たんぽぽ舎です。【TMM:No3438】地震と原発事故情報−6つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3438】

2018年8月10日(金)地震原発事故情報−

               6つの情報をお知らせします

               転送歓迎

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★1.沖縄に10数人、広島に8人、朝鮮民主主義人民共和国へ1人

   たんぽぽ舎の仲間が暑い夏に活やく

        柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

★2.復興庁の冊子「放射線のホント」は嘘だらけ!

   子どもに放射能安全神話を植え付ける

  今も「原子力緊急事態宣言」発令中です! (その1)

      山田知恵子

       〔脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)〕

★3.東海第二原発(茨城県東海村)の本質的問題 (その6)

   福島第一原発事故の原因究明は出来ていない

  同じ沸騰水型軽水炉である東海第二で教訓の反映は出来ていない

                 山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)

★4.福島第一原発、核燃料取り出し装置に不具合 東電が発表…ほか

  メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)

                 黒木和也 (宮崎県在住)

★5.蓮池透さんの本がまもなく発売されます

  「告発−東京電力は万死に値する」

  東京電力で働いた30余年の体験から提言する亡国企業解体論

                 浜島高治 (神奈川県在住)

★6.新聞より1つ

  ◆電力需要 初の減少 27年度予測 生き残り競争激化

           (8月6日、日本経済新聞朝刊より抜粋)

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※《事故情報編集部》より

 昨日のメールマガジンの発信では、一部の方に重複して送信された可能性が

 あります。お詫びいたします。

  又、昨日の発信自体は、想定通りの6時間ほどで終了したのですが、

 一部の方には、本日の午前中一杯までかかって配信されたもようです。

 メールマガジン読者の皆様にはご心配をおかけ致しました。

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※「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」よりお知らせ

 「東海第二原発20年運転延長・再稼働反対署名」は、11月下旬まで

 続いておこなわれます。

  第3次締め切り:8月30日 第4次締め切り:9月30日

  第5次締め切り:10月30日……

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※たんぽぽ舎の夏休みは

 8月13日(月)から18日(土)までとさせていただきます。

 メールマガジンもお休みとなります。

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※8/20(月)講演会にご参加を!  新ちょぼゼミ15回

 「原発はどのように壊れるか〜金属の基本から考える」

 講 師:井野博満さん

   (柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会代表)

 日 時:8月20日(月)18:00より21:00

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

  (井野博満さんの講演開始時間は19時からです)

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※8/26(日)講演会にご参加を!

 「原発電気さよなら〜162万世帯が原発電気から離れた関西での取り組み」

 お 話:槌田 劭(つちだたかし)さん

     [元京都精華大学教員・使い捨て時代を考える会相談役]

 日 時:8月26(日)15:30より18:00

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円

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┗■1.沖縄に10数人、広島に8人、朝鮮民主主義人民共和国へ1人

 |  たんぽぽ舎の仲間が暑い夏に活やく

 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

 たんぽぽ舎のスタッフやボランティア、応援する人などが暑い夏に活やく中で

す。その一部分(片りん)をお伝えします。

◎沖縄への連帯行動は、前回の6月に続いて、山田夫妻がまとめ役で10数人で参

加。

 辺野古埋め立てに抗議する大衆行動への参加です。

 翁長沖縄県知事急死の悲報の中で、「翁長さんの遺志を受けつぐぞ」(今まで翁

沖縄県知事に頼り、甘えていたところがあった)とガンバッテいます。

 たんぽぽ舎運営委員会では気持ちばかりのカンパを送りました。

◎広島の原水爆禁止行動は、たんぽぽ舎が10余年つづけているもので、まとめ役

の山本勇祐さんと共に8人(プラス広島から1人の9人)で参加。

 原爆をなくせ、核兵器禁止条約に日本も参加せよと行動しました。首都圏の

「東海第二原発の20年運転延長反対」のチラシまき、署名活動もおこないました。

 (坂東喜久恵さんの報告−8月8日メールマガジン【TMM:No3436】を参照して下

さい。)

朝鮮民主主義人民共和国へは、Yさんが参加、「スペースたんぽぽ」での朝鮮

問題講座を熱心に開催してきた原動力の方です。

 歴史的な朝米会談の意義を広め、朝鮮半島の非核化−さらには東アジアの平和

をめざしての活動に張り切っています。帰国後の本人の話が楽しみです。

◎この他にも、活やくの方がいますが、それはまたの機会に。

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┗■2.復興庁の冊子「放射線のホント」は嘘だらけ!

 |  子どもに放射能安全神話を植え付ける

 | 今も「原子力緊急事態宣言」発令中です! (その1)

 └──── 山田知恵子

       《「脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判のい会)」》

◎ 福島は、現在も「原子力緊急事態宣言」発令中です。福島第一原発は現在も

毎日580万ベクレルの放射能を出し続けており、放射能汚染水は溜まる一方で、7

年経ってできていることといえば4号機の使用済み核燃料を移動したことくらい

と言われています。

 地震など天災の多発する現在ではいつまた大規模な危機に陥るかわからない状

況です。

また福島県の県民健康調査により、事故当時18歳以下で甲状腺ガン及び疑いとさ

れた人たちは210名(良性1名集計漏れ11名含:38万人対象)にのぼり、関東地区

でも甲状腺ガンが増えて沢山の人が苦しんでいます。

 「経済的な理由等で避難できないが、できるなら移住したい」という人は多く、

現在も保養には多くの親子が参加しています。

 政府は危険な原発政策を押し進め、東電に充分な地震津波対策もさせず事故

を招いたのに、事故後はSPEEDIの情報を隠し、市民の命よりも、原発で儲

ける人たち、核武装したい人たちの意図を最優先の政策を続けてきました。

◎54カ国が日本からの食品輸入を規制している

 政府は昨年12月には福島第一原発事故の「風評払拭・リスクコミュニケーショ

ン強化戦略」を策定し、「差別・偏見をなくす」という大義名分の元に、多額の

国税を情報操作に当てています。

 3月には復興庁が子ども向けに「放射線のホント」という冊子(以下、「冊子」

と表記)を作成配付しました。この「冊子」は嘘やデタラメで塗り固めて「放射線

がまるで危険でない」かのように宣伝しており、子どもたちの健康を心配する多

くの人たちから批判や反論が上がり、東京新聞(2018/7/25)でも「放射線のホン

ト」の「内容は『責任放棄』?」「リスク伝えず安全一辺倒」と批判しています。

◎ 「冊子」では、例えば食品の放射能基準(単位:ベクレル/kg)について日本

は一般食品100ベクレル/kgだが、アメリカは1200ベクレル/kg、EUは1250ベクレ

ル/kgという表を載せています。

 しかし現在、アメリカ・EUなど世界54カ国で福島や東北、関東からの食品の

輸入規制をしており、諸外国の方がずっと厳しい放射能規制をしている現実を隠

しています。

 農水省によれば、アメリカの今年6月8日付の輸入停止は青森、岩手、宮城、

山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、長野、新潟、山梨、静岡の14の県

産です。

 また、「冊子」では「県全体の面積の2.7%まで避難指示区域が縮小し、(中略)

日常の暮らしが戻りつつあります。」と書いていますが、避難指示区域は「まだ

帰れる状態ではない」という多くの人の反対を無視し、安全を無視して政府が強

引に縮小したもので、「進まぬ帰還、居住は6% 福島4町村の避難指示解除1年」

東京新聞 2018/4/1)と報道されているように多くの住民が危険な地域への帰還

を拒否しています。

◎ 毎年、福島県の税収より多い約1兆円が復興費として国費から福島県へつぎ

込まれているのに、原発事故被害者、避難者への補償に殆ど使われていません。

多額の税金で加害者である政府が放射能が安全であるかのような「冊子」を配付

するなど許されないことです。

※詳しくは、渡辺悦司氏のパンフレットをご覧下さい。

→ウソに塗り固められた復興庁パンフ『放射線のホント』ミニパンフ版

http://nukecheck.namaste.jp/ronbun/180620watanabe.html

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┗■3.東海第二原発(茨城県東海村)の本質的問題 (その6)

 |  福島第一原発事故の原因究明は出来ていない

 | 同じ沸騰水型軽水炉である東海第二で教訓の反映は出来ていない

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)

8.福島第一原発事故の原因究明は出来ていない

  同じ沸騰水型軽水炉である東海第二で教訓の反映は出来ていない

◎ メルトダウンを起こした福島第一原発3機の原子炉は、どんな推移でメルト

ダウンに至ったか。これについては明確に捉えられていない。

 特に水位と圧力と温度のデータが正確に把握できなくなってから数時間でメル

トダウンをした1号機については環境放射線の増加との関係が分かっていない。

炉心が空炊きになった時刻すら未確定だ。

 これでは他の原発の安全対策を取ることはできない。

 原子炉への給水が止まってから、炉心が露出するまでの間、注水が出来なけれ

ばどうなるかの理解が運転員にあったとは思えないのである。

 冷却材が入らないままで作動したのはIC(非常用復水器)のみである。この装

置は炉心から出る蒸気を、細管を通じて二次系の冷却水に移し、二次系冷却水は

蒸気となって外部に放出される構造だ。炉内の冷却水は全く増えない。

◎ 一方、全電源喪失状態では、原子炉から冷却材が漏れていくことは常識であ

る。特に大きな量が抜ける要因は原子炉圧力を下げるために逃がし弁の作動だが、

1号機では作動していない。従って、逃がし弁以外の、給水系ポンプ軸受部と再

循環ポンプの軸受部からの漏えいが大きな喪失源になるだろう。

 このような漏えいはいわば小口径破断にあたり、原子炉内の圧力は下がらない

ので、シビアアクシデント対策として備えていた消防用水配管からの注水は出来

ない。

 これは2、3号機でも起きたことだが、減圧しなければ10気圧程度の注入能力

しかない消防用水ポンプから水は入らない。

◎ 冷却材を喪失してから炉心破壊が起きるまでについても、海水注入と燃料の

冷却能力の変化の関係やMOX燃料体の存在と炉心溶融の速度や発生点の解明、

燃料が熔けてから圧力容器のどこを破って下部に到達したかの経路の解明、炉心

スプレイ系を使っての冷却水の注入の効果と別の方法で行った場合との比較評価、

落下したデブリの挙動、特に2号機で何故全体の75%もの放射性物質を放出させ

るに至ったか、格納容器の破損の状況とメカニズム、そしてベント装置の効果と

動作確認などは、緊急対策から新規制基準に取り入れられた重大事故対処設備の

有効性や成立性について重要な情報を有することばかりだ。

◎ 解明をしないままに次々に再稼働をさせ、それに成立性も信頼性もあやしい

ベント装置など新たな過酷事故対策装置を取り付けて、次の事故がこのような後

付けの装置の不備や欠陥で起きたらどう責任を取るつもりか。

 先行する事故を徹底して解明し、再発防止対策を講じてから、新たな段階に進

むべきなのである。  (その7)に続く

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┗■4.福島第一原発、核燃料取り出し装置に不具合 東電が発表…ほか

 | メルマガ読者からの原発等情報1つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.福島第一原発、核燃料取り出し装置に不具合 東電が発表

8/9(木)20:22配信「朝日新聞デジタル

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180809-00000111-asahi-bus_all

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┗■5.蓮池透さんの本がまもなく発売されます

 | 「告発−東京電力は万死に値する」

 | 東京電力で働いた30余年の体験から提言する亡国企業解体論

 └──── 浜島高治 (神奈川県在住)

  日本で原発を再稼働してはいけない三つの理由

 1.核のゴミ(高レベル放射性廃棄物)の最終処分場がない

 2.「世界一厳しい基準」は大ウソである

 3.避難計画の不備は人命軽視である

 〈amazon 蓮池透 告発〉で検索して下さい。

   2018/8/27発売予定 蓮池 透著 出版社:ビジネス社 ¥1,836

 (注):7/19発信の【TMM:No3419】にて「蓮池透さん講演」要旨の

    報告(横田朔子)あり

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┗■6.新聞より1つ

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 ◆電力需要 初の減少 27年度予測 生き残り競争激化

 電力需要の減少傾向が鮮明になってきた。電力大手10社の予測によると2027年

度の総需要は18年度推定値に比べ0.1%少ない。

 10年予測で減少は初めてだ。原子力発電所の長期停止や自由化による販売競争

で電力会社の経営は厳しい。市場縮小も加われば、異業種を巻き込んで生き残り

をかけた連携をする動きが強まりそうだ。(後略)

  (8月6日、日本経済新聞朝刊より抜粋)

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