たんぽぽ舎です。【TMM:No3915】地震と原発事故情報−6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3915】

2020年4月22日(水)地震原発事故情報−

               6つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

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★1.原子力災害と感染症の拡散が同時発生する懸念

   東京電力の汚染水対策を批判する

   福島第一原発での新型コロナウイルス対策 (その2)(3回連載)

   迷走する汚染水対策    山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

★2.以前警鐘を鳴らした原発での新型コロナ感染

   心配なことに柏崎刈羽原発でも それも本丸の東京電力社員が

   情報が少なすぎて市民が過剰な不安を抱いている

   市民が「冷静な対応」ができるように情報提供をして欲しい

                   蓮池 透(新潟県在住)

★3.総理大臣がコロナ補償でうその発言を続けている

   それを垂れ流すだけのNHKやメディアもひどい

  元NHKスクープ記者立岩陽一郎氏の証言記事は貴重

                   柳田 真(たんぽぽ舎)

★4.ニュース紹介

   「ノーニュークス・アジアフォーラム通信」163号

           (4月20日発行、B5判 24頁)

★5.反原発団体「さよなら原発!佐賀連絡会」は

  九州電力佐賀県原発停止要請「感染終息まで」…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

                  黒木和也 (宮崎県在住)

★6.新聞より1つ

  ◆福島県南相馬市到達…津波高さ19m 日本海溝・千島海溝地震想定

            (4月22日「福島民友新聞」より抜粋)

 ☆ 脱原発川柳【汚染水海の怒りを知ってるか】乱 鬼龍(転載歓迎)

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※4/25(土)討論会にご参加を!

 「次期衆院選へ向けた経済政策と当面する緊急経済対策について」

  消費税引き上げ、新型コロナ肺炎拡大による緊急経済対策、

  どうなる日本経済

 日 時:4月25日(土)14時より16時  新ちょぼゼミ

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円〔学生400円〕

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※4/27(月)学習会にご参加を!

 「走る原発 怪しいエコカー:水素社会への疑問」

 講 師:上岡直見さん (環境経済研究所代表)

 日 時:4月27日(月)18時より21時  新ちょぼゼミ

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円 〔講師のお話は19時より〕

▲上記2つの会場では、「新型コロナウイルス」対策を致します。

 ・会場入口に手指消毒用ボトルを用意します。

 ・机の上を消毒したタオルで拭きます。

 ・定期的に窓を開けて換気に配慮します。

 ・可能な限り「密集」しないように着席していただきます。

 ・体調に不安のある方は無理をなさらないで下さい。

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┗■1.原子力災害と感染症の拡散が同時発生する懸念

 |  東京電力の汚染水対策を批判する

 |  福島第一原発での新型コロナウイルス対策 (その2)(3回連載)

 |  迷走する汚染水対策

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

3.福島第一原発での新型コロナウイルス対策

 福島第一原発においても感染症対策を実施しているが、具体的な感染

防止対策の方法と、万一ウイルス感染が発見された場合の対策について

は、具体的に何をするかは明らかになっていない。

 現在、福島第一原発では、感染拡大で事故が起こらないためとして

原則、東京圏からの社員の異動を行わないなどの対策を取っていると

報じられた。

 人事異動で4月1日に発電所に配属された社員は、別途用意した

執務スペースで働くなどの対策を取っているという。

 核燃料冷却や汚染水の処理を担う当直員(一般の原発では運転員に

相当するのだろう)に対しては、専用の通勤バスを設けたり、移動

ルートや出入り口を分離したりして、それ以外の社員や作業員との

接触を避ける対策を取っている。

 現時点では放射線防護のために使用しているマスクや防護服などの

装備は調達先を工夫し、必要量を確保しているとしている。

 だが協力企業(元請け、二次以降の下請け)についても同様とは

到底思えない。その対策は明らかではない。

 既に東電グループの一つ東電フュエル&パワーと東電パワーグリッド

の社員で感染が確認されている。市中感染が拡大している中で、福島

第一原発にも広がる危険性は少なくない。この対策も明らかにされる

べきである。

4.迷走する汚染水対策

 東京電力は3月25日付けで「多核種除去設備等処理水の取扱いに

関する小委員会報告書を受けた当社の検討素案について」という文書を

作成しているが、この文書の位置づけが分からない。

 「どのような処分方法であっても、法令上の要求を遵守することは

もちろんのこと、風評被害の抑制に取り組む」としているが、その処分

方法は「大気放出」「海洋放出」の二つしか書かれていない。

 このページ以降はいずれも「放出」前提の対策のみ記述されている。

東電は放出以外の方法を検討していない。

 言うまでもなく地元をはじめ多くの人々が求めているのは放出しない

で長期保管である。

 素案では小委員会報告を受けるとして「2011年12月から30〜40年での

廃止措置終了時においては、ALPS処理水についても処分を終えて

いることが必要であり、貯蔵継続は廃止措置終了までの期間内で検討

することが適当」について「処分内容の検討(基本的考え方)」として

「一度に大量に放出せず、年間トリチウム放出量は、既存の原子力施設

を参考とし、廃止措置に要する30〜40年の期間を有効に活用する」との

繋がりと読み取れる。

 しかし廃炉が40年以内に完了するとの見通しは立っていないから、

この前提で検討を進めること自体がミスリードだ。

 考え方を変える必要があるのだが、この前提で進めることの実現

可能性について具体的かつ実証的に説明することが先である。

 ありもしないゴールを想定して放射性廃棄物の放出を正当化する

ことなど許されない。(その3)へ続く

     (初出:月刊「たんぽぽニュース」2020.4発行No292)

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┗■2.以前警鐘を鳴らした原発での新型コロナ感染

 |  心配なことに柏崎刈羽原発でも それも本丸の東京電力社員が

 |  情報が少なすぎて市民が過剰な不安を抱いている

 |  市民が「冷静な対応」ができるように情報提供をして欲しい

 └──── 蓮池 透(新潟県在住)

◎ 4月13日に「新型コロナ」感染が確認された東京電力社員の行動歴

「4/10まで出勤4/11 以降出勤なし」のみ。それ以上の情報が一向に

出て来ない。(4/22時点)

 個人を特定する気など更々ないが、保健所に問い合わせると

「調査中」、さらに、東京電力に問い合わせると、「感染に気を

付けて」(笑いながら)。危機意識無さすぎ!。

 市民は経路不明の市中感染か?と疑心暗鬼になる。これでは、

櫻井柏崎市長の訴える「冷静な対応」は難しいどころか「個人情報を

詮索するな」についても、小さな町であり逆に「犯人捜し」に繋がり

かねない。

 柏崎市初の感染者であることから、行動履歴の追跡と感染源の調査は

速やかにやるべきと考える。

 経路不明あるいは本人が回答拒否であるならば、その旨を公表して

欲しい。

 付け加えれば、東京電力の社員は入院しているが、病状も明らかに

されていない。だが、電話に応じた社員の軽薄さから想像するに重篤

ではなさそうだ。

◎ 東京電力は、「発電所の運営に問題ない」と強調するが、それは

当然のことであり、問題はそこではない。

 市民への影響である。感染した社員も一市民であり、市内で生活を

営んでいる。

 東京電力に訊いた限りでは、「保健所に一任」しているとのこと

だが、これを聞いた保健所は「はっ?」と怪訝そうな反応だった。

感染者に罪はないことは言うまでもない。

 また、まさか東京電力が情報を制限しているとは考えたくもない。

 新型コロナウイルスについては、情報公開とプライバシーとの狭間で

頭を悩まされる厄介な代物である。

 ただ、前述のとおり情報が少なすぎて、市民が過剰な不安を抱いて

いる状況にあるのは間違いない。

 東京電力と保健所には、二律背反するこの問題を何とか克服して、

少しでも市民が「冷静な対応」ができるように、情報提供をして欲しい

ものである。

 ※新潟県柏崎市で、本日2名の新型コロナ感染患者を確認、

  1人は柏崎市在住50歳代の男性(東電社員、原発勤務ではない)。

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┗■3.総理大臣がコロナ補償でうその発言を続けている

 |  それを垂れ流すだけのNHKやメディアもひどい

 | 元NHKスクープ記者立岩陽一郎氏の証言記事は貴重

 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)

 「新型コロナウイルス」報道でうその発言(フェイクニュース)を

一国の首相がテレビでしゃべりまくっているのは全く困ったものだ。

しかもそれを垂れ流すだけのNHKやメディアも困ったものだ。

やめてほしい。

 「休業に対して補償をおこなっている国は世界に例がない」という、

すぐわかる「大ウソ」は直ちにやめてほしい。野党も国民ももっと

どんどん「おかしい」の声を出そう。抗議しよう。

 以下、日刊ゲンダイ(4/21発行)の記事の30%程度を抜粋して紹介。

深刻なのは総理のフェイクニュースを垂れ流すメディアだ

「わが国の支援は世界で最も手厚い」?

 安倍総理は4月13日に開かれた自民党役員会で、新型コロナウイルス

への対策について、「休業に対して補償をおこなっている国は世界に

例がなく、わが国の支援は世界で最も手厚い」と語った。(中略)

 そもそも、「休業に対して補償をおこなっている国は世界に

例がなく」というのは、事実なのか?

 ドイツのベルリンでオーボエ奏者として活動している渡辺克也氏に

話を聞いたところ、「政府が補償を手厚くしてくれるので、安心して

自宅にこもっています」と話した。(中略)

 渡辺氏への補償の合計額は日本円にして、約70万円となる。(中略)

つまり、「休業に対して補償をおこなっている国は世界に例がなく」

は事実ではない。

 加えて、「わが国の支援は世界で最も手厚い」も極めて怪しい。

 安倍総理は各国の補償についても把握しているはずで、これは

ファクトチェックの判定でいえば、事実でないと知りながら事実では

ない情報を流すフェイクニュースだ。

 緊急事態宣言が出されているこの時、国のリーダーが最もやっては

いけないことがフェイクニュースの拡散であることは言うまでもない。

 それにしても深刻なのは、総理のフェイクニュースをそのまま

垂れ流すメディアだ。

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┗■4.ニュース紹介

 |  「ノーニュークス・アジアフォーラム通信」163号

 | (4月20日発行、B5判 24頁)

 └──── 「ノーニュークス・アジアフォーラム」

 もくじ紹介

・韓国各地で福島原発事故9周年の記者会見(ヨン・ソンロク)

・福島を記憶せよ!不可逆的な脱原発の実行を求める!

                  (脱核プサン市民連帯)

・福島の教訓を忘れないで(台湾・全國廢核行動平台)

・東海第二原発の再稼働の是非を問う「県民投票」の

 実現をめざして(姜咲知子)

・宗教者が核燃料サイクル事業廃止を求める裁判(大河内秀人)

・関電役員の追加告発人を募集中(末田一秀)

新潟県津南町議会が「除染土再利用の省令案の再考を求める

 意見書」を採択(小木曽茂子)

福島第一原発事故によるタンク貯蔵汚染水の陸上保管を求める

 共同声明

・『ノー・ニュークスで生きる権利−原発メーカー訴訟から

 新しい社会へ』 (島昭宏)

東日本大震災福島原発事故を題材にした小説を語る(2)

                   (宇野田陽子)

・老朽原発うごかすな(アイリーン・美緒子・スミス、吉田めいせい、

 稲村守、高橋精巧)

ノーニュークス・アジアフォーラム通信は、年6回発行。

   購読料:年2000円。見本誌を無料で送ります。

   連絡ください → sdaisuke@rice.ocn.ne.jp 

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┗■5.反原発団体「さよなら原発!佐賀連絡会」は

 | 九州電力佐賀県原発停止要請「感染終息まで」…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.反原発団体「さよなら原発!佐賀連絡会」(豊島耕一代表)は

  九州電力佐賀県原発停止要請「感染終息まで」

  4/21(火)11:30配信「佐賀新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/2b1ad8f43f366d0ef73ccabff12b55d8b79437ab

2.東京電力本社や原発でコロナ感染、電力会社が重大局面

  相次ぐ感染判明は電力会社の生命線である安定供給が

  脅かされつつあることを意味する

  4/21(火)5:01配信「東洋経済オンライン」

https://news.yahoo.co.jp/articles/9502f3ece2dd900a191b66ceb14d67914714743a

3.原発処理水、海への放出絶対ダメ 陸上保管が現実的だ

  国内外の320市民団体が声明

  4/21(火)17:34配信「共同通信

https://news.yahoo.co.jp/articles/fa3ea30c82b42a25c51c124083714df21589c22e

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┗■6.新聞より1つ

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 ◆福島県南相馬市到達…津波高さ19m 日本海溝・千島海溝地震想定

 東北から北海道の太平洋沖にある日本海溝・千島海溝沿いを震源

とした地震の想定を21日、内閣府有識者会議が公表した。

 最大規模はマグニチュード(M)9クラスとなり、本県などの太平洋

沿岸の広範囲に津波が到達。

 本県には5〜10メートルを超える高さの津波が押し寄せ、高い所で

20メートル近くになるとした。有識者会議は地震発生を「切迫した

状況」と指摘している。

 本県など6道県(岩手県を除く)の浸水図も示した。本県では海に

面した浜通りの10市町ごとに浸水図をまとめ、東京電力福島第一

原発大熊町双葉町)の付近が浸水域に入った。

 市町別では、津波の高さは南相馬市の19メートルが最も高かった。

双葉町の第一原発北側が13.7メートルで大熊町が14.1メートル。

浸水域に含まれた市役所や町役場はなかった。

 想定の対象は福島、青森、岩手、宮城、茨城、千葉の6県と北海道。

津波の高さは北海道や岩手県の一部で約30メートルに達する。(後略)

    (4月22日「福島民友新聞」より抜粋)

 詳しくはこちらを

https://www.47news.jp/national/genpatsu/4741831.html

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