たんぽぽ舎です。【TMM:No3678】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3678】

2019年6月20日(木)地震原発事故情報−

               5つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

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★1.6月18日に発生した山形県地震(仮称)と

   柏崎刈羽原発「その2」

   柏崎刈羽原発でまたもや東電の不祥事

   昨年の「ケーブル火災事故」で長時間にわたり火元の特定が

   できなかったトラブルについてもその対策が

   完了したという成果はなく

          上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕

★2.東電による日本原電への理屈に合わない1900億円の資金援助は

   消費者が許さない

  6/19東電多摩総支社への申し入れご報告

                 小熊ひと美西東京市在住)

★3.「故郷に帰ろう」も利権です (中)(3回の連載)

   死者や病人は増え続けても「放射能怖くないキャンペーン」

   木幡ますみさんが語る「被ばく地福島」の現実はあまりに酷い

  「除染御殿」と「空き家の住人」

               渡辺寿子(原発いらない!ちば)

★4.女川原発の広域避難計画…市民団体「非現実的」

  公開質問〈宮城〉

  交通渋滞、避難する際のバスや運転手を確保できない…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

                  黒木和也 (宮崎県在住)

★5.新聞より2つ

  ◆「津波怖い」高台へ 新潟・山形地震

   海岸沿い列車停止 暗闇の中、乗客ら避難

   ブロック塀 また倒壊 対策強化、危険性変わらず

             (6月20日茨城新聞朝刊27面より抜粋)

  ◆森友文書不開示は「違法」総務省の情報保護審 答申

             (6月20日東京新聞朝刊2面より抜粋)

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※6/24(月)学習会にご参加を!

 今さら聞けない「遺伝子組換え」と「ゲノム編集」(基礎編)

 講 師:天笠啓祐さん (市民バイオテクノロジー情報室代表)

 日 時:6月24日(月)18時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円   新ちょぼゼミ第29回

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※6/30(日)緊急討論集会にご参加を!

 「特定重大事故等対処施設」問題と

 東京電力による日本原電への「1900億円援助」問題とは何か!

 講 師:山崎久隆さん (たんぽぽ舎副代表)

 日 時:6月30日(日)13時30分より17時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:500円

 主 催:「再稼働阻止全国ネットワーク」070-6650-5549

協 力:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」、

    たんぽぽ舎講座会議、東京電力本店合同抗議

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┗■1.6月18日に発生した山形県地震(仮称)と

 |  柏崎刈羽原発「その2」

 |  柏崎刈羽原発でまたもや東電の不祥事

 |  昨年の「ケーブル火災事故」で長時間にわたり火元の特定が

 |  できなかったトラブルについてもその対策が

 |  完了したという成果はなく

 └──── 上岡直見〔環境経済研究所(技術士事務所)〕

◎ 東電柏崎刈羽原発から地元自治体に対する状況報告の中で、燃料

プールを冷却する電源に実際には異常がないのに「異常あり」と記載

していた。

 原子力災害対策指針では「警戒事態」の条件の一つとして「使用済

燃料貯蔵槽の水位が一定の水位まで低下すること」という項目がある。

この誤報柏崎市桜井市長が激怒したと各社が報道している。

◎ これは原子炉が停止中でも同じである。「空振りで良かった」では

なく桜井市長の激怒は当然である。

 なぜなら「警戒事態」に該当すれば、PAZ(5km)圏内では避難時

要支援者(高齢者や障害者など)の避難準備に実際に動かなければなら

ないからである。

 福島第一原発事故の際に問題となったように、要支援者の中には

移動すること自体が危険を発生させる場合がある。

◎ 今回は使用済燃料プールの電源が異常という誤報であり、直接的に

水位低下の情報ではなかったが、異常が解消されなければ水位低下に

発展する可能性があるのだから、深夜に職員を召集し準備にかかる

ことになる。それだけでも大変な負担である。

 桜井市長は再稼働については「条件付き容認」と伝えられているが、

今年1月には自分で車を運転して降雪時の避難路を点検するなど住民の

安全に真剣な姿勢を示している。

 一方で疑問なのは、刈羽村も全域がPAZに該当し、原発に近いぶん

だけ柏崎市より深刻であるが、同じ誤報を受けながら特に反応は

なかったのか。

◎ 誤報に関して柏崎刈羽発電所の設楽所長は「全社を挙げて対策に

取り組む」と陳謝したというが、昨年のケーブル火災事故で長時間に

わたり火元の特定ができなかったトラブルについてもまだその対策が

完了したという成果はなく、「全社を挙げて」もいったい何度目かと

いう印象を受ける。

 柏崎刈羽だけでもこのありさまでは、福島の廃炉作業もきわめて

心もとない。

 ※関連報道の紹介

 原発地震被害情報 東電が誤送信

 異常「有」通報 柏崎市長が抗議 柏崎市長、廃炉計画議論を凍結

 新潟・山形地震が発生した18日深夜、東京電力新潟県柏崎刈羽

原発の状況を自治体などに連絡した文書に記載ミスがあった。柏崎市

桜井雅浩市長は19日、同原発の設楽親所長を市役所に呼び、徹底的な

原因解明と抜本的な改善を求める申し入れをした。

 市長は同原発6、7号機の再稼働の条件として1〜5号機の廃炉計画

の提出を求めていたが、「今は受け取る状況にない」と述べ、東電が

通報連絡の改善策を示すまで廃炉計画の議論を凍結する考えを

示した。(後略)  (6月19日「新潟日報MORE」)より抜粋

詳しくはこちらを

https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190619477443.html

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┗■2.東電による日本原電への理屈に合わない1900億円の資金援助は

 |  消費者が許さない

 | 6/19東電多摩総支社への申し入れご報告

 └──── 小熊ひと美西東京市在住)

◎ 6月19日(水)14時より、真夏のような暑さの中で東京都多摩地区の

10の自治体から市民22人、議員5人が参加し、八王子市の東電多摩総

支社への質問・要請行動を行いました。

 西東京市議会議員の森てるおさんと市民の代表4人に対し、東電側

からは東京電力パワーグリッド(株)(配送電の会社)の広報・渉外担当の

木川田孝之さんはじめ3人が対応。

さすがに腐っても東電。日本原電の失礼な対応とは対照的なていねいな

対応ぶりでした。

◎ 用意した質問書と、当日の行動に参加された市民お二人の質問書も

お預かりしてそれぞれ読み上げ、賛同者一覧と一緒に東電に提出。3件

の質問書については東電株主総会の前日、6月25日までの文書での回答

を求め、了承させました。

 皆さんにお願いした賛同人は、最終的に227人となりました。そのうち

自治体の議員が、元を含めて31人。ほかに、団体賛同が4団体でした。

◎ 急な呼びかけにも関わらず、大変多くの皆さまの賛同を得て、東電

に対する大きなプレッシャーをかけることになりました。皆さまのご協

力に感謝いたします。

 特に、反原発自治体議員・市民連盟や三多摩議員ネットワークの呼び

かけに応えた多摩地区の30人を超す議員の賛同は、市民と議員が手を携

えて、東海第二原発を止める運動を進める大きな力となること

と思います。

◎ その後の話の中で、1900億円の援助について「まだ決めたわけでは

ない」との発言があったことを申し添えておきます。

 交渉は50分ほどで終了。その間、玄関前では市民が静かに抗議の声を

あげ続けました。

 参加された皆さん、賛同をいただいた皆さん、ありがとうございま

した。

 首都圏のほかの地域でも、どんどん抗議の声をあげましょう!

 原電への理屈に合わない資金援助は消費者が許さないぞ! と地元の

東電に圧力をかけましょう!

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┗■3.「故郷に帰ろう」も利権です (中)(3回の連載)

 |  死者や病人は増え続けても「放射能怖くないキャンペーン」

 |  木幡ますみさんが語る「被ばく地福島」の現実はあまりに酷い

 | 「除染御殿」と「空き家の住人」

 └──── 渡辺寿子(原発いらない!ちば)

4.「除染御殿」と「空き家の住人」

 事故当初は東京電力の内部事業として除染業務がありました。それが

今は東京電力ではなく、除染会社として独立して除染業務を行って

います。

 こうしたゼネコンが除染業務を大熊町の小さな会社に下請けさせま

す。そうした小さな業者は「われこそは」という勢いで除染業務を受け

ています。

 「いまこそ儲けんだー!」って感じです。こうした大熊町の除染業者

は「除染御殿」をいわき市などに建てています。

 富岡町にもそういう業者がいて同じような「除染御殿」を建てて

います。

 驚き、あきれたことに、そうした除染業務を請け負うゼネコンの株を

福島第一原発事故を引き起こした張本人である東電元会長の勝俣恒久

どが保有し、財務大臣麻生太郎も除染事業を請け負っている清水建設

鹿島建設の株を買ったという話も聞きました。

 木幡さんのこの話を聞いて、「焼け太り」や「火事場泥棒」などとい

う言葉すら生易しく思える、儲けのためなら恥も外聞もない金の亡者の

姿を見ました。

 そして東京新聞の痛快なコラム「おじさん図鑑」に載っていた面白い

話を思い出しました。東京新聞には無断で申し訳ありませんが、ここか

ら一部引用させていただきます。

 「『廉恥』とは心が清らかで恥ずべきを知っていること。逆に、恥知

らずで不正を働いてもへっちゃらな人間を『破廉恥』という。いま『廉

恥』を忘れ去り、『破廉恥』が世を席巻している。悪事を働いても、

不正に加担しても、恬として恥じない。格差社会でトップクラスにいな

がら己の強欲をむき出しにしてはばからない。いちいち具体例を挙げ

ないが、あの人間のことかと察しがつくはず。

 『廉恥』を世の中に復活させるためには、恥を知る人々が『破廉恥』

な人間をレンチで締め上げる必要がある。」一部引用おわり。

 最後の痛快な「落ち」がなんとも効いていますが、さてレンチで締め

上げるということは、世論の圧力で傲慢な彼らに鉄槌を下し、権力の座

から引きずり下ろすことを意味しているのでしょう。

 被災という他人の不幸を踏み台にして、恥ずかしげもなく荒稼ぎをし

ている人間がいる一方、現場で働く作業員はピンハネされて、ひどい

低賃金で働かされています。

 そのことは木幡さんが大熊町のわが家に一時帰宅するとわかります。

自由に出入りができる隠居部屋の方を誰かが使っている形跡があるの

です。

 木幡さんの家は、原発から7キロしか離れていなく、線量がとても

高い。家の中でさえ5マイクロシーベルトもあります。しかも家の中

は、ネズミの糞や死骸が散らばっているいるような状態です。

 おそらく他所からやってきて低賃金で働かされている除染作業員たち

が少しでもお金を使わないようにと、除染現場の空き家に泊まっている

ようなのです。木幡さんがこうした実家の様子に気づいたのは2014年の

春ごろからだということです。

 「他人の家を勝手に使うのを私はだめだと言いたいわけではありま

せん。そんなことより、その人たちが可哀そうすぎて悲しいです」との

木幡ますみさんの言葉にこちらも胸が痛みます。(下)に続く

        (「原発いらない!ちばネットワークニュース」

      2019年6月号より了承を得て転載)

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┗■4.女川原発の広域避難計画…市民団体「非現実的」

 | 公開質問〈宮城〉

 | 交通渋滞、避難する際のバスや運転手を確保できない…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.女川原発の広域避難計画…市民団体「非現実的」公開質問〈宮城〉

  交通渋滞でたどり着けない、避難する際のバスや

  運転手を確保できない

  6/19(水)19:50配信「仙台放送

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190619-00000007-oxv-l04

2.蓮池透氏と見る四国・伊方発電所

  蓮池氏も驚愕したその立地とは?

  6/19(水)8:33配信「HARBOR BUSINESS Online」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190619-00194830-hbolz-soci

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┗■5.新聞より2つ

 └──── 

 ◆「津波怖い」高台へ 新潟・山形地震

  海岸沿い列車停止 暗闇の中、乗客ら避難

  ブロック塀 また倒壊 対策強化、危険性変わらず

 亀裂が入り液状化した道路、壊れた住宅の瓦、軒並み休業となった

温泉地…。新潟・山形両県などを襲った最大震度6強の大きな揺れから

一夜明けた19日、被害が次々と明らかになった。避難所に身を寄せた

住民に疲れがにじむ。「一日も早く復旧を」切実な願いの一方、雨が

降り続く被災地は地震や土砂災害への緊張と不安に包まれた。(後略)

             (6月20日茨城新聞朝刊27面より抜粋)

 ◆森友文書不開示は「違法」総務省の情報保護審 答申

 学校法人「森友学園」への国有地売却問題を巡る行政文書の情報

公開請求に対し、財務省が全て「不開示」と決定したことについて、

総務省の情報公開・個人情報保護審査会が「違法で取り消すべきだ」

と答申したことが19日、分かった。法的拘束力はなく、財務省

「精査して対応を検討する」としている。

 答申は17日付。財務省が不開示とした理由について「不備がある」

と批判し、「判断した根拠を具体的に示しているとは言えない」と

指摘している。(後略) (6月20日東京新聞朝刊2面より抜粋)

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