たんぽぽ舎です。【TMM:No3696】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3696】

2019年7月11日(木)地震原発事故情報−

               5つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.岩内で生まれ育った人間は子供の時から岩内(湾)の魚を

   食って大きくなった

   魚にとって原発は絶対いいわけない

   たんぽぽ舎設立の年に泊原発1号機運転開始(1989年6月)

   たんぽぽ舎と泊原発    佐藤英行(岩内原発問題研究会)

★2.「特定重大事故等対処施設」の基本計画は?

   柏崎刈羽原発についての対策は、現在どう取り組んでいるか

   7/3福島第一原発事故加害企業東京電力への質問書

               「原子力民間規制委員会・東京」

★3.除染土仮置き場で死亡事故、福島 飯舘村、作業員男性…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

                  黒木和也 (宮崎県在住)

★4.メルマガ読者からのイベント案内

          (お問い合わせは主催者へ)

  ◆7/25(木)講演−チェルノブイリと手を結んで

   汚染地の子どもや孫を救おう!

   講師:浅野健一、小若順一

★5.新聞・雑誌より2つ

  ◆「半数が投票先未定 情勢は流動的」じゃねーの?

                 斎藤美奈子(文芸評論家)

       (7月10日東京新聞朝刊23面「本音のコラム」より)

  ◆東日本大震災を境に乳児の心臓外科手術が増えていることを

   統計学的に調べた論文がなぜか日本のメディアに無視されている

   (「週刊金曜日」2019.6.28 1238号「つなぶちようじ」より抜粋)

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.岩内で生まれ育った人間は子供の時から岩内(湾)の魚を

 |  食って大きくなった

 |  魚にとって原発は絶対いいわけない

 |  たんぽぽ舎設立の年に泊原発1号機運転開始(1989年6月)

 |  たんぽぽ舎と泊原発

 └──── 佐藤英行(岩内原発問題研究会)

◎―岩内の漁師ガンバレ!

 おれたち岩内で生まれ育った人間は、子供の時から岩内の魚を食って

大きくなった。タビ(旅)に行った人間が岩内に帰ってきたら必ず

こう言う。「やっぱり魚は岩内だ」(中略)

 岩内の漁師の人たちが、大事に大事に育ててきた岩内湾。そのおかげ

で岩内はここまできた。岩内の漁師魂は、鰊(にしん)が来なくなっても

不屈に立ち上がりスケソウダラ漁を切り開いた。(中略)

 大漁したか、なぎだな、きょう船出たか、など岩内特有のアイサツが

毎日交わされる。それがなければ夜も昼もない。

 岩内のほとんどの人間は、原発を岩内に持ってきてほしくないと

思っている。今まで漁師の絶対反対に安心して、というより岩内の漁師

魂を信頼して、おれたちは国や道、北電にほとんど何もしなかった。

 本当に申し訳ないと思っている。おれたちも「おれの海だ」と胸を

張って威張りたい。

 魚にとって原発はぜったいいいわけない。

/漁師の皆さん、魚にかわって原発反対を今まで通り続けてください。

/組合(漁協)が、漁師が「ウン」と言わない限り、原発は建てられない

のです。

/漁師の皆さん、もうひと踏ん張りして下さい。

/本当にお願いします。        岩内原発問題研究会

◎ これまで原発建設絶対反対を貫いてきた岩内郡漁協が、賛成派の

要請で総代会が、1981年8月に開催されるとき、会場に入る総代組合員

に声をかけながら手渡したのがこのビラ(上記の文)である。

 この時の総代会は流血騒ぎで流会したが、9月の総代会で絶対反対

から条件付き賛成に転じた。

 私たちは泊原発建設阻止のための地元での橋頭保を失ったといって

いい。ここから、一次ヒアリング、電調審上程へと建設に向かって

進んでいくことになったのである。

 そして泊原発1号機は1989年6月に運転開始となった。奇しくも

たんぽぽ舎設立の年である。まさにたんぽぽ舎は泊原発廃炉にする

ために30年戦ってきたのではないか。(?!)

 1981年当時の岩内郡漁協の組合員は500人を超え漁獲販売額も60億円を

超えていた。運転開始時期は組合員165人販売額30億円、2016年には組合

員57人漁業生産額7.7億円と激減している。

 私とたんぽぽ舎との出会いは、たんぽぽ舎が定期的に研修会・講演会

を開いている会場に出張の折訪ねた時からと記憶している。広瀬隆さん

の講演で、柳田さんが受付におられ名刺をいただいた。

 現在たんぽぽ舎の年齢を同じくしている泊原発は2012年から停止して

いる。

 すべての原発廃炉まで、脱原発社会の実現するまで、たんぽぽ舎と

ともに歩んでいきたい。

※《事故情報編集部》より

 佐藤英行氏の文章は、「たんぽぽ舎30周年によせて」のメッセージ

 として4番目となります。

┏┓ 

┗■2.「特定重大事故等対処施設」の基本計画は?

 |  柏崎刈羽原発についての対策は、現在どう取り組んでいるか

 |  7/3福島第一原発事故加害企業東京電力への質問書

 └──── 「原子力民間規制委員会・東京」

東京電力ホールディングス株式会社

代表執行役社長 小早川智明 様

2019年7月3日

       原子力民間規制委員会・東京 代表 岩田俊雄

福島第一原発事故加害企業東京電力への質問書

 6月5日に出した当方・原子力民間規制委員会・東京の質問書への

回答は、指定の6月26日(水)までに貴社からありませんでした。

この対応は大変残念です。

 貴社は「日本原子力発電株式会社への援助」を提起していますが、

安全確保のためには東海第二原発廃炉にするのが正しい判断です。

即援助をやめ廃炉にすることを勧告します。

 また、「特定重大事故等対処施設」は、原発の安全性向上のために

必要なものとして、原子力民間規制委員会が地震対策も含め電力会社に

設置を勧告した設備そのものです。

 この施設はテロ対策などというものではなく、最低限の安全対策とし

て必要なものです。内容についてはしっかり開示すべきです。

 

〇質問

1.「特定重大事故等対処施設」の設置工事についての貴社の基本計画

  をお知らせください。

2.貴社の柏崎刈羽原発についての対策は、現在どう取り組んで

  いますか。

3.完成した際は、性能についてどのように検証するのですか。

 福島第一原発事故の収束のめどもつかず、先の見通しもままならなら

ず、福島の放射線量もまだまだ高いままなのに、被害者への補償は次々

と切り捨てようとする政府と東京電力の対応は許されるものでは

ありません。

 貴社は原発再稼働計画を中止し、福島の本当の復興に全力を投じる

べきです。

 東電行動憲章にある「いかなる差別も行わず」の原則にのっとり、

民間規制委員会への回答拒否を撤回し、質問書への回答を 7月24日

(水)までに、Eメールで送ってください。

┏┓ 

┗■3.除染土仮置き場で死亡事故、福島 飯舘村、作業員男性…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報3つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.除染土仮置き場で死亡事故、福島 飯舘村、作業員男性

  7/10(水)21:43配信「共同通信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190710-00000181-kyodonews-soci

2.広瀬隆韓国映画『弁護人』が描いた国家保安法」

  無実の民主化運動の学生に無償で弁護した後の大統領

盧武鉉(ノ・ムヒョン)がモデル

  7/10(水)16:00配信「AERA dot.」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190710-00000048-sasahi-kr

3.小泉純一郎氏「だまされた私があほ」 姫路で講演

  姫路青年会議所が開催

  7/10(水)21:22配信「神戸新聞NEXT」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190710-00000024-kobenext-soci

┏┓ 

┗■4.メルマガ読者からのイベント案内

 |         (お問い合わせは主催者へ)

 └──── 

 ◆7/25(木)講演−チェルノブイリと手を結んで

  汚染地の子どもや孫を救おう!

  放射能被害・汚染について将来に大きく踏み出す講演会

<講師> 浅野健一(ジャーナリスト、元同志社大大学院教授)

     小若順一(食品と暮らしの安全基金代表)

<日時>7月25日(木)18:00より

<場所>「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 ◇講演後、日本一の美酒で乾杯と質疑応答、懇親

<参加費>1000円

(資料:冊子『チェルノブイリと手を結ぶ』と懇親会費を含む)

主 催:国際チェルノブイリ福島連盟 日本支部

問合せ:食品と暮らしの安全基金 048-851-1212(平日10〜18時)

 日本の被害を少なくする方法を見つけるためにウクライナで始めた

食品と暮らしの安全基金の調査は、子どもたちを健康にして、高い評価

を得ています。

 今回、原発事故被災者の救済活動を続ける「国際チェルノブイリ

連盟」から誘いを受け小若代表が入会すると、「国際チェルノブイリ

福島連盟」と改称され、小若は副会長に。

チェルノブイリと手を結んで、原発被害から身を守る方法を広めます。

┏┓ 

┗■5.新聞・雑誌より2つ

 └──── 

 ◆「半数が投票先未定 情勢は流動的」じゃねーの?

                 斎藤美奈子(文芸評論家)

 参院選がスタートして6日。新聞は早くも電話調査に基づく情勢

分析を出した。「自公、改選過半数の勢い」ってな見出しが大きく

躍っている。

 いきなり出鼻をくじいてくれるよねえ。右の見出しが暗に発する

メッセージは「どうせ変わらない」である。だが、この分析は正しい

のか。

 記事を最後まで読めば「投票先を未定とした人は選挙区54.5%。

比例代表47.8%。今後、情勢が変わる可能性もある」

(6日・共同通信)。

 ならば大見出しは「半数が投票先未定 情勢は流動的」じゃねーの?

 実際、今度の選挙は流動的だ。台風の目は山本太郎氏率いる「れいわ

新選組」だろう。候補者10人の顔ぶれは掛け値なしにスゴイ。障害者、

派遣労働者、元コンビニ店主…。全員当事者、全員身をもって差別や

困難と戦ってきた現場のエキスパートである。

 32の全1人区で統一候補を立てた既成野党にも魅力的な候補者は多い。

 不可解なのは、こうした野党の動きを伝える報道がほとんどないこと

である。テレビに映るのは党首だけ。前はこんなじゃなかったはずだ。

「どうせ変わらない」のイメージを増幅させているのは誰なのか。

 投票先未定の迷える有権者のためにこそ、流動の現場を取材し、異色

の候補者を追い、街頭の熱気を伝えてほしい。

 ただ伝えるだけで、政治は変わるかもしれないのだ。

       (7月10日東京新聞朝刊23面「本音のコラム」より)

 ◆東日本大震災を境に乳児の心臓外科手術が増えていることを

  統計学的に調べた論文がなぜか日本のメディアに無視されている

 2011年の福島第一原発事故を境に、乳児の心臓外科手術数が上昇した

ことを示唆する研究論文が、なぜかメディアでまったく取り上げ

られない。国際学会に発表されたこの論文が、なぜ無視されるのか?

 2019年3月14日、東日本大震災から8年経ったこの日、アメリカの

CBSニュースに「乳児の心臓外科手術が福島の災害によって急上昇し

たことを示唆する研究」と題されたレポートが流された。(中略)

 先天性疾患の手術件数を比較

 この論文は名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科の村瀬香准

教授が中心となり、同大学大学院医学研究科心臓血管外科学教室との

共同研究による論文として、アメリカ心臓協会の専門誌「 Journal of

the American Heart Association 」に掲載された。(中略)

 日本胸部外科学会は福島原発事故以前から日本全国における先天性心

疾患に関するほぼ全ての手術データを収集しており、事故後もそのデー

タ収集は継続されている。このデータを用いて解析をおこなったとこ

ろ、乳児(1歳未満児)に対する複雑心奇形の手術件数は、福島原発事故

後に14.2%有意に増加していた。(後略) 

  (「週刊金曜日」2019.6.28 1238号「つなぶちようじ」より抜粋)

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出し)

 及び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

「投稿」の送付先はたんぽぽ舎のアドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

なお、お送り頂いた投稿は紙面の制限上掲載できない場合もあります。

ご了解下さい。

────────── 

 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページの「メルマ

  ガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

  たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net

 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があり

  ます。

────────── 

たんぽぽ舎は、月曜〜土曜13:00〜20:00オープン、

       日曜・休日はお休みです。

   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-6-2

              ダイナミックビル5F

       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

       新HP http://www.tanpoposya.com/

       郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎

   口座番号 00180-1-403856