たんぽぽ舎です。【TMM:No3864】地震と原発事故情報−6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3864】

2020年2月20日(木)地震原発事故情報−

               6つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

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★1.女川原発再稼働を許さない   (上)(3回の連載)

   規制委は被災原発の「審査書」は撤回すべき

   東北電力経理的基礎を問うべき

   事故に対処する人員の確保が不十分

                 山崎久隆(たんぽぽ舎)

★2.東海第二原発の再稼働工事で環境破壊されつつ…

   桜の名所だった舟石川2300坪の山林が伐採された

         清宮とし子 (東海村在住、ニュース19号から)

★3.クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」への対応で

   政府の失策は福島第一原発事故放射線被害と類似性がある

  五輪の時期に大規模な「実験」にされるおそれもある

           上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕

★4.福島県漁連野崎哲会長「(汚染水)海洋放出」に

  あらためて反対…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

                  黒木和也 (宮崎県在住)

★5.柏崎刈羽原発再稼働の見直し、東電に申し入れ−

  柏崎・原発反対の住民団体

  メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)

                 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

★6.新聞より1つ

  ◆東海第二原発運転差し止め提訴 さいたまの男性 水戸地裁

             (2月18日茨城新聞朝刊26面より抜粋)

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※2/23(日)たんぽぽ舎31周年記念の集いにぜひご参加を

 日 時:2月23日(日)12時30分から(開場12時)

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

   第1部:たんぽぽ舎「第32回総会」

   第2部:記念講演

   第3部:こんしん会

お二人の記念講演 14時より

 『もはや正気の沙汰でなし…東海第二原発再稼働の策動』

  村上達也氏 (前東海村長)

 『組合活動の教訓から−市民運動のいくつかのルールへ』

 「市民自治を柱に多様な市民運動に関わって今考えていること」

  吉野信次氏 (市民自治をめざす1000人の会・

        ピースサイクル全国ネット共同代表)

 総会・お二人の記念講演・こんしん会の3部構成です。

 会員でなくても参加できます。

 参加費:記念講演…800円、こんしん会…3000円

     記念講演とこんしん会、共に参加される方は3500円

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※2/26(水)2つの抗議行動にご参加を!

 1.「特重施設のない原発は今すぐ止めろ」第3波抗議行動

   原子力規制庁へ抗議

 日時:2月26日(水)12時より13時

 場所:原子力規制庁前前(南北線六本木一丁目駅より)

 2.東日本大震災で被災した原発女川2号機の再稼働は許さない!

   東北電力東京支社抗議行動

 日時:2月26日(水)14:30より15:30

 場所:東北電力東京支社前

      (千代田区丸の内1丁目8-3丸の内トラストタワー本館)

(東京駅八重洲北口3分、大丸東京本店隣)

 2つとも…主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」

          TEL 070-6650-5549  FAX 03-3238-0797

          東京都千代田区神田三崎町2-6-2

            ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付)

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※2/26(水)学習会にご参加を!

 「日本の河川行政では私たちの命と生活を守れない!

  水害防災を市民の側から考える!」

 講 師:早川芳夫さん(スローアグリカルチャー研究会代表)

     講師のお話は19時より

 日 時:2月26日(水)18時より21時 新ちょぼゼミ

会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

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┗■1.女川原発再稼働を許さない   (上)(3回の連載)

 |  規制委は被災原発の「審査書」は撤回すべき

 |  東北電力経理的基礎を問うべき

 |  事故に対処する人員の確保が不十分

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

 1月24日参議院議員会館で「再稼働阻止全国ネットワーク」主催の

院内集会が開催された。テーマは「女川原発2号炉の適合性審査に

ついて」(16項目の質問書を1週間前に送付)をメインに「原発

稼働状況と今後・稼働状況、審査状況・特定重大事故対処施設の審査と

設置予定・バックフィットの検討状況・新検査制度の導入」の

予定だった。

 ところが規制庁側が女川原発2号機についてはまだ審査が終わって

いないことを理由に、回答を拒否、当日は具体的な問題点については

一切答えなかったため手続面にのみ集中して、市民側から疑問点を

ぶつけるに留まった。

 東海第二に続き被災原発女川原発2号機の再稼働に道を開く

「審査書(案)」は既に決定されていて、パブリックコメントを受けて

審査書決定の直前にあると思われるのに、具体的な点には一切答えない

規制庁側の姿勢には強く抗議をしながら、他の問題についての議論に

移っていった。

 女川原発2号機でのやりとり

 手続き、特にパブリックコメントまで終わっているのに、この場で

質問に答えない(答えられない)のはどうしてか、といったところに

質問と意見は集中したが、規制庁から出席した担当者は苦しい回答に

終始した。

 原子力規制委員会は2019年11月27日に女川2号炉の設置変更許可

審査書(案)を全会一致で決定し、12月27日までパブリックコメント

募集し、現在その回答と審査書をまとめている段階だ。だからこそ、

私たちの疑問に明確に回答できなければならない。

 また、決定前に最後に市民が意見を言う場であり、それについての

釈明を規制庁が事務方として説明しなければならない。

 原子力規制庁が質問文の指摘に自信を持って回答することが

出来ないからの回答拒否である。

 女川原発では何が問題か

 規制庁からの回答はなかったが、東京と仙台で質問を提出した。

 その要旨は次の通り。

1.複数号機立地問題・他号機の審査もしなければならない

 女川原発は3基の原子炉が建っており、2号機だけの審査をしても

放射性物質拡散防止対策は不十分だ。1号機は廃炉だが使用済燃料

プールには燃料体があるし、3号機は再稼働申請はしていないが

廃炉でもない。使用済燃料プールも問題である。

2.東北電力経理的基礎を問うべき

 東電と同様、東海第二に推定600億円の資金支援を表明し、債務保証を

行う見通しだが、女川だけで3400億円、さらに金額未確定の東通原発

あり、経営規模が比較的小さい東北電力としては経営基盤を

揺るがせかねない巨額の負担になっている。

これを審査しない理由は何か。

3.事故に対処する人員の確保が不十分

 福島第一原発事故では緊急事態に陥った時に交代要員もなく被曝を

強いられた運転員や下請け従業員が多数あり、「福島フィフティ」と

呼ばれた「決死隊」によりキーとなる時期の収束活動を行わなければ

ならなかった。

 東北電力も約70名で収束活動を7日間、救援無しで行うとの想定

だが、これは福島第一原発事故の教訓をも無視する暴挙ではないか。

4.東北電力の「経験」とは何を意味するのか

 福島第一原発事故の影に隠れてあまりにも知られていないが、

女川原発も極めて危機的状況に陥っていた。

 これは2007年に中越沖地震の際、柏崎刈羽原発で起きた

高エネルギーアーク損傷火災(※1)(3号機の起動変圧器火災事故)を

教訓化していなかったことが大きな原因であり「過去の経験に学ぶ」

ことが出来なかった。その点に何の言及もないのは異常なことである。

 (中)に続く

※1「高エネルギーアーク損傷」

       (HEAF:High Energy Arcing Fault)

 遮断器や開閉器などの通電された導体間、または通電された部品と

アースの間に大電流のアーク放電が発生し、熱、光、金属の蒸発及び

圧力上昇を伴って、急激なエネルギーの放出が起こる事象として

特徴付けられる爆発性の電気故障である。

 (「原子力規制委員会」 www.nsr.go.jp/data/000160077.pdf )より

脱原発東電株主運動ニュース」No290より転載(2020年2月16日発行)

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┗■2.東海第二原発の再稼働工事で環境破壊されつつ…

 |  桜の名所だった舟石川2300坪の山林が伐採された

 └──── 清宮とし子 (東海村在住、ニュース19号から)

 ◎東海村山田村長と品田刈羽村長との対談で、山田村長は「電力の

供給のためにBWRについてもしっかり再稼働していく必要があると

思う」と再稼働容認ととれる発言をしました。再稼働については

「中立」の立場を表明してきた村長のこの発言は、村民にとって驚きの

発言でした。真意を質されると「BWR一般についての発言だった。

東海第二については従前通り中立」と弁明を繰り返しています。

 かねてから「自分は脱原発ではない」と表明してきた村長の本音が

出たのでしょう。

 ◎原電は東海第二原発再稼働をめざして、急ピッチで作業をすすめて

います。

 桜の名所だった舟石川の2300坪もの山林が伐採され、防潮堤工事

作業員の仮設宿舎建設がはじめられています。

 さらに工事用駐車場確保のために、村内のかなりの畑が、

コンクリートで覆われています。

 利権のために豊かな樹木林や農地が無造作に蹂躙されていく東海村

姿に、心が大変痛みます。

☆(以下、ずいじ掲載します。)

 なお、2月23日(日)たんぽぽ舎31周年記念の集いで、前東海村村長の

 村上達也さんも、もっと詳しく話されます。こうご期待。

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┗■3.クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」への対応で

 |  政府の失策は福島第一原発事故放射線被害と類似性がある

 | 五輪の時期に大規模な「実験」にされるおそれもある

 └──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕

 クルーズ船対応に関して、各国からの批判や専門家による告発ビデオ

が報じられているが、政府の失策でもあるが別の観点が考えられる。

 理論的に感染の拡大をシミュレーションする方法があるが、それには

感染確率や接触確率などの正確なデータが必要である。

 しかし一般社会の感染者数は「見つかった人」であって実数は

わからないし接触状況も正確には追えない。

 しかし閉鎖された空間ではデータが取れる。どのていど意図的かは

別として、失策に乗じてデータを取るのに利用した可能性がある。

 これは福島で住民の避難をさせないように圧力をかけているのと

同じだ。

 2月16日には厚労省が不要不急の会合自粛を示唆するようなことを

言っておきながら、18日には橋本五輪相が五輪関係のイベントには

自粛を求めないなどという支離滅裂である。

 これでは国民から信頼されないのは当然だ。

 五輪の時期にピークが来ても安倍政権は開催を強行するだろうし、

大規模な「実験」にされるおそれもある。

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┗■4.福島県漁連野崎哲会長「(汚染水)海洋放出」に

 | あらためて反対…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.福島県漁連野崎哲会長「(汚染水)海洋放出」にあらためて反対

  2/19(水)21:12配信「福島中央テレビ

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200219-00000499-fct-l07

2.東電に1200万円賠償命令 避難区域外住民の精神的苦痛認める

  福島地裁(遠藤東路裁判長)

  2/19(水)18:32配信「毎日新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200219-00000063-mai-soci

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┗■5.柏崎刈羽原発再稼働の見直し、東電に申し入れ−

 | 柏崎・原発反対の住民団体

 | メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)

 └──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

 ◆柏崎刈羽原発再稼働の見直し、東電に申し入れ−

  柏崎・原発反対の住民団体

 東京電力柏崎刈羽原発に反対する住民団体原発問題を考える柏崎

刈羽地域連絡センター」(持田繁義会長)は19日、東電に対し、再稼働

の見直しなどを求める6項目の申し入れをした。

 6人が同原発を訪れ、安全対策工事費が膨張する中でも原発を安価な

電源とする根拠や、使用済み核燃料の管理方法などをただした。

 東電は「事故対応など将来発生するコストを織り込んでも、原発

十分に経済性はあると考えている」などと応じた。

(2月20日新潟日報」31面に掲載。紙面のみでネット上に掲載なし)

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┗■6.新聞より1つ

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 ◆東海第二原発運転差し止め提訴 さいたまの男性 水戸地裁

 日本原子力発電(原電)東海第二原発の耐震基準は安全性を保障

できないとして、さいたま市の男性(79)が原電に対し、運転差し止めを

求める訴訟を水戸地裁に起こしたことが17日、分かった。

 2012年に県内住民らが原告団を組織して訴えを起こし、現在も

係争中の訴訟とは別で、男性は「『原発の耐震基準は算出できない』と

原告団とは違った視点で請求したい」としている。

 第1回口頭弁論は3月13日に開かれる予定。(後略)

     (2月18日茨城新聞朝刊26面より抜粋)

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