たんぽぽ舎です。【TMM:No3647】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3647】

2019年5月15日(水)地震原発事故情報−

               5つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

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★1.大熊町民の叫び

   原発を推進したい政治家や経済人にはぜひ福島県に住んで

  大熊町にある原発で働いてほしい

              木幡ますみ(福島県大熊町町議)

★2.ホームドクターが抗議の辞任…草津白根山「規制解除」の是非

   警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その295

                   島村英紀(地球物理学者)

★3.再稼働「反対」約半数 静岡大浜岡原発意識調査…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

                  黒木和也 (宮崎県在住)

★4.メルマガ読者からのイベント案内

            (お問い合わせは主催者へ)

  ◆5/20(月)「日本・朝鮮 −未来への扉−」講演会

   《日朝首脳会談の実現へ》

   講 師:五味洋治(東京新聞論説委員

★5.新聞より2つ

  ◆非現実的です

   「原発固執する・辺野古の新基地建設に固執する」政府の方針

      斎藤美奈子(文芸評論家)

         (5月15日東京新聞朝刊25面「本音のコラム」より)

  ◆重機のひとかき、ひとかきの土砂が日々

   辺野古の生き物たちを埋めている

   砕石投下の音が大浦湾からジュゴンを追い出した

   [辺野古・高江リポート]

           (5月14日東京新聞朝刊25面「話題の発掘」

                〈琉球新報の記事転載〉より抜粋)

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※5/30(木)鎌倉孝夫さん講演会にご参加を!

 「朝米首脳会談〈合意ならず〉の背景と今後〜

  朝鮮半島の平和に向けて」

 お 話:鎌倉孝夫さん(経済学者・埼玉大学名誉教授)

 日 時:5月30日(木)19時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

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※6/3(月)学習会にご参加を!

 「電力容量市場と容量メカニズム」〜

  老朽化原発・石炭火力の経済的延命策か!?

 講 師:松久保 肇さん(原子力資料情報室事務局長、研究員)

日 時:6月3日(月)18時より21時 新ちょぼゼミ第28回

会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

参加費:800円(学生400円)

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┗■1.大熊町民の叫び

 |  原発を推進したい政治家や経済人にはぜひ福島県に住んで

 | 大熊町にある原発で働いてほしい

 └──── 木幡ますみ(福島県大熊町町議)

今日、私がいわき市に借りていますアパートの近くで大熊町の方にお会

いしました。

短い時間でしたが、今私達、原発避難者が置かれている問題が凝縮され

ていました。

彼女のお連れ合いの方は、震災そして原発事故により避難を余儀なく

され何も出来ず8年が経ち心も体も疲れ果て鬱病を発症、更に高血圧そし

て糖尿病と次々と病を併発し現在介護認定を受け介護センターに週何度か

通っています。

彼は大熊町に住んでいた時はお店を構えて朝から晩まで料理を作ること

に没頭していました。

 元々大熊町出身では有りませんでしたが、大熊町に来て愛する方に出会

い結婚をして子供に恵まれ、お金に余裕は有りませんでしたがそれでも夢

があって好きな料理を仕事として毎日ひたすら働き、今思えば楽しかった

と話されていました。

 世間一般の人達と同じく喧嘩もしたし睡眠不足にもなったりしたけれど

働いた。

 嫌今と比べたら働けた。好きな料理を作るということを仕事にして。

 しかし今は何にも出来ない。人に料理を作って食べてもらう事が私達

の幸せでした。

 今、大熊町の大川原地区は新しい役場を作り復興、復興と騒いでいる

けれど大熊町にとってはほんの一部で、大熊町の全体の1割です。

 殆どは帰還困難区域で、山に囲まれているのにも関わらず山は除染を

しない。

 山は除染なんか出来るとは思ってはいないけれど、山々を除染しなけ

れば帰れない。

 震災前からの囲いの木や草花は除染はしないで、土壌を上部だけ

ちょっと削って少しひっくり返しをして除染は終了しました、さあ

帰りなさい。なんて他人事なんだ。

 原発だってまだまだ廃炉なんてずっと先の話でしょう。

 廃炉と言っても成功出来るかどうかわからないし怖いです。

デブリを取り出すと言われても途中で落としてしまったり、又地震等が

起きないとは言えないでしょう。

もし取り出したとして何処に置きますか。大変な物を大熊町に置いて

おくのに、そんな所に住民を帰らせるなんて酷いでしょう。

ただ帰らせれば国は役目を果たしたと思ってんじゃない。私達の生活

とか健康なんて考えていないんですよ。

これから私達は何を目標に生活をすれば良いのか、お父さんに痴呆が

出て来てこれからどうやって生活すれば良いのか。

お父さんを介護センターに送り一人になると、これからの事を考えて

いると涙が出て止まりません。

原発はもうこりごり。安全だから大丈夫ですなんて嘘っぱち。

事故が起きて逃げろと言われ、まだ8年しか経っていないのに今度は

帰ろ帰ろと。いつも命令ばかり。

放射能で汚染された所に帰れというなら、国も政治家も安倍総理だって

直ぐ帰らす大熊町で国会をやるくらい考えたら良いのにと言い最後に、

今度、木幡さんがアパートにいる時言ってね、私何か作って来るから

食べてねと言いながら去って行かれました。

 福島第一原発事故は私達原発避難者ばかりではなく、本当に多くの人々

の人生を狂わしてしまいました。

 福島県内ばかりではなく、福島県の近隣市町村の人々の人生を狂わして

しまいました。

 未だに避難先から帰って来られない方々、しかし生活が困窮し自死

された方々、帰られても以前のような生活が出来ない方々、と多くの大変

な現実が存在しています。

 原発を推進したい政治家や経済人には、是非福島県に住んで大熊町

有る原発で働いて欲しい。

 (2019年5月12日に「スペースたんぽぽ」で開催された「福島第一原発

事故9年目福島の現状−町議として活動4年目で見えてきたこと−」

参加者に配布された木幡さんの資料より)

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┗■2.ホームドクターが抗議の辞任…草津白根山「規制解除」の是非

 |  警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その295

 └──── 島村英紀(地球物理学者)

 群馬・草津白根山ゴールデンウィークを控えて、先週から通行止めを

解除した。この解除に抗議して大学の先生が地元の防災協議会の委員を

辞任した。

 この先生は東京工大の野上健治先生。東京工大は1986年に草津白根山

火山観測所を設置して観測を続けていて、現地に住み着いているホーム

ドクターの火山学者なのである。東京工大は野上先生の先代の時代から

ホームドクターを務めている。

 現地のホームドクターは、その火山についていちばん知っている

科学者だ。

 たとえば、2000年の北海道・有珠(うす)山の噴火予知に成功したのも

岡田弘さんというホームドクター北海道大学の先生が「噴火が近い」と

気象庁に強く申し入れたことによって危険地域に住む1万人あまりが

避難した。そのために人的な被害を避けられたのだった。

 今回の草津白根山では、そのホームドクターをさしおいて通行止めを

解除したのは、明らかに観光客対策である。

 じつは2015年11月に箱根の噴火警戒レベルを解除したのも、正月を控え

ての観光客対策としか思えない。

 気象庁の噴火警戒レベルを受けて通行止めや噴火口付近の立ち入りを

規制するのは地元の群馬県草津町である。今回は地元の首長が防災協議会

の専門家の異論を無視して決めた最初の例になった。

 そもそも、いまの噴火警戒レベルは「経験とカン」だけだったが、さら

に政治的な配慮も入れて決めているものだ。ある観測器がある数値を示し

たらレベルがいくつ、というようなものではない。

 「経験」が十分あるところはごく少ない。機械観測を始めてから数十回

以上の噴火を経験したのは長野・群馬県境の浅間山と鹿児島・桜島

だけだ。それゆえ、ほとんどの火山には「経験」がない。

それゆえ噴火警戒レベルも、どの火山でもあてになるものではない。

 じつは昨年1月の草津白根山の噴火は、警戒していたところではなく

て、南の本白根山だった。それまでの草津白根山の火山防災マップでは、

想定火口が北部の湯釜に限られていた。

 本白根山は約3千年前から約1万年前までは、さかんに噴火していた

ことが地質学的な調査から分かっている。

 だが、歴史記録が残っている約300年間は、噴火はもっぱら草津白根山

の北部、つまり湯釜付近で小規模な水蒸気噴火が繰り返し起きてきた

から、そこばかり警戒していて、南のことは忘れていた。

 幸い、箱根はその後は噴火していないが、草津白根山はどうなるか、

科学的には不明である。近々噴火しないという確証はない。ホームドク

ターの先生が抗議の辞任をしたのは、よほどのことがあったに違いない。

 観光でしか食えない地元は、草津白根山や箱根に限らず、日本中に

多い。

 観光にあまりに前のめりになって、そのうちに被害を出さなければ

いいのだが。

 (島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/

島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より4月26日の記事)

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┗■3.再稼働「反対」約半数 静岡大浜岡原発意識調査…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.再稼働「反対」約半数 静岡大浜岡原発意識調査

  県内の18歳以上の男女2052人から有効回答

  再稼働判断は「県民投票を行うべき」とする回答が7割超え

  5/14(火)8:12「静岡新聞SBS」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190514-00000014-at_s-l22

2.青森県知事選、16日告示 原発争点、

  現職に新人の佐原若子さん挑む

  「原発ゼロをめざし安全に責任を持つ県政へ」

  5/14(火)14:46配信「共同通信

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190514-00000088-kyodonews-pol

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┗■4.メルマガ読者からのイベント案内

 |         (お問い合わせは主催者へ)

 └──── 

 ◆5/20(月)「日本・朝鮮 −未来への扉−」講演会

  《日朝首脳会談の実現へ》

 日 時:5月20日(月)開場18:00 講演18:30〜20:30

 講 師:五味洋治(東京新聞論説委員

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 主 催:「日本・朝鮮 −未来への扉−」

       (連絡先:03-6273-7159)

 参加費:800円(※予約不要)

詳しくは下記HPをご覧ください。

https://miraienotobira.1net.jp/

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┗■5.新聞より2つ

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 ◆非現実的です

  「原発固執する・辺野古の新基地建設に固執する」政府の方針

斎藤美奈子(文芸評論家)

 北方4島の返還に関して「戦争しないと、どうしようもなくない

ですか」と発言、集中砲火を浴び日本維新の会を除名された丸山穂高

衆院議員。

 戦争を肯定するような乱暴さも、日ロ交渉を無視した軽率さも問題

だけれど、それ以前に驚くべきはこの発言の非現実性である。

え、ロシアと戦争するんですか? いつですか?勝てると思ってるん

ですか?

 丸山議員は1984年生まれ。戦争で領土を争う戦略ゲームと現実との

区別がつかなくなっているのかもしれない。

 とはいえリアルな政治の現場でも、非現実的な事態には事欠かない。

 原子力規制委員会は、電力各社に対し、テロ対策施設(「特定重大事故

等対処施設」)が建設できなければ設置期限の延長は認めないとした。

ところが各社は難色を示す。1社あたり1兆円近くという試算もある

莫大な安全対策費。一度延長しても期限にはとても間に合わない工期。

原発固執する政府の方針事態が、すでに非現実的なのだ。

 同じく政府が固執する辺野古(沖縄県名護市)の新基地建設に関しても

非現実的な実態が明らかになりつつある。

 沖縄県の試算では、軟弱地盤の改良を含めた工期は13年(計画では

5年)、工費は約2兆4千億円(当初計画の約10倍)。

 国がデタラメなことをやってるんだもの。若手議員が現実とゲームを

混同しても不思議ではないよ。

        (5月15日東京新聞朝刊25面「本音のコラム」より)

 ◆重機のひとかき、ひとかきの土砂が日々

  辺野古の生き物たちを埋めている

  砕石投下の音が大浦湾からジュゴンを追い出した

  [辺野古・高江リポート]

 【5月9日】

 沖縄防衛局は大浦湾のK9護岸で埋め立てを進めた。護岸前ではカヌー

に乗った市民がフロートを乗り越え「ちゅら海守ろう」と書かれたプラ

カードを掲げた。

 抗議船に乗った名護市の中原貴久子さんは「重機のひとかき、ひとかき

の土砂が日々、辺野古の生き物たちを埋めている。砕石投下の音が大浦

湾からジュゴンを追い出した。かけがえのない海を守れ」と憤りを

あらわにした。(中略)

 【5月11日】

 辺野古の新基地建設に反対する「県民大行動」が、キャンプシュワブ

のゲート前テントであった。県内外から500人以上が参加した。

 海上では、K1護岸やN5護岸で作業する工事車両が確認された。

船舶による土砂の搬入やK8護岸で汚濁防止幕の設置があった。

 4月の衆院沖縄3区補選で新基地建設に反対の立場を示して当選した

屋良朝博衆院議員は「(所属する)国民民主党には考えが違う人がたく

さんいる。説明して一つ一つ乗り越える」。(後略)

 (5月14日東京新聞朝刊25面「話題の発掘」

琉球新報の記事転載〉より抜粋)

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