たんぽぽ舎です。【TMM:No3769】地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3769】

2019年10月16日(水)地震原発事故情報-

               6つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

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★1.氾濫した河川が運んできた泥・土砂には最大の注意を!

   放射性セシウムの微粒子を吸い込めば

   内部被ばくで健康を害する!

             冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

★2.東電刑事裁判の判決文「津波についてあらゆる可能性を

   想定すると原発の運転は不可能」は問題だ-

  「判決は意図せず原子力制御の限界を

   認めている」(沖縄タイムス)-

              今井孝司(地震がよくわかる会)

★3.ヘルプマークを見て思う

   私の圧迫骨折の苦労と東京の人々の想いやり

   赤地に白い十字とハートのデザインのストラップ=ヘルプマーク

                   柳田 真 (たんぽぽ舎)

★4.関電問題、本当に追及すべきは政府・経産省

  「逃げの政策」だ…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報4つ(抜粋)

                  黒木和也 (宮崎県在住)

★5.メルマガ読者からのイベント案内

          (お問い合わせは主催者へ)

  ◆10/26(土)《森が消える》

       ~オランウータンにいつまでも熱帯の森を~

   講師:鈴木晃・鈴木南水子(オランウータンと熱帯雨林の会)

★6.新聞より1つ

  ◆避難所の利用 誰もが平等で  小林こずえ (東京都北区)

           (10月16日東京新聞朝刊5面「発言」より)

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※明日です! 10/17(木)大停電問題シンポジウムにご参加を!

台風15号による千葉等大停電問題 東電だらしないぞ」

「森田千葉県知事も安倍首相もメディアも責任あり」

実態・原因・対策シンポジウム 8人のレポート

報告者:武笠紀子さん(反原発自治体議員・市民連盟 松戸市在住)

    上岡直見さん (環境経済研究所代表)

    柳田 真さん (真っ暗闇の4日間 千葉市在住)

    安藤多恵子さん(市民エネルギー研究所)

    菅井益郎さん (国学院大学名誉教授)

    山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)

    浅野健一さん (アカデミックジャーナリスト)

    なのはな生協理事長(文書参加)

    参加者からの発言も歓迎

 日 時:10月17日(木)18時~21時 (開場17時30分)

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

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※10/18(金)関西電力糾弾 第2回関電東京支社緊急抗議行動

 日 時:10月18日(金)17:30~18:30

 場 所:関電東京支社前 日比谷パークフロント(内幸町2‐1‐6)

 共 催:再稼働阻止全国ネットワーク/

     とめよう!東海第二原発首都圏連絡会

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※9/22「たんぽぽ舎30周年記念の集い-命と大地を放射能から守れ-

原発やめようみんなの想い」がユープラン三輪祐児氏のご協力により

YouTube」にアップされています。

ご覧いただければ幸いです。

1.小出裕章さん講演「原発にしがみつく日本 なぜ?どうする?」

https://www.youtube.com/watch?v=yHWnHQhamX4

2.「7人のリレートーク」はこちらを

https://www.youtube.com/watch?v=QVGUcIgy1I8

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※好評です!よみごたえあり、ヒントになる資料も

 冊子「たんぽぽ舎30年・反原発の歩みと展望」

 お問い合わせ先:たんぽぽ舎  TEL 03-3238-9035

  メール nonukes@tanpoposya.net

  B5判 定価1000円+税 1冊の送料は100円となります。

 目次については、9/13発信【TMM:No3745】、

 9/14発信【TMM:No3746】をご参照下さい。

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┗■1.氾濫した河川が運んできた泥・土砂には最大の注意を!

 |  放射性セシウムの微粒子を吸い込めば

 |  内部被ばくで健康を害する!

 └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

◎ 台風19号の大雨で、阿武隈川福島県宮城県)、千曲川

(長野県)、久慈川茨城県)、那珂川(栃木県、茨城県)、夏井川

福島県)などが氾濫しました。

 いずれも上流は東電福島第一原発事故で汚染された山地です。氾濫

した河川が運んできた土砂には大量の放射性物質が貯留しています。

具体的には「セシウム含有不溶性放射性微粒子」と呼ばれている

ものです。

◎ 東電福島第一原発事故で放出されたエアロゾル放射能プルーム)

は高濃度の放射性セシウムを含み、一部は不溶性になり土壌に沈着

します。

 セシウムを固定しているのは粘土鉱物です。土壌表面に固定された

セシウムは、河川に流入し、海洋に運ばれます。

 東京湾の汚染は東京新聞が定期的に測定していますが、例えば2016年

7月に旧江戸川河口から採取した泥からは最高で1平方メートルあたり

約10万4千ベクレルの放射性セシウムを検出しました。

 2018年10月の調査では、千葉県の花見川河口の泥から1キログラム

あたり最大507ベクレルのセシウムを検出しました。

◎ 河川の氾濫によって大量の放射性物質が周辺環境に(住宅付近

にも)拡散されたと思われます。

 泥が徐々に乾燥して埃になります。町や家の掃除にはマスク・眼鏡・

手袋等十分の装備が必要です。

 空間線量を測る必要もあります。泥が乾燥した土の測定も必要と

思います。

 復旧作業をされるかたは決して埃を吸い込まないように注意して

ください。

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┗■2.東電刑事裁判の判決文「津波についてあらゆる可能性を

 |  想定すると原発の運転は不可能」は問題だ-

 | 「判決は意図せず原子力制御の限界を

 |  認めている」(沖縄タイムス)-

 └──── 今井孝司(地震がよくわかる会)

○ 初めに

 今回の東電刑事裁判についてまとめたものを

 当会HP( http://jishinga.com/ )にアップしました。

 当会HPトップの特集コーナーの「東電刑事裁判」からたどれます。

 直接のリンクは以下の通りです。

http://jishinga.com/tokushuu/TOUDEN_SAIBAN/main.html

 東電の旧経営陣の刑事裁判は無罪判決でしたが、その後に控訴と

なりました。

 現時点(2019年9月末)での東電の裁判関連の記事を年表風にまとめ

ました。

 参考にした記事は199件です。

 裁判はおそらく最高裁までいき、10年はかかるのではとも言われて

います。

 今後の裁判について、理解を深める一助となれば幸いです。

○主な参考文献

・ 詳報 東電刑事裁判 「原発事故の真相は」(NHK) (※)

https://www3.nhk.or.jp/news/special/toudensaiban/

※引用者注:全公判(初回~37回)及び判決公判の内容が詳細に

示されている。

・ 9.2刑事訴訟支援団公判報告集会 福島原発刑事裁判

6.30第1回公判報告(弁護団 海渡雄一)(※)

https://shien-dan.org/wp-content/uploads/170902-kaido.ppt

※引用者注:初公判(2017/6/30)時の弁護団の報告がパワー

ポイントで共有されている。

・ 刑事裁判傍聴記(添田孝史)

https://shien-dan.org/category/court-watch/

○主な項目の目次

・2006/3/24:志賀原発 初の運転差し止め 金沢地裁命令

・2014/5/21:大飯原発運転差止 福井地裁

・2016/2/29:東電旧経営陣 強制起訴

・2016/3/9 :高浜原発運転差し止め 稼働中、初の仮処分 大津地裁

・2017/3/17:原発事故、国・東電に過失 前橋地裁 避難者への賠償命令

・2018/4/10:元副社長「対策保留」=津波対策の東電社員証言―原発

事故公判・東京地裁

・2018/5/9 :「対策とれば事故起きず」地震学者が証言 東電公判

・2018/7/11:東電公判 防潮堤工程案示すも、旧経営陣が対策先送り

・2019/9/19:原発事故 東電旧経営陣に無罪判決「津波の予測可能性なし」

○「津波についてあらゆる可能性を想定すると原発の運転は不可能」と

判決

 色々な論点があるかと思いますが、以下に示す共同通信の簡潔な記事

に注目して、どう論じられているかを比較してみました。参考になさっ

てください。

 東京電力旧経営陣3人を無罪とした東京地裁判決は「津波について

あらゆる可能性を想定し、必要な措置を義務づければ、原発の運転は

およそ不可能になる」と指摘した。(共同通信 2019年9月19日)

・ この判決について、指定弁護士は19日の会見で、「国の原子力行政

をそんたくした判決だ。原発には絶対的な安全性までは求められて

いないという裁判所の判断はありえない」と批判しました。

(東電旧経営陣無罪判決 控訴するかどうかが焦点 NHK 2019/09/20)

・ 「あらゆる可能性を考慮して必要な措置を義務付けられれば、運転は

およそ不可能になる」とも。言い出したらきりがない、という居直りが

加わって未曽有の犠牲が出た。

判決は意図せず原子力制御の限界を認めている。

([大弦小弦]「東電無罪」の論理 沖縄タイムス  2019/09/23)

・ 司法が科学の不確実性を裁くことができるのか、ずっと疑問

だった。国の地震予測「長期評価」の信頼性を裁判所が「ない」と

断言してしまっていいのか。

 地震の確実な予測は今の科学技術では不可能で、不確実さを前提に

いかに対策を講じるかが重要だ。

特に原発事業者は、万が一の事態にも備えが求められる。

( 識者の視点/真実に光 裁判に意義 河北新報 2019/09/24 )

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┗■3.ヘルプマークを見て思う

 |  私の圧迫骨折の苦労と東京の人々の想いやり

 |  赤地に白い十字とハートのデザインのストラップ=ヘルプマーク

 └──── 柳田 真 (たんぽぽ舎)

〇電車の中で、赤地に白の十字とハートのデザインのストラップ(革

ひも)をカバンにつけている人を時折り見かける。

 「ヘルプマーク」といわれて、見えない障害や病気の人に「配慮

必要」を知らせている「しるし」である。

 実は私も今年3月、左足圧迫骨折をした(医師のレントゲン検査、

診断の結果)。その後3月~7月、歩くことでは苦しんだ。

 やむなく、生まれて初めて杖を持った。(7月上旬で治り、杖は中止

した)。

 杖を持って電車に乗る時は、自分のお尻の方にに杖を置いている。

しばらくすると、後ろからトントン肩を叩かれ、「座席をどうぞ」と

譲られることが多い。厚く感謝して、椅子に座らせてもらっていた。

 一時的障害者(左足が不自由)になってみて、東京の乗り物がやさしい

作りでないことと、東京圏の人々が思いのほかやさしい、思いやりの

ある人が少なくないことに気づく(感謝する)。

 私も7月初旬、お腹の少し出た女性(妊婦)とヘルプマークを見て、

その人に席を譲れた。障害のある人、弱い立場の人々を思いやることの

大切さを自分の骨折から学んだ。(9月初旬に書いた原稿)

〇なお、毎日新聞8月28日(水)のヘルプマークの記事を参考までに

 掲載します。

 見えない障害や病「配慮必要」と知らせる

・なるほドリ:電車の中で、赤地に白い十字とハートのデザインのスト

ラップをかばんにつけた人を見かけたよ。

記者:それはヘルプマークですね。外見からは分からない障害や病気

などを持つ人、例えば、義足や人工関節を使っている人、知的障害や

精神障害がある人。心臓のペースメーカーを胸に埋め込んでいるなど、

内部障害がある人、妊娠初期の人などが、助けや配慮が必要なことを

周囲に知らせるためのマークです。

Q:見かけたら、どうしたらいいの?

A:ヘルプマークをつけた人は外見は元気に見えますが、疲れやすい人

もいるので電車やバスでは席を譲りましょう。困っている様子があれば

積極的に声をかけたり、災害時には素早く避難できるように手助けを

したりしましょう。

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┗■4.関電問題、本当に追及すべきは政府・経産省

 | 「逃げの政策」だ…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報4つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.関電問題、本当に追及すべきは政府・経産省の「逃げの政策」だ

  10/15(火)6:31配信「現代ビジネス」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191015-00067793-gendaibiz-bus_all

2.古賀茂明「封印された関電疑惑の政治家ルート」

  10/15(火)7:00配信「AERA dot.」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191014-00000023-sasahi-pol

3.高浜町元助役、大飯原発所長にも商品券=

  90年代、工事発注依頼-関電

  10/15(火)15:12配信「時事通信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191015-00000068-jij-soci

4.政府、除染土11袋の流出を確認

  台風19号被害の福島・田村と飯舘村

  10/15(火)10:59配信「毎日新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191015-00000018-mai-env

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┗■5.メルマガ読者からのイベント案内

 |         (お問い合わせは主催者へ)

 └──── 

 ◆10/26(土)《森が消える》

       ~オランウータンにいつまでも熱帯の森を~

講 師:鈴木晃・鈴木南水子

        (社)オランウータンと熱帯雨林の会(MOF)

日 時:2019年10月26日(土)10時~12時

会 場:「ベルブホール」(永山駅徒歩3分) 多摩市永山1-5

主 催:人間の言伝・NT農村漁村と手をつなぐ会

予約・お問い合わせ/090-1847-0835 ナチュランド・山本

          kotozute2019@yahoo.co.jp

入場料:1000円(全席自由)

 インドネシアが首都ジャカルタを東カリマンタンに移すと報じられた。

 アマゾン火災のニュースも世界をめぐったが、熱帯雨林保護への

理解と活動は開発のスピードに全く取り残されている感がある。

 野生オランウータンの姿を通して考えていく機会としていきたい。

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┗■6.新聞より1つ

 └──── 

 ◆避難所の利用 誰もが平等で  小林こずえ (東京都北区)

 12日、台風19号が通過しました。テレビが「命を守る行動を」と訴え

ている中、台東区の避難所の職員は、ホームレスの人の受け大れを拒否

しました。現場だけの判断ではなく、すでに対策本部(本部長は区長)

が受け入れないと決めていたのです。

 上野のホームレスの人の中には、台東区の用意した観光客用の避難所

に行って「ここは観光客用だから駄目だ」と断られた人や、「区民

でないと駄目」と言われ、大雨の中を外で過ごした人もいたそうです。

 生活困窮者や住むところのない人、ネットカフェ難民や在日外国人に

対して、排除や差別をせず、避難所をもっとたくさん設置し、誰もが

平等に利用でき、援助が受けられるようにすべきだと思います。

   (10月16日東京新聞朝刊5面「発言」より)

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 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

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 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

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 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

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