たんぽぽ舎です。【TMM:No3989】地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3989】

2020年7月21日(火)地震原発事故情報-

             4つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

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★1.東海第二原発の再稼働(2022年12月)やめて!

   あと2年5カ月・再稼働やめて!の署名を続行

   茨城の現地では1700人の作業員で工事進行

    柳田 真(たんぽぽ舎、

とめよう!東海第二原発首都圏連絡会)

★2.20mSv/年超えへの立ち入りを認めて県民に被曝を

   押しつける原子力規制委員会

   飯館村長瀞地区帰還困難区域の放射線防護対策を緩めるな

   原子力規制委員会原発再稼働推進委員会!その228

  木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

★3.《記者の視点》福島第一原発 処理水・海洋放出

   他に方法は?処分法決定のポイントは?

   このまま保管を続けるという選択肢はないのか?…ほか

   メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

   黒木和也 (宮崎県在住)

★4.新聞より1つ

  ◆軍備拡大の矛盾

   安倍首相、戦争やるつもりなのか  鎌田 慧(ルポライター

(「週刊新社会」2020年7月14日第1169号より了承を得て転載)

━━━━━━━ 

※お知らせ

 ☆7月28日(火)新ちょぼゼミ「前川喜平氏講演会」は定員に

  達しましたので予約受付を締め切りました。

━━━━━━━

※明日です! 7/22(水)院内集会と3つの抗議行動

 「放射能汚染水を海に流すな」7.22緊急行動 トリチウム等の

 海洋投棄反対 六ヶ所再処理施設の稼働反対

 ☆7月22日(水)13時より16時【院内ヒアリング集会】

  会 場:衆議院第一議員会館 国際会議室

  ○定員50名:100名の会場ですがコロナ対策も考慮して

        50名に限定です。

 *IWJがツイキャスを使ったリアルタイムの中継配信をします。

   https://twitcasting.tv/iwj_ch7

 ☆3つの抗議行動

  ・東京電力本店抗議集会(新橋)17時より17時30分

    ・日本原燃東京支社抗議集会(内幸町)17時45分より18時15分

    ・経済産業省抗議集会(霞ヶ関)18時30分より19時30分

 呼びかけ:「再稼働阻止全国ネットワーク」070-6650-5549

━━━━━━━ 

※「メールマガジン4000号」は8月5日の予定です。

 皆様からの「メールマガジン4000号に思う」という感想文を

 お寄せ下さい。(200字から500字程度)

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┏┓ 

┗■1.東海第二原発の再稼働(2022年12月)やめて!

 |  あと2年5カ月・再稼働やめて!の署名を続行

 |  茨城の現地では1700人の作業員で工事進行

 └────  柳田 真(たんぽぽ舎、

とめよう!東海第二原発首都圏連絡会)

◎『東海第二原発の再稼働やめて!再稼働のための工事は中止して!』

の署名が続いています。

 7月16日(木)の「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」の定例

会議(第51回)で署名の継続が決まりました。第6次が9月30日締め

切り、第7次が12月末の締め切りです。

茨城県東海村の現場では、コロナ下にもかかわらず、日本原電が

集めた近県も含めて約1700人の作業員が、防潮堤などの工事に従事

しています。予算1000億円。東京電力東北電力などが出したお金が

原資です。

 赤字の東京電力が日本原電東海第二原発の資金を出すなんておかしい。

 今後、日本原電と東京電力が東海第二原発財政問題で共倒れする

心配も指摘されています。

◎東海第二原発の再稼働まであと2年5カ月(2020年12月に再稼働すると

日本原電表明)。

 2年5カ月はすぐきてしまいます。東海第二原発が再稼働すれば

放射能事故は必至です。東京が放射能だらけになります。

 東海第二原発を止めるため力を合わせよう。「原発電気ナシで

大丈夫」です。この間の実績と事実が証明しています。

 いっしょに力を出しあおう。

☆ハガキ(印刷した2枚と宛名メモ…1セット150円)

 東海第二原発止めようハガキをよろしく。

 申し込み・問い合わせは、たんぽぽ舎ハガキチームへ

東海村にある再処理工場の放射能廃液も危険な状態です。

 「数十億円の予算が追加投入」

 ※7/20発信【TMM:No3988】より

  東海再処理施設(茨城県)廃止 数十億円追加投入へ

  廃液貯蔵建屋の安全対策

            (7月14日朝日新聞より見出しのみ)

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┗■2.20mSv/年超えへの立ち入りを認めて県民に被曝を

 |  押しつける原子力規制委員会

 |  飯館村長瀞地区帰還困難区域の放射線防護対策を緩めるな

 |  原子力規制委員会原発再稼働推進委員会!その228

 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 7月1日の原子力規制委員会定例会議において「帰還困難区域の

放射線防護対策について」と題する内閣府原子力被災者生活支援チーム

からの意見伺いに対して、原子力規制委員から次の驚くべき発言が

あった。

<議事録から委員の発言ピックアップ

○伴委員

 帰還困難区域も含めて汚染地域へのこれまでの対応を考えたときに、

線量基準あるいは除染といったものは放射線防護の手段にすぎない。

 今回、20mSv/年を下回ることを確実にすることが可能だとおっしゃる

のならば、当然その場所を生活に組み込んでいく、そして生活と被ばく

のバランスを考えるということはあってしかりだと思います。

 更に言うと、3.8μSv/hをほとんどの区域で下回っていて、恐らく

近い将来、全ての区域でそれを下回るであろうと。3.8μSv/hの場所で

いろいろな活動をしたからといって、年間20mSvに達するわけではないと

いうのはこれまでの経験から十分に分かっているわけです。

 もしも仮にそういった状況を十分に理解した上で、それでも自分は

そこに暮らしたいという方が仮におられるのであれば、それもありかも

しれない。

 今後具体的な防護対策を御提案なさるということなのですけれども、

相当地元の御意見をしっかりお聞きして、それを熟慮した上で、かなり

個別柔軟に対応していかないと意味のある防護対策にならないと

思います。

○更田委員長

 安全・安心対策にも記されていますけれども、長期的に年間1mSvを

目指すという方針は堅持する。

それから、個人線量をより重視していくべきであろうと。空間線量率

3.8μSv/hが、ここにたとえ居住したところで年間20mSvに及ばないと

いうことはこれまでの様々な実例、計測から示されていて、

この提案は、例えば長泥地区でいえば、私としてはたとえ居住をした

としてもこれまでの方針の枠を出るものではないと思っています。

 ただ、その上で、御地元(ゴジモト)の要望もあって、具体的な要望

に対処するために考えていくことというのは、より慎重なアプローチだ

と私は思っています。

 二人の発言には、原子力ロビーの意向を汲んで、福島の人たちに

被曝を押しつける原子力規制委員会の嘘が沢山隠されている。次だ。

1.公衆被曝限度1mSv/年未満が世界の常識でICRPが認めざるを

得なかった基準で日本も守る義務があり、政府は総ての国民に1mSv/

年未満を保障するべき(更田委員長も冒頭で言及して責任逃れ)。

2.それにもかかわらず、原子力規制委員会は100mSv/年で安全、

20mSv/年で帰還を提言し、国も県もそれを福島県民に押し付けて

いる。(本シリーズその6、7、71、188)

3.ところが、自分たちが緩めて決めた20mSv/年をも守らないのだ。

・長泥地区の一部で空間線量が20mSv/年を超える地域があるにも

かかわらず、そこへの出入り・居住を認めようとしている。

・空間線量率3.8μSv/hは単純に24h×365日を乗ずれば、33mSvを

超える。屋内では被曝がより少ないことも予想されるが「たとえ居住

したところで年間20mSvに及ばない」とは絶対に言えない。

・個人被曝線量を空間線量率に比して過小評価するために、原子力規制

委員会も放射線防護委員会ももろもろの非科学的提言を出してきた

(本シリーズその192、その193)。

 この様に見てくると、原子力規制委員の中で原子力ロビー出身では

無い石渡委員の発言だけがまともだ。

○石渡委員

 今回の件なのですけれども、実際に長泥地区の空間線量というのが

2~3μSv/hぐらいですよね。この値は福島第一原子力発電所の事故で

汚染されていない東北地方の普通の日本の地域に比べると10倍ないし

それ以上高い線量のところだと思います。そういう意味で、やはり普通

の場所とは違うということはよく考えていただく必要がある。

 もう一つ、ここの放射性物質というのは、基本的に表面にあるわけ

ですよね。地表にあります。ごく浅い、ほとんど地面そのものにある

わけですから、特に利用頻度が高いようなところについては、浅い

ところを取り除けば、かなり被ばく量が低下するわけですよね。

ですから、そういう努力はするに越したことはないと思います。

 石渡委員も私たちが指摘している問題点を感じ、除染をも進めている

のであろう。

 しかしながら、原子力規制委員会としては、この会議で飯館村長泥

地区の「20mSv/年で帰還」を更に緩めようとし、他の地域への適用も

容認しようとしているのだ。

 まさに、原子力規制委員会は被曝強要委員会・被曝押付委員会だ。

(《事故情報編集部》より、この文章は7月10日にいただきました。

編集部の手違いで掲載が遅くなったことをおわび致します。)

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┗■3.《記者の視点》福島第一原発 処理水・海洋放出

 |  他に方法は?処分法決定のポイントは?

 |  このまま保管を続けるという選択肢はないのか?…ほか

 |  メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)

 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.《記者の視点》福島第一原発 処理水・海洋放出

  他に方法は?処分法決定のポイントは?

  このまま保管を続けるという選択肢はないのか?

  7/19(日)21:15配信「福島テレビ

https://news.yahoo.co.jp/articles/0b4e75eb9f9df850d856a7def55c3b33ef38978c

2.運転40年超の福井・高浜1号と美浜3号の2原発

  金品受領問題、安全性・「特重」も未完成…再稼働の壁高く

  7/20(月)11:36配信「毎日新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/06fbc117cb774cc478da87d2df5d460ca4d23bd2

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┗■4.新聞より1つ

 └──── 

 ◆軍備拡大の矛盾

  安倍首相、戦争やるつもりなのか

           鎌田 慧(ルポライター

◎ 秋田県山口県に配備予定だった地上型ミサイル迎撃システム

「イージス・アショア」は、反対運動を受けて撤回となった。

 もしも反対運動がなかったなら、まったく役立たずの装置に4500

億円(ミサイル抜き)以上のムダな費用がドブに捨てられることに

なっていた。それでも、すでに経費として196億円か費消され、これから

解約に伴う違約金が、トランプ政権から請求される。

◎ 小学生が教室で机の下に避難する。まるでマンガだが、安倍政権の

北朝鮮のミサイル恐怖の宣伝だった。訪日したトランプ大統領との

首脳会談で、「米国から防衛装備を大量に買うべきだ」と強要され、

役立たず地上イージスを2基押しつけられた。

 1機120億円のステルス戦闘機を147機も購入して、トランプから

「日本は同盟国のなかでももっとも多い数のF35をもつことになる」

とお褒めに与っている。

 イイカッコシイの大浪費は、アベノマスクどころではない。

◎ 地上イージス計画を撤回した途端、今度は「敵基地攻撃能力を含む

新たな安保政策を検討する」とトランペットの発言。

 経済破綻ばかりか、住民の安全も売り出される。

 ミサイルを撃ち落とすのが無理なら、相手の基地を叩け。

 日米安全保障とは、日本は専守防衛、攻撃は米国との役割分担だった。

 が、これからは日本は盾ばかりか、矛も強化する。

 「新たな安保政策」とは、際限のない矛盾の拡大、米製兵器の

爆買いに嵌(は)まることになる。

◎ トランプは権力拡大のために兵器を大量に売りつけ、安倍は権力

維持のために大量に購入する。すでに2年前から、「長距離巡航

ミサイル導入関連費」として22億円を計上、さらにその上に

高速滑空弾研究費、対艦誘導弾研究費100億円を盛り込んでいる。

 ステルス戦闘機の増強、護衛艦の空母化、ミサイル開発と巡航

ミサイル導入。

安倍首相、戦争やるつもりなのか。

  (「週刊新社会」2020年7月14日第1169号「沈思実行」14より

  了承を得て転載)

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☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

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 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

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なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合もあります。

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  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

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たんぽぽ舎です。【TMM:No3988】地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3988】

2020年7月20日(月)地震原発事故情報-

             5つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

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★1.ナゴルノ・カラバフ自治州の帰属を巡る紛争続く

   アゼルバイジャンアルメニア(注)で武力衝突

   原発攻撃をも示唆

   タブーを破る原子力施設攻撃が通常の武力行使の手段と

   化しつつあることは極めて危険

               山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

★2.この災害の中で忘れてはいけない事

   岐阜は地震、コロナ、豪雨の三重禍

   この一本の電話だけだが心が軽くなり

   たんぽぽ舎や活動との縁が強く感じられる

    中川敦詞(たんぽぽ舎運営委員)

★3.『映画を観ることは社会を知ることだ』

   「愛と怒りと闘い」の記録

   「映画は世界の動きをリアルタイムで見られる最高のドラマだ」

   書籍の紹介  著者・山田和秋(たんぽぽ舎ボランティア)

★4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

 ◆8/3(月)第1回NNR国賠訴訟(*1)リモート学習会

   講師:樋口英明(元福井地裁裁判長)氏

   -日本の裁判所の現状、本来あるべき姿-

★5.新聞より2つ

  ◆東海再処理施設(茨城県)廃止 数十億円追加投入へ

   廃液貯蔵建屋の安全対策

            (7月14日朝日新聞より見出しのみ)

  ◆「Go To トラベル」7割以上が「反対」「早すぎる」

   森友再調査「必要」82%  各社世論調査

           (7月20日発行「日刊ゲンダイ」3面より)

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※お知らせ

 ☆7月28日(火)新ちょぼゼミ「前川喜平氏講演会」は定員に

  達しましたので予約受付を締め切りました。

━━━━━━━

※7/22(水)院内集会と3つの抗議行動

 「放射能汚染水を海に流すな」7.22緊急行動 トリチウム等の

 海洋投棄反対 六ヶ所再処理施設の稼働反対

 ☆7月22日(水)13時より16時【院内ヒアリング集会】

  会 場:衆議院第一議員会館 国際会議室

  ○定員50名:100名の会場ですがコロナ対策も考慮して

        50名に限定です。

 *IWJがツイキャスを使ったリアルタイムの中継配信をします。

   https://twitcasting.tv/iwj_ch7

 ☆3つの抗議行動

  ・東京電力本店抗議集会(新橋)17時より17時30分

    ・日本原燃東京支社抗議集会(内幸町)17時45分より18時15分

    ・経済産業省抗議集会(霞ヶ関)18時30分より19時30分

 呼びかけ:「再稼働阻止全国ネットワーク」070-6650-5549

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※「メールマガジン4000号」は8月5日の予定です。

 皆様からの「メールマガジン4000号に思う」という感想文を

 お寄せ下さい。(200字から500字程度)

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┏┓ 

┗■1.ナゴルノ・カラバフ自治州の帰属を巡る紛争続く

 |  アゼルバイジャンアルメニア(注)で武力衝突

 |  原発攻撃をも示唆

 |  タブーを破る原子力施設攻撃が通常の武力行使の手段と

 |  化しつつあることは極めて危険

 └────  山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

◎背景にあるナゴルノ・カラバフ帰属問題

(アゼルバイジャンカスピ海の西側

   コーカサス山脈の南に位置するコーカサス3か国の1つ

   コーカサス3か国:ジョージア(旧グルジア)・アルメニア

            アゼルバイジャン。)

 アゼルバイジャンナゴルノ・カラバフ自治州をアルメニア人勢力が

実効支配しているのに対して、独立を巡り繰り返し武力衝突が続いている。

 アゼルバイジャンは自国内の自治領の独立やアルメニアへの帰属には

断固拒否の姿勢を続け、国内問題であるとの立場を取る。

 一方アルメニア側は人口の8割を占めるアルメニア人が、駐留する

アゼルバイジャン軍などから非人道的扱いを受けており、民族自決

アルメニアへの帰属又は独立を求めるとしている。

 今年2月にアゼルバイジャンのアリエフ大統領とアルメニア

パシニャン首相がウィーンでナゴルノカラバフ紛争について

議論したが、両首脳の主張はかみ合うことはなく解決の糸口は見えず、

平行線に終わったと報じられている。(日経新聞2月17日)

アルメニア原発地震

   (アルメニアアゼルバイジャンの西側、トルコの東側)

 首都エレバンから西に約30キロ離れたところに、メツァモール原発

ある。ここにはソ連が開発した軽水炉(VVER-440)が2基

あったが、現在は1基のみ運転している。出力40.8万キロワットで

1977年に1号機、1980年に2号機が運転を開始していた。

 アルメニアも日本同様地震国で、この原発はVVER-440の

耐震型、V-270型である。

 ソ連時代に4基体制となる予定で建設が始まったが、1986年の

チェルノブイリ原発事故と1988年のアルメニア地震により3,4号機の

計画は放棄され、2基体制で稼働していた。

 1988年12月7日に発生したアルメニア北部スピタクを震源とする

地震では、25000人の犠牲者を出す大惨事となった。

 地震の規模はMSK震度階(ロシア等で採用されている震度階級の

呼称*)で10を超えた。(アトミカより)

 この原発は震度階6以上の地震で緊急防護装置(スクラムに相当)が

作動して自動的に停止する設計となっており、震度8までの地震には

耐久できるように建設されていた。

 なお、ソ連政府は、震度9以上の地震が想定される場所での原子力

発電所の建設を禁じていた。

 この地震の際、震源地から75キロメートルのメツァモール原発では、

5.5の揺れを観測したが、上述のように、震度6以上で自動停止する

ように設計されていたため、地震が起きても原発は正常に運転していた。

 つまり、地震による被害はなかったと思われる。

 しかし、じつはその地震の際に、メツァモール原発からスタッフが

逃げてしまい、原子炉加熱の危機も生じていたのである。

シノドス2011.05.03 Tue世界でもっとも危険な原発アルメニア原発

 廣瀬陽子/旧ソ連地域研究より)

◎EUから廃止要求を突きつけられる

 EUはチェルノブイリ原発事故の際に原子力災害の危険性について

検討しているが、特にソ連製旧型炉、RBMKとVVER440に

ついて欧州の安全基準に適合していないとして廃炉を求めた。

 アルメニアは1988年に一端原発を停止、廃炉になる予定だった。

しかし電力不足が生じて国の経済にも大きな影響が出た。

 1989年にソ連崩壊、1991年に独立したアルメニアでは、原発の再稼働

を求める動きが強まり、2基のうち1号機は廃炉になったが、1基でも

アルメニアの電力の4割近くを賄うこともあり、電力不足解消のため

2号機が耐震補強の後に1995年に再稼働した。

 EUは危険な原発を差し止めようと、何度もアルメニアに働きかけ、

何度か廃炉時期について合意しながらも延期を続け、現在は2026年

までの稼働を予定している。

原発攻撃で脅し

 「12日から断続的に軍事衝突が続き、両国から少なくとも16人が死亡

する事態となっている。衝突の原因は不明だが、両国とも相手側の攻撃

によって始まったと主張。非難の応酬が続く中、アゼルバイジャン側が

アルメニア原子力発電所を攻撃する可能性まで示唆しており、関係国

が自制を求めている。」(毎日新聞7月20日

 原因がはっきりしないまま続く武力衝突と、これに対して双方が

原発やダムへの攻撃(いずれも明白な国際法違反)を示唆するなど、

関係悪化は急激に進んでいる。

 背景には米国とロシアの対立、さらには地域大国のトルコやイランの

介在があるのだが、核施設への武力行使は、また別の様相も呈しはじめ

ている。

 近年、武力やサイバーを使う核施設攻撃は、たがが外れたように多発

している。

その起点は湾岸戦争だが、タブーを破る原子力施設攻撃が、通常の

武力行使の手段と化しつつあることは極めて危険だ。

 今進行中のイラン核施設の「不審火」など、武力行使を窺わせる事例

もある。

 原子力施設が、各国に埋め込まれた核地雷の様相を呈しはじめている

としたら、その矛先が日本にも向けられている危険性をも考えなければ

ならない。

(注):《事故情報編集部》より豆知識

アゼルバイジャン(カスピ海の西側)

 コーカサス山脈の南に位置するコーカサス3か国の1つ

 コーカサス3か国:ジョージア(旧グルジア)・アルメニア

          アゼルバイジャン

 アゼルバイジャンの人口:1,000万人(2019年:国連人口基金

アルメニア(アゼルバイジャンの西側、トルコの東側)

 アルメニアの人口:290万人(2019年:国連人口基金

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┗■2.この災害の中で忘れてはいけない事

 |  岐阜は地震、コロナ、豪雨の三重禍

 |  この一本の電話だけだが心が軽くなり

 |  たんぽぽ舎や活動との縁が強く感じられる

 └──── 中川敦詞(たんぽぽ舎運営委員)

◎ 東京のコロナウィルスの感染者が毎日3ケタを更新している。

 普段なら東京に出張して、その後たんぽぽ舎に寄り活動している

私ですが、時勢により出張を見合わせている。

 東京だけではなく私の住んでいる岐阜県も感染者が増えてきた。

「県立高校教師が感染、生徒も」

岐阜羽島警察署の交通課署員が感染」

毎日刻々とウィルスが迫っていることが感じられる。

 今回はそれだけではない。

2020年豪雨災害で岐阜県も大きな被害を受けた。橋や国道が流されて

飛騨地方は寸断されている。

毎日の生活もままならない。

つい先日私は「岐阜-長野-茨城沖の地震」について投稿した。岐阜は

地震、コロナ、豪雨の三重禍である。

これ以上の被害はもうごめんだ。

◎ この中で私も東京での活動が出来ないもどかしさがある。地元での

活動も制約を受けている。

 先日、たんぽぽ舎の柳田真氏がこう仰った。「中川さん時々で

いいから電話をください。」

 この一本の電話だけだが、心が軽くなりたんぽぽ舎や活動との縁が

強く感じられる。

 こんな状況下でたったこの一本の電話は大切な活動だと感じた。

 日本はかつてない災害に見舞われている。「忍耐は多くを教えて

くれる」

 やはり工夫や今までと違う思考も大切だろう。

「どうしたらうまく活動を続けられるのか?」と

自問することが少しでも解決に導けるのではないかと思う。

┏┓ 

┗■3.『映画を観ることは社会を知ることだ』

 |  「愛と怒りと闘い」の記録

 |  「映画は世界の動きをリアルタイムで見られる最高のドラマだ」

 |  書籍の紹介

 └──── 著者・山田和秋(たんぽぽ舎ボランティア)

 国内外の映画・映像作品を通して、さまざまな社会問題に絡めて、

これからの日本のあり方を問う。

 戦争や原発、貧困、ジェンダー基地問題など、これまで顧みられ

なかった問題を中心に、広く社会を見渡すための異色の映画ガイド。

 私が、たんぽぽ舎で開いた講演会…「コスタリカの奇跡」や「誰も

知らない基地の話」、「山本太郎」などのテーマにも触れ、幅広く

取り上げている。

 紹介している作品はほとんどDVDやネットで観ることができる。

 映画は世界の動きをリアルタイムで見られる最高のドラマだ。

内容紹介(一部)

ヒットラーを欺いた黄色い星

・嗚呼満豪開拓団

戦場のピアニスト

・戦場ぬ止み

・福島は語る

君が代不起立

・新聞記者

・存在のない子供たち

ハンセン病とともに生きる

・沈黙 立ち上がる慰安婦

・命のビザ

・獄友

・グリーナムの女たち

・米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロ

苦い銭

・乱世備忘、僕らの雨傘運動

・教育と愛国、教科書でいま何が起きているか

 他 全47作品

発行:明石書店 205頁 本体1800円+税

 ※たんぽぽ舎でもこの本を扱っています。

┏┓ 

┗■4.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)

 └──── 

 ◆8/3(月)第1回NNR国賠訴訟(*1)リモート学習会

  講師:樋口英明(元福井地裁裁判長)氏

  -日本の裁判所の現状、本来あるべき姿-

  大飯原発運転差し止め訴訟等の視点からお話を伺います

 講 師:元福井地裁裁判長 樋口英明氏

 日 時:8月3日(月)18:45(開場)19:00(開演)

 時 間:19:10~20:30 樋口英明氏による講演

     20:30~21:00 樋口英明氏と島昭宏弁護団長の対談

     21:00~21:30 Q&A(事前受付)

 参加費:無料

○ Zoomを使います。

 申込みはNNR国賠訴訟ホームページ

http://nonukesrights.holy.jp/ )に入って、詳細をご確認になった

上で、以下のメールアドレスからお申込みをお願いします。

< genkokudan@nonukesrights.holy.jp >

○問い合せも上記申込みメールアドレスからお願いします。

 NNR国家賠償請求訴訟 原告団 大久保徹夫

*1:NNR国賠訴訟

 NNRとは「No Nukes Right=被ばくを免れて生きる権利」です。

┏┓ 

┗■5.新聞より2つ

 └──── 

 ◆東海再処理施設(茨城県)廃止 数十億円追加投入へ

  廃液貯蔵建屋の安全対策

            (7月14日朝日新聞より見出しのみ)

 ◆「Go To トラベル」7割以上が「反対」「早すぎる」

  森友再調査「必要」82% 各社世論調査

 各メディアの世論調査で国民の多くが安倍内閣のさまざまな政策に

不安や不満を募らせていることが浮き彫りになった。

 まず、政府の観光支援策「Go To トラベル」を22日から始める

ことについて、朝日新聞の調査(18、19日実施)では「反対」が74%に

上った。

 日本経済新聞テレビ東京の調査(17~19日実施)では、開始時期が

「早すぎる」と答えた人が80%だった。

 共同通信の調査(17~19日実施)では「全面延期すべきだった」が

62.7%を占めている。

 また、共同の調査では、森友学園を巡る公文書改ざんで近畿財務局

職員が自殺した問題で、遺族が政府に真相解明を求めていることに

ついて「政府は再調査する必要がある」との回答が82.7%を占めた。

 東京五輪の来夏の開催について、朝日新聞調査では「再延期」と

「中止」が計61%に上り、「来夏に開催」の33%を大きく上回った。

           (7月20日発行「日刊ゲンダイ」3面より)

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

  郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856

☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

 件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。

 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合もあります。

ご了解下さい。

────────── 

 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページ

  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

 ◆メールマガジンをお送りします

  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

  発信しています。

   ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の

  Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを

  送ってください。

   違うアドレスから「こちらのアドレスに送って」ということは

  間違いの元となりますのでやめて下さい。

  登録できしだい発信致します。

 ・配信先のアドレス変更のご連絡は「旧アドレス」もお知らせ下さい。

 ・配信削除につきましても以下のアドレスに直接メールを下さい。

  たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net

 ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があり

  ます。

────────── 

たんぽぽ舎は、月曜~土曜13:00~20:00オープン、

       日曜・休日はお休みです。

   〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-6-2

              ダイナミックビル5F

       TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

        HP http://www.tanpoposya.com/

       郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎

   口座番号 00180-1-403856

たんぽぽ舎です。【TMM:No3987】地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3987】

2020年7月18日(土)地震原発事故情報-

                4つの情報をお知らせします       

                        転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.農家の自家増殖を禁止する「種苗法改定」は廃案に!

   食料輸出制限が起きる世界において多国籍種子企業の

   限られた品種に依存するのは食料安全保障をあきらめることだ

           安田節子(食政策センター・ビジョン21)

★2.住民の意思など聞くつもりはない 県民投票条例案、否決

   県民が再稼働と直接民主主義との両方に関心を持つことは

   とても重要なことです。

               阿部功志(東海村議会議員)

★3.噴火しなくても…火山ガスが引き起こす殺人

   警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識その357

               島村英紀(地球物理学者)

★4.配信より1つ

  ◆「四国電力・長井社長 伊方3号機の定検再開は「白紙」」

   7/15(水) 19:58配信 「あいテレビ」

━━━━━━━ 

※お知らせ

 ☆予約受付締め切りました。

  7月28日(火)新ちょぼゼミ「前川喜平氏講演会」は定員に達しました

  ので締め切りました。

━━━━━━━

※7/22(水)院内集会と3つの抗議行動

 「放射能汚染水を海に流すな」7.22緊急行動 トリチウム等の

 海洋投棄反対 六ヶ所再処理施設の稼働反対

 ☆7月22日(水)13時より16時【院内ヒアリング集会】

  会 場:衆議院第一議員会館 国際会議室

  ○定員50名:100名の会場ですがコロナ対策も考慮して50名に限定です。

 ☆3つの抗議行動

  ・東京電力本店抗議集会(新橋)17時より17時30分

    ・日本原燃東京支社抗議集会(内幸町)17時45分より18時15分

    ・経済産業省抗議集会(霞ヶ関)18時30分より19時30分

 呼びかけ:「再稼働阻止全国ネットワーク」070-6650-5549

━━━━━━━ 

メールマガジンニュース4000号は8月5日です。

 皆様の「メールマガジン4000号に思う」という感想文をお寄せ下さい。

 (200字-500字程度)

━━━━━━━

┏┓ 

┗■1.農家の自家増殖を禁止する「種苗法改定」は廃案に!

 |  食料輸出制限が起きる世界において多国籍種子企業の

 |  限られた品種に依存するのは食料安全保障をあきらめることだ

 └──── 安田節子(食政策センター・ビジョン21)

○農家の自家増殖を禁止する種苗法改定は批判の高まりで今国会での審議

は見送られ次期国会に持ち越されました。

 種苗法は新品種(登録品種)の育成者の知的財産権を守るための法律です。

 品種登録して育成者権を取得すると登録品種の種苗、収穫物、加工品の

販売等を一定期間独占できます。

 登録品種は育成者権者の許諾を得なければ利用することはできません。

ただし、農家が自分の農地で再生産するための自家増殖は例外として認め

られ、育成者の権利は及ばなかったのです。

○ところが改定案はこれを180度転換し農家の自家増殖を禁止としたのです。

農家は育成者権者に許諾料を支払って許諾を毎年得るか、許諾が得られな

ければ毎年全ての苗を購入しなければならなくなります。

 さらに収穫物や加工品の売り上げにも対価が求められる可能性がありま

す。侵害したと判定されると10年以下の懲役または1000万円以下の罰金と

する重罰が法案に盛り込まれました。

 これまでにシャインマスカットやサクランボ、いちごなどの優良品種が

海外流出して問題になっており、これを防止するのが改定の目的とされて

います。

 しかし、農家の自家増殖を禁止すれば海外流出が防げるのでしょうか。

 なにより農水省自身がHPで「種苗などの国外への持ち出しを物理的に

防止することは困難」であるとし、「海外において品種登録を行うことが

唯一の対策」と記載しています。

 育成者権は、国ごとに取得する必要があり、品種登録していない国では

育成者権は主張できないからです。

 海外流出防止というのは後付けで、本当の狙いは農家の種取りの権利を

剥奪することにあると思われます。

日米貿易交渉のもと、規制改革推進会議を窓口として米国の多国籍企業

ために日本の岩盤規制が次々と撤廃されています。

 これまでに「種子法廃止」(2018年4月)で日本のコメ、麦、大豆の公

的種子事業を止めさせ、「農業競争力強化支援法」(2017年8月)で農業

試験場が持つコメなどの遺伝子資源(種苗)や育種技術を企業に移転させ、

そしてとどめが農家の自家増殖禁止なのです。

 これで公的種子や農家の手にある種子を企業の種子にすべて置き換える

ことができるのです。

 今後、多国籍種子企業が日本で品種登録し、高額な許諾料を設定する事

態が頻発しかねません。それは農家の大きな負担になり、日本の農業衰退

に拍車がかかります。

○多国籍種子企業は現在ゲノム編集種子に力を入れています。日本は規制

なしの流通を認めたのですが、彼らが日本に乗り込んで高い利益を得るの

にネックなのが農家の自家増殖容認です。彼らの自家増殖禁止の要求が今

回の種苗法改定の背景にあるのかもしれません。

 農水省は、登録品種は10%ほどで90%は一般品種で今まで通り自由に種

取りできると説明しますが、企業が主体になれば登録品種は増大すること

必至です。また、野菜類は8割が種取できないF1種で、毎年農家は購入

せざるを得ない種子なのです。

 特に心配なのはコメなど穀物です。欧米では主要穀物は農家の自家増殖

を認めています。日本のように穀物までも企業に明け渡し、一律に自家増

殖を禁止するような国はありません。

 気候変動やコロナ禍による食料輸出制限が起きる世界において、多国籍

種子企業の限られた品種に依存するのは食料安全保障をあきらめることな

のです。

 種を握る者が食料生産を左右し、農家の手に種がなければ、国家の独立

も危うくなるのです。

 種苗法改定は廃案にしなければなりません。

  (全国商工新聞2020年6月15日「視点」農家の自家増殖禁ずる種苗法

  改定から転載)

   

 ※編集部より:安田節子さんには、これから月1回のペースで寄稿して

 いただくことになりました。ご期待下さい。

┏┓ 

┗■2.住民の意思など聞くつもりはない 県民投票条例案、否決

 |  県民が再稼働と直接民主主義との両方に関心を持つことは

 |  とても重要なことです。

 └──── 阿部功志(東海村議会議員)

○こちらは県議会についてです。6月の県議会で東海第二原発再稼働に関

する県民投票条例案が審議されました。

 初めに言えば私は原発の再稼働を投票で決めることが最適だとは考えま

せん(17年11月「あべニュース」9号に書きました)。原発事故の時、ど

うしても逃げられない人が出ます。その人たちを結局見殺しにするかどう

か、これは多数決になじみません。私は、これ一つとっても原発は絶対悪

だと考えるので再稼働には無条件で反対です。(最終的には住民の多数の

意見に左右されるとしても、民主主義はそのプロセス過程が何より大切で

す。)

○とはいえ、この問題をきっかけに県民が再稼働と直接民主主義との両方

に関心を持つことは、とても重要なことです。

 県でも村でも、議員は再稼働という一つの課題(ワンイシュー)で投票

判断されたわけでも、有権者からすべて任せるよと「白紙委任」されたわ

けでもありません。その上、選挙では多くの議員が再稼働の意思表示を曖

昧にしました。なのに「議員は住民の代表だ」「全権委任されている」か

ら議員が決めるのだ、などと嘯(うそぶ)くのは図々しい思い違いです。

○県民投票条例案は、6月23日の本会議で、自民党公明党・県民フォー

ラム等の反対で、簡単に否決されました。自民党の議員会長が本会議前か

ら「廃案になってよかった」と発言していたように、初めから結論を決め

ていて、不勉強のまま、議論を避け、たった1日で強引に採決です。これ

は86,703人の署名者の意思を平然と踏みにじるもので、署名関係者は、あ

まりに自公などの県議の「レベルが低い」と憤(いきどお)っていました。

 再稼働をするかどうか、でなく、県民投票をするかどうか、なのに、住

民投票の意義をわざと再稼働論にずらした流れはとても危険です。条例に

反対の議員は民主主義とは何かを理解できておらず、県民投票や話し合い

では再稼働推進側には勝ち目がないと、数の力で押しつぶしました。

 そしてこれは議員を選ぶ側の考え方や選挙制度の問題もあり、根は深い

のです。

○下路(しもじ)健次郎県議は、3月の県議会一般質問で、情報不足の中で

の投票やアンケートを、ビートルズに例(たと)えて「ジョンかポール、ど

ちらがいいかというアンケート」は無意味だと、原発問題に全く関係ない

メンバー2人の比較にすり替えました。

 この例えは県民投票の意義とも再稼働の賛否とも完全にズレており、こ

の程度の論理でしか語れないのが原発を推進したい人の実情です。

 原発問題を十分に理解できていない議員が、住民の意思を聞くつもりも

なく「我々に任せておけばいいのだ」と私たちの生殺(せいさつ)与奪(よ

だつ)の権を握る、これがどれほど傲慢(ごうまん)で恐ろしいことか。

 あべ こうし ニュース-原発をなくして安全なふるさとに-  

    (7月15日(金)発行 第20号より了解を得て転載)

┏┓ 

┗■3.噴火しなくても…火山ガスが引き起こす殺人

 |  警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識その357

 └──── 島村英紀(地球物理学者)

噴火しなくても火山は人を殺す。火山ガスである。有毒な火山ガスが日

常的に出ている火山は、日本で60以上もある。

 温泉は冷水を火山ガスで暖めているものが多い。たとえば群馬・草津

根山では、沢の水をためた水槽に火山ガスを入れて温泉にしている。だが

1971年に、水が飽和して多量の火山ガスが溢れ出し、谷にあるスキーコー

スに滞留して6人が犠牲になった。

 現場になれているはずの温泉業者でも事故に遭う。2015年には秋田・乳

頭温泉で3名が死亡した。作業が終わった業者が荷物を取りに帰った林の

中の窪地に滞留していた火山ガスで命を落とした。

 これらはいずれも火山が噴火していないときの事故だったが、噴火して

いるときは、もちろん危険だ。

 伊豆諸島・三宅島が2000年に噴火したときには大量の有害ガス、二酸化

硫黄が出てきた。その量は1日に20万トン。これは日本のすべての火山か

ら出る二酸化硫黄の30倍以上にもなる。人体の許容限度2ppm(1ppmは100

万分の1)を島中で超えてしまうために全島避難になった。

 噴出量が1日に1000-2000トンに下がったので4年半後に場所によって帰

島が解除されたが、いまでも1日数百トンが噴出している。

 一方、二酸化炭素による事故もある。1997年青森・八甲田山麓で起きた。

これは夜間訓練中の自衛隊員3人が高濃度のガスが滞留していた深さ約8

メートルの穴に入って犠牲になったものだ。二酸化炭素ガスは空気より重

く、死に至る高濃度でも無色無臭だから気がつかないことが多い。

 世界的には、1986年に発生したアフリカ・カメルーンにあるニオス湖

事故で住民1800人と家畜3500匹が犠牲になった二酸化炭素ガスの事故が有

名だ。周囲の長さ2キロ、深さ200メートルほどの火口湖。湖底から定常

的に二酸化炭素が供給されていて、事故が起きる前の湖底は二酸化炭素

スが飽和に近い濃度だった。当時の湖周辺は雨季で、冷たい地表水の流入

で深部湖水が上昇し、溶けていた二酸化炭素が湖面で一挙に発泡した。放

出された二酸化炭素ガスは膨大で、約100万立方メートルもあった。

日本でも、量は少ないが湖底から二酸化炭素が供給されている火山の湖

もある。しかし日本には四季があるので、少なくとも年に1回は湖水が循

環する。だから湖水中に大量の二酸化炭素が蓄積されることはない。

日本では、火山ガスを定常的に放出している火山の多くは観光地で、多

くの観光客や登山者が火山ガスの発生場所の近くに立ち入っている。

また、ほとんどの火山の火山ガス中に硫化水素が比較的多く含まれている。

 日本での火山ガス中毒事故の80パーセント以上は硫化水素で、次に二酸

化硫黄によるものだ。

 硫化水素の事故が多いのは、極めて低濃度でも「タマゴが腐った臭い」

を感じるが、高濃度になると鼻がマヒしてしまって感じなくなるためだ。

 他方、二酸化硫黄は刺激臭があり、咳込みや目に刺激を感じるので死亡

事故は起こりにくい。

 毎年のように人がなくなっているのだ。火山は噴火していないときでも

十分怖い。

 (島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/

    「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より7月17日の記事)

┏┓ 

┗■4.配信より1つ

 └──── 

 ◆「四国電力・長井社長 伊方3号機の定検再開は「白紙」」

   7/15(水) 19:58配信「あいテレビ」

 https://news.yahoo.co.jp/articles/04f91e3a745e361028f1c6cfbde84385dbeb21e4

 

 

────────── 

☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

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☆《事故情報編集部》より

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1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

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 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

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 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページ

  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

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たんぽぽ舎です。【TMM:No3986】地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3986】

2020年7月17日(金)地震原発事故情報-

             4つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.メールマガジン(「日刊」は10年)が4000号に近づきました

   原発地震(津波・火山)を中心に月曜から土曜に発信

   全国1万人読者に支えられた20年 今後も読みごたえある内容へ

★2.「放射能汚染水を海に流すな」7.22緊急行動にご参加を!

   トリチウム等の海洋投棄反対、六ヶ所再処理施設の稼働反対

   2つの行動:院内ヒアリング集会と抗議申入れ行動

   「再稼働阻止全国ネットワーク」

★3.六ヶ所再処理工場で高レベル廃棄物「放置」

   それでも規制基準は満たすから

   原子力規制委員長-「合格」に支障なし?

  山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

★4.配信より1つ

  ◆「三反園は なぜ変わったのか」

   鹿児島県知事戦をNHKが詳しく分析した長~~い記事

   (注目の記事市民運動家必見です!

     (2020年7月16日10時31分「NHK WEB」特集記事)

━━━━━━━ 

※7/22(水)院内集会と3つの抗議行動

 「放射能汚染水を海に流すな」7.22緊急行動

 トリチウム等の海洋投棄反対 六ヶ所再処理施設の稼働反対

 ☆7月22日(水)13時より16時【院内ヒアリング集会】

    会 場:衆議院第一議員会館 国際会議室

 ☆3つの抗議行動

  ・東京電力本店抗議集会(新橋)17時より17時30分

    ・日本原燃東京支社抗議集会(内幸町)17時45分より18時15分

    ・経済産業省抗議集会(霞ヶ関)18時30分より19時30分

 呼びかけ:「再稼働阻止全国ネットワーク」070-6650-5549

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.メールマガジン(「日刊」は10年)が4000号に近づきました

 |  原発地震(津波・火山)を中心に月曜から土曜に発信

 |  全国1万人読者に支えられた20年 今後も読みごたえある内容へ

 └────  編集 小山 芳樹

        校正 鈴木千津子

      アドバイザー 柳田 真

1.出発

 たんぽぽ舎のメールマガジンは、2000年4月に出発しました。

 当時は、1週間に1~2回の発信でした。

 それが、2011年3月11日の東電福島第一原発の事故後から「情勢と

行動の急進展」に間に合わせるため、かなりの無理をして、日刊の発信

になり、多くの人の協力のおかげで10年、日刊(日曜、休日を除く)

を維持できています。

2.中味

メールマガジンの中味は、当時の事情から、原発事故が中心でした。

東電福島第一原発事故への対応、被害者支援、全国の動き等でした。

 地震の分析は、はじめは故生越忠さん(地質学者、和光大学)に、

のち、島村英紀さん(地球物理学者、武蔵野学院大学特任教授)の

ご協力により文章を連載しています。

 「再稼働阻止全国ネットワーク」(事務局はたんぽぽ舎気付)の活動も

あり、全国の活動と教訓がちりばめられています。

 最近は、新型コロナウイルスの状況と「新型コロナ下での原発反対

行動の苦労」を掲載しています。

 たんぽぽ舎の講座(10年でのべ650回)の案内や報告もできる限り

載せています。投稿も歓迎しています。

3.1万人読者、校正の大事さ

 読者も全国に広がりました。「再稼働阻止全国ネットワーク」で

九州から北海道まで全国を歩いた結果です。その中で、多くの現地の

活動者と名刺交換し、地元の記者会見で新聞記者、テレビ局記者と

名刺交換し、それが約6000人の発信先アドレスの中心です。

 合わせて、読者のブログへの転載が150名ほど(1人が20人へ転送

するとして3000人以上)で1万人読者と思っています。

 又、誤植や誤字をできるだけなくすため校正を重視し、どんなに

忙しくても「必ず校正後に発信」するルールと体制を持続しています。

4.今後(4000号は、8月5日の予定)

イ.『メールマガジン4000号に思う』…の感想文をお寄せください。

(200から500文字程度) できる限り掲載します。

ロ.メールマガジンの内容充実をめざして「編集委員会」を充実します

   (現在6名、毎月1回定例会開催)。

ハ.老朽原発即時廃炉、再稼働反対を中心に、今後も「新型コロナ禍」

と「たんぽぽ舎引っ越し」のきびしい中ですが、がんばります。

┏┓ 

┗■2.「放射能汚染水を海に流すな」7.22緊急行動にご参加を!

 |  トリチウム等の海洋投棄反対、六ヶ所再処理施設の稼働反対

 |  2つの行動:院内ヒアリング集会と抗議申入れ行動

 └──── 「再稼働阻止全国ネットワーク」

(1)院内ヒアリング集会

  日 時:7月22日(水)13時より16時

  場 所:衆議院第一議員会館 国際会議室

  テーマ:放射能汚染水の海洋投棄/六ヶ所再処理施設

  対 象:経産省原子力規制委員会原子力委員会

      使用済燃料再処理機構・外務省

 ○発言予定

    山田清彦さん(核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団事務局長)

    黒田節子さん(原発いらない福島の女たち)

  山崎久隆さん(たんぽぽ舎共同代表)

  木村雅英さん(再稼働阻止全国ネットワーク)

  *院内ヒアリング集会は、新型コロナウイルス

   感染予防対策のため、入室を50名(定員の約半分)に

   制限します。ご了解願います。

  *IWJがツイキャスを使ったリアルタイムの中継配信をします。

   https://twitcasting.tv/iwj_ch7

   また、UPLANとIWJから録画動画配信をする予定です。

(2)抗議申入れ行動…3ヵ所

    日 時:7月22日(水)17時より19時30分

     ・東京電力本店抗議集会(新橋)17時より17時30分

     ・日本原燃東京支社抗議集会(内幸町)17時45分より18時15分

     ・経済産業省抗議集会(霞ヶ関)18時30分より19時30分

○呼びかけ

    「再稼働阻止全国ネットワーク」 070-6650-5549

○賛同団体:福島・青森・全国の反原発団体、他 計54団体

┏┓ 

┗■3.六ヶ所再処理工場で高レベル廃棄物「放置」

 |  それでも規制基準は満たすから

 |  原子力規制委員長-「合格」に支障なし?

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

◎ 六ヶ所再処理工場の新規制基準適合性審査が「パブコメ」も終わり、

今月中に「決定」する見通しだそうです。

 「NHK」などが15日に更田豊志規制委員長の会見を報じた中で

伝えています。

 「核燃料再処理工場 今月中にも正式合格の見通し 原子力規制委

  7月15日 NHK」

 それによると「作業は順調に進んでいる。8月に入る前に、判断が

できるのではないかと思っている」審査会合は22日と29日に定例会が

予定されているので、議題に上がっていればその日に決定することに

なります。

 6月12日までに実施された「パブコメ」では約60件の意見があった

そうです。

◎ 「NHK」は「こうした意見を正式な審査の合格を示す審査書に

どう反映させるかなどの作業を進めています。」などと「公正な審査」

をしているように書いていますが、今までに意見が反映された試しなど

ありません。

 過去の審査書の例を見ても、せいぜい書き間違いや矛盾点、乱丁部分

を手直ししている程度で、まるで原稿の校正をしてあげているかの

パブコメ」なのであります。

 その再処理工場で、あまりにもデタラメの高レベル廃棄物管理状況が

明るみに出ました。

◎ 詳しく報じたのは「しんぶん赤旗

 7月16日付けで「放射性廃棄物の管理不備」として記事を出して

います。

 要旨は…アクティブ試験などで発生した高レベル廃棄物の一部で、

「切断された燃料棒の被覆管や燃料集合体の部分や高レベル放射性

廃液を含むガラス破片、放射性物質で汚染されたフィルターなど。

ガラス破片は、高レベル放射性廃液とガラスを溶かす炉の壁面から

『はつり取った』もので、160キログラムあります。10年にわたって

固化のための作業施設内に仮置きされています。

 変形のため切断できなくなった燃料集合体の部分は、取り扱いのため

のプール底部に19年も置かれたままです。」というデタラメぶり。

◎ では規制当局(規制庁が出来る前から続いている!)は何も

しなかったのかと言えば、直近では「2017年8月、規制庁の指摘により

判明し、原燃は同年12月、放射性廃棄物の不適切な管理が計8件確認

されたと規制委に報告」し、なんと「19年までに是正」と原燃は報告

していました。

 これが出来ていないことが規制委に報告されたのが6月30日。

審査書案が出来てパブコメも終わり、後は決定を待つだけになった段階

で「実は」といって出してきた。

 こんな背信行為は違法状態が日常の原子力の世界でも抜きん出て

悪質です。

◎ さらに驚くことに、これについて規制委は審査を中断して実況見分

とか再報告を求めるとか対策を示せとか迫ったのかと思えば、

更田委員長は「(2017年に原燃が)是正すべしと指摘を受けてから

非常に長い時間が経過していることは問題」と述べた。

 一方、安全面や、今月中を見込む正式合格の判断への影響はないとの

見解を示した。」(共同通信7月15日)あ然とするほかありません。

これは任務放棄でしょう。

◎ さて、これらの一連報道を見ていて気づくことがあります。

 これら一連の報道の「起点」は、総て15日の委員長会見にあります。

 つまり「審査書決定の見通し」も「高レベル放射性廃棄物の杜撰管理

問題」も同じ人物の口から同じ時間帯に語られたことです。そのどの

部分を記事にするかで、各社の対応が明らかに違っていました。

 「NHK」だけを見ていては、ずさん管理問題は

全くわからなかったのです。

 「しんぶん赤旗」では規制委のひどい態度が分かりません。

 「共同通信」では問題の本質が分かりにくい。

 こういう報道姿勢が原子力などで続く隠蔽を助長するのです。

 私たちは出来るだけ多くの報道に接し、広く知る努力を続けなければ

ならないことがわかります。

記事掲載箇所

・NHK

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200715/k10012517161000.html?utm_int=news-new_contents_latest_001

しんぶん赤旗

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-07-16/2020071615_01_1.html

共同通信(ただし全文のリンクは東奥日報サイトに飛びます)

https://www.47news.jp/localnews/5021696.html

注:これら記事は執筆時現在の掲載箇所を示します。特にNHKは

  きわめて速く記事が読めなくなりますのでご注意願います。

関連記事

「(青森県)六ヶ所村再処理工場“最速来週”正式合格か

 規制委」 QテレNEWS 7/15(水)19:56配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/def09dbbaaedf13a27c0b02c983e9c8c6ac4f3f2

 (☆原発とめよう!九電本店前ひろば

   第3377日目☆の舩津康幸さんから)

・この件について院内集会が開かれます。詳しくは下記のサイトで

http://kiseikanshi.main.jp/2020/07/15/1555559/

原子力規制を監視する市民の会

六ヶ所再処理工場の不許可を求める要請行動」

7月21日(火)10:00より12:00

┏┓ 

┗■4.配信より1つ

 └──── 

 ◆「三反園は なぜ変わったのか」

  鹿児島県知事戦をNHKが詳しく分析した長~~い記事

  (注目の記事市民運動家必見です!

   (2020年7月16日10時31分「NHKWEB」特集記事)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200716/k10012517541000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001

  (☆原発とめよう!九電本店前ひろば

   第3377日目☆の舩津康幸さんから)

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たんぽぽ舎です。【TMM:No3985】地震と原発事故情報−5つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3985】

2020年7月16日(木)地震原発事故情報−

             5つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.メールマガジン読者からの声−新潟から

   7/15発信【TMM:No3984】★1.7/13岩垂 弘さん連続講演

   第4回「原水禁運動の分裂と抗争」の報告を読んで

      高見 優

      (ささえあいコミュニティ生活協同組合新潟 理事長)

★2.「責任のとり方」についてどう思いますか

   普通の市民4人と安倍首相の「落差」

   新聞記事から考える  柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)

★3.「なんで朝鮮人に産んだんだ!」

   子どもに胸を叩かれた母親は何と答えたらいいのでしょう?

             渡辺マリ (たんぽぽ舎ボランティア)

★4.柏崎刈羽、感染拡大時の原子力災害−「3密」避けどう避難…

   メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)

                  金子 通 (たんぽぽ舎会員)

★5.雑誌より1つ

  ◆新型コロナウイルス感染症

   国内感染6ヶ月の総括と今後の取り組み

   感染者の98%が無症状か軽症 ウイルスとの共生をめざせ

         岡田幹治(ジャーナリスト)

         (「週刊金曜日」2020.7.3 1287号より抜粋)

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.メールマガジン読者からの声−新潟から

 |  7/15発信【TMM:No3984】★1.7/13岩垂 弘さん連続講演

 |  第4回「原水禁運動の分裂と抗争」の報告を読んで

 └────  高見 優

        (ささえあいコミュニティ生活協同組合新潟 理事長)

柳田さん、新潟の高見です。

いつもメールマガジンを送信いただき感謝しています。

今回の内容、とくに印象深く読みました。

 岩垂さんの講演録、核廃絶運動の分裂した経緯を振り返り、今の状況

下で私たちは地域で全国で共生の輪を広げ、深めていかなければ

ならないと、今さらながら思いを強くしました。

 昨年から、私の法人の全職場で、8月6日ころに、平和を祈念して

黙祷しています。私(理事長)のメッセージを用意します。

 広島で被災した「被爆ハマユウ」を西村一郎さんから株分けして

もらったのが、今年も我が家で純白の花を咲かせています。

 岩垂さんには、協同労働法制化をめざす「労協連」の会合で何度か

お会いしています。

 これからもよろしく、ご活躍ください。

 前を向いて、ともに歩んでいこう!

 被爆75周年を前に、核兵器禁止条約の発効をめざして、今こそ、

被爆国の私たちこそが国内外に発信するときです。

 私たち、「ささえあい生協」が始めた8月職場平和祈念黙祷の

取り組みが、今年から、新潟県生協連が加盟全組合に同様の取り組みを

呼びかけることにつながり、あわせて映画「おかあさんの被爆ピアノ」

の上映に協賛・協力することになりました。核兵器禁止条約批准要請の

署名活動も継続しています。

 同映画は、五藤利弘監督、佐野史郎武藤十夢(AKB48)ほか、

シネ・ウィンド(8/8〜)、T・ジョイ長岡(8/7〜)、

高田世界館(8/15〜)で上映予定。

┏┓ 

┗■2.「責任のとり方」についてどう思いますか

 |  普通の市民4人と安倍首相の「落差」

 |  新聞記事から考える

 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)

 「責任のとり方」という単語が、さいきんはすごく「軽いもの」に、

又は「責任を実質とらないことに」変わってしまった。

 この主原因は、まちがいなく今の首相(自民党)にある。モリ・カケ

事件からはじまって、最近の黒川検事長任命問題(その前段の

「定年年齢」の改悪など)まで、全部あの首相が主な要因になっている。

 7月15日の朝日新聞が「どう思いますか−責任のとり方」という読者

(一般国民)の声を4人載せている。

 4つともいい原稿でジーンときた。そのうちの2つを紹介したい。

〔1〕終戦後 父が自らに課したもの   山口多美子(神奈川県) 

 太平洋戦争で陸軍中隊長だった父は、南太平洋のトラック

(現チューク)諸島で敗戦を迎えたとき、23歳でした。自分より年上の

兵隊さんも指揮しなければならず、とても苦労したと思います。

 戦争体験を多くは語らず逝ってしまった父ですが、国を信じて判断を

誤ったこと、兵隊さん全員を無事に連れて戻れなかったことに大変

責任を感じ、悔いていたようです。父は勲章や恩給を断り、戦後は歯科

医師の道を選びました。

 大学まで片道3時間の通学や年下の同級生に交じっての勉学は、

かなりの努力を要したでしょう。

 父亡き後、大学時代の親友の方が「お父様は優秀で人望もあった

けれど、『自分はリーダーとして失格だから』と、どんな小さな役職も

受けようとしなかった」と語って下さいました。

 改めて父が戦争で受けた心の傷の深さ、そして己に課した責任の

重さを考えさせられました。

 当時の兵隊さんたちと行った慰霊の旅では、空港まで出迎えてくれた

当時の村長さんと抱き合い、再会を喜びあったそうです。

 自身の良心に照らし、自分が納得いくように黙って責任をとり続けた。

 そこに父の価値観や生き方そのものを見た思いがいたします。

〔2〕誕生日の母に…1輪のクチナシ    吉見満雄(鹿児島県)

 小学校の通学路に面した我が家。生け垣に様々な花木を植えてあり

ます。香り高いクチナシは子供たちにも人気で、下校時に鼻を寄せて

匂いをかぐ子もいます。

 ある夕方、母親に手を引かれて小学校低学年と思われる男の子が

来ました。下を向いている子へ、母親が何か催促するようにささやき

ました。するとその子は決心したように顔を上げ、「花を黙って採って

ごめんなさい。今日は……母ちゃんの誕生日なんです」。

 母親がパート勤務後に帰宅すると、留守番していた男の子から、

しおれてしまったクチナシの花を1輪差し出されたそうです。花瓶に

すぐ入れ、花が元気になったところで「この花、どうしたの?」と

聞き、事情が判明。うれしいけれど、「クチナシの持ち主に対して

おわびもさせないと」と渋る子をなだめて来たのです。

 私は黙って男の子を抱きしめました。その子の親を思う気持ちや

叱られないかという不安、そして謝った勇気……。父を亡くし、一家

離散で他家で育てられた私の幼児期と重なり、万感の思いでした。

 「お母さんに、もっといっぱいプレゼントしてあげてね」。

 クチナシの他に、紫陽花や月桃の花も両手に抱えさせました。

┏┓ 

┗■3.「なんで朝鮮人に産んだんだ!」

 |  子どもに胸を叩かれた母親は何と答えたらいいのでしょう?

 └──── 渡辺マリ (たんぽぽ舎ボランティア)

〇 今年5月、アメリカから世界中に広がった

「#Black Lives Matter」。今や定着した感のある「黒人の命も

大事」という和訳より、「黒人の命を軽く見るな」の方が良いと思う。

 日本でも、各地で世界と連帯した抗議運動がありました。

 世界をまたぐ人種差別反対!

 ところで、「日本に差別はないのですか?」

 毎週金曜日の文科省前抗議行動で、在日の男性が言った言葉

 「何で日本の人は、私たちが差別されている事には関心がないのか

なあ」

 黒人差別=米国問題と私たちは思うけれど、マイノリティ問題と

考えれば、日本国内だけでなく、世界共通の問題と捉えることができる。

〇これは「差別」だ

 第二次安倍政権は、その「初仕事」として朝鮮高校「だけ」を無償化

制度から排除した。続いて自治体からの補助金も断念せざるを

得なかった在日コリアン

 なぜ彼、彼女らは慢性的財政難の中、歯を食いしばって子どもを

学校に通わせ、そして子どもたちは学校に通うのか?

 そもそも、なぜ在日と呼ばれる人たちが、この日本にいるのか?

 前川喜平さんは断言しました「これは官製ヘイト」。

〇「なんで朝鮮人に産んだんだ!」

 子どもに胸を叩かれた母親は何と答えたらいいのでしょう?

 日本政府は在日には基本的人権を認めません。

(7月2日、「在日朝鮮人日本国憲法」のタイトルの学習会を開催

しました)。

 教育差別、就職差別、入居差別、結婚差別…本名も名乗れず、朝鮮人

だという事をひた隠しにして生きる、皆と酒を飲んでも「酔えない」。

 こんな社会、ひどいと思いませんか?

〇「JAPANESE ONLY」の日本で「息を殺して生きる」

 日本にいるなら、日本人になれ、嫌なら帰れ

 朝鮮人であるという事を「恥じ」「隠さなければ」いけない日本社会

は「差別のない国」ですか?

 異なるルーツを持ちながらも日本社会で生きようとする人たちの、

未来への希望を断ち切る、ひどいと思いませんか?

 何度でも繰り返したい。

 在日と呼ばれる人たちは、なぜこの日本にいるのか?

〇「高校無償化排除に抗議する文科省前抗議」の「金曜行動」に参加

する高校生、そしてその先輩は言います。

 「この屈辱的な思いを後輩たちに味わせたくない、だから来る、

この日本に差別がなくなるまで」

☆今、朝鮮学校は存亡の危機に陥っています。

 7月17日(金)夕方6時から 文科省前で在日と日本人の大人だけの

 抗議集会があります。「朝鮮人には何をしてもいいのか?」

┏┓ 

┗■4.柏崎刈羽、感染拡大時の原子力災害−「3密」避けどう避難…

 |  メルマガ読者からの「新潟日報」情報1つ(抜粋)

 └──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

 ◆柏崎刈羽、感染拡大時の原子力災害−「3密」避けどう避難

 被ばくとウイルス対策、二つの「見えない脅威」への対策をどう両立

するのか。

 新型コロナウイルスの感染拡大を機に、原子力防災訓練に新たな課題

が浮上した。東京電力柏崎刈羽原発での事故に備えた現行の「地域防災

計画」や「広域避難計画」では最大40万人を超える住民が対象となる

が、感染症の大規模な流行を想定した記述はない。計画の見直しに

向けた課題は山積している。

 国は6月2日、内閣府感染症流行下での原子力災害を想定した

「基本的な考え方」を文書で示した。

 しかし、書かれているのは、マスク着用や手洗い、距離の確保と

いった「感染症予防対策の十分な考慮」で、「基本中の基本」(刈羽村)

の内容にとどまった。

 「『3密』を避けなければいけない中、バスなどの避難手段の在り方

には非常に難しい課題がある」。柏崎市の小菅敬三危機管理監は表情を

曇らせる。 (中略)

 県の広域避難計画では、柏崎刈羽原発で事故が起きた場合、地元

柏崎市の一部と刈羽村の住民は、村上、湯沢、妙高糸魚川の3方面

へ避難することになっているが、移動手段はマイカーやバスなどだ。

長時間にわたる密集、密接が懸念される。(後略)

(7月15日「新潟日報」3面より抜粋。紙面のみでネット上に掲載なし)

┏┓ 

┗■5.雑誌より1つ

 └──── 

 ◆新型コロナウイルス感染症

  国内感染6ヶ月の総括と今後の取り組み

  感染者の98%が無症状か軽症 ウイルスとの共生をめざせ

        岡田幹治(ジャーナリスト)

 新型コロナウイルスに関し、これまでに明らかになったのは

次の3点だ。

 第一に、日本人にとって新型コロナは「脅威のウイルス」では

なくなった。(中略)

 第二は、政府の対策と人々の行動変化によって感染の爆発的拡大を

起こさず、医療崩壊も避けることができたが、そのために支払った犠牲

もまた甚大だったことだ。(中略)

 旅行や飲食関係業界の落ち込みがとくに深刻で、非正規雇用者や個人

事業者、アルバイト学生などが打撃を受けた。

 教育・保育・療育・医療福祉施設などの閉鎖は、子どもの教育機会を

奪い、屋外活動や社会的交流も減らし、成長に大きなマイナスの

影響を残した。(中略)

 第三は、政府の対策が後手に回ったり、過剰であったりしたことだ。

 2月13日に国内初の死者が出た後も、政府と東京都の動きは

鈍かった。安倍首相が2月26日に大規模イベントの開催自粛を、

また27日に全国一斉急行を要請した程度だった。

 ところが、3月22日に国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪

「延期を含め検討」という声明を出すと、政府と都は態度を一転させ、

4月7日には緊急事態宣言を出した。(中略)

田中真介・京都大学准教授は、人間はウイルスと基本的に共生する

関係にあり、今回の新型コロナも2009年の新型インフルエンザと同じ

ように、やがて集団免疫(集団の多くの人が免疫を持つことで、免疫を

持たない人も守られる状態)が達成され、一般的なコロナウイルス

一つになっていくと考える。

 そうした観点から、重症者に十分対応できる医療体制を準備したうえ

で、人々は通常のインフルエンザと同様に、新型コロナについても罹患

を過度に恐れずに普通の生活を続け、罹患したときは自宅待機なり

入院なりして回復をはかればよいと言う。

 田中准教授はこの対応を「適切に罹患し、適切にケアし、適切に集団

免疫を確保していく『三適』の対応」と呼んでいる。

      (「週刊金曜日」2020.7.3 1287号より抜粋)

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たんぽぽ舎です。【TMM:No3984】地震と原発事故情報−4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3984】

2020年7月15日(水)地震原発事故情報−

             4つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

━━━━━━━ 

★1.7/13岩垂 弘さん連続講演

   第4回「原水禁運動の分裂と抗争」の報告

   「重大な時に分裂してしまった運動の責任大きい

   運動団体に反省がない」

   「もう時間もたったのだから、きちんと総括を残すべき」

   「分裂に市民の責任もあるのではないか。もっと市民主役に!」

   「今年は被爆75周年であるにもかかわらず

   日本の中に核廃絶運動の動きが見られない」

    岩元修一(たんぽぽ舎会員)

★2.7/6学習会「『維新の会』って何やねん」の報告(抜粋)

   アベ政権に対抗するかのような批判的ポーズを取りながら

   実はアベ政権の補完的な役割を果たす政党

   地方自治破壊の政党

    冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

★3.「悪夢のような民主党政権」は

   実は安倍政権よりも実績があった実例2つ

   1例:民主党政権は年平均1.8%成長、安倍政権は1.0%

   2例:民主党政権の「事業仕分け」は今も効果

   自民党稲田朋美行革相が「良いものは引き継ぎたい」

    柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)

★4.新聞より1つ

  ◆処理水の意見募集 資源エネルギー庁3度目延期 7/31まで

                   (7月11日東京新聞より)

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┏┓ 

┗■1.7/13岩垂 弘さん連続講演

 |  第4回「原水禁運動の分裂と抗争」の報告

 |  「重大な時に分裂してしまった運動の責任大きい

 |  運動団体に反省がない」

 |  「もう時間もたったのだから、きちんと総括を残すべき」

 |  「分裂に市民の責任もあるのではないか。もっと市民主役に!」

 |  「今年は被爆75周年であるにもかかわらず

 |  日本の中に核廃絶運動の動きが見られない」

 └────  岩元修一(たんぽぽ舎会員)

◎7月13日(月)「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)で開催

されたジャーナリスト、元朝日新聞編集委員 岩垂 弘さんの講演

「日本人は核にどう向き合ってきたか 被爆75年、核廃絶運動を顧みる

第4回原水禁運動の分裂と抗争」の報告です。

 第4回の主な内容は、原水禁世界大会の開催から原水禁分裂と

その後の混乱まででした。この連続講座も回を追うごとに参加者が

増え、活発に質問がでました。

◎岩垂さんは冒頭、今年は被爆75周年であるにもかかわらず、日本の

中に核廃絶運動の動きが見られないことをお話されました。

 ビキニ被災事件をきっかけに1955年原水禁世界大会が開催され、

核廃絶運動は保守層も参加する国民的、超党派的な運動になました。

被団協や原爆医療法ができるなど運動の大きな転換点になりました。

◎当時は冷戦時代で、アメリカとソ連核兵器開発競争を繰り広げて

いました。それを背景に「いかなる国の核実験にも反対」という

スローガンと「部分的核実験禁止条約」の評価をめぐり、社会党

総評系と共産党系の対立し、1963年原水協が分裂します。

 岩垂さんは、当時静岡支局の記者として、原水禁安井郁理事長が

総辞職すると発言した深夜の記者会見を取材されたそうです。

◎国民的運動であった原水禁運動は、分裂によって国内的にも国際的

にも影響力を失ってしまいました。分裂の影響は大きくお互いに同席

しないほどだったそうです。

 岩垂さんは、「重大な時に分裂してしまった運動の責任大きい。

いま戦争体験が風化してしまったが、分裂抗争のエネルギーを、戦争や

原爆体験の継承についやすべきではなかったか」と語られました。

◎また「分裂については政党や労働組合の責任を一番厳しく見ている

が、分裂を許した普通の人々、市民の責任もあるのではないか。

もっと市民が主役になっても良かったのではないか」と話され、

現在につながる話だと感じました。

 最後に「運動団体に反省がない。もう時間もたったのだから、

きちんと総括を残すべきだ」と話されました。今回の講演の中で

岩垂さんが繰り返し「残念ですね」と話されていたのが印象に

残りました。

◎次回9月14日(月)は

 第5回「原水禁運動の統一で空前の高揚へ」です。

 連続講演も佳境に入ってきました。参加をお待ちしています。

10回連続講座「日本人は核にどう向き合ってきたか被爆75年、

       核廃絶運動を顧みる」

   第5回「原水禁運動の統一で空前の高揚へ」

 講 師:岩垂 弘さん(ジャーナリスト・元朝日新聞編集委員)

 日 時:9月14日(月)14時より16時30分

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円〔5回券(3000円)を発行しています。

         1回600円となります〕

 ☆第6回…10月12日(月)「原水禁運動の再分裂で運動停滞」

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┗■2.7/6学習会「『維新の会』って何やねん」の報告(抜粋)

 |  アベ政権に対抗するかのような批判的ポーズを取りながら

 |  実はアベ政権の補完的な役割を果たす政党

 |  地方自治破壊の政党

 └──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)

◎ 去る7月6日(月)、「スペースたんぽぽ」におきまして、清水忠史

衆議院議員(日本共産党)をお招きし、「維新」という政治勢力

(大阪維新&日本維新:以下同じ)についての勉強会を開催いたしました。

以下、当日の録画を添付して簡単にご報告申し上げます。

 清水忠史議員のお話は、「維新」のこれまでの言動を具体的に整理

して説明され、総論・一般論ではなく各論を基本にしてその実態に迫る

形で展開されている点が、他の議論にはあまり見られない注目すべき

ところだったと思います。

 それを清水忠史議員は、独特の関西風ユーモアを交えて、わかり

やすく、聞きやすく、上手に講演してくださいました。

 お話をお聞きして、改めて「維新」のインチキ・出鱈目ぶりに憤りを

感じるとともに、アベ政権や自公政治を更に危険な方向へと扇動して

いく「危機の時代のデマゴーグ(※)」としての性格も浮き彫りになった

と思われます。みなさまも是非、下記の動画をご覧になってみて

いただければと思います。

◎ 「維新」は、これまでは大阪・関西を中心にしたローカル政党に

すぎませんでしたが、数年前より東京・横浜など関東圏への進出を

試みており、更に来たる衆議院選挙では、新型コロナPANDEMIC

の影響もあって、全国的に「台風の目」となりそうな気配です。

 しかし、今回の勉強会で明らかになったように、彼らの悪質とも

言える政治的振る舞いは看過しがたく、市場原理主義政策への同調や

排外主義・歴史歪曲主義との親和性、日本国憲法改悪、あるいは巧みな

二枚舌で改革勢力のポーズを取りながらも実はアベ政権・自公政治の

補完的役割を担うなど、まさに危機の時代の日本にとって

「日本の破壊」を加速させる「危険な政治勢力」と言えるでしょう。

◎ また大阪では、「維新」による「政令指定都市・大阪」の

破壊計画=都構想が、自民党公明党の裏切りにより、強引に

進められています(今年11月に2回目の大阪市住民投票が計画

されている)。

 「維新」は地方自治の破壊においても先陣を切っているのです。

 自民党から分裂して生まれ、党の創設者でもある橋下徹氏をはじめ、

何かとマスコミの注目を集める「維新」勢力(大阪維新、日本維新)

ですが、今般の新型コロナPANDEMIC対応では、吉村洋文

大阪府知事が東京でも連日テレビにも映り、関西圏だけでなく広く

注目を集めています。

 しかし、彼ら「維新」が大阪で展開する地方行政は、大阪都構想

カジノや万博に代表されるように、その内容には大きな疑問符が付く

反住民的なものであったり、国政においても、アベ政権やアベノミクス

に対抗するかのような批判的ポーズを取りながらも、結局はアベ政権の

補完的な役割を果たしつつ、「市民と野党の共闘」には背を向けて

反国民的な言動を取り続けるという政党でもあります。

冨塚:田中一郎さんのブログに適切な報告が出ましたので、

   その抜粋をお送りします。

 (当日録画)20200706 UPLAN

 清水ただし「「維新の会」って、なんやねん!?」

<https://www.youtube.com/watch?v=WWtEYWdFzNc>

 <当日レジメ>はこちら

 安倍自公政権の補完勢力:維新の会の狙いと実態について

清水忠史 2020.7.6)

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/files/e7b6ade696b0e381aee4bc9ae381aee78b99e38184e381a8e5ae9fe6858be381abe381a4e38184e381a620efbc88e6b885e6b0b4e5bfa0e58fb2202020.7.6efbc89.pdf

 ブログはこちらです

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-e48611.html

(※)デマゴーグ(英語表記)demagogue

  ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

 古代ギリシアの民主政治において,その声望および弁舌によって

民会の決議に影響を与えて,政治を左右する者,

つまり「民衆の指導者」を意味したのが原義であるが,

現代では刺激的な弁舌,文章によって大衆を政治的に動員する

扇動政治家をいう場合が多い。

 デマゴーグによって,特定の政治目的のために意図的に捏造され,

流布される虚偽の情報がデマゴギーであって,

一般にデマと略されている。

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┗■3.「悪夢のような民主党政権」は

 |  実は安倍政権よりも実績があった実例2つ

 |  1例:民主党政権は年平均1.8%成長、安倍政権は1.0%

 |  2例:民主党政権の「事業仕分け」は今も効果

 |  自民党稲田朋美行革相が「良いものは引き継ぎたい」

 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎共同代表)

 安倍首相はしょっちゅう「悪夢のような民主党政権」という暴言を

はきつづけ、相手をおとしこめた。

 これと全く違う事実を2つ紹介する。

朝日新聞編集委員 原 真人氏が7月15日述べている事実だ。

以下、一部引用。

安倍首相の「悪夢」 民主党政権にもレガシーはある

◎ 一例をあげる。首相はアベノミクス民主党政権時代のデフレから

日本を救ったと吹聴する。データは必ずしもそう語っていない。

民主党政権時代の実質経済成長率は年平均1.8%成長で、

安倍政権(コロナ禍がなかった昨年まで)の1.0%より高い。(中略)

◎ 民主党政権の「事業仕分け」はその後、各省庁がすべての事業の

使途や予算額、支出先などについて公表する「行政事業レビュー」に

衣替えされ、今も残る。民主党政権を倒して誕生した第2次安倍政権は

前政権を徹底的に否定した。ただ、行政事業レビューについてだけは

当時の稲田朋美行政改革相が「良いものは引き継ぎたい」と

残したのだ。(後略)

    (7月15日朝日新聞朝刊「多事奏論」より抜粋)

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┗■4.新聞より1つ

 └──── 

 ◆処理水の意見募集 資源エネルギー庁3度目延期 7/31まで

 東京電力福島第一原発の汚染水を浄化処理した後の放射性物質

トリチウムなどを含む水の処分について、経済産業省資源エネルギー

庁は10日、意見募集(パブリックコメント)の期間を半月延ばし、

31日までとした。延長は3度目。   (7月11日東京新聞より)

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☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震原発

 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致

 します。

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☆《事故情報編集部》より

 メールマガジン読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他

 投稿(「川柳・俳句・短歌」など)を歓迎します。

1.「投稿」のテーマは、「原発問題」が中心軸ですが、エネルギー、

 自然、政治・経済、社会、身近な生活も歓迎します。

2.原稿に「見出し」をつけて下さい。(「見出し」は1行見出しよりも

 2行又は3行見出しの方が読む人にとってわかりやすい)

 執筆者名(基本的に本名でお願いしています)と執筆者名の後にかっこ

 書きで「所属・団体名」か「在住県名」を記載して下さい。

 例:たんぽぽ花子(たんぽぽ舎)、

   たんぽぽ太郎(東京都千代田区在住)

3.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」の投稿に関しては、どの団体・

 グループも平等に掲載する基本方針です。

 そのため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先など

 必要事項を400文字以内でお送り下さい。

 件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。

 日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。

 メールマガジンへのイベント案内は1回だけの

 掲載とさせていただきます。

4.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、

 タイトル(見出し)及び本文をお送り下さい。

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 「投稿」の送付先はたんぽぽ舎の

 アドレス「 nonukes@tanpoposya.net 」です。

なお、お送り頂いた投稿は紙面の都合上掲載できない場合もあります。

ご了解下さい。

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 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページ

  の「メルマガ:地震原発事故情報」をご参照下さい。

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  たんぽぽ舎では、「地震原発事故情報」(メールマガジン)を

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たんぽぽ舎です。【TMM:No3983】地震と原発事故情報−4つの情報をお知らせします

たんぽぽ舎です。【TMM:No3983】

2020年7月14日(火)地震原発事故情報−

             4つの情報をお知らせします

                      転送歓迎

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★1.老朽原発うごかすな!

   9・6実行委員会 規制委などに申し入れ(6/23)

   原発は制御できる装置ではない

         稲村 守(さいなら原発びわこネットワーク)

★2.「本来、ヒトが近付くべきでない場所で人々が木々を

   切り倒したために目を覚ました神々が怒って

   罰として病気を与えた」(アフリカの呪術師)

   人間は地球上の多様な生き物の、

   たかだかその一つに過ぎない  (下) (了)

   多様な生物と共存・協働する「ほどほど農」

   渡辺マリ (たんぽぽ舎ボランティア)

★3.検察幹部と賭博・ハイヤー送迎の記者を起訴猶予

   キシャクラブの産物・黒川事件の幕引きを許すな

   今も続く官報癒着・接待を調査し、人民は抗議を

   「メディア改革」連載第37回

   浅野健一(アカデミックジャーナリスト)

★4.新聞より2つ

  ◆懲りない原子力政策

   青森県六ヶ所村核燃料再処理工場は廃止すべき

鎌田 慧(ルポライター

(7月14日東京新聞朝刊25面「本音のコラム」より)

  ◆放射性廃棄物 不適切保管 日本原燃 再処理工場で最長19年

(7月14日東京新聞朝刊6面より抜粋)

━━━━━━━ 

☆ 乱 鬼龍の森羅万象 【ないと思うな十万のつけ】  転載歓迎

━━━━━━━ 

※7/28(火)前川喜平さん講演会…◎予約受付は終了いたしました。

 「霞が関改革をどうする:日本の官僚と官僚組織」

 講 師:前川喜平さん(現代教育行政研究会代表)

 日 時:7月28日(火)18時より21時 講師のお話は19時頃から

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

 参加費:800円   新ちょぼゼミ

 ※上記の学習会では「新型コロナウイルス」対策を致します。

  ・会場入り口に手指消毒用ボトルを用意します。

  ・机の上に消毒液を噴霧しペーパータオルで拭きます。

  ・講師の前に透明「間仕切り」を置いて飛沫を防止します。

  ・窓をこまめに開けて換気に配慮します。

  ・「密集」しないように着席していただきます。

  ・体調に不安のある方は、無理に参加しないで下さい。

━━━━━━━ 

《事故情報編集部》より

 あと17回ほどで、たんぽぽ舎のメールマガジンが「4000号」と

なります。

 2000年4月に発信を始めてから(2011年3・11以降は日刊で発信)

20年を超えました。「4000号」記念の企画も考えたいと思います。

━━━━━━━ 

┏┓ 

┗■1.老朽原発うごかすな!

 |  9・6実行委員会 規制委などに申し入れ(6/23)

 |  原発は制御できる装置ではない

 └────  稲村 守(さいなら原発びわこネットワーク)

◎ 9月6日に大阪市内で1万人超の大集会を計画している「老朽原発

うごかすな!大集会inおおさか実行委員会は6月23日、高浜原発1、

2号機と美浜原発3号機という40年越えの老朽原発再稼働阻止のため、

原子力規制委員会・更田豊志委員長(敦賀原子力規制事務所)、美浜町

戸嶋秀樹町長、関電・森本孝社長他(原子力事業本部)に申し入れ行動を

行った。

◎ オール福井の中嶌哲演さんや宮下正一さん(関電原発マネーを

告発する会)、若狭の原発を考える会の木原壮林さんらを先頭に福井と

近畿各府県の20名の市民運動メンバーが参加。

 申入れを受け付けなかった美浜原発の前では、抗議のシュプレヒ

コールを行った。

 美浜町役場前で中嶌さんは、「北陸の11基の原発の電力は、

遠く関西に環流していっている。これを止めよう」と訴えた。

◎ 木原さんは、「原発は現在の科学技術で制御できる装置でない

ことを福島第一原発事故が大きな犠牲の上に教えている。その原発

老朽化すれば、危険度が急増することは多くの人が指摘している。

それでも原子力規制委員会は、高浜原発1、2号機および美浜原発

3号機の40年越え運転を拙速審議によって認可した。

 しかし、認可以降に関電の原発に関してトラブル、事故、不祥事が

頻発している。これらは、認可の過程では想定、あるいは重要視され

なかった。原発の40年越え運転が理不尽であることを示している」と

指摘。

 「トラブル、事故、不祥事を頻発させ、人の命と尊厳より自らの

利益を優先させる関電は、新型コロナウイルスの危機の中でも、

稼働中の原発を停止させないばかりか、危険極まりない老朽原発

再稼働準備工事まで継続している。

 新型ウイルス蔓延の中で原発が重大事故を起こしたら、集団避難の

バスの中で、避難先で何年も続く集団生活の中で感染を防ぐことは

至難。

 一方、原発内で感染が拡大すれば、原発の運転が困難になるばかり

でなく、検査も行き届かなくなり、原発の安全が保たれなくなる」と

訴えた。

◎ 地元の松下照幸、河本猛町議、オール福井の林広員さん、

宮下さんらも「美浜町が再稼働を認めなかったら原発は止まり、

なくせる」と訴え、さいなら原発びわこネットワークの稲村守

事務局長の発声で「40年越えの老朽原発は危険だ!」

原発のない町づくりを進めよう!」とシュプレヒコールした。

  (「週刊新社会」2020年7月14日第1169号より了承を得て転載)

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┗■2.「本来、ヒトが近付くべきでない場所で人々が木々を

 |  切り倒したために目を覚ました神々が怒って

 |  罰として病気を与えた」(アフリカの呪術師)

 |  人間は地球上の多様な生き物の、

 |  たかだかその一つに過ぎない  (下) (了)

 |  多様な生物と共存・協働する「ほどほど農」

 └──── 渡辺マリ (たんぽぽ舎ボランティア)

(3)「根の国」共存の極意

 植物が光合成産物を根から土中に放出している、ということは比較的

よく知られた事実です。

 その量が1〜4割にも達する数字で示されると、改めて驚く人もいる

でしょう。

 しかもこの地球上に育つ高等植物の大多数がそうしている。

 逆に言うと、そういう性質をもたない植物はこの地球上に生存し難い

ということです。

 では何故 植物は貴重な光合成産物を根から放出するのか。

 土壌や微生物に関わる人には常識的に知られている事ですが、植物の

根圏には光合成産物を得て生命活動をし、繁殖する多くの微生物群が

生息し、根の国を造っています。

 そこには植物や微生物に依拠する原生動物、線虫、昆虫、みみずたち

モグラまで、多様な生物が寄り集まり共存社会をつくります。

 さらに最近の研究により、根の国に生きる微生物のネットワークで、

近くの植物間に関係性を持たせ、多種多様でありながら安定した

動的平衡を発揮しつつ、豊かな生態系を形成することも

解ってきました。

 つまり、植物は光合成産物を根の国の住民に与えることで、微生物に

土の中に閉じ込められているミネラルを吸収できる形にしてもらい、

多くの動物たちの協力を得て、土壌の物理的、化学的性質を改善して

もらい、自分は成長し、子孫も繁栄できる環境を整えていることに

なります。

 奇跡の惑星、地球上の多様な生物の共存を担保しているのは、

「植物が光合成産物の1〜4割を他生物へ分与する性質」と

換言できそうです。

 これこそ「共存の極意」でしょう。福津農園是「土は草で耕し、

肥やす」の根拠でもあります。

 百姓がこの共存の極意から学ぶべきは、農地を独占し、最大効率を

追求するのではなく、多様な生物と共存・協働する「ほどほど農」

ではないでしょうか。

 人類が一生物として地球上に共存させてもらうために必要不可欠な

持続可能な農として! (松沢政満)

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┗■3.検察幹部と賭博・ハイヤー送迎の記者を起訴猶予

 |  キシャクラブの産物・黒川事件の幕引きを許すな

 |  今も続く官報癒着・接待を調査し、人民は抗議を

 |  「メディア改革」連載第37回

 └──── 浅野健一(アカデミックジャーナリスト)

◎ 私は6月11日、仲間48人で、黒川弘務前東京高検検事長産経新聞

の大竹直樹社会部司法キャップ・河合龍一社会部次長、朝日新聞の大島

大輔経営企画室次長の4人を東京地検に常習賭博罪などで告発していた

が、地検から7月10日夕、「税金の私物化を許さない市民の会」の田中

正道共同代表に、4人を不起訴処分(起訴猶予など)としたという連絡

があった。記者3人などの肩書は当時。

 7月12日、地検の検察官検事、田淵大輔氏から簡易書留で私にも処分

通知書が届いた。地検の斎藤隆博次席検事は10日夕の臨時会見で、常習

賭博は認めなかったが、単純賭博罪の成立を認めた上で、「娯楽の延長

で、動いた金額も多くなく、既に辞職、停職処分など社会的制裁を

受け、反省している」として4人を起訴猶予とした説明している。

不起訴についての私の見解はFBの投稿を読んでほしい。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100022241222173

◎ 私たちを含め各地の市民や弁護士のグループが6件の同じ内容の

刑事告発をしていた。地検の不起訴は、検察官と新聞記者との癒着に

よる賭博を今後も黙認、放置するという近代国家ではあり得ない国家

意思の表明だ。別の市民グループが13日、検察審査会に申立を行った

が、私たちも近く申立を行い、強制起訴に持ち込みたい。

 検察が不起訴にした背景には、政府高官や捜査幹部との

賭けマージャン、新聞社の借り上げハイヤーでの送迎などのキシャ

クラブ記者の取材方法を肯定する大谷昭宏池上彰高田昌幸

田島泰彦、服部孝章各氏らの援護射撃がある。

 自称ジャーナリストと御用学者は、新聞界で今も続く旧態依然の

取材対象者への「抱き付き取材」「夜討ち朝駆け取材」「肉薄取材」

を、黒川事件があっても続けろと公言している。

◇ 元NHK記者の鎌田靖氏は5月23日のTBSの「ひるおび!」で、

「NHKの新人時代、記者は警察官など取材対象者にあらゆる手段で

食い込めと指導された。取材相手と仲良くするが、あくまでそれは

仕事であって、一線を越えてはならないと教えられた」と語った。

元読売記者の大谷昭宏氏、元NHKの池上彰氏らも、取材の手段に

制限はないと言い切っている。

◇ 服部孝章・立教大名誉教授は5月23日の西日本新聞の記事で、

次のようにコメントしている。

<取材源と人間関係を深めて情報を取ることは重要で、時には違法

すれすれの取材手法も行われているのが実情だ>

 <元毎日新聞記者の西山太吉さんが沖縄返還を巡る日米の密約を

暴いた際は、外務省女性職員から情報入手した手法を、日本のマスコミ

は男女のスキャンダルとして批判したが、米紙ワシントン・ポスト

ブラッドリー編集主幹(当時)は逆に称賛した。(略)/最も懸念する

べきは、賭けマージャンに目くじらをたてすぎて問題の論点が

すり替わることだ。政府が黒川弘務東京高検検事長の定年を延長する

閣議決定をしたこと自体が問題。マスコミは取材源に迫り、しっかり

追及してほしい>

◎ 人民が検察ナンバー2と司法記者の常習賭博を徹底批判するのは

当然だ。

 安倍政権の違法な閣議決定を追及することと、メディアを批判する

ことは、同時並行で必要なのだ。

 また、西山さんのケースと、賭けマージャン官報接待を同列に

扱うのは、西山さんの名誉にかかわり不適切だ。

 評論家の川本三郎氏もTBSが発行する『調査情報』8・8月号の

「同時代を生きる視点」で、<ジャーナリズム、警察にとって「正義」

とは何か―伊兼源太郎『事件持ち』>と題した記事で、警察と記者の

「持ちつ持たれつの関係」を完全肯定している。

 川本氏は元新聞記者の伊兼氏の『事件持ち』(KADOKAWA)を

事件報道をめぐる今日的なテーマに正面から向き合ったミステリーと

評している。

 川本氏は記者も刑事も同じような「正義」への思いがあると指摘し、

<記者には捜査権はないから、事件をいうには警察を深く取材する

しかない。警察も、世論を考えれば新聞記者の協力が必要になる。

両者の妥協点として記者クラブがある。/現在、批判されることの多い

記者クラブだが、新聞記者出身の筆者は、その必要性をよく認識して

いる>と述べる。

 <ともに「現場」で苦労している新聞記者と警察官のあいだに、

ある時、一瞬とはいえ友情が生まれる時がある、それは、いわば、

現場の修羅場を身を以て知っている者どうしの連帯感といえば

いいだろうか>

◎ 映画評論、文芸論で著名な川本氏のあまりにも軽薄なメディア論に

愕然とした。川本氏は1969年朝日新聞に入社、71年8月、

朝日ジャーナル」記者の時、菊井良治氏らが赤衛軍を名乗って

起こした朝霞自衛官殺害事件に関わったとして逮捕され、懲戒解雇

となった。

 この事件では京大助手だった滝田修氏も逮捕された。私が共同通信

記者になった前後の事件で、今も鮮明に覚えている。川本氏の若い時の

経験が全く生かされていない。

https://book.asahi.com/article/11576242

◎ 7月8日の朝日新聞にも、<特ダネとは・報道とは、理想追って 

元記者・伊兼源太郎さん「事件持ち」>という記事が載った。

<入社2年目の記者、永尾哲平は、受け持ちの警察署管内で起きた連続

殺人事件を取材中、被害者2人に共通する知人に話を聞いた。知人に

接触できなかった県警は、永尾の上司を呼び出し、特ダネと引き換えに

その取材メモを見せるよう秘密裏に交渉する>

https://www.asahi.com/articles/DA3S14542035.html

◎ これが、記者と警察官の「正義」の実態だ。

 私がいた警視庁上野署、千葉県警記者クラブ(記者室)にも、

マージャン台、花札があり、賭けごとが行われていた。1987年に

出版した『犯罪報道と警察』(三一書房)の第五章「記者と警察」に

次のように書いた。

 <千葉県警クラブは県警の二階にあった。西側の畳部屋にマージャン

台があったが、南隣の県庁ビル(八階建て)の三階以上の部屋から、

クラブの中が丸見えだった。県庁職員の中から「真っ昼間から

マージャンをしている。しかも金を賭けている」という“告発”が

あった。そこで中から外はある程度見えるが、外からは見えない緑色の

プラスチック板を窓の上から三分の二のところに張り付けた>

 千葉県警本部捜査二課長(東大卒キャリア、20代後半)が昼間から

参加し、賭けマージャンをしていた。川上紀一知事(元内務官僚)が

知事室から記者らの賭けマージャンを目撃し問題にして、県警が血税

使って目隠しを付けた。

 隠し撮りで写真を撮っておけばよかったとずっと後悔している。

◎ 数年前に見た国土交通省記者クラブにも、立派な娯楽コーナーに

マージャン台があった。キャリア官僚とキシャクラブ記者の癒着は

セクハラの原因にもなっている。

 日本にしかないキシャクラブを解体し、夜討ち朝駆けなどの旧態

依然の取材体制の調査がいま必要だ。

 人民はキシャクラブを舞台に今も続く官報接待を監視し、みんなで

当局と企業メディアに抗議しよう。

┏┓ 

┗■4.新聞より2つ

 └──── 

 ◆懲りない原子力政策

  青森県六ヶ所村核燃料再処理工場は廃止すべき

鎌田 慧(ルポライター

 声を大きくして言うしかない。わが故郷・青森県に建設されている、

県内最大の工場のことだ。

 建設開始から27年たったが、竣工式はまだ一度も行われていない。

竣工しないからだ。

 高レベル放射性廃棄物が、工場の最も重要な建屋に漏れて、汚染

されている。建設費は当初7000億円といわれたが、これまで3兆円を

かけた「未完工場」である。

 もっとも危険な核施設、使用済み核燃料の「再処理工場」は、稼働の

見通しはない。民間企業ではあり得ないが、税金と電気料金が無限に

注ぎ込まれている。

 「来年できます」「再来年には」ともう24回もウソをついてきた。

 3兆円ものムダな投資はやめようとの声はあがらない。

 日本原発行政の「扇の要」と位置づけられた「核燃サイクル」。

 絵に描いた餅のアンコの部分が再処理工場だ。

 この工場が運転停止になったのは、2009年。高レベル廃液をガラスと

混合してガラス固化体をつくる、高さ二十四メートルの

「ガラス固化セル」で、廃液が床上に漏洩しているのが発見されて

運転停止。危険性は福島第一原発事故後のメルトダウンで証明済みだ。

汚染された固化セルのなかには、誰も入れない。

 住民に影響がなかったのがせめてもの幸いだった。それから今日まで

停正したまま。

 それでもだれも廃止を宣言しない。

    (7月14日東京新聞朝刊25面「本音のコラム」より)

 ◆放射性廃棄物 不適切保管 日本原燃 再処理工場で最長19年

 日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)で、過去の

試験運転で発生した放射性廃棄物が最長で約19年間、所定外の場所に

置いたままになるなど不適切に扱われていることが13日、原燃などへの

取材で分かった。

 極めて強い放射線を出す高レベル放射性廃液をガラスと混ぜた破片約

160キロも含まれる。原燃は「安全上の問題はない」としているが、

管理態勢の甘さが問われそうだ。(後略)

            (7月14日東京新聞朝刊6面より抜粋)

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