たんぽぽ舎です。【TMM:No3699】地震と原発事故情報−6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3699】

2019年7月16日(火)地震原発事故情報−

               6つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

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★1.原子力防災を問い直す運動は22年間の裁判闘争と共に

   石川・富山の大切な運動

   現場に立ち続けた「たんぽぽ舎」の活動に共鳴・共同

   川内・伊方・若狭・東海などの再稼働反対運動を支えたのは

   「たんぽぽ舎」と「再稼働阻止全国ネットワーク」

       多名賀哲也<命のネットワーク(石川県、富山県)>

★2.7/9あらかぶさん裁判と報告集会

   あらかぶさんの白血病は被ばく労働によるものと推認されるわけ

   原告主張についてミニ学習会

             中村泰子(あらかぶさんを支える会)

★3.「原子力緊急事態宣言」下であることを世界に報告しない規制委

   「原子力の安全に関する条約」の日本国第8回報告のウソ

   原子力規制委員会原発再稼働推進委員会!その204

           木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

★4.「彼がいてくれたことに感謝したい」京大反原発派、

  小林圭二さんしのぶ会 大阪…

  メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)

                  黒木和也 (宮崎県在住)

★5.メルマガ読者からのイベント案内

           (お問い合わせは主催者へ)

  ◆7/17(水)「函館市大間原発建設差し止め裁判」傍聴と

   報告集会参加のお願い  場所:東京地裁103号法廷

   主催:大間原発反対関東の会

★6.新聞より1つ

  ◆ゲート前の人々

   辺野古埋め立ては90mの最深部にのみ込まれ破綻する

鎌田 慧(ルポライター

       (7月9日東京新聞朝刊25面「本音のコラム」より)

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┗■1.原子力防災を問い直す運動は22年間の裁判闘争と共に

 |  石川・富山の大切な運動

 |  現場に立ち続けた「たんぽぽ舎」の活動に共鳴・共同

 |  川内・伊方・若狭・東海などの再稼働反対運動を支えたのは

 |  「たんぽぽ舎」と「再稼働阻止全国ネットワーク」

 └──── 多名賀哲也<命のネットワーク(石川県、富山県)>

◎ 志賀原発反対運動に私が本格的に関わったのは1984年からの団結

小屋常駐団(毎週末泊込み)と1988年末に提訴した志賀原発差止め

訴訟です。

 当初は石川県評オルグとして重要な仕事の一つでしたが、いつの間に

か自分の存在をかけた活動に変わっていました。

 1984年に県の肩代わり海洋調査が強行されて原発立地がもう阻止でき

ない状況になったとき、原子力防災を問い直す運動を本当に自分の頭を

絞りぬいて思い付きました。負けたんだから次の運動、という具合には

行けませんでした。

 住民に、組合員に訴えてきた「危険」がとうとう現実になったその時

こそ、本当の「運動」が求められると考えたからです。

 1986年当時はまだまだ「左翼的」な発想が強くて、「原発を前提にし

ている」という批判が強く、全国的には広がらなかったように思います。

 しかし、原子力防災を問い直す運動は、22年間に及んだ裁判闘争と

並行して石川・富山の大切な運動になりました。

 その点で1999年のJCO臨界事故は、3.11と並ぶ衝撃でした。

ヨウ素剤の配布、測定器配置による原発監視という命のネットワークの

活動は翌2000年から始まっています。

◎ 3/11フクシマ(東電福島第一原発事故)は本当に衝撃でした。

危惧していたことが余りにも次から次と現実となっていくからです。

外面はともかく内面では「自分たちの運動は何だったのか」と、絶望感

に落ち込んでいました。

 そこに改めて出会ったのが「たんぽぽ舎」の存在です。翌2012年の

大飯原発再稼働に反対する運動が契機でした。

 とくに、6月30日から7月1日の両日にわたって、大飯原発現地で

たたかわれた再稼働反対行動です。

 すでに全国の現地闘争を支えた総評・県評−地区労運動は力を失って

いました。

 それに代わって3.11以来、全国の現地と首都圏など大都市部を

つなぎ、川内・伊方・若狭・東海などの再稼働反対運動を支えたのは

「たんぽぽ舎」だったことは間違いありません。

 そこにあるのは「現場」にこだわり、現場を支え続けようとする執拗

で意識的な努力でした。決して抽象的・一般的な市民運動では

ありません。

◎ 内面では死んでいた?ふざけるんじゃない!たとえ一度死んだと

しても再び生れ出でよ!と、活を入れてくれたのがたんぽぽ舎の人々で

あり、再稼働阻止全国ネットワークの運動でした。この出会いがなけれ

ば、羽咋市役所での2週間にわたるテント村・座込みはありません

でした。

 無責任な市民運動ではなく、自らの責任と努力で現地と大都市部を

つなぎ、自主的な連携と全国指導体制を保障するという困難なとりくみ

を担ってきた「たんぽぽ舎」の活動に共鳴し、重ねて共同の思いを

表します。

◎ 3.11から8年4月。「和」の上に「令」がにらみを利かして

る−そんな思い上がりを許すわけにはいきません。

 あくまで現場にこだわり、自らの知恵と努力で脱原発運動の組織と

運動を作っていきましょう。

※《事故情報編集部》より

 多名賀哲也氏の文章は、「たんぽぽ舎30周年によせて」のメッセージ

 として5番目となります。

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┗■2.7/9あらかぶさん裁判と報告集会

 |  あらかぶさんの白血病は被ばく労働によるものと推認されるわけ

 |  原告主張についてミニ学習会

 └──── 中村泰子(あらかぶさんを支える会)

◎ 7月9日に福島原発被ばく労災損害賠償請求裁判(あらかぶさん

裁判)第12回口頭弁論が行われました。傍聴は約60名と空席が目立った

感がありました。

 裁判長は傍聴席を一瞥して「ちょっと協議します」と退廷して

再入廷、マイクを通さず何か「同じ服装が云々」と述べました。

 どうやら、私も着ていた「あらかぶさんTシャツ」への警告だった

ようです。

◎ 裁判自体は、準備書面の陳述の確認と日程を決めて、すぐに閉廷と

なりました。被告東京電力九州電力からの準備書面は、被ばく労災・

梅田裁判の判例などを示して、相変わらず「低線量被ばくと白血病とは

因果関係なし」と主張しています。

◎ 報告集会では、海渡雄一弁護士と木下徹郎弁護士から、今後の裁判

の流れについて説明がありました。9月と12月の期日で総論の主張を

終え、来年から各論(あらかぶさん自身の就労状況や労働環境、白血病

発症との因果関係など)について明らかにしていくことになります。

◎ ミニ学習会では、原子力資料情報室の片岡遼平さんが、「あらかぶ

さんの血液検査結果と16番染色体の異常から考えられること」と題した

講演を行いました(原告 第14準備書面の解説)。

 あらかぶさんは16番染色体異常という検査結果をもとに白血病と診断

されたこと、また、16番染色体異常は放射線によって誘発されやすい

ことから、白血病の原因は放射線被ばくによると推認されることを、

画像を使ってわかりやすく説明しました。

 最後に、あらかぶさんが白血病の闘病体験にも触れながら締めの挨拶

をしました。

◎ 次回第13回口頭弁論は9月24日(火)13:30より、第14回口頭弁論は

12月4日(水)14:00開廷です。

 皆様、103号法廷を埋め尽くす傍聴支援をよろしくお願いします。

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┗■3.「原子力緊急事態宣言」下であることを世界に報告しない規制委

 |  「原子力の安全に関する条約」の日本国第8回報告のウソ

 |  原子力規制委員会原発再稼働推進委員会!その204

 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 7月10日の規制委定例会議で「原子力安全に関する条約の日本国第8

回報告」が提示されて承認され、翻訳して8月15日に条約事務局に報告

されることとなった。

 ところが、長文(155ページ)の報告文には、日本が今「原子力緊急

事態宣言」下にあることも、その緊急事態状況がどのように変化してき

ているか、今後の見通しは、などの説明が全くないのだ。

  https://www.nsr.go.jp/data/000276748.pdf

 一方で、内閣府原子力災害対策本部は、つい先日、日本が「原子力

緊急事態宣言」下にあり、帰還困難区域が存続する中で「原子力緊急

事態宣言」が解除される見込みは無く、来年のオリンピックは「原子力

緊急事態宣言」下で行うことになる、ことを認めた。

 原子力規制委員会の報告はこの現実を世界に説明する責任を放棄して

いる。

 例えば、同条約の次の条項に違反しているのではないか。

原子力の安全に関する条約

前文

締約国は、

(i) 原子力の利用が安全であり、十分に規制されており及び環境上適正

であることを確保することが国際社会にとって重要であることを認識し、

(ii) 原子力の安全の水準を世界的に高めていくことを継続する必要性を

再確認し、

(iii) 原子力の安全に関する責任は原子力施設について管轄権を有する

国が負うことを再確認し、

(iv) 原子力安全文化を十分に醸成することを希望し、

(v) 原子力施設における事故が国境を越えて影響を及ぼすおそれがある

ことを認識し、

(vi) 核物質の防護に関する条約(千九百七十九年)、原子力事故の早期

通報に関する条約(千九百八十六年)及び原子力事故又は放射線緊急

事態の場合における援助に関する条約(千九百八十六年)に留意し、

(vii) 既存の二国間及び多数国間の制度を通じ並びに各締約国の取組を

奨励するこの条約の作成を通じて原子力の安全を向上させるための国際

協力を行うことが重要であることを確認し、…

次のとおり協定した。

……

第十六条 緊急事態のための準備

1 締約国は、原子力施設のための敷地内及び敷地外の緊急事態計画(適

当な間隔で試験が行われ、かつ、緊急事態の際に実施される活動を対象

とするもの)が準備されることを確保するため、適当な措置をとる。

 この計画は、新規の原子力施設については、当該施設の運転が規制

機関によって同意された低い出力の水準を超える水準で行われる前に、

その準備及び試験が行われる。

2 締約国は、自国の住民及び原子力施設の近隣にある国の権限のある

当局が、放射線緊急事態の影響を受けるおそれがある限りにおいて、

緊急事態計画を作成し及び緊急事態に対応するための適当な情報の提供

を受けることを確保するため、適当な措置をとる。

3 自国の領域内に原子力施設を有しない締約国は、近隣の原子力施設に

おける放射線緊急事態の影響を受けるおそれがある限りにおいて、自国

の領域に係る緊急事態計画(緊急事態の際に実施される活動を対象とす

るもの)を準備し及びその試験を行うため、適当な措置をとる。>

  https://www.nsr.go.jp/activity/kokusai/jyouyaku.html

 もちろん、世界の原子力ロビーたちが申し合わせてやっていることで

あろうが、日本の唯一の原子力規制行政組織である原子力規制委員会

このように現実を無視した偽りの報告を世界に発信することは

許されない。

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┗■4.「彼がいてくれたことに感謝したい」京大反原発派、

 | 小林圭二さんしのぶ会 大阪…

 | メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.「彼がいてくれたことに感謝したい」京大反原発派、

  小林圭二さんしのぶ会 大阪

  7/14(日)19:11配信「毎日新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190714-00000048-mai-soci

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┗■5.メルマガ読者からのイベント案内

 |          (お問い合わせは主催者へ)

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 ◆7/17(水)「函館市大間原発建設差し止め裁判」傍聴と

  報告集会参加のお願い

・裁判傍聴  日 時:7月17日(水)14時00分より

        場 所:東京地裁103号法廷

・報告集会 同日 15時00分より17時00分

        場所:参議院議員会館 101会議室

  プログラム

  1.現地報告「札幌高裁第2回控訴審報告」

        「海流の流れについて」

       大間原発訴訟の会 事務局長 中森 司

  2.弁護団報告「火山の争点を巡って」

       海渡雄一弁護士、中野宏典弁護士ほか(予定)

  3.報告「東海第二原発と核のゴミについて」

       経産省前テントひろば 木村雅英

  主 催:大間原発反対関東の会 連絡先080-6616-9604(玉中)

  賛 同:経産省前テントひろば 連絡先070-6473-1947

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┗■6.新聞より1つ

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 ◆ゲート前の人々

  辺野古埋め立ては90mの最深部にのみ込まれ破綻する

鎌田 慧(ルポライター

 ひさしぶりに、辺野古キャンプ・シュワブのゲート前に行った。その日

県庁前から出るバスは、沖縄平和市民連絡会の運行だった。このほかに

も「島ぐるみ会議」が、ゲート前に座り込む人たちを運んでいる。

 顔なじみの人たちが多く、バスの中は和気あいあいとしている。毎日

のようにきている上間芳子さん、大城博子さんなどには頭が下がる。

 東京からやってくる原田隆二さんとは、50年ほど前、青森県三沢基地

ゲート前にあった、米兵相手の反戦バー以来である。

 ゲート前にいると、北上田毅さんが姿をあらわした。それで彼のクル

マで名護市安和の琉球セメント桟橋前に連れて行ってもらった。各地で

反公害闘争が激しかった60年代後半、京都大の学生だった彼は「月刊

地域闘争」の編集長だった。卒業した後、京都市に土木技術者として

就職した。

 防衛省による辺野古の海虐殺工事の土砂搬入はキャンプ・シュワブ

ゲートからのダンプと琉球セメント桟橋から船で行われている。さらに

本部港塩川地区での土砂搬入現場とピケを張る場所がふえている。白昼

公然と海に赤土が投入されるなど、信じがたい環境破壊は日米政府の

蛮行だ。

 排除されても排除されても市民のピケが毎日続けられるのは、確固

たる楽観があるからだ。やがて埋め立ては90mの最深部にのみ込まれ、

破綻する。 (7月9日東京新聞朝刊25面「本音のコラム」より)

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