降雨は下火になっている。

 人工降雨はある程度発達した雨雲があるときだけ成功する。雲のない

ときに雨雲を作って雨を降らせるのは不可能だ。

 しかしたとえ増えるのが1割でも、中国だけは突出して人工降雨に

突き進んでいる。去る12月に中国が「気象制御能力」の強化計画を

発表した。主な目的は人工降雨だ。対象となる地域は550万平方キロ

メートル。日本の面積のなんと15倍にもなる。

 これはもっぱら農業のために砂漠化をくい止めるためだ。砂漠化は

食糧の枯渇につながる。

 砂漠化とは土地が荒れてしまって不毛の地に変化することだ。完全に

砂漠にならなくても農業ができない土地になってしまうのが砂漠化

である。

 中国でも砂漠化がどんどん東に進んで、北京近くにまで達している。

 国連によれば、世界で砂漠化してしまった土地は約3600万平方キロ

メートルもある。陸地の約4分の1。世界の3分の2もの国が砂漠化に

悩んでいる。

 砂漠化の影響は世界の人口の7分の1、10億人にも及んでいる。

 そのうち6億人もが栄養不足に苦しんでいるが、この人々は途上国に

集中している。

 たとえ効果が少なくても、人工降雨に期待するところ大なのである。

島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/

 「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より1月15日の記事)

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┗■5.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

 └──── 

 ◆2/10【世界を学ぼう】原発事故から10年、避難者は今

日 時:2021年2月10日(水)19:00より20:15

講 師:森松明希子さん(東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream)

    鈴木かずえさん(グリーンピース・ジャパン

場 所:このオンライン勉強会は「Zoom」を使用して行います。

主 催:ピースボート https://peaceboat.org/

お問い合わせ:event(a)peaceboat.gr.jp

       ※(a)は@に書き換えてください。

参加費:無料(先着順、95名まで)

参加申し込み:

https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZIvc-iopzIvGtWU-QnPJv0KvbuOAbfU5AyC

主催のピースボートHPより

 今回は森松さんから原発避難者から見る問題について、そして

グリーンピースの鈴木かずえさんからは、国連の人権メカニズムにある

国内避難民の権利などについてお話いただきます。

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┗■6.新聞より1つ

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 ◆「森会長は不適」59%、内閣支持率続落38% 共同通信世論調査

  五輪中止・再延期80%超

 共同通信社が6、7両日に実施した全国電世論調査によると、女性

蔑視発言をした東京五輪パラリンピック組織委員会森喜朗会長に

関し、会長として「適任とは思わない」との回答が59.9%に上った。

「適任と思う」6.8%、「どちらとも言えない」32.8%だった。

 菅内閣の支持率は38.8%で前回1月調査から2.5ポイント続落し、

初めて40%を割り込んだ。

 不支持率は3.1ポイント増の45.9%となった。(後略)

           (2月8日東京新聞朝刊1面より抜粋)

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☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合もあります。

ご了解下さい。

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 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページ

  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

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