たんぽぽ舎です。【TMM:No4088】
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「特定重大事故等対処施設」問題を解く (下)
「特重」は「白抜き黒枠」で情報非公開なので信頼性を
見極める方法さえない 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
★2.12/8(火)杉原浩司さん学習会のご案内
「先制攻撃する自衛隊」でいいのか
軍産複合体の擁護者たちを批判する
平和外交を不断に進めることこそが重要
4F講座運営委員会
★3.福島原発刑事訴訟についての新刊が発売!!
『東電刑事裁判 福島原発事故の責任を
「無為に遅らせるつもりもないが焦ってやるものでもない。
時間を取って確認する必要」…ほか
メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
★5.新聞より1つ
◆<東海第二原発 再考再稼働>(21)
(11月26日「東京新聞朝刊茨城版」より)
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※明日です!
11/27(金)東海第二原発をとめよう!集会にご参加を!
日本原電の体質=「隠蔽、改ざん」、原発を運転する資格はない!
日本原電による敦賀2号機80ヵ所データ改ざんを追及する
日 時:11月27日(金)17:45開場 18:15より20:30
提 起:山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)さん
大石光伸(東海第二原発差止訴訟団・共同代表)さん
披田信一郎(東海第二原発の再稼働を止める会)さん
柳田 真(とめよう!東海第二原発首都圏連絡会)さん
会 場:文京区民センター3A(東京都文京区本郷4-15-14)
主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」
TEL 070-6650-5549 予約の必要はありません。
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※12/2(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!
日本原電本店抗議行動
日 時:12月2日(水)17:00より17:45
場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)
銀座線末広町駅4番出口より4分 ※北ビルです!
南ビルではありません!
共 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」
「再稼働阻止全国ネットワーク」 TEL 070-6650-5549
2.「第87回東電本店合同抗議」放射能汚染水を海へ捨てるな!
東電は2200億円の原電支援するな!
東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:12月2日(水)18:30より19:30
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟など138団体
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※上記の集会では「新型コロナウイルス」対策を致します。
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※日刊メールマガジンへカンパのお願い(年2回)
メールマガジンを継続・発信するため、また首都圏唯一の
東海第二原発再稼働阻止などのために、ぜひとも皆さまの
カンパをお願い致します。
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┗■1.「特定重大事故等対処施設」問題を解く (下)
| 「特重」は「白抜き黒枠」で情報非公開なので信頼性を
| 見極める方法さえない
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
3.「特重」施設全般の問題点
◎ 「特重」には格納容器スプレイ・圧力容器注水・格納容器の真下の
ペデスタル注水という3つの注水ラインがあるとされる。
そこに水源から「特重」に設置されたポンプを使って水を入れる。
建屋は100メートル以上離れた場所にあり、「特重」施設との間の
洞道を介して注水する。
「特重」と原子炉建屋を離したのは、航空機が意図的にぶつかって
くるような場合を想定しているからだという。
これで「特重」施設が生き残るから重大な炉心溶融に陥ったとしても
原子炉建屋に注水できる、というのだ。
◎ 新しい注水ラインを100メートルも引き延ばしたため、複雑な問題が
発生する。
まず、圧力容器への注水ラインを何処に取り付けるのかだ。既に圧力
容器には通常の給水ラインに加え、非常用注水系(ECCS)や水位計
など様々な配管が繋がっている。
新たに圧力容器に取り付けるような改造工事は構造上不可能。
従って既存の給水ラインに繋がる配管のどれかに接続するしかない。
その配管が破断するなど機能を失っていれば、このラインも機能
しない。信頼性はその程度である。
◎ 次に、圧力容器の他にもペデスタル(圧力容器の真下、格納容器の
下部の空間)への注水もおこなう想定だが、切り替えがどのように
行われるのかを含め、運用が明確ではない。
圧力容器は川内原発のような加圧水型軽水炉で130気圧もあるので、
高圧注入ポンプでないと水は入らないが、ペデスタルは数気圧から
10気圧程度で入るだろう。どちらに何時注水するかの判断は難しい。
さらに、ペデスタル注水は別の問題も引き起こす。
それは水蒸気爆発だ。
最大2800度の溶融燃料を冷やすために水を張ると、落下した時に
水蒸気爆発を引き起こしかねない。事業者も国も否定するが、これも
「絶対に起きない」という保証はない。
「背に腹は替えられない」とばかりに設計したとしか思えない。
◎ 欧州の新型加圧水型軽水炉「EPR」では、直接水で冷却せず、
溶融燃料を取り囲むコンクリート構造物を取り囲んで水で冷却できる
「コアキャッチャー」という回収装置を組み込んでいる。これならば
水蒸気爆発を極力抑制できると思われる。
最初から設計時に組み込むならば、この程度のことは可能なのだが、
後付けの設備では不可能である。
4.「白抜き黒枠」で情報非公開
◎ 実は、「特重」について、どのような問題があるのかを私たちが
詳細に検討することは、ほとんど出来ない。外部の専門家による検証も
できない。
その理由は、白抜き黒枠。つまりほとんどの情報が非公開なのだ。
いわゆる海苔弁状態だが、黒く塗るのではなく白く抜いて枠線を
引いているので「白抜き黒枠」ということ。
◎ 決まり文句は「テロ対策設備なので」「事業者のノウハウを含むの
で」ということだが、市民の命と企業のノウハウとどっちが大事か。
テロ対策というのも先に述べた通り口実に過ぎない。
図面や構造物の強度計算、さらに後付けの設備なので運用の仕方に
ついては問題点がないか知る権利がある。
ところが意味のある情報はほとんど秘匿されているため、公表されて
いる文書に書かれているような「放射性物質の拡散を防止する」「炉心
の溶融進展を防止する」「格納容器を守る」「放射性物質の拡散を低減
させる」といった定性的な「能書き」に信頼性があるのかどうかを
見極める方法さえないのである。
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┗■2.12/8(火)杉原浩司さん学習会のご案内
| 「先制攻撃する自衛隊」でいいのか
| 軍産複合体の擁護者たちを批判する
| 平和外交を不断に進めることこそが重要
└──── 4F講座運営委員会
お 話:杉原浩司(すぎはら こうじ)さん
〔武器取引反対ネットワーク(NAJAT)代表〕
日 時:12月8日(火)19時より21時
会 場::「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円 予約の必要はありません。
◎ 周辺国のミサイル技術向上などを口実に「敵基地攻撃能力」の
保有を求める自民党提言を受けて、安倍政権を引き継ぐ菅政権は、
年内に「敵基地攻撃能力」保有を含むイージス・アショア代替の新方針
を策定しようとしている。
◎ 「敵基地攻撃能力」とは、敵がミサイルを発射する直前に、その
発射設備を攻撃できる能力だとされるが、実際は先制攻撃に他ならない。
まさに日本の安全保障政策の180度の転換で、先制攻撃できる自衛隊
にすることを意味する。
このような武力攻撃の容認は、小型核兵器や新型ミサイルの開発競争
と相まって、核兵器を使った先制攻撃の危険性を増大させるものだ。
安倍前首相は改憲によって戦争できる体制を構想していたが、それを
菅内閣が実現しようとしている。
◎ 学術会議の任命拒否は、そうしたシナリオに反対しそうな学術会議
の発言封じを狙うとともに、大学などの科学者を軍事研究に動員し、
軍産複合体の要求に応えようとするものだ。
さらに、マスコミの操作と統制によって、右派文化人をも使い
ながら、戦争に反対する勢力を批判し排除する世論誘導を行いつつある。
◎ 日本が攻撃されないようにするには、敵基地攻撃能力を持つのでは
なく、平和外交を不断に進めることこそが重要だ。
進んでいる危険な動きを学び、市民にできることを考えたい。
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┗■3.福島原発刑事訴訟についての新刊が発売!!
| 『東電刑事裁判 福島原発事故の責任を
| 誰がとるのか』海渡雄一著
└──── 福島原発刑事訴訟支援団
(内容紹介)東電元経営陣3人の刑事責任を問う裁判の過程では、
数多くの証言により、旧経営陣が予見しながら隠ぺいしてきた不都合な
真実が明らかになり、事故は防げたことがわかった。
今回は、被告3人の公判内容、指定弁護士の論告、判決文、避難者の
訴えなどの、新たな重要な情報を改めて検証する。
(彩流社ホームページより)
<ご購入方法について>お近くの書店にてご購入下さい。
*支援団にご注文の場合
福島原発刑事訴訟支援団 https://shien-dan.org/
メール info@shien-dan.org 電話 080-5739-7279 単価1,400円
送料1冊~4冊までの場合200円、5冊以上のご注文は送料無料
振込用紙を同封しますので、必ず下記の事項をご記入ください。
1)お名前 2)ご住所 3)電話番号 4)注文の冊数
彩流社刊発売:2020年11月26日
定価:1,300円+税(1,430円)A5判/208頁/並製
https://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-2641-3.html
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| 「無為に遅らせるつもりもないが焦ってやるものでもない。
| 時間を取って確認する必要」…ほか
| メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
「無為に遅らせるつもりもないが焦ってやるものでもない。
時間を取って確認する必要」
11/26(木)0:31配信「共同通信」
https://news.yahoo.co.jp/articles/047b381671fd435909b16742d526d2e2b68e449c
2.韓国地方議会:昌原市(チャンウォンシ)議会、
相次いで福島第一原発汚染水放出撤回を要求
11/25(水)17:36配信「中央日報日本語版」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4696604feb8623061108a57a1df1939d6921a53
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┗■5.新聞より1つ
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◆<東海第二原発 再考再稼働>(21)
◎ 地元の那珂市議会の原子力安全対策常任委員会が21日、日本原子力
公聴会を開き、参加者の大半が「反対」だった。
議員には今後も、住民投票やアンケートで広く意見を聞き、市民の
代表として反対を表明してほしい。
◎ 農業に長く携わる立場から、東海第二で事故が起きれば、東海村に
とどまらない広い範囲の農家がもろに影響を受けることになると恐れて
いる。農家は、その土地から離れて生活することができないからだ。
原子力の危険性を認識したのは、1999年に東海村で起きたジェー・
シー・オー(JCO)臨界事故。知り合いだった村内の干し芋農家は、
生産量の一割程度しか売れなくなったり、ブドウ農家は客が離れて
しまったり、風評被害で大変な思いをした。
◎ 若い頃、東海第二ができた時は、この国の希望だと信じていた。
だが、JCO事故で原子力は危険だと分かり、近くからなくしたいと
考えるように。2011年3月の東京電力福島第一原発事故で、その思いは
決定的になった。
福島第一の周辺住民は故郷を追われ、ほとんどは10年近くたった今も
帰還できずにいる。私もJCO事故を経験したから、原子力災害が生活
にどれほど影響があるかは想像できる。
◎ それでもやはり、被害の本当の悲惨さは現地に行かないと
分からない。
福島の事故を自分の問題として捉えようと、4年以上前から(全域が
避難指示対象になった)福島県飯舘村や南相馬市などに、10回ほど足を
運んでいる。
飯舘村では、村内の大半の地域で避難指示が解除された直後に、
帰還した農家から話を聞いた。村に帰ってきたのは70、80代の高齢者
ばかりで、解除後も子どもや孫の世代はすぐには戻らない現実を知った。
◎ ひとたび事故を起こせば、これほどまでに多くの人たちに長期に
わたり犠牲を強いる原発。
そんなものは、始めた私たちの世代で終わらせなければならない、
次の世代に残してはいけないという気持ちを強くしている。
見聞きした被災地の現状は、日立市のタウン誌「スペースマガジン」
やウェブメディア「NEWSつくば」に寄稿している。
◎ 再稼働の際に事前同意を求められる東海村や那珂市など周辺六市村
の首長たちは、仮に再稼働を認めて事故が起きたら、その責任を
取れるのか。
元首長の立場から問いたい。
首長や県、市町村議会議員の多くは、選挙では再稼働への賛否を明言
しないが、政治家として自身の考えを有権者に明らかにするべきだ。
東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)のように、十分な議論が
ないまま地元首長が同意することは絶対にあってはならない。
(聞き手・松村真一郎) (11月26日「東京新聞朝刊茨城版」より)
詳しくはこちらを
https://www.tokyo-np.co.jp/article/70605?rct=ibaraki
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