たんぽぽ舎です。【TMM:No3772】地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3772】

2019年10月19日(土)地震原発事故情報-

               4つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

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★1.9/22「たんぽぽ舎30周年記念の集い」記念講演

   『原発にしがみつく日本 なぜ?どうする?』小出裕章氏への

   9つの質問と回答  その2(3回の連載)

★2.関西電力問題、電事連の新会長が謝罪「社会の信頼や期待を

  裏切った」…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

                   黒木和也 (宮崎県在住)

★3.自然災害を「自己責任」に帰して政府を免罪する

   見当違いの朝日新聞天声人語」(10月17日)に怒る

   一番喜ぶのは責任逃れを援助された安倍晋三

  はじめとした政治家たち       和田悌二(一葉社)

★4.「嫌韓」あおり報道はやめよう

   他国への憎悪や差別をあおる報道をやめよう

   国籍や民族などの属性を一括りにして「病気」や

   「犯罪者」といったレッテルを貼る差別主義者に

   手を貸すのはもうやめよう     2019年9月6日

            日本新聞労働組合連合(新聞労連)

                中央執行委員長 南 彰

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日本原子力発電の東海第二原発再稼働に向けて、電力5社『東京電力

東北電力中部電力関西電力北陸電力』が合わせて約3,500億円の

資金支援をするという昨日の報道について、大反対の立場から

たんぽぽ舎として「声明文」を準備中です。

来週、10月21日(月)には掲載できる予定です。

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※10/21(月)学習会にご参加を!

 「ゲノム編集、どこに危険が潜んでいるか」

 講 師:河田昌東(かわたまさはる)〔講師のお話は19時より〕

           (NPO法人チェルノブイリ救援・中部)

 日 時:10月21日(月)18時~21時  新ちょぼゼミ36回

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

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※10/24(木)学習会にご参加を!

 「東海第二原発と再処理工場の複合災害の可能性~

  どうなるこの日本、どうなるこの地球」

 講 師:大石光伸さん(東海第二原発運転差止訴訟原告団共同代表)

 日 時:10月24日(木)19時~21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

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┗■1.9/22「たんぽぽ舎30周年記念の集い」記念講演

 |  『原発にしがみつく日本 なぜ?どうする?』小出裕章氏への

 |  9つの質問と回答  その2(3回の連載)

 └──── たんぽぽ舎

質問4

福島第一原発は、石棺方式がベストだと小出さんは言っていました

が、共産党系の学者には、地下水の問題があるから、石棺方式はダメ

という人がいました。この点はどうでしょうか?

 デブリは水で冷やし続けなければならないはず。その水の処理は?

小出裕章氏の回答

 デブリの発熱は8年7カ月以上たった今では、事故直後の1000分の1

以下に減っています。

 水での冷却ではなくおそらく空冷で可能と私は思います。

 また、デブリの取り出しができないと私は思いますので、石棺を作る

以外に対処法はないと思います。

 共産党系の学者の方が地下水の問題があるから石棺はダメと発言

されているとのことですが、私にはその根拠が分かりません。

 もちろん、これまで東電と国がやってきた凍土壁では地下水の流入

止めることはできません。

 でも、きちんとしたコンクリートの遮水壁を作ることは可能だと私は

思います。

 トンネル工事など多数の実績を重ねてきた専門家からそう聞きました。

 ただ、問題はその作業のためには多数の労働者が被曝作業に従事する

しかないということです。

 1986年に起きたチェルノブイリ原発の事故では4号機1基だけが爆発

しました。

 そして60万人とも80万人とも言われる軍人、退役軍人、労働者が

石棺づくりに駆り出されました。

 彼らの必死の作業でチェルノブイリ原発の場合には地下構造物の

健全性が保たれたため、石棺は地上部分だけに作れば用を足しました。

 しかし、フクシマ事故の場合、1,2,3号機の3基が地上部分で

破壊されていますし、それら3基とも地下部分は地震によって破壊

され、地下水が流入してきています。

 そのため、福島の場合には3基で地上部分と地下部分に石棺を

作らなければなりません。

 いったい、どれだけの労働者がどれだけの被曝をしなければ

ならないのか気が遠くなります。

質問5

◎「日米原子力協定」は廃止・改訂する動きはあるのでしょうか?

 国内の市民運動の上からフタをしている大きな障害になっていると

思うのですがいかがでしょうか?

小出裕章氏の回答

米原子力協定は破棄すべきものと思います。

 しかし、破棄したところで、「第16条 3 いかなる理由による

この協定又はその下での協力の停止又は終了の後においても、

第1条、第2条4、第3条から第9条まで、第11条、第12条及ひ

第14条の規定は、適用可能な限り引き続き効力を有する」と規定されて

います。

 「日米原子力協定」は全部で16条ですので、ほぼすべての条項が、

永続的に効力を停止できずに残ります。

 日米安全保障条約も破棄し、日本が米国の属国である状態を抜け

出さない限り、原子力の世界でも、日本は米国に支配され続けます。

                     「その3」へ続く

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┗■2.関西電力問題、電事連の新会長が謝罪「社会の信頼や期待を

 | 裏切った」…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.関西電力問題、電事連の新会長が謝罪

  「社会の信頼や期待を裏切った」

  10/18(金)14:44配信「共同通信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191018-00000110-kyodonews-bus_all

2.川内村でも除染土入りのフレコン流出(福島県

10/18(金)11:51配信「福島中央テレビ

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191018-00000171-fct-l07

3.チェルノブイリの元除染作業員が「放射能の恐怖」を語る

  10/18(金)20:25配信「クーリエ・ジャポン

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191018-00000003-courrier-int

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┗■3.自然災害を「自己責任」に帰して政府を免罪する

 |  見当違いの朝日新聞天声人語」(10月17日)に怒る

 |  一番喜ぶのは責任逃れを援助された安倍晋三

 | はじめとした政治家たち

 └──── 和田悌二(一葉社)

◎ 一読して、怒りに震えた。10月17日朝日新聞の「天声人語」。

谷崎潤一郎の災害描写の文章がいかに名文かを、権威づけのためか

三島由紀夫の賛美を添えて紹介した後、「描写が生々しいのは、谷崎が

1938年の『阪神大水害』を目の当たりにしたからだ」と続く。ここまで

のおかど違いの文学趣味、衒学趣味だけでもイヤラシイのだが、呆れる

のはこの後の後半部分。一つずつ反論していく。

◎ 「阪神大水害から80余年、わが国の防災インフラは進化した」―

果たしてそうか。80年も経てば経済や科学の水準・基礎指標が違う

(「発展」している)のだから、「防災インフラ」もある程度は

「進化」して当たり前だ。

 問題は、その80年経った現在の状況下で、生命を守るという観点から

見て「防災インフラ」がそれに見合うだけのものになっているのか

どうかである。

 それは、国家予算ひとつとってみても、昨日の東京新聞のコラムで

斎藤美奈子氏が指摘したように、「19年度の防衛予算は過去最高の5兆

2600億円」それに比して「防災関係予算は1兆3500億円、前年度の補正

予算をあわせても2兆4000億円だ。防衛予算のたった半分」という数字

が証明しているごとく、不十分で不適当・不均衡なのは明らかだ。

 天声人語氏のように、決して単純に肯定的に「進化した」と言及

できるものではない。

◎ 「住民がそれらを生かす方法も着実に浸透してきた」―これは、

ややもすれば「自己責任」に帰す論理になりかねない。そもそも

「それら」とは何を指すのか。

 「防災インフラ」等を含めた災害情報全般を指すのだとしたら、

いわゆる「情報弱者」の視点が決定的に欠けている。

 地方に住むお年寄りの方たちにとっては、パソコンやスマートホンに

よる地域限定情報等はまだまだ縁遠いものである。

 必ずしも「住民…に浸透してきた」と言い切れるものではない。

また、たとえ「浸透してきた」からといって、「住民」一人ひとりでは

どうしようもない場合が多々あるのが大きな自然災害ではないか。

◎ 「それでも日本が日本の位置にある限り、台風の襲来を防ぐすべは

今後もない」―これは完全な詐術である。

 今回でもそうだが、一番の問題は「台風の襲来を防ぐすべは」では

なく、「台風の襲来による大きな被害を防ぐすべは」であり、ゆえに

「今後もない」とは決して言い切れないのであり、大きな被害を防ぐ

ために政治の力を働かせなければならない、となってくるはずである。

◎ 「防ぐすべは今後もない」とすれば、政治への免罪符にもなり、

ひいてはそのために個人個人の災害に備える対処や意識が何よりも物を

言うとなって、被害に遭うのはそれが欠けていたことによる

「自己責任」ということになってしまう。

 実際、天声人語氏はこの後、「『常ニ備ヘヨ』…児童らの命を奪った

水害から得た教訓だ。…災害列島を生きる私たちへのメッセージが凝縮

されている」と、問題はあくまでもわたしたち個人の「備ヘ」であると

結論づけている。

 今回の強い台風や先の東北大地震津波を見てもわかるように、

いくら個人が「備ヘ」てもどうしようもないのが大災害であり、最も

「備ヘ」るべきはまちがいなく政治、つまりは例外なく一人ひとり

すべての生命を守るべき政府のはずである。

 本日の「天声人語」の、この「自己責任」の臭いをプンプンさせて

いる文章によって、一番喜ぶのは誰か。それは間違いなく、責任逃れを

援助された安倍晋三をはじめとした政治家たちである。

 では、この文章で一番口惜しく、やるせないまでの腹ただしさを

覚えるのは誰か。

 もちろん、今度の台風の被害者たちとその周辺の人たち、そして

できる限りの「備へ」をしながらも、政治の無策と偏頗(へんぱ)、

貧困のために如何ともしがたい恐怖を味わい続けた多くの人びとである。

 朝日新聞天声人語氏は、堅牢なビルの絶対安全地帯から結果的に

政府擁護の物言いをしていることに気づいて、当たり前の想像力と、

個一人ひとりの痛みへのまっとうな共感力を身につけるべきである。

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┗■4.「嫌韓」あおり報道はやめよう

 |  他国への憎悪や差別をあおる報道をやめよう

 |  国籍や民族などの属性を一括りにして「病気」や

 |  「犯罪者」といったレッテルを貼る差別主義者に

 |  手を貸すのはもうやめよう     2019年9月6日

 └──── 日本新聞労働組合連合(新聞労連)

       中央執行委員長 南 彰

 先月末、テレビの情報番組で、コメンテーターの大学教授が「路上で

日本人の女性観光客を襲うなんていうのは、世界で韓国しかありま

せんよ」と発言した。

 他の出演者が注意したにもかかわらず、韓国に「反日」のレッテルを

貼りながら、「日本男子も韓国女性が入ってきたら暴行しないと

いかん」などと訴える姿が放映され続けた。

 憎悪や犯罪を助長した番組の映像はいまもなお、ネット上で拡散され

ている。

 今月に入っても、大手週刊誌が「怒りを抑えられない韓国人と言う

病理」という特集を組んだ。

 批判を浴び、編集部が「お詫びするとともに、他のご意見と合わせ、

真摯に受け止めて参ります」と弁明したが、正面から非を認めることを

避けている。

 新聞も他人事ではない。日韓対立の時流に乗ろうと、「厄介な隣人に

サヨウナラ 韓国なんて要らない」という煽情的な見出しがつけられた

この週刊誌の広告が掲載されるなど、記事や広告、読者投稿のあり方が

問われている。

 日韓対立の背景には、過去の過ちや複雑な歴史的経緯がある。

それにもかかわらず、政府は、自らの正当性を主張するための情報

発信に躍起だ。

 政府の主張の問題点や弱点に触れようとすると、「国益を害する

のか」「反日か」と牽制する政治家や役人がいる。

 でも、押し込まれないようにしよう

 「国益」や「ナショナリズム」が幅をきかせ、真実を伝える報道が

封じられた末に、悲惨な結果を招いた戦前の過ちを繰り返しては

ならない。

 そして、時流に抗うどころか、商業主義でナショナリズムをあおり

立てていった報道の罪を忘れてはならない。

 私たちの社会はいま、観光や労働の目的で多くの外国籍の人が

訪れたり、移り住んだりする状況が加速している。

 また、来年にはオリンピック・パラリンピックが開催され、

日本社会の成熟度や価値観に国際社会の注目が集まる。

 排外的な言説や偏狭なナショナリズムは、私たちの社会の可能性を

確実に奪うものであり、それを食い止めることが報道機関の責任だ。

 今こそ、「嫌韓」あおり報道と決別しよう。

 報道機関の中には、時流に抗い、倫理観や責任感を持って報道しよう

と努力している人がいる。新聞労連はそうした仲間を全力で応援する。

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 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

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 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

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2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

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 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

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