たんぽぽ舎です。【TMM:No3824】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3824】

2019年12月23日(月)地震原発事故情報−

               5つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

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★1.上関原発ボーリング調査中止について喜ぶ

   漁業権等の権利者(祝島漁民)は、

   本来、事業者(中国電力)よりも強い

   今後の民衆運動に大きな希望と勇気を与えてくれた

   祝島の「権利の主張」  熊本一規(明治学院大学名誉教授)

★2.ドイツ在住のメルマガ読者からの依頼

   IPPNW(核戦争防止国際医師団会議)ドイツ支部

   始めました国際署名運動キャンペーン「放射能汚染地域での

  オリンピック競技はお断り!」に是非ともご協力ください!

         グローガー理恵 (ドイツ在住、メルマガ読者)

★3.高速実証炉の開発予算 計画縮小でも前年並み40億円

  「アストリッド」は仏側が大幅縮小する方針−

  建設は見通せない…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

                 黒木和也 (宮崎県在住)

★4.メルマガ読者からのイベント案内

          (お問い合わせは主催者へ)

  ◆1/11(土)中村敦夫朗読劇「線量計が鳴る」チケット販売中!

   会場:みなとパーク芝浦内1Fリーブラホール

   主催:脱被ばく実現ネット ほか

★5.新聞より1つ

  ◆廃炉原発100年そのまま「解体しても廃棄物行き場ない」

   福井県の反原発団体が設置した検討委の提言

                 (12月22日東京新聞3面より)

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※2020年1/8(水)2つの抗議行動にご参加を!

1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!

  日本原電本店抗議行動

 日 時:1月8日(水)17:00より17:45

 場 所:日本原電本店前

        (住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)

         銀座線末広町駅4番出口より4分

 共 催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549

  とめよう!東海第二原発首都圏連絡会

2.「第76回東電本店合同抗議」

  東電は福島第一原発事故の責任をとれ!

 日 時:1月8日(水)18:30より19:30

 場 所:東京電力本店前

 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947

  「たんぽぽ舎」 03-3238-9035

 賛 同:東電株主代表訴訟ほか134団体

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※2020年1/9(木)「ドローンの眼」DVD上映会にご参加を!

 解説:福田唯一(あつまれ辺野古 県外代表)さん

 第1部「改正ドローン規制法と辺野古

 第2部「ドローンで見る沖縄の基地」

 日 時:1月9日(木)19時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円(学生400円)

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※たんぽぽ舎年末年始のお休みは以下の通りです。

 【12月28日(土)〜1月7日(火)】1月8日(水)より

 平常通りとなります。

  なお、メールマガジンもお休みとさせていただきます

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※たんぽぽ舎の「第32回総会」は、

 2020年2月23日(日)午後から予定しております。

 総会・お二人(村上達也元東海村長、吉野信次・ピースサイクル

 全国ネットワーク)の記念講演・こんしん会の3部構成です。

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┗■1.上関原発ボーリング調査中止について喜ぶ

 |  漁業権等の権利者(祝島漁民)は、

 |  本来、事業者(中国電力)よりも強い

 |  今後の民衆運動に大きな希望と勇気を与えてくれた

 |  祝島の「権利の主張」

 └──── 熊本一規(明治学院大学名誉教授)

 中国電力は、2019年11月8日から2020年1月30日に予定していた

上関原発に関する海上ボーリング調査に全く手を付けられないまま、

12月16日に来年1月30日までの工事の中止を発表しました。

 発表の背景にある法律論争及びその経緯について、長周新聞12月

18日にコメントを載せましたので、以下に紹介します。

なお、より詳しくは、私のホームページ

http://www.kumamoto84.sakura.ne.jp/ をご覧ください。

[以下、12月18日長周新聞記事]

 これまで、公共事業等を止めるには法律論争で事業者を論破して

おいたうえで権利者が権利を行使することがポイント、と言って

きましたが、それが上関原発で見事なまでに実証されました。

 11月8日ボーリング調査開始以来、中電は、祝島漁民の釣り船を

訪ね回って「ご協力をお願いします」と頭を下げて頼むしか

ありませんでした。そして、ことごとく拒まれて、すごすごと帰る

しかありませんでした。

 事業者と漁民とのこのような力関係は、今までほとんどなかった

ことです(正確には2007年諌早湾における農水省導流堤工事以来

2例目です)。 

その背景には、主として2つの法律論争がありました。

 1つは、11月11日山口県交渉で「占用許可が憲法違反にならない

ことを説明してください」との質問に山口県が沈黙するしかなかった

ことです。

 一般海域占用許可の申請には「利害関係人の同意」を得ておくこと

が必要ですが、中電は祝島漁民の同意を省いて申請したのです。

 他方で、憲法二九条に基づいて祝島漁民に損失補償が必要なことは

認めているので、「損失補償の対象が、なぜ占用許可の利害関係人に

含まれないのか、そんな違法な申請に占用許可を与えたのは憲法違反

ではないか」と攻めたのでした。

 もう1つは、中電が祝島島民の会清水敏保代表に送ってきた「漁業

補償に係わる回答書」(12月10日付)への反論・質問書(12月12日付)

を12月16日着で中電に送付したことです。

 回答書では、広島高裁2007年判決に基づき、「2000年補償契約で

今回のボーリング調査も含めた漁業補償をした。その代わりに自由

漁業(釣り漁業)の権利も含め、漁業を営む権利は放棄された」旨の

主張をしてきました。

 それに対して、反論・質問書では、主として、

 1.漁業補償額は事業の前3〜5年間の漁業データを元に算定しな

ければならないとされているから、2019年ボーリング調査に伴う補償額を

2000年に算定できたはずはない、

 2.補償契約に基づき自由漁業の権利に制約を受けるのは、

2000年当時、当該海域で自由漁業を営んでいた「2000年祝島組合員」

であり、現在、当該海域で自由漁業を営んでいる祝島漁民のほとんどは

「2000年祝島組合員」ではないので、補償契約による制約は全く

受けない、と反論したのでした。

 この1.及び2.の論理は、今回のボーリング調査のみならず、

今後の埋立についても全く同様にあてはまるので、中電は埋立も原発

建設も不可能になったのです。

 今回明らかになったように、漁業権等の権利者は、本来、事業者

よりも強いのです。頭を下げて頼まなければならないのは事業者

であるにもかかわらず、事業者のほうが強いと思いこまされて「事業を

やめてください」などと頭を下げて頼んだりするから、事業者に姿勢を

見透かされ、結局は、文書に印を押したり、補償金の配分を

受け取ったりして力関係が逆転してしまうのです。

 権利者が自分の持つ権利を主張し、行使することで事業が中止に

なったのは画期的なことで、今後の民衆運動に大きな希望と勇気を

与えてくれるものです。

 40年近くにもわたって上関原発計画に苦しめられ続けてきた祝島

島民に「おめでとう」とお伝えするとともに、民衆運動にとっての

大きな成果を勝ち取られたことを共に喜びたいと思います。

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┗■2.ドイツ在住のメルマガ読者からの依頼

 |  IPPNW(核戦争防止国際医師団会議)ドイツ支部

 |  始めました国際署名運動キャンペーン「放射能汚染地域での

 | オリンピック競技はお断り!」に是非ともご協力ください!

 └──── グローガー理恵 (ドイツ在住、メルマガ読者)

 11月、IPPNW(核戦争防止国際医師団会議)ドイツ支部は「東京

2020−放射能オリンピック」キャンペーンのアクションの一環として

放射能汚染地域でのオリンピック競技はお断り!」−国際署名運動

キャンペーンを始めました。

 12月4日、グリーンピースジャパンが10月にJヴィレッジ周辺での

放射線量を調査したところ、ホットスポットを検出したと発表しました。

https://www.greenpeace.org/japan/sustainable/press-release/2019/12/04/11757/

 この緊急ニュースについては、産経新聞が報道がしています。

https://www.sankei.com/life/news/191204/lif1912040003-n1.html

 また、英紙ガーディアンも、この重大事態について報道しています:

「Radiation hotspots 'found near Fukushima Olympic site'」

https://www.theguardian.com/world/2019/dec/04/radiation-hotspots-found-near-fukushima-olympic-site-greenpeace

 IPPNWは常に、除染作業の効果についての疑念と懸念を

表明してきました。

 国際署名運動キャンペーンの紹介文は、このグリーンピースのホット

スポット検出に言及し、いかに放射能汚染が緊急問題であるか、という

ことを訴えています。

 詳しくは、国際署名運動の紹介文(日本語)が、ドイツIPPNWの

ホームページに掲載されてありますので、それをご覧になってください:

http://www.radioactive-olympics.org/information-in-japanese/artikel/d06859fe64a0ca053d34d7c532306563/ippnw%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E6%94%AF%E9%83%A8%E6%9D%B1%E4%BA%AC2020%E3%83%BC%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%B3.html

念のためオンライン署名のリンクを差し上げておきます(英文です):

http://www.openpetition.eu/petition/online/no-olympic-games-in-radioactive-regions

どうぞ、ぜひともIPPNWドイツ支部の国際署名キャンペーンにご

協力ください!

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☆ このキャンペーンは、多忙なドイツの医師たちがボランティアで

進めているキャンペーンです。

 もし、たんぽぽ舎の皆さまが、このキャンペーンをご紹介して

くださるのでしたら、大変ありがたく存じます。

 集まりました署名は、2020年の2月にIOCに直接手渡し、同年の

3月には日本政府に直接手渡すことになっています。

 署名運動はオリンピック開催前に終了させ、その際、記者会見が

催されるそうです。

 署名数のターゲットは1万人ですが、そこまでたどり着くには

まだまだのようです。

 ぜひともご協力をお願い申し上げます。

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┗■3.高速実証炉の開発予算 計画縮小でも前年並み40億円

 | 「アストリッド」は仏側が大幅縮小する方針−

 | 建設は見通せない…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.高速実証炉「アストリッド」の開発予算

  計画縮小でも前年並み40億円計上

フランス側が大幅縮小する方針−建設は見通せない

  12/21(土)10:22配信「テレ朝 news」

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20191221-00000012-ann-bus_all

2.下関市長選の安倍派勝利から見る支出額・参加者増の謎

  「桜を見る会」追及チームの下関視察で疑惑が浮上

  「安倍総理安倍総理による安倍総理のための桜を見る会だった」

  12/22(日)8:32配信「HARBOR BUSINESS Online」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191222-00209136-hbolz-soci

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┗■4.メルマガ読者からのイベント案内

 |         (お問い合わせは主催者へ)

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 ◆1/11(土)中村敦夫朗読劇「線量計が鳴る」チケット販売中!

 日 時:2020年1月11日(土)開演:13時30分(開場13時)

 会 場:港区芝浦1-16-1みなとパーク芝浦内1Fリーブラホール

   (JR田町駅から徒歩5分)

 主 催:脱被ばく実現ネット/劣化ウラン廃絶みなとネットワーク

     「線量計が鳴る」中村敦夫1人朗読劇実行委員会

 詳しくはこちらを

https://fukusima-sokai.blogspot.com/2019/09/blog-post.html

  連絡先:岡田 090-8494-3856

  入場料:大人2000円、学生1000円(全席自由)

  小中学生、

  福島第一原発事故からの避難者(無料・要事前連絡)

 チケットが直接手に入らない場合は

空席確認(連絡先090-8494-3856岡田)をして、郵便局の払込取扱票に

「朗読劇チケット代」と記載の上、1月10日までに下記の口座に

振込み、半券をお持ちください。

 ゆうちょ銀行

 名義:脱被ばく実現ネット  記号番号:00110-7-60247

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┗■5.新聞より1つ

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 ◆廃炉原発100年そのまま「解体しても廃棄物行き場ない」

  福井県の反原発団体が設置した検討委の提言

 廃炉原発は解体せず、少なくとも100年はそのままに−。原発が集中

立地する福井県の反原発団体が設置した検討委員会が今月、こんな

提言をまとめた。

 「福井が原発の墓場になるのでは」と身内からも異論が出るが、

関係者は「放射性廃棄物を持って行く場所がなく、消去法で置いて

おくしかない」と説明、廃炉を巡る議論の材料にしたい考えだ。

 検討委は、「原子力発電に反対する福井県民会議」が長沢啓行大阪

府立大名誉教授ら5人に委嘱して4月に発足。今月14日に提言を

公表した。

 握言では、廃炉作業中の日本原子力発電東海原発茨城県)で解体

撤去の完了時期が繰り返し延期されるなど、各地で解体作業は進んで

いないと指摘。

 解体で出る放射性廃棄物の処分場ができるめども立たないことから

100年は解体せずに閉鎖し、内部の放射線量が下がった後に処分法を

検討するべきだとした。

 再処理や中間貯蔵のめどが立たない使用済み核燃料を増やさない

ために原発の運転を止めることや、農林漁業者が加工から販売までを

担う「六次産業化」で地域の雇用と収益を確保し、原発依存から脱却

することも盛り込んだ。

 県民会議は今後、県内の原発立地自治体で説明会を開き、住民の意見

を踏まえて提言を最終決定。来年5月ごろをめどに国や県、電力事業者

に申し入れるとしている。福井県内では日本原子力研究開発機構の高速

増殖原型炉もんじゅ関西電力美浜原発1、2号機など計7基の廃炉

決まり、一部で作業が進む。  (12月22日東京新聞3面より)

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 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

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 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

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2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの掲載とさせていただきます。

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