たんぽぽ舎です。【TMM:No3926】地震と原発事故情報−6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3926】

2020年5月9日(土)地震原発事故情報−

               6つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.コロナ記事の陰で、原発の記事2つに注目した

   東電会長の空席問題、経産省(エネ庁)の公文書虚偽のひどさ

                   柳田真(たんぽぽ舎)

★2.自粛自粛、大合唱ばかりの政府・メディア

   国の目安より、県として早期発見の方針を貫いた和歌山県

   医療崩壊はなぜ起こるのか

和歌山県知事からのメッセージ

              渡辺マリ(たんぽぽ舎ボランティア)

★3.コロナ問題と向き合って、どう過ごすか…映画編

   テレビ、パソコン、スマホ、動画配信サービス、レンタルビデオ

   「チェルノブイリ」「華氏119」、「シッコ」

   「戦場ぬ止み、沖縄スパイ戦史、標的の村」・・・ほか   

             山田和秋(たんぽぽ舎ボランティア)

★4.加藤厚労大臣 相談目安「我々から見れば誤解」発言にネット怒りの声

  「ふざけるな」「酷い」…ほか

   メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

            黒木和也 (宮崎県在住)

★5.9000万年前の「白亜紀」の時代、

   南極大陸はジャングルで恐竜もいた!?

   警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その345 

                 島村英紀(地球物理学者) 

★6.新聞より1つ

  ◆報道の自由度、日本66位。G7国中の最下位。韓国・台湾の下

  ウオッチ・ドッグの機能果たせないと断言された日本メディア

  国境なき記者団が毎年行う報道自由度の世界ランキング 

                 孫崎 亨(外交評論家)

━━━━━━━ 

※5/11(月)【岩垂 弘さん連続講座】にご参加を! 第2回「原爆被害の実相」

  《10回連続講座》「日本人は核にどう向き合ってきたか被爆75年、

  核廃絶運動を顧みる」

お 話:岩垂 弘さん (ジャーナリスト・元朝日新聞編集委員)

日 時:5月11日(月)14時より16時  

会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

参加費:800円(5回券(3000円)を発行しています。1回600円となります)

━━━━━━━ 

※5/13(水)2つの抗議行動にご参加を!

1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!

   日本原電本店抗議行動

 日 時:5月13日(水)17:00より17:45

 場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)

     銀座線末広町駅4番出口より4分

 共 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」 

     「再稼働阻止全国ネットワーク」 TEL 070-6650-5549

2.「第79回東電本店合同抗議」東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 日 時:5月13日(水)18:30より19:30

 場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)

 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947

      「たんぽぽ舎」 03-3238-9035

 賛 同:東電株主代表訴訟など137団体

 ※「新型コロナウイルス」が心配されますが、

   手指消毒用ボトルを用意します。

━━━━━━━ 

※5/14(木)学習会にご参加を!  新ちょぼゼミ

 「羽田離発着旅客機の都心低空飛行問題と東京都政」

 お 話:奈須りえさん(大田区議会議員)

 日 時:5月14日(木)18時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

参加費:800円    〔講師のお話は19時より〕

 ☆定員15名です。予約申し込みは、たんぽぽ舎の TEL 03-3238-9035か

     メール nonukes@tanpoposya.net

     ご氏名と電話番号をお知らせ下さい。

 上記2つの学習会では「新型コロナウイルス」対策を致します。

  ・会場に手指消毒用ボトルを用意します。  

  ・机の上に、消毒液を噴霧しペーパータオルで拭きます。

  ・窓をこまめに開けて換気に配慮します。  

  ・「密集」しないように着席していただきます。

  ・体調に不安のある方は、無理に参加しないで下さい。

━━━━━━━ 

※「スペースたんぽぽ」を≪自習室≫としてご利用ください。

 ≪自習室≫当面のスケジュール

5月11日(月)午後講座利用なので≪自習室≫はお休みです

5月12日(火)14時より18時  

5月13日(水)14時より18時

5月14日(木)14時より17時(18時より学習会利用のため) 

5月15日(金)14時より18時

 ※「新型コロナウイルス」対策は上記と同じように対応します。

ご利用の方はたんぽぽ舎あて、ご氏名と連絡先電話番号をお知らせ願います。

詳しくはお問い合わせ下さい。

Tel 03-3238-9035 Fax 03-3238-0797

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.コロナ記事の陰で、原発の記事2つに注目した

 |  東電会長の空席問題、経産省(エネ庁)の公文書虚偽のひどさ

 └──── 柳田真(たんぽぽ舎)

○連日、コロナの記事ばかり。全国の原発でも働く人が多い故にコロナ感

染者も「かなりいる」と思うが、表面に出てくるのは少ない。情報公開が

少ない。九州電力玄海原発東京電力柏崎刈羽原発位だ。各地の皆さんか

らの原発関連情報、コロナ情報の提供をお願いします。

○コロナ記事の陰で原発記事に3つほど注目した(そのうちの1つ地震

記事は、5月8日発信の今井さんの記事を参照)。1つは東電川村隆会長

の退任と、後任が「空席」のまま、という記事だ。東電の会長は大きな権

限をもつ。政府も後任を努力して探したが、「原発事故の賠償と廃炉に必

要な資金の確保など難題を抱える東電の会長職の引き受け手を見つけられ

なかった、ということのようだ。

 2つは経産省でうその公文書が作られた。処分も軽かった。(甘かった

 処分)。森友の教訓が吹っ飛んだという報道。

 朝日新聞が連載3回(上・中・下)(下は4月16日付)で「経産省 

 偽りの公文書」を追求した。

 又朝日新聞の取材で経産省資源エネ庁の公文書虚偽は「5カ所」と経産

省が回答した(5月3日)と報道した。

○朝日4月16日号の記事の最終部分(まとめ的な文)を抜粋して報告する。

(前略)経産省は3月31日、不正にかかわった職員7人の処分を発表。

虚偽の公文書作成を指示した課長級職員は国家公務員法に基づく懲戒処分

の戒告にしたが、他の6人は省の内規に基づく処分にとどまった。人事院

の指針には、公文書の偽造などをした職員は「免職または停職とする」と

あるが、それとはかけ離れた内容だ。

(中略)梶山経産省は「軽い処分とは考えていない」というが、政府の公

文書管理委員会で委員長代理を務めた三宅弘弁護士は「経産省の処分は甘

すぎる。これを許せば、森友の教訓が吹っ飛ぶ」と警鐘を鳴らす。

原発の責任官庁(経産省)の偽りの虚偽文書と日本一の電力会社(東電)

の会長空席のまま―はどちらも日本の原発行政の問題点の大きさとたそが

れを暗示しているように思えた。

┏┓ 

┗■2.自粛自粛、大合唱ばかりの政府・メディア

 |  国の目安より、県として早期発見の方針を貫いた和歌山県

 |  医療崩壊はなぜ起こるのか

和歌山県知事からのメッセージ

 └──── 渡辺マリ(たんぽぽ舎ボランティア)

 「2020年4月27日 和歌山県知事からのメッセージ 〜恨み節〜」

 が〇〇さんから転送されてきました。

 一人ひとりの「命」を守るために必死の努力をしている知事のメッセー

ジを皆さんにも読んでいただきたいと思い抜粋・要約して載せます。

       (小見出しは渡辺がつけました)

〇 「共に」

今までは和歌山県では早期発見、早期隔離、徹底した観察網という「和

歌山方式」で何とかしのいできましたので、(中略)どうももう少し、

感染リスクが高くなってきているような気がします。(中略)県民の皆様に

油断や楽観があると、とても危ない状況に来ていますので、あらためて遵

守をお願いします。県当局も、まだまだ必死で頑張ります。(中略)

〇 自粛しないから感染が拡がった?

それにしても、うらみ節みたいになりますが、和歌山県で主として当局

の努力で感染の爆発をかろうじて抑え込んでいるのに、全国の大都市の惨

状は目を覆うばかりになってしまって、大阪との関係が切っても切れない

和歌山県としては本当に困ってしまいます。(中略)だからどうしても、な

んで日本中こんなになってしまったんだと恨み節を言いたくなるわけです。

大都市をはじめ、感染が著しく進んだ地域のトップの人は、それぞれの都

道府県民にもっと自粛してくれ、感染が進むのは自粛をしてくれないから

だと強調されますし、マスコミの報道もそればかりですし、政府の対応も、

このところは特にそればかりになっているように見えますが、私は本当に

そうかと思っています。感染が拡がるに任せてしまったのは、半分は人々

の油断した行動だとしても、半分は当局の努力が足りなかったからではな

いでしょうか。(中略)

〇 医学の専門家の役割とは

そう言えば最近は疫学的調査というちょっと難しい専門用語も政府から

聞こえてきません。

 現実になされていることは、逆です。疫学的調査の言葉すら消えてしま

って、自粛自粛の大合唱しかありません。大活躍しておられるのは統計学

の先生で、何10パーセントの接触低下で発症者がこうなるというような

話ばかりが舞っています。(中略)我々和歌山県当局はローカルな専門知識

だけで必死にコロナと戦っています。(中略)しかし、それぞれの段階にあ

っても具体的な対策の中でベターなものとベターでないものがあるはずで

す。それをアドバイスするのが、医学の専門家なのではありませんか。

(中略)

〇 ウイルスに県境はない

さらに、もう一つ、報道で大阪府が一定程度時間の経った人は、ホテル

などのキャパを空けるためにPCR検査で陰性を確認せずに自動的に退所

を認めるという事を知りました。和歌山県の例では、発症後45日も陽性が

消えない人がいました。症状は10日もすると治っていましたが、ウイルス

がしぶといのです。こういう人でも他の人と交じるとうつしますので、時

間が経ったからといって退所を認めてしまうと家族などにうつしかねない

し、この人が不届き者だったら、自宅に留まらないで、どこかへ行きまく

るおそれもあります。大阪府でこういう流れで感染が拡がると、いずれ大

挙してウイルスが和歌山にやってくると思いましたので、吉村知事に「さ

しでがましいのですが、それは大変危ないですよ。やはりPCR検査はさ

れた方が」と申し上げました。聞いてみると、色々な事情があるようです。

(中略)

〇 医療崩壊はなぜ起こるのか

 もう一つ、和歌山県がずっと国の方針(おそらく)に反して和歌山県

医師会にお願いをして続けてもらっているコロナ患者の早期発見システム

もあります。(中略)

 (註)県でPCR検査を受けた人は約3200人。陽性率は1.9パーセント

     (5月6日朝日新聞)。

 国の専門家はこの方式を推奨はしません。風邪の人はすぐにクリニック

へ行ってはいけませんと言うのです。

(中略)まずコロナ発症で4日も放っておくと、中には重症化に至ってし

まう人もいます。病院もいきなり重症者がたくさん来られたら、あっとい

うまに医療崩壊でしょう。また、4日も待って行き先は、感染者外来だと

したら、そこに猛烈に人が集中して別の医療崩壊が起こってしまうではあ

りませんか。(中略)今回のコロナ騒動に際しても、大事なことは、国なり、

ある地方なりがどういう段階にあって、だからその段階にふさわしい医学

専門的な方法論をアドバイスすることでしょう。(中略)

〇「受診、我慢しないで」

県内では、28日自宅で死亡した60代男性について、死後に感染が確認さ

れた。(中略)仁坂知事は「4日間は自宅待機という情報をもとに受診をし

なかったのならば、(方針を決めた専門家や、方針を流し続けたメディア

に)怒りを感じる」5月6日 (朝日新聞より抜粋)

〇「共に」

私のような地方の首長もそれぞれの住民に自粛自粛と言うだけでなくて、

自らの支配下にある全スタッフを挙げて行政当局が行うべき感染症対策の

面でも成功して見せなければなりません。それでこそ、それを補完するも

のとして住民に自粛の不自由さを耐えしのんでもらえるのではないでしょ

うか。そしてこの当局の行う対策に医学的に最高のアドバイスをすること

こそ政府の専門家に求められていることだと私は思います(後略)。

┏┓ 

┗■3.コロナ問題と向き合って、どう過ごすか…映画編

 |  テレビ、パソコン、スマホ、動画配信サービス、レンタルビデオ

 |  「チェルノブイリ」「華氏119」、「シッコ」

 |  「戦場ぬ止み、沖縄スパイ戦史、標的の村」・・・ほか   

 └────  山田和秋(たんぽぽ舎ボランティア)

上記いずれかの方法で下記タイトルを鑑賞

1.「チェルノブイリ

 2019年5月6日から6月3日までアメリカで放送されたテレビドラマ。

全5回。

 チェルノブイリ原子力発電所事故の際、事態を隠ぺいしようとするソ連

政府の対応や被害の実態を描く。推定死亡者4000人、放射能はヨーロッパ

各地に広がり、農業などにも影響を及ぼした。

 正直このビデオを見て、恐怖に震えた。被害の拡大を少しでも抑えよう

と命をかけて奔走する人びとに対して、政治的に抑えこもうとする官僚た

ち。しかも結論を精神論で。

 まるで、日本の安倍政権と重なるようだ。

 個人的なことになるが、私がチェルノブイリを訪れたのは事故から数年

ほど過ぎたころで、原子炉は石かんされており、何もなかったような風景

でした。

 が、その頃、放射能の影響で子供たちに白血病やガンなど多発しており、

少しでも役に立ちたいと医薬品の援助に訪れた。ゴルバチョフ夫人のライ

ザさんを通じて。そのライザさんも度々チェルノブイリを訪れ、放射能

影響か、1999年亡くなった。夫人との通訳をして貰った米原万里さんも

56歳で2006年に亡くなった。残念です。

2.「華氏119」、「シッコ」マイケル・ムーア監督の2作品

 「華氏119」はトランプ大統領の当選を予見していたムーアの例によ

る突撃取材ドキュメント。「独裁者が成功するのは民衆がうんざりし、諦

めたときだけだ」とヒットラーの記録映像とダブらせた。権力や社会悪に

たち向かうため、全米に飛び、住民の声を聞く。

 「シッコ」はアメリカの医療問題をテーマとして、いかにアメリカの人

びとが見放されているか、同時にフランスがいかに恵まれているか、対比

することによってトランプ大統領を批判している。

3.「戦場ぬ止み、沖縄スパイ戦史、標的の村」

  三上知恵監督3作品。

 いずれも沖縄を舞台に、闘う沖縄の人々を描く、感動のドキュメンタリ

ー映画。

4.他にもたくさんあるが、誌面の関係でタイトルだけ

 「未来を花束にして」(女性参政権)、

 「タクシー運転手」(韓国市民の闘い)、

 「主戦場」(従軍慰安婦問題)など。

┏┓ 

┗■4.加藤厚労大臣 相談目安「我々から見れば誤解」発言に

 |  ネット怒りの声「ふざけるな」「酷い」…ほか

 |  メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.加藤厚労大臣 相談目安「我々から見れば誤解」発言にネット怒りの声

  「ふざけるな」「酷い」

  5/8(金) 22:47配信「デイリースポーツ」

 https://news.yahoo.co.jp/articles/311595d1cfabed7f267ffd5d2dec5db96bb7b6cb

2.安倍首相の緊急事態宣言の延期判断への疑惑。

  危機において国民に苦難を強いるなら

  意思決定プロセスを詳らかに公開せよ

 5/8(金) 8:33配信「HARBOR BUSINESS Onlineハーバー・ビジネス・

 オンライン」

 https://news.yahoo.co.jp/articles/81c4079733f3d81f15c84b3c67f2e44111989702

3.福島の立入禁止区域で野生動物が増えている、放射線の影響は?

 5/8(金) 7:11配信「ナショナル ジオグラフィック日本版」

https://news.yahoo.co.jp/articles/ce50e2d18b0d3ba36d1f3bde5f6f904847e3b505

┏┓ 

┗■5.9000万年前の「白亜紀」の時代、

 |  南極大陸はジャングルで恐竜もいた!?

 |  警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その345

 └────島村英紀(地球物理学者) 

 じつは、いまの地球は氷河期にある。

 それは氷河期の定義では「地球上のどこかに氷河がある時期」としてあ

るからだ。いまの地球には南極にもグリーンランドにも、また南米や中国

の奥地にも氷河があるから氷河期なのである。

 過去の地球には氷河が世界中のどこにもない時代があった。恐竜がのし

歩いていた時期も、地球上、どこにも氷河がなかった暖かい時代だった。

 そして、「氷河期」の中でも寒い時期を「氷期」といい、氷河期の中で

も比較的暖かい時期を「間氷期」と名づけている。まぎらわしいが、いま

は氷河学では「氷河期の中の間氷期」なのである。

 地球温暖化が問題になっている。昔の地球がどんな温度だったのかを調

べる一環として、南極海でボーリングが行われ、この4月に成果が明らか

になった。南極大陸は厚い氷河で覆われているので陸上では地下を探れな

い。海底ならば海底下で古い堆積物を探ることができる。

 科学者たちはドイツの南極観測船「ポーラーシュテルン」で南極のアム

ンゼン海を海底掘削装置で掘った。アムンゼン海は南緯74度。夏とはいえ

氷山が多く、ヘリコプターや衛星画像で周辺を監視しながら作業が行われ

た。この結果、海底下30メートルで大量の花粉や根が発見された。

 この地層は9000万年前。「白亜(はくあ)紀」の時代だった。いまは氷に

覆われている南極大陸が鬱蒼(うっそう)としたジャングルだったことが

実証されたのだ。恐竜もいたにちがいない。

 そのあと、地球は寒冷化したり温暖化したりしながら、数万年前から寒

くなった。氷期の到来である。地球の多く、米国のニューヨークや、ノル

ウェーやスウェーデンなどが載るスカンジナビア半島も氷河におおわれた。

 そして約一万年前に、地球上の氷河が減って、大幅に後退を始めた。

 氷河の減少のために、スカンジナビア半島に厚く載っていた氷河が融け

て「重し」が取れた。そのため、その後、半島は隆起を続けている。いま

までに最大250メートルも盛り上がった。その隆起の速度は少しずつ遅く

なってきているが、いまの速さは年に1センチほどだ。

 一方、カナダ北部にあるハドソン湾沿岸には昔からイヌイットが住んでい

るが、古老たちはハドソン湾の中に新しい島が次々に生まれてきたのを見て

いる。

 氷河の重しが取れたために、押されて凹んでいた地球のマントルが、ス

カンジナビア半島でもハドソン湾でも、元へ戻ってきて地殻を押し上げて

いるのである。

 ところで、私も乗ったことがある「ポーラーシュテルン」は、2009年か

ら動いている日本の南極観測船「しらせ」とほぼ同じ大きさだ。

 だが、日本の南極観測船が年に1回、昭和基地に行くだけなのに、ドイ

ツの南極基地に2回行って観測隊や資材を下ろす仕事をしているほか、北

半球の夏には、各国の科学者を乗せて北の氷海を研究している。船齢が40

年にも達する老齢船だが、日本の南極観測船よりずっと多くの働きをして

いるのである。

 (島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/

 「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より4月24日の記事)

┏┓ 

┗■6.新聞より1つ

 └──── 

 ◆報道の自由度、日本66位。G7国中の最下位。韓国・台湾の下

  ウオッチ・ドッグの機能果たせないと断言された日本メディア

  国境なき記者団が毎年行う報道自由度の世界ランキング

                 孫崎 亨(外交評論家)

◎ 国境なき記者団が毎年行う報道自由度の世界ランキングが今年も発表

 された。

 日経新聞などの大手メディアは共同通信を引用し、「報道自由度、日本

66位 国境なき記者団、1つ上昇」と報じた。

 見出しで、印象はすっかり変わる。仮に見出しが「報道の自由度、日本

66位。G7中最下位。韓国・台湾の下」と報じられていたら印象はどう変

わっていただろう。

 ランキングのトップは北欧諸国が占め、G7では、ドイツが11位、カナ

ダが16位、フランスが34位、英国が35位、イタリアが41位、米国が45位、

日本は66位だった。アジアでは韓国が42位、台湾が43位である。

◎ 日本に近い国はポーランド(62位)、アルゼンチン(64位)など、か

つてメディア弾圧があった国々である。国境なき記者団は各国について、

短めのコメントを付している。日本についてはこうだ。

 「ジャーナリストたちは伝統、及びビジネス利益から、民主主義のウ

オッチ・ドッグとしての役割を演じるのが困難とみなしている。ジャーナ

リストは安倍首相が首相になってから、彼らに対する不信の雰囲気に不満

を持ってきている。記者クラブフリーランス記者と外国人記者を差別し

続けている。ソーシャル・ネットワークにおいて、東京電力福島第一原発

といった『反愛国的』テーマを扱ったり、政権を批判したりする記者が

SNS上で攻撃を受けている」

 ところが、日本の主要各紙でこのコメントの記述は見られない。さすが

に自らを「ウオッチ・ドッグの機能を果たしていない」とは書けなかった

のだろう。

◎ 報道機関には2種類ある。

 権力に迎合し、権力の代弁をし、そして権力の一部を担っていると位置

付ける。旧ソ連共産党の機関紙プラウダ紙がその代表であり、社会のさま

ざまな特典を享受できる。

 これに対し、権力の暴走を厳しく批判する「ウオッチ・ドッグ」として

の機能を果たす西側諸国のメディアがある。権力の圧力と戦う姿勢を持ち、

「アメ」を避け、「ムチ」に耐え、初めて「ウオッチ・ドッグ」機能が

確立する。「ウオッチ・ドッグ」機能を果たしていることに誇りを持って

いる。

 日本のメディアは販売部数こそ多いが、質的に世界の一流紙の仲間では

ない。

(2020/05/01「日刊ゲンダイDIGITAL」より抜粋)

詳しくはこちらを

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/272600

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出し)

 及び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

「投稿」の送付先はたんぽぽ舎のアドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

なお、お送り頂いた投稿は紙面の制限上掲載できない場合もあります。

ご了解下さい。

────────── 

 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページの「メルマ

  ガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

  たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net

 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があり

  ます。

────────── 

たんぽぽ舎は、月曜〜土曜13:00〜20:00オープン、

       日曜・休日はお休みです。

   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-6-2

              ダイナミックビル5F

       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

        HP http://www.tanpoposya.com/

       郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎

   口座番号 00180-1-403856