たんぽぽ舎です。【TMM:No3643】地震と原発事故情報−4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3643】

2019年5月10日(金)地震原発事故情報−

               4つの情報をお知らせします

                        転送歓迎

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★1.首都圏の原発<東海第二>をとめよう!

   茨城現地チラシ撒き

  6月1日(土)東海村アメーバ行動…参加者募集中

           「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」

★2.福島第一原発事故の現在と加速される原発再稼働の問題

   福島第一原発津波放射能放出事故が再び起きる

   各地の原発再稼働が福島第一原発事故対応を阻害する

   原発再稼働阻止とは日本の仕組みそのものを

   問い直すことでもある

          山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)

★3.メルマガ読者からのイベント案内

          (お問い合わせは主催者へ)

  ◆5/11(土)IMAGINE

   『イマジン〜首都圏唯一の原発東海第二と東京の関係〜』

   小川仙月さん、鎌仲ひとみ監督 主催:リリウムの会と仲間たち

★4.新聞より4つ

  ◆原子力規制委「宣告」本気度は 妥協の歴史…ブレないで

   「特定重大事故等対処施設」未完なら原発停止

   基準満たさぬ大飯→運転認める 「寿命40年」ルール骨抜き

   免震想定対策→耐震でもOKに 電力会社「丁寧に説明」

      (5月10日東京新聞朝刊24-25面「こちら特報部」より抜粋)

  ◆スリーマイル島廃炉決定 燃料調達期限に支援間に合わず

               (5月10日東京新聞朝刊2面より抜粋)

  ◆スリーマイル島原発、9月30日までに閉鎖へ

   40年前に米史上最悪の原発事故

      (5月9日11:32配信「AFP=時事」より見出し)

  ◆米原発 相次ぐ延命支援 州政府が巨額優遇策

   再エネ普及 妨げの懸念も

          (5月10日東京新聞朝刊2面「核心」より抜粋)

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※5/12(日)木幡ますみさんのお話と激励会にご参加を!

福島第一原発事故9年目福島の現状−町議として活動4年目で

 見えてきたこと−」

 お 話:木幡ますみさん (大熊町町議会議員)

 日 時:5月12日(日)13時より17時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 協 力:ウシトラ旅団

 参加費:800円 激励会の費用は実費です。

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※5/30(木)鎌倉孝夫さん講演会にご参加を!

 「朝米首脳会談〈合意ならず〉の背景と今後〜

  朝鮮半島の平和に向けて」

 お 話:鎌倉孝夫さん(経済学者・埼玉大学名誉教授)

 日 時:5月30日(木)19時より21時

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

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┗■1.首都圏の原発<東海第二>をとめよう!

 |  茨城現地チラシ撒き

 | 6月1日(土)東海村アメーバ行動…参加者募集中

 └──── 「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」

第1回目は東海村

原発現地がこんなに近い!見よう、知ろう、手を結ぼう!

カギとなる東海第二原発周辺6市村へのチラシまきです

終了後に現地交流会・東海第二見学などを検討中

    6月1日(土)行動予定ご案内

  12:00 常磐線「東海」駅東口集合

 ◎常磐線普通列車利用〈片道2268円〉

  上野 9:32(水戸行)−水戸乗り換え11:39(高萩行)−東海11:53

 ◎常磐線特急利用〈片道3818円〉

  上野10:00特急ひたち7号−水戸乗り換え11:10普通(いわき行)−

  東海11:24

 ◎自動車で参加の方も…12:00「東海」駅東口集合

12:05より東海村 産業・情報プラザアンヴィル(徒歩2分)にて

     打ち合わせ

12:30より15:00 チラシまき

15:00より現地交流会

17:00 帰途または東海第二原発見学(検討中)

【アメーバ行動とは】

 4〜5人で1組になって原発周辺地域の路地をアメーバのように回り、

 チラシをまきながら原発をやめましょうと呼びかけます。

 関西・若狭の反原発運動から生まれた街頭宣伝のスタイルです。

よびかけ:「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」

協  力:「再稼働阻止全国ネットワーク」/たんぽぽ舎

連 絡 先:「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」

      TEL 070-6650-5549 Fax 03-3238-0797

【交通費補助と車だし協力のお願い】

・初回の今回は、電車・自動車参加ともに1人1000円の

 交通費補助が出ます。

・首都圏各地から車を出せる方を募集しています。

 「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」までご連絡ください。

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┗■2.福島第一原発事故の現在と加速される原発再稼働の問題

 |  福島第一原発津波放射能放出事故が再び起きる

 |  各地の原発再稼働が福島第一原発事故対応を阻害する

 |  原発再稼働阻止とは日本の仕組みそのものを

 |  問い直すことでもある

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)

1.津波地震の危険性

 福島第一原発の報道は、最近めっきりと減っており、依然として続く

原子力緊急事態」の下で、巨大な汚染地帯に帰れない、帰らない人々が

大勢いる。

 このことを含め、現状認識が被災者と為政者の間で巨大な解離が生じ

ている。大動脈で起きる解離は即、死につながるが、日本の現状はそれに

近いのではなかろうか。

 除染と舗装により福島第一原発敷地内の空間線量は原子炉建屋内部以外

はマスクや防護服はほとんど必要ないレベルまで低下しており、年間1万

人以上の見学者を受け入れているという。

 しかし、リスクがなくなったわけではなく津波地震への備えが不十分

なことだ。

 現在の想定津波高は26m。3.11で破損し、多くの開口箇所がある

建屋に大量の海水が浸入するだろう。そのため放射能放出事故が

再び起きる。

 東京電力が進めている開口箇所を塞ぐ工事のペースは遅々としている。

東電は2018年10月10日の段階で122箇所のうち61箇所まで塞いだと説明

している。

2.未解決の汚染水問題

 汚染水の問題には2つのカテゴリーがある。1つは敷地に流れ込む

地下水と降り注ぐ雨水が放射能に汚染されて環境中に流出していること。

 もう1つのカテゴリーが、原子炉を冷却するために水を循環させている

システムから出る汚染水で、トリチウムを大量に含んでいる「トリチウム

汚染水」だ。

 この2つのうち、主に議論になっているのは「トリチウム汚染水」。

東電は小さなタンクを増設し続けており約110万トンを敷地内に保管

している。

 建屋には地下水と雨水と冷却用に投入している水が流入し、汚染した水

の一部は環境中に流出し、大部分は吸い上げられてアルプス(トリチウム

を除く放射性物質を低濃度まで除去する設備)を通して浄化され、再度

「冷却に使用」されるラインと「タンクへ貯蔵」されるラインに振り分け

られる。このうちの後者が「トリチウム汚染水」だ。

 原子力規制委員会は早期の海洋放出を求めているが福島県や地元の漁協

などから、海に流すなとの強い要求を受けている東電は結論を出さず、

国の汚染水処理対策委員会に下駄を預けている。

 その委員会が、地元と東京の3箇所で公聴会を開いた。意見表明を

行った44人のうち海洋放出に賛成したのは2人。これを受けて汚染処理

対策委員会は早期放出案を一旦中止し、対策の選択肢の中に長期保管を

加えて検討することとしている。

 半減期の10倍の時間が経過すれば放射線量はほぼ1000分の1になる

ので、800兆Bqくらいと想定されている汚染水中のトリチウムは123年後

には8000億Bqほどになる。それを100万トンで割れば1リットル当たり

800Bqで、今の東電の基準1500Bq以下になる。

3.デブリは石棺で密封を

 溶けた燃料がどうなったのか。2017年に少し見えてた。ロボットカメ

ラで調査し、1、2、3号機それぞれで燃料の溶け落ちた様子など格納

容器内の状況が一定程度わかってきた。しかし、それを三次元的に把握

できるには至っていない。

 デブリの場所は確認できても、それらが張り付いているのか浮いている

のか、重さや固さは、持ち上げられるかもわからない。今は2019年度の

どこかの時点でデブリのサンプリング調査をしようという段階だ。

 デブリにアクセスする方法も不明確だ。

 デブリを取り出すことを考える前に、30年ないし100年間は密封して

管理することだ。まず10年くらいかけて水が出入りしないように

「石棺」を造るべきだ。

 中途半端な状態でデブリをいじり出すのがいちばん危険だ。

 万が一にも臨界になったり水蒸気爆発を起こしたりすれば手に負え

ないからだ。東電もそれはわかっていると思うが、密封して管理するしか

ないことを地元に納得してもらえるまでは、あらゆる手段を尽くして

頑張っているのだという姿勢を見せ続けるしかないのだろう。

4.各地の原発再稼働が福島第一原発事故対応を阻害する

 原発再稼動に日本中で巨額の資金が投じられている。東電でも柏崎刈羽

原発にも6800億円が投じられている。福島第一に集中すれば、もう少し

まともな対策が進められるだろうに。

 再稼働ありきの国や電力会社の姿勢は、資金や人材を、稼働も出来ない

原発に投じながら「フクシマ」を無かったことにしようとしている。

 九州電力は川内と玄海原発を再稼働させた結果、管内の電力需要に比

して過大な発電設備になったとして太陽光など再生可能エネルギーからの

供給を強制遮断した。本末転倒である。

 他にも弊害が出ている。北海道電力の全道停電も泊原発の再稼働を当て

にしているため本州連系線を含む送電網や新規発電所の整備が遅れた

結果である。

 東海第二原発は、運転制限期間40年を超えており、本来は廃炉だが

1740億円もの費用をかけて再稼働しようとしている。100万人いや、それ

以上の人々の生命と生活を危機にさらしながら。

 再稼働への「意気込み」を醸成したのは国の「原子力をベースロード

に」との方針だ。実態は現時点で再稼働している原発は9基だけ。

 「2030年に20%」など達成できるはずもないのだが、旗振りが続く限り

「国策」に寄生して原子力産業は巨額資金を調達し続け、このツケは

国民に回る。

 事故が起きればこれが数十、数百倍へと膨れ上がるだけだ。

 この「悪夢のサイクル」を止めなければ、どんな政権が出現しても変わ

らない。

 原発再稼働阻止とは日本の仕組みそのものを問い直すことでもある。

(「反改憲」運動通信第14期第9号 2019.2.28掲載より了承を得て転載)

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┗■3.メルマガ読者からのイベント案内

 |         (お問い合わせは主催者へ)

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 ◆5/11(土)IMAGINE

  『イマジン〜首都圏唯一の原発東海第二と東京の関係〜』

東京から一番近い東海第二原発は、茨城県東海村にあります。

その距離110キロ。

20年運転延長審査をパスし、2023年1月に再稼働を目指している東海第二

原発と東京の関係について、少しの時間想像してみませんか?

【日 時】5月11日(土)15:00〜17:40(開場14:30)

【タイムテーブル】

 15:00〜16:00 小川仙月さん

     「はじめて聞く人でも分かる東海第二原発の問題点」

 16:00〜17:00 鎌仲ひとみ監督「知っていますか?原子力防災」

 17:00〜17:15 シェアタイム

 17:15〜17:35 ホッピー神山さん・さがゆきさんライブ

【場 所】シネマハウス大塚  東京都豊島区巣鴨4-7-4-101

      03-5972-4130  (折戸通り 都立文京高校正門前)

             JR山手線「大塚駅」北口から徒歩7分

             都電荒川線巣鴨新田駅」より徒歩3分

【定 員】50名(定員になり次第締め切り)

【主 催】リリウムの会と仲間たち

【お申込み】hikarino0111@gmail.com (つばたみか)

       ※お名前と申込み枚数をご記入ください

【参加費】1500円

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┗■4.新聞より4つ

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 ◆原子力規制委「宣告」本気度は 妥協の歴史…ブレないで

  「特定重大事故等対処施設」未完なら原発停止

  基準満たさぬ大飯→運転認める 「寿命40年」ルール骨抜き

  免震想定対策→耐震でもOKに 電力会社「丁寧に説明」

 テロ対策の施設が未完成ならば、その時点で原発の運転を停止

させる−。

 先月24日、原子力規制委員会はこんな方針を決めた。

 電力各社は「規制委の決めた完成期限内には間に合わない」と期限の

延長を求めていたが、一蹴した。これにより5原発10基が運転停止と

なる公算だ。

 ただ、規制委はこれまでも、厳格さを打ち出しておいて後に腰砕けに

なるケースが多い。果たして今回の「停止宣告」の本気度は。

 (中山岳、安藤恭子)(後略)

     (5月10日東京新聞朝刊24-25面「こちら特報部」より抜粋)

 ◆スリーマイル島廃炉決定 燃料調達期限に支援間に合わず

【ニューヨーク=赤川肇】米電力・ガス大手エクセロンは8日、1979年に

メルトダウン炉心溶融)事故を起こした米東部ペンシルベニア州

スリーマイル島(TMI)原発を予定通り9月30日までに全面閉鎖し廃炉

手続きを進めると発表した。

 10月以降も運転を続ける条件として州政府に新たな財政支援を求めて

きたが、核燃料の調達期限の6月1日までには支援が見込めないと判断

した。

 州議会では、TMIを含む州内の原発9基を年5億ドル(550億円)

かけて支援する事実上の延命法案が3月に提出された。

 しかし、風力や太陽光といった再生可能エネルギーの普及を妨げるなど

の反対論が強く、採決に至らないまま会期末を迎えていた。(後略)

(5月10日東京新聞朝刊2面より抜粋)

 詳しくはこちらを

https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201905/CK2019051002000156.html

 ◆スリーマイル島原発、9月30日までに閉鎖へ

  40年前に米史上最悪の原発事故

       (5月9日11:32配信「AFP=時事」より見出し)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190509-00000014-jij_afp-sctch

  (記事提供:黒木和也 (宮崎県在住))

 ◆米原発 相次ぐ延命支援 州政府が巨額優遇策

  再エネ普及 妨げの懸念も

 米国で経済性が落ちている原発を「温室効果ガスを出さないクリーン

電源」として州政府レベルで支援し、延命させる動きが広がっている。

 4月には東部ニュージャージー州で年3億ドル(330億円)の助成が

決まった。こうした優遇策の財源は電気料金の引き上げだ。市場競争を

ゆがめ、再生可能エネルギーの普及を妨げるなど批判も根強い。

 (ニューヨーク・赤川肇)(後略)

(5月10日東京新聞朝刊2面「核心」より抜粋)

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